音出力装置
【課題】より使用のしやすい音出力装置を提供する。
【解決手段】外壁表面を耳軟骨に接触させることにより音を聞く音出力装置であって、振動源の振動が外壁表面に伝達されるとき軟骨伝導における周波数特性と逆傾向の周波数特性の直接気導を発生させる。外壁表面からの500Hzから1kHzにおける平均的な直接気導発生が1kHzから2.5kHzにおける平均的な直接気導発生よりも5dB小さい。軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した振動源駆動用イコライザを設ける。外耳道が閉鎖状態では異なったイコライズを行なう。テレビ電話用スピーカと周波数特性を違える。軟骨伝導特有の周波数特性を考慮したローパスフィルタを設け、携帯電話では2.5kHz以上、オーディオ装置では10kHz以上をカットする。騒音が大きいときはカットしない。
【解決手段】外壁表面を耳軟骨に接触させることにより音を聞く音出力装置であって、振動源の振動が外壁表面に伝達されるとき軟骨伝導における周波数特性と逆傾向の周波数特性の直接気導を発生させる。外壁表面からの500Hzから1kHzにおける平均的な直接気導発生が1kHzから2.5kHzにおける平均的な直接気導発生よりも5dB小さい。軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した振動源駆動用イコライザを設ける。外耳道が閉鎖状態では異なったイコライズを行なう。テレビ電話用スピーカと周波数特性を違える。軟骨伝導特有の周波数特性を考慮したローパスフィルタを設け、携帯電話では2.5kHz以上、オーディオ装置では10kHz以上をカットする。騒音が大きいときはカットしない。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置される振動源とを有し、前記振動源の振動を前記外壁表面に伝達するとともに、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させることにより音を聞く音出力装置であって、前記振動源が、軟骨伝導における周波数特性と逆傾向の周波数特性の気導を前記外壁表面から発生させることを特徴とする音出力装置。
【請求項2】
前記振動源による前記外壁表面からの500Hzから1kHzにおける平均的な気導発生が前記振動源による前記外壁表面からの1kHzから2.5kHzにおける平均的な気導発生よりも5dB小さいことを特徴とする請求項1記載の音出力装置。
【請求項3】
音源信号を出力する音源信号出力部と、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うイコライザとを有することを特徴とする請求項1または2記載の音出力装置。
【請求項4】
前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される気導発生部を有し、前記イコライザによって修正され前記振動源を駆動する音源信号は前記気導発生部を駆動する音源信号とは周波数特性が異なっていることを特徴とする請求項3記載の音出力装置。
【請求項5】
携帯電話に用いられるとともに、前記振動源の振動は外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させる前記外壁表面に導かれるとともに、前記気導動発生部は、前記外壁を耳軟骨から離した際に気導で音を聞くためのスピーカとして機能することを特徴とする請求項4記載の音出力装置。
【請求項6】
テレビ電話機能を有する携帯電話に用いられるとともに、前記気導動発生部は、テレビ電話用のスピーカとして機能することを特徴とする請求項5記載の音出力装置。
【請求項7】
前記イコライザは、外耳道が閉鎖された状態において前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり、外耳道が開放状態にあるときとは異なった周波数特性の修正を行うことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の音出力装置。
【請求項8】
外耳道が閉鎖された状態にあるか否かを検知する閉鎖検知部を有し、前記イコライザは前記閉鎖検知部の検知に基づいて自動的に周波数特性の修正状態を切り換えることを特徴とする請求項7記載の音出力装置。
【請求項9】
音源信号を出力する音源信号出力部と、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うローパスフィルタを有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の音出力装置。
【請求項10】
携帯電話に用いられるとともに、前記ローパスフィルタは2.5kHz以上の周波数をカットすることを特徴とする請求項9記載の音出力装置。
【請求項11】
オーディオ装置に用いられるとともに、前記ローパスフィルタは10kHz以上の周波数をカットすることを特徴とする請求項9記載の音出力装置。
【請求項12】
前記ローパスフィルタを機能させるか否かが切換可能であることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の音出力装置。
【請求項13】
音源信号を出力する音源信号出力部と、外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置され前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される振動源と、前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される気導発生部とを有するとともに前記振動源の振動が前記外壁表面に伝達されることによって発生する気導と前記気導発生部から発生する気導の周波数特性が異なっていることを特徴とし、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させたときの軟骨伝導経由の気導または前記気導発生部から発生する直接気導により音を聞くことが可能な音出力装置。
【請求項14】
音源信号を出力する音源信号出力部と、外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置され前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される振動源と、前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される気導発生部とを有するとともに前記音源信号により前記振動源を駆動する際の駆動信号の周波数特性と前記音源信号により前記気導発生部を駆動する際の駆動信号の周波数特性が異なっていることを特徴とし、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させたときの軟骨伝導経由の気導または前記気導発生部から発生する直接気導により音を聞くことが可能な音出力装置。
【請求項15】
外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置される振動源と、音源信号を出力する音源信号出力部と、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うイコライザとを有し、前記振動源の振動を前記外壁表面に伝達するとともに、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させることにより音を聞くことが可能な音出力装置。
【請求項16】
前記イコライザは、外耳道が閉鎖された状態において前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり、外耳道が開放状態にあるときとは異なった周波数特性の修正を行うことを特徴とする請求項15記載の音出力装置。
【請求項17】
外耳道が閉鎖された状態にあるか否かを検知する検知部を有し、前記イコライザは前記検知部の検知に基づいて自動的に周波数特性の修正状態を切り換えることを特徴とする請求項16記載の音出力装置。
【請求項18】
前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うローパスフィルタを有し、前記イコライザが外耳道が閉鎖された状態における周波数特性の修正を行なうときは前記ローパスフィルタを機能させないことを特徴とする請求項16または17記載の音出力装置。
【請求項19】
外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置される振動源と、音源信号を出力する音源信号出力部と、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うローパスフィルタとを有し、前記振動源の振動を前記外壁表面に伝達するとともに、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させることにより音を聞くことが可能な音出力装置。
【請求項20】
前記ローパスフィルタを機能させるか否かが切換可能であることを特徴とする請求項19記載の音出力装置。
【請求項21】
環境音を検知する環境音検知部を有し、前記環境音検知部の検知結果に基づいて前記ローパスフィルタを機能させるか否かを自動的に切換えることを特徴とする請求項20記載の音出力装置。
【請求項22】
外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置される振動源と、音源信号を出力する音源信号出力部とを有し、前記振動源の振動を前記外壁表面に伝達するとともに、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させることにより音を聞くことが可能な音出力装置であって、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり、外耳道が閉鎖された状態と外耳道が開放状態にあるときの周波数特性が異なることを特徴とする音出力装置。
【請求項1】
外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置される振動源とを有し、前記振動源の振動を前記外壁表面に伝達するとともに、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させることにより音を聞く音出力装置であって、前記振動源が、軟骨伝導における周波数特性と逆傾向の周波数特性の気導を前記外壁表面から発生させることを特徴とする音出力装置。
【請求項2】
前記振動源による前記外壁表面からの500Hzから1kHzにおける平均的な気導発生が前記振動源による前記外壁表面からの1kHzから2.5kHzにおける平均的な気導発生よりも5dB小さいことを特徴とする請求項1記載の音出力装置。
【請求項3】
音源信号を出力する音源信号出力部と、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うイコライザとを有することを特徴とする請求項1または2記載の音出力装置。
【請求項4】
前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される気導発生部を有し、前記イコライザによって修正され前記振動源を駆動する音源信号は前記気導発生部を駆動する音源信号とは周波数特性が異なっていることを特徴とする請求項3記載の音出力装置。
【請求項5】
携帯電話に用いられるとともに、前記振動源の振動は外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させる前記外壁表面に導かれるとともに、前記気導動発生部は、前記外壁を耳軟骨から離した際に気導で音を聞くためのスピーカとして機能することを特徴とする請求項4記載の音出力装置。
【請求項6】
テレビ電話機能を有する携帯電話に用いられるとともに、前記気導動発生部は、テレビ電話用のスピーカとして機能することを特徴とする請求項5記載の音出力装置。
【請求項7】
前記イコライザは、外耳道が閉鎖された状態において前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり、外耳道が開放状態にあるときとは異なった周波数特性の修正を行うことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の音出力装置。
【請求項8】
外耳道が閉鎖された状態にあるか否かを検知する閉鎖検知部を有し、前記イコライザは前記閉鎖検知部の検知に基づいて自動的に周波数特性の修正状態を切り換えることを特徴とする請求項7記載の音出力装置。
【請求項9】
音源信号を出力する音源信号出力部と、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うローパスフィルタを有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の音出力装置。
【請求項10】
携帯電話に用いられるとともに、前記ローパスフィルタは2.5kHz以上の周波数をカットすることを特徴とする請求項9記載の音出力装置。
【請求項11】
オーディオ装置に用いられるとともに、前記ローパスフィルタは10kHz以上の周波数をカットすることを特徴とする請求項9記載の音出力装置。
【請求項12】
前記ローパスフィルタを機能させるか否かが切換可能であることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の音出力装置。
【請求項13】
音源信号を出力する音源信号出力部と、外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置され前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される振動源と、前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される気導発生部とを有するとともに前記振動源の振動が前記外壁表面に伝達されることによって発生する気導と前記気導発生部から発生する気導の周波数特性が異なっていることを特徴とし、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させたときの軟骨伝導経由の気導または前記気導発生部から発生する直接気導により音を聞くことが可能な音出力装置。
【請求項14】
音源信号を出力する音源信号出力部と、外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置され前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される振動源と、前記音源信号出力部からの音源信号によって駆動される気導発生部とを有するとともに前記音源信号により前記振動源を駆動する際の駆動信号の周波数特性と前記音源信号により前記気導発生部を駆動する際の駆動信号の周波数特性が異なっていることを特徴とし、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させたときの軟骨伝導経由の気導または前記気導発生部から発生する直接気導により音を聞くことが可能な音出力装置。
【請求項15】
外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置される振動源と、音源信号を出力する音源信号出力部と、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うイコライザとを有し、前記振動源の振動を前記外壁表面に伝達するとともに、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させることにより音を聞くことが可能な音出力装置。
【請求項16】
前記イコライザは、外耳道が閉鎖された状態において前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり、外耳道が開放状態にあるときとは異なった周波数特性の修正を行うことを特徴とする請求項15記載の音出力装置。
【請求項17】
外耳道が閉鎖された状態にあるか否かを検知する検知部を有し、前記イコライザは前記検知部の検知に基づいて自動的に周波数特性の修正状態を切り換えることを特徴とする請求項16記載の音出力装置。
【請求項18】
前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うローパスフィルタを有し、前記イコライザが外耳道が閉鎖された状態における周波数特性の修正を行なうときは前記ローパスフィルタを機能させないことを特徴とする請求項16または17記載の音出力装置。
【請求項19】
外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置される振動源と、音源信号を出力する音源信号出力部と、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり軟骨伝導特有の周波数特性を考慮した周波数特性の修正を行うローパスフィルタとを有し、前記振動源の振動を前記外壁表面に伝達するとともに、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させることにより音を聞くことが可能な音出力装置。
【請求項20】
前記ローパスフィルタを機能させるか否かが切換可能であることを特徴とする請求項19記載の音出力装置。
【請求項21】
環境音を検知する環境音検知部を有し、前記環境音検知部の検知結果に基づいて前記ローパスフィルタを機能させるか否かを自動的に切換えることを特徴とする請求項20記載の音出力装置。
【請求項22】
外壁表面と、前記外壁表面よりも内側に配置される振動源と、音源信号を出力する音源信号出力部とを有し、前記振動源の振動を前記外壁表面に伝達するとともに、前記外壁表面を外耳道入口部周辺の耳軟骨の少なくとも一部に接触させることにより音を聞くことが可能な音出力装置であって、前記音源信号出力部の音源信号よって前記振動源を駆動するにあたり、外耳道が閉鎖された状態と外耳道が開放状態にあるときの周波数特性が異なることを特徴とする音出力装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【公開番号】特開2013−90138(P2013−90138A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228890(P2011−228890)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(500216628)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(500216628)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】
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