説明

【課題】本発明は、現代生活において毎日使用する生活必需品である靴と電位治療器を組み合わせることで、人体内の正負イオンのバランスを整えることができる靴を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の靴は、靴底15、電位発生ユニット11、第一導電ユニット12及び第二導電ユニット13を備える。靴底15は第一面151及び第一面に対応する第二面152を有する。電位発生ユニット11は高電位出力端子V及び低電位出力端子Vを有し、このうち、第一導電ユニット12は電位発生ユニット11の高電位出力端子Vに電気的に接続されて、靴底第一面151の外側に露出する。第二導電ユニット13は電位発生ユニット11の低電位出力端子Vに電気的に接続されて、靴底第二面152の外側に露出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩に伴い、人類の生活もますます便利になっている。
しかしながら、その一方で、大自然の環境が破壊されて、野生動物の生態に影響を与えたり、人類の生活環境に汚染をもたらしたりする。
中でも、生活環境において大量に発生するプラスイオンは、人体内のプラスイオンとマイナスイオンのバランスを崩すと言われている。
【0003】
人体内のプラスイオンが多すぎると、人体内の正常なイオンのバランスが崩れて、体質が酸化し、新陳代謝の速度を遅くし、様々な体の不調を引き起こす。
【0004】
近年、健康志向の設備が開発され、普及しているが、電位治療器もそのうちの一つである。
電位治療器は人体に電位を与えて、多すぎるプラスイオンを中和することで、人体内のプラスイオンとマイナスイオンのバランスを整えて、体質の酸化を防止し、人体の新陳代謝を促す。
現在、電位治療器の大部分は、携帯式または家具や日常生活用品との組み合わせによって、人体内のプラスイオンとマイナスイオンのバランスを整える効果を有するベッド、ソファーまたは椅子等を構成している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、健康器具製品は長期間使用してこそ、その効果が発揮される。
携帯式の電位治療器または日常生活用品に組み合わされた電位治療器は往々にして、ある程度の期間が過ぎると、使用者に忘れられて使用されなくなりがちである。
【0006】
したがって、本発明は、現代生活において毎日使用する生活必需品である靴と電位治療器を組み合わせることで、人体内の正負イオンのバランスを整える靴を提供することを課題とする。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は電位治療器を組み合わせて、人体内の正負イオンのバランスを整える靴を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の靴は、靴底、電位発生ユニット、第一導電ユニット及び第二導電ユニットを備える。
靴底は第一面及び第一面に対応する第二面を有する。
電位発生ユニットは高電位出力端子及び低電位出力端子を有し、このうち、第一導電ユニットは電位発生ユニットの高電位出力端子に電気的に接続されて、靴底第一面の外側に露出する。
第二導電ユニットは電位発生ユニットの低電位出力端子に電気的に接続されて、靴底第二面の外側に露出する。
【0009】
このように、本発明の靴は、靴内に電位発生ユニットが配置されることで、その高電位出力端子が地面に接触し、低電位出力端子が人体に接触した時、低電位出力端子からマイナス電荷が人体に与えられて正負イオンのバランスを整える。
なお、本願発明の靴には、サンダル、スリッパ、ミュール、げた、草履等の履物を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明の靴は、靴内に電位発生ユニットが配置されることで、その高電位出力端子が地面に接触し、低電位出力端子が人体に接触した時、低電位出力端子からマイナス電荷が人体に与えられて正負イオンのバランスを整える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に図を参照しながら、本発明の靴の複数の実施例について説明する。
【実施例1】
【0012】
図1を参照しながら説明する。
本発明の第一実施例における靴1は、電位発生ユニット11、第一導電ユニット12、第二導電ユニット13及び靴底15を備える。
【0013】
靴底15は第一面151及び第一面151に対応する第二面152を有する。
本実施例において、靴底15の材質は、絶縁材料を含み、絶縁材料はゴム、プラスチックまたは木等である。
【0014】
電位発生ユニット11は、高電位出力端子V及び低電位出力端子Vを有する。
実施上は、電位発生ユニット11は電池、電圧発生装置、昇圧装置または発電装置であり、一般的には、1KVから9KVの電圧を発生させる。
【0015】
引き続き、図1を参照しながら説明する。
第一導電ユニット12は、電位発生ユニット11の高電位出力端子Vに電気的に接続される。
本実施例において、第一導電ユニット12は金属片121を有し、靴底15の第一面151の外側に露出する。
第二導電ユニット13は電位発生ユニット11の低電位出力端子Vに電気的に接続される。
本実施例において、第二導電ユニット13も金属片131を有し、靴底15の第二面152の外側に露出する。
また、履き心地のよい靴1を提供するために、ここでは、金属片121、131は弾性要素122、132に連結されて緩衝構造を有する。
弾性要素は例えばスプリングである。
【0016】
しかしながら、本実施において、第一導電ユニット12及び第二導電ユニット13は、同時に金属片121、131及び弾性要素122、132を必要とするわけではなく、必要に応じて、第一導電ユニット12または第二導電ユニット13のうち一つを選んで、金属片121、131及び弾性要素122、132が設置されることが可能である。
【0017】
また、本実施例において、第一導電ユニット12及び/または第二導電ユニット13が必ずしも金属片121及び弾性要素122によってのみ実現するというわけではない。
それは、要するに材質が導電材料を含む必要があり、ここでは、導電材料は導電ゴムである。
【0018】
このように、第一導電ユニット12は地面に接触して、電位発生ユニット11の高電位出力端子Vに電気的に接続されることにより、確実に電位発生ユニット11の低電位出力端子Vにマイナスの電位を出力させる。
つまり、マイナスの電荷は、第二導電ユニット13から出力される。
靴1をはいた時、その足の裏は第二導電ユニット13に接触し、本実施例の靴1は、マイナスの電荷を放出することにより、人体内のプラスイオンとマイナスイオンのバランスを整える。
【0019】
引き続き、図1を参照しながら説明する。
本実施例の靴1はさらに、電流制限ユニット14を備える。
それは、電位発生ユニット11及び第二導電ユニット13に電気的に接続される。
本実施例において、電流制限ユニット14は、抵抗器またはヒューズを含み、電位発生ユニット11、第一導電ユニット12及び第二導電ユニット13を流れる電流を制限することで、人体の安全を保護する。
【0020】
また、本実施例は電流制限ユニット14の設置位置を制限するものではなく、要するに、第一導電ユニット12から第二導電ユニット13の間の電気回路に設置されればそれでよい。
【実施例2】
【0021】
図2を参照しながら説明する。
第一実施例と異なる点は、第二実施例の靴2はさらに、靴のかかと21を備える点である。
靴のかかと21は、靴底25に連結される。
このうち、電位発生ユニット11、第一導電ユニット12及び第二導電ユニット13は、靴のかかと21内に設置される。
ここでは、靴のかかと21は中空のかかとであり、電位発生ユニット11が設置される。
また、実施上、靴のかかと21の材質は、絶縁材料を含み、絶縁材料はゴム、プラスチックまたは木等である。
【0022】
また、靴2はさらに靴の中敷き22を備え、靴底25の第二面252上に設置される。
このうち、靴の中敷き22は開口部Hを有し、第二導電ユニット13が開口部H内に位置することで、使用の際、使用者は直接第二導電ユニット13に接触する。
【0023】
本実施例において、靴の中敷き22の材質は導電材料を含む。
ここでは、導電材料は導電ゴムである。
靴の中敷き22が全て導電ゴムである場合、開口部を有さないことも可能である。
要するに、電位発生ユニット11が放出するマイナスの電荷が電気伝導回路を介して人体に伝わればよい。
【0024】
このように、本発明の靴は、靴内に配置された電位発生ユニットを介して、その高電位出力端子が地面に接触し、低電位出力端子が人体に接触した時、低電位出力端子からマイナスの電荷が人体に与えられて、正負イオンのバランスを整える。
または、その低電位出力端子が地面に接触し、高電位出力端子が人体に接触した時、人体がプラスの電場を帯びることで周囲の環境に存在するマイナスイオンを吸収して人体に近づける。
以上2種類の方式は使用者の好みに応じて自由に選択が可能である。
【0025】
以上、本発明の実施例を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても、本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第一実施例の靴を示した図である。
【図2】本発明の第二実施例の靴を示した図である。
【符号の説明】
【0027】
1,2 靴
11 電位発生ユニット
12,13 導電ユニット
14 電流制限ユニット
122,132 弾性要素
121,131 金属片
15,25 靴底
151,251 靴底の第一面
152,252 靴底の第二面
,V 電位出力端子
21 靴のかかと
22 靴の中敷き
H 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一面及び前記第一面に対応する第二面を有する靴底と、
高電位出力端子及び低電位出力端子を有する電位発生ユニットと、
前記電位発生ユニットの前記高電位出力端子に電気的に接続されて、前記靴底前記第一面の外側に露出する第一導電ユニットと、
前記電位発生ユニットの前記低電位出力端子に電気的に接続されて、前記靴底前記第二面の外側に露出する第二導電ユニットを備えることを特徴とする
靴。
【請求項2】
前記電位発生ユニットは電池、電圧発生装置、昇圧装置または発電装置を含むことを特徴とする
請求項1に記載の靴。
【請求項3】
前記第一導電ユニットまたは前記第二導電ユニットは金属片を有して、前記電位発生ユニットの前記高電位出力端子または前記低電位出力端子に電気的に接続されて、前記靴底の前記第一面または前記第二面の外側に露出することを特徴とする
請求項1又は2に記載の靴。
【請求項4】
さらに、前記電位発生ユニット及び前記第一導電ユニットまたは前記第二導電ユニットに電気的に接続される電流制限ユニットを備えることを特徴とする
請求項1から3のいずれか1項に記載の靴。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−125588(P2009−125588A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−295351(P2008−295351)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【出願人】(508343397)
【Fターム(参考)】