説明

青い山椒の実を使った調味料の製法

【課題】 緑の山椒の実は、色が鮮やかで風味と辛味が鮮烈だが、鮮度と収穫時期によって味が変わるため、これまでは佃煮の香味付や七味唐辛子等にしか利用されていなかった。従って、一般には綺麗な緑の色を活かし、且つ山椒の持つ鮮烈な風味と辛味を味わえる調味料等は存在せず、味わう事が出来なかった。
然るに、本発明は、山椒の実の新鮮な色を損なわない時期に収穫し、加工して調味料原料として保存し、年間を通じて同物品の用途に供するための原料を確保し、それを使用した山椒の実入り調味料の製造方法を提供する。
【解決手段】 山椒の実は緑色に良く熟成した状態で収穫し、水洗いをし、ゴミや埃を取る。これを凍結乾燥器で乾かす。オリーブオイル、サラダオイル、粒山椒、塩、レモン酢、醸造酢と旨味調味料を適量ずつ加えてミキサーに掛け、鮮やかな緑色のソース風調味料を得る事を特徴とする。
また、卵黄を加えて、ミキサーに掛け、マヨネーズ風調味料に仕立てる方法も有る。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明は、緑色の山椒の実を加工した調味油に入れたソース風、又はマヨネーズ風調味料の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、山椒の実は、七味唐辛子、佃煮、漬物等に辛味の香辛料として利用されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
山椒の実を使って、製品にその風味を付ける製造方法は色々あるが、乾燥の仕方、又、長時間漬け込む事により、山椒の実の持つ色まで損なわれると言う難点があった。
【発明の効果】

【課題を解決するための手段】
【0004】
生の山椒の実は、そのまま使うと独特のかおりや味が強いため、軽く茹でることにより、強すぎる香りと味をまろやかにする。それにオリーブオイル、サラダ油、レモン酢、醸造酢、旨味調味料を加えて山椒の強すぎるくさみをさらにやわらかくする。
軽く茹でるため、山椒の持つ本来の色は損なわれない為、綺麗な色が保てる。
本発明は、山椒の実の持つ鮮やかな緑色をそのまま活かした天然色素で料理に緑色を添える事の出来る調味料でもある。
【0005】
本来山椒の実の作用は、山椒の実の持つ効能により日持ちが良くなることと、食材の臭みを打ち消すこと等があった。また食中毒を防いでくれる。
【0006】
本発明の緑の山椒の実入り調味料を味見すると、辛味、甘味、旨みがあり、刺身用、おでん等の煮物の漬けたれ、サラダ、肉料理、調理用調味料としても用いると一段と料理をおいしくする。また食中毒もふせげる。
【0007】
無添加の健康調味料として利用できる。
【発明の実施形態例】
【0008】
第1工程 山椒の実は、熟れ過ぎるとその色が茶色くなって来るが、その山椒の実の良く熟れて変色の無い、緑の実を使用する。それで山椒の実、は5月から7月の収穫になる。収穫時期が短期間の為、沖縄から北海道までの収穫時期に合わせて、大量の実を仕入れておく。緑色に塾した固めのものを利用する。
第2工程 上記の山椒の実を水で洗い、軽く茹でる。直ぐに冷まして冷凍保存、又は凍結乾燥器で乾燥させ、色と香り辛味を損なわないようにする。
第3工程 前記山椒の実を細かく粉砕又は磨り潰し、それにオリーブオイル、サラダ油、レモン酢、醸造酢、塩、旨味調味料を加え、ミキサーに掛け、よく混ぜあわせる。これを実山椒ソース風調味料という。
第4工程 上記の調味料に卵をいれ、ミキサーに掛けとろとろの滑らかな状態にする。これを実山椒マヨネーズ風調味料という。
【利用可能性】
【0009】
刺身を食する際、醤油に山葵、刺身醤油、醤油に生姜、マリネといろいろとありますが、山椒の実ソース又は山椒の実マヨネーズも素材の風味を損なわずにおいしく召し上がれます。
山椒の実は香辛料ですが、オリーブオイル等とあわせることによって、これまでにない新しい調味料として和洋折衷に利用することが出来ます。
例えば、刺身や湯通しした肉類、茹で野菜等の付けタレとしても美味しく召し上がれます。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
山椒の実の持つ綺麗な緑色と、併せ持った独特の味や香りを活かすためと、その強すぎて生食するに合わない風味をまろやかにするため軽く茹でて直ぐ冷まし、オリーブオイル、サラダ油、塩、レモン酢、醸造酢、旨味調味料を加えてからなる加工調味料の製造方法。
【請求項2】
前記の加工調味料に入れる、きれいに洗い、軽く茹で、直ぐ冷まし、そのまま冷凍保存、又は凍結乾燥法でよく乾燥させ、風味を損なわない緑の山椒の実原料の製造方法。

【公開番号】特開2012−170455(P2012−170455A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50764(P2011−50764)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(510322971)
【Fターム(参考)】