非断片化圧力解放装置
非断片化圧力解放装置は中央に非対称の膨らみ部分および周辺フランジ部がある少なくとも1枚の円形ラプチャーディスクを含む。半円形の弱め線が膨らみ部分の外周を囲んで延び弱め線の末端の間に蝶番部を呈する。ディスクの膨らみ部分を囲む内側開口部のあるラプチャーディスク用の板押さえ部品には板押さえ部品の内側の開口部に延びる一体ものの弓形片が設けられている。弱め線の隔たった最末端部は板押さえ部品の弓形片の下側まで延びている。ディスクが破裂した場合にディスクの蝶番部は板押さえ弓形片の縁部で規定される支点の周りに曲がり、このことは板押さえ部品の弓形片の湾曲と相まってディスクの非断片化に寄与する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非断片化、前方作動型圧力解放装置に関わり、生産装置、圧力容器、配管および構造物を高圧力事件から護るために、および/またはガスおよび粉塵爆発など爆発の危険性がある媒体物により破壊的ならびに壊滅的は過圧力となった場合にそれらの装置を排気するために使われる。爆発の危険性は種々のガスおよび石炭、小麦粉、砂糖、金属、およびプラスチックスの様な塵埃粒子と関連して存在する。中でも本発明は、単葉式圧力解放ラプチャーディスクおよび複合型ラプチャーディスク装置に関係し、いつでも予め選定した圧力を超える過圧力状態が生じた場合に破裂して保護域、装置および機器を排気する様に設計されている。圧力解放ラプチャーディスク装置はラプチャーディスクまたはラプチャーディスクアセンブリーを内蔵し、ある場所が過圧力状態または爆発が生じた場合に破裂して排気するが、ここでラプチャーディスクの部分またはラプチャーディスクアセンブリーの部分はディスクの破裂部分やディスクアセンブリーの複合部分を残っているフランジ部またはフランジアセンブリー部から断片化したり分離することなく圧力解放のために全開する。
【0002】
非断片化圧力解放装置は種々の用途における使用に適応し、これには保護されるシステムが陽圧および負圧の間を行き来する場合でもディスクまたはディスクアセンブリーが破裂することなく対応しなければならないことも含まれ、保護域内が予め設定した圧力値を超えた場合においてのみディスクの破裂部分またはディスクアセンブリーの破裂部分の開口が起こる。
【背景技術】
【0003】
多くの工業工程では爆発的な大火災、または工程の暴走による圧力の急上昇、圧力調整弁など保護装置の故障、および類似の予見できない災害の結果として特定の条件の元において危険な過圧力状態をもたらし得る原料の取り扱いおよび処理を伴う。この点で典型的なのは収納容器または配管に入ったガスまたは塵埃粒子が関連する処理で、スパークの様な不運な事件により自然着火もしくは爆発を起こしその結果筐体、配管または格納容器内に危険な圧力の蓄積をもたらす。単葉ラプチャーディスクおよび通常2つの別個のラプチャーディスクを持つ複合ラプチャーディスクが長い間、予め設定した値の過圧力から容器、配管、ダクトおよび構造物を護るために使われてきている。
【0004】
長年にわたり爆発ベントが、容器、タンク、バッグハウス、およびこの様な装置に関連する配管などの解放口をフタするために設けられ、この装置が動作中の設備、部品、または構造物が過剰圧力により損傷する前に過剰な圧力を解放してきた。バッグハウスの類はバッグハウス内の高い粉塵濃度のために常に爆発の危険性がある。通常、バッグハウスは1つ以上の解放口を設けて構築され、それぞれの解放口は爆発ベントで閉じられている。バッグハウスが正常の陽圧または負圧で運転しているときは爆発ベントが開口部を密封し、そしてバッグハウスが予め設定した過大の圧力蓄積に曝された場合には破裂または開口して開口部を開きバッグハウス内部を排気する。破裂が早すぎたり遅すぎたりすることを防止するため、爆発ベントは常に特定の圧力レベルで破裂するように設計されていなくてはならない。同様のタイプの危険性は可燃性ガスまたは塵埃粒子を含む処理設備、ガスまたは含塵流体を装置の一つの場所から他の場所または集積場所へ運搬する配管、警告無しに暴走反応または不都合な圧力の蓄積が起こりうる反応容器、および制御不能の爆発または圧力の過剰な蓄積が継続的に安全に対する危険性となるその他の工業的処理設備においてもまた安全に処理されなければならない。
【0005】
圧力解放装置はまた過圧に対する保護を要する装置、配管、または容器内に起きる陽圧と負圧状態の間の繰り返しにも対応しなくてはならない。この目的のためラプチャーディスク装置を設けることが一般的になっていて、装置の破裂部分の中央膨らみ部が凸凹対向面を呈し、凹面が保護域に面している。この前方作動型膨らみラプチャーディスクは平面ラプチャーディスクよりも保護域内の減圧状態によりよく耐えることができる。さらに、圧力解放ラプチャーディスクアセンブリーは一対の破裂中央部を含み、一方のラプチャーディスクが他方のラプチャーディスクよりも厚い素材から出来ている。膨らみラプチャーディスクの場合、ディスクの凹凸部は相補的に心が合っている。
【0006】
過去および現在使用されている多くの圧力解放装置には平面および膨らみディスクの双方に破裂部分を規定する弱め線が設けられてきている。弱め線は円形ディスクの場合は半円形で、矩形ディスクの場合は矩形である。弱め線は該当ディスクの破裂部を規定する片側面のひっかき傷、あるいはラプチャーディスク素材を貫通して延び、隣接する端部がディスクの一体化膜で隔てられている一連の細長いスリットのいずれかであってきた。弱め線を規定するためにディスク素材を貫通するスリットが設けられる場合、通常は柔軟な合成樹脂フィルムまたはその類でできた破裂素材が一連のスリットに覆い被さる様に置かれディスクの弱め線が規定する部分の破裂が起きる時までそこから流体が漏れるのを防ぐ。この点において代表的な圧力解放ラプチャーディスクの構造は、ラプチャーディスクの隣接面の間に柔軟な素材を挟み込む2つのラプチャーディスクが相補的に重なり、そして柔軟素材の付加的な細長片が対応する弱め線に直接重なる。
【0007】
弱め線はひっかき線の形でも、または弱め線を規定する一連の細長いスリットでも、弱め線で規定されたディスクの破裂部分の全周には伸びず、隔たって対向する末端がありこれがディスクの破裂部分の一体化蝶番となりディスクの破裂部分をそのフランジ部分につなぎ止め、そしてこのことにより圧力解放装置のある場所周辺におけるディスク断片化による付随金属断片飛散の災害を防止する。
【0008】
今までの設計によりラプチャーディスクの構造で非断片化蝶番部が提供されたにもかかわらず、このような蝶番部の製作は過圧力の事件や状況の多様性に対応するためには完全に満足できるものではなかった。蝶番部の幅が大きすぎれば破裂部が破れる圧力がしばしば妥協してしまい、予め選定した値でラプチャーディスクを開くことに失敗してしまう結果となる。他方で、設定した圧力値でラプチャーディスクが完全に開くように蝶番部を狭くすると、一体化蝶番部もまた破裂してしまいディスクの開く部分が周囲の残りのフランジ部から切り離されがちで、これによりラプチャーディスクアセンブリーから高速で飛び出す危険な金属噴射物を生じることになる。
【0009】
したがって、今までもそして引き続き、予め設定した過圧力値で確実に開きしかもディスクが開く時に破裂部が断片化することに抵抗できる圧力解放ラプチャーディスク装置の必要性がある。爆発保護ラプチャーディスクアセンブリーの設計には広範にわたる排気口および予め設定される異なる破裂圧力に対応でき、製造する素材、素材の厚みおよび中央部が膨らんでいるか否かのみによって左右され、ディスクの破裂部分の断片化を防止するために多数の特別に設計された蝶番構造デザインを必要としないこともまた望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による非断片化、前方作動型の圧力解放装置は単葉のラプチャーディスクまたは一対のラプチャーディスクのいずれかを含み、いずれにも中央部分および周辺フランジ部分がある。本装置は特定の高圧用途において、環状の入口および出口サポート部品の間に挟まれることに適応している。それぞれのディスクの中央部分の中央部の周囲に延びる弱め線がディスクの破裂部を規定している。この弱め線には隔たった位置で対向する末端域があり、その間が一体ものの蝶番部を呈し、その中央部分が破裂した場合に各ディスクの中央部分がそれぞれの周辺フランジ部分から千切れ去らないようにしている。本発明によるそれぞれの弱め線の好ましい様態においては、ディスクの蝶番部を規定する終端部のある細長く、端が端に隣接した、隔たったスリットの列を備える。
【0011】
板押え部品が単葉ディスクの実施態様ではそのラプチャーディスクに、そして複合ラプチャーディスクアセンブリーでは双方のディスクに設けてある。板押え部品には内側に開口があり隣接するディスクの破裂する中央部分を大体囲むようにディスクの弱め線に非常に接近している。板押え部品には細長い一体ものの弓形片があり、板押え部品の内側の開口側に隣接するディスクの蝶番部に契合し弱め線の対向するそれぞれの末端域に重なる配置で延びている。ラプチャーディスクの蝶番部に重なる板押え部品の一体弓形片には対向する末端域の間にそれぞれの弱め線の最遠末端から内側に距離を置いて延びる最も内側の縁部がある。
【0012】
単葉ディスクの中央破裂部分または一対の相補的ディスクの破裂部分に対して弱め線を規定するスリットの隣接する端部の間にあるディスク素材の一体膜を引き破ることができるだけの力が作用した場合、ディスクの破裂部分が開き圧力解放装置で保護されていた場所を排気する。それぞれのディスクの中央部分が破裂する場合に弱め線はその全長にわたって破れるが、ディスク中央部分の蝶番部は弱め線の最遠で対向する隔たった末端を結ぶ想像上の線の周りではなく、板押え部品の内側に延びた弓形片の外縁に沿って曲がる。したがってディスクの蝶番部は対応する弱め線の対向する最遠の末端間の距離よりも大きな長さの線に沿って曲がる。板押え部品の内側に延びる弓形片の外縁はディスクの蝶番部の内側に延長された支点端として機能し、ディスク中央部分の蝶番部の最も狭い区域より内側に隔たった場所を横切る蝶番部に対しより均等に曲げ力を分布する。さらに、内側に延びる板押え部品の弓形片のその弓形片の外側縁部から遠ざかる方向に延びる横断部はディスクの中央部が弱め線のほとんど全長に沿って破裂する際にディスク中央部分の蝶番部により湾曲する。板押え部品の弓形片の湾曲した横断部はディスクの中央に加えられた破裂力の一部を吸収し、その結果弱め線のそれぞれ最遠末端の間の蝶番部分から力の一部を逸らす。板押え部品の弓形片の横断部がディスクの中央部分が破裂する際にそれぞれの中央部分の蝶番部により湾曲するとき、板押え部品の弓形片の湾曲部は板押え部品の弓形片の長手方向のほとんどの部分にわたり横断的に傾くかまたは全体に湾曲する様な形で曲げられる。板押え部品の弓形片の横断部が湾曲することによりディスクが破裂する際にディスクの中央部分がその周辺フランジ部からディスクの蝶番部で分離するのを妨げることに寄与している、というのは、ディスクの蝶番部は板押え部品の弓形片の横断部で規定される傾いた、または曲った面の周りに曲がり、ディスクの蝶番部分が破断する原因となるかもしれない角で規定される直線に沿ってその急な角の周りで曲がるのではないという事実のせいである。
【0013】
本発明による好ましい実施態様によると、圧力解放装置には一対の中央が膨らみ重なる関係にあるディスクが設けられ、各々には端が端に隣接した間隔をへだてた一連のスリットで規定される弱め線があり、一方のディスクが他方のディスクより厚みが大きい。対向するディスクの弱め線の心は合わせてある。板押え部品は通常アセンブリーの最も上または最も外側のディスクの上に重なる様に設けられ、一方サポートリングは随意的にもう一方のラプチャーディスクの内側または胴体面に接して位置する。各々板押え部品およびリングにはそれぞれのディスクの蝶番部分と心を合わせた内側に延びる一体ものの弓形片がある。上側または最も外側のディスクに掛かる板押え部品の内側に延びる弓形片は過圧力状態によりディスクが前方に開口する場合に双方のディスクが断片化することを防ぎ、一方アセンブリーの最も内側のラプチャーディスクの下側にあるサポートリングの弓形片は2枚のディスクの中央破裂部分が内側に破裂を起こすだけの大きさの減圧状態が支配する場合にディスクの中央破裂部の断片化を支援する。
【0014】
一対のラプチャーディスクが重なっている場合に、またはただ単葉のラプチャーディスクが設けられている場合において、それぞれのラプチャーディスクの弱め線は、各ディスクの弱め線の最遠末端がそれぞれの板押さえ部品の内側に延びる弓形片の最も外側の縁部より内側に隔たって延びる様に相対的に位置しそして長さであることに言及しておくことは重要なことである。対応するディスクの弱め線で規定される線に沿ってディスクの中央部分が破裂する場合、中央部分は対応する弱め線全長にわたり破裂するが、ディスクの蝶番部は板押え部品の内側に延びる弓形片の内側の細長い縁部の周りに曲がり、このことにより蝶番部が切り裂けディスクの中央部がそのフランジ部分から分離することを妨げている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明による非断片化、前方作動の複合型圧力解放装置の好ましい実施態様を図面の図1〜11に示しそして通常20と指定する。圧力解放装置20は図6に示す様な一般的な入口側および出口側支持部材80および82の間に随意的に挟み込める様に適応している。装置20は特に処理設備、圧力容器、配管ならびにバッグハウスおよび類似物を含む構造物を爆発および他の潜在的に破壊的で破滅的な高圧現象による過圧力から保護するために特に有用である。図解されている装置20は円形の形状であるが、ここに示す原則は矩形の非断片化圧力解放装置にも適用できる。
【0016】
複合圧力解放装置20は通常ステンレス鋼の様な比較的薄い耐蝕金属素材でできた最上側または最外側ラプチャーディスク22を含む。ディスク22が円形態様である場合には環状のフランジ24を含み、これには通常それぞれにボルト28を受け入れるのに適応した円周上に広がる間隔をおいた一連の穴26を備え(図6)、爆発のような不都合な過圧力事件または状態から保護すべき構造物または装置の一部を成すかまたはこれに接続された入口側および出口側支持部材80および82の間に装置20を随意的に固定するのに役立つ。80および82のような支持部材はある種の過圧力保護用途に対する装置20では必需品ではない。
【0017】
環状の、通常は平面的でディスク22の上に重なり図10に最もよく示されている板押さえ部品36は内側に半円状端38を持ち、部品36の内側開口部40を規定する。円周上に位置する一連のボルト受け入れ穴42が板押さえ部品36に設けられ、これらはラプチャーディスク22のフランジ24の穴26に対応し、また心を合わせてある。板押さえ部品36の当初は平面である一体ものの弓形片44は、板押さえ部品36の開口部40に突出して板押さえ部品36の内側半円状端38の対向する末端部の間に伸びそしてこれらと合流する細長い直線的な縁46を持つ。例えば図10から判るように、板押さえ部品36の縁46の長さはディスク22の中央部分30の半径より幾分(例えば約55%〜60%)大きい。
【0018】
板押さえ部品36がラプチャーディスク22のフランジ24に対して上に重なる位置関係にある時、中央部分30の膨らみ部はその開口部40の内側に位置する。板押さえ部品36が膨らみディスク22に接して上に重なる様に接して位置するとき、ラプチャーディスク22のフランジ24とディスク22の中央部分30の膨らみ部との間の遷移域48は板押さえ部品36の半円状端38のすぐ内側に位置する。ディスク22の中央部分30の膨らみ部は通常板押さえ部品36の端部38および縁46に適合する内側開口部を持つ型押し工具(非表示)内で膨らませて形成する。したがって、ディスク22の中央部分30に形成された膨らみは図7に略図化されているように非対称形状である。
【0019】
ディスク22の中央部分30には半円形で通常50と指定する弱め線が設けられ、好ましくは弓形の、個別の、端が端に隣接した一連のスリット52で構成され、そのそれぞれがディスク22の中央部分30の膨らみ部の全厚みを貫通して延びている。図5の部分拡大図に大雑把に描かれているように、各々のスリット52は対応するスリット52に連なり各スリット52の幅よりかなり大きな径の円形の穴54で終端となる。隣接する穴54は隔たった位置関係にあり部分30の膨らみ部30bの素材と一体の膜素材56を呈す。図4から判る様に、スリット52で規定されるディスク22の部分30の膨らみ部にある弱め線50の長さは弱め線50の最末端スリット52aおよび52bのそれで、これらは末端域を規定し互いに隔たった関係にあるが、ディスク22の部分30の膨らみ部の上に重なる板押さえ部品36の弓形片44の下にまで延びている。末端スリット52aおよび52bの隔たった終端部52cおよび52dが膨らみディスク22の中央部分30の一体蝶番部58を規定する。弓形片44の縁部46は弱め線52のそれぞれの最も外側の末端52cおよび52dをつなぐ想像上の線より内側に位置し、したがって縁部46の外側の終端部は末端スリット52aおよび52bを末端スリット52aおよび52bの最も内側の端部の近くで横切る。弱め線52の末端52cおよび52dをつなぐ想像上の線から弓形片44の縁部46の中点までの距離を図2の一点鎖線6−6に沿って測ると縁部46からディスク22の外周端までの距離の例えばおおよそ3分の1である。かくて、弓形片46の主要奥行きはディスク22のフランジ24の幅のおおよそ3分の1である。
【0020】
ディスク22の部分30の膨らみ部は素材ディスクを板押さえ部品36の開口40の内側円状端38の形状に一致する内側縁を持つ型押し工具の空洞部に膨らまし込んで形成される。したがって、ディスク22の中央部分30の膨らみ部は非対称な断面形状で蝶番部58の反対側の膨らみの曲率の方が蝶番部58に合流する部分の膨らみの曲率より大きい。部分30の膨らみ部の非対称な断面形状は図7の断面図に示されているがここで膨らみ部分30の断面曲率はフランジ24の外側点Aから中央点Bまでの方が、点Bから板押さえ部品36の弓形片44の縁部46の中点に接触する膨らみ部分30の場所を現す点Cまでの曲率より大きいことがわかる。したがって、ディスク22には比較的平らな部分60がありこれは通常板押さえ部品36の弓形片44の全体形状に一致する。
【0021】
図10の分解図に最もよく示されるように、装置20は第2のラプチャーディスク122を含みこれはディスク22の形状および全体寸法と同一だが、幾分厚みの大きいステンレス鋼でできていることが好ましい。さらに、環状の締め付け部品62がディスク122の下側または最も深い面に接して設けられている。ディスク122の中央部分130の膨らみ部には弱め線50があり、これにはディスク22の弱め線50のスリット52と同数のスリット152があることが好ましい。さらに、ディスク122の弱め線150のスリット152はラプチャーディスク22の弱め線50のそれぞれのスリット52と心が合っていてかつ同じ長さである。
【0022】
テフロン(登録商標)やマイラーのような合成素材の層64が各ディスク22および122の弱め線52および152のスリットから空気または他の流体が漏れるのを防ぐためにディスク22およびディスク122の間に挿入されている。テフロン(登録商標)のような合成樹脂素材の比較的細い半円形の細長片66および68が層64ならびにディスク22およびディスク122の間にそれぞれの弱め線50および50’に心を合わせてそれぞれ置かれることが望ましい。細長片66および68はラプチャーディスク22および122の中央部30および130のそれぞれの相対する面に接着剤で固定してもよい。
【0023】
図10よりディスク122のフランジ124にはディスク22の穴26および板押さえ部品36の穴42と心を合わせた一連のボルト受け入れ穴126があることに言及しておく。ディスク122には蝶番部158がありディスク22の蝶番58と同じ寸法でかつ心が合っている。
【0024】
環状サポートリング262はディスク122の下にあり板押さえ部品36と同じ形と形状であるが、厚みが同じか大きくてもよい。サポートリング262の弓形片244は板押さえ部品36の弓形片44と心が合い形も一致する。サポートリング262のボルト受け入れ穴は穴42,26および126と心が合う。
【0025】
組み立てたとき、板押さえ部品36はラプチャーディスク22に接して置かれ弓形片44もディスクのフランジ24内のディスク22の平坦部と相補的に契合して置かれている。細長片66および68は柔軟層64と共にラプチャーディスク22および122の中央部分30および130のそれぞれの膨らみ部のスリット52および152を塞いでいる。
【0026】
ラプチャーディスク122の中央部分130の膨らみ部はラプチャーディスク22の中央部分30の膨らみ部の内部に収まっていてそのそれぞれの凹面および凸面はテフロン(登録商標)層64ならびに細長片66および68のみで隔てられている。
【0027】
非断片化圧力解放装置20の好ましい実施態様の場合、図4に示している半円形の真空サポートリング72がラプチャーディスク122の下側にラプチャーディスク122の弱め線150のスリット152と心を合わせて設けられるのが望ましいことであるが必須ではない。リング72の対向し隔たった端部はラプチャーディスク122の部分130の膨らみ部の蝶番部を避けて上に重なることはない。リング72はラプチャーディスク122の中央部分の膨らみ部の底面および弧部130にスポット溶接されることが好ましい。装置20の一部を形成する半円形のサポートリング72は素材ディスクを膨らませ次いでこの様なディスクからレーザービームなどでリング72を切り出してつくることができる。随意的に、間隔をおいて放射状に伸びる一連のタブ74を部分的に支えるようにラプチャーディスク122の中央部分30の膨らみ部の底面でリング72にスポット溶接し、これにより装置20に減圧状態が課せられた場合にラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の膨らみ部の反転に対する抵抗を増すことができる。
【0028】
図12に図解した複合型の非断片化圧解放装置320はラプチャーディスク322および332が平坦で、中央膨らみ部分がなく、そしてそれぞれに半円型で円周状にのびる弱め線350が設けられている点を除いて装置20と同じである。その他においては装置320の構成部品は装置20の構成部品と同じである。したがって、破線で示した環状の板押さえ部品336は板押さえ部品36と全く同一で、ラプチャーディスク322の中央平坦部分330の上に重なる。ディスク322の周辺フランジ部324の上に重なる環状の板押さえ部品(非表示)には板押さえ部品36の弓形片44と類似の内側に伸びる弓形片と同様に破線で示した内側の開口部338がありしたがってディスク322の蝶番部358と心が合った略図的に破線346で描いた内側直線縁部を呈す。サポートリング262と形状が全く同じサポートリングを要望があればディスク332のフランジ部の下になるように設けることもできる。ディスク332の下のサポートリングは、もし設けたなら、板押さえ部品262の弓形片244に一致する弓形片があることが好ましい。
【0029】
一対の重なった相補的ラプチャーディスクを持つ複合型爆発保護装置20および220がほとんどの用途においてより好まれているが、特定の装置、配管、ダクトまたは構造物を過圧状況または爆発から保護するのに十分と考えられるなら単葉の刻み目付膨らみラプチャーディスクまたは単葉の刻み目付平坦ラプチャーディスクを設けることもできる。
【0030】
運転にあたっては、圧力解放装置20の組立部品は爆発や不都合な過圧力事件から保護を必要とする構造物や装置の排気口の上に、随意的なフランジ80および82の間で排出口の上の所定の場所に装置20をしっかり固定するためのボルト28で搭載される。ラプチャーディスク22の中央部分30およびラプチャーディスク122の中央部分130が弱め線スリット52および152に隣接する膜部66、ならびに細長片66および68はもとより合成樹脂素材の層64の破裂に対する抵抗で調整される破裂圧力を超える過圧力現象に発展した場合、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130は瞬時に開きそれぞれの蝶番58および158周りに曲がる。
【0031】
図11に大まかに示される通り、ラプチャーディスク22の中央部分30およびラプチャーディスク122の中央部分130は、弱め線50および150が終端部スリット52aおよび52bで規定されるそれぞれの最末端域のスリット、同様にラプチャー122の弱め線50の対応する最末端域のスリットを含めてその全長に沿って裂けて一体として開くので、かくてラプチャーディスク22の中央部分30およびラプチャーディスク122の中央部分130がスムーズに完全に開くことを可能とする。しかしながら、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の弱め線50および150それぞれが弓状の全長にわたり完全に裂けるにもかかわらず、ラプチャーディスク22および122それぞれの中央部分30および130の蝶番部58および158は弱め線50および150の終端部52cおよび52dの間に延びる想像上の線の周りではなく、板押さえ部品36の弓形片44の縁部36が呈する支点の周りで曲がる。
【0032】
爆発のような高圧事件の結果としてラプチャーディスク22および122の中央部分30および130が急激に全開するとき、ディスク122の凹面に課せられそしてディスク22の凹面に伝達される爆発または高圧事件によるガスの力は、ラプチャーディスク22および122の蝶番部58および158にもまた課せられる。ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130、同時にディスク22および122の部分30および130の蝶番部58および158に加わった力が中央部分30および130の開口をもたらすのに十分な大きさであると、図8および9に概略的に示されている様に、その力は弓形片46の外側部を通常はラプチャーディスク22および122の中央部分30および130に加えられたディスク破壊力に比例してある程度湾曲させる程大きいことが見いだされている。図8の湾曲した弓形片44の略図に言及すると、板押さえ部品36の弓形片44の横断面の湾曲部は弓形片44の縁部46の実質的に全幅にわたって延びている。弓形片44が湾曲する度合いは通常中央部分30が開口するときにディスク22の中央部分30によりそこに加えられた力に比例し、ディスクと契合する弓形片44の湾曲部の面76は図9に示すように幾分弓形となるか、または幾分もっと横断的に直線的に傾くかのいずれかである。
【0033】
しかしながらいずれの場合でも、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の開口による板押さえ部品36の弓形片44の湾曲した外側部はラプチャーディスク22および122の中央部分30および130に加えられた破裂力の一部を吸収し、その一部の破裂力を弱め線50および150のそれぞれの最遠末端52cおよび52dの間に延びる蝶番部58および158の区域から迂回させている。ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130に加えられた破裂力のその一部を迂回させることはラプチャーディスクが開口するときにラプチャーディスク22および122の中央部分30がそれぞれのフランジ部24および124から分離するのを妨げることに寄与している。ラプチャーディスク22および122のフランジ部24および124から中央部分30および130が分離するのを妨げることに寄与している別の重要な因子は、蝶番部58および158が弱め線50および150の最末端部52cおよび52dの想像上の線に沿って延びる蝶番部58および158の最も弱い場所から隔たってある弓形片44の縁部46で規定される支点の周りで曲げられることによる。それに加えて、弓形片44の外側が湾曲する際にできそしてディスク22の中央部分30の蝶番部58と直接契合する弓形片44の湾曲部の傾いたまたは曲がった面76が、蝶番部58および158は弓形片44の縁部46の周りを曲がるため、中央部分30および130が開口する際にラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の断片化に寄与しかねない急な横断端の周りで曲がる必要がないことを保証している。
【0034】
図11に略図で示すように、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130は開口する際に一般にその閉じていた最初の位置に平行に後方に倒れガスが逃げるための最大の出口をつくるが、しかしそれぞれのラプチャーディスクのフランジ部から分離することはない。弱め線50および150を板押さえ部品36の弓形片44の下側まで延長することがラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の非断片化特性に非常に寄与していることが判ってきているが、それは中央部分30および130がフランジ部24および124から分離することになりかねない弱め線50および150の最末端部52cおよび52dの間の想像上の線に沿って曲がることが求められるというより、蝶番部58および158は縁部46の周りに曲がるので、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の蝶番部が板押さえ部品36の弓形片44の縁部46の長手に沿って横に裂け始める傾向はないからである。
【0035】
ベント装置320は、ほとんどの場合中央部分が平坦であるラプチャーディスク322および332の中央部分は中央部分が膨らんだラプチャーディスク22および122の場合に比べて高減圧状態に耐えることができないという点を除いて、ベント装置20と同様に作動する。
【0036】
装置20または320の好ましい実施態様においては、幅は約250mmから最大約1500mm、そして約25ミリバールから約1バールの間のどこででも破裂する様につくることができる。たとえば、全体の直径が1015mmである装置20または320の場合、その中央部分の弱め線の直径は公称で約775から780mm辺りであろう。この場合の膨らみ部の直径は約797mm辺りであろう。ラプチャーディスク22および322は0.5mmのステンレス鋼で製作されることが好ましいが、約0.15mmから約1.5mmの厚みでもよい。ディスク122および332は1.2mmのステンレス鋼で製作されることが好ましいが約0.8mmから約2mmの厚みでもよい。テフロン(登録商標)層64およびテフロン(登録商標)細長片66および68はそれぞれの場合で厚みが約0.05mmの素材であることが好ましいが約0.025mmから約0.25mmの厚みでもよい。それぞれのスリット52および152の長さは約100mmが好ましいが、約50mmから約150mm長でもよい。スリット52および152の間の膜は幅が約3mmであることが望ましい。弱め線50および150の周径はラプチャーディスク22および122の全体寸法によるが、すべての場合において弓形片44の縁部46の中点と板押さえ部品36の外周との間の距離の少なくとも3分の1までは達していなくてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】それぞれのラプチャーディスクに弱め線を規定するスリットが施されている本発明による非断片化、前方作動圧力解放装置の一部を形成する一対の中央が膨らんだラプチャーディスクを持つ複合ドーム型ディスクの透視図である。
【図2】図1に示した複合ディスク構造物の上平面図である。
【図3】図1に示した複合ディスク構造物の下面図である。
【図4】実質的に図2の線分4−4で採り、矢印方向に見た横断面拡大部分図である。
【図5】弱め線を規定するスリットの対向する端部および各スリット末端の円形の切欠きを図解している拡大部分平面図である。
【図6】実質的に図2の線分6−6で採り、さらに上側の膨らみディスクの上に重なる環状の板押え部品、下側ディスクの凹面に接する真空サポートリング、および下側膨らみディスクの下に重なるサポートリングを示している拡大部分断面図である。
【図7】膨らみラプチャーディスクの1つを介してディスクの膨らみ域の非対称性を説明している断面略図である。
【図8】リングの中心側に延びる環状の板押えリングの弓形片で、ラプチャーディスクが破裂した際にその蝶番部分により弓形片の最も外側の縁が湾曲し上向きに曲がった様子を示している要部拡大略図である。
【図9】図8の線分9−9で採り矢印方向に見ている拡大概略断面図である。
【図10】本発明による膨らみラプチャーディスクを持つ実施態様の分解透視図である。
【図11】図1のラプチャーディスクアセンブリーで、圧力解放装置が作動した場合に破裂膨らみ部分が開口したディスクの一般的な形状を示している上平面図である。
【図12】本質的に平坦なラプチャーディスクを持つ別の非断片化圧力解放装置で板押さえリング内の開口部を破線で示している透視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は非断片化、前方作動型圧力解放装置に関わり、生産装置、圧力容器、配管および構造物を高圧力事件から護るために、および/またはガスおよび粉塵爆発など爆発の危険性がある媒体物により破壊的ならびに壊滅的は過圧力となった場合にそれらの装置を排気するために使われる。爆発の危険性は種々のガスおよび石炭、小麦粉、砂糖、金属、およびプラスチックスの様な塵埃粒子と関連して存在する。中でも本発明は、単葉式圧力解放ラプチャーディスクおよび複合型ラプチャーディスク装置に関係し、いつでも予め選定した圧力を超える過圧力状態が生じた場合に破裂して保護域、装置および機器を排気する様に設計されている。圧力解放ラプチャーディスク装置はラプチャーディスクまたはラプチャーディスクアセンブリーを内蔵し、ある場所が過圧力状態または爆発が生じた場合に破裂して排気するが、ここでラプチャーディスクの部分またはラプチャーディスクアセンブリーの部分はディスクの破裂部分やディスクアセンブリーの複合部分を残っているフランジ部またはフランジアセンブリー部から断片化したり分離することなく圧力解放のために全開する。
【0002】
非断片化圧力解放装置は種々の用途における使用に適応し、これには保護されるシステムが陽圧および負圧の間を行き来する場合でもディスクまたはディスクアセンブリーが破裂することなく対応しなければならないことも含まれ、保護域内が予め設定した圧力値を超えた場合においてのみディスクの破裂部分またはディスクアセンブリーの破裂部分の開口が起こる。
【背景技術】
【0003】
多くの工業工程では爆発的な大火災、または工程の暴走による圧力の急上昇、圧力調整弁など保護装置の故障、および類似の予見できない災害の結果として特定の条件の元において危険な過圧力状態をもたらし得る原料の取り扱いおよび処理を伴う。この点で典型的なのは収納容器または配管に入ったガスまたは塵埃粒子が関連する処理で、スパークの様な不運な事件により自然着火もしくは爆発を起こしその結果筐体、配管または格納容器内に危険な圧力の蓄積をもたらす。単葉ラプチャーディスクおよび通常2つの別個のラプチャーディスクを持つ複合ラプチャーディスクが長い間、予め設定した値の過圧力から容器、配管、ダクトおよび構造物を護るために使われてきている。
【0004】
長年にわたり爆発ベントが、容器、タンク、バッグハウス、およびこの様な装置に関連する配管などの解放口をフタするために設けられ、この装置が動作中の設備、部品、または構造物が過剰圧力により損傷する前に過剰な圧力を解放してきた。バッグハウスの類はバッグハウス内の高い粉塵濃度のために常に爆発の危険性がある。通常、バッグハウスは1つ以上の解放口を設けて構築され、それぞれの解放口は爆発ベントで閉じられている。バッグハウスが正常の陽圧または負圧で運転しているときは爆発ベントが開口部を密封し、そしてバッグハウスが予め設定した過大の圧力蓄積に曝された場合には破裂または開口して開口部を開きバッグハウス内部を排気する。破裂が早すぎたり遅すぎたりすることを防止するため、爆発ベントは常に特定の圧力レベルで破裂するように設計されていなくてはならない。同様のタイプの危険性は可燃性ガスまたは塵埃粒子を含む処理設備、ガスまたは含塵流体を装置の一つの場所から他の場所または集積場所へ運搬する配管、警告無しに暴走反応または不都合な圧力の蓄積が起こりうる反応容器、および制御不能の爆発または圧力の過剰な蓄積が継続的に安全に対する危険性となるその他の工業的処理設備においてもまた安全に処理されなければならない。
【0005】
圧力解放装置はまた過圧に対する保護を要する装置、配管、または容器内に起きる陽圧と負圧状態の間の繰り返しにも対応しなくてはならない。この目的のためラプチャーディスク装置を設けることが一般的になっていて、装置の破裂部分の中央膨らみ部が凸凹対向面を呈し、凹面が保護域に面している。この前方作動型膨らみラプチャーディスクは平面ラプチャーディスクよりも保護域内の減圧状態によりよく耐えることができる。さらに、圧力解放ラプチャーディスクアセンブリーは一対の破裂中央部を含み、一方のラプチャーディスクが他方のラプチャーディスクよりも厚い素材から出来ている。膨らみラプチャーディスクの場合、ディスクの凹凸部は相補的に心が合っている。
【0006】
過去および現在使用されている多くの圧力解放装置には平面および膨らみディスクの双方に破裂部分を規定する弱め線が設けられてきている。弱め線は円形ディスクの場合は半円形で、矩形ディスクの場合は矩形である。弱め線は該当ディスクの破裂部を規定する片側面のひっかき傷、あるいはラプチャーディスク素材を貫通して延び、隣接する端部がディスクの一体化膜で隔てられている一連の細長いスリットのいずれかであってきた。弱め線を規定するためにディスク素材を貫通するスリットが設けられる場合、通常は柔軟な合成樹脂フィルムまたはその類でできた破裂素材が一連のスリットに覆い被さる様に置かれディスクの弱め線が規定する部分の破裂が起きる時までそこから流体が漏れるのを防ぐ。この点において代表的な圧力解放ラプチャーディスクの構造は、ラプチャーディスクの隣接面の間に柔軟な素材を挟み込む2つのラプチャーディスクが相補的に重なり、そして柔軟素材の付加的な細長片が対応する弱め線に直接重なる。
【0007】
弱め線はひっかき線の形でも、または弱め線を規定する一連の細長いスリットでも、弱め線で規定されたディスクの破裂部分の全周には伸びず、隔たって対向する末端がありこれがディスクの破裂部分の一体化蝶番となりディスクの破裂部分をそのフランジ部分につなぎ止め、そしてこのことにより圧力解放装置のある場所周辺におけるディスク断片化による付随金属断片飛散の災害を防止する。
【0008】
今までの設計によりラプチャーディスクの構造で非断片化蝶番部が提供されたにもかかわらず、このような蝶番部の製作は過圧力の事件や状況の多様性に対応するためには完全に満足できるものではなかった。蝶番部の幅が大きすぎれば破裂部が破れる圧力がしばしば妥協してしまい、予め選定した値でラプチャーディスクを開くことに失敗してしまう結果となる。他方で、設定した圧力値でラプチャーディスクが完全に開くように蝶番部を狭くすると、一体化蝶番部もまた破裂してしまいディスクの開く部分が周囲の残りのフランジ部から切り離されがちで、これによりラプチャーディスクアセンブリーから高速で飛び出す危険な金属噴射物を生じることになる。
【0009】
したがって、今までもそして引き続き、予め設定した過圧力値で確実に開きしかもディスクが開く時に破裂部が断片化することに抵抗できる圧力解放ラプチャーディスク装置の必要性がある。爆発保護ラプチャーディスクアセンブリーの設計には広範にわたる排気口および予め設定される異なる破裂圧力に対応でき、製造する素材、素材の厚みおよび中央部が膨らんでいるか否かのみによって左右され、ディスクの破裂部分の断片化を防止するために多数の特別に設計された蝶番構造デザインを必要としないこともまた望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による非断片化、前方作動型の圧力解放装置は単葉のラプチャーディスクまたは一対のラプチャーディスクのいずれかを含み、いずれにも中央部分および周辺フランジ部分がある。本装置は特定の高圧用途において、環状の入口および出口サポート部品の間に挟まれることに適応している。それぞれのディスクの中央部分の中央部の周囲に延びる弱め線がディスクの破裂部を規定している。この弱め線には隔たった位置で対向する末端域があり、その間が一体ものの蝶番部を呈し、その中央部分が破裂した場合に各ディスクの中央部分がそれぞれの周辺フランジ部分から千切れ去らないようにしている。本発明によるそれぞれの弱め線の好ましい様態においては、ディスクの蝶番部を規定する終端部のある細長く、端が端に隣接した、隔たったスリットの列を備える。
【0011】
板押え部品が単葉ディスクの実施態様ではそのラプチャーディスクに、そして複合ラプチャーディスクアセンブリーでは双方のディスクに設けてある。板押え部品には内側に開口があり隣接するディスクの破裂する中央部分を大体囲むようにディスクの弱め線に非常に接近している。板押え部品には細長い一体ものの弓形片があり、板押え部品の内側の開口側に隣接するディスクの蝶番部に契合し弱め線の対向するそれぞれの末端域に重なる配置で延びている。ラプチャーディスクの蝶番部に重なる板押え部品の一体弓形片には対向する末端域の間にそれぞれの弱め線の最遠末端から内側に距離を置いて延びる最も内側の縁部がある。
【0012】
単葉ディスクの中央破裂部分または一対の相補的ディスクの破裂部分に対して弱め線を規定するスリットの隣接する端部の間にあるディスク素材の一体膜を引き破ることができるだけの力が作用した場合、ディスクの破裂部分が開き圧力解放装置で保護されていた場所を排気する。それぞれのディスクの中央部分が破裂する場合に弱め線はその全長にわたって破れるが、ディスク中央部分の蝶番部は弱め線の最遠で対向する隔たった末端を結ぶ想像上の線の周りではなく、板押え部品の内側に延びた弓形片の外縁に沿って曲がる。したがってディスクの蝶番部は対応する弱め線の対向する最遠の末端間の距離よりも大きな長さの線に沿って曲がる。板押え部品の内側に延びる弓形片の外縁はディスクの蝶番部の内側に延長された支点端として機能し、ディスク中央部分の蝶番部の最も狭い区域より内側に隔たった場所を横切る蝶番部に対しより均等に曲げ力を分布する。さらに、内側に延びる板押え部品の弓形片のその弓形片の外側縁部から遠ざかる方向に延びる横断部はディスクの中央部が弱め線のほとんど全長に沿って破裂する際にディスク中央部分の蝶番部により湾曲する。板押え部品の弓形片の湾曲した横断部はディスクの中央に加えられた破裂力の一部を吸収し、その結果弱め線のそれぞれ最遠末端の間の蝶番部分から力の一部を逸らす。板押え部品の弓形片の横断部がディスクの中央部分が破裂する際にそれぞれの中央部分の蝶番部により湾曲するとき、板押え部品の弓形片の湾曲部は板押え部品の弓形片の長手方向のほとんどの部分にわたり横断的に傾くかまたは全体に湾曲する様な形で曲げられる。板押え部品の弓形片の横断部が湾曲することによりディスクが破裂する際にディスクの中央部分がその周辺フランジ部からディスクの蝶番部で分離するのを妨げることに寄与している、というのは、ディスクの蝶番部は板押え部品の弓形片の横断部で規定される傾いた、または曲った面の周りに曲がり、ディスクの蝶番部分が破断する原因となるかもしれない角で規定される直線に沿ってその急な角の周りで曲がるのではないという事実のせいである。
【0013】
本発明による好ましい実施態様によると、圧力解放装置には一対の中央が膨らみ重なる関係にあるディスクが設けられ、各々には端が端に隣接した間隔をへだてた一連のスリットで規定される弱め線があり、一方のディスクが他方のディスクより厚みが大きい。対向するディスクの弱め線の心は合わせてある。板押え部品は通常アセンブリーの最も上または最も外側のディスクの上に重なる様に設けられ、一方サポートリングは随意的にもう一方のラプチャーディスクの内側または胴体面に接して位置する。各々板押え部品およびリングにはそれぞれのディスクの蝶番部分と心を合わせた内側に延びる一体ものの弓形片がある。上側または最も外側のディスクに掛かる板押え部品の内側に延びる弓形片は過圧力状態によりディスクが前方に開口する場合に双方のディスクが断片化することを防ぎ、一方アセンブリーの最も内側のラプチャーディスクの下側にあるサポートリングの弓形片は2枚のディスクの中央破裂部分が内側に破裂を起こすだけの大きさの減圧状態が支配する場合にディスクの中央破裂部の断片化を支援する。
【0014】
一対のラプチャーディスクが重なっている場合に、またはただ単葉のラプチャーディスクが設けられている場合において、それぞれのラプチャーディスクの弱め線は、各ディスクの弱め線の最遠末端がそれぞれの板押さえ部品の内側に延びる弓形片の最も外側の縁部より内側に隔たって延びる様に相対的に位置しそして長さであることに言及しておくことは重要なことである。対応するディスクの弱め線で規定される線に沿ってディスクの中央部分が破裂する場合、中央部分は対応する弱め線全長にわたり破裂するが、ディスクの蝶番部は板押え部品の内側に延びる弓形片の内側の細長い縁部の周りに曲がり、このことにより蝶番部が切り裂けディスクの中央部がそのフランジ部分から分離することを妨げている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明による非断片化、前方作動の複合型圧力解放装置の好ましい実施態様を図面の図1〜11に示しそして通常20と指定する。圧力解放装置20は図6に示す様な一般的な入口側および出口側支持部材80および82の間に随意的に挟み込める様に適応している。装置20は特に処理設備、圧力容器、配管ならびにバッグハウスおよび類似物を含む構造物を爆発および他の潜在的に破壊的で破滅的な高圧現象による過圧力から保護するために特に有用である。図解されている装置20は円形の形状であるが、ここに示す原則は矩形の非断片化圧力解放装置にも適用できる。
【0016】
複合圧力解放装置20は通常ステンレス鋼の様な比較的薄い耐蝕金属素材でできた最上側または最外側ラプチャーディスク22を含む。ディスク22が円形態様である場合には環状のフランジ24を含み、これには通常それぞれにボルト28を受け入れるのに適応した円周上に広がる間隔をおいた一連の穴26を備え(図6)、爆発のような不都合な過圧力事件または状態から保護すべき構造物または装置の一部を成すかまたはこれに接続された入口側および出口側支持部材80および82の間に装置20を随意的に固定するのに役立つ。80および82のような支持部材はある種の過圧力保護用途に対する装置20では必需品ではない。
【0017】
環状の、通常は平面的でディスク22の上に重なり図10に最もよく示されている板押さえ部品36は内側に半円状端38を持ち、部品36の内側開口部40を規定する。円周上に位置する一連のボルト受け入れ穴42が板押さえ部品36に設けられ、これらはラプチャーディスク22のフランジ24の穴26に対応し、また心を合わせてある。板押さえ部品36の当初は平面である一体ものの弓形片44は、板押さえ部品36の開口部40に突出して板押さえ部品36の内側半円状端38の対向する末端部の間に伸びそしてこれらと合流する細長い直線的な縁46を持つ。例えば図10から判るように、板押さえ部品36の縁46の長さはディスク22の中央部分30の半径より幾分(例えば約55%〜60%)大きい。
【0018】
板押さえ部品36がラプチャーディスク22のフランジ24に対して上に重なる位置関係にある時、中央部分30の膨らみ部はその開口部40の内側に位置する。板押さえ部品36が膨らみディスク22に接して上に重なる様に接して位置するとき、ラプチャーディスク22のフランジ24とディスク22の中央部分30の膨らみ部との間の遷移域48は板押さえ部品36の半円状端38のすぐ内側に位置する。ディスク22の中央部分30の膨らみ部は通常板押さえ部品36の端部38および縁46に適合する内側開口部を持つ型押し工具(非表示)内で膨らませて形成する。したがって、ディスク22の中央部分30に形成された膨らみは図7に略図化されているように非対称形状である。
【0019】
ディスク22の中央部分30には半円形で通常50と指定する弱め線が設けられ、好ましくは弓形の、個別の、端が端に隣接した一連のスリット52で構成され、そのそれぞれがディスク22の中央部分30の膨らみ部の全厚みを貫通して延びている。図5の部分拡大図に大雑把に描かれているように、各々のスリット52は対応するスリット52に連なり各スリット52の幅よりかなり大きな径の円形の穴54で終端となる。隣接する穴54は隔たった位置関係にあり部分30の膨らみ部30bの素材と一体の膜素材56を呈す。図4から判る様に、スリット52で規定されるディスク22の部分30の膨らみ部にある弱め線50の長さは弱め線50の最末端スリット52aおよび52bのそれで、これらは末端域を規定し互いに隔たった関係にあるが、ディスク22の部分30の膨らみ部の上に重なる板押さえ部品36の弓形片44の下にまで延びている。末端スリット52aおよび52bの隔たった終端部52cおよび52dが膨らみディスク22の中央部分30の一体蝶番部58を規定する。弓形片44の縁部46は弱め線52のそれぞれの最も外側の末端52cおよび52dをつなぐ想像上の線より内側に位置し、したがって縁部46の外側の終端部は末端スリット52aおよび52bを末端スリット52aおよび52bの最も内側の端部の近くで横切る。弱め線52の末端52cおよび52dをつなぐ想像上の線から弓形片44の縁部46の中点までの距離を図2の一点鎖線6−6に沿って測ると縁部46からディスク22の外周端までの距離の例えばおおよそ3分の1である。かくて、弓形片46の主要奥行きはディスク22のフランジ24の幅のおおよそ3分の1である。
【0020】
ディスク22の部分30の膨らみ部は素材ディスクを板押さえ部品36の開口40の内側円状端38の形状に一致する内側縁を持つ型押し工具の空洞部に膨らまし込んで形成される。したがって、ディスク22の中央部分30の膨らみ部は非対称な断面形状で蝶番部58の反対側の膨らみの曲率の方が蝶番部58に合流する部分の膨らみの曲率より大きい。部分30の膨らみ部の非対称な断面形状は図7の断面図に示されているがここで膨らみ部分30の断面曲率はフランジ24の外側点Aから中央点Bまでの方が、点Bから板押さえ部品36の弓形片44の縁部46の中点に接触する膨らみ部分30の場所を現す点Cまでの曲率より大きいことがわかる。したがって、ディスク22には比較的平らな部分60がありこれは通常板押さえ部品36の弓形片44の全体形状に一致する。
【0021】
図10の分解図に最もよく示されるように、装置20は第2のラプチャーディスク122を含みこれはディスク22の形状および全体寸法と同一だが、幾分厚みの大きいステンレス鋼でできていることが好ましい。さらに、環状の締め付け部品62がディスク122の下側または最も深い面に接して設けられている。ディスク122の中央部分130の膨らみ部には弱め線50があり、これにはディスク22の弱め線50のスリット52と同数のスリット152があることが好ましい。さらに、ディスク122の弱め線150のスリット152はラプチャーディスク22の弱め線50のそれぞれのスリット52と心が合っていてかつ同じ長さである。
【0022】
テフロン(登録商標)やマイラーのような合成素材の層64が各ディスク22および122の弱め線52および152のスリットから空気または他の流体が漏れるのを防ぐためにディスク22およびディスク122の間に挿入されている。テフロン(登録商標)のような合成樹脂素材の比較的細い半円形の細長片66および68が層64ならびにディスク22およびディスク122の間にそれぞれの弱め線50および50’に心を合わせてそれぞれ置かれることが望ましい。細長片66および68はラプチャーディスク22および122の中央部30および130のそれぞれの相対する面に接着剤で固定してもよい。
【0023】
図10よりディスク122のフランジ124にはディスク22の穴26および板押さえ部品36の穴42と心を合わせた一連のボルト受け入れ穴126があることに言及しておく。ディスク122には蝶番部158がありディスク22の蝶番58と同じ寸法でかつ心が合っている。
【0024】
環状サポートリング262はディスク122の下にあり板押さえ部品36と同じ形と形状であるが、厚みが同じか大きくてもよい。サポートリング262の弓形片244は板押さえ部品36の弓形片44と心が合い形も一致する。サポートリング262のボルト受け入れ穴は穴42,26および126と心が合う。
【0025】
組み立てたとき、板押さえ部品36はラプチャーディスク22に接して置かれ弓形片44もディスクのフランジ24内のディスク22の平坦部と相補的に契合して置かれている。細長片66および68は柔軟層64と共にラプチャーディスク22および122の中央部分30および130のそれぞれの膨らみ部のスリット52および152を塞いでいる。
【0026】
ラプチャーディスク122の中央部分130の膨らみ部はラプチャーディスク22の中央部分30の膨らみ部の内部に収まっていてそのそれぞれの凹面および凸面はテフロン(登録商標)層64ならびに細長片66および68のみで隔てられている。
【0027】
非断片化圧力解放装置20の好ましい実施態様の場合、図4に示している半円形の真空サポートリング72がラプチャーディスク122の下側にラプチャーディスク122の弱め線150のスリット152と心を合わせて設けられるのが望ましいことであるが必須ではない。リング72の対向し隔たった端部はラプチャーディスク122の部分130の膨らみ部の蝶番部を避けて上に重なることはない。リング72はラプチャーディスク122の中央部分の膨らみ部の底面および弧部130にスポット溶接されることが好ましい。装置20の一部を形成する半円形のサポートリング72は素材ディスクを膨らませ次いでこの様なディスクからレーザービームなどでリング72を切り出してつくることができる。随意的に、間隔をおいて放射状に伸びる一連のタブ74を部分的に支えるようにラプチャーディスク122の中央部分30の膨らみ部の底面でリング72にスポット溶接し、これにより装置20に減圧状態が課せられた場合にラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の膨らみ部の反転に対する抵抗を増すことができる。
【0028】
図12に図解した複合型の非断片化圧解放装置320はラプチャーディスク322および332が平坦で、中央膨らみ部分がなく、そしてそれぞれに半円型で円周状にのびる弱め線350が設けられている点を除いて装置20と同じである。その他においては装置320の構成部品は装置20の構成部品と同じである。したがって、破線で示した環状の板押さえ部品336は板押さえ部品36と全く同一で、ラプチャーディスク322の中央平坦部分330の上に重なる。ディスク322の周辺フランジ部324の上に重なる環状の板押さえ部品(非表示)には板押さえ部品36の弓形片44と類似の内側に伸びる弓形片と同様に破線で示した内側の開口部338がありしたがってディスク322の蝶番部358と心が合った略図的に破線346で描いた内側直線縁部を呈す。サポートリング262と形状が全く同じサポートリングを要望があればディスク332のフランジ部の下になるように設けることもできる。ディスク332の下のサポートリングは、もし設けたなら、板押さえ部品262の弓形片244に一致する弓形片があることが好ましい。
【0029】
一対の重なった相補的ラプチャーディスクを持つ複合型爆発保護装置20および220がほとんどの用途においてより好まれているが、特定の装置、配管、ダクトまたは構造物を過圧状況または爆発から保護するのに十分と考えられるなら単葉の刻み目付膨らみラプチャーディスクまたは単葉の刻み目付平坦ラプチャーディスクを設けることもできる。
【0030】
運転にあたっては、圧力解放装置20の組立部品は爆発や不都合な過圧力事件から保護を必要とする構造物や装置の排気口の上に、随意的なフランジ80および82の間で排出口の上の所定の場所に装置20をしっかり固定するためのボルト28で搭載される。ラプチャーディスク22の中央部分30およびラプチャーディスク122の中央部分130が弱め線スリット52および152に隣接する膜部66、ならびに細長片66および68はもとより合成樹脂素材の層64の破裂に対する抵抗で調整される破裂圧力を超える過圧力現象に発展した場合、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130は瞬時に開きそれぞれの蝶番58および158周りに曲がる。
【0031】
図11に大まかに示される通り、ラプチャーディスク22の中央部分30およびラプチャーディスク122の中央部分130は、弱め線50および150が終端部スリット52aおよび52bで規定されるそれぞれの最末端域のスリット、同様にラプチャー122の弱め線50の対応する最末端域のスリットを含めてその全長に沿って裂けて一体として開くので、かくてラプチャーディスク22の中央部分30およびラプチャーディスク122の中央部分130がスムーズに完全に開くことを可能とする。しかしながら、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の弱め線50および150それぞれが弓状の全長にわたり完全に裂けるにもかかわらず、ラプチャーディスク22および122それぞれの中央部分30および130の蝶番部58および158は弱め線50および150の終端部52cおよび52dの間に延びる想像上の線の周りではなく、板押さえ部品36の弓形片44の縁部36が呈する支点の周りで曲がる。
【0032】
爆発のような高圧事件の結果としてラプチャーディスク22および122の中央部分30および130が急激に全開するとき、ディスク122の凹面に課せられそしてディスク22の凹面に伝達される爆発または高圧事件によるガスの力は、ラプチャーディスク22および122の蝶番部58および158にもまた課せられる。ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130、同時にディスク22および122の部分30および130の蝶番部58および158に加わった力が中央部分30および130の開口をもたらすのに十分な大きさであると、図8および9に概略的に示されている様に、その力は弓形片46の外側部を通常はラプチャーディスク22および122の中央部分30および130に加えられたディスク破壊力に比例してある程度湾曲させる程大きいことが見いだされている。図8の湾曲した弓形片44の略図に言及すると、板押さえ部品36の弓形片44の横断面の湾曲部は弓形片44の縁部46の実質的に全幅にわたって延びている。弓形片44が湾曲する度合いは通常中央部分30が開口するときにディスク22の中央部分30によりそこに加えられた力に比例し、ディスクと契合する弓形片44の湾曲部の面76は図9に示すように幾分弓形となるか、または幾分もっと横断的に直線的に傾くかのいずれかである。
【0033】
しかしながらいずれの場合でも、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の開口による板押さえ部品36の弓形片44の湾曲した外側部はラプチャーディスク22および122の中央部分30および130に加えられた破裂力の一部を吸収し、その一部の破裂力を弱め線50および150のそれぞれの最遠末端52cおよび52dの間に延びる蝶番部58および158の区域から迂回させている。ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130に加えられた破裂力のその一部を迂回させることはラプチャーディスクが開口するときにラプチャーディスク22および122の中央部分30がそれぞれのフランジ部24および124から分離するのを妨げることに寄与している。ラプチャーディスク22および122のフランジ部24および124から中央部分30および130が分離するのを妨げることに寄与している別の重要な因子は、蝶番部58および158が弱め線50および150の最末端部52cおよび52dの想像上の線に沿って延びる蝶番部58および158の最も弱い場所から隔たってある弓形片44の縁部46で規定される支点の周りで曲げられることによる。それに加えて、弓形片44の外側が湾曲する際にできそしてディスク22の中央部分30の蝶番部58と直接契合する弓形片44の湾曲部の傾いたまたは曲がった面76が、蝶番部58および158は弓形片44の縁部46の周りを曲がるため、中央部分30および130が開口する際にラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の断片化に寄与しかねない急な横断端の周りで曲がる必要がないことを保証している。
【0034】
図11に略図で示すように、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130は開口する際に一般にその閉じていた最初の位置に平行に後方に倒れガスが逃げるための最大の出口をつくるが、しかしそれぞれのラプチャーディスクのフランジ部から分離することはない。弱め線50および150を板押さえ部品36の弓形片44の下側まで延長することがラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の非断片化特性に非常に寄与していることが判ってきているが、それは中央部分30および130がフランジ部24および124から分離することになりかねない弱め線50および150の最末端部52cおよび52dの間の想像上の線に沿って曲がることが求められるというより、蝶番部58および158は縁部46の周りに曲がるので、ラプチャーディスク22および122の中央部分30および130の蝶番部が板押さえ部品36の弓形片44の縁部46の長手に沿って横に裂け始める傾向はないからである。
【0035】
ベント装置320は、ほとんどの場合中央部分が平坦であるラプチャーディスク322および332の中央部分は中央部分が膨らんだラプチャーディスク22および122の場合に比べて高減圧状態に耐えることができないという点を除いて、ベント装置20と同様に作動する。
【0036】
装置20または320の好ましい実施態様においては、幅は約250mmから最大約1500mm、そして約25ミリバールから約1バールの間のどこででも破裂する様につくることができる。たとえば、全体の直径が1015mmである装置20または320の場合、その中央部分の弱め線の直径は公称で約775から780mm辺りであろう。この場合の膨らみ部の直径は約797mm辺りであろう。ラプチャーディスク22および322は0.5mmのステンレス鋼で製作されることが好ましいが、約0.15mmから約1.5mmの厚みでもよい。ディスク122および332は1.2mmのステンレス鋼で製作されることが好ましいが約0.8mmから約2mmの厚みでもよい。テフロン(登録商標)層64およびテフロン(登録商標)細長片66および68はそれぞれの場合で厚みが約0.05mmの素材であることが好ましいが約0.025mmから約0.25mmの厚みでもよい。それぞれのスリット52および152の長さは約100mmが好ましいが、約50mmから約150mm長でもよい。スリット52および152の間の膜は幅が約3mmであることが望ましい。弱め線50および150の周径はラプチャーディスク22および122の全体寸法によるが、すべての場合において弓形片44の縁部46の中点と板押さえ部品36の外周との間の距離の少なくとも3分の1までは達していなくてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】それぞれのラプチャーディスクに弱め線を規定するスリットが施されている本発明による非断片化、前方作動圧力解放装置の一部を形成する一対の中央が膨らんだラプチャーディスクを持つ複合ドーム型ディスクの透視図である。
【図2】図1に示した複合ディスク構造物の上平面図である。
【図3】図1に示した複合ディスク構造物の下面図である。
【図4】実質的に図2の線分4−4で採り、矢印方向に見た横断面拡大部分図である。
【図5】弱め線を規定するスリットの対向する端部および各スリット末端の円形の切欠きを図解している拡大部分平面図である。
【図6】実質的に図2の線分6−6で採り、さらに上側の膨らみディスクの上に重なる環状の板押え部品、下側ディスクの凹面に接する真空サポートリング、および下側膨らみディスクの下に重なるサポートリングを示している拡大部分断面図である。
【図7】膨らみラプチャーディスクの1つを介してディスクの膨らみ域の非対称性を説明している断面略図である。
【図8】リングの中心側に延びる環状の板押えリングの弓形片で、ラプチャーディスクが破裂した際にその蝶番部分により弓形片の最も外側の縁が湾曲し上向きに曲がった様子を示している要部拡大略図である。
【図9】図8の線分9−9で採り矢印方向に見ている拡大概略断面図である。
【図10】本発明による膨らみラプチャーディスクを持つ実施態様の分解透視図である。
【図11】図1のラプチャーディスクアセンブリーで、圧力解放装置が作動した場合に破裂膨らみ部分が開口したディスクの一般的な形状を示している上平面図である。
【図12】本質的に平坦なラプチャーディスクを持つ別の非断片化圧力解放装置で板押さえリング内の開口部を破線で示している透視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高過圧力受領面を備える中央部分および周辺フランジ部分を持つラプチャーディスクを備える、非断片化、前方作動型の高過圧力装置であって、
前記ディスクの中央部分は、中央部分の一部の周囲に延びる弱め線がありその弱め線には対向する末端域が隔たってありその間で一体ものの蝶番部を規定し、前記各末端域には最遠端部がある、
前記弱め線は、中央部分の前記過圧力受領面に、少なくとも予め設定した高い値の前方作動の力が働いた場合にディスクの中央部分が破裂して開く部分を規定し、
板押さえ部品が取り付けられ、ラプチャーディスクのディスク中央部分の過圧力受領面とは反対側の面の周辺フランジ部分の上に取り付けられこれと契合し、全体としてディスクの中央部分を取り囲むように内側に開口部がある、
前記板押さえ部品は、板押さえ部品の内側開口部に延びる一体ものの弓形片を備え、
前記板押さえ部品の弓形片は、弱め線の前記末端域の上に重なる配置でディスクの蝶番部の上に重なり契合し、
前記弓形片は、弱め線の対向する末端域の間に延び弱め線のそれぞれ最遠末端より内寄りに距離を置いた最も内側の直線縁部を持ち、
前記板押さえ部品の弓形片は、ディスク中央部分に加えられた前方作動の過圧力の方向に湾曲し、過圧力の一部を吸収および転換して弱め線のそれぞれ最遠末端域の間に延びる蝶番部から遠ざけ、このことによりディスクの中央部分がディスクの周辺部から分離することを妨げるのに寄与している、
を含む、非断片化、前方作動型の高過圧力装置。
【請求項2】
板押さえ部品の前記弓形片が全体として直線の外側縁を呈す、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
板押さえ部品の前記弓形片が全体として平坦な形状である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
ラプチャーディスクの前記中央部分が全体として平坦な形状である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
ラプチャーディスクの前記中央部分が膨らみ部を持つ、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
ディスク中央部分の前記膨らみ部が全体として非対称形状である、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ラプチャーディスクの中央部分にあり板押さえ部品の前記弓形片に契合された部分が全体として平坦な形状である、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
板押さえ部品の弓形片の前記縁部は一般に直線で対向する端部を持ちこれが弱め線の反対側の部分のそれぞれを乗り越えて延びる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
板押さえ部品の内側に延びる弓形片のその前記縁部から離れる方向に延びる横断面は弱め線のほとんど全長に沿ってディスク中央部分が破裂する際にディスク中央部分の蝶番部により湾曲させられ、板押さえ部品の弓形片の前記湾曲横断部がディスク中央部分に加えられた前記破裂力の一部を吸収し前記力の一部を弱め線のそれぞれの最遠末端の間に延びる前記蝶番部から逸らす、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
板押さえ部品の弓形片の前記湾曲した横断面はディスクの蝶番部に契合され全体として傾き外側を向いた面を呈し、このことが板押さえ部品の弓形片の湾曲した横断面による力の吸収と相まってディスクの中央部分がディスクの蝶番部においてその周辺フランジ部分から分離することを妨げることに寄与している、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
弱め線の前記対向する末端域が互いの方向に近づきかつ板押さえ部品の弓形片の下に位置する、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記弱め線がラプチャーディスクの中央部分を通って延びる一連の細長い、端が端に隣接した、間隔を隔てたスリットで規定され、前記スリットがディスクの中央部分の残りの部分と一体である個々の膜で相互に分離されている、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記スリットの各々が隣接するスリットのそれぞれ端部間の膜の幅より十分に大きな長さである、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記ラプチャーディスクの中央部分には通常は円形の外側端部があり、前記板押さえ部品は全体として環状の形状でその内側の開口部がディスクの中央部分の円形端部を囲む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
ディスクの中央部分に大きな膨らみ部および一体ものの相対的に平坦な小さな部分があり、ディスクの前記平坦部が板押さえ部品の前記弓形片と契合している、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
ラプチャーディスクの前記中央部分の膨らみ部の形状が非対称形である、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
ラプチャーディスクの中央部分の膨らみ部のディスクの蝶番部から離れた部分の3次元曲率がラプチャーディスクの中央部分の平坦部に近づき溶け込むラプチャーディスクの中央部分の膨らみ部の3次元曲率より大きな、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
ディスク中央部分の弱め線を設定しまた寸法を決め、そしてディスク中央部分と契合する板押さえ部品の弓形片を弱め線の末端域に対して方向を合わせることにより、弱め線に沿ってディスク中央部分が破裂する際に、弱め線の末端部で規定されるディスク中央部分の蝶番部が板押さえ部品の弓形片の外側縁の周りに曲がることで前記蝶番部、ひいてはディスク中央部分がその周辺フランジ部分から弱め線の末端域の前記の最遠末端の間の想像線に沿って分離することを妨げる、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
一対の前記ディスクが設けられ、前記ディスクが一方のディスクが他方のディスクの上に重なるように位置し、その間に素材の層がありそれぞれのディスクの各々の弱め線のスリットの間の膜が断裂した結果として双方のディスクの中央部分が破裂するまで、スリットを通して流体が通過することを妨げる、請求項12の装置。
【請求項20】
それぞれのディスクがシート素材でできていて、一方のディスクのシート素材の厚みが他方のディスクのシート素材の厚みよりも大きい、請求項19に記載の装置。
【請求項1】
高過圧力受領面を備える中央部分および周辺フランジ部分を持つラプチャーディスクを備える、非断片化、前方作動型の高過圧力装置であって、
前記ディスクの中央部分は、中央部分の一部の周囲に延びる弱め線がありその弱め線には対向する末端域が隔たってありその間で一体ものの蝶番部を規定し、前記各末端域には最遠端部がある、
前記弱め線は、中央部分の前記過圧力受領面に、少なくとも予め設定した高い値の前方作動の力が働いた場合にディスクの中央部分が破裂して開く部分を規定し、
板押さえ部品が取り付けられ、ラプチャーディスクのディスク中央部分の過圧力受領面とは反対側の面の周辺フランジ部分の上に取り付けられこれと契合し、全体としてディスクの中央部分を取り囲むように内側に開口部がある、
前記板押さえ部品は、板押さえ部品の内側開口部に延びる一体ものの弓形片を備え、
前記板押さえ部品の弓形片は、弱め線の前記末端域の上に重なる配置でディスクの蝶番部の上に重なり契合し、
前記弓形片は、弱め線の対向する末端域の間に延び弱め線のそれぞれ最遠末端より内寄りに距離を置いた最も内側の直線縁部を持ち、
前記板押さえ部品の弓形片は、ディスク中央部分に加えられた前方作動の過圧力の方向に湾曲し、過圧力の一部を吸収および転換して弱め線のそれぞれ最遠末端域の間に延びる蝶番部から遠ざけ、このことによりディスクの中央部分がディスクの周辺部から分離することを妨げるのに寄与している、
を含む、非断片化、前方作動型の高過圧力装置。
【請求項2】
板押さえ部品の前記弓形片が全体として直線の外側縁を呈す、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
板押さえ部品の前記弓形片が全体として平坦な形状である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
ラプチャーディスクの前記中央部分が全体として平坦な形状である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
ラプチャーディスクの前記中央部分が膨らみ部を持つ、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
ディスク中央部分の前記膨らみ部が全体として非対称形状である、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ラプチャーディスクの中央部分にあり板押さえ部品の前記弓形片に契合された部分が全体として平坦な形状である、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
板押さえ部品の弓形片の前記縁部は一般に直線で対向する端部を持ちこれが弱め線の反対側の部分のそれぞれを乗り越えて延びる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
板押さえ部品の内側に延びる弓形片のその前記縁部から離れる方向に延びる横断面は弱め線のほとんど全長に沿ってディスク中央部分が破裂する際にディスク中央部分の蝶番部により湾曲させられ、板押さえ部品の弓形片の前記湾曲横断部がディスク中央部分に加えられた前記破裂力の一部を吸収し前記力の一部を弱め線のそれぞれの最遠末端の間に延びる前記蝶番部から逸らす、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
板押さえ部品の弓形片の前記湾曲した横断面はディスクの蝶番部に契合され全体として傾き外側を向いた面を呈し、このことが板押さえ部品の弓形片の湾曲した横断面による力の吸収と相まってディスクの中央部分がディスクの蝶番部においてその周辺フランジ部分から分離することを妨げることに寄与している、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
弱め線の前記対向する末端域が互いの方向に近づきかつ板押さえ部品の弓形片の下に位置する、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記弱め線がラプチャーディスクの中央部分を通って延びる一連の細長い、端が端に隣接した、間隔を隔てたスリットで規定され、前記スリットがディスクの中央部分の残りの部分と一体である個々の膜で相互に分離されている、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記スリットの各々が隣接するスリットのそれぞれ端部間の膜の幅より十分に大きな長さである、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記ラプチャーディスクの中央部分には通常は円形の外側端部があり、前記板押さえ部品は全体として環状の形状でその内側の開口部がディスクの中央部分の円形端部を囲む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
ディスクの中央部分に大きな膨らみ部および一体ものの相対的に平坦な小さな部分があり、ディスクの前記平坦部が板押さえ部品の前記弓形片と契合している、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
ラプチャーディスクの前記中央部分の膨らみ部の形状が非対称形である、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
ラプチャーディスクの中央部分の膨らみ部のディスクの蝶番部から離れた部分の3次元曲率がラプチャーディスクの中央部分の平坦部に近づき溶け込むラプチャーディスクの中央部分の膨らみ部の3次元曲率より大きな、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
ディスク中央部分の弱め線を設定しまた寸法を決め、そしてディスク中央部分と契合する板押さえ部品の弓形片を弱め線の末端域に対して方向を合わせることにより、弱め線に沿ってディスク中央部分が破裂する際に、弱め線の末端部で規定されるディスク中央部分の蝶番部が板押さえ部品の弓形片の外側縁の周りに曲がることで前記蝶番部、ひいてはディスク中央部分がその周辺フランジ部分から弱め線の末端域の前記の最遠末端の間の想像線に沿って分離することを妨げる、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
一対の前記ディスクが設けられ、前記ディスクが一方のディスクが他方のディスクの上に重なるように位置し、その間に素材の層がありそれぞれのディスクの各々の弱め線のスリットの間の膜が断裂した結果として双方のディスクの中央部分が破裂するまで、スリットを通して流体が通過することを妨げる、請求項12の装置。
【請求項20】
それぞれのディスクがシート素材でできていて、一方のディスクのシート素材の厚みが他方のディスクのシート素材の厚みよりも大きい、請求項19に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2007−511429(P2007−511429A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539464(P2006−539464)
【出願日】平成16年8月3日(2004.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/025083
【国際公開番号】WO2005/056433
【国際公開日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(593224670)ファイク・コーポレーション (18)
【氏名又は名称原語表記】FIKE CORPORATION
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月3日(2004.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/025083
【国際公開番号】WO2005/056433
【国際公開日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(593224670)ファイク・コーポレーション (18)
【氏名又は名称原語表記】FIKE CORPORATION
【Fターム(参考)】
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