説明

非接触ICカード機能を搭載した携帯情報端末機器及びその制御方法

【課題】非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器において、傾斜センサを内蔵させ、使用者が意図したタイミングでのみ非接触ICカード機能が有効となるように動作を制限する。
【解決手段】非接触ICカード機能部20を備えた携帯情報端末機器1において、傾斜センサ16がこの端末機器の傾き角度を検出し、制御部11は傾斜センサ16の検出角度が所定範囲角度外のときに非接触ICカード機能部20による外部からの情報の読み取りを禁止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非接触ICカード機能を搭載した携帯情報端末機器及びその制御方法に関し、特に、傾斜センサの検出結果により非接触ICカード機能を制限する携帯情報端末機器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話端末機器やPDA(Personal Digital Assistance)に代表される携帯情報端末機器において、非接触ICカード機能が搭載される事が増えている。この機能は、文字通り非接触にて外部のICカード読取/書込装置と微弱電波によりデータ通信できる事を利点とする。これにより店舗、自動販売機、改札等に設けられた読取/書込装置により必要な情報を送受信して、電子マネー、電子チケット、乗車券精算等の様々なサービスを受けることが出来る。
【0003】
このような非接触ICカード機能を搭載した携帯情報端末機器では、紛失時など所有者が意図しない使用を防止する為に、例えば、下記特許文献1では、暗証番号による非接触ICカードのロック機能が開示されている。
【0004】
又、携帯電話端末機器に関する別の先行技術として、内蔵カメラの撮影機能を規制するために傾きセンサが内蔵され、その検出角度が撮像禁止範囲にある場合にはシャッター操作が無効化される携帯電話端末機器が下記特許文献2で開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−16398号公報(第3−6頁、図1)
【特許文献2】特開2002−290818号公報(第3−4頁、図1、4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したような非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器では、満員電車などで読取装置を洋服越しに押し付けられ、上着の胸ポケットやズボンのポケット等に入れておいた携帯情報端末機器内の情報を非接触通信機能により盗み取られると言った不安がある。そのような不安を解消する為に、特許文献1に記載されているようなロック機能を利用することが考えられる。しかしながら、このようなロック機能は、解除する為に暗証番号の入力操作を必要とするものであり、非接触ICカード機能を使う前に必ず煩わしい操作が必要となり利便性が低下する問題点がある。又、特許文献2記載の傾きセンサは、非接触ICカード機能の制御とは関係がないので、このような問題点を解決出来ない。
【0007】
本発明の目的は、このような従来の課題を解決した非接触ICカード機能を搭載した携帯情報端末機器及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の携帯情報端末機器は、非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器において、この端末機器の傾き角度を検出する傾斜センサを内蔵し、この傾斜センサの検出角度が所定範囲角度外のときに、前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止することを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の携帯情報端末機器は、非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器において、この端末機器の傾き角度を検出する傾斜センサと、この傾斜センサの検出角度が所定範囲角度外のときに前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の第3の携帯情報端末機器は、非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器において、この端末機器の傾き角度を検出する傾斜センサと、この傾斜センサの検出角度が、所定範囲角度外のときに前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止し、所定範囲角度内になったことを一旦検出したときはその後の所定時間は前記検出角度に拘わらず前記情報の読み取りを許可する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
又、本発明の携帯情報端末機器において、前記傾斜センサが、前記携帯情報端末機器のX軸方向とY軸方向の各々の傾きを検出するようにしてもよい。
【0012】
又、本発明の携帯情報端末機器は、キー入力により前記所定範囲角度を設定する操作部を更に備えてもよい。
【0013】
又、本発明の携帯情報端末機器は、キー入力により前記所定時間を設定する操作部を更に備えてもよい。
【0014】
又、本発明の携帯情報端末機器は、前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りが禁止状態であるか許可状態であるかの区別を表示する表示手段を更に備えてもよい。
【0015】
又、本発明の携帯情報端末機器は、携帯電話機能を備えていてもよい。
【0016】
本発明の第1の制御方法は、非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器の制御方法において、内蔵された傾斜センサにより前記携帯情報端末機器の傾き角度を検出し、この傾斜センサの検出角度が所定範囲角度外であるときに、制御手段が前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止する、ことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2の制御方法は、非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器の制御方法において、内蔵された傾斜センサにより前記携帯情報端末機器の傾き角度を検出し、この傾斜センサの検出角度が所定範囲角度外のときに制御手段は前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止し、前記制御手段は前記検出角度が所定範囲角度内になったことを一旦検出した後の所定時間は前記検出角度に拘わらず前記非接触ICカード機能の情報の読み取りを許可する、ことを特徴とする。
【0018】
本発明の第3の制御方法は、非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器が実行する制御方法であって、内蔵された傾斜センサが検出した前記携帯情報端末機器の傾き角度を判定する第1の手順と、前記検出角度が所定範囲角度外であるときに前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止する第2の手順と、を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第4の制御方法は、非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器が実行する制御方法であって、内蔵された傾斜センサが検出した前記携帯情報端末機器の傾き角度を判定する第1の手順と、前記検出角度が所定範囲角度外であるときに前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止する第2の手順と、前記検出角度が所定範囲角度内になったことを一旦検出した後の所定時間は前記検出角度に拘わらず前記非接触ICカード機能の情報の読み取りを許可する第3の手順と、を含むことを特徴とする。
【0020】
又、本発明の携帯情報端末機器の制御方法においては、キー操作入力により前記所定範囲角度を設定する設定入力手順を、前記第1の手順の前に行ってもよい。
【0021】
又、本発明の携帯情報端末機器の制御方法においては、キー操作入力により前記所定時間を設定する設定入力手順を、少なくとも前記第3の手順より前に行ってもよい。
【0022】
又、本発明の携帯情報端末機器の制御方法においては、前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りが禁止状態であるか許可状態であるかの区別を表示する表示手順を更に備えてもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、傾斜センサの検出角度を判断して非接触ICカード機能の外部からの読み取りを禁止、許可することにより、使用者の意図しないタイミングでの非接触ICカードの読み取りの危険性を大幅に軽減する事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第一実施形態を示すブロック図である。図1を参照すると、本発明の第一実施形態である携帯情報端末機器1は、携帯情報端末機能部10と非接触ICカード機能部20とを備えている。
【0025】
携帯情報端末機能部10は、PDAのような携帯情報端末機器としての主な機能を実現するものであり、制御部11と、メモリ部12と、バッテリ部13と、表示部14と、操作部15と、傾斜センサ16とを備えている。制御部11は、各部を制御し携帯情報機能部10の動作を司る。メモリ部12は、制御部11が使用する各種プログラムやデータを記憶する。バッテリ部13は、携帯情報端末機器1に電源を供給するものであり、充電式でも交換式でも良い。
【0026】
表示部14は、LCD等のディスプレイであり、携帯情報端末機器として各種情報の表示を行う。操作部15は、ユーザーが操作して情報/データを入力するための装置で、一般的なキースイッチ群や簡易化されたボタン群、ポインティングデバイス等のいずれか或いはそれらが複合されたもので良い。傾斜センサ16は、携帯情報端末機器1が水平面からどの程度傾斜しているかを検出する装置であり、制御部11に接続されている。
【0027】
非接触ICカード機能部20は、制御部21とアンテナ部22とを備えている。制御部21は非接触ICカードとしての機能を実現する。アンテナ部22は、外部の読取/書込装置と微弱電波によりデータを送受信する。
【0028】
携帯情報端末機器1の外観について、図2(a)に正面を、図2(b)に裏面を示す。又、使用状態の一例について図3に示す。図2(a)には、表示部14と操作部15が示されている。アンテナ部22は図2(b)に示す位置に内蔵されている。通常は、図3に例示するように、携帯情報端末機器1の裏面を非接触ICカード読取/書込装置100の上部に設けられた読取/書込部101にかざすことによりICカードのデータの送受信を行い、各種サービスの提供を受ける。従って、携帯情報端末機器1をほぼ水平状態に保ったまま読取/書込部101にかざすことになる。
【0029】
図4により本発明の第一実施形態の動作を説明する。携帯情報端末機器1において、携帯情報端末機能部10の制御部11は、傾斜センサ16の検知出力を監視している。この検知出力により携帯情報端末機器1が水平状態にないことを検出すると(S1のNO)、制御部11から非接触ICカード機能部20の制御部21への指示により非接触ICカード機能は無効状態(ロック状態)とされている(S3)。これにより、アンテナ部22を介しての外部とのデータ送受信/読取/書込が禁止される。携帯情報端末機器1を図3のように読取/書込部101にかざすべくほぼ水平状態にすると、これを傾斜センサ16が検出し(S1のYES)、制御部11から非接触ICカード機能部20の制御部21への指示により非接触ICカード機能が有効状態(ロック解除)となる(S2)。
【0030】
本実施形態の傾斜センサ16は、図5に示すようにX軸、Y軸の各々の方向において、水平面を0°(度)とし、地面(水平面)に対する傾きを検出できる。図4のステップS1では、X軸で+30°(度)〜−30°(度)及びY軸で+30°(度)〜−30°(度)の範囲に携帯情報端末機器1が保持されているときに水平状態にあると判断される。即ち、使用者が正規の読取/書込装置へのアクセスを意図していると判断する。X軸の範囲内の傾斜のイメージを図6(a)に、Y軸の範囲内の傾斜のイメージを図6(b)に各々示す。それ以外の角度では水平状態にない、即ち、外部とのアクセスを意図していないと判断され、非接触ICカード機能は無効(ロック状態)にされる。
【0031】
このように、本実施形態の携帯情報端末機器では、傾斜センサを使用して非接触ICカード機能の有効と無効を切り替える事により、使用者の意図しないタイミングでの非接触ICカードの読み取りの危険性を大幅に軽減する事ができる。検出角度で判定しているので、カバンの中などで携帯情報端末が水平な状態になっている場合は、ロックが解除されることになるが、その場合はカバンの真下や真上から読取装置を押し付ける必要があるので、盗み読みの危険性は衣服のポケットよりは極めて低いと考えられる。又、本発明によるロック機能を第1の動作モード、暗証番号による公知のロック機能を第2の動作モードとして使用者の操作で動作モード切替可能とし、衣服のポケットに入れるとき(即ち、すぐ手に取って使用することが予想されるとき)は第1動作モードにし、それ以外のとき(手元から離しカバンに入れる等)は第2動作モードに切り替えられるようにしても良い。
【0032】
次に、図7を参照して、本発明を携帯電話に適用した第二実施形態を説明する。本発明の第二実施形態である携帯情報端末機器2は、携帯情報端末機能部30と非接触ICカード機能部40とを備えている。
【0033】
携帯情報端末機能部30は即ち携帯電話機能部であり、携帯電話端末機器としての主な機能を実現するものであり、制御部31と、メモリ部32と、バッテリ部33と、表示部34と、操作部35と、傾斜センサ36と、無線部37と、音声処理部38と、スピーカ及びマイクを備えている。制御部31は、各部を制御し携帯電話機能部30の動作を司る。メモリ部32は、制御部11が使用する各種プログラムやデータを記憶する。バッテリ部33は、携帯情報端末機器2に電源を供給するものであり、充電式でも交換式でも良い。
【0034】
表示部34は、LCD等のディスプレイであり、携帯情報端末機器として各種情報の表示を行う。操作部35は、情報をユーザーが操作して入力するための装置で、一般的なキースイッチ群や簡易化されたボタン群、ポインティングデバイス等のいずれか或いはそれらが複合されたもので良い。傾斜センサ36は、携帯情報端末機器2が水平面からどの程度傾斜しているかを検出する装置であり、制御部31に接続されている。無線部37は、無線アンテナにより無線基地局と通信するための無線機能を有している。制御部31の制御の元に無線基地局と送受信された音声データは音声処理部38にて変換され、利用者はスピーカとマイクを使用して通話が出来る。
【0035】
非接触ICカード機能部40は、制御部41とアンテナ部42とを備えている。制御部41は非接触ICカードとしての機能を実現する。アンテナ部42は、外部の読取/書込装置と微弱電波によりデータを送受信する。
【0036】
本実施形態においても、傾斜センサ36、その検出結果に基づく制御部31の制御動作に関しては、図4に示したものと同じである。このように、本発明は携帯電話端末にも適用することが出来る。
【0037】
次に、本発明の第三実施形態を説明する。図1や図7に示した実施形態では、店頭端末等の外部装置の非接触ICカードの読取/書込部が地面に対して垂直に設置されている場合には、ロック状態になるため非接触ICカード機能は使用出来ない。例として、図8に非接触ICカードの読取/書込機能を備えた飲料自動販売機200を示す。非接触ICカードの読取/書込部201は販売機200の前面にあるため、非接触ICカードを読み取らせようとすると水平にはならない。
【0038】
本発明の第三実施形態においては、その内部ブロック構成は図1や図7と同じであるが、その制御動作が異なり、傾斜センサにて水平状態を検出した後に所定時間(例えば、5秒間)、傾斜センサの角度検出結果に拘わらず非接触ICカード機能を有効にする。この動作を図9に示す。
【0039】
携帯情報端末機器1内蔵の非接触ICカード機能が使われていない時は、図9のステップS11に示すロック状態からスタートし、水平状態が検知されるのを待つ。使用者が携帯情報端末機器1を一旦水平状態にして傾斜センサ16がこれを検知すると(S12)、非接触ICカード機能が有効状態に制御される(S13)。このとき、非接触ICカード機能のロックが解除された事が表示部14に表示される(S14)。この非接触ICカード機能の有効状態(ロック解除状態)はその後の傾斜センサ16の角度検出に拘わらず5秒間保持される。5秒経過すると(S15)、非接触ICカード機能が再びロック状態となった事を表示部14に表示し(S16)、非接触ICカード機能が無効(ロック状態)に制御される(S17)。
【0040】
これにより使用者は、非接触ICカードを使用する直前に携帯情報端末機器を一瞬水平状態で保持して、5秒以内に読取/書込装置にかざせば、図8に例示した様な、読取/書込部201が地面に対して水平でない店頭端末機器に対しても、非接触ICカード機能を使用してサービスを受ける事ができる。
【0041】
また、表示部14、34に非接触ICカード機能のロック状態/ロック解除状態の区別を表示する事により今どの状態にあるかを瞬時に判断でき利便性が向上する。即ち、携帯情報端末機器を水平にしてから読取/書込装置にかざすまでに5秒以上経過した場合でも、非接触ICカード機能が無効(ロック状態)となっている事を使用者はすぐさま認知でき、再度携帯情報端末機器を水平にしてロックを解除する事が出来る。
【0042】
尚、本発明は上述の実施形態のみに限定されるものではない。例えば、各実施形態では、水平検知の許容角度をX、Y軸方向各々において水平から30°(度)の範囲内としたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、操作部15、35からの操作入力により、傾斜センサ16、36の水平許容範囲角度を設定して変更出来るようにしても良い。
【0043】
又、第三実施形態におけるロック解除を継続する所定時間を5秒で説明したが、5秒に限定されず適宜変更出来る。利用者が操作部15、35から任意の秒数を設定入力するようにしても良い。
【0044】
又、第一、二実施形態においても、第三実施形態と同様に、非接触ICカード機能のロック状態/ロック解除状態の区別を表示部14、34に表示するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯情報端末機器の外観を示し、(a)は正面を示す図、(b)は裏面を示す図である。
【図3】図1の携帯情報端末機器の使用状態の一例を示す図である。
【図4】本発明の第一実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第一実施形態における傾斜センサの動作を説明する図である。
【図6】本発明の第一実施形態における傾斜状態の例を示し、(a)はX軸方向の傾斜、(b)はY軸方向の傾斜を示す図である。
【図7】本発明の第二実施形態を示すブロック図である。
【図8】本発明の第二実施形態を使用する自動販売機の一例を示す外観図である。
【図9】本発明の第三実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0046】
1 携帯情報端末機器
10 携帯情報端末機能部
11 制御部
12 メモリ部
13 バッテリ部
14 表示部
15 操作部
16 傾斜センサ
20 非接触ICカード機能部
21 制御部
22 アンテナ部
2 携帯情報端末機器
30 携帯電話機能部
31 制御部
32 メモリ部
33 バッテリ部
34 表示部
35 操作部
36 傾斜センサ
37 無線部
38 音声処理部
40 非接触ICカード機能部
41 制御部
42 アンテナ部
100 読取/書込装置
101 読取/書込部
200 自動販売機
201 読取/書込部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器において、この端末機器の傾き角度を検出する傾斜センサを内蔵し、この傾斜センサの検出角度が所定範囲角度外のときに、前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止することを特徴とする携帯情報端末機器。
【請求項2】
非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器において、
この端末機器の傾き角度を検出する傾斜センサと、
この傾斜センサの検出角度が所定範囲角度外のときに前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止する制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯情報端末機器。
【請求項3】
非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器において、
この端末機器の傾き角度を検出する傾斜センサと、
この傾斜センサの検出角度が、所定範囲角度外のときに前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止し、所定範囲角度内になったことを一旦検出したときはその後の所定時間は前記検出角度に拘わらず前記情報の読み取りを許可する制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯情報端末機器。
【請求項4】
前記傾斜センサが、前記携帯情報端末機器のX軸方向とY軸方向の各々の傾きを検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の携帯情報端末機器。
【請求項5】
操作入力により前記所定範囲角度を設定する操作部を更に備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯情報端末機器。
【請求項6】
操作入力により前記所定時間を設定する操作部を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の携帯情報端末機器。
【請求項7】
前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りが禁止状態であるか許可状態であるかの区別を表示する表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項2乃至6の何れか1つに記載の携帯情報端末機器。
【請求項8】
前記携帯情報端末機器が、携帯電話機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1つに記載の携帯情報端末機器。
【請求項9】
非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器の制御方法において、
内蔵された傾斜センサにより前記携帯情報端末機器の傾き角度を検出し、
この傾斜センサの検出角度が所定範囲角度外であるときに、制御手段が前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止する、
ことを特徴とする携帯情報端末機器の制御方法。
【請求項10】
非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器の制御方法において、
内蔵された傾斜センサにより前記携帯情報端末機器の傾き角度を検出し、
この傾斜センサの検出角度が所定範囲角度外のときに制御手段は前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止し、
前記制御手段は前記検出角度が所定範囲角度内になったことを一旦検出した後の所定時間は前記検出角度に拘わらず前記非接触ICカード機能の情報の読み取りを許可する、
ことを特徴とする携帯情報端末機器の制御方法。
【請求項11】
非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器が実行する制御方法であって、
内蔵された傾斜センサが検出した前記携帯情報端末機器の傾き角度を判定する第1の手順と、
前記検出角度が所定範囲角度外であるときに前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止する第2の手順と、
を含むことを特徴とする携帯情報端末機器の制御方法。
【請求項12】
非接触ICカード機能を備えた携帯情報端末機器が実行する制御方法であって、
内蔵された傾斜センサが検出した前記携帯情報端末機器の傾き角度を判定する第1の手順と、
前記検出角度が所定範囲角度外であるときに前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りを禁止する第2の手順と、
前記検出角度が所定範囲角度内になったことを一旦検出した後の所定時間は前記検出角度に拘わらず前記非接触ICカード機能の情報の読み取りを許可する第3の手順と、
を含むことを特徴とする携帯情報端末機器の制御方法。
【請求項13】
操作入力により前記所定範囲角度を設定する設定入力手順を、前記第1の手順の前に行うことを特徴とする請求項11又は12に記載の携帯情報端末機器の制御方法。
【請求項14】
操作入力により前記所定時間を設定する設定入力手順を、少なくとも前記第3の手順より前に行うことを特徴とする請求項12記載の携帯情報端末機器の制御方法。
【請求項15】
前記非接触ICカード機能による外部からの情報の読み取りが禁止状態であるか許可状態であるかの区別を表示する表示手順を更に備えたことを特徴とする請求項11乃至14の何れか1つに記載の携帯情報端末機器の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−25957(P2007−25957A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−205595(P2005−205595)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】