面ファスナーおよびその製造方法

【課題】面ファスナーおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】面ファスナーは、第１テープ体と第２テープ体とを主に含む。第１テープ体は、第１表面および第２表面を有し、第１表面には複数のフック体が突出し、かつフック体は特殊な設計を有する。第２テープ体は、第３表面および第４表面を有し、第３表面を第１テープ体の第２表面に直接粘着する。かつ、第４表面には複数の貼り合わせ構造が形成してあり、機械的に（Mechanically）第１表面の複数のフック体に貼り合わせることができる。少なくとも第２表面または第３表面のいずれかに印刷図案が印刷してあり、第１テープ体を第２テープ体に粘着した後、第１テープ体の第１表面から印刷図案が見えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、面ファスナーおよびその製造方法に関し、特にフック体上に特殊な設計を有し、さらに印刷図案をテープ体に印刷した面ファスナーに関する。
【背景技術】
【０００２】
面ファスナーは、俗にマジックテープ（登録商標）と呼ばれ、スイスの技師、ジョルジュ・デ・メストラルが草の実の刺から発想を得て発明したものである。
主に、２層式の構造を含み、フック面（hook side）には、紡織繊維上に複数の細かい鉤状のフック（hook）が織り込まれ、ループ面（loop side）は、複数のさらに細かい環状のループを含む。
前記フック面をループ面に押し付けると、フック面上の鉤状のフックがループ面上の環状のループに引っかかり、両者を貼り合わせることができる。
【０００３】
面ファスナーは、使用上便利なため、すでに各種の貼り合わせの用途に広範に運用されており、上に特別なマークまたは図案が印刷され、見た目をよくしたり、宣伝用品としたりしている。
公知の図案を面ファスナー上に印刷する方法には、主に２種類の方式がある。特許文献１で開示されているように、１つは、フック面をループ面に貼り合わせた後、印刷図案をフック面またはループ面の外表面に印刷するものである。もう１種類の方式は、図案を他の材料上に印刷してから、フック面と、印刷物と、ループ面との３層を粘着するものである。
前記の１つ目の方式の欠点は、面ファスナーを頻繁に使用した後、外表面に印刷された図案が剥がれやすく、見た目に影響を及ぼすことである。
２つ目の方式では、他の材料に印刷する必要があり、製造コストが増加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】米国特許６，６８４，４６４号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
これに鑑み、本発明では、前記課題を解決した面ファスナーを提供する。
また、本発明の貼り付けも、鉤状のフック構造上に改良を加えており、フック面とループ面を簡単に貼り合わせることができ、かつ両者を剥がすのに比較的小さな力しか必要としない。
また、前記フック体は、比較的強い横向きの引っ張り力に耐えることもでき、面ファスナーに良好な貼り合わせ効果を達成させることができる。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
公知技術の欠点に鑑み、本発明は、第１テープ体と第２テープ体とを主に含む面ファスナーを提供する。第１テープ体は、透明材質製で、第１表面および第２表面を有する。第１表面には、複数のフック体が突出する。第２テープ体は、第３表面および第４表面を有し、かつ第３表面は前記第１テープ体の第２表面に直接粘着する。第４表面には、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、第１表面の複数のフック体に機械的に（Mechanically）貼り合わせることができる。この面ファスナーは、少なくとも１つの印刷図案が前記第２表面および第３表面のいずれかに印刷してあり、第１テープ体と前記第２テープ体とを粘着した後、第１テープ体の第１表面から前記印刷図案が見えるようにする。本発明の面ファスナーのフック体は、以下の特徴を有する。フック体は、第１表面から垂直に上向きに漸縮して頚部が形成され、頚部の最上端で、両端に向けてフック部がそれぞれ延伸する。両フック部の間に凹部が形成され、凹部は凹部底点を有する。各フック部の上縁には上縁頂点を有し、その下縁には下縁頂点を有する。下縁頂点からフック部下縁末端までの垂直距離は、下縁頂点から上縁頂点までの垂直距離よりも短く、かつ下縁頂点から上縁頂点までの垂直距離は、凹部底点から上縁頂点までの垂直距離よりも短い。
【０００７】
本発明の主な目的は、印刷図案を両テープ体の接合面に印刷することができ、頻繁な使用のために印刷図案が破壊されにくいようにする面ファスナーを提供することである。
【０００８】
本発明のもう１つの目的は、フック体が特殊な設計を有するために、貼り合わせ構造は簡単にフック体と貼り合わせることができ、かつ両者を剥がすのに比較的小さな力しか必要としない面ファスナーを提供することである。
【０００９】
本発明のもう１つの目的は、フック体のフック部が相対状を呈するために、フック体の一方のフック部が横向きに引っ張られたときに、他方のフック部に対し相互に支持する作用を形成し、フック体が比較的強い横向きの引っ張り力に耐えることができる面ファスナーを提供することである。
【００１０】
本発明は、以下のステップを主に含む面ファスナーの製造方法をさらに提供する。
（１）前記面ファスナーで記載された内容を主な特徴とする複数のフック体が突出した第１表面と、第２表面とを有する透明材質製の第１テープ体を提供するステップ。
（２）第３表面と、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、第１表面の複数のフック体に機械的に（Mechanically）貼り合わせることができる第４表面とを有する第２テープ体を提供するステップ。
（３）少なくとも１つの印刷図案を第２表面および第３表面のいずれかに印刷するステップ。
（４）前記第１テープ体の第２表面を第２テープ体の第３表面に直接粘着するステップ。
【００１１】
本発明のもう１つの目的は、印刷図案を面ファスナーの両テープ体の接合面に印刷することができ、頻繁な使用のために印刷図案が破壊されにくいようにする面ファスナーの製造方法を提供することである。
【００１２】
本発明のもう１つの目的は、面ファスナーのフック体が特殊な設計を有するために、貼り合わせ構造は簡単にフック体と貼り合わせることができ、かつ両者を剥がすのに比較的小さな力しか必要としない面ファスナーの製造方法を提供することである。
【００１３】
本発明のもう１つの目的は、面ファスナーのフック体のフック部が相対状を呈するために、フック体の一方のフック部が横向きに引っ張られたときに、他方のフック部に対し相互に支持する作用を形成し、フック体が比較的強い横向きの引っ張り力に耐えることができる面ファスナーの製造方法を提供することである。
【００１４】
本発明は、第１テープ体と第２テープ体とを主に含む面ファスナーも提供する。第１テープ体は、透明材質製で、第１表面および第２表面を有する。第１表面には、複数のフック体が突出する。第２テープ体は、第３表面および第４表面を有し、かつ第３表面は前記第１テープ体の第２表面に直接粘着する。第４表面には、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、前記第１表面の複数のフック体に機械的に（Mechanically）貼り合わせることができる。この面ファスナーの第１テープ体および第２テープ体は、いずれも熱可塑性樹脂製であり、かつ少なくとも１つの印刷図案が前記第２表面および第３表面のいずれかに印刷してあり、第１テープ体と第２テープ体とを粘着して加熱と塑性加工を介して粘着した後、第１テープ体の第１表面から前記印刷図案が見えるようにする。
【００１５】
本発明のもう１つの目的は、印刷図案を両テープ体の接合面に印刷することができ、頻繁な使用のために印刷図案が破壊されにくいようにする面ファスナーを提供することである。
【００１６】
本発明のもう１つの目的は、両テープ体が熱可塑性樹脂であるために、加熱と塑化塑性加工を介して粘着することができ、別途接着剤を必要とせず、工程を簡略化し製造コストを下げることができる面ファスナーを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１Ａ】本発明の第１実施例の面ファスナーの断面図である。
【図１Ｂ】本発明の第１実施例の面ファスナーのフック体の拡大図である。
【図１Ｃ】本発明の第１実施例の面ファスナーの先端および末端の形態である。
【図１Ｄ】本発明の第１実施例の面ファスナーの先端および末端の形態である。
【図１Ｅ】本発明の第１実施例の面ファスナーの先端および末端の形態である。
【図１Ｆ】本発明の第１実施例の面ファスナーの先端および末端の形態である。
【図１Ｇ】本発明の第１実施例の面ファスナーの先端および末端の形態である。
【図１Ｈ】本発明の第１実施例の面ファスナーの先端および末端の形態である。
【図２】本発明の第２実施例の面ファスナーの断面図である。
【図３】本発明の第３実施例の面ファスナーの製造方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
本発明は、面ファスナーおよびその製造方法に関し、面ファスナーのフック面およびループ面の貼り合わせに関する原理は、すでに関連技術分野の当業者が理解できるものであるため、以下の文中における説明では、完全な記述を行なわない。また、以下の文中で対照する図面は、本発明に関する特徴を示すためのものであり、実際の寸法に基づき完全に作成する必要はない。
【００１９】
図１Ａは、本発明の第１実施例の面ファスナーの断面図である。面ファスナー１００は、第１テープ体１１０と第２テープ体１４０とを主に含む。第１テープ体１１０は、透明材質製で、第１表面１１１および第２表面１１２を有する。第１表面１１１には、複数のフック体１２０が突出する。第２表面１１２の適切な位置に少なくとも１つの印刷図案１３０が印刷してあり、単色またはカラーとすることができる。第１テープ体１１０と第２テープ体１４０とを粘着した後、第１テープ体１１０の第１表面１１１から印刷図案１３０が見えるようにし、かつ図案１３０は直接外部に露出していないため、頻繁な使用のために破壊されにくい。注意すべきことは、図１Ａにおいて、印刷図案１３０は図案部分に極めて薄いインクがあるだけで、図案以外の部分にはいかなる材料も有さないため、従来技術の特許文献１の中間層にバーコードを印刷してからフック面層とループ面層との間に貼るものとは著しく異なることである。本発明で開示する面ファスナーの全体の厚さは特許文献１のものよりも薄く、かつ印刷図案１３０の位置、内容を任意に設定することができ、効果が顕著に増進される。
【００２０】
第２テープ体１４０は、第３表面１４１および第４表面１４２を有し、かつ第３表面１４１は第１テープ体１１０の第２表面１１２に直接粘着する。第４表面１４２には、複数の貼り合わせ構造１５０が形成してあり、第１表面１１１の複数のフック体１２０に機械的に（Mechanically）貼り合わせることができる。第２テープ体１４０も透明材質製とすることができ、印刷図案１３０を第２テープ体１４０の第４表面１４２から見えるようにすることができる。第２テープ体１４０の第３表面１４１にも、少なくとも単色またはカラーの印刷図案１３１をさらに印刷することができ、第１テープ体１１０と第２テープ体１４０とを粘着した後、第１テープ体１１０の第１表面１１１から印刷図案１３１が見えるようにし、第２テープ体１４０の第４表面１４２から印刷図案１３１が見えるようにすることもできる。
【００２１】
図１Ｂは、本発明の第１実施例の面ファスナーのフック体の拡大図である。図に示すように、フック体１２０は第１表面１１１から垂直に上向きに漸縮して頚部１２１が形成され、頚部１２１の最上端で、両端に向けてフック部１２２がそれぞれ延伸する。両フック部１２２の間に凹部１２３が形成され、凹部１２３は凹部底点１２４を有する。各フック部１２２の上縁には上縁頂点１２５を有し、その下縁には下縁頂点１２６を有する。下縁頂点１２６からフック部１２２下縁末端１２７までの垂直距離はａであり、下縁頂点１２６から上縁頂点１２５までの垂直距離はｂであり、かつａ＜ｂである。また、凹部底点１２４から上縁頂点１２５までの垂直距離はｃであり、かつｂ＜ｃである。
【００２２】
図１Ｃは、本発明の第１実施例の面ファスナーの形態の１つである。図に示すように、面ファスナー１００は長手方向に沿って均一な幅ｄを有する。前記の形状を除き、様々な目的および必要に応じて、面ファスナー１００を様々な形態にすることができる。図１Ｄおよび図１Ｅに示すように、面ファスナー１００は長手方向に沿ってさらに先端１６０、先端に対する他端である末端１８０、先端１６０と末端１８０との間の中段１７０に分け、かつ先端１６０の幅をｅ、中段１７０の幅をｆ、末端１８０の幅をｇとすることもできる。先端の幅ｅは中段の幅ｆと同じか、それよりも大きく、すなわちｅ≧ｆであり、かつ前記先端は任意の形状とすることができる。図１Ｄに示す面ファスナー１００は、先端の幅ｅが中段の幅ｆよりも大きく、かつ中段の幅ｆは末端の幅ｇに等しい。図１Ｅは、図１Ｄに示す面ファスナー１００の形態を有し、かつその先端１６０には、末端１８０を貫通させるための開口部１６１がさらに設けてある。
【００２３】
図１Ｆから図１Ｈに示すように、面ファスナー１００はさらに末端の幅ｇを中段の幅ｆよりも小さく、すなわちｅ≧ｆ、かつｇ＜ｆに設計することができる。図１Ｆに示す面ファスナー１００の先端の幅ｅは、中段の幅ｆに等しく、かつ末端の幅ｇは中段の幅ｆよりも小さく、中段１７０の末端１８０に近い箇所に、末端１８０を貫通させるための開口部１７１がさらに設けてある。図１Ｇに示す面ファスナー１００の先端の幅ｅは、中段の幅ｆよりも大きく、かつ末端の幅ｇは中段の幅ｆよりも小さく、かつ先端１６０に、末端１８０を貫通させるための開口部１６１がさらに設けてある。図１Ｈに示す面ファスナー１００の先端の幅ｅは、中段の幅ｆよりも大きく、かつ末端の幅ｇは中段の幅ｆよりも小さく、かつ中段１７０の末端１８０に近い箇所に、末端１８０を貫通させるための開口部１７１がさらに設けてある。
【００２４】
図２は、本発明の第２実施例の面ファスナーの断面図である。面ファスナー２００は、第１テープ体２１０と第２テープ体２４０とを主に含む。第１テープ体２１０は、透明材質製で、第１表面２１１および第２表面２１２を有する。第１表面２１１には、複数のフック体２２０が突出する。フック体２２０の主な特徴は、前記第１実施例のフック体１２０に記載したとおりである。第２テープ体２４０は、第３表面２４１および第４表面２４２を有し、かつ第３表面２４１は第１テープ体２１０の第２表面２１２に直接粘着する。第４表面２４２には、複数の貼り合わせ構造２５０が形成してあり、第１表面２１１の複数のフック体２２０に機械的に（Mechanically）貼り合わせることができる。第２テープ体２４０の第３表面２４１に少なくとも１つの単色またはカラーの印刷図案２３０が印刷してあり、第１テープ体２１０と第２テープ体２４０とを粘着した後、第１テープ体２１０の第１表面２１１から印刷図案２３０を見えるようにする。この面ファスナー２００の各区間の幅および開口部の設計は、前記第１実施例の面ファスナー１００に記載したものと同じであり、繰り返し述べない。
【００２５】
図３は、本発明の第３実施例の面ファスナーの製造方法の流れ図である。面ファスナーの製造方法３００は、以下のステップを主に含む。
ステップ３１０：透明材質製の第１テープ体を提供する。第１テープ体は、第１表面と第２表面とを有し、第１表面には複数のフック体が突出する。フック体の主な特徴は、前記第１実施例のフック体１２０で述べたとおりである。
ステップ３２０：第２テープ体を提供する。第２テープ体は、第３表面と第４表面とを有し、第４表面には複数の貼り合わせ構造が形成してあり、第１表面の複数のフック体に機械的に（Mechanically）貼り合わせることができる。
ステップ３３０：少なくとも１つの印刷図案を第２表面および第３表面のいずれかに印刷する。印刷図案は、単色またはカラーとすることができ、かつ印刷方式は、スクリーン印刷またはインクジェット印刷を採用することができる。
ステップ３４０：前記第１テープ体の第２表面を第２テープ体の第３表面に直接粘着する。
【００２６】
本発明の第４実施例も、面ファスナーであり、第１テープ体と第２テープ体とを主に含む。第１テープ体は、透明材質製で、第１表面および第２表面を有する。第１表面には、複数のフック体が突出する。第２テープ体は、第３表面および第４表面を有し、かつ第３表面を前記第１テープ体の第２表面に直接粘着する。第４表面には、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、前記第１表面の複数のフック体に機械的に（Mechanically）貼り合わせる。前記第１テープ体および第２テープ体は、いずれも熱可塑性樹脂であり、少なくとも１つの印刷図案が第１テープ体の第２表面および第２テープ体の第３表面のいずれかに印刷されており、かつ第１テープ体と第２テープ体とを加熱と塑性加工を介して粘着する。粘着した後も、第１テープ体の第１表面から前記印刷図案が見えるようにする。
【００２７】
本発明の第５実施例も、面ファスナーであり、第１テープ体と第２テープ体とを主に含む。第１テープ体は、透明材質製で、第１表面および第２表面を有する。第１表面には、複数のフック体が突出する。第２テープ体は、第３表面および第４表面を有し、かつ第３表面を前記第１テープ体の第２表面に直接粘着しる。第４表面には、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、第１表面の複数のフック体に機械的に（Mechanically）貼り合わせる。この実施例の面ファスナーは、少なくとも１つの印刷図案が前記第２表面および第３表面のいずれかに印刷されており、第１テープ体と第２テープ体とを粘着した後、第１テープ体の第１表面から前記印刷図案が見えるようにする。
【００２８】
以上、本発明を各実施例およびその関連図面によって詳細に説明した。但し、当業者は、本発明の各実施例は例示的なものでしかなく、制限的なものではないことを理解しており、すなわち、本発明の実質的な主旨および範囲を逸脱しない前記の各素子の変更および修正は、いずれも本発明で網羅するものである。そのため、本発明は特許請求の範囲によって定められる。
【符号の説明】
【００２９】
１００、２００面ファスナー
１１０、２１０第１テープ体
１１１、２１１第１表面
１１２、２１２第２表面
１２０、２２０フック体
１３０、１３１、２３０印刷図案
１４０、２４０第２テープ体
１４１、２４１第３表面
１４２、２４２第４表面
１５０、２５０貼り合わせ構造
３１０、３２０、３３０、３４０ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数のフック体が突出した第１表面と、第２表面と、を有する第１テープ体と、
該第１テープ体の第２表面に直接粘着する第３表面と、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、該第１表面の複数のフック体に機械的に貼り合わせることができる第４表面と、を有する第２テープ体と、を含む面ファスナーであって、
該第１テープ体は透明材質製であり、少なくとも１つの印刷図案が、該第１テープ体の第２表面および第２テープ体の第３表面のいずれかに印刷され、該第１テープ体を第２テープ体に粘着した後、該第１テープ体の第１表面から該印刷図案が見えるようにし、
各フック体は、該第１表面から垂直に上向きに漸縮して頚部が形成され、頚部の最上端で、両側に向けてフック部がそれぞれ延伸し、両フック部の間に凹部が形成され、該凹部は凹部底点を有し、各フック部の上縁には上縁頂点を有し、その下縁には下縁頂点を有し、該下縁頂点から該フック部下縁末端までの垂直距離は該下縁頂点から該上縁頂点までの垂直距離よりも短く、かつ該下縁頂点から該上縁頂点までの垂直距離は、該凹部底点から該上縁頂点までの垂直距離よりも短いことを特徴とする、
面ファスナー。
【請求項２】
透明材質製で、複数のフック体が突出した第１表面と、第２表面と、を有し、各フック体は該第１表面から垂直に上向きに漸縮して頚部が形成され、頚部の最上端で、両側に向けてフック部がそれぞれ延伸し、両フック部の間に凹部が形成され、該凹部は凹部底点を有し、各フック部の上縁には上縁頂点を有し、その下縁には下縁頂点を有し、該下縁頂点から該フック部下縁末端までの垂直距離は、該下縁頂点から該上縁頂点までの垂直距離よりも短く、かつ該下縁頂点から該上縁頂点までの垂直距離は、該凹部底点から該上縁頂点までの垂直距離よりも短い第１テープ体を提供するステップと、
第３表面と、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、該第１表面の複数のフック体に機械的に貼り合わせることができる第４表面とを有する第２テープ体を提供するステップと、
少なくとも１つの印刷図案を該第１テープ体の第２表面および第２テープ体の第３表面のいずれかに印刷するステップと、
該第２表面を該第３表面に直接粘着するステップと、
を含む、面ファスナーの製造方法。
【請求項３】
複数のフック体が突出した第１表面と、第２表面と、を有する第１テープ体と、
該第１テープ体の第２表面に直接粘着する第３表面と、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、該第１表面の複数のフック体に機械的に貼り合わせることができる第４表面と、を有する第２テープ体と、
を含む面ファスナーであって、
該第１テープ体および第２テープ体は熱可塑性樹脂であり、かつ該第１テープ体は透明材質製であり、少なくとも１つの印刷図案が該第２表面および該第３表面のいずれかに印刷され、該第１テープ体と第２テープ体とを加熱と塑性加工を介して粘着し、該第１テープ体の第１表面から該印刷図案が見えるようにすることを特徴とする、
面ファスナー。
【請求項４】
複数のフック体が突出した第１表面と、第２表面と、を有する第１テープ体と、
該第１テープ体の第２表面に直接粘着する第３表面と、複数の貼り合わせ構造が形成してあり、該第１表面の複数のフック体に機械的に貼り合わせることができる第４表面と、を有する第２テープ体と、
を主に含む面ファスナーであって、
該第１テープ体は透明材質製であり、少なくとも１つの印刷図案が該第２表面および該第３表面のいずれかに印刷され、該第１テープ体を第２テープ体に粘着した後、該第１テープ体の第１表面から該印刷図案が見えるようにすることを特徴とする、
面ファスナー。

【図１Ａ】