説明

静電潜像担持体、並びにプロセスカートリッジ、画像形成方法、及び画像形成装置

【課題】 高速複写機用としては勿論、レーザープリンター用としても実用的な感度、耐久性を有する静電潜像担持体、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジの提供。
【解決手段】 支持体と、該支持体上に感光層を少なくとも有し、該感光層が、下記構造式(1)で表されるアゾ化合物を含有する静電潜像担持体、該静電潜像担持体を用いた画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジである。


ただし、前記構造式(1)において、Cpは、2〜6価のカップラー残基を表す。Cpは、1価のカップラー残基を表す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体と、該支持体上に感光層を少なくとも有し、該感光層が、下記構造式(1)で表されるアゾ化合物を含有することを特徴とする静電潜像担持体。
【化1】

ただし、前記構造式(1)において、Arは、結合基を介して結合していてもよい芳香族炭化水素基、又は芳香族複素環基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。Cpは、下記構造式(1−1)で表される2〜6価のカップラー残基を表す。Cpは、1価のカップラー残基を表す。nは、2〜6の整数を表す。nは、0〜3の整数を表す。
【化2】

ただし、前記構造式(1−1)において、R、R、R、及びRは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、又はアルコキシ基を表す。なお、R、R、R、及びRは、互いに隣接する基同士が、直接又は間接に結合して環を形成してもよい。Xは、炭化水素基、又は複素環基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。nは、2〜6の整数を表す。
【請求項2】
感光層が単層である請求項1に記載の静電潜像担持体。
【請求項3】
感光層が、電荷発生層及び電荷輸送層を少なくとも有する積層である請求項1に記載の静電潜像担持体。
【請求項4】
における炭化水素基が、アルキレン基及び芳香族炭化水素基のいずれかである請求項1から3のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【請求項5】
における炭化水素基が、2価の芳香族炭化水素基である請求項1から4のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【請求項6】
Cpの少なくとも1つが、下記構造式(1−2)、(1−3)、(1−4)、及び(1−5)で表されるカップラー残基である請求項1から5のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【化3】

ただし、前記構造式(1−2)において、Zは、炭化水素環基、又は複素環基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。Rは、水素原子、又は炭化水素基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。Yは、炭化水素環基、又は複素環基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。
【化4】

ただし、前記構造式(1−3)及び前記構造式(1−4)において、Wは、2価の芳香族炭化水素基、又は環内に窒素原子を含む2価の複素環基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。
【化5】

ただし、前記構造式(1−5)において、Aは、芳香族炭化水素基、又は複素環基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。mは、1〜6の整数を表す。
【請求項7】
Arが、下記構造式(1−6)で表される請求項1から6のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【化6】

【請求項8】
アゾ化合物が、電荷発生物質として用いられる請求項1から7のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【請求項9】
感光層が、電荷輸送物質を含有する請求項1から8のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【請求項10】
電荷輸送物質が、下記構造式(2)で表されるスチルベン系化合物である請求項9に記載の静電潜像担持体。
【化7】

ただし、前記構造式(2)において、T及びTは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよいアルキル基、又はアリール基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。なお、T及びTは、互いに環を形成してもよい。T及びTは、水素原子、アルキル基、アリール基、又は複素環基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。Ar’は、アリール基、又は複素環基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。
【請求項11】
電荷輸送物質が、高分子電荷輸送物質である請求項9に記載の静電潜像担持体。
【請求項12】
高分子電荷輸送物質が、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル及びポリエーテルから選択される少なくともいずれか1つの重合体である請求項11に記載の静電潜像担持体。
【請求項13】
高分子電荷輸送物質が、トリアリールアミン構造を有する高分子化合物である請求項11から12のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【請求項14】
トリアリールアミン構造を有する高分子化合物が、トリアリールアミン構造を有するポリカーボネートである請求項13に記載の静電潜像担持体。
【請求項15】
トリアリールアミン構造を有するポリカーボネートが、下記構造式(3)で表される請求項14に記載の静電潜像担持体。
【化8】

ただし、前記構造式(3)において、R及びRは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい置換又は無置換のアリール基を表し、Ar、Ar、及びArは、同一又は異なるアリーレン基を表す。k、jは組成比を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9である。nは、重合度を表す。Xは、脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、又は下記構造式(3−1)で表される2価基を表す。
【化9】

ただし、前記構造式(3−1)において、R及びRは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよいハロゲン原子、アルキル基、又はアリール基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。l及びmは、0〜4の整数を表す。Yは、単結合、直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−CO−O−Z−O−CO−(ただし、Zは、脂肪族の2価基を表す)、又は下記構造式(3−2)を表す。
【化10】

ただし、前記構造式(3−2)において、aは、1〜20の整数を表す。bは、1〜2000の整数を表す。R10及びR11は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよいアルキル基、又はアリール基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。
【請求項16】
トリアリールアミン構造を有するポリカーボネートが、下記構造式(4)で表される請求項14に記載の静電潜像担持体。
【化11】

ただし、前記構造式(4)において、Ar、Ar、Ar及びArは、互いに同一又は異なっていてもよい、置換もしくは無置換のアリーレン基を表し、Arは、置換もしくは無置換のアリール基を表す。Zは、アリーレン基又は−Ar−Za−Ar−(ただし、Arは、置換もしくは無置換のアリーレン基を表す。Zaは、O、S又はアルキレン基を表す。)表す。R12及びR13は、直鎖又は分岐鎖のアルキレン基又は−O−を表す。hは0又は1を表す。k、jは組成比を表し、0.1≦k≦1、0≦j≦0.9である。nは、重合度を表す。Xは、置換又は無置換の脂肪族2価基、置換又は無置換の環状脂肪族2価基、置換又は無置換の芳香族2価基、又はこれらを連結してできる2価基、又は下記構造式(4−1)、構造式(4−2)、構造式(4−3)で表される2価基を表す。
【化12】

【化13】

【化14】

ただし、前記構造式(4−1)、構造式(4−2)、及び構造式(4−3)中、R24、R25、R55、及びR56は、互いに同一又は異なっていてもよい、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基又はハロゲン原子を表す。l及びmは、0〜4の整数を表す。s及びtは、0〜3の整数を表す。R24、R25、R55、及びR56がそれぞれに複数個存在する時は同一でも異なっていてもよい。Yは、単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、炭素原子数1〜10のアルキレン基と1つ以上の酸素原子及び硫黄原子から構成される2価基、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−CO−、−COO−、−CO−O−Z−O−CO−、−CO−Z−CO−(ただし、式中、Z、Zは置換もしくは無置換の脂肪族2価基、又は置換もしくは無置換のアリーレン基を表す)、又は下記構造式(4−1−1)、構造式(4−1−2)から構造式(4−1−8)を表す。
【化15】

ただし、前記構造式(4−1−1)中、R26及びR27は、互いに同一又は異なっていてもよい、置換もしくは無置換のアルキル基、又はアリール基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。
【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

57、R58、及びR64は、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R59、R60、R61、R62、及びR63は、互いに同一又は異なっていてもよい、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R58とR59は結合して炭素数5〜12の炭素環を形成してもよい。R65とR66は端結合又は炭素数1〜4のアルキレン基を表す。aは、1〜20の整数、bは、1〜2000の整数、uとwは0〜4の整数、vは1又は2を表す。R26、R27、R57、及びR64がそれぞれ複数個存在する時は同一でも異なっていてもよい。
【請求項17】
感光層が、更に、アクセプター性化合物を含有する請求項1から16のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【請求項18】
アクセプター性化合物が、下記構造式(5)で表される2,3−ジフェニルインデン化合物である請求項17に記載の静電潜像担持体。
【化23】

前記構造式(5)において、Q、Q、Q、及びQは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、又はニトロ基を表す。Q及びQは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい、水素原子、アリール基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、又はアリールオキシカルボニル基を表し、これらは置換基により更に置換されていてもよい。
【請求項19】
感光層が、更に、フェノール化合物を含有する請求項1から18のいずれかに記載の静電潜像担持体。
【請求項20】
フェノール化合物が、下記構造式(6)で表される請求項19に記載の静電潜像担持体。
【化24】

ただし、前記構造式(6)において、E〜Eは、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい、水素原子、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリール基、又はアルコキシ基を表し、これらは更に置換基で置換されていてもよい。
【請求項21】
請求項1から20のいずれかに記載の静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有してなり、画像形成装置本体に脱着自在としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項22】
請求項1から20のいずれかに記載の静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、トナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項23】
請求項1から20のいずれかに記載の静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−154699(P2006−154699A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−25145(P2005−25145)
【出願日】平成17年2月1日(2005.2.1)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】