説明

非有形商品の電子商取引方法

【課題】非有形商品自体、需要、情報の電子商取引方法の提供。
【解決手段】本発明の非有形商品の電子商取引方法は、ポータルサイト、データベース、セキュリティ検証モジュール、ネットワーク伝送インターフェイス、サーバーを含み、ユーザーがポータルサイトからログインし、非有形商品自体または非有形商品に対する需要のアップロードまたはダウンロード、非有形商品に関連のまたは関連しない情報提供を行うステップと、データベースにより非有形商品自体、需要、情報を保存するステップと、セキュリティ検証モジュールによりログイン情報、取引手続き、非有形商品自体の保護、暗号化、検証を行うステップと、サーバー及びネットワーク伝送インターフェイスによりポータルサイトを運営するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子商取引方法に関し、特に、非有形商品取引を提供する電子商取引プラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
現今のデジタルが発達した時代、電子商品及びネットワークはすでに生活の中の欠かせない重要な要素となっており、ネットワークとハードウェア技術のブレークスルーが人類の生活を情報交流と相互作用のピークへと押し上げている。このため、人々は自身の労働、労力によらなくても、ネットワークを通してその目的を達することができるようになっている。中でも、電子商取引の勃興と発展は顕著な例である。
現在さまざまな電子取引プラットフォームがあり、オンラインショッピング、オークション、さらには有料の映像・音楽を問わず、どれもそれぞれが広大な需給市場を占有しているが、これらの商品はほとんどが有形商品に属し、商品が映像・音楽であっても、ユーザーが料金を支払ってダウンロードまたはオンラインで楽しむものを除き、オンラインで映像・音楽商品を購買した後、郵送または物流で配送する方式で購入したユーザーの手中に届けている。
【0003】
但し、無形の資産または商品においては、個人の需給を満たす媒体を提供することができるものは少なく、現在見受けられるものは主に知的財産の交換プラットフォームである。または、サービス人材リソースまたはナレッジグループの非有形商品サービス窓口を具備している必要があり、このような運営方式は別途後方サービス人員またはナレッジグループ、専門家を配置してユーザーの需要に応えたり、対応するサービスを提供したりする必要があるため、コストが相対して高くなり、ユーザーが上述の運営プラットフォームを使用するときも、自分の創作を自ら提供したり、求めるものを獲得したりすることができず、一般的な従来の運営方式は実際のユーザーの需給問題にあまり適合していない。
【0004】
これに鑑み、本発明は個別に差別化した、非有形商品の電子商取引の取引メカニズムを提供且つ開示して、この問題を解決するという目的を達する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、非有形商品の自己製作の電子商取引プラットフォーム、非有形商品自体及びその関連の紹介、試用、広告の自己製作の電子商取引プラットフォームまたはユーザーが料金を支払って(自主的に)自らアップロード、自らマーケティングする関連の紹介、広告の電子商取引プラットフォームを提供する電子商取引方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子商取引方法の実施例は、ユーザーがポータルサイトにログインして、非有形商品自体のアップロードまたはダウンロード、または非有形商品に対する需要のアップロードまたはダウンロード、或いは非有形商品に関連のまたは関連しない情報を提供するステップと、データベースに非有形商品自体、需要、情報を保存するステップと、セキュリティ検証モジュールにより、ログイン情報、取引手続き、非有形商品自体の保護、暗号化、検証を提供するステップと、サーバー及びネットワーク伝送インターフェイスにより、ポータルサイトを運営するステップとを含む。
【0007】
以下の実施方式で本発明の詳細な特徴と利点を詳細に説明する。その内容はあらゆる当業者が本発明の技術内容を理解してこれに基づき実施するに足るものであり、且つ本明細書に開示された内容、請求の範囲、図面から、当業者であれば本発明の関連目的と利点を容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明のブロック図である。
【図2】本発明のデータベースを示す概略図である。
【図3】本発明のステップの流れを示す概略図1である。
【図4】本発明のステップの流れを示す概略図2である。
【図5】本発明の実行の枠組みを示す概略図1である。
【図6】本発明の実行の枠組みを示す概略図2である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1と図2を参照する。図1は本発明のブロック図であり、図2はデータベースの概略図である。
【0010】
電子商取引プラットフォーム1は、ポータルサイト10、データベース11、セキュリティ検証モジュール12、ネットワーク伝送インターフェイス13、サーバー20、フロントエンドサービス装置41、バックエンドサービス装置51を含む。
【0011】
ポータルサイト10はユーザーのログイン、登録、識別認証、有料アップロード、有料ダウンロードまたは有料オンライン観賞、個人取引または各種記録の提供と個人情報保護、変更、ファイルの暗号化と暗号解除、認証等の機能を提供する。
【0012】
データベース11は1つまたは複数とし、ここでは2つのデータベースとして説明し、以下ではフロントエンドデータベース11及びバックエンドデータベース11と呼ぶが、これに限らない。
【0013】
セキュリティ検証モジュール12は、ログイン情報、取引手続き、非有形商品自体の保護、暗号化、検証を提供するために用いられる。
【0014】
フロントエンドサービス装置41はフロントエンドデータベース11と接続され、バックエンドサービス装置51はバックエンドデータベース11と接続され、フロントエンドサービス装置41及びバックエンドサービス装置51はセキュリティ検証モジュール12と接続され、ユーザーがポータルサイト10にログインした後、フロントエンドサービス装置41に進入する。
【0015】
ネットワーク伝送インターフェイス13はサイト運営の目的に使用することができる。
【0016】
ハードウェアサーバー20は1つまたは複数とし、ポータルサイト10の運営機能を提供する。
【0017】
ここで、ユーザーは提供者として、自己製作の非有形商品自体を提供することができ、または要求者として、必要な上述の非有形商品自体をダウンロードすることもできる。非有形商品とはここでは経験、知識、知恵、芸術、情報、方法、観念、即興創作、オリジナル配合または人文探索等の諸々の類の「無形」資産であり、且つ前記非有形商品は、映像・音楽、文字、画像ファイルまたはアプリケーションプログラムのデジタル電子ファイルで表すことができるが、以上は例を挙げたのみであり、実際の使用時はこれに限らない。
【0018】
ここで、非有形商品に対する需要のアップロードまたはダウンロード及び非有形商品の関連のまたは関連しない情報の提供は、ユーザーが自己製作した紹介、商品の範例、商品の試用、広告または文字による宣伝の映像・音楽、文字、画像ファイルまたはアプリケーションプログラムのデジタル電子ファイルとするが、以上は例を挙げたのみであり、実際の使用時はこれに限らない。
【0019】
上述のデータベース11は各種非有形商品の明細データの記録及び非有形商品自体、需要、情報の保存に用いられ、同時に、各種取引明細、ユーザー信用評価、ユーザーデータ(例えば個人ID、姓名、通信方式、検証セキュリティ識別及び各種仮想物品)等の情報も記録される。
データベース11はさらにプリロードされたユーザーデータユニット111、情報交流データユニット112、取引記録ユニット113、複数の保存ユニット114、信用評価ユニット115を含み、複数の保存ユニット114は非有形商品自体、需要、情報を対応して保存するために用いられ、詳しく述べると経験、知識、知恵等の非有形商品自体を保存する保存ユニット114、及び紹介、広告または文字による宣伝等の需要、情報を保存する保存ユニット114がある。
【0020】
本実施例は非有形(または非実体)商品の需給互恵メカニズムを提供する。本実施例の開示する電子取引メカニズムは、ユーザーが自らの必要に応じて各種の「非有形、かつ他者の著作権(既に他者が著作権を有する)または版権の盜用でない自己製作の資産」を「提供」または「獲得」することができる。
いずれも本取引メカニズムによりそれらを商品化し、無形の資産を「価値化」することができ、同時に「差別化」の特色を兼ね備え、誰もが個人の価値の差異と特質を示し、自己マーケティング、露出、宣伝、利益獲得または共有の目的を達することができる。
【0021】
図3と図4に示すように、本方法は次のステップを含む。
【0022】
ステップ900では、電子商取引プラットフォーム1のポータルサイト10を提供し、ユーザーはユーザーターミナル30によりポータルサイト10からログインした後、非有形商品自体をアップロードまたはダウンロードしたり、非有形商品に対する需要をアップロードまたはダウンロードしたり、或いは前記非有形商品に関連する、または関連しない情報を提供したりする。
【0023】
ステップ901では、データベース11を介して非有形商品自体、需要、情報を保存する。
【0024】
ステップ902では、セキュリティ検証モジュール12によりログイン情報、取引手続き、非有形商品自体の保護、暗号化、検証を行う。
【0025】
ステップ903では、サーバー20及びネットワーク伝送インターフェイス13によりポータルサイトを運営する。
【0026】
本取引方法の提供する電子商取引プラットフォームのポータルサイト10は、サーバー20とネットワーク伝送インターフェイス13が配備されており、同時に商品と個人情報のデータベース11を具備している。ユーザーがポータルサイト10から本電子商取引プラットフォーム10に進入した後、個人の必要と目的に応じて、「提供者」または「要求者」の役割を果たすことができる。
【0027】
「提供者」となるとき、ユーザーは個人の目的に基づいて宣伝またはマーケティングの手段を「自作」及び「カスタマイズ」し、例えば映像・音楽または文字のアプリケーションプログラム及び各種自作の(他人の知的創作でない)デジタルメディアをアップロードして提供者の「広告」、「商品の試用」、「商品の範例」または「文字による宣伝」としたり、或いは直接「非有形商品」としたりして、「提供者」となるユーザー端が宣伝及びマーケティングで利益を得る目的を達し、「要求者」がこれにより「提供者」が提供する無形商品がどのような内容または機能であるかを理解し、料金を支払って購入するか否かを決定することができる。
【0028】
このほか、「提供者」はこのプラットフォーム上で「要求者」が提出した各種の「非有形商品」のニーズを探す(またはハンティングする)こともできる。
「提供者」がそのニーズを提供する能力がある場合、自身の「信用評価」、「属性」、「宣伝」、「自薦」、「取引記録」、または前記ニーズを解決する「大綱」または「摘要」を「要求者」に提供し、「提供者」の候補者となることができる。「要求者」側が評価して、「提供者」の「信用評価」、「属性」、「個人の宣伝」、「取引記録」、要求者のニーズに対して提出した「摘要」、「大綱」等の条件を考慮し、どの「提供者」の候補者の「ソリューション」または「無形資産」を採用するかを決定した後、前記非有形商品を採用・購買することができる。
前記「提供者」の候補者は、「要求者」が提示した報奨、金銭を獲得し、これにより「提供者」は自らの無形資産で収入を増加することができる。
【0029】
ユーザーが「要求者」の役割を担うとき、本電子商取引プラットフォーム10上で必要なものを探し、他者が製作かつ提供する無形商品があれば購買してダウンロードまたはオンラインで使用できるほか、自分の「非有形需要」と「報奨」を掲示し、「提供者」が対応する無形商品を提供するよう引き付け、かつ前記「提供者」の候補者の中から、その「信用評価」、「属性」、「取引記録」、「個人推薦情報」または「対応するソリューションの摘要または抄録」等の情報を評価してどの「非有形資産」を使用し、ニーズを満たすかを決定すると共に、「提供者」に相応の報奨を支払うことができる。「要求者」の購買・採用の選択は複数とすることができる。
【0030】
前述の信用評価ユニット115は本取引プラットフォームのユーザーに対する信用評価方法を提供する。本電子商取引プラットフォーム1の各ユーザーは、次のメカニズムを通して個人の「信用評価」を確立することができる。
(1)「提供者」となると、自分の「非有形商品または資産」を一回「販売」(即ち「要求者」側が料金を支払ってダウンロードして購買する)すると、「要求者」側から「プラス」または「マイナス」(または「満足」と「不満」)等の評価を獲得することができ、これにより自身の「信用評価」と「属性」の傾向を確立でき、これら評価によりどのような分類の非有形商品か、取引細目等の情報を忠実にデータベース中に記録する。
(2)ユーザーが「要求者」となると、「提供者」を評価した詳細状況も自身の「信用評価」となり、例えば要求者が購買した後前記非有形商品について提供者に対して行なった評価が、商品の分類と共にデータベース中に記録されるため、これら「獲得した評価」と「他人への評価」、及び詳細な各種分類明細がいずれもユーザー自身の直接の記録となり、各ユーザー自身の信用評価及び「属性」の傾向を忠実に表す。
【0031】
図5と図6に示すように、即時性と効率の必要性を達するため、非有形商品の取引はネットワーク上に構築して最もその特色を発揮することができる。しかしながら、ネットワークによるアップロードはそのセキュリティ問題を慎重に考慮する必要があり、無形商品の保護が破られて大量にダウンロードされて広められると、無形資産の提供者にとっては莫大な損失となる。これに鑑み、本非有形商品取引方法は、安全保護メカニズムも提供し、各ユーザーが安全な取引方法の下で商品の流通を行うことができるようにする。
ユーザーはセキュリティ検証モジュール12を通してログイン情報、取引手続き、非有形商品自体の保護、暗号化、検証を行い、かつ支払いと購入、ファイルの伝送、ログイン情報の検証、支払い取引手続きにおいて、ユーザーが安全で信頼できる環境下で電子商取引プラットフォーム1を使用することができる。
【0032】
まず、電子商取引方法は、フロントエンドサービス装置41とバックエンドサービス装置51の2つのサービスメカニズムに区分される。
フロントエンドサービス装置41は各ユーザーにログイン後の基本環境を提供する。前記環境はセキュリティレベルが比較的低い環境に属しており、主にユーザーの共有エリア612に属し、その機能としては、例えばアップロード(upload)と各種非有形商品関連と無関連の宣伝、広告、商品の試用、商品の範例の掲載、または各種非有形商品のニーズの掲載(その内容は文字、映像、音声、Flashファイル及びデジタル電子ファイル等とすることができる)が含まれる。またユーザーにアップロードした各種宣伝、広告、または各種非有形商品のニーズの編集または処理に用いる基本的なツールを提供し、例えば音声または映像ファイルをカットしたり、或いは非有形商品ファイルから直接必要な部分をキャプチャしたりして、広告の媒体とする部分を製作したりすることができる。
このほか、ユーザーは各種カテゴリの検索(search)と情報リクエスト(request information)を行うこともできる。このフロントエンドサービス装置41では、各種コミュニケーションメカニズムを提供し、ユーザー間の相互作用と情報交流を提供することもできる。また、このエリアはユーザーが提供する正当なユーザーデジタル証明書413(user CA)を通して、ダウンロード(download)するファイルまたは各種ダウンロード情報に対して暗号解除処理または検証等の各種セキュリティ対策を行うこともできる。
【0033】
バックエンドサービス装置51はセキュリティレベルが高いエリアに属し、セキュリティの問題を絶対に考慮する必要がある。バックエンドデータベース11は非有形商品自体を含むほか、ユーザーの個人データ、各種取引明細、信用評価または各種仮想物品等の重要データがすべてここに置かれ、万一セキュリティが破られると、損失は計り知れない。セキュリティ検証モジュール12の保護メカニズムによって、各ユーザー空間の独立性が確保され、連帯的なセキュリティ攻撃を回避することができる。同時に、管理者の独立したキーで発行される証明書は安全で信頼できる。
【0034】
図6に示すように、上述のバックエンドデータベース11に含まれる仮想物品ユニット70は、ネットワークゲーム中のような仮想の宝物、仮想通貨の操作方式を運用する。理由はネットワークゲームのほか、現在ネットワークにおけるもう一つの消費と使用の主力となっているのがネットワークオークション、電子取引プラットフォームであり、往々にしてこのような仮想物品のメカニズムに欠けている。
これに鑑み、本発明はここで仮想物品をネットワーク電子取引に結合したプラットフォームを提供し、仮想物品の「付加価値特性」と「消費刺激特性」によって、ユーザーが前記電子取引プラットフォームを使用する意欲を高め、消費を刺激する。同時に、プラットフォーム提供者もこの仮想物品によりユーザーに対する「還元」と「優待奨励」を提供することができ、プラットフォーム提供者とユーザーの双方にそれぞれ有益となる。
【0035】
電子取引プラットフォームの実際の応用を例とすると、プラットフォーム提供者の角度で、売買双方が取引を達成した後、プラットフォーム提供者は仮想物品(例えば仮想通貨または仮想カードなど)を売買双方に発行し、同時に取引を通して蓄積した後、ユーザーが一定程度蓄積すると、プラットフォーム提供者からその他の実質的な優待や金銭的報奨、またはより多くの付加価値サービス等と交換できるようにすることができる。これにより、プラットフォーム提供者はユーザーの取引達成数量を刺激し、増加することができる。
売買双方のユーザーの角度からは、ユーザーが取引を達成して前記仮想物品、宝物を蓄積、収集するほか、ユーザー間の交換または金銭的購買を通して獲得することができる。ユーザーはこれらの仮想物品、宝物によりプラットフォーム提供者からより多くの付加価値のある利益を獲得することができ、例えば取引手数料の減免、掲載料金の減免、掲載期間の延長、使用領域の増加、抽選機会の獲得、実際の金銭または各種ギフト券との交換等、各種優待及びサービスを得ることができる。
【0036】
電子商取引プラットフォーム1の提供者は、これらの仮想物品、宝物のユーザー間における相互交換、贈与または金銭売買を許可するか否かを決定することができ、その応用状況は取引プラットフォームの状況と性質に応じて決めるものとする。
【0037】
ユーザー端60がサーバー20端でフロントエンドサービス装置41またはバックエンドサービス装置51を操作するとき、ユーザー端60は操作環境インターフェイス61、アップロード情報ユニット62(upload)、ダウンロード情報ユニット63(download)、編集処理ユニット64(edit and access)、検索ユニット65(search)または相互作用情報ユニット66(communicate)を通して運用を行う。
【0038】
上述の操作環境インターフェイス61は、プライベートエリア611を含み、ユーザーログインの所在位置を提供し、かつ個人設定、正当なユーザーデジタル証明書413アップロード等の各種操作機能を行うために用いることができ、購買後はまず非有形商品をフロントエンドサービス装置41またはバックエンドサービス装置51のプライベート空間に置いて、ユーザーが時間、場所または適切なメディアを選択してダウンロードすることができる。
【0039】
操作環境インターフェイス61は、共有エリア612を含み、ユーザーに各種広告、文字による宣伝または需要のアップロード(upload)、検索(search)、変更、操作(access)、及び各ユーザー間の相互作用と交流(communicate)のサービスに用いる所在位置を提供することができる。
【0040】
バックエンドサービス装置51は、登録ユーザーのユーザーデータユニットの識別データを受け取り、識別データが正当か確認した後、ユーザー私有鍵411(user private key)及び対応するユーザー公開鍵412(user public key)を生成し、ユーザーはユーザー私有鍵411を直接取得(access)する、またはそれにアクセスすることはできず、サーバー20端を介して各ユーザーアカウントに対し取得して使用する必要がある。
【0041】
上述を受けて、ユーザー公開鍵412は、専属の管理者私有鍵511を通して署名され、且つユーザーデジタル証明書413(user CA)が発行されてユーザーに保管させ、ユーザーが次回各種セキュリティ操作を使用するときに提供する。
前記ユーザーデジタル証明書413はバックエンドサービス装置51の管理者私有鍵511が生成した管理者公開鍵512(administrator public key)または管理者デジタル証明書513(administrator CA)により署名の検証が行われ、正当性が確認される。
【0042】
詳細に説明すると、
(1)バックエンドサービス装置51のセキュリティメカニズムまたはサーバー20は、1つ以上の管理者私有鍵511を具備し、同時に1つ以上の前記管理者私有鍵511から生成された管理者公開鍵512を有し、同時に相対する前記管理者私有鍵511により署名され、且つ1つ以上の管理者デジタル証明書513が生成される。
(2)各ユーザーは登録して登録ユーザーとなると、自身の識別データ(例えば個人のID、 通信方式または各種識別に便利なデータ)がバックエンドサービス装置51のセキュリティメカニズムに送られ、且つバックエンドデータベース11中に保存されて、ユーザーデータの正当性が確認されると、ユーザー私有鍵411が生成され、キーのデータ長さは限られない。このユーザー私有鍵411はサーバー20端に存在し、且つ適切に保管される。
前記ユーザー私有鍵411はセキュリティメカニズム中のサーバー20端(フロントエンド、またはバックエンドサーバーとすることができる)に保存されて、前記ユーザーのログインアカウント(即ちログイン後のユーザー空間)に「直接対応」し、ユーザー自身が保管するの「ではない」。これはセキュリティの考慮に基づいている。
ユーザー自身がこの専属のユーザー私有鍵411を直接取得することはできず、また前記ユーザー私有鍵411の実際のテキストを知ることもできない。即ち前記ユーザー私有鍵411はサーバー20のみが対応を行い、ユーザーがあるログインデータを使用して前記アカウントにログインすると、サーバー20が前記ユーザーアカウントに基づいて対応する前記ユーザー私有鍵411を取得し、同時にセキュリティ処理に用いる。
(3)前記専属のユーザー私有鍵411が生成された後、前記ユーザー私有鍵411からユーザー公開鍵412が生成(派生)される。このユーザー公開鍵412は管理者端が管理者私有鍵511を通して署名し、その後前記管理者私有鍵511に署名された後に生成・発行されるユーザーデジタル証明書413は、即ち、前にユーザー私有鍵411から生成されたユーザー公開鍵412を含み、この管理者デジタル署名を経た後のユーザーデジタル証明書413がユーザーによって適切に保管される。
後に取引のダウンロードまたは個人情報変更等のセキュリティ操作を行うとき、管理者端がユーザーにデジタル証明書413を提供するように要求し、且つ管理者デジタル証明書513(管理者公開鍵512を含む)を通して前記ユーザーデジタル証明書413に対し署名の検証を行う。検証をパスするとユーザーが提供したユーザーデジタル証明書413は管理者端が認証して発行したものであることを表すため、そのセキュリティレベルが高い操作を認可し、且つ前記ユーザーデジタル証明書413でユーザー私有鍵411により暗号化されたコンテンツを解除することができる。
【0043】
以上で提供されるセキュリティの特徴は次のとおりである。
(1)ユーザー私有鍵411を不正なユーザーが取得することはできないため、不正なユーザーまたはハッカーが前記ユーザー私有鍵411から相対するユーザー公開鍵412を生成することはできない。
(2)不正なユーザーはバックエンドサービス装置51のセキュリティメカニズム中からバックエンド管理者私有鍵511が署名・発行した証明書を取得することもできない。
(3)管理者の署名・発行したユーザーデジタル証明書413を盜用または盗み取っても、バックエンドのセキュリティメカニズムの検証をパスすることはできるが、前記不正なユーザーは前記ユーザーのアカウントに「正確に」(ログインパスワード、ID、または各種識別データを通して)ログインする必要がある。
アカウントと前記ユーザー私有鍵411及び証明書は相互に対応しているため、ログインしたアカウントが本人のものでない場合、前記ユーザーが持つ誤ったユーザーデジタル証明書413は前記アカウントに対応するユーザー私有鍵411で暗号化された内容に対して暗号化を解除することはできず、逆もまた然りである。このため、セキュリティが保障される。
(4)ユーザー私有鍵411とアカウントの対応関係はセキュリティメカニズムのサーバーにのみ存在するため、ユーザー自身も知ることはできず、セキュリティが比較的高い。
【0044】
本実施例はサービスメカニズムをフロントエンドサービス装置41とバックエンドサービス装置51に区分しており、両者がそれぞれ各自のデータベース11システムを含む。
フロントエンドサービス装置41はユーザープライベートエリア611及びすべてのユーザーの共有エリア612を含み、ユーザープライベートエリア611はユーザーがログインした後に所在するエリアであり、ここでユーザーは個人の関連設定及び正当な(管理者私有鍵511の署名と発行を経た)ユーザーデジタル証明書413をアップロードし、同時に前記ユーザーデジタル証明書413を通して非有形商品の購買、ダウンロード時に必要な暗号解除等のセキュリティ操作等を行うことができる。ユーザー共有エリア612中に含まれるサービスには、前述の各種掲載広告、文字による宣伝または需要のアップロード、検索、変更、操作、及び各ユーザー間の相互作用と交流等が含まれる。
【0045】
バックエンドサービス装置51のサービス部分において、ユーザーが行うことのできる操作には、「非有形商品」自体に対するアップロード、検索、購買、ダウンロード、変更、操作等が含まれる。これには例えばユーザー個人情報、ユーザー商品一覧表、ユーザー信用評価、属性傾向、または各種取引の明細、分類整理及び各種仮想物品の情報等の要求など、各種情報に対する要求(request information)も含まれる。
ユーザーが非有形商品の購買、ダウンロードを行うと、バックエンドのサービス部分がまず前記ユーザーアカウントそのものに対応するユーザー私有鍵411及びユーザーがアップロードしたユーザーデジタル証明書413を取り出し、続いてユーザーデジタル証明書413に対し署名の検証を行い、管理者端の管理者デジタル証明書513を通して前記ユーザーデジタル証明書413に対しそのソースが信頼できるものであるか否かの検証を行う。
検証をパスした後、取引された非有形商品自体、または取引された非有形商品のハッシュテーブル(Hash Table)演算を経た結果、または各種セキュリティ演算の結果を、ユーザー私有鍵411で暗号化(例えばRSA暗号化技術を使用)した後、フロントエンドサービス装置41に転送し、その後ユーザーがアップロードしたユーザーデジタル証明書413で暗号解除が行われる。
【0046】
この期間のセキュリティ検証の流れは一回または複数回のステップとすることができ、フロントエンドサービス装置41とバックエンドサービス装置51間で往復してそのセキュリティ検証の柔軟性と信頼性を確保する。最終的にユーザーは正当なユーザーデジタル証明書413を通して暗号が解除された後の非有形商品を取得するが、使用されたユーザーデジタル証明書413が不正な場合、またはログインアカウントが不正確な場合、前記ユーザーはその取引された非有形商品を正確に獲得することはできない。
【0047】
非有形商品の購買、ダウンロード伝送は「即時」または「非即時」とすることができる。「即時」のダウンロード伝送は、ユーザーが前記非有形商品を購買した後、すぐに取引プラットフォームから検証を経てユーザーターミナル30(End Device、Terminal)にダウンロードされる。
前記ユーザーターミナル30はPC、NB、ハンドヘルド端末、タブレット、または各種ネットワーク接続が可能な電子製品とすることができ、ユーザーはすぐに前記非有形商品の使用を開始できる。この類はそのようなデジタルファイル、映像・音楽ファイルをすぐに獲得できるほか、オンラインを通してストリーミング再生する方式でもよく、これも即時伝送の方式に含まれる。
【0048】
「非即時」の伝送方式は、ユーザーが非有形商品を選択して購買した後、その取引された非有形商品がユーザーターミナル30に直接ダウンロード伝送されず、サーバー20端のユーザーの個人領域(フロントエンドデータベース11、またはバックエンドデータベース11とすることができる)に保存され、ユーザーはいつでも、どこからでも実際のダウンロードを行うことができ、これにより各種環境要因(例えばネットワーク帯域幅、ユーザー側の保存領域、セキュリティの理由等)を排除することができる。
【0049】
但し、取引される非有形商品が即時のオンラインストリーミング再生方式に属する場合に、ユーザーのネットワーク帯域幅が不足すると考えられるときは、後で再生することを選択でき、その「授権により再生できる回数または時間」がユーザーの個人領域に記録され、ユーザーは再生する時間と場所を自由に選択でき、これにより買い手と売り手両方の権益が確保できる。
【0050】
非有形商品を購買またはダウンロードするとき、フロントエンドサービス装置41とバックエンドサービス装置51のサービスメカニズムがユーザー私有鍵411及びユーザーデジタル証明書413に管理者私有鍵511を組み合わせ、状況と必要に応じて各種暗号化・暗号解除及びセキュリティ検証を行い、柔軟性が確保される。
【0051】
このほか、本発明はユーザー個人の専門性に関する情報を含むことができ、即ち専門的な背景の情報を提供・検証するメカニズムであり、ユーザーが提供する非有形商品に関連しない情報を表すために用いられ、ここでこの情報は審査にパスした専門性の証明書、検定書またはライセンスとすることが好ましい。
本発明を使用する各ユーザーにとって、ユーザー端60で個人の専門資格や証明書、検定書またはライセンス等の背景情報を提供し、「要求者」が「提供者」を選定するときの参考の用途に供することができる。これらの専門資格、証明書、検定書の証明範囲は、医学や法律、技術等の分野を含むことができる。ユーザーがその専門性、背景情報の提供を「申請」したいとき、その証明情報をプラットフォーム提供者に提示し、正規ルートを経由して審査、検証を行い、それらの専門資格、検定書が正当で本物であるとき、プラットフォーム提供者が情報をそのユーザーの個人情報中に加え、同時に「プラットフォーム審査合格済み」と注記して表示し、後の参考時の依拠とすることができる。この専門情報検証モジュールのメリットとしては次が含まれる。
【0052】
(1)「要求者」が専門性を有する「提供者」の提供する商品を探すときに役立つ。
(2)これらの専門業者、専門家の提供を通して、獲得される商品が依拠を有し、その信頼性が高まる。
(3)プラットフォーム提供者の再度の確認、審査、注記を経た後、プラットフォームのユーザー自身に更なる保障が提供され、それら証明書の信頼性が高まる。
【0053】
上述により本発明が達成する目的は、非有形商品の自己製作の電子商取引プラットフォーム、非有形商品自体及びその関連の紹介、広告の自己製作の電子商取引プラットフォームまたはユーザーが料金を支払って(自主的)自らアップロード、自己マーケティングする関連の紹介、広告の電子商取引プラットフォームを提供することである。
【0054】
本発明の技術内容について最良の実施例を挙げて上述したが、これは本発明を限定するために用いず、当業者が本発明の要旨を逸脱せずに行う変更や修飾はすべて本発明の範疇内に含まれ、本発明の保護範囲は特許請求の範囲に準じる。
【符号の説明】
【0055】
1 電子商取引プラットフォーム
10 ポータルサイト
11 データベース
111 ユーザーデータユニット
112 情報交流データユニット
113 取引記録ユニット
114 保存ユニット
115 信用評価ユニット
12 セキュリティ検証モジュール
13 ネットワーク伝送インターフェイス
20 サーバー
30 ユーザーターミナル
41 フロントエンドサービス装置
411 ユーザー私有鍵
412 ユーザー公開鍵
413 ユーザーデジタル証明書
51 バックエンドサービス装置
511 管理者私有鍵
512 管理者公開鍵
513 管理者デジタル証明書
60 ユーザー端
61 操作環境インターフェイス
611 プライベートエリア
612 共有エリア
62 アップロード情報ユニット
63 ダウンロード情報ユニット
64 編集処理ユニット
65 検索ユニット
66 相互作用情報ユニット
70 仮想物品ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータルサイトにログインして、非有形商品自体のアップロードまたはダウンロード、または前記非有形商品に対する需要のアップロードまたはダウンロード、あるいは前記非有形商品に関連のまたは関連しない情報の提供を行うステップと、
データベースにより、前記非有形商品自体、前記需要及び前記情報を保存するステップと、
セキュリティ検証モジュールにより、ログイン情報、取引手続き及び前記非有形商品自体の保護、暗号化及び検証を行うステップと、
サーバー及びネットワーク伝送インターフェイスにより、前記ポータルサイトを運営するステップと、
を含むことを特徴とする、非有形商品の電子商取引方法。
【請求項2】
前記非有形商品自体が、自己製作の経験、知識、知恵、芸術、情報、方法、観念、即興創作、オリジナル配合または人文探索であり、前記需要及び前記情報が、自己製作の紹介、広告、商品の試用、商品の範例、または文字による宣伝の映像・音楽、文字、画像ファイルまたはアプリケーションプログラムのデジタル電子ファイルであることを特徴とする、請求項1に記載の非有形商品の電子商取引方法。
【請求項3】
前記データベースがさらに、プリロードされたユーザーデータユニット、情報交流データユニット、取引記録ユニット、複数の保存ユニット、信用評価ユニットを含み、前記複数の保存ユニットが前記非有形商品自体、前記需要、前記情報に対応してそれぞれを保存するために用いられることを特徴とする、請求項1に記載の非有形商品の電子商取引方法。
【請求項4】
さらにフロントエンドサービス装置とバックエンドサービス装置、ユーザー端を含み、前記サーバー端で前記フロントエンドサービス装置または前記バックエンドサービス装置を操作し、前記ユーザー端が操作環境インターフェイス、アップロード情報ユニット(upload)、ダウンロード情報ユニット(download)、編集処理ユニット(edit and access)、検索ユニット(search)または相互作用情報ユニット(communicate)を経由して操作を行い、前記操作環境インターフェイスが、プライベートエリアを含み、ユーザーに個人設定、正当なユーザーデジタル証明書のアップロードを行うために用いる所在位置と、前記非有形商品の購買及びダウンロード時に必要な一次保存空間を提供し、購買後まず前記非有形商品を前記フロントエンドサービス装置または前記バックエンドサービス装置のプライベート空間に保存し、ユーザーが時間、場所または適切な保存メディアを選択してからダウンロードを行うことを可能とし、前記操作環境インターフェイスが共有エリアを含み、所在位置を提供すると共に、ユーザーにサービスの各種広告、文字による宣伝、商品の範例、商品の試用ファイル、または前記需要のアップロード(upload)、検索(search)、変更と操作(access)、及び各ユーザー間の相互作用と交流(communicate)に用いられることを特徴とする、請求項1に記載の非有形商品の電子商取引方法。
【請求項5】
さらにユーザー個人專業情報を含み、ユーザーが提供する前記非有形商品に関連しない、審査に通過した専門性の証明書、検定書またはライセンスの前記情報を表すために用いられることを特徴とする、請求項1に記載の非有形商品の電子商取引方法。
【請求項6】
さらにバックエンドサービス装置を含み、前記バックエンドサービス装置が、登録ユーザーの識別データを受け取り、且つ識別データの正当性を確認した後、ユーザー私有鍵(user private key)及びそれに対応するユーザー公開鍵(user public key)を生成し、ユーザーが前記ユーザー私有鍵を直接取得する、またはそれにアクセスすることができず、前記サーバー端を経由し、各ユーザーアカウントに対して取得する必要があり、前記ユーザー公開鍵に、専属の管理者私有鍵(administrator private key)を通して署名されたユーザーデジタル証明書(user CA)を発行し、ユーザーが保管して次回の使用時に提供し、前記ユーザーデジタル証明書が前記バックエンドサービス装置の前記管理者私有鍵が生成した管理者公開鍵(administrator public key)または管理者デジタル証明書(administrator CA)により署名の検証とその正当性の確認が行なわれることを特徴とする、請求項1に記載の非有形商品の電子商取引方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−45460(P2013−45460A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−182352(P2012−182352)
【出願日】平成24年8月21日(2012.8.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
【出願人】(512217271)
【出願人】(512217503)
【Fターム(参考)】