静電霧化装置
【課題】 便器に設置される静電霧化装置を、補給の手間を要さずとも十分な量の霧化液を供給することができ、しかも設置箇所や設置方向の自由度も高いものとする。
【解決手段】 ボウル状を成す便器20に設置され、霧化液を保持する霧化電極6に高電圧を印加することで帯電微粒子液を生成して便器20内に放出する静電霧化装置1である。霧化電極6に霧化液を供給する手段として、便器20内の高湿度の空気を冷却して結露水を生成する冷却手段を具備する。
【解決手段】 ボウル状を成す便器20に設置され、霧化液を保持する霧化電極6に高電圧を印加することで帯電微粒子液を生成して便器20内に放出する静電霧化装置1である。霧化電極6に霧化液を供給する手段として、便器20内の高湿度の空気を冷却して結露水を生成する冷却手段を具備する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器に設置される静電霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、便器上に設置される便座装置に静電霧化装置を備えることが提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。しかし、上記静電霧化装置は、霧化液となる液体を液溜め部内に溜めておく構造であり、ユーザはこの液溜め部内に継続的に液体を補給する必要があるという問題があった。また、この液溜め部を備えた構造であるために、静電霧化装置の設置箇所や設置方向にも制限が加わり、設置の自由度が低いという問題があった。
【特許文献1】特開2005−155150号公報
【特許文献2】特開2005−155152号公報
【特許文献3】特開2005−336844号公報
【特許文献4】特開2005−336845号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、便器に設置される静電霧化装置を、補給の手間を要さずとも十分な量の霧化液を供給することができ、しかも設置箇所や設置方向の自由度も高いものとすることを、課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明を、ボウル状を成す便器20に設置され、霧化液を保持する霧化電極6に高電圧を印加することで帯電微粒子液を生成して便器20内に放出する静電霧化装置1であって、霧化電極6に霧化液を供給する手段として、便器20内の空気を冷却して結露水を生成する冷却手段を具備したものとする。このようにすることで、便器20内の高湿度な空気を利用して結露水を生成し、これを霧化液として利用することができる。つまり、液溜め部等の構成を備える必要なく霧化電極に十分な量の霧化液を供給することができるので、ユーザにとっては霧化液の補給の手間が不要となる。また、液溜め部等の構成が不要なことから、設置箇所や設置方向の自由度も高いものとなる。
【0005】
また、上記構成の静電霧化装置1にあっては、便器20に設置される便座2への人体の着座を検知する着座センサ4を具備し、着座センサ4の検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることが好適である。このようにすることで、不必要な帯電微粒子液の放出を防止して、静電霧化装置1を効率的に動作させることが可能となる。
【0006】
また、上記構成の静電霧化装置1にあっては、トイレ室内への人体の入退室を検知する入退室センサ5を具備し、入退室センサ5の検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることも好適である。このようにすることで、不必要な帯電微粒子液の放出を防止して、静電霧化装置1を効率的に動作させることが可能となる。
【0007】
ここで、所定のセンサ検知から所定時間T経過後に帯電微粒子液の生成をオフにすることも好適である。このようにすることで、静電霧化装置1を更に効率的に動作させることが可能となる。
【0008】
また、上記構成の静電霧化装置1にあっては、臭いを検知する臭いセンサを具備し、臭いセンサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることも好適である。このようにすることで、不必要な帯電微粒子液の放出を防止して、静電霧化装置1を効率的に動作させることが可能となる。
【0009】
更に、結露水生成用の上記冷却手段として、冷却部7aと放熱部7bを有する熱交換装置7を具備し、且つ上記熱交換装置7の放熱部7bからの放熱を促進させる放熱促進手段として、便器20に設置される貯水タンク10から上記放熱部7bにまで冷却水を搬送する給水経路11を具備することも好適である。このようにすることで、既存の構成を有効活用して放熱部7bからの放熱量を向上させ、これにより冷却部7aの冷却能力を向上させて省電力化を実現することが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明は、便器に設置される静電霧化装置を、補給の手間を要さずとも十分な量の霧化液を供給することができ、しかも設置箇所や設置方向の自由度も高いものとすることができるという効果を奏する。
【0011】
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、着座センサの検知信号に基づいて不必要な帯電微粒子液の放出を防止し、静電霧化装置を効率的に動作させることができるという効果を奏する。
【0012】
また請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、入退室センサの検知信号に基づいて不必要な帯電微粒子液の放出を防止し、静電霧化装置を効率的に動作させることができるという効果を奏する。
【0013】
また請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係る発明の効果に加えて、所定時間を越えて帯電微粒子液を生成しないように設けることで、静電霧化装置を更に効率的に動作させることができるという効果を奏する。
【0014】
また請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、臭いセンサの検知信号に基づいて不必要な帯電微粒子液の放出を防止し、静電霧化装置を効率的に動作させることができるという効果を奏する。
【0015】
また請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、既存の構成を有効活用して放熱部からの放熱量を向上させ、これにより冷却部の冷却能力を向上させて省電力化を実現することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1、図2には、本発明の実施形態における一例の静電霧化装置1を示している。本例の静電霧化装置1は、ボウル状を成す便器20の後部上面に載置される便座装置本体15の下側に設置されたものであり、便器20の内部空間S1の後部上側に露出させてある。なお、本文中に用いる前後、上下方向等の各方向は、便器20に設置された状態を規準とする。
【0017】
上記便座装置本体15は、上下回動自在に連結される環状の便座2と、同じく上下回動自在に連結されて便座2の上面全体を覆う便蓋3とを備えたものである。また、便座装置本体15の前面には、便座2への人体の着座を検知する着座センサ4や、便器20が設置されるトイレ空間内への人体の入退室を検知する入退室センサ5が備えてある。
【0018】
上記静電霧化装置1は、ナノメータサイズの粒径を含む微細なミスト状の帯電微粒子液を生成して便器20の内部空間S1に放出し、帯電微粒子液の作用で除菌、脱臭を行うものであって、図2中に概略的に示すように、細長棒状の霧化電極6と、この霧化電極6に対して霧化液を供給する手段となるペルチェモジュールから成る熱交換装置7と、霧化電極6の先端部と対向する箇所に設置されるリング状の対向電極8と、対向電極8との間で霧化電極6に高電圧を印加することで該霧化電極6が保持する霧化液を基に帯電微粒子液を生成する電圧印加手段(図示せず)と、生成された帯電微粒子液を外部に放出するための放出口9とで主体を形成している。
【0019】
上記熱交換装置7は、冷却板から成る冷却部7aと、放熱フィンから成る放熱部7bとを有するものであり、その冷却部7aに霧化電極6を立設することで霧化電極6自体を冷却し、該霧化電極6の表面に霧化液となる結露水を生成させる構造になっている。また、便器20の後部上面に設置される貯水タンク10からは、該貯水タンク10内の貯水を循環させる給水経路11が下方に延設してある。この給水経路11の途中に熱交換装置7の放熱部7bを露出させることで、給水経路11内を循環する貯水を冷却水として活用している。即ち、本例にあっては上記給水経路11により、放熱部7bからの放熱を促進させて熱交換装置7の冷却部7aの冷却能力を向上させる放熱促進手段を形成している。
【0020】
また帯電微粒子液を便器20内に放出するための上記放出口9は、便器20の内部空間S1の後部上側に位置し、且つ前方に向けて開口したものであり、帯電微粒子液を前方に向けて放出するようになっている(図中の矢印A参照)。
【0021】
そして、この放出口9を介して、静電霧化装置1の外郭を成すケース13内の霧化電極6が位置する内部空間S2は、便器20の内部空間S1と連通されている。即ち、本例の静電霧化装置1にあっては、高湿度環境となる便器20の内部空間S1の空気を利用し、連通する内部空間S2にてこれを冷却して結露水を生成することで、液溜め部を備えることなく速やかに且つ十分な量の霧化液を供給することが可能となっている。
【0022】
図3には、着座センサ4の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例を示している。この制御例では、着座センサ4により人体が便座2上面に着座していない状態(以下「着座オフ状態」という)にあると検知される場合には、ペルチェモジュールから成る熱交換装置7への電圧印加(即ちこれによる結露水の生成)と、霧化電極6への高電圧印加(即ちこれによる帯電微粒子液の生成及び放出)とを、共にオフにしておく。そして、着座センサ4により人体が便座2上面に着座した状態(以下「着座オン状態」という)にあると検知される間は、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておき、着座センサ4により着座オフ状態になったと検知されてから所定時間T経過した時点で、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフとする制御である。
【0023】
図4には、入退室センサ5の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例を示している。この制御例では、入退室センサ5により退室状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておく。そして、入退室センサ5により入室状態にあると検知される間は、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておき、入退室センサ5により退室状態になったと検知されてから所定時間T経過した時点で、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフとする制御である。
【0024】
図5には、入退室センサ5の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の別の制御例を示している。この制御例にあっては、図4に示す制御例と比較して、入退室センサ5の検知結果に関わらず熱交換装置7への電圧印加は絶えずオンとしている点が相違している。即ち、霧化電極6は絶えず冷却しておき、該霧化電極6の表面に結露水を常時生成、保持させておく制御である。
【0025】
図6には、入退室センサ5の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の更に別の制御例を示している。この制御例にあっては、図4や図5に示す制御例と比較して、入退室センサ5の検知結果に関わらず、熱交換装置7への電圧印加についてはオンオフを一定間隔で繰り返す間欠運転としている点が相違している。即ち、霧化電極6は常に間欠的に冷却しておき、該霧化電極6の表面に結露水を適度量だけ生成、保持させておく制御である。
【0026】
更に図7には、便器20の内部空間S2内の臭いを検知する臭いセンサ(図示せず)を備えておき、この臭いセンサの検知信号に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例を示している。この制御例では、臭いセンサの出力が基準値を下回る場合には臭い検知オフ状態、基準値を超える場合には臭い検知オン状態とし、臭い検知オフ状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておく。そして、臭いセンサにより臭い検知オン状態にあると検知される間は、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておく制御である。
【0027】
図8には、本発明の実施形態における他例の静電霧化装置1を示している。本例の基本的構成は図1〜図7に示した一例の静電霧化装置1と同様であるが、本例にあっては、便座装置本体15の下部に静電霧化装置1全体を埋設するとともに、帯電微粒子液を放出するための放出口9を、便座装置本体15の下面に開口させてある点に特徴を有している。したがって、静電霧化装置1内にて生成された帯電微粒子液は、便器20の内部空間S1の後部上方から放出口9を通じて下方に放出され(図中の矢印A′参照)、内部空間S1内を除菌、脱臭するようになっている。なお、図示はしていないが、本例にあっては霧化電極6の先端部を下方に向けた姿勢で静電霧化装置1を設置している。霧化液を貯蔵して搬送する構造が不要であって設置箇所、設置方向の自由度が高いことから、本例のような設置も容易に実現される。
【0028】
図9には、本発明の実施形態における更に他例の静電霧化装置1を示している。本例の基本的構成は図1〜図7に示した一例の静電霧化装置1と同様であるが、本例にあっては、便座装置本体15に回動自在に設置される便蓋3の内面に静電霧化装置1を設置し、便蓋3を閉じた状態において、便座2の中央開口を通じて便器20の内部空間S1に向けて帯電微粒子液を放出するように放出口9を開口させてある点に特徴を有している。したがって、静電霧化装置1内にて生成された帯電微粒子液は、便器20の内部空間S1の中央部分上方から放出口9を通じて下方に放出され(図9(b)中の矢印A″参照)、内部空間S1内を除菌、脱臭するようになっている。本例においても、霧化液を貯蔵して搬送する構造が不要であって設置箇所、設置方向の自由度が高いことから、上記の設置箇所や設置方向が容易に実現される。
【0029】
本例にあっては、便蓋3の開閉を検知する開閉センサ(図示せず)を備えておき、この開閉センサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることが好適である。つまり、例えば図10に示すように、開閉センサにより便蓋3が開状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておく。そして、開閉センサにより便蓋3が閉状態にあると検知される間のみ、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておくことが好ましい。これにより、便蓋3が閉じて便器20の内部空間S1が密閉された状態において、該内部空間S1の空気を冷却して結露水を生成し、この結露水を基に帯電微粒子液を生成及び放出して便器20内を効果的に除菌、脱臭することができる。なお、便蓋3が開状態になったと検知されてから所定時間経過した時点で、熱交換装置7や霧化電極6への電圧印加をオフにするように制御しても構わない。
【0030】
また、図11、図12に示すような制御としてもよい。図11に示す制御例は、着座センサ4の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例である。この制御例では、着座センサ4により着座オン状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておき、着座センサ4により着座オフ状態にあると検知される間に、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておく。なお、着座センサ4により着座オフ状態になったと検知された時点から熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加をオンにするとともに、この電圧印加の開始から所定時間経過した時点で電圧印加をオフとするように制御しても構わない。
【0031】
図12に示す制御例は、入退室センサ5の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例である。この制御例では、入退室センサ5により入室状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておき、入退室センサ5により退室状態にあると検知される間に、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておく。なお、入退室センサ5により退室状態になったと検知された時点から熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加をオンにするとともに、この電圧印加の開始から所定時間経過した時点で電圧印加をオフとするように制御しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態における一例の静電霧化装置の設置状態を示す斜視図である。
【図2】同上の静電霧化装置の設置状態を説明するための一部断面図である。
【図3】同上の静電霧化装置の着座センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図4】同上の静電霧化装置の入退室センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図5】同上の静電霧化装置の入退室センサに基づく別の制御例を説明するタイムチャートである。
【図6】同上の静電霧化装置の入退室センサに基づく更に別の制御例を説明するタイムチャートである。
【図7】同上の静電霧化装置の臭いセンサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図8】本発明の実施形態における他例の静電霧化装置の設置状態を示す側面図である。
【図9】本発明の実施形態における他例の静電霧化装置の設置状態を示しており、(a)は便蓋を開いた状態の斜視図、(b)は便蓋を閉じた状態の側面図である。
【図10】同上の静電霧化装置の開閉センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図11】同上の静電霧化装置の着座センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図12】同上の静電霧化装置の入退室センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
【0033】
1 静電霧化装置
2 便座
4 着座センサ
5 入退室センサ
6 霧化電極
7 熱交換装置
7a 冷却部
7b 放熱部
10 貯水タンク
11 給水経路
20 便器
T 所定時間
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器に設置される静電霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、便器上に設置される便座装置に静電霧化装置を備えることが提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。しかし、上記静電霧化装置は、霧化液となる液体を液溜め部内に溜めておく構造であり、ユーザはこの液溜め部内に継続的に液体を補給する必要があるという問題があった。また、この液溜め部を備えた構造であるために、静電霧化装置の設置箇所や設置方向にも制限が加わり、設置の自由度が低いという問題があった。
【特許文献1】特開2005−155150号公報
【特許文献2】特開2005−155152号公報
【特許文献3】特開2005−336844号公報
【特許文献4】特開2005−336845号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、便器に設置される静電霧化装置を、補給の手間を要さずとも十分な量の霧化液を供給することができ、しかも設置箇所や設置方向の自由度も高いものとすることを、課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明を、ボウル状を成す便器20に設置され、霧化液を保持する霧化電極6に高電圧を印加することで帯電微粒子液を生成して便器20内に放出する静電霧化装置1であって、霧化電極6に霧化液を供給する手段として、便器20内の空気を冷却して結露水を生成する冷却手段を具備したものとする。このようにすることで、便器20内の高湿度な空気を利用して結露水を生成し、これを霧化液として利用することができる。つまり、液溜め部等の構成を備える必要なく霧化電極に十分な量の霧化液を供給することができるので、ユーザにとっては霧化液の補給の手間が不要となる。また、液溜め部等の構成が不要なことから、設置箇所や設置方向の自由度も高いものとなる。
【0005】
また、上記構成の静電霧化装置1にあっては、便器20に設置される便座2への人体の着座を検知する着座センサ4を具備し、着座センサ4の検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることが好適である。このようにすることで、不必要な帯電微粒子液の放出を防止して、静電霧化装置1を効率的に動作させることが可能となる。
【0006】
また、上記構成の静電霧化装置1にあっては、トイレ室内への人体の入退室を検知する入退室センサ5を具備し、入退室センサ5の検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることも好適である。このようにすることで、不必要な帯電微粒子液の放出を防止して、静電霧化装置1を効率的に動作させることが可能となる。
【0007】
ここで、所定のセンサ検知から所定時間T経過後に帯電微粒子液の生成をオフにすることも好適である。このようにすることで、静電霧化装置1を更に効率的に動作させることが可能となる。
【0008】
また、上記構成の静電霧化装置1にあっては、臭いを検知する臭いセンサを具備し、臭いセンサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることも好適である。このようにすることで、不必要な帯電微粒子液の放出を防止して、静電霧化装置1を効率的に動作させることが可能となる。
【0009】
更に、結露水生成用の上記冷却手段として、冷却部7aと放熱部7bを有する熱交換装置7を具備し、且つ上記熱交換装置7の放熱部7bからの放熱を促進させる放熱促進手段として、便器20に設置される貯水タンク10から上記放熱部7bにまで冷却水を搬送する給水経路11を具備することも好適である。このようにすることで、既存の構成を有効活用して放熱部7bからの放熱量を向上させ、これにより冷却部7aの冷却能力を向上させて省電力化を実現することが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明は、便器に設置される静電霧化装置を、補給の手間を要さずとも十分な量の霧化液を供給することができ、しかも設置箇所や設置方向の自由度も高いものとすることができるという効果を奏する。
【0011】
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、着座センサの検知信号に基づいて不必要な帯電微粒子液の放出を防止し、静電霧化装置を効率的に動作させることができるという効果を奏する。
【0012】
また請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、入退室センサの検知信号に基づいて不必要な帯電微粒子液の放出を防止し、静電霧化装置を効率的に動作させることができるという効果を奏する。
【0013】
また請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係る発明の効果に加えて、所定時間を越えて帯電微粒子液を生成しないように設けることで、静電霧化装置を更に効率的に動作させることができるという効果を奏する。
【0014】
また請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加えて、臭いセンサの検知信号に基づいて不必要な帯電微粒子液の放出を防止し、静電霧化装置を効率的に動作させることができるという効果を奏する。
【0015】
また請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、既存の構成を有効活用して放熱部からの放熱量を向上させ、これにより冷却部の冷却能力を向上させて省電力化を実現することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1、図2には、本発明の実施形態における一例の静電霧化装置1を示している。本例の静電霧化装置1は、ボウル状を成す便器20の後部上面に載置される便座装置本体15の下側に設置されたものであり、便器20の内部空間S1の後部上側に露出させてある。なお、本文中に用いる前後、上下方向等の各方向は、便器20に設置された状態を規準とする。
【0017】
上記便座装置本体15は、上下回動自在に連結される環状の便座2と、同じく上下回動自在に連結されて便座2の上面全体を覆う便蓋3とを備えたものである。また、便座装置本体15の前面には、便座2への人体の着座を検知する着座センサ4や、便器20が設置されるトイレ空間内への人体の入退室を検知する入退室センサ5が備えてある。
【0018】
上記静電霧化装置1は、ナノメータサイズの粒径を含む微細なミスト状の帯電微粒子液を生成して便器20の内部空間S1に放出し、帯電微粒子液の作用で除菌、脱臭を行うものであって、図2中に概略的に示すように、細長棒状の霧化電極6と、この霧化電極6に対して霧化液を供給する手段となるペルチェモジュールから成る熱交換装置7と、霧化電極6の先端部と対向する箇所に設置されるリング状の対向電極8と、対向電極8との間で霧化電極6に高電圧を印加することで該霧化電極6が保持する霧化液を基に帯電微粒子液を生成する電圧印加手段(図示せず)と、生成された帯電微粒子液を外部に放出するための放出口9とで主体を形成している。
【0019】
上記熱交換装置7は、冷却板から成る冷却部7aと、放熱フィンから成る放熱部7bとを有するものであり、その冷却部7aに霧化電極6を立設することで霧化電極6自体を冷却し、該霧化電極6の表面に霧化液となる結露水を生成させる構造になっている。また、便器20の後部上面に設置される貯水タンク10からは、該貯水タンク10内の貯水を循環させる給水経路11が下方に延設してある。この給水経路11の途中に熱交換装置7の放熱部7bを露出させることで、給水経路11内を循環する貯水を冷却水として活用している。即ち、本例にあっては上記給水経路11により、放熱部7bからの放熱を促進させて熱交換装置7の冷却部7aの冷却能力を向上させる放熱促進手段を形成している。
【0020】
また帯電微粒子液を便器20内に放出するための上記放出口9は、便器20の内部空間S1の後部上側に位置し、且つ前方に向けて開口したものであり、帯電微粒子液を前方に向けて放出するようになっている(図中の矢印A参照)。
【0021】
そして、この放出口9を介して、静電霧化装置1の外郭を成すケース13内の霧化電極6が位置する内部空間S2は、便器20の内部空間S1と連通されている。即ち、本例の静電霧化装置1にあっては、高湿度環境となる便器20の内部空間S1の空気を利用し、連通する内部空間S2にてこれを冷却して結露水を生成することで、液溜め部を備えることなく速やかに且つ十分な量の霧化液を供給することが可能となっている。
【0022】
図3には、着座センサ4の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例を示している。この制御例では、着座センサ4により人体が便座2上面に着座していない状態(以下「着座オフ状態」という)にあると検知される場合には、ペルチェモジュールから成る熱交換装置7への電圧印加(即ちこれによる結露水の生成)と、霧化電極6への高電圧印加(即ちこれによる帯電微粒子液の生成及び放出)とを、共にオフにしておく。そして、着座センサ4により人体が便座2上面に着座した状態(以下「着座オン状態」という)にあると検知される間は、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておき、着座センサ4により着座オフ状態になったと検知されてから所定時間T経過した時点で、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフとする制御である。
【0023】
図4には、入退室センサ5の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例を示している。この制御例では、入退室センサ5により退室状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておく。そして、入退室センサ5により入室状態にあると検知される間は、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておき、入退室センサ5により退室状態になったと検知されてから所定時間T経過した時点で、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフとする制御である。
【0024】
図5には、入退室センサ5の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の別の制御例を示している。この制御例にあっては、図4に示す制御例と比較して、入退室センサ5の検知結果に関わらず熱交換装置7への電圧印加は絶えずオンとしている点が相違している。即ち、霧化電極6は絶えず冷却しておき、該霧化電極6の表面に結露水を常時生成、保持させておく制御である。
【0025】
図6には、入退室センサ5の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の更に別の制御例を示している。この制御例にあっては、図4や図5に示す制御例と比較して、入退室センサ5の検知結果に関わらず、熱交換装置7への電圧印加についてはオンオフを一定間隔で繰り返す間欠運転としている点が相違している。即ち、霧化電極6は常に間欠的に冷却しておき、該霧化電極6の表面に結露水を適度量だけ生成、保持させておく制御である。
【0026】
更に図7には、便器20の内部空間S2内の臭いを検知する臭いセンサ(図示せず)を備えておき、この臭いセンサの検知信号に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例を示している。この制御例では、臭いセンサの出力が基準値を下回る場合には臭い検知オフ状態、基準値を超える場合には臭い検知オン状態とし、臭い検知オフ状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておく。そして、臭いセンサにより臭い検知オン状態にあると検知される間は、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておく制御である。
【0027】
図8には、本発明の実施形態における他例の静電霧化装置1を示している。本例の基本的構成は図1〜図7に示した一例の静電霧化装置1と同様であるが、本例にあっては、便座装置本体15の下部に静電霧化装置1全体を埋設するとともに、帯電微粒子液を放出するための放出口9を、便座装置本体15の下面に開口させてある点に特徴を有している。したがって、静電霧化装置1内にて生成された帯電微粒子液は、便器20の内部空間S1の後部上方から放出口9を通じて下方に放出され(図中の矢印A′参照)、内部空間S1内を除菌、脱臭するようになっている。なお、図示はしていないが、本例にあっては霧化電極6の先端部を下方に向けた姿勢で静電霧化装置1を設置している。霧化液を貯蔵して搬送する構造が不要であって設置箇所、設置方向の自由度が高いことから、本例のような設置も容易に実現される。
【0028】
図9には、本発明の実施形態における更に他例の静電霧化装置1を示している。本例の基本的構成は図1〜図7に示した一例の静電霧化装置1と同様であるが、本例にあっては、便座装置本体15に回動自在に設置される便蓋3の内面に静電霧化装置1を設置し、便蓋3を閉じた状態において、便座2の中央開口を通じて便器20の内部空間S1に向けて帯電微粒子液を放出するように放出口9を開口させてある点に特徴を有している。したがって、静電霧化装置1内にて生成された帯電微粒子液は、便器20の内部空間S1の中央部分上方から放出口9を通じて下方に放出され(図9(b)中の矢印A″参照)、内部空間S1内を除菌、脱臭するようになっている。本例においても、霧化液を貯蔵して搬送する構造が不要であって設置箇所、設置方向の自由度が高いことから、上記の設置箇所や設置方向が容易に実現される。
【0029】
本例にあっては、便蓋3の開閉を検知する開閉センサ(図示せず)を備えておき、この開閉センサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることが好適である。つまり、例えば図10に示すように、開閉センサにより便蓋3が開状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておく。そして、開閉センサにより便蓋3が閉状態にあると検知される間のみ、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておくことが好ましい。これにより、便蓋3が閉じて便器20の内部空間S1が密閉された状態において、該内部空間S1の空気を冷却して結露水を生成し、この結露水を基に帯電微粒子液を生成及び放出して便器20内を効果的に除菌、脱臭することができる。なお、便蓋3が開状態になったと検知されてから所定時間経過した時点で、熱交換装置7や霧化電極6への電圧印加をオフにするように制御しても構わない。
【0030】
また、図11、図12に示すような制御としてもよい。図11に示す制御例は、着座センサ4の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例である。この制御例では、着座センサ4により着座オン状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておき、着座センサ4により着座オフ状態にあると検知される間に、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておく。なお、着座センサ4により着座オフ状態になったと検知された時点から熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加をオンにするとともに、この電圧印加の開始から所定時間経過した時点で電圧印加をオフとするように制御しても構わない。
【0031】
図12に示す制御例は、入退室センサ5の検知結果に基づいて静電霧化装置1の運転のオンオフを制御する場合の制御例である。この制御例では、入退室センサ5により入室状態にあると検知される場合には、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオフにしておき、入退室センサ5により退室状態にあると検知される間に、熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加を共にオンにしておく。なお、入退室センサ5により退室状態になったと検知された時点から熱交換装置7と霧化電極6への電圧印加をオンにするとともに、この電圧印加の開始から所定時間経過した時点で電圧印加をオフとするように制御しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態における一例の静電霧化装置の設置状態を示す斜視図である。
【図2】同上の静電霧化装置の設置状態を説明するための一部断面図である。
【図3】同上の静電霧化装置の着座センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図4】同上の静電霧化装置の入退室センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図5】同上の静電霧化装置の入退室センサに基づく別の制御例を説明するタイムチャートである。
【図6】同上の静電霧化装置の入退室センサに基づく更に別の制御例を説明するタイムチャートである。
【図7】同上の静電霧化装置の臭いセンサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図8】本発明の実施形態における他例の静電霧化装置の設置状態を示す側面図である。
【図9】本発明の実施形態における他例の静電霧化装置の設置状態を示しており、(a)は便蓋を開いた状態の斜視図、(b)は便蓋を閉じた状態の側面図である。
【図10】同上の静電霧化装置の開閉センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図11】同上の静電霧化装置の着座センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【図12】同上の静電霧化装置の入退室センサに基づく制御例を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
【0033】
1 静電霧化装置
2 便座
4 着座センサ
5 入退室センサ
6 霧化電極
7 熱交換装置
7a 冷却部
7b 放熱部
10 貯水タンク
11 給水経路
20 便器
T 所定時間
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボウル状を成す便器に設置され、霧化液を保持する霧化電極に高電圧を印加することで帯電微粒子液を生成して便器内に放出する静電霧化装置であって、霧化電極に霧化液を供給する手段として、便器内の空気を冷却して結露水を生成する冷却手段を具備することを特徴とする静電霧化装置。
【請求項2】
便器に設置される便座への人体の着座を検知する着座センサを具備し、着座センサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項3】
トイレ室内への人体の入退室を検知する入退室センサを具備し、入退室センサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項4】
所定のセンサ検知から所定時間経過後に帯電微粒子液の生成をオフにすることを特徴とする請求項2又は3に記載の静電霧化装置。
【請求項5】
臭いを検知する臭いセンサを具備し、臭いセンサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項6】
結露水生成用の上記冷却手段として、冷却部と放熱部を有する熱交換装置を具備し、且つ上記熱交換装置の放熱部からの放熱を促進させる放熱促進手段として、便器に設置される貯水タンクから上記放熱部にまで冷却水を搬送する給水経路を具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
【請求項1】
ボウル状を成す便器に設置され、霧化液を保持する霧化電極に高電圧を印加することで帯電微粒子液を生成して便器内に放出する静電霧化装置であって、霧化電極に霧化液を供給する手段として、便器内の空気を冷却して結露水を生成する冷却手段を具備することを特徴とする静電霧化装置。
【請求項2】
便器に設置される便座への人体の着座を検知する着座センサを具備し、着座センサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項3】
トイレ室内への人体の入退室を検知する入退室センサを具備し、入退室センサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項4】
所定のセンサ検知から所定時間経過後に帯電微粒子液の生成をオフにすることを特徴とする請求項2又は3に記載の静電霧化装置。
【請求項5】
臭いを検知する臭いセンサを具備し、臭いセンサの検知信号に基づいて帯電微粒子液の生成をオンオフすることを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項6】
結露水生成用の上記冷却手段として、冷却部と放熱部を有する熱交換装置を具備し、且つ上記熱交換装置の放熱部からの放熱を促進させる放熱促進手段として、便器に設置される貯水タンクから上記放熱部にまで冷却水を搬送する給水経路を具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電霧化装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−240375(P2008−240375A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−82971(P2007−82971)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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