説明

非常用携帯笛

【課題】普段、笛の吹き口が覆われていて衛生的で、吊り下げ用ストラップにコンパクトに取り付け可能で、複数音を同時に発生する等の非常用携帯笛である。
【解決手段】周波数3000〜5000Hz内の少なくとも低音側と高音側の2音を発生する矩形の笛本体2と、笛本体のホルダ4とを備える。ホルダは、平板部22を笛本体に下方から当て、その両側のつまみ部24を笛本体の両側面の切り欠き部10に嵌めて取り付けられるホルダ本体16と、笛本体の吹き口部分6に嵌める凹状のキャップ18と、ホルダ本体とキャップとをリード開口8とは反対側の位置で伸縮可能に連結した連結部20とを備え、つまみ部の外面に凹凸部25を設け、キャップに開口端側からスリット30を設け、キャップにストラップを挟んで笛本体を係止する幅方向一方側が自由端の係止部材34を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害などで建物に閉じ込められたり、身に危険が及んだとき等の非常時に助けを呼ぶのに使用する非常用携帯笛に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、普段から身に着けておくことによって、災害等で建物に閉じ込められたときなどに、人の存在を音で報せて外部の助けを呼ぶ非常用携帯笛が知られている(従来技術1(例えば特開平8−227292号を参照)、従来技術2(例えば特開平11−143474号を参照))。
【0003】
このような携帯笛は、普段、吹き口を覆っておき、使用時に吹き口を簡単に露出できることが、衛生の点で好ましい。また、携帯笛を例えばオフィス勤務の人が着衣の上にぶら下げている社員証などのストラップや携帯品などにコンパクトに取り付けることができることが好ましい。携帯笛が発生する音について言えば、人が聞きやすい音の周波数帯域でも、人によっては低音側がよく聞こえる、高音側がよく聞こえるといった聴覚の個人差があり、携帯笛は複数音を同時に発生できることが好ましい。さらに、美観上、携帯笛全体の外観が小型でシンプルなことが好ましい。
【0004】
しかしながら、上記提案の従来技術1、2の携帯笛は、つぎのような問題があった。すなわち、従来技術1、2の携帯笛は、いずれも、吹き口が普段から露出されていて衛生的でなく、全体の外観もシンプルでない。また、従来技術1は、携帯笛のホルダに設けた穴にストラップを通して首に掛ける形式であり、社員証を吊り下げているストラップに取り付けることができない。従来技術2は、ホルダに設けた係止部材(ハンガー)で携帯笛をストラップに取り付けることができるが、係止部材が笛本体の長手方向に長く設けられている上、係止部材の自由端が笛本体の長手方向に位置しているので、係止部材でストラップを挟んだときに笛本体がストラップに対し直角方向に大きく突出し、コンパクトな取り付けができない。また、従来技術1は、発生する音の周波数を複数段に変えることはできるが、複数音を同時に発生することはできない。従来技術2は、1音しか発生することができない。
【0005】
【特許文献1】特開平8−227292号公報
【特許文献2】特開平11−143474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、普段、笛の吹き口が覆われていて衛生的であり、首に掛けられているストラップにコンパクトに取り付けることができ、また複数音を同時に発生することで聞きやすく、全体の外観も小型で普段身に付けていても邪魔にならない非常用携帯笛を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の非常用携帯笛は、少なくとも低音側と高音側の2音を含む複数音を発生可能な複数の吹き口を有する矩形の笛本体と、前記笛本体を保持するホルダとを備え、
前記ホルダは、前記笛本体に着脱自在に取り付けられる枠状のホルダ本体と、前記笛本体の吹き口部分を覆うように嵌める凹状のキャップと、
前記ホルダ本体と前記キャップとを伸縮可能に連結する連結部とを備え、
前記ホルダ本体の外面の一部に手の指を掛ける凹凸部を設けたことを特徴とする。
【0008】
本発明の非常用携帯笛は、少なくとも低音側と高音側の2音を発生するので、聞く人に低音側がよく聞こえる、高音側がよく聞こえるといった聴覚の個人差があっても、笛の音をよく聞くことができる。また、普段、笛本体の吹き口がキャップで覆われているので衛生的である。しかも、ホルダ本体とキャップとを連結部で伸縮可能に取り付けているので、ホルダ本体を一方の手の指で掴み、他方の手の指でキャップを掴んで引張ることにより、キャップを外して吹き口を露出することができる。しかも、ホルダ本体は、外面の一部に手の指を掛ける凹凸部を設けているので、その凹凸部上から笛本体を滑りを生じることなくしっかり掴むことができる。また携帯笛は、矩形の笛本体と、笛本体に着脱自在に取り付けられる枠状のホルダ本体と、笛の吹き口部分を覆うように嵌めるキャップと、ホルダ本体及びキャップを伸縮可能に連結する連結部とからなり、携帯笛の全体がほぼ矩形状を呈するように形成されているので、外観がシンプルであって、笛本体と一体にしているのでキャップを紛失しにくい。
【0009】
本発明の一態様によれば、ホルダ本体は、その両側に前記笛本体の両側面に設けられた切り欠き部に嵌めるつまみ部を備え、前記つまみ部は外面に手の指を掛ける凹凸部を有し、そして、前記つまみ部の上端に前記笛本体の前記切り欠き部内に設けられた台状の支持部上に当てるひさし部を形成し、前記ひさし部に前記支持部の上端に設けられた突起又は穴に嵌合する穴又は突起を設けて、前記ホルダ本体を前記笛本体に固定することができる。
【0010】
これにより、ホルダ本体のつまみ部を笛本体の切り欠き部に嵌めることで、ホルダ本体を笛本体に着脱自在に取り付けることができ、つまみ部の上端のひさし部に設けられた穴又は突起を切り欠き部内の支持部の上端に設けられた突起又は穴に嵌合することで、ホルダ本体の笛本体に対する取り付けをより確実にすることができる。また、つまみ部の外面に手の指を掛ける凹凸部を設けているので、つまみ部のところで笛本体を滑りを生じることなくしっかり掴むことができる。
【0011】
本発明の一態様によれば、前記キャップにその開口端側を開設端とするスリットを設け、前記キャップに前記笛本体をストラップに係止する前記笛本体の幅方向一方側を自由端とした係止部材を設けることができる。
【0012】
このように、キャップの開口端にスリットを設けているので、キャップを笛本体の吹き口部分から容易に外し又嵌めることができる。また、キャップに携帯笛の係止部材を設け、その係止部材を自由端が笛本体の幅方向一方側となるように配置しているので、係止部材で社員証などを吊り下げているストラップを挟んで携帯笛を取り付けると、携帯笛の長手方向がストラップの長手方向に沿うため、ストラップから直角方向に突出することがなく、コンパクトな取り付けができる。
【0013】
本発明の一態様によれば、前記笛本体が周波数3000〜5000Hzの帯域内の少なくとも低音側と高音側の2音を含む複数音を発生可能とすることができる。一般に人が聞きやすい音の周波数は3000〜5000Hzであるとされている。このため、人が聞きやすい音の周波数帯域内の低音側と高音側の2音、例えば周波数3200Hzと4800Hzの2音を発生することにより、高音が聞き取りやすい人や低音が聞き取りやすい人など、聞く人に聴覚の個人差があっても、笛の音をよく聞くことができる。
【0014】
本発明の一態様によれば、前記笛本体に別のストラップを通す穴を設けることができる。これにより、携帯笛を首に下げるストラップに係止させたり、携帯電話など取り付けられている付属のストラップに取り付けることができ、ホルダと笛本体がバラバラになることがなく、キャップを紛失することもない。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、普段、笛本体の吹き口が覆われていて衛生的であり、社員証などを吊り下げているストラップにコンパクトに取り付けることができ、また複数の音を同時に発生することで多くの人に聞きやすく、全体の外観もシンプルでコンパクトで普段身に付けていても邪魔にならないといった利点を有する非常用携帯笛が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の非常用携帯笛の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明の非常用携帯笛の一実施形態を示す斜視図、図2は、非常用携帯笛の分解斜視図である。
【0017】
本実施形態の非常用携帯笛1は、図1及び2に示すように、基本的に、低音側の音と高音側の音を含む複数の音、本例では、2音を発生可能な矩形状の笛本体2と、この笛本体2を保持するホルダ4とからなっている。
【0018】
笛本体2は長手方向後端部が吹き口部分6に形成され、笛本体2の上面には、吹き口部分6寄りの位置にリード開口8が開設されている。笛本体2の両側面のリード開口8に近接した位置には、台状の支持部12を有する切り欠き部10が設けられている。支持部12は、その上面及び側面が笛本体2の上面及び側面から内側に後退した三角柱状に形成されており、支持部12の上端には突起14が設けられている。笛本体2の長手方向先端部の中央位置には、根付用のストラップを通す穴44が上下方向に貫通している。笛本体2は硬質樹脂、例えばABS樹脂で形成されている。
【0019】
ホルダ4は、笛本体2に取り付けられる枠状のホルダ本体16と、吹き口部分6に嵌める直方体状の凹状キャップ18と、ホルダ本体16及びキャップ18を伸縮可能に連結したS字状の連結部20とを備えている。これらホルダ本体16、キャップ18及び連結部20は、軟質樹脂(エラストマー等)で一体成形されている。
【0020】
ホルダ本体16は、笛本体2の下面に当てられる平板部22と、この平板部22の長手方向後端の伸縮部20寄りの両側位置に立設されたつまみ部24とを備えている。平板部22の長手方向先端部には、笛本体2の根付用の穴44と連通する穴28が設けられている。つまみ部24は、基本的に、笛本体2の両側面の切り欠き部10内に支持部12の側面位置で嵌まる板形状を備え、つまみ部24の上端には、笛本体2の切り欠き部10内の支持部12の上面に当てるひさし部26が形成されている。ひさし部26には、上記支持部12の上面の突起14に嵌る穴27が設けられている。つまみ部24の外面には、つまみ部24を手の指で掴む際の滑りをなくすために、指との摩擦を大とする凹凸部25が縦方向に設けられている。
【0021】
ホルダ本体16は、平板部22を笛本体2の下面に当てて、つまみ部24を笛本体2の両側面の切り欠き部10に嵌めることによって、笛本体2に着脱自在に取り付けられている。さらに、切り欠き部10内の支持部12の上面に当てたひさし部26の穴27を支持部12の上面の突起14に嵌めることで、笛本体2からのホルダ本体16の外れを防止して、ホルダ本体16の取り付けを確実にしている。また、笛本体2の下面に当てた平板部22の先端部は、笛本体2の先端部下面の周囲三方に設けられた縁部43(図4(a)、(b)参照)の間に挿入され、平板部22の穴28が笛本体2の根付用の穴44と重なることにより、これらの穴28及び44を通して根付用のストラップを携帯笛1を貫通した形態に取り付けられるようになっている。
【0022】
連結部20は、平板部22のつまみ部24側の長手方向後端とキャップ18の開口端の下側位置との間に、それらの幅方向中央位置において連設されている。この連結部20は、キャップ18を笛本体2の吹き口部分6に嵌めた状態で、S字形状が軽度に伸張して、下方に垂れずに笛本体2の下面に沿った姿勢に保持されるようになっている。キャップ18の一面、本例では上面に、スリット30が設けられている。スリット30は、キャップ18の開口端側から開設してジグザグに設けてあり、キャップ18に開口端側から笛本体を挿入する際に樹脂の弾性変形を利用して容易に挿入可能になっている。
【0023】
キャップ18の下面には、図3に示すように、ベース板34を介して貼り付けられた一体成形の係止部材32が設けられており、図5に示すように、係止部材32により携帯笛1を社員証などを吊り下げているストラップ46に取り付け可能になっている。この係止部材32は、笛本体2の幅方向一方側を自由端32aとした山形のフレームからなっており、自由端32aの手前の部分は、ベース板34に向けて湾曲させることにより押さえ部32bに形成されている。係止部材32を平紐状のストラップに適用できるだけでなく、丸紐状のストラップにも適用できるようにするために、係止部材32の基端部側には、丸紐状のストラップを収容して押える大きな空間33を形成している。また、ベース板34には係止部材32の自由端32aの前方位置に、押え部32bで押えた平紐状のストラップの抜け止め防止バー38が設けられている。
【0024】
笛本体2は、図4(a)〜(c)に示すように、吹き口部分6の端部に大小2つの吹き口40a、42aが開口されており、笛本体2の内側には、大きい方の吹き口40aに続く細長い長目の振動空間40bを有する低音側の笛構造体40と、小さい方の吹き口42aに続く細長い短目の振動空間42bを有する高音側の笛構造体42とが構築されている。これらの笛構造体40、42は、人が聞きやすい周波数3000〜5000Hzの帯域内の音が発生可能に形成されている。本発明のあくまで一例として、笛構造体40は、上記周波数帯域のうちの低音側の3200Hzの音を発生し、笛構造体42は、上記周波数帯域のうちの高音側の4800Hzの音を発生するように形成した。なお、低音側及び高音側の音の周波数は、3000Hzに近い低音側においては3000〜3500Hzとし、5000Hzに近い高音側においては4500〜5000Hzとするのが好ましいが、上記以外でもよい。また笛本体2の発生音数は、サイズの点からは2音がよいが、必ずしもこれに限定するものではなく、低音側及び高音側の2音を含むならば3音以上としてもよい。
【0025】
本実施形態の非常用携帯笛1を平紐状のストラップに取り付けるには、図5に示すように、平紐状のストラップ46をキャップ18の下面に設けられた係止部材32内に挿入し、係止部材32の自由端32aの手前の押え部32bでストラップ46をベース板34との間で挟めばよい。キャップに携帯笛1の幅方向一方側が自由端となるように係止部材32を設けているので、携帯笛1の長手方向がストラップ46の長手方向に沿った姿勢に携帯笛1を係止することができ、ストラップから直角方向に突出することなく、コンパクトな取り付けができる。丸紐状のストラップの場合には、係止部材32内の基端部側に形成された大きな空間33に丸紐状のストラップを挿入して、係止部材32で丸紐状のストラップをベース板34との間で押えればよい。同様に、コンパクトな取り付けができる。
【0026】
また、携帯笛1には、笛本体2の穴44及びホルダ本体4の穴28を通して第2のストラップを取り付けることができるので、係止部材32による上記の第1ストラップ46への取り付けに合わせて、図示しない第2のストラップを第1のストラップ46に縛り付けることにより、該ストラップ46への携帯笛1の取り付けをより安定にすることができ、ストラップ46から携帯笛1が外れることがなく、キャップ18を紛失することがない。さらに、第2のストラップとして携帯電話や小銭入れ等の携帯品の根付用のストラップを利用すれば、これら携帯品に形態笛1を取り付けることができる。
【0027】
使用時には、ホルダ4のつまみ部24を一方の手の指で掴み、他方の手の指でキャップ18を掴んで引張ることにより、ホルダ本体16とキャップ18とを伸縮自在に取り付けた連結部20が伸張して、キャップ18が吹き口部分6から外れて吹き口部分6が露出する。吹き口部分6が露出した携帯笛1は、ストラップ46から外すことなく、そのまま口のところへ持っていって、使用に供することができる。上記の吹き口部分6からキャップ18を外す動作時、キャップ18の開口端側をスリット30により拡縮自在としているので、キャップ18を吹き口部分6から引張ることにより(笛本体2をキャップ18から引張ることでもよい)、容易にキャップ18が外れる。嵌めるときも同様で、吹き口部分6に被せたキャップ18を押し込むこと(吹き口部分6をキャップ18に対し押し込むことでもよい)で容易に嵌めることができる。また、つまみ部26の外面に凹凸部25を設けているので、指でつまみ部26上から笛本体2を滑りを生じることなくしっかりと掴んで保持することができ、吹き口部分6に対するキャップ18の取り外し、取り付けを操作性よく行うことができる。
【0028】
本実施形態では、携帯笛1を吹くと、人の聞きやすい3000〜5000Hzの周波数帯域内の低音側の3200Hzと高音側の4800Hzの2音を発生するので、聞く人に低音側がよく聞こえる、高音側がよく聞こえるといった聴覚の個人差があっても、笛の音をよく聞くことができる。したがって、建物などに閉じ込められた際に、更に自己の身に危険が及んだときにおいても携帯笛1を吹くことによって、人の存在を外部に確実に報せることができる。そして、普段、笛本体2の吹き口部分6にキャップ18が嵌められ、吹き口40a,42aが覆われているので衛生的である。また携帯笛1は、矩形の笛本体2と、笛本体2に取り付けられる枠状のホルダ本体4と、笛本体の吹き口部分6を覆って嵌めるキャップ18と、ホルダ本体4及びキャップ18を繋ぐ連結部20と、キャップ18に設けられた係止部材34とからなり、携帯笛1の全体がほぼ矩形状を呈するように形成されているので、外観がシンプルである。
【0029】
以上、本発明の実施形態を説明した。本発明は、一々例示はしないが、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の非常用携帯笛の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】非常用携帯笛の分解斜視図である。
【図3】笛本体の吹き口部分のキャップに設けられた係止部材を示す斜視図である。
【図4】笛本体を示す図で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は端面図である。
【図5】係止部材により携帯笛をストラップに取り付けるところを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
1 非常用携帯笛
2 笛本体
4 ホルダ
6 吹き口部分
10 切り欠き部
12 支持部
14 突起
16 ホルダ本体
18 キャプ部
20 連結部
24 つまみ部
25 凹凸部
26 ひさし部
27,28,44 穴
30 スリット
32 係止部材
40,42 笛構造体
40a,42a 吹き口
46 平紐状ストラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも低音側と高音側の2音を含む複数音を発生可能な複数の吹き口を有する矩形の笛本体と、前記笛本体を保持するホルダとを備え、
前記ホルダは、前記笛本体に着脱自在に取り付けられる枠状のホルダ本体と、前記笛本体の吹き口部分を覆うように嵌める凹状のキャップと、
前記ホルダ本体と前記キャップとを伸縮可能に連結する連結部とを備え、
前記ホルダ本体の外面の一部に凹凸部を設けたことを特徴とする非常用携帯笛。
【請求項2】
前記ホルダ本体は、その両側に前記笛本体の両側面に設けられた切り欠き部に嵌めるつまみ部を備え、前記つまみ部は外面に手の指を掛ける凹凸部を有し、そして、前記つまみ部の上端に前記笛本体の前記切り欠き部内に設けられた台状の支持部上に当てるひさし部を形成し、前記ひさし部に前記支持部の上端に設けられた突起又は穴に嵌合する穴又は突起を設けて、前記ホルダ本体を前記笛本体に固定することを特徴とする請求項1記載の非常用携帯笛。
【請求項3】
前記キャップにその開口端側を開設端とするスリットを設け、
前記キャップに前記笛本体をストラップに係止する前記笛本体の幅方向一方側を自由端とした係止部材を設けることを特徴とする請求項1又は2記載の非常用携帯笛。
【請求項4】
前記笛本体が周波数3000〜5000Hzの帯域内の少なくとも低音側と高音側の2音を含む複数音を発生可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の非常用携帯笛。
【請求項5】
前記笛本体にストラップを通す穴を設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載の非常用携帯笛。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−91736(P2010−91736A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−260884(P2008−260884)
【出願日】平成20年10月7日(2008.10.7)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)