説明

靴ひもの結束装置

本発明は靴ひもの結束装置を開示する。本発明は履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物において、一側面が長手方向に沿って等間隔に係止溝が形成された係止板を備える結束部材と、上記係止板が挿入されるように一側が開口されたスロット及び該スロットの一側面に附着される磁性体と、上記スロットに垂直する方向に連結して形成される設置溝を備える収容部材と、上記設置溝に回動可能に設置されて選択的に磁性体に附着されるもので、加圧操作力を受ける板材形状の押圧板及び該押圧板の一側から突出されて上記係止溝に選択的に係止されるストッパを備える調節部材を含む。本発明による靴ひもの結束装置は、靴ひもの上端部に提供されて使用者の押圧操作によって相互分離される収容部材及び結束部材を構成する第1結束部と;靴ひもの端部に対する緊結性を保障する第2結束部と;靴ひもの下端部に対する緊結性を維持及び調節する第3結束部とを備える構成を通じて靴ひもに対する締付力を安定的に実施及び解除することができてこれを採用した製品に対する消費者の満足度と製品の競争力の確保を期待することができる效果を奏する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は履き物に備えられて開口された足の甲部を締める靴ひもの結束装置に関し、さらに詳しくは、外側に露出された収容部材に設置された回動ストッパに加えられる押圧操作によって挿入部材が容易に着脱されるようにした第1結束部と;靴ひもの後端が先端を加圧しながら堅固な緊結状態を維持させる第2結束部と;靴ひもの下端部に対する緊結性を容易に調節できるようにした第3結束部と;を追加設置して、使用上の便宜性を高めることができる靴ひもの結束装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、履き物は、日常生活で移動手段として用いられる生活用品の一つであり、最近には、男女の社会活動や週5日制勤務による余暇生活が増加して、その使用度が増加し、このような履き物は用途によってその種類が多いが、用途に関係なく大部分の履き物は靴ひもを利用して着脱できるようになっている。
【0003】
上記履き物は、足を収容して保護することができる収容空間が形成された本体が備えられ、上記本体の足の甲部が開口されて足の甲を保護する保護カバーが備えられ、上記本体の足の甲部の両側に一定の間隔に相互対向するように固定具で固定される連結輪が備えられて、靴ひもを交差して結束するのである。
【0004】
しかしながら、上記のように構成された従来の履き物は、使用者が履き物を着用するために、靴ひもを解いた後、左右に緩ませてから、靴ひもを引いて結んで着用するため、履き物の着脱が煩雑であり、時間がたくさんかかるため、不便な問題点があり、履き物を着用して歩く時、靴ひもが解けるだけでなく、靴ひもを縛った時、靴ひもの結び目が複雑で見掛けが良くないという問題点があった。
本出願人はこのような問題点を解決するために、大韓民国特許出願第2007−35665号によって、改善された靴ひもの結束装置を先願において提案した。
【0005】
本出願人によって先出願された靴ひもの結束装置は、図1に示したように、履き物1の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪3に靴ひもLを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、上記靴ひもLが連結される連結輪3の間に結束されて磁性体が装着された収容部材の内部に調節部材を回転及び復元させながら結束部材が結束され、上記調節部材を回転させて磁性体から離脱させながら結束部材の結束を解除する第1結束部100と;上記履き物1の最後の連結輪を通過した靴ひもLの端部が固定部材に積層されるように結束されて積層された靴ひもLの上側端部が靴ひもLの下側端部を加圧しながら緊結を維持する第2結束部200と;で構成される。
【0006】
ここで、上記第1結束部100は留め金組立体であり、図2及び図3に示したように、第1結束部100は上記靴ひもLが結束されるように、一側に支持片111aが突出されて貫通孔111a′が形成され、中央部の両側面が内側に凹入された本体111が備えられ、上記支持片111aの他側面に結束部材130が結束されるように収容空間111bが備えられ、上記本体111の下面に調節部材120が装着されるように装着空間が開口されて両側方に回転孔が形成された収容部材110が備えられ、上記装着空間の内部に設置されて回転孔に嵌められるように、両側に回転軸121aが形成された調節板121が備えられ、上記回転軸121aの両側端部に調節板121を回転させる調節レバー121bが備えられ、上記調節板121の後方に結束部材130を着脱する調節突起121cが突出された金属材の調節部材120が備えられ、上記収容空間111bに結束されて調節突起121cの調節によって解除されるように多数の結束溝131aが形成された結束板131が備えられ、上記結束板131の後方の両側に支持片131bが突出されて、靴ひもLを結束する貫通孔131b′が形成された結束部材130が備えられ、上記結束部材130が結束されながら回転を繰り返す調節部材120が復元されるように収容空間111bの下端部の本体111の上面に磁性体140が装着される構成である。
【0007】
また、第2結束部200は、図4で示したように、上記履き物1の足の甲の上部に固定されるように、固定孔211が形成されて内部が開口された固定部材210が備えられ、上記固定部材210の一側に靴ひもLが入るように移動防止突起213が形成された案内空間212が備えられ、上記案内空間212の下端部に靴ひもLに囲まれながら案内空間212に案内する案内棒214が備えられる構成である。
【0008】
このような構成の靴ひも結束装置は、第1結束部100を構成する上記収容部材110の内部に結束部材130が結束されながら回転される調節部材120が磁性体によって復元されるので着脱が簡単で、上記第2結束部200に結束された靴ひもの後端が靴ひもの先端を加圧するので、安定的で迅速な緊結を維持することができる。
【0009】
しかし、本出願人によって先出願された靴ひもの結束装置は、上記第1結束部100を構成する収容部材110と結束部材130の締結状態を解除する時、上記収容部材110の本体111の両側部に備えられる調節レバー121bを回動操作するが、上記調節レバー121bの大きさが小さく、両側に備えられていて、操作が困難であるとともに、過度な操作力で破損しやすいという問題点があった。
【0010】
また、上記第2結束部200は案内棒214が固定されていて、側部方向に対する圧迫が制限的で、結果的に靴ひもとの緊結性を高めるのに限界があるとともに、靴ひもに過度な外力が作用する場合には、上記第2結束部200と靴ひもの結束状態が緩んでしまう問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は上記のような従来技術の問題点を解決するために創出されたもので、本発明の目的は、押圧操作によって第1結束部を構成する収容部材と結束部材との間の結束を解除することができるようにして、使用上の便宜性を高めながら製品デザインの自由度を改善させることができる靴ひもの結束装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、第2結束部を構成する案内棒が可変的に位置移動ができるようにして、靴ひもに対する側部圧迫を適切に誘導して、靴ひもの緊結性に対する信頼性を高めることができる靴ひもの結束装置を提供することにある。
【0013】
本発明のまた他の目的は、靴ひもの下端部を簡単な操作を通じて緊結状態を任意に調節できるようにした第3結束部を構成して、使用上の便宜性を高め、製品の競争力を確保することができる靴ひもの結束装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記のような問題点を解決するために、本発明は多様な実施形態を提供する。
【0015】
上記の目的を達するための本発明の一実施形態による靴ひもの結束装置は、履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物において、一側面が長手方向に沿って等間隔に係止溝が形成された係止板を備える結束部材と;上記係止板が挿入されるように一側が開口されたスロット及び該スロットの一側面に附着される磁性体、上記スロットに垂直する方向に連結される設置溝を備える収容部材と;上記設置溝に回動可能に設置されて選択的に磁性体に附着され、加圧操作力を受ける板材形状の押圧板及び該押圧板の一側から突出されて、上記係止溝に選択的に係止されるストッパを備える調節部材と;を含むことをその特徴とする。
【0016】
本発明の他の実施形態による靴ひもの結束装置は、履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔が形成され、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が挟まれて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、上記第2結束部は上記固定孔の一側に靴ひもが挿入できるように貫通される案内空間を形成した本体及び上記本体の内部の案内空間に備えられて水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒を含むことをその特徴とする。
【0017】
本発明のまた他の実施形態による靴ひもの結束装置は、履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物において、上記履き物の足の甲の中間部に備えられた靴ひもを結束するもので、内部が空いている板材形状のボディー及び上記ボディーの左側部及び右側部に形成されて靴ひもの各一端が挿入される挿入口及び上記挿入口を通じて挿入された靴ひもを下部に案内して、上部側に旋回するように形成される一対の方向転換突起、また上記方向転換突起を旋回した靴ひもを上部に通過されるように案内する出口を形成した第3結束部をさらに含むことにある。
【0018】
本発明の好ましいまた他の実施形態による靴ひもの結束装置は、履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、上記履き物の足の甲の上部に結合されるように固定孔が形成された本体を備えて、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が挟まれて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、上記本体は固定孔の一側に案内空間を形成するように間隔を隔てて離間された上板と下板が延長して形成され、これら上板と下板との間の案内空間には水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒と、この案内棒の一側に第1ポスト及び第2ポストが間隔を隔てて形成されることをその特徴とする。
【0019】
本発明の好ましいまた他の実施形態による靴ひもの結束装置は、履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、上記履き物の足の甲の上部に結合されるように固定孔が形成された本体を備えて、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が嵌められて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、第2結束部は、固定孔の一側に、内部に案内空間を形成するように間隔を隔てて離間される上板と下板が延長される本体を備え、上記上板と下板との間の案内空間には水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒と、該案内棒の一側に第1ポスト及び第2ポストが間隔隔てて形成されることをその特徴とする。
【0020】
本発明の好ましいまた他の実施形態による靴ひもの結束装置は、履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物において、上記履き物の足の甲の中間部に備えられた靴ひもを結束するもので、内部が空いている板材形状を有するボディー及び上記ボディーの左側部及び右側部に形成されて靴ひもの各一端が挿入及び引出される一対の入出口、また上記ボディーの内部に互いに間隔を隔てて垂直に形成されることによって、それぞれの入出口を通じて挿入された靴ひもが旋回して再び入出口に引出されるようにする一対の方向転換突起からなる第3結束部を含うことをその特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明による靴ひもの結束装置は、靴ひもの上端部に提供されて使用者の押圧操作によって相互分離される収容部材及び結束部材を構成する第1結束部と;靴ひもの末端部に対する緊結性を保障する第2結束部と;靴ひもの下端部に対する緊結性を保持及び調節する第3結束部と;を備える構成によって、靴ひもに対する締付力を安定的に実施及び解除することができて、これを採用した製品に対する消費者の満足度と製品の競争力の確保を期待することができるという效果を奏する。
【0022】
特に、本発明における第1結束部は使用者の足の甲部に向かって加圧する簡単な操作だけで収容部材と結束部材の結束状態が解除されるので、従来より操作の便宜性を大幅に高めるとともに、過度な操作力による部品の破損を防止することができ、同時に製品デザインの自由度をさらに改善させることができるという長所を提供する。
【0023】
また、第2結束部を構成する案内棒が水平方向に可変的に移動されるように構成されていて、靴ひもに対する側部の圧迫を效果的に実施することができ、これによって靴ひもの押される現象を最小化して安定した緊結性を保障するという長所を提供する。
【0024】
また、第3結束部は使用者の引張り操作を通じて靴ひもの下端部に対する締付状態を調節することができるので、使い勝手がよく、上記第1結束部及び第2結束部のと一体された構造を通じて靴ひも全体に対する緊結性の維持を強化させることができるという長所を提供する。
【0025】
従って、これら第1、2、3結束部を追加構成することによって靴ひも全体に対する緊結性の維持を簡単な操作だけで容易に強化させることができるので、各種レポーツやスポーツに利用される多様な履き物に適用の時、その商品価値を高めることができるという效果が期待される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】従来技術による靴ひもの結束装置が適用された履き物を示した斜視図。
【図2】従来技術による靴ひもの結束装置で第1結束部を示した斜視図。
【図3】従来技術による靴ひもの結束装置で第1結束部を示した組立断面図。
【図4】従来技術による靴ひもの結束装置で第2結束部を示した断面図。
【図5】本発明による靴ひもの結束装置で第1結束部が適用された履き物を示した斜視図。
【図6】本発明による靴ひもの結束装置で第1結束部を示した斜視図。
【図7】本発明による靴ひもの結束装置で第1結束部を示した分解斜視図。
【図8】本発明による靴ひもの結束装置で第1結束部の内部構造を説明するための断面図。
【図9】本発明による靴ひもの結束装置で第1結束部の組立状態を説明するための断面図。
【図10】本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部が適用された履き物を示した斜視図。
【図11】本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部を示した斜視図。
【図12】本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部の使用状態を説明するための平断面図。
【図13】本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部の内部構造を説明するための縦断面図。
【図14】本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部が適用された履き物を示した斜視図。
【図15】本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部を示した斜視図。
【図16】本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部の使用状態を説明するための平断面図、
【図17】本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部が適用された履き物を示した斜視図。
【図18】本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部を示した斜視図。
【図19】本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部を示した分解斜視図。
【図20】本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部の内部構造を説明するための断面図。
【図21】本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部の内部構造を説明するための断面図。
【図22】本発明による靴ひもの結束装置で第2実施形態による第1結束部を示した斜視図。
【図23】本発明による靴ひもの結束装置で第2実施形態による第1結束部を示した分解斜視図。
【図24】本発明による靴ひもの結束装置で第2実施形態による第1結束部の内部構造を説明するための断面図。
【図25】本発明による靴ひもの結束装置で第2実施形態による第1結束部の内部構造を説明するための断面図。
【図26】本発明による靴ひもの結束装置で第3実施形態による第1結束部を示した分解斜視図。
【図27】本発明による靴ひもの結束装置で第4実施形態による第1結束部を示した分解斜視図。
【図28】本発明による靴ひもの結束装置で第5実施形態による第1結束部を示した分解斜視図。
【図29】本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部を示した斜視図。
【図30】本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部の使用状態を説明するための断面図。
【図31】本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部の使用状態を説明するための断面図。
【図32】本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部が適用された履き物を示した斜視図。
【図33】本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部を示した斜視図。
【図34】本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部の使用状態を説明するための平断面図。上記に記載された本発明の目的、特徴及び長所は以下の説明によりさらに明確になる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付された図面を参照して本発明による靴ひもの結束装置を説明すれば下記の通りである。
まず、図面において、同一の構成要素または部品は同一の参照符号で示している。本発明を説明するにおいて、係わる公知の機能あるいは構成に対する具体的な説明は本発明の要旨を明確にするために省略する。
【0028】
図5は本発明による靴ひもの結束装置が適用された履き物を示した斜視図であり、図10は本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部が適用された履き物を示した斜視図であり、図14は本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部が適用された履き物を示した斜視図である。
【0029】
上記に示したように、本発明の靴ひもの結束装置は、大まかに履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもLを交差されるように形成して着用する運動靴・登山靴などのような履き物に適用されるもので、使用者の操作力によって靴ひもLの結束状態を選択的に弛緩させる第1結束部10と;上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔22が形成され、履き物1の最後の連結輪Cを通過した靴ひもLの端部が挟まれて緊結を維持する第2結束部20と;上記履き物1の足の甲の中間部に備えられた靴ひもLを結束して上記履き物1の足の甲の下部に対する結束を調節する第3結束部30とで構成される。
【0030】
図6は本発明の靴ひもの結束装置で第1結束部を示した図面であり、図7は第1結束部の分解斜視図であり、図8は第1結束部の内部構造を説明するための断面図であり、図9は第1結束部の組立状態を説明するための断面図である。
【0031】
図面に示したように、第1結束部10は雌部材である収容部材11と;上記収容部材11に嵌合される雄部材である結束部材13と;上記収容部材11に回動可能に備えられて、上記結束部材13に対して選択的に結合拘束力を生成する調節部材12とで構成される。
【0032】
上記収容部材11は、上記結束部材13の係止板13aが挿入されることができるように一側が開口されたスロット11bを形成し、上記スロット11bの一側面、即ち、図面ではスロット11bの内部の上側面には磁性体14が附着されて、後述する調節部材12の押圧板12aが磁力によって附着された状態を維持するようにする。また、上記収容部材11は上部面に使用者の加圧操作力を受ける要素である調節部材12が設置されることができるように設置溝11cが形成されるが、この時の上記設置溝11cは上記スロット11bと連結される構成である。また、上記収容部材11は上記設置溝11cの側壁に対向する方向にヒンジ溝11dが形成され、この時の上記ヒンジ溝11dには後述する調節部材12を構成する押圧板12aの両側に突出されたヒンジ軸12bが回転可能に嵌められる。
【0033】
一方、上記収容部材11は上記スロット11bと反対する他側に支持片11aが突出され、この時の上記支持片11aは靴ひもLを結束する貫通孔11a′が形成される。このような支持片11aは靴ひもLを連結することができる特徴を有すれば、多様な形態に変形実施されても構わなく、一例として一つのリング形状の貫通孔を形成したり、二つ以上の貫通孔を形成する。
【0034】
上記結束部材13は上記収容部材11のスロット11bに挿入されて選択的に係止されることによって、結束部材13とともに結合された状態を維持または解除されて分離する要素で、一側、即ち図面から見ると、上側面には長手方向に沿って係止溝13bが形成された係止板13aが突出される。このような結束部材13は上記係止板13aと反対する他側に支持片13cが突出され、この時の上記支持片13cは靴ひもLを結束する貫通孔13c′が形成される。
【0035】
一方、上記支持片13cは靴ひもLを連結することができる特徴を有すれば、多様な形態に変形実施されても構わなく、一例として一つのリング形状の貫通孔を形成したり、二つ以上の貫通孔を形成する。
【0036】
上記調節部材12は上記設置溝11cを部分的に遮蔽する板材形状の要素で、上記設置溝11cに回動可能に設置されて選択的に磁性体14に附着され、使用者から加圧操作力を受ける押圧板12aと、上記押圧板12aの一側、即ち下向きに突出されて、上記係止溝13bに選択的に係止されるストッパ12dとで構成されて、この時の上記ストッパ12dは上記押圧板12aの回動の時、即ち、使用者の加圧操作力によって押圧された時、ヒンジ軸12bを中心に上向きに回動して上記結束部材13の係止溝13bから離脱される。
【0037】
このように構成される第1結束部10は収容部材11と結束部材13とが互いに嵌合して組立てられた状態を詳しく見ると、上記収容部材11の設置溝11cに備えられた調節部材12が磁性体14の磁力によってその一端が上向きに回動されていて、結果的に上記調節部材12のストッパ12dが上記結束部材13の係止溝13bに係止された状態を維持して上記収容部材11と結束部材13とが相互結合状態を維持する。
【0038】
このような状態で使用者が上記収容部材11の設置溝11cの上に設置された押圧板12aを加圧すると、上記押圧板12aの一側が下向きに回動しながら、その他側が反対に上向きに回動することになり、上記上向きに回動する他側に設置されたストッパ12dが上記結束部材13の係止溝13bから離脱されることによって、結果的に上記収容部材11と結束部材13との間の結合拘束力が解除される。従って使用者が上記収容部材11と結束部材13とを互いに分離する方向に離間させることによって解除が完了される。
【0039】
一方、未説明符号12cは、押圧板12aの一側に延長して突出される板材形状の部材で、金属または磁石で形成されたり、金属または磁石が一面に附着されたもので、上記磁性体14に附着される。
【0040】
図11は本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部を図示した斜視図であり、図12は本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部の使用状態を説明するための平断面図であり、図13は本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部の内部構造を説明するための縦断面図である。
【0041】
上記に示したように、上記第2結束部20は、上記履き物1の足の甲の上部に固定されるように固定孔22が形成されて、履き物1の最後の連結輪Cを通過した靴ひもLの端部が挟まれて緊結を維持し、図面に示したように、第2結束部20は、上記固定孔22の一側に靴ひもLが挿入されることができるように貫通される案内空間23を形成した本体21と、上記本体21内の案内空間23に備えられて水平方向に可変移動するように設置される案内棒24からなる。
【0042】
ここで、上記本体21は、図13に示したように、上記案内空間23の内部の上側面及び下側面にレール溝23′を形成し、上記案内棒24は上端及び下端に上記レール溝23′に嵌められて案内棒24が回転されることを防止しながら、安定して摺動できるようにするガイド片24′が一体に形成される。
【0043】
一方、上記案内棒24は、その断面が円形や多角形(三角形、四角形、五角形、六角形など)、楕円形の中のいずれか一つの形態で提供される。
【0044】
このように構成される第2結束部20は靴ひもLの先端を案内空間23に入れて案内棒24の外周面を囲んで進入した方向に上記靴ひもLの端部が引き出される。また、上記靴ひもLの端部を引張ると、上記案内棒24が一側に、即ち、図12の矢印方向に移動して靴ひもLの一端を加圧して積層された靴ひもLの上側端部が靴ひもLの下側端部を同時に加圧して緊結性を維持する。
【0045】
即ち、図12に示したように、実線に示された状態は靴ひもLに対する緊結状態を示したもので、点線で靴ひもLを位置させながら引張ることによって緊結力が緩まれる。
【0046】
図15は本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部を示した図面であり、図16は本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部の使用状態を説明するための平断面図である。
【0047】
上記に示したように、上記第3結束部30は、履き物1の足の甲の中間部に備えられた靴ひもLを結束する役割を果たす。このような第3結束部30は、内部が空いている内部空間31を形成した板材形状の部材で、外体を形成するボディー31を含む。このようなボディー31は、その左側部及び右側部に上記靴ひもLの各一端が挿入される挿入口33が形成され、上記挿入口33を通じて挿入された靴ひもLを下部で案内して上部側に旋回するように一対の方向転換突起32が形成される。また、上記ボディー31は、上部に出口34を形成して方向転換突起32を旋回した上記靴ひもLが上部に引出されることができるようにする構成である。
【0048】
このように構成される第3結束部30は、上記ボディー31の両側部に靴ひもLの一端をそれぞれ挿入させ、挿入された靴ひもLは上記ボディー31の内部の下側に互いに間隔を隔てて離間して形成された一対の方向転換突起32をそれぞれ旋回するようにした後、その端部が上部側を向けるように配置させる。また、上記方向転換突起32を旋回した上記靴ひもLの各端部をボディー31の上部側に形成された出口34を通じて外部に引出させ、図面に示したように、履き物1に備えられた次の連結輪Cに連結させる。このように構成される第3結束部30は、従来の靴ひもLの下端部を緊結に固定する。即ち、上記第3結束部30を通過した靴ひもLを上端部方向に引張ることによって緊結状態を強化し、左右側面を向かうようにすることによって結束状態を維持し、上記ボディー31の下端部を引き上げることによって靴ひもLの緊結状態を緩ませる。即ち、図面において実線で靴ひもLが配置された状態では上記靴ひもLの緊結状態が維持されることを示し、点線で表示した方向に靴ひもLが配置された状態では矢印方向に引張ると緊結性が強化される。
【0049】
上記のように構成される本発明による靴ひもの結束装置の結束過程を説明すれば下記の通りである。
まず、本発明の靴ひもの結束装置を構成する第1結束部10と第2結束部20及び第3結束部30は履き物1の足の甲部に交差して結束された靴ひもLに連結される構成であり、上記第3結束部30は履き物1の足の甲の下端部、また上記第1結束部10は上記履き物1の足の甲の中間または上端部、上記第2結束部20は上記靴ひもLの端部が経由する部分に備えられる。
【0050】
このような第1結束部10と第2結束部20の構成は従来の本出願人によって先出願された靴ひもの結束装置の構成と異なるので、詳細な説明は省略する。また、上記第3結束部30も図15及び図16を参照して説明したので詳細な説明は省略する。
【0051】
上記第1結束部10を利用した履き物1の足の甲部に対する靴ひもLの締付力の調節を説明すれば下記の通りである。まず、左右に分離して構成された収容部材11と結束部材13を互いに嵌合できるように位置させる。即ち、上記収容部材11のスロット11bの内部に上記結束部材13の係止板13aが挿入できるように位置させた後、これら収容部材11と結束部材13を嵌合して組立てる。これにより、上記結束部材13の係止板13aがスロット11bに進入し、進入された状態では、上記収容部材11の設置溝11cに設置された調節部材12の押圧板12aが磁性体14によって位置復帰されて、結果的に上記押圧板12aに他側に形成されたストッパ12dが上記係止板13aの係止溝13bに係止される。従って、上記収容部材11と結束部材13との間に結合拘束力が生成される。
【0052】
このような状態で上記収容部材11と結束部材13の結合状態を解除するためには、上記収容部材11の設置溝11cに設置された押圧板12aを加圧する。これにより、上記押圧板12aが、一側が押されながらヒンジ軸12bを中心にその反対側面が上向きに回動し、この反対側面の下側に突出されたストッパ12dが上記結束部材13の係止溝13bから離脱されて拘束力が解除される。このような状態で、使用者が結束部材13を引張ることによって上記収容部材11との分離が行われる。
【0053】
また、第2結束部20は上記靴ひもLの端部に対する緊結性を維持及び緩和する要素で、上記靴ひもLの先端を案内空間23に嵌め込んで、その内部に垂直に設置された案内棒24の外周面を囲んで進入した方向に上記靴ひもLの端部が引出される。
【0054】
このような状態で、上記外部に引出された靴ひもLの端部を引張ると、上記靴ひもLの一端が水平移動される案内棒24の側面圧迫と積層された上側端部が下層端部を同時に加圧して押圧される現象なしに緊結された状態を維持する。このような緊結性を解除するためには、上記靴ひもLの反対側、即ち、第2結束部20の上部から進入する靴ひもLの一端を上に引張ることによって可能になる。
【0055】
最後に、本発明の靴ひもの結束装置を構成する第3結束部30は左右に対称する形状に備えられて、その内部にそれぞれの靴ひもLの一端が側部から挿入されて下部に進行した後、再び上部に引出される形態に備えられるようにして上記靴ひもLの緊結性を調節する。
【0056】
即ち、上記第3結束部30は内部が空いているボディー31の両側部に形成された挿入口33を通じて上記靴ひもLの各一端が挿入され、このように挿入された靴ひもLの各一端はボディー31の下部に形成された方向転換突起32の外周面を旋回して上部側に案内される。また、上記ボディー31の上部に形成された出口34を通じて外部に引出される。このように引出された靴ひもLの一端は上記第3結束部30の上部に隣接した連結輪Cに連結されて結束され、使用者が上記第3結束部30を通過した靴ひもLを上に引張ることによって履き物1の下端部に対する緊結状態を強化し、下部側面を向かうようにすることで結束を維持し、上記ボディー31の下端部を引き上げることによって上記履き物1の下端部に対する靴ひもLの緊結状態を緩ませる。
【0057】
図17は本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部が適用された履き物を示した斜視図であり、図18は本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部を示した斜視図であり、図19は本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部を示した分解斜視図である。また、図20及び図21は本発明による靴ひもの結束装置で第1実施形態による第1結束部の内部構造を説明するための断面図である。
【0058】
上記に示したように、本発明の靴ひもの結束装置1は、履き物1の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもLを交差されるように形成して着用する運動靴・登山靴などのような履き物に適用されるもので、使用者からの操作力によって靴ひもLの結束状態を選択的に弛緩させる第1結束部10と;上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔22が形成されたもので、履き物1の最後の連結輪Cを通過した靴ひもLの端部が挟まれて緊結を維持する第2結束部20と;上記履き物1の足の甲の中間部に備えられた靴ひもLを結束して上記履き物1の足の甲の下部に対する結束を調節する第3結束部30と;で構成される。
【0059】
このような構成は従来の本出願人によって先出願された靴ひもの結束装置の構成と相異する。ただ、本発明は第1結束部10、第2結束部20及び第3結束部30の構造を改善して使用者の信頼性と使用上の便宜性を高めるようにしたものであり、以下、本発明の好ましい第1実施形態による第1結束部10について説明する。
【0060】
第1結束部10は雌部材である収容部材11と;上記収容部材11と嵌合する雄部材である結束部材13と;上記収容部材11に回動可能に備えられて上記結束部材13に対して選択的に結合拘束力を生成する調節部材12と;で構成される。
【0061】
上記収容部材11は上記結束部材13の係止板13aが挿入できるように一側が開口されたスロット11bを形成し、磁性体14は、図面に示したように、スロット11bの一側面、特にスロット11bの上側面の内部に附着されて、調節部材12の押圧板12aが磁力によって附着状態を維持することができる。また、収容部材11は、使用者の押圧力によって設置された調節部材12の上部面に設置溝11cとともに形成される。設置溝11cはスロット11bと連結される。また、上記収容部材11は上記設置溝11cの側壁に相互対向する方向にヒンジ溝11dが形成され、この時の上記ヒンジ溝11dには後述する調節部材12を構成する押圧板12aの両側に突出されたヒンジ軸12bが回転可能に挿入される。
【0062】
一方、上記収容部材11は上記スロット11bと反対する他側に支持片11aが突出して形成され、この時の上記支持片11aは靴ひもLを結束する貫通孔11a′が形成される。このような支持片11aは靴ひもLを連結することができる特徴を有すれば、多様な形態に変形実施されても構わなく、本発明では一対の支持片11aが突出して形成されることを示した。また、上記一対の支持片11aは履き物1を前方から見た時、履き物の前部からで足首に向かって間隔が広くなるので、ここに対応して、前部に配置される支持片に比べて足首の方に配置される支持片の突出長さが長くなるように形成されることが好ましい。
【0063】
上記結束部材13は上記収容部材11のスロット11bに挿入されて選択的に係止されることによって結束部材13とともに結合された状態が維持または解除されて分離する要素で、一側、即ち図面から見て、上側面には長手方向に沿って係止溝13bが形成された係止板13aが突出される。このような結束部材13は上記係止板13aと反対される他側に支持片13cを突出し、この時の上記支持片13cは靴ひもLを結束する貫通孔13c′が形成されたもので、前に説明した収容部材11の支持片11aと対応して形成される。
【0064】
上記調節部材12は、上記設置溝11cを部分的に遮蔽する板材形状の要素で、上記設置溝11cに回動可能に設置される。このような調節部材12は磁性体(14)に選択的に附着され、使用者から加圧操作力を受ける押圧板12aと;上記押圧板12aの一側で下向きに突出されて上記係止溝13bに選択的に係止されるストッパ12dとで構成され、この時の上記ストッパ12dは上記押圧板12aの回動の時、即ち、使用者の加圧操作力によって押された時ヒンジ軸12bを中心に上向きに回動して上記結束部材13の係止溝13bから離脱されるように備えられる。また、上記調節部材12は上記押圧板12aから延長される弾性板部12tを備え、この弾性板部12tの端部には係止突起12t′が形成される。ここで、上記弾性板部12tは図20に示したように、設置溝11cを遮蔽するように平坦に形成され、上記係止突起12t′は上記設置溝11cの枠側とその内側面に係止されるように形成される。
【0065】
このような構成によって、上記調節部材12は押圧板12aを加圧すると、ヒンジ軸12bを中心に回動して、結果的にストッパ12dが係止溝13bから離脱され、加圧操作力を解除すれば上記弾性板12tの係止突起12t′が上記結束部材13の設置溝11cに弾力的に係止されることによって弾性復帰され、それによって上記ストッパ12dが係止溝13bに係止される。
【0066】
一方、未説明符号12eは押圧板12aの他側、即ち、上記弾性板12tと反対する方に延長される板材形状の部材で、図面に示したように、上記設置溝11cの一側の内壁に係止されることによって上記押圧板12aの他側端が上向きに回動されることを防止する延長板部12eを示している。
【0067】
このように構成される第1結束部10は収容部材11と結束部材13とが互いに嵌合されて組立られた状態を詳しく説明すると、上記調節部材12の係止突起12t′が設置溝11cの一側面に弾力的に係止されているので、その一端が上向きに回動されて水平状態、即ち、上記調節部材12の弾性板12tが設置溝11cを遮蔽しながらストッパ12dが上記結束部材13の係止溝13bに係止された状態を維持する。従って、上記収容部材11と結束部材13は互いに結合状態を維持する。
【0068】
このような状態で、使用者が上記収容部材11の設置溝11cに設置された調節部材12の押圧板12aを加圧すると、ヒンジ軸12bを中心に上記押圧板12aの一側が下向きに回動しながらその反対側の弾性板12t及び係止突起12t′は上向きに回動しようとする力を受けるが、上記係止突起12t′が設置溝11cの一側壁に係止されていて弾性変形が発生する。この時、上記弾性板12tの一側に備えられたストッパ12dは上記結束部材13の係止溝13bから離脱されることによって、結果的に上記収容部材11と結束部材13との間の結合拘束力が解除される。
【0069】
従って、使用者が上記収容部材11と結束部材13を互いに分離する方向に離間させることによって解除が完了する。
【0070】
図22は本発明による靴ひもの結束装置で第2実施形態による第1結束部を示した斜視図であり、図23は本発明による靴ひもの結束装置で第2実施形態による第1結束部を示した分解斜視図であり、図24及び図25は本発明による靴ひもの結束装置で第2実施形態による第1結束部の内部構造を説明するための断面図ある。上記に示したように、本実施形態における第1結束部10は雌部材である収容部材11と、上記収容部材11と嵌合する雄部材である結束部材13と、上記収容部材11に回動可能に備えられて上記結束部材13に対して選択的に結合拘束力を生成する調節部材12とで構成され、このような構成の第1結束部10は前に説明した第1結束部の構成と類似しているなので同一部品に対しては同一符号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0071】
本実施形態における第1結束部10は調節部材12に加えられる押圧操作が解除された時の回動を復帰するための弾性部材15で、上記設置溝11cの一側に露出されながら両側面が切開された上板部15aと、この上板部15aで下向きに延長されることによって上記ストッパ12dの側部が接触される支持板部15bとで構成されることを提案した。
【0072】
このような構成によって、上記押圧板12aを加圧すると、ヒンジ軸12bを中心に回動することによってストッパ12dが係止溝13bから離脱されて、上記収容部材11と結束部材13の結合力が解除される。この時、上記押圧板12aの他側、即ち、ストッパ12dの側部は弾性部材15の垂直板部15bに支持されており、上記垂直板部15bは上記ストッパ12dの回動によって弾性変形される。
【0073】
このような状態で上記押圧板12aに加えていた加圧力を解除すると、上記垂直板部15bが弾力的に位置復元されることによって、ストッパ12d及びこれを備えた押圧板12aが復帰位置に回動され、この過程で上記ストッパ12dは上記収容部材11の内部に結束部材13が挿入されている場合、係止溝13bに係止されて締結力を生成する。
【0074】
図26は本発明による靴ひもの結束装置で第3実施形態による第1結束部を示した分解斜視図で、これに示したように、本実施形態における第1結束部10は雌部材である収容部材11と;上記収容部材11と嵌合する雄部材である結束部材13と;上記収容部材11に回動可能に備えられて上記結束部材13に対して選択的に結合拘束力を生成する調節部材12とで構成され、このような構成の第1結束部10は、第1実施形態で説明した第1結束部の構成と類似しているので、同一部品に対しては同一符号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0075】
本実施形態における第1結束部10は調節部材12に加えられる押圧操作が解除された時の回動を復帰するための弾性部材16で、上記押圧板12aの両側に両端が結合され、一端は上記結束部材13の設置溝11cの一側の内側壁に係止される鋼線スプリングが使用されることを提案した。
このような構成によって、上記押圧板12aを加圧すると、ヒンジ軸12bを中心に回動することによって、ストッパ12dが係止溝13bから離脱されて上記収容部材11と結束部材13との結合力が解除される。この時、上記押圧板12aの他側に配置された弾性部材16はその端部が上記設置溝11cの一側の内側壁に支持されているので、上記押圧板12aの回動の時弾性変形される。
【0076】
このような状態で上記押圧板12aに加えていた加圧力を解除すると、上記鋼線スプリングからなる弾性部材16が弾力的に位置復帰されることによって、これを備えた押圧板12aが復帰位置に回動され、この過程で上記ストッパ12dは上記収容部材11の内部に結束部材13が挿入されている場合、係止溝13bに係止されて締結力を生成する。
【0077】
図27は本発明による靴ひもの結束装置で第4実施形態による第1結束部を示した分解斜視図で、これに示したように、本実施形態における第1結束部10は雌部材である収容部材11と;上記収容部材11と嵌合する雄部材である結束部材13と;上記収容部材11に回動可能に備えられて上記結束部材13に対して選択的に結合拘束力を生成する調節部材12とで構成され、このような構成の第1結束部10は前の第3実施形態で説明した第1結束部の構成と類似しているので、同一部品に対しては同一符号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0078】
本実施形態における第1結束部10は調節部材12に加えられる押圧操作が解除された時の回動を復帰するための弾性部材17で、図面に示したように、上記押圧板12aの両側に突出されたヒンジ軸12bに一端が巻き取られて支持されながら、その他端は上記結束部材13の設置溝11cの一側の内側壁に係止されて弾性力を作用するトーションスプリングを用いることを提案した。
【0079】
このように、トーションスプリングからなる弾性部材17を備えた調節部材12は、前述した第3実施形態と同じ作用を通じて押圧板12aを弾力的に位置復帰させるので、詳細な説明は省略する。
【0080】
図28は本発明による靴ひもの結束装置で第5実施形態による第1結束部を示した分解斜視図で、これに示したように、本実施形態における第1結束部10は雌部材である収容部材11と;上記収容部材11と嵌合する雄部材である結束部材13と;上記収容部材11に回動可能に備えられて上記結束部材13に対して選択的に結合拘束力を生成する調節部材12とで構成され、このような構成の第1結束部10は第3実施形態で説明した第1結束部の構成と類似しているので、同一部品に対しては同一符号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0081】
本実施形態における第1結束部10は調節部材12に加えられる押圧操作が解除された時の回動を復帰するための弾性部材18で、図面に示したように、コイルスプリングを用いることを提案する。
【0082】
この時の上記コイルスプリングからなる弾性部材18は一端が押圧板12aの一側に連結され、他端は上記結束部材13の一側に連結されることによって、上記押圧板12aが加圧によって回動される時コイルスプリングが伸びることによって弾性力を蓄積し、上記押圧板12aが加えられる加圧力が解除されると、蓄積された弾性力によって押圧板12aを復帰位置に回動させる。
【0083】
図29は本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部を示した斜視図であり、図30及び図31は本発明による靴ひもの結束装置で第2結束部の使用状態を説明するための断面図である。
【0084】
これに示したように、上記第2結束部20は上記履き物1の足の甲の上部に固定されるように固定孔22が形成されて、履き物1の最後の連結輪Cを通過した靴ひもLの端部が挟まれて緊結を維持し、図面に示したように、上記固定孔22の一側に靴ひもLが挿入できるように貫通される案内空間23を形成した本体21と、上記本体21内の案内空間23に備えられて水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒24及び第1ポスト25及び第2ポスト26を含む。
【0085】
ここで、上記本体21は固定孔22の一側に案内空間23を形成するように間隔を隔てて離間された上板21aと下板21bが形成され、これら上板21aと下板21bとの間の案内空間23には水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒24と、この案内棒24の一側に所定の間隔を隔てて離間される位置に第1ポスト25及び第2ポスト26が形成される。
【0086】
一方、上記案内棒24は上板21a及び下板21bの相互対向する側面に形成されたレール溝23′に嵌められて案内棒24が回転されることが防止されながら安定して摺動できるようにするガイド片24′が一体に形成される。また、上記案内棒24はその断面が円形や多角形(三角形、四角形、五角形、六角形)などの楕円形の中のいずれか一つの形態で提供される。
【0087】
このように構成される第2結束部20は、靴ひもLの先端を案内空間23に挿入して案内棒24を旋回するようにした後、この案内棒24に隣接して配置された第1ポスト25との間の空間に進入させた後、上記第1ポスト25に隣接して配置された第2ポスト26との間の空間に進入させ、それから、上記靴ひもLの端部を引張ると上記案内棒24が一側に移動しながら上記靴ひもLの一端を加圧して積層された靴ひもLの上側端部が靴ひもLの下側端部を同時に加圧して緊結性を維持する。
【0088】
図32は本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部が適用された履き物を示した斜視図であり、図33は本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部を示した斜視図であり、図34は本発明による靴ひもの結束装置で第3結束部の使用状態を説明するための平断面図である。
【0089】
上記に示したように、上記第3結束部30は、履き物1の足の甲の中間部に備えられた靴ひもLを結束する役割を果たす。
【0090】
このような第3結束部30は、内部が空いている内部空間31′を形成した板材形状の部材で、外体を形成するボディー31′を含む。このようなボディー31′はその左側部及び右側部に上記靴ひもLの各一端が挿入及び引出される一対の入出口33′が形成され、上記ボディー31′の内部に互いに間隔を隔てて垂直に形成されることによって挿入された靴ひもLが旋回して再び引出されることができるように支持する一対の方向転換突起32′が形成される。
【0091】
このように構成される第3結束部30は、上記ボディー31′の両側部に形成された入出口33′を通じて靴ひもLの一端をそれぞれ挿入させ、挿入された靴ひもLは上記ボディー31′の内部に互いに間隔を隔てて離間して形成された一対の方向転換突起32′をそれぞれ旋回するようにした後、その端部が進入した当該入出口33′を通じて引出されるようにして履き物1に備えられた次の連結輪Cに連結させる。このように構成される第3結束部30は従来の靴ひもLの下端部を緊結に固定する。即ち、上記第3結束部30を通過した靴ひもLを上端部方向に引張ることによって緊結状態を強化し、左右側面に向かうようにすることで結束状態を維持し、上記ボディー31′を足の甲の上端方向に引張ることによって靴ひもLの緊結状態を緩ませる。
【0092】
上記のように構成される本発明による靴ひもの結束装置の結束過程を説明すると下記の通りである。
まず、本発明の靴ひも結束装置を構成する第1結束部10、第2結束部20及び第3結束部30は履き物1の足の甲部に交差して結束された靴ひもLに連結される構成であり、上記第3結束部30は履き物1の足の甲の下端部に、上記第1結束部10は上記履き物1の足の甲の中間または上端部に、上記第2結束部20は上記靴ひもLの端部が経由する部分に備えられる。
【0093】
まず、上記第1結束部10を利用した履き物1の足の甲部に対する締付力の調節を説明すると下記の通りである。締付力を生成するためには左右に分離して構成された収容部材11と結束部材13を互いに嵌合可能に位置させる。即ち、上記収容部材11のスロット11bの内部に上記結束部材13の係止板13aが挿入可能に位置させた後、これら収容部材11と結束部材13を嵌合して組立てる。これにより、上記結束部材13の係止板13aがスロット11bに進入し、進入された状態では上記収容部材11の設置溝11cに設置された調節部材12の押圧板12aが弾性部材によって位置復帰されて、結果的に上記押圧板12aに他側に形成されたストッパ12dが上記係止板13aの係止溝13bに係止される。従って、上記収容部材11と結束部材13との間に結合拘束力が生成される。
【0094】
このような状態で上記収容部材11と結束部材13との結合状態を解除するためには、上記収容部材11の設置溝11cに設置された押圧板12aを加圧する。これにより、上記押圧板12aの一側が押されながらヒンジ軸12bを中心にその反対側面が上向きに回動され、この反対側面の下側に突出されたストッパ12dが上記結束部材13の係止溝13bから離脱されて拘束力が解除される。このような状態で使用者が結束部材13を引張ることによって上記収容部材11と分離される。
【0095】
また、第2結束部20は上記靴ひもLの端部に対する緊結性を維持及び緩和する要素で、上記靴ひもLの先端を案内空間23に挿入して案内棒24を旋回するようにした後、この案内棒24に隣接して配置された第1ポスト25との間の空間に進入させ、それから、上記第1ポスト25に隣接して配置された第2ポスト26の間の空間に進入させる。
【0096】
このような状態で上記外部に引出された靴ひもLの端部を引張ると、上記案内棒24の一側に移動しながら、上記靴ひもLの一端を加圧して積層された靴ひもLの上側端部が靴ひもLの下側端部を同時に加圧して緊結性を維持する。
【0097】
最後に、第3結束部30は左右対称する形状に備えられて、その内部にそれぞれの靴ひもLの一端が側部に挿入されて下部に進行した後、さらに上部に引出される形態に備えられるようにして、上記靴ひもLの緊結性を調節する。
【0098】
即ち、上記第3結束部30は、上記ボディー31′の両側部に形成された入出口33′を通じて靴ひもLの一端をそれぞれ挿入させ、挿入された靴ひもLは上記ボディー31′の内部に互いに間隔を隔てて離間して形成された一対の方向転換突起32′をそれぞれ旋回するようにした後、その端部が進入した上記入出口33′を通じて外部に引出される。
【0099】
このように引出された靴ひもLの一端は上記第3結束部30の上部に隣接した連結輪Cに連結されて結束され、使用者が上記第3結束部30を通過した靴ひもLを引張ることで緊結力を強化し、上記第3結束部30を足の甲の上端方向に引張ることによって緊結状態を緩ませる。
【0100】
一方、本発明は記載された実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱しないで多様に修正及び変形できることは当該技術分野において通常の知識を有する者にとっては自明である。従って、このような変形例または修正例は本発明の特許請求の範囲に属するべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物において、
一側面が長手方向に沿って等間隔に係止溝が形成された係止板を備える結束部材と;
上記係止板が挿入されるように一側が開口されたスロット及び該スロットの一側面に附着される磁性体、また上記スロットに垂直する方向に連結して形成される設置溝を備える収容部材と;
上記設置溝に回動可能に設置されて選択的に磁性体に附着されるもので、加圧操作力を受ける板材形状の押圧板及び該押圧板の一側から突出されて、上記係止溝に選択的に係止されるストッパを備える調節部材と;を含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項2】
上記結束部材と収容部材は、それぞれ他側に靴ひもの一端が挿入して通過されるように貫通孔が形成された支持片を含むことを特徴とする請求項1に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項3】
上記収容部材は上記設置溝の側壁に相互対向する方向にヒンジ溝が形成され、上記調節部材は押圧板の両側に上記ヒンジ溝に嵌められて回転されるようにヒンジ軸が突出して形成されることを特徴とする請求項1に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項4】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔が形成され、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が嵌められて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、
上記第2結束部は上記固定孔の一側に靴ひもが挿入できるように貫通される案内空間を形成した本体及び上記本体内の案内空間に備えられて水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒を含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項5】
上記本体は案内空間の内部の上側面及び下側面にレール溝を形成し、上記案内棒は上端及び下端に上記レール溝に嵌められて摺動されるガイド片が一体に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項6】
上記案内棒はその断面が円形、多角形、楕円形の中のいずれか一つで形成されることを特徴とする請求項4に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項7】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物において、
上記履き物の足の甲の中間部に備えられた靴ひもを結束するもので、内部が空いている板材形状のボディー及び上記ボディーの左側部及び右側部に形成されて靴ひもの各一端が挿入される挿入口及び上記挿入口を通じて挿入された靴ひもを下部に案内して上部側に旋回するように形成される一対の方向転換突起、また上記方向転換突起を旋回した靴ひもを上部に通過されるように案内する出口を形成した第3結束部をさらに含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項8】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、加圧操作力によって相互選択的に分離される結束部材及び収容部材を備える第1結束部及び上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔が形成されたもので、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が嵌められて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、
上記第1結束部は一側面が長手方向に沿って等間隔に係止溝が形成された係止板を備える結束部材と、上記係止板が挿入されるように一側が開口されたスロット及び該スロットの一側面に附着される磁性体と、上記スロットに垂直する方向に連結して形成される設置溝を備える収容部材と、上記設置溝に回動可能に設置されて選択的に磁性体に附着されるもので、加圧操作力を受ける板材形状の押圧板及び該押圧板の一側から突出されて上記係止溝に選択的に係止されるストッパを備える調節部材を含み、
上記第2結束部は上記固定孔の一側に靴ひもが挿入できるように貫通される案内空間を形成した本体及び上記本体内の案内空間に備えられて水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒を含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項9】
上記結束部材と収容部材は、それぞれ他側に靴ひもの一端が挿入されて通過するように貫通孔が形成された支持片を含むことを特徴とする請求項8に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項10】
上記収容部材は上記設置溝の側壁に相互対向する方向にヒンジ溝が形成され、上記調節部材は押圧板の両側に上記ヒンジ溝に嵌められて回転されるようにヒンジ軸が突出して形成されることを特徴とする請求項8に記載の靴ひもの結束装置
【請求項11】
上記本体は案内空間の内部の上側面及び下側面にレール溝を形成し、上記案内棒は上端及び下端に上記レール溝に嵌められて摺動されるガイド片が一体に形成されたことを特徴とする請求項8に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項12】
上記案内棒はその断面が円形、多角形、楕円形の中のいずれか一つで形成されることを特徴とする請求項8に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項13】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、加圧操作力によって相互選択的に分離する結束部材及び収容部材を備える第1結束部及び上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔が形成されたもので、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が嵌められて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、
上記第1結束部は一側面が長手方向に沿って等間隔に係止溝が形成された係止板を備える結束部材と、上記係止板が挿入されるように一側が開口されたスロット及び該スロットの一側面に附着される磁性体と、上記スロットに垂直する方向に連結されて形成される設置溝を備える収容部材と、上記設置溝に回動可能に設置されて選択的に磁性体に附着されるもので、加圧操作力を受ける板材形状の押圧板及び該押圧板の一側から突出されて上記係止溝に選択的に係止されるストッパを備える調節部材を含み、
上記履き物の足の甲の中間部に備えられた靴ひもを結束するもので、内部が空いている板材形状のボディー及び上記ボディーの左側部及び右側部に形成されて靴ひもの各一端が挿入される挿入口及び上記挿入口を通じて挿入された靴ひもを下部に案内して上部側に旋回するように形成される一対の方向転換突起、また上記方向転換突起を旋回した靴ひもを上部に通過されるように案内する出口を形成した第3結束部をさらに含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項14】
上記結束部材と収容部材は、それぞれ他側に靴ひもの一端が挿入されて通過されるように貫通孔が形成された支持片を含むことを特徴とする請求項13に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項15】
上記収容部材は上記設置溝の側壁に相互対向する方向にヒンジ溝が形成され、上記調節部材は押圧板の両側に上記ヒンジ溝に嵌められて回転されるようにヒンジ軸が突出して形成されることを特徴とする請求項13に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項16】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用される結束装置において、
上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔が形成され、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が嵌められて緊結を維持する第2結束部を備え、上記第2結束部は上記固定孔の一側に靴ひもが挿入できるように貫通される案内空間を形成した本体及び上記本体内の案内空間に備えられて水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒を含み、
上記履き物の足の甲の中間部に備えられた靴ひもを結束するもので、内部が空いている板材形状を有するボディー及び上記ボディーの左側部及び右側部に形成されて靴ひもの各一端が挿入される挿入口及び上記挿入口を通じて挿入された靴ひもを下部に案内して上部側に旋回するように形成される一対の方向転換突起、また上記方向転換突起を旋回した靴ひもを上部に通過されるように案内する出口を形成した第3結束部をさらに含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項17】
上記本体は案内空間内部の上側面及び下側面にレール溝を形成して、上記案内棒は上端及び下端に上記レール溝に嵌められて摺動されるガイド片が一体に形成されたことを特徴とする請求項16に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項18】
上記案内棒はその断面が円形、多角形、楕円形の中のいずれか一つで形成されることを特徴とする請求項16に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項19】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物において、
一側面が長手方向に沿って等間隔に係止溝が形成された係止板を備える結束部材と;
上記係止板が挿入されるように一側が開口されたスロット及び該スロットに垂直する方向に連結して形成される貫通された設置溝を備える収容部材と;
上記設置溝を遮蔽するように備えられながら回動可能に設置され、上記スロット側に位置した一端に延長されて、設置溝の一側の内側壁に接触される延長板部及びこの延長板部と反対する他端に備えられて弾性力によって上向き回動が防止されるようにする弾性部材、上記押圧板で下向きに突出されて上記係止溝に選択的に係止されるストッパを備える調節部材;を含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項20】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、加圧操作力によって相互選択的に分離する結束部材及び収容部材を備える第1結束部及び上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔が形成された本体を備えたもので、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が嵌められて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、
上記第1結束部は一側面が長手方向に沿って等間隔に係止溝が形成された係止板を備える結束部材と、上記係止板が挿入されるように一側が開口されたスロット及び該スロットに垂直する方向に連結して形成される貫通された設置溝を備える収容部材と、上記設置溝を遮蔽するように備えられながら回動可能に設置され、上記スロット側に位置した一端に延長されて、設置溝の一側の内側壁に接触される延長板部及びこの延長板部と反対される他端に備えられて弾性力によって上向き回動が防止されるようにする弾性部材、また上記押圧板で下向きに突出されて上記係止溝に選択的に係止されるストッパを備える調節部材を含み、
上記第2結束部は固定孔の一側に、内部に案内空間を形成するように間隔を隔てて離間される上板と下板が延長される本体を備え、これら上板と下板との間の案内空間には水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒と、この案内棒の一側に第1ポスト及び第2ポストとが間隔を隔てて形成されることを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項21】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、加圧操作力によって相互選択的に分離する結束部材及び収容部材を備える第1結束部及び上記履き物の足の甲の上部に備えられるように固定孔が形成されたもので、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が嵌められて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、
上記第1結束部は一側面が長手方向に沿って等間隔に係止溝が形成された係止板を備える結束部材と、上記係止板が挿入されるように一側が開口されたスロット及び該スロットに垂直する方向に連結して形成される貫通された設置溝を備える収容部材と、上記設置溝を遮蔽するように備えられながら回動可能に設置され、上記スロット側に位置した一端に延長されて設置溝の一側の内側壁に接触される延長板部及びこの延長板部と反対される他端に備えられて弾性力によって上向き回動が防止されるようにする弾性部材、また上記押圧板で下向きに突出されて上記係止溝に選択的に係止されるストッパを備える調節部材を含み、
上記履き物の足の甲の中間部に備えられた靴ひもを結束するもので、内部が空いている板材形状を持つボディー及び上記ボディーの左側部及び右側部に形成されて靴ひもの各一端が挿入及び引出される一対の入出口、また上記ボディーの内部に相互間隔を隔てて垂直に形成されることによって、それぞれの入出口を通じて挿入された靴ひもが旋回して、再び入出口に引出されるようにする一対の方向転換突起が形成された第3結束部をさらに含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項22】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用される結束装置において、
上記履き物の足の甲の上部に結合されるように固定孔が形成されたもので、この固定孔の一側に、内部に案内空間を形成するように間隔を隔てて離間された上板と下板が延長される本体を備えて、これら上板と下板との間の案内空間には水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒及びこの案内棒の一側に間隔を隔てて形成される第1ポスト及び第2ポストからなる第2結束部と;
上記履き物の足の甲の中間部に備えられた靴ひもを結束するもので、内部が空いている板材形状を有するボディー及び上記ボディーの左側部及び右側部に形成されて靴ひもの各一端が挿入及び引出される一対の入出口、また上記ボディーの内部に相互間隔を隔てて垂直に形成されることによって、それぞれの入出口を通じて挿入された靴ひもが旋回して、再び入出口に引出されるようにする一対の方向転換突起が形成された第3結束部をさらに含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項23】
上記結束部材と収容部材は、それぞれ他側に靴ひもの一端が挿入して通過されるように貫通孔が形成された支持片を含むことを特徴とする請求項19乃至請求項21中のいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項24】
上記収容部材は、
上記設置溝の側壁に相互対向する方向にヒンジ溝が形成され、上記調節部材は押圧板の両側に上記ヒンジ溝に嵌められて回転されるようにヒンジ軸が突出して形成されることを特徴とする請求項19乃至請求項21中のいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項25】
上記結束部材と収容部材は、それぞれ他側に靴ひもの一端が挿入して通過されるように貫通孔が形成された一対の支持片を含み、これら一対の支持片は互いに異なる突出高さを有するように備えられることを特徴とする請求項19乃至請求項21中のいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項26】
上記弾性部材は、上記押圧板で一体に延長される弾性板部及びこの弾性板部の端部に一体に形成されて隣接した設置溝の一側の内側壁に係止される係止突起で構成されることを特徴とする請求項19乃至請求項21中のいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項27】
上記弾性部材は、
上記設置溝の一側に露出されながら両側面が切開された上板部及びこの上板部で下向きに延長されて上記ストッパの側部が接触される支持板部で構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項31中のいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項28】
上記弾性部材は、
上記押圧板の両側に両端が結合され、一端は上記結束部材の設置溝の一側の内側壁に係止される鋼線スプリングであることを特徴とする請求項19乃至請求項21中のいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項29】
上記弾性部材は、
上記押圧板の両側に突出されたヒンジ軸に一端が巻き取られて支持されながらその他端は上記結束部材の設置溝の一側の内側壁に係止されて弾性力を作用するトーションスプリングであることを特徴とする請求項19乃至請求項21中のいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項30】
上記弾性部材は、上記押圧板の一側に一端が連結され、その他端は上記結束部材の一側に連結されるコイルスプリングであることを特徴とする請求項19乃至請求項21中のいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項31】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物に適用されるもので、上記履き物の足の甲の上部に結合されるように固定孔が形成された本体を備えて、履き物の最後の連結輪を通過した靴ひもの端部が嵌められて緊結を維持する第2結束部を含む靴ひもの結束装置において、
上記本体は固定孔の一側に案内空間を形成するように間隔を隔てて離間された上板と下板が延長されて、これら上板と下板との間の案内空間には水平方向に可変移動されるように備えられる案内棒と、この案内棒の一側に第1ポスト及び第2ポストが間隔を隔てて形成されることを特徴とする靴ひもの結束装置。
【請求項32】
上記本体は、上記案内空間の内部の上側面及び下側面にレール溝を形成し、上記案内棒は上端及び下端に上記レール溝に嵌められて摺動されるガイド片が一体に形成されることを特徴とする請求項20または請求項22または請求項31のうちのいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項33】
上記案内棒は、その断面が円形、多角形、楕円形の中のいずれか一つで形成されることを特徴とする請求項20または請求項22または請求項31のうちのいずれか一項に記載の靴ひもの結束装置。
【請求項34】
履き物の足の甲部に一定の間隔に対向するように形成された連結輪に靴ひもを交差して結束して着用する履き物において、
上記履き物の足の甲の中間部に備えられた靴ひもを結束するもので、内部が空いている板材形状を有するボディー及び上記ボディーの左側部及び右側部に形成されて、靴ひもの各一端が挿入及び引出される一対の入出口、また上記ボディーの内部に相互間隔を隔てて垂直に形成されることによってそれぞれの入出口を通じて挿入された靴ひもが旋回して、再び入出口に引出されるようにする一対の方向転換突起からなる第3結束部を含むことを特徴とする靴ひもの結束装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公表番号】特表2011−500128(P2011−500128A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528790(P2010−528790)
【出願日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際出願番号】PCT/KR2008/005810
【国際公開番号】WO2009/048238
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(510097851)
【Fターム(参考)】