説明

非線形診断、調圧酸素療法合体診療システム

【課題】非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムに関し、特に人体の生体電流を通じて細胞内情報を分子レベルの振動共鳴によって解析し、ディスプレイ画面上に診断部位を表示し、これによって未病の発見と予防に応じた調圧酸素療法を実施する非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムを提供する。
【解決手段】非線形診断方法がクラウドを介して実施され、合体診療システムを構成する非線形診断方法が分子共鳴画像技術によって実施される。非線形診断装置1が、ヘッドスキャナー15、CPUユニット14、画像表示ユニット10、操作部13、検出評価ユニット16からなり、検出評価ユニットの評価信号がバイオフィードバック信号として再びCPUユニット又はクラウド上のメモリーへ記憶される。ヘッドスキャナーを装着したユーザーが調圧酸素チャンバー2内に設置されたリクライニングチェアーに着座した状態で調圧酸素療法を受診できるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムに関し、特に人体の生体電流を通じて細胞内情報を分子レベルの振動共鳴によって解析し、ディスプレイ画面上に診断部位を表示し、これによって未病の発見と予防に応じた調圧酸素療法を実施する非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムを提供するものである。
【0002】
更に、非線形診断装置は診断機能と共に治療機能を有しており、調圧酸素チェンバーによる治療機能と相互に関連し合って、この二つの機能が相乗効果を生むので本発明の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムは人体に対する最良の診療システムとなる発明である。
【背景技術】
【0003】
従来、高圧酸素室に患者を入れて気圧を上げ、血液中の酸素の濃度を増やすことで効果を得る高圧酸素療法が広く利用されており、酸欠症、頭痛、吐き気、二日酔い、一酸化炭素中毒、シアン中毒、心筋梗塞、狭心症、精神病性障害、うつ病、痺れ、動悸、息切れ、めまい、思考能力低下、疲労感、絞扼感(angina)を自覚する患者等の治療に用いられている。
【0004】
また、下記特許文献に見られるような高圧酸素室に係る特許公報が開示されている。
【0005】
近年に於いて、これらの高圧酸素治療用チェンバーは、主にスポーツ施設やマッサージ治療院等に設置され、マッサージ治療と共に、血行をよくし、筋肉や神経の機能を回復し緊張をほぐして疲労をとる治療が行われ、保健や美容の目的にも実施されている。
【0006】
また、減圧トレーニング装置として、高地と同様の低圧若しくは低酸素の環境を模した装置や施設が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】 特開2010−88535号公報
【特許文献2】 特開2010−207412号公報
【特許文献3】 特開昭57−180947号公報
【0008】
前記せる特許文献1の特開2010−88535号公報は、空調装置付き高気圧エアーチェンバーであって、人体を収容できる高気圧チェンバーの本体部内に高圧空気を供給する空気供給機構を備え、空気供給機構と本体部内とを繋ぐ空気供給路にサーモモジュールを備えた熱交換装置が配置され、本体部内に設けられた温度センサーの出力に応じて制御部がサーモモジュールの出力を制御し、本体部内に供給する高圧空気の温度を調節するものであった。
【0009】
また、前記せる特許文献2の特開2010−207412号公報は高気圧エアーチェンバーであって、硬質素材で構成された本体部と、本体部に開閉自在に装着されたドアを備える高気圧エアーチェンバーにおいて、本体部は側面らか見て斜め方向にベース部と中間部に分割可能に構成され、ドアは前方から上方向に開放可能に本体部に装着されており、本体部内に使用者が着座できる椅子が配置されているものであった。
【0010】
また、前記せる特許文献3の特開昭57−180947号公報は診断用核磁気共鳴装置であって、核磁気共鳴(NMR)現象を利用して生体内各組織の水素原子核密度を被検体外部より測定し医学的診断のための情報を得る診断用NMR装置に関するものであった。
【0011】
しかしながら、上記せる技術等を利用して高圧酸素療法を実施する前後又は実施中に人体信号を確実に把握して未病の発見と予防に応じた最適の調圧酸素療法を実施するシステムはこれまでに存在しなかった。
【0012】
それは減圧トレーニング施設についても同様に、人体信号を確実に把握して最適の減圧酸素療法を実施するシステムはこれまでに存在しなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の課題は、非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムに関し、特に人体の生体電流を通じて細胞内情報を分子レベルの振動共鳴によって解析しディスプレイ画面上に診断部位を表示し、これによって未病の発見と予防に応じた調圧酸素療法を実施することのできる非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムを提供することである。
【0014】
本発明で開示する調圧酸素療法とは、高圧酸素療法及び減圧酸素療法の総称であって、調圧酸素療法合体診療システムが高圧酸素療法及び減圧酸素療法のいずれにも対応できるシステムであることを示している。
【0015】
本発明の合体システムを構成する非線形診断方法(nonlinear analyzing system)とは非侵襲性の診断方法であって、生体内の恒常性を乱す可能性のある外部からの刺激を与えることなく生体の未病の発見をする診断方法であり、この非線形診断方法を実施する装置については発明を実施するための形態で詳しく後述する。
【0016】
非線形診断装置は診断機能と共に治療機能を有しており、調圧酸素チェンバーによる治療機能と相互に関連し合って、この二つの機能が相乗効果を生じさせて人体に対する最良の診療システムとなる非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムを提供することが本発明の最も重要な課題である。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明者は調圧酸素療法を実施する前後又は実施中に人体信号を確実に把握し、これによって未病の発見と予防に応じた調圧酸素療法を実施することが人体にとって極めて効果的であるという知見を得て、本発明の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムを提供することができた。
【0018】
すなわち本発明は、人体の生体電流を通じて細胞内情報を分子レベルの振動共鳴によって解析し、ディスプレイ画面上に診断部位を表示し、これによって未病の発見と予防に応じた調圧酸素療法を実施することを特徴とし、また、この非線形診断方法はクラウドを介しても実施することができるものである。
【0019】
合体診療システムを構成する非線形診断方法が分子共鳴画像技術によって実施されることを特徴とし、合体診療システムを構成する非線形診断装置が、ヘッドスキャナー、CPUユニット、画像表示ユニット、操作部、検出評価ユニットからなり、該検出評価ユニットの評価信号がバイオフィードバック信号として再びCPUユニット又はクラウド上のメモリーへ記憶される。
【0020】
非線形診断装置に具備されているヘッドスキャナーを装着したユーザーが調圧酸素チャンバー内に設置されたリクライニングチェアーに着座した状態で調圧酸素療法を受診できるように構成し、または調圧酸素チェンバー外に於いても、非線形診断を受けられるように構成している。
【0021】
大小の調圧酸素チェンバーを備え、大型の調圧酸素チェンバー内には複数のユーザーが同時に入室でき、非線形診断装置全体を調圧酸素チャンバー外に配置して使用し、または非線形診断装置全体を調圧酸素チェンバー内に配置して使用できるように構成している。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムによれば、非線形診断によって未病の発見と予防に応じた調圧酸素療法を実施することができるので、酸欠症、頭痛、吐き気、二日酔い、一酸化炭素中毒、シアン中毒、心筋梗塞、狭心症、精神病性障害、うつ病、痺れ、動悸、息切れ、めまい、思考能力低下、疲労感、絞扼感(angina)を自覚する患者等の人体の改善を極めて効果的に行うことができた。
【0023】
また、非線形診断装置は診断機能と共に治療機能を有しており、調圧酸素チェンバーによる治療機能と相互に関連し合って、この二つの機能が相乗効果を生むので本発明の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムは人体に対する最良の診療システムとなった。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】 非線形診断、調圧酸素療法合体診療装置全体の斜視図である。
【図2】 調圧酸素治療用チェンバーの一例を示す透視斜視図である。
【図3】 非線形診断装置の構成要素及びそれらの相互関係を示すブロック図である。
【図4】 非線形診断装置の構成要素及びそれらの相互関係を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面に基づいて本発明を実施するための形態について具体的に説明する。
初めに、本発明の構成要素である非線形診断方法及びその装置について説明する。
【0026】
この非線形診断方法は、患者の画像に基づく非侵襲性のバイオフィードバック診断システムであって、このシステムは、患者の病状を明らかにするために、患者と対象エリアの画像を見ているオペレータから得られる非侵襲性のバイオフィードバック信号を利用する方法である。
【0027】
現在、バイオフィードバックに基づく様々な医療診断システムは、患者の一般的な病態生理学的状態を明らかにし、様々な病気または特定の器官の状態を診断するものであり、公知技術となっている。
【0028】
さらに高度なシステムにおいては、患者の頭皮に取り付けられる多くの電極から測定される脳波図(EEG)を介して患者の電気的脳波が検出される。従来技術に記載されている多数のこの種のシステムのうち、EEGに基づくバイオフィードバック装置のいくつかの例がある。
【0029】
従来技術のこれらの診断システムでは、患者の特定の器官について診断するために視覚データを観察する視覚情報が必要とされており、患者の特定の器官や多くの器官に対する個々の診断に加えて、人体全体の広範囲の診断を可能にする診断システムが望まれる。
【0030】
したがって、本発明の一つの目的は、収集されるバイオフィードバックに基づく新しい非侵襲性の診断システムを提供することにより、従来技術における上記および他の欠点を克服することである。
【0031】
オペレータの操作により、特定の対象エリアの要部(たとえば、特定の器官の要部)と患者の画像の両方の画像に集中しているときに、そのバイオフィードバックがシステムによりCPUに収集される。
【0032】
本発明の更に他の目的は、患者の特定の器官(さらには器官および組織の一部)だけでなく患者の一般的病状を客観的に明らかにできる診断用システムを提供することである。
【0033】
本発明のさらに他の目的は、オペレータの誘導を介して得られる信号を評価・分析するための参照データベースを構築することである。
【0034】
本発明の診断システムは、「オペレータの意識や直観が特定の対象(たとえば、患者の特定の器官)に集中するように適切に誘導されると、バイオフィードバック信号の変化が発生する」という発見に基づいている。
【0035】
本発明の診断システムは、中央演算処理装置(CPU)14、画像表示ユニット10、検出評価ユニット16を備えている。
【0036】
最も好適な構成として、患者の特定の器官や組織の状態を診断するために、画像表示ユニット10は、オペレータに適切な視覚的判断を与えることができるように、二つの比較ディスプレイ画像11,12を表示することができる。
【0037】
ディスプレイ上に二つに異なる画像を表示させることは公知であるが、本発明の診断システムにおいて、二つの比較ディスプレイ画像11,12は評価画像と検証画像、またはディスプレイ画像11は患者のデジタル写真を表示し、ディスプレイ画像12は診断対象エリアの要部を表示するように構成することもできる。
【0038】
検出評価ユニット16は誘導された診断結果を電気信号に変換し、CPU14は、これら2つの装置の動作を制御し連携させ、また、将来の分析のために検出評価ユニット16からの信号のデータベースを蓄積し、得られたデジタルデータを格納する。
【0039】
クラウド・コンピューティングを利用する場合は、検出評価ユニット16からのバイオフィードバック信号はクラウド17上のメモリーへ格納される。
【0040】
画像表示ユニット10は、画像表示のためのディスプレイ画像11及びディスプレイ画像12から構成され、図1のように両方の画像を一つの画像表示ユニット10に並べて表示することもできる。
【0041】
画像表示ユニット10の利点として、多くのデジタル画像をすばやく連続的に表示することができ、いくつかの診断を短時間に行うことができる。
【0042】
例えばディスプレイ画像11は患者のデジタル写真を表示し、ディスプレイ画像12は診断対象エリアの要部を表示するように構成することもできる。
【0043】
このような要部は、診断される器官・組織の一般的な画像やスケッチでもよい。この要部には、オペレータが対象エリアを認識できることが必要である。特定の患者の特定の器官ではなく、ここでは、単にその器官の一般的要部の表示で十分である。
【0044】
CPUユニット14は、ビデオケーブルを介して二つのディスプレイ画像11,12を表示できるグラフィックデータを送信することができる。患者の診断プロセスにおいて、ディスプレイ画像11は患者のデジタル写真の画像を連続的に表示し、ディスプレイ画像12は対象となる1つの器官・組織から他の器官・組織への表示内容の変更を継続して表示することができる。
【0045】
特定の器官の様々な部分が一連の画像において強調されながら、診断を実行することも可能である。例えば、ある患者の肝臓と肺の機能を診断する場合、ディスプレイ画像11は患者のデジタル写真の画像を表示し、ディスプレイ画像12はまず肝臓の実写真の画像を表示する。最初に、肝臓の一部分(たとえば、右葉)が強調される。次に、肝臓の他の部分(たとえば、左葉)が強調されるなどのように進行する。
【0046】
この方法により、肝臓のあらゆる部分が順々に強調される。肝臓のすべての部分が強調されると、ディスプレイ画像12はその内容を肺の実写真の画像に切り替える。同様に、肺の一部分(たとえば、右上葉)が強調され、続いて、他の部分(たとえば、右下葉)が強調されるなどのように進行する。
【0047】
診断プロセスにおいて、オペレータは操作ボード13を操作しながら、患者のデジタル写真と対象の器官・組織の画像の時間とともに周期的に変化する強調部分を集中して凝視し、このようにして、オペレータは、特定の患者の対応する対象の器官・組織の機能状態を集中して診断することができる。
【0048】
検出評価ユニット16の機能は、バイオフィードバック反応を検出し、それらをCPUユニット14にフィードバックすることができるようにデジタル信号に変換することである。
【0049】
オペレータの診断のために、患者のデジタル写真および人の器官/組織の実画像の両方が必要となるが、必ずしも毎回新しい写真を使用する必要はない。ただし、写真撮影時と診断時の時間間隔が短いほど、診断結果はより正確となる。
【0050】
実施例によれば、人の器官・組織の画像は、本物のように見え、かつオペレータが認識しやすく、生体分子の状態や患者の遺伝物質さえ、生体分子やDNAの例図の画像を使用して評価することができる。
【0051】
本発明の診断システムの動作において、オペレータの役割は重要であり、それぞれのオペレータの能力や知識に多少は依存するが、オペレータが動作の過程を理解し適切な訓練の短いセッションを修了することで、その依存性はほとんど無視できるようになる。
【0052】
本発明の診断システムは、以下のように動作する。CPUユニット14は、患者の写真および診断が実行される対象の器官・組織の実写真のグラフィックデータを提供する。グラフィックデータは、画像表示ユニット10に送信され、画像表示ユニット10のディスプレイ画像11の診断画像又は及びディスウレイ画像12の検証画像として表示される。
【0053】
オペレータ40はこれらの画像に集中しなければならない。バイオフィードバック信号は検出評価ユニットにより検出されてCPUユニット14への電気信号に変換され、CPUユニット14のデータベースシステムに保存される。
【0054】
これらの信号は患者の対象の器官・組織の機能的な状態を反映している。受信信号を適切な参照データと比較することによって、検診が実行されるまさにそのときに、患者の特定の器官・組織の機能的な状態の診断においてこれらの信号を使用することができる。
【0055】
本発明の診断システムの動作の結果、患者の様々な器官・組織の状態がデジタル信号としてCPUユニット14に保存される。それらを健康な器官・組織から得られる信号と比較することによって、患者のそれぞれの器官・組織の機能的な状態を評価することが可能となる。
【0056】
さらに、これらのバイオフィードバック適正信号を器官・組織に特定の疾患があると診断された任意提供者から得られる基準信号と比較することによって、これらの信号を患者の器官の病態生理学的状態の識別に使用することができる。このような比較により、病理の程度や器官・組織の疾患の進行状態を明らかにすることも可能となる。
【0057】
このようにして様々な身体組織の状況を監視することができ、病変が特定された場合はバランスをとるために検出評価ユニットから調合された電磁信号を伝達することによって身体に作用させ、疼痛管理、解毒、皮膚若返り、リンパ排出等に非常に効果を発揮する。
【0058】
以上説明したような非線形診断方法及びその装置によって得られたデータに基づく未病の発見と予防の知識に応じて調圧酸素療法を継続的又は定期的に実施することで、毛細血管の血流促進につながり、非線形診断方法と相俟って使用することで一層の毛細血流促進となって若返り効果など、身体に非常に良い結果を得ることが明らかになっている。
【実施例1】
【0059】
以下、本発明の構成要素である非線形診断法の操作手順の概略を実施例に基づいて説明する。
【0060】
まず、非線形診断装置1の接続状態を確認し、患者3はヘッドスキャナー15を両耳に覆いかぶさるように装着する。
【0061】
画像表示ユニット10(ディスクトップ)上の本装置プログラムのアイコンをクリックし、プログラムをスタートさせる。
【0062】
患者3のフォームに患者のデータを入力し、解析用ナビゲーション画像の点をクリックし、病状リストのボックスにチェックをいれる。
【0063】
ディスクトップ上の診断アイコンをクリックすると、前画面からの病状・診断リストが表示され、診断用新規病名リストを作成する。
【0064】
次いで調査の種類を選定すると先にチェックした個所の自動調査が進行される。
【0065】
画像に異なるドット色が表示されると共に解析図表が表示され、エネルギーフローの弱さを数字で表示する。
【0066】
全ての臓器や細胞が振動しているので、それらの全ての病理学的な個々のグラフを観察することができる。
【0067】
病理学的環境から発生する固有振動数は様々な記憶媒体物質に記憶され、この記憶媒体物質の服用によって病状が改善される。
【0068】
また、前記せるような非線形診断方法の結果に応じて対応する調圧酸素治療用チェンバーについて以下に説明する。
【0069】
前記せるように、調圧酸素療法は高圧酸素療法と減圧の酸素療法とが適応できるので、まず、高圧酸素療法について説明する。
【0070】
適切な高圧酸素療法を継続的又は定期的に実施することが如何に効果的であるかは以下の説明によって明白となります。
【0071】
文明の発達に伴い、大気中の酸素濃度は減少しており、人間にとって最適の酸素濃度は30%前後であるにもかかわらず、現在では平均20%近くに減少している。
【0072】
大気汚染は深刻な問題であって、酸素発生源である樹木の大量伐採ばかりでなく、自動車等の増加に伴う酸素の大量消耗と排ガスによる大気汚染で、現代人は酸素欠乏体質になっている。
【0073】
その結果、人体の各細胞への酸素不足をきたしており、特に人間の脳は人体が摂取した酸素の消費量の25%を消費する。
【0074】
特に慢性的な脳の酸素不足は痴呆やうつ症状が起こり易くなり、更に体内の酸素濃度が下がると手足の痺れ、動悸、息切れ、めまい、思考能力の低下、慢性的な疲労感等が生じます。
【0075】
これらの症状を事前に把握して高圧酸素療法を実施することが極めて重要であって、本発明の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムの構成要素である高圧酸素治療用チェンバー2は図1乃至図2に示すように、高圧酸素治療用チェンバー2内にはリクライニングチェアー24が備えられており、ユーザー3は図示せるように着座したのち仰向けになりリラックスして治療をおけることができるように構成されている。
【0076】
高圧酸素治療用チェンバー2にはオーバーヘッドドア21があり、把手23を持って開閉自在であるから、ユーザー3は容易に高圧酸素治療用チェンバー2内へ出入りができるようになっている。
【0077】
また、オーバーヘッドドア21には窓22が設けられており、ユーザーは密閉感覚を受けることはなく、図示していないが高圧酸素治療用チェンバー2には空調及び外部との連絡電話が備えられ、さらに高圧酸素治療用中でも非線形診断を実施できるように非線形診断装置の一部であるヘッドスキャナー15を図示せるようにユーザー3が装着することができるようになっている。
【0078】
また、図1乃至図3に示す調圧酸素治療用チェンバー2は一実施例を示しているが、図4に示すような複数の人数を収納できる大型調圧酸素治療用チェンバー20を用いることもできる。
【0079】
症状の近似する複数のユーザーが同一の高圧酸素治療用チェンバーを同時に使用する場合、酸素濃度、圧力、温度、湿度等の調整を行って実施することができる。
【0080】
前記せる高圧酸素治療用チェンバーとは逆に、アスリート(athlete)のトレーニングに適した環境を再現できる低気圧低酸素チャンバーも本発明の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムに組み入れることができる。
【0081】
以上説明したように非線形診断装置は診断機能と共に治療機能を有しており、調圧酸素チェンバーによる治療機能と相互に関連し合って、この二つの機能が相乗効果を生むので本発明の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムは人体に対する最良の診療システムとなる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明に基づく非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムによれば、特に人体の生体電流を通じて細胞内情報を分子レベルの振動共鳴によって解析し、ディスプレイ画面上に診断部位を表示し、これによって未病の発見と予防に応じた最適の高圧酸素療法を実施することができるので、特に慢性の酸素不足にある現代人にとって極めて効果的なシステムである。
【0083】
また、アスリート(athlete)のトレーニングに適した環境を再現できる低気圧低酸素チャンバーにも本発明の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システムに組み入れることができるので、更に多くの人々が利用するシステムとして産業上の利用可能性は高い。
【符号の説明】
【0084】
1 非線形診断装置
10 画像表示ユニット
11 ディスプレイ画像
12 ディスプレイ画像
13 操作ボード
14 CPU
15 ヘッドスキャナー
16 検出評価ユニット
17 クラウド
18 コネクター
2 高圧酸素治療用チェンバー
20 大型高圧酸素治療用チェンバー
21 オーバーヘッドドア
22 窓
23 把手
24 リクライニングチェアー
3 ユーザー又は患者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の生体電流を通じて細胞内情報を分子レベルの振動共鳴によって解析し、ディスプレイ画面上に診断部位を表示し、これによって未病の発見と予防に応じた調圧酸素療法を実施することを特徴とする非線形診断、調圧酸素療法合体診療システム。
【請求項2】
非線形診断方法がクラウドを介して実施されることを特徴とする請求項1記載の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システム。
【請求項3】
合体診療システムを構成する非線形診断方法が分子共鳴画像技術によって実施されることを特徴とする請求項1記載の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システム。
【請求項4】
合体診療システムを構成する非線形診断装置が、ヘッドスキャナー、CPUユニット、画像表示ユニット、操作部、検出評価ユニットからなり、該検出評価ユニットの評価信号がバイオフィードバック信号として再びCPUユニット又はクラウド上のメモリーへ記憶されることを特徴とする請求項1記載の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システム。
【請求項5】
非線形診断装置に具備されているヘッドスキャナーは調圧酸素チェンバーに設けたコネクターを介して、ユーザーが調圧酸素チェンバー内のリクライニングチェアーに着座した状態で装着することができ、調圧酸素療法を受診できるように構成し、または調圧酸素チェンバー外に於いても、非線形診断を受けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システム。
【請求項6】
大小の調圧酸素チェンバーを備え、大型の調圧酸素チェンバー内には複数のユーザーが同時に入室でき、非線形診断装置全体を調圧酸素チャンバー外に配置して使用し、または非線形診断装置全体を調圧酸素チェンバー内に配置して使用できるように構成したことを特徴とする請求項1記載の非線形診断、調圧酸素療法合体診療システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−17789(P2013−17789A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163651(P2011−163651)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(503407306)
【Fターム(参考)】