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靴紐のほどけ防止用スプレー
説明

靴紐のほどけ防止用スプレー

【課題】靴の使用中において靴紐の結び目がほどけるのを防止することができる靴紐のほどけ防止用スプレーを提供する。
【解決手段】噴射後において固まることがなく靴紐に粘着性を保持させることができる水溶性の粘稠性樹脂と溶媒を混合したスプレー原液を、スプレー容器内に充填した。前記スプレー原液における粘稠性樹脂の配合量が10〜50質量%で、残部が溶媒であることが好ましい。また、スプレー原液の粘着性が、傾斜式ボールタック試験(JIS Z0237 傾斜角30度、23℃、湿度71%)でボールナンバーが3以上であることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴の使用中において靴紐の結び目がほどけるのを防止することができる靴紐のほどけ防止用スプレーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、子供用靴・スポーツシューズ・作業用靴などにおいては、靴紐のついたタイプのものが多く使われているが、使用中に靴紐の結び目がほどけると危険である。また、ほどけた靴紐を結び直すのは煩わしいという問題や、小さい子供が自分で靴紐を結び直すのは難しいという問題もあった。
【0003】
そこで、靴紐自体の摩擦抵抗が大きく滑りにくいように編んだ紐構造として結び目がほどけるのを防止していたが、大きな力が作用する運動や作業等の場合には確実にほどけ防止効果を得ることは難しかった。また、特許文献1に示されるように、靴紐の蝶々結びされている部分に装着して結び目が解けないようにしたストッパー部材も提案されているが、この場合は、ストッパー部材の装着及び取り外し作業が面倒であり、また常にストッパー部材を持ち歩く必要があって煩わしいという問題があった。
【0004】
そこで、従来技術と異なった新しい発想によって、簡単かつ確実に靴紐の結び目がほどけるのを防止することができ、しかもその効果を長時間にわたって維持することができる新たな技術の開発が要望されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−218813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、靴紐の表面に粘稠性樹脂を付着すると摩擦力が著しく増大することに着目して鋭意研究を行った結果、靴紐の結び目に特定の粘稠性樹脂をスプレーで吹き付けるという簡単な処理操作により、長時間にわたって靴紐の結び目がほどけるのを防止することができることを見出し、本発明の靴紐のほどけ防止用スプレーを完成するに至ったのである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明の靴紐のほどけ防止用スプレーは、噴射後において固まることがなく靴紐に粘着性を保持させることができる水溶性の粘稠性樹脂と溶媒を混合したスプレー原液を、スプレー容器内に充填したことを特徴とするものである。
【0008】
前記スプレー原液における粘稠性樹脂の配合量が10〜50質量%で、残部が溶媒であるものが好ましく、これを請求項2に係る発明とする。
【0009】
前記スプレー原液に、粘稠性樹脂の粘着性を持続するための多価アルコールを1〜10質量%の範囲で添加することが好ましく、これを請求項3に係る発明とする。
【0010】
前記粘稠性樹脂が、ノニオン性又はカチオン性又は両性のアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂から選択される1種又は2種以上であることが好ましく、これを請求項4に係る発明とする。
【0011】
また、前記スプレー原液の粘着性が、傾斜式ボールタック試験(JIS Z0237 傾斜角30度、23℃、湿度71%)でボールナンバーが3以上であることが好ましく、これを請求項5に係る発明とする。
【0012】
また、スプレー原液と噴射剤が、質量比で1:1〜1:7の範囲で充填されてエアゾールを構成していることが好ましく、これを請求項6に係る発明とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、噴射後において固まることがなく靴紐に粘着性を保持させることができる水溶性の粘稠性樹脂と溶媒を混合したスプレー原液を、スプレー容器内に充填したので、靴紐表面にスプレーされた粘稠性樹脂が固まることなく粘着力を発揮して靴紐の結び目がほどけるのを防止することとなる。
【0014】
また、請求項2に係る発明では、スプレー原液における粘稠性樹脂の配合量が10〜50質量%で、残部が溶媒からなるものとしたので、粘稠性樹脂を均一に噴射することができる。また、ベタツキ感がなく、靴紐のほどけ防止効果も発揮することができる。
【0015】
また、請求項3に係る発明では、スプレー原液に、粘稠性樹脂の粘着性を持続するための多価アルコールを1〜10質量%の範囲で添加したので、長時間にわたって靴紐のほどけ防止効果を発揮することができる。
【0016】
また、請求項4に係る発明では、粘稠性樹脂を、ノニオン性又はカチオン性又は両性のアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂から選択される1種又は2種以上としたので、ベタツキ感がなく、また食品衛生的にも問題がないので樹脂に触れた手を口に入れたり食物に触れたりしても何ら影響がなく、更には水洗いによって直ぐに洗い落とせるので優れた使い勝手を発揮することができる。
【0017】
また、請求項5に係る発明では、スプレー原液の粘着性が、傾斜式ボールタック試験(JIS Z0237 傾斜角30度、23℃、湿度71%)でボールナンバーが3以上のものとしたので、大きな粘着力を発揮して靴紐の結び目がほどけるのを確実に防止することとなる。
【0018】
また、請求項6に係る発明では、スプレー原液と噴射剤が、質量比で1:1〜1:7の範囲で充填されてエアゾールを構成しているものとしたので、粘稠性樹脂を均一に噴射することができ、また使い勝手にも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】ボールタック試験のための装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を示す。
本発明の靴紐のほどけ防止用スプレーは、噴射後において固まることがなく靴紐に粘着性を保持させることができる水溶性の粘稠性樹脂と溶媒を混合したスプレー原液を、スプレー容器内に充填したことを特徴とするものである。
本発明でいうスプレーとは、指の押圧力によりスプレー原液が噴射されるフィンガータイプスプレーや、スプレー原液が噴射剤とともに充填されておりエア中に分散した状態でスプレー原液が噴射されるエアゾールスプレー等のいずれのタイプのスプレーでもよいが、噴霧の均一性や使い勝手のよさからエアゾールスプレーが好ましい。
【0021】
前記スプレー原液における粘稠性樹脂成分の配合量は、10〜50質量%で、残部が溶媒(50〜90質量%)であることが好ましい。
この粘稠性樹脂は、靴紐の表面に付着させると摩擦力を著しく増大できることに着目し、これを利用して長時間にわたり靴紐の結び目がほどけるのを防止できるスプレーを完成したのである。この粘稠性樹脂が10質量%未満では靴紐のほどけを防止するのに十分な粘着性を得ることができず、50質量%より多いとベタツキ感が生じて取り扱い性が悪くなり、またスプレーとして噴射することが難しくなるので、10〜50質量%の範囲が好ましい。
【0022】
また粘稠性樹脂は、ノニオン性又はカチオン性又は両性のアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂から選択される1種又は2種以上であり、特に、ノニオン性アクリル系樹脂が好ましい。この粘稠性樹脂は、食品衛生的にも問題がなく樹脂に触れた手を口に入れたり食物に触れたりしても何ら影響はなく、また水洗いによって直ぐに洗い落とせるので優れた使い勝手を発揮する。
なお、粘稠性樹脂の具体例については後述する。
【0023】
また、スプレー原液に、粘稠性樹脂の粘着性を持続するための多価アルコールを1〜10質量%の範囲で添加することも好ましい。多価アルコールは、例えば、グリセリンや1・3−BG等である。多価アルコールが1質量%未満では前記粘稠性樹脂の粘着性を十分に保持することが難しく、10質量%より多いとスプレー原液の均一な分散を損なうおそれがある。
【0024】
残部はエタノール等の溶媒である。多価アルコールを添加した場合は、溶媒の含有量は40〜89質量%の範囲となる。その他、必要に応じて香料や着色剤等を適宜添加してもよいことは勿論である。
【0025】
スプレー原液の粘着性は、傾斜式ボールタック試験(JIS Z0237 傾斜角30度、23℃、湿度71%)でボールナンバーが3以上であることが好ましい。更に好ましくは、4以上である。
本発明において、靴紐のほどけ防止効果を発揮するにはスプレーの噴射で形成した皮膜が粘着性を発現し、所定の粘着性を有することが必要である。そこで本発明においては、前記粘着性を、JIS Z 0237(傾斜角30度、23℃、湿度71%)に準じたボールタック試験により特定している。
【0026】
ボールタック試験とは、図1に示すような測定装置を用いて測定する粘着性の試験方法である。具体的には、図1の測定装置の傾斜面に被測定試料(粘着性物質)を塗布した100mmの粘着面と、その上部に100mmの非粘着性のシートで被覆した助走路を設け、直径約0.08mm〜25.4mmまでの間を31種類のサイズに分けた鋼球(ボール)を助走路の頂部から転がしたとき、粘着面上のいずれかの位置において停止したボールのうち、最大の大きさのボールのナンバーで粘着性を特定する方法である。
【0027】
本発明では、前記スプレー原液の粘着性が、傾斜式ボールタック試験(JIS Z0237 傾斜角30度、23℃、湿度71%)でボールナンバーが3以上であり、靴紐のほどけ防止効果を発揮するには、この範囲の粘着性が好ましい。更に好ましくは、6以上である。なお、ボールナンバーが31より大きい場合はベタツキ感が生じるため好ましくなく、ボールナンバーが6〜9の範囲が特に好ましい。
【0028】
以下に、粘稠性樹脂の具体例を示す。
アクリル系及びビニル系樹脂:
アニオン性のものとして、アクリル酸アルキル・ジアセトンアクリルアミド共重合体(プラスサイズL−53P、プラスサイズL−9909B、プラスサイズL−9948B等(いずれも互応化学工業株式会社製))、アクリル酸アルキル・オクチルアクリルアミド共重合体(Dermacryl 79(日本エヌエスシー株式会社製))、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール−25・ジメチコン・アクリレーツ共重合体(ルビフレックスSILK(BASF社製))、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体(ウルトラホールド8、ウルトラホールドStrong(BASF社製))、アクリル酸アルキル共重合体(アニセットNF−1000,アニセットHS−3000など(大阪有機化学工業株式会社製))、ポリビニルブチラール(デンカブチラール(電気化学工業株式会社製))、ポリ酢酸ビニル(デンカサクノール(電気化学工業株式会社製))等がある。
【0029】
両性樹脂:
アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピルプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER SH30、AMPHOMER LV−71(日本エヌエスシー株式会社製))、メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体(ユカフォーマーR205、ユカフォーマー301、ユカフォーマーSM、ユカフォーマー104Dなど(三菱化学株式会社製)、RAMレジン−1000、RAMレジン−2000、RAMレジン−3000、RAMレジン−4000(大阪有機化学工業株式会社製))、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(マーコート280、マーコート295(ナルコ社製))、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸共重合体(マーコートプラス3330、マーコートプラス3331(ナルコ社製))等がある。
【0030】
カチオン性樹脂:
ビニルピロリドン・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体ジエチル硫酸塩(H.C.ポリマー1S(M)、H.C.ポリマー2(大阪有機化学工業株式会社製)、ガフコート755N(ISP社製))、ビニルピロリドン・ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド・ラウリルジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体(スタイリーゼW−20(ISP社製))、ビニルピロリドン・メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル・アクリル酸アルキル・ジアクリル酸トリプロピレングリコール共重合体(コスカットGA467,コスカットGA468(大阪有機化学工業株式会社製)、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム(マーコート100(ナルコ社製))、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(マーコート550(ナルコ社製))、塩化トリメチルアミノプロピルアクリルアミド・ジメチルアクリルアミド共重合体等がある。
【0031】
ノニオン性樹脂:
ポリビニルピロリドン(ルビスコールK17、ルビスコールK30、ルビスコールK90(BASF社製)、PVP K(ISP社製))、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体(PVP/VA S−630、PVP/VA E−735、PVP/VA E−335(以上ISP社製)、ルビスコールVA73W、ルビスコール37E(以上BASF社製)、PVA−6450(大阪有機化学工業株式会社製))、ビニルメチルエーテル・マレイン酸アルキル共重合体(ガントレッツA−425、ガントレッツES−225、ガントレッツES−335など(ISP社製))、ビニルピロリドン・メタクリルアミド・ビニルイミダゾール共重合体(ルビセットクリア(BASF社製))、ポリビニルカプロラクタム(ルビスコールプラス(BASF社製))、ビニルカプロラクタム・ビニルピロリドン・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体(ADVANTAGE LC−A(アイエスピー・ジャパン株式会社製))等がある。
【0032】
ウレタン系樹脂:
ヨドゾールPUD(日本エヌエスシー株式会社製)、ルビセットP.U.R.(BASF社製)、特開2006−213706号公報に記載されたポリマー等、アクリル−ウレタン系として、DynamX(日本エヌエスシー株式会社製)、特願2006−183144号公報に記載されたポリマー等。
【0033】
多糖類系樹脂:
アラビアガム、グルカン、サクシノグリカン、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、グアガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナンガム、キサンタンガム、デンプン、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアガム、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ローカストビーンガム、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムでんぷん等がある。
【0034】
以上のように配合したスプレー原液はフィンガータイプスプレーに充填されて直接に噴射処理することもできるが、噴射剤と混合してエアゾールとすることもできる。エアゾールの場合は、薄くて均一な皮膜を形成することができ、また操作性や保管性等にも優れていうという利点がある。
噴射剤としては、ジメチルエーテル(DME)や石油液化ガス(LPG)などの液化ガス及び窒素、炭酸ガス、酸化窒素ガス、圧縮空気などの圧縮ガスが用いられ、これらの噴射剤から1種又は2種以上を選択して用いることができる。
【0035】
前記スプレー原液と噴射剤は、質量比で1:1〜1:7の範囲で充填されてエアゾールを構成している。スプレー原液に対して、噴射剤が1:1より少ない(即ち、50質量%未満である)とスプレー原液を最後まで噴射しきれないおそれがあるとともに、スプレー後の粘稠性樹脂の乾燥が不十分でベタ付くおそれがあり、一方、1:7より多い(即ち、87.5質量%より多い)と相対的にスプレー原液が少なくなって十分な粘稠性を発揮できなくなるからである。スプレー塗布した皮膜の乾燥性やコスト性を考慮すると、1:3〜1:5の範囲が好ましい。
【0036】
以上のように本発明のスプレーにより形成される樹脂皮膜は、溶媒であるエタノールや噴射剤であるジメチルエーテルが揮発した後も、粘稠性樹脂が固まらずに長時間にわたり粘着性能を奏するため、長時間にわたって靴紐の結び目がほどけるのを防止することができることとなる。また、本発明で用いる粘稠性樹脂はベタツキ感がなく、また食品衛生的にも問題がないので樹脂に触れた手を口に入れたり食物に触れたりしても何ら影響がなく、更には水洗いによって直ぐに洗い落とせるので優れた使い勝手を発揮することとなる。
なお、以上の説明ではスプレーについて説明したが、その他、原液を塗布したり、固形糊状にして塗布することもできる。
【実施例】
【0037】
水溶性の粘稠性樹脂としてノニオン性アクリル系樹脂であるジメチルアクリルアミド・アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体を45質量%、残部を溶媒であるエタノール55質量%からなるスプレー原液を作成した。このスプレー原液をフィンガータイプスプレーに充填し、このスプレーで皮膜を形成して粘着性を傾斜式ボールタック試験(JIS Z0237 傾斜角30度、23℃、湿度71%)で測定した。結果はボールナンバーが8であった。
また、前記スプレー原液に、多価アルコールとしてグリセリンを5質量%添加し、溶媒であるエタノール50質量%としたスプレー原液を作成した。このスプレー原液を用いて、前記と同様に粘着性を測定した結果は、ボールナンバーが6であった。
【0038】
更に、前記の粘稠性樹脂30質量%、多価アルコールを5質量%、残部(65質量%)を溶媒としたスプレー原液と、噴射剤(DME)とを、1:5(質量比)で充填したエアゾールを製作し、このエアゾールで皮膜を形成して同様に傾斜式ボールタック試験を行った結果は、ボールナンバーが4であった。
【0039】
陸上用靴の靴紐の結び目に対し、フィンガータイプスプレーにより前記スプレー原液をスプレー処理して皮膜を形成した。また、前記エアゾールによりスプレー処理して同様に皮膜を形成した。
前記のいずれのスプレー処理においても、靴紐の結び目上には粘着性のある皮膜が形成されて、靴紐がほどけるのを有効に防止していることが確認できた。また、この靴紐のほどけ防止効果は一日中持続することも確認できた。また、この皮膜にはベタツキ感がなく靴の取り扱い上困ることは何もなかった。更には、この皮膜は水洗いによって簡単に洗い流せることも確認できた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
噴射後において固まることがなく靴紐に粘着性を保持させることができる水溶性の粘稠性樹脂と溶媒を混合したスプレー原液を、スプレー容器内に充填したことを特徴とする靴紐のほどけ防止用スプレー。
【請求項2】
スプレー原液における粘稠性樹脂の配合量が10〜50質量%で、残部が溶媒である請求項1に記載の靴紐のほどけ防止用スプレー。
【請求項3】
スプレー原液に、粘稠性樹脂の粘着性を持続するための多価アルコールを1〜10質量%の範囲で添加する請求項2に記載の靴紐のほどけ防止用スプレー。
【請求項4】
粘稠性樹脂が、ノニオン性又はカチオン性又は両性のアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂から選択される1種又は2種以上である請求項1〜3のいずれかに記載の靴紐のほどけ防止用スプレー。
【請求項5】
スプレー原液の粘着性が、傾斜式ボールタック試験(JIS Z0237 傾斜角30度、23℃、湿度71%)でボールナンバーが3以上である請求項1〜4のいずれかに記載の靴紐のほどけ防止用スプレー。
【請求項6】
スプレー原液と噴射剤が、質量比で1:1〜1:7の範囲で充填されてエアゾールを構成している請求項1〜5のいずれかに記載の靴紐のほどけ防止用スプレー。

【図1】
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【公開番号】特開2013−79463(P2013−79463A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219891(P2011−219891)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(593117730)英昌化学工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】