説明

静電容量式タッチパネル操作用塗布剤及び静電容量式タッチパネル操作用手袋

【課題】
素手の指先が乾燥してしまった場合でも、指先に塗布することで静電容量式のタッチパネルを指先で直接操作でき、また、手袋をはめた状態で静電容量式のタッチパネルの操作が可能な静電容量式タッチパネル操作用塗布剤及び静電容量式タッチパネル操作用手袋を提供することにある。
【解決手段】
保湿性を有するジェル状化粧料であり、重量%で90%以上の精製水に、増粘剤としてグリセリン、カルボマー又は及びポリアクリル酸ナトリウムを用いたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電容量式のタッチパネルを操作するための静電容量式タッチパネル操作用塗布剤及び静電容量式タッチパネル操作用手袋に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話や携帯音楽端末等の携帯端末の静電容量式のタッチパネルを操作するためには、素手の指先でタッチパネルに触れないとタッチパネルを操作することはできない。一方、冬季に指先が乾燥してしまい、指先でタッチパネルに触れても思うように操作ができない場合がある。また、冬季等に手袋をはめたままでタッチパネルを操作したいという要望がある。そこで、特許文献1に示されるような静電容量式タッチパネル操作用手袋が提案されている。
【0003】
この特許文献1に示される静電容量式タッチパネル操作用手袋は、指先のタッチパネル操作面に、所定面積を有する導電体を具備している。この静電容量式タッチパネル操作用手袋を装着すれば、指先の乾燥の有無にかかわらず、また冬季に手袋をはめた状態でも、タッチパネルの操作を行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−081896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、静電容量式タッチパネル操作用手袋をはめなければ操作できないとなると、手袋をはめること自体が煩雑になってしまう。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、素手の指先が乾燥してしまった場合でも、指先に塗布することで静電容量式のタッチパネルを指先で直接操作でき、また、手袋をはめた状態で静電容量式のタッチパネルの操作が可能な静電容量式タッチパネル操作用塗布剤及び静電容量式タッチパネル操作用手袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の静電容量式タッチパネル操作用塗布剤は、保湿性を有するジェル状化粧料であることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の静電容量式タッチパネル操作用塗布剤は、重量%で90%以上の精製水に、増粘剤としてグリセリン、カルボマー又は及びポリアクリル酸ナトリウムを用いたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の静電容量式タッチパネル操作用手袋は、請求項1又は請求項2記載の静電容量式タッチパネル操作用塗布剤を塗布したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1及び請求項2の発明によれば、保湿性を有するジェル状化粧料であることから、素手の指先が乾燥してしまった場合でも、指先に塗布することで静電容量式のタッチパネルを指先で直接操作できる。
【0011】
請求項3の発明によれば、保湿性を有するジェル状化粧料である静電容量式タッチパネル操作用塗布剤を指先に塗布したことで、手袋をはめたまま静電容量式のタッチパネルを指先で直接操作できる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本実施の形態における静電容量式タッチパネル操作用塗布剤は、携帯電話(スマートフォン)や携帯音楽端末等の携帯端末の静電容量式のタッチパネルを操作するために、素手の指先に塗布するもので、保湿性を有するジェル状の化粧料である。
【0013】
静電容量式タッチパネル操作用塗布剤は、具体的には、例えば、重量%で、94.34%の精製水、0.48%のグリセリン、0.48%のカルボマー及び4.7%のポリアクリル酸ナトリウムで、構成されている。精製水の割合は、重量%で90%以上で、それに増粘剤が添加されていればよい。この増粘剤としては、グリセリン、カルボマー又はポリアクリル酸ナトリウム等があり、これら単体又はこれらを組み合わせて添加するようにする。また、静電容量式タッチパネル操作用塗布剤の品質を保持させるために、防腐殺菌剤(例えば、フェノキシエタノール)や、キレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸(エデト酸)の三ナトリウム塩(EDTA-3Na))等を添加するようにしてもよい。
【0014】
このような静電容量式タッチパネル操作用塗布剤は、保湿性を有するジェル状化粧料であることから、素手の指先が乾燥してしまった場合でも、指先に塗布することで静電容量式のタッチパネルを指先で直接操作できる。
【0015】
尚、前述の静電容量式タッチパネル操作用塗布剤は、素手の指先に塗布するだけではなく、手袋の指先に塗布して、静電容量式のタッチパネルを操作するようにしてもよい。すなわち、前述の静電容量式タッチパネル操作用塗布剤を指先に塗布した手袋であれば、手袋をはめたまま静電容量式のタッチパネルを指先で操作できる。
【0016】
前述の静電容量式タッチパネル操作用塗布剤を手袋に使用する場合、あらかじめ手袋に導電体を具備させておくことなく、既に使っている手袋に必要に応じて静電容量式タッチパネル操作用塗布剤を塗布して、静電容量式のタッチパネルを操作できる。
【産業上の利用可能性】
【0017】
以上のように、本発明によれば、素手の指先が乾燥してしまった場合でも、指先に塗布することで静電容量式のタッチパネルを指先で直接操作でき、また、手袋をはめた状態で静電容量式のタッチパネルの操作が可能な静電容量式タッチパネル操作用塗布剤及び静電容量式タッチパネル操作用手袋を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電容量式のタッチパネルを操作するための静電容量式タッチパネル操作用塗布剤において、
保湿性を有するジェル状化粧料であることを特徴とする静電容量式タッチパネル操作用塗布剤。
【請求項2】
重量%で90%以上の精製水に、増粘剤としてグリセリン、カルボマー又は及びポリアクリル酸ナトリウムを用いたことを特徴とする請求項1記載の静電容量式タッチパネル操作用塗布剤。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の静電容量式タッチパネル操作用塗布剤を塗布したことを特徴とする静電容量式タッチパネル操作用手袋。

【公開番号】特開2013−43843(P2013−43843A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181214(P2011−181214)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(511205415)
【出願人】(392020750)テクノエレメント株式会社 (4)
【Fターム(参考)】