音声システム
【課題】音声情報が取得された際の利用者の感情や感動を、複数の利用者との間で共有する。
【解決手段】本発明の一実施形態として、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースと、携帯端末の位置を表わす位置情報を受信する位置情報受信部と、前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出す情報読出部と、前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信する情報送信部とを備えるサーバを有する音声システムを提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態として、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースと、携帯端末の位置を表わす位置情報を受信する位置情報受信部と、前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出す情報読出部と、前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信する情報送信部とを備えるサーバを有する音声システムを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声を含むコンテンツを位置情報と関連付けて記録し、利用者の有する端末装置が、音声を含むコンテンツが関連付けられている位置情報により示される位置またはその近傍に移動などすると、その端末装置にコンテンツを再生させる音声システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどの通信網が発達し、また、携帯可能な端末装置の技術も発達し、現在では、携帯可能な端末装置からほぼいつでもどこからでもインターネットに接続を行ない、情報の送受信が可能となっている。これにより、例えば特許文献1に開示されているように、アクセスポイントに接続可能なボイスレコーダに音声メモを記録する場合に、音声メモに時間情報および場所情報を付加することが可能となっている。また、特許文献2に開示されているように、移動体端末にストリーミングデータを配信することが可能となっている。また、特許文献3に開示されているように、経路探索処理を行ない、目的地への道案内を行なう音声データを取得し、取得した音声データを携帯電話に送信することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−211562号公報
【特許文献2】特開2003−143588号公報
【特許文献3】特開2010−139287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯可能な端末装置からほぼいつでもどこからでもインターネットに接続を行ない情報が得られるようになると、人々は移動せずにあらゆる情報を得ることができ、その結果、人々はこれまで行ったことない場所に行くことをしなくなる。このため人々は他人と没交渉的となり、感情や感動を共有することがなくなってきている。このため、他人とコミュニケーションが満足に取ることができなくなってきており、種々の社会問題が発生している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明では、複数の利用者との間で感情や感動を共有できるシステムなどを提供する。
【0006】
すなわち、本発明の一実施形態として、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースと、携帯端末の位置を表わす位置情報を受信する位置情報受信部と、前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出す情報読出部と、前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信する情報送信部とを備えるサーバを有する音声システムを提供する。
【0007】
また、本発明の一実施形態として、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを備えるサーバを有するシステムの動作方法であって、前記サーバが、携帯端末の位置を表わす位置情報を受信し、前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出し、前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信することを含む、サーバの動作方法を提供する。
【0008】
また、本発明の一実施形態として、現在の位置情報を検出する位置情報検出部と、前記検出された位置情報を、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを有するサーバへ、送信する位置情報送信部と、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報を受信する情報受信部と、前記受信された情報に基づいて、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を再生する音声情報再生部とを有する端末装置を提供する。
【0009】
また、本発明の一実施形態として、現在の位置情報を検出する位置情報検出部と情報を送信する情報送信部と情報を受信する情報受信部と音声情報を再生する音声再生部とを有する端末装置に、前記位置情報検出部により現在の位置情報を検出し、前記検出された位置情報を、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを有するサーバへ、前記情報送信部により送信し、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報を、前記情報受信部により受信し、前記受信された情報に基づいて、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を、前記音声再生部により再生することを実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、音声情報が取得された際の利用者の感情や感動を、複数の利用者との間で共有することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態の概要を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る音声システムの機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る音声取得端末の表示画面の一例図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る音声取得端末において実行される処理のフローチャートの一例図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る音声記録サーバにおいて実行される処理のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る音声再生端末において実行される処理のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る音声再生サーバにおいて実行される処理のフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る音声再生端末の表示画面の一例図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る音声再生端末の表示画面の一例図である。
【図10】計算機の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態を、実施形態として説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に何ら限定されることはなく、発明の要旨から逸脱することなく変形を行なって実施することが可能である。
【0013】
(本発明の実施形態の概要)
図1は、本発明の実施形態に係る音声システムの概要を説明するための図である。図1に示すように、利用者101が端末装置102を有している。端末装置102は、マイクなどの音声を取得する装置を有している。また、端末装置102は、さらにカメラなどの画像撮影装置を有していてもよい。利用者101が、位置Aにおいて、端末装置102に向かって話すなどする。このとき、端末装置102は、マイクなどを用いて端末装置102の周囲の音声情報Bを取得する。端末装置102が画像撮影装置を有していれば、音声情報の取得とともに画像情報を取得してもよい。以下、端末装置102が取得した音声情報を含む情報をコンテンツと呼ぶ。
【0014】
また、端末装置102は、現在の位置を表わす位置情報Aを取得する。例えば、GPS(Global Positioning System)や携帯電話の基地局や無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントなどから受信される電波などを用いる。また、位置Aやその近くに配置され、場所の情報をコーディングしたバーコードなどを光学的に読み取ることにより位置情報を取得してもよい。位置情報Aと音声情報Bとを取得した端末装置102は、サーバ104へ位置情報と音声情報を含むコンテンツとを含む情報103をサーバ104へ送信する。
【0015】
サーバ104が、端末装置102より情報103を受信すると、サーバ104は、受信された情報103から位置情報と音声情報とを抽出し、サーバ104がアクセス可能なデータベース105に、音声情報に位置情報を関連付けて記録する。なお、「抽出」には、情報の取得のみならず、取得された情報の変換も含まれる場合がある。例えば、音声情報のエンコード方法の変換などが含まれる。ここに、例えば、受信された情報103から、それぞれ、「A」および「12345.wav」が抽出されれば、「A」と「12345.wav」とをデータベース105の同一の行に記録する。ここに、「12345.wav」は、音声情報Bが記録されたファイル名である。また、コンテンツに映像情報が含まれるのであれば、映像情報も抽出し、位置情報を関連付けてデータベース105に記録することもできる。
【0016】
また、音声情報の変換には、音声の周波数成分の周波数を変更したり周波数成分の強度を変更したりすることを含んでもよい。このような変換により、男性の声を女性の声に加工したり、大人の声を子供の声に加工したり、有名人の声へ加工したりすることができる。どのように加工するかは、位置情報に応じて決定したり、音声情報が取得された日時に応じて決定したり、あるいは利用者101が端末装置102に指定を行なったりしてもよい。このような加工により、後に説明される音声の再生に種々の効果を付加することができる。また、自分の声を聞いたり聞かれたりすることに違和感を持つ利用者の違和感を取り除くこともできる。
【0017】
なお、データベースには、図1に示すように、情報103が受信された日時を示すフィールド、情報103を送信した端末装置102の利用者101のユーザ名を示すフィールドを格納することが可能となっていてもよい。日時を示すフィールドに記録される情報は、端末装置102から情報103とともに送信されてもよい。また、ユーザ名は、例えば、端末装置102内に、本発明の一実施形態を実施するためのプログラムが動作しており、そのプログラムが起動し、サーバ104と通信を開始し、情報103を送信するまでにサーバ104などにログインしたときに取得される利用者の識別情報である。あるいは、ユーザ名は、利用者101が情報103を送信するときに任意に設定した名前であってもよい。
【0018】
日時を示すフィールドがデータベースに格納されることで、音声情報が取得されたのと同じ場所に加えて、同じ季節や同じ時間帯などで音声情報を取得することが可能となり、感動が倍増する。また、ユーザ名を示すフィールドがデータベースに格納されることで、特定のユーザの音声情報を取得することを望む利用者が出現し、本実施形態に係る音声システムを、そのユーザのプロモーション活動などに役立てることができる。
【0019】
サーバ104が、音声情報Bに位置情報Aを関連付けて記録した後、別の利用者106が、端末装置107を所持して移動するとする。端末装置107は、上述したGPSなどを用いて現在の位置情報を取得し、定期的にあるいは不定期に現在の位置情報をサーバ104に送信する。サーバ104は、受信された位置情報を用いてデータベース105を検索し、端末装置107から送信された位置情報に関連付けて記録されている音声情報を検索する。
【0020】
したがって、利用者106が位置Aに位置するようになると、端末装置107が、位置Aを表わす位置情報108をサーバ104へ送信することになる。このとき、サーバ104が、データベース105を検索すると、位置Aに関連付けられた音声情報が取得される。その後、サーバ104は、取得された音声情報を音声情報109として端末装置107へ送信する。音声情報109を受信した端末装置107は、音声情報109を再生し、音声情報Bにより表わされる音声が出力される。なお、利用者106は利用者101と同一人物であっても、異なる人物であってもよい。また、端末装置102と端末装置107とは、同一であっても異なっていてもよい。また、位置情報に関連付けて映像情報などもデータベース105に記録されていれば、その映像情報なども端末107へ送信され、ディスプレイに表示される。
【0021】
なお、音声情報に対する上述した加工は、サーバ104が端末装置107へ送信する際に行なってもよい。
【0022】
以上のような本発明の一実施形態によれば、利用者101が端末装置102に取得させた音声情報を、位置Aに居る利用者106の端末装置107により再生させることができる。これにより、例えば、利用者101が話すなどして発現された感情を、利用者106が追体験することができ、複数の利用者間での感情の共有を行なうことができる。
【0023】
(実施形態)
図2は、本発明の一実施形態に係る音声システムの、より詳細な機能ブロック図である。本発明の一実施形態に係るシステムは、音声取得端末201と、音声記録サーバ202と、データベースサーバ203と、音声再生サーバ204と、音声再生端末205とを有し、音声取得端末201と音声記録サーバ202とは通信網206により接続され、音声再生サーバ204と音声再生端末205とは通信網207により接続されている。なお、以下では、コンテンツは、主に音声情報を含むとして説明する。コンテンツに映像情報が含まれる場合も同様に処理を行なうことができる。
【0024】
なお、音声取得端末201と音声再生端末205とは、同一の端末装置であってもよく、発揮される機能が異なるだけであってもよい。したがって、通信網206と通信網207とは同一の通信網であってもよい。また、音声記録サーバ202とデータベースサーバ203と音声再生サーバ204とは、同一のサーバとなっていてもよいし、音声記録サーバ202とデータベースサーバ203と音声再生サーバ204とが提供する機能が、クラスター化などされている複数のサーバによって提供されていてもよい。
【0025】
音声取得端末201は、位置情報検出部211と、音声情報取得部212と、情報送信部213とを有する。
【0026】
位置情報検出部211は、音声取得端末201が現在位置する位置を表わす位置情報を検出する。例えば、GPSによって現在の経度、緯度および高度を取得することができる。また、通信のための基地局、アクセスポイントや無線タグから受信される電波によって位置情報を算出したり、位置情報をエンコードしたバーコードや周囲の景色を撮影などして光学的な手段を用いて位置情報を取得したりすることができる。
【0027】
音声情報取得部212は、音声情報を取得する。取得される音声情報は、音声取得端末201の周囲の音声を表わす。取得される音声情報は、例えば、音声取得端末201の所有者や周囲の人の発声する音声などであったり、周囲の騒音であったりする。音声情報取得部212は、音声取得端末201に備えられたり有線手段や無線手段により接続されたりしているマイクなどにより音声を取得し、音声をデジタル形式の情報に変換し、音声取得端末201のメモリに記憶する。
【0028】
また、音声情報取得部212は、ラジオやテレビなどのチューナにより受信される音声情報を取得してメモリに記憶してもよい。これにより、特定の場所に行って受信できた放送局などの音声をその場所で再生することができ、受信が困難な放送局などの受信をするために人々をその場所に誘致することができる。
【0029】
情報送信部213は、位置情報検出部211により検出された位置情報および音声情報取得部212により取得された音声情報を、通信網206を介して、音声記録サーバ202へ送信する。音声記録サーバ202へは、音声取得端末201が内部で管理している現在時刻や、音声取得端末201の利用者を識別するユーザ名なども送信されるようになっていてもよい。
【0030】
図3は、音声情報取得部212が音声情報を取得する際の音声取得端末201の外観の一例である。音声取得端末201の筐体301には、携帯電話などとして使用するためのスピーカ302とマイク303とが備えられている。また、操作ボタン304も筐体301に備えられていてもよい。筐体301にはディスプレイ305が備えられている。ディスプレイには、位置情報検出部211が検出した位置情報が、例えば東京都港区芝7−6−1として、表示されている。また、必要に応じて、現在の時刻が、例えば2010年12月1日13時5分として、表示されていてもてよい。また、「送信」と表示されたボタン311と「終了」と表示されたボタン312がディスプレイ305に表示されている。ボタン311、312は、操作ボタン304により操作することもできたり、ディスプレイに直接触れることで操作できたりしてもよい。
【0031】
マイク303により集音された音声を表わす音声情報が、音声情報取得部212により取得される。ボタン311を押下すると、押下から所定の時間、例えば30秒、遡った時点から現在までに音声情報取得部212により取得された音声情報が位置情報とともに情報送信部213により送信される。あるいは、ボタン311が押下されてから、ボタン312が押下されるまでの間に音声情報取得部212により取得される音声情報が情報送信部213により送信されるようになっていてもよい。あるいは、音声情報取得部212により取得される音声の大きさが所定の閾値を超えている間、音声情報の送信がされるようになっていてもよい。
【0032】
図4は、音声取得端末201において実行される処理のフローチャートの一例である。ステップS401の処理として、位置情報検出部211により、位置情報の検出がされる。検出された位置情報は、音声取得端末201のメモリに記憶される。位置情報の検出は、定期的に実行されたり、音声取得端末201のボタン311などが押下されたり、音声情報取得部212により取得される音声の大きさが所定の閾値を超えたときなどに実行されてもよい。
【0033】
ステップS402の処理として、音声情報取得部212により、音声情報の取得がされる。例えば、ボタン311が押下されるなどの時に音声情報の取得がされる。ステップS403の処理として、情報送信部213により、取得された位置情報および音声情報が送信される。
【0034】
ステップS404の処理として、処理全体を終了するかどうかを判断する。例えば、図4に示されるフローチャートの処理を実行するためのアプリケーションプログラムが終了するべきかどうかを判断する。もし、終了しないと判断されれば、ステップS401へ戻る。
【0035】
音声記録サーバ202は、情報受信部221と、情報記録部222とを有する。
【0036】
情報受信部221は、音声取得端末201より送信される位置情報および音声情報を、通信網206を介して受信する。受信した位置情報および音声情報は、音声記録サーバ202のメモリに記憶され、必要な処理が行われる。例えば、位置情報および音声情報から位置情報と音声情報とのそれぞれを抽出し、情報のエンコード方法や形式などの変換を行なう。また、抽出された音声情報の周波数成分の周波数や周波数成分の強度を変更してもよい。
【0037】
情報記録部222は、情報受信部221により受信され、抽出、変換などが行われた位置情報を音声情報に関連付けてデータベースサーバ203に記録を行なう。データベースサーバ203は、図1のサーバ104のデータベース105に対応する。情報記録部222は、現在の時刻情報をさらに関連付けて記録を行なってもよい。また、音声取得端末201の利用者のユーザ名をさらに関連付けて記録を行なってもよい。
【0038】
図5は、音声記録サーバ202において実行される処理のフローチャートの一例である。ステップS501の処理において、情報受信部221により、位置情報および音声情報の一部または全てが受信されるまで待つ。ステップS501の処理は、ビジーループとして示されているが、例えば、情報が受信されるまでプロセスがスリープして、情報が受信されるとウェイクアップするようになっていてもよい。位置情報および音声情報が受信可能になると、所定のサイズのバッファに読み込まれる。
【0039】
情報が受信されると、ステップS502の処理として、所定のバッファなどに読み込まれた位置情報と音声情報とのメモリなどの記憶部への記憶がされる。その後、必要に応じて、抽出、変換などの処理が行われる。ステップS503の処理として受信が終了するかどうかを判断する。受信が終了しなければステップS501へ戻る。受信が終了すると、ステップS504の処理として、情報記録部222により、記憶された位置情報を音声情報に関連付けて、データベースサーバ203のデータベースへ記録する。
【0040】
ステップS505の処理として、処理全体を終了するかどうかを判断する。例えば、シャットダウン処理が開始されたかどうかを判断する。処理全体を終了しないのであれば、ステップS501へ戻る。
【0041】
音声再生端末205は、位置情報検出部240と、位置情報送信部241と、情報受信部242と、音声情報再生部243とを有する。
【0042】
位置情報検出部240は、音声再生端末205が現在位置する位置を表わす位置情報を検出する。例えば、GPSによって現在の経度、緯度および高度を取得することができる。また、通信のための基地局、アクセスポイントや無線タグから受信される電波によって位置情報を算出したり、位置情報をエンコードしたバーコードや周囲の景色を撮影などして光学的な手段を用いて位置情報を取得したりすることができる。
【0043】
位置情報送信部241は、位置情報検出部240が検出した位置情報を音声再生サーバ204へ送信する。位置情報送信部241は、定期的に、あるいは、所定の操作が行われると、位置情報を音声再生サーバ204へ送信する。あるいは、位置情報検出部240により検出された複数の位置情報を比較して、移動距離が所定の閾値を超えたときに位置情報を音声再生サーバ204へ送信してもよい。
【0044】
情報受信部242は、音声再生サーバ204より、情報を受信する。この情報は、例えば、位置情報送信部241により送信された位置情報に関連付けられた音声情報がデータベースサーバ203に記録されているかどうかを示す情報や、その音声情報を受信する。音声情報を受信するに先立ち、音声情報の識別情報を受信し、識別情報を音声再生サーバに送信し、その識別情報により識別される音声情報を受信してもよい。また、位置情報送信部241により送信された位置情報の位置の周囲の位置を表わす位置情報に関連付けられた音声情報の一覧を表わす情報を受信してもよい。この一覧には、音声情報とともに、日時、ユーザ名も含まれていてもよい。
【0045】
音声情報再生部243は、情報受信部242により受信された情報に基づいて音声情報を再生する。例えば、情報受信部242により受信された情報が、位置情報に関連付けられた音声情報であれば、その音声情報を再生する。このとき、所定の方法によりエンコードされた音声情報をデコードし、スピーカなどの出力機器を駆動する信号を出力し、音声を発生させる。音声情報の再生は、自動的に行なわれてもよいし、あるいは、利用者の再生のための操作が行なわれてから再生が行なわれてもよい。また、情報受信部242により受信された情報が、音声情報を識別する識別情報であれば、音声情報再生部243は、識別情報を音声再生サーバ204へ送信して音声情報を要求し、受信される音声情報を再生してもよい。このときも、音声情報の再生は、自動的に行なわれてもよいし、あるいは、利用者の再生のための操作が行なわれてから再生が行なわれてもよい。例えば、複数の識別情報が受信される場合には、利用者が選択をした識別情報を送信して、その識別情報により識別される音声情報を受信し、音声を再生してもよい。
【0046】
図6(a)は、音声再生端末205において実行される処理のフローチャートの一例である。ステップS601の処理として、位置情報送信部241により、位置情報の検出を行ない、所定の条件が成立すると、ステップS602の処理として位置情報の送信が行われる。ステップS603の処理として、情報受信部242により、返信の受信が行われる。例えば、検出された位置情報に関連してデータベースサーバ203に記録された音声情報の有無、音声情報が有る場合には、その音声情報を格納したファイル名などの識別情報、周囲の位置を表わす位置情報に関連付けられた音声情報の一覧の情報を受信する。
【0047】
ステップS604の処理として、ステップS603において受信された返信が、音声情報が有ることを示しているかどうかを判断する。音声情報が無ければステップS601へ戻り、音声情報が有れば、ステップS605へ移行する。ステップS605の処理として、例えば音声再生端末205のディスプレイに音声情報の再生が可能となった旨の表示を行なう。音声情報の再生が可能となった旨の表示を行なう代わりに、再生が可能となった音声情報を自動的に再生してもよい。
【0048】
図6(b)は、音声情報の再生を行なう際の、主に音声情報再生部243による処理のフローチャートを示す。ステップS611の処理として、音声再生サーバ204に音声情報の要求を行なう。例えば、現在の位置情報を送信し、送信された位置情報に関連付けられた音声情報がデータベースサーバ203に記録されているかどうかを示す情報や、その音声情報を受信する。また、音声情報を受信するに先立ち、音声情報の識別情報を受信し、識別情報を音声再生サーバに送信し、その識別情報により識別される音声情報を受信してもよい。また、位置情報送信部241により送信された位置情報の位置の周囲の位置を表わす位置情報に関連付けられた音声情報の一覧を表わす情報を受信し、利用者に選択を行なわせ、選択がされた音声情報を要求してもよい。すなわち、その位置情報に関連付けてデータベースサーバ203に記録された音声情報を要求する。あるいは、ステップS603などにおいて受信された音声情報の識別情報(例えばファイル名)を送信し、音声情報を要求する。
【0049】
ステップS612の処理として、音声情報の受信を行なう。受信された音声情報はメモリなどに記憶され、デコードがされる。ステップS613の処理として音声情報の再生を行なう。なお、音声再生サーバ204からは、ストリーミングデータとして音声情報が送信されてもよく、その場合には、ステップS612とステップS613とは平行して実行される。なお、上述したように、利用者の選択などの操作がなくても、送信された位置情報に関連付けられた音声情報がデータベースサーバ203に記録されていれば自動的に音声情報の取得がされて再生がされるようになっていてもよい。
【0050】
音声再生サーバ204は、位置情報受信部231と、情報読出部232と、情報送信部233とを有する。
【0051】
位置情報受信部231は、音声再生端末205より送信される位置情報を受信する。受信された位置情報は、次に説明する情報読出部232に伝達される。
【0052】
情報読出部232は、位置情報受信部231により受信された位置情報を用いて、データベースサーバ203に記録された音声情報を検索し、読出す。この場合、位置情報受信部231により受信された位置情報と同一の位置情報と関連付けられた位置情報を検索してもよいし、位置情報受信部231により受信された位置情報を中心に所定の距離内の位置を表わす位置情報と関連付けられた位置情報を検索してもよい。距離をどのような値にするかは、例えば、位置情報に応じて決定されてもよい。例えば、音声再生端末205において、位置情報がGPSにより検出される場合には、高いビルが建設されている位置においては、GPSの測定誤差が大きくなるので、それに応じて距離を大きくしてもよい。また、音声情報の表わす音声の大きさによって、この距離を決定してもよい。大きな音声であれば、遠くでも聞くことができるので、距離を大きくすることができる。
【0053】
また、位置情報受信部231により受信された位置情報が、経度および緯度により表わされる場合には、位置情報を中心に所定の距離内の位置を表わす位置情報と関連付けられて位置情報を検索するのではなく、経度および緯度が所定の範囲内となる正方形あるいは矩形内の位置を表わす位置情報と関連付けられて位置情報を検索してもよい。経度および緯度が所定の範囲内の検索が容易となる場合があるからである。
【0054】
情報送信部233は、情報読出部232により検索され読出された情報を送信する。例えば、位置情報に関連付けて記録された音声情報の有無および一覧、要求された音声情報そのものを送信する。また、日時、ユーザ名などとともに送信してもよい。また、音声情報を送信する際には、音声情報の周波数成分の周波数や周波数成分の強度を変更してもよい。
【0055】
図7(a)は、音声再生サーバ204において実行される処理のフローチャートの一例である。ステップS701の処理として、位置情報受信部により、位置情報が受信されるまで待つ。位置情報が受信されれば、ステップS702の処理として、情報読出部232により、位置情報に関連付けられた音声情報の検索が行われる。ステップS703の処理として、情報送信部233により、検索結果の返信が行われる。ステップS704の処理として、処理全体を終了するかどうかを判断する。
【0056】
図7(b)は、音声再生サーバ204において実行される処理のうち、音声再生端末からの音声情報の要求に対応する処理のフローチャートの一例である。ステップS711の処理として、音声情報の要求が受信されるまで待つ。音声情報の要求が受信されると、ステップS712の処理として、情報読出部232により、要求された音声情報を読出し、ステップS713の処理として、情報送信部233により、音声情報の送信が行われる。ステップS714の処理として、処理を終了するかどうかを判断する。
【0057】
図8は、音声再生端末205が位置情報を音声再生サーバ204へ送信し、送信した位置情報が関連付けられた音声情報がデータベースに記録されている返信を受信した場合の音声再生端末205の外観を示す。音声再生端末205は、音声取得端末201と同様に、筐体801には、携帯電話などとして使用するためのスピーカ802とマイク803とが備えられている。また、操作ボタン804も筐体801に備えられていてもよい。筐体801にはディスプレイ805が備えられている。ディスプレイには、位置情報検出部240が検出した位置情報が、例えば東京都港区芝7−6−1として、表示され、データベースにこの位置情報と関連付けて記録された音声情報が存在することが示されている。
【0058】
音声再生端末205の利用者が、「再生」と表示されたボタン811を押下すると、音声情報の再生が開始され、スピーカ802より出力がされる。また、音声再生端末205の設定によっては、ボタン811を押下するなどの操作を行わなくても、現在の位置情報と関連付けて記録された音声情報がデータベースにあれば、自動的に再生がされるようになっていてもよい。一つの位置情報に複数の音声情報が関連付けられていれば、記録された時間の順において最も最近の音声情報や、特定のユーザ名と関連付けられた音声情報が選択されて再生されるようになっていてもよい。
【0059】
図9(a)は、音声再生端末205が、現在の位置情報を含む一定のエリア内の位置情報と関連付けられている音声情報を、地図とともに表示する一例図である。地図情報は、音声再生端末205の記憶装置から取得されたり、通信網を介して取得されたりしてもよい。取得された地図情報上の、音声情報に関連付けられている位置情報の表わす位置に、音声情報の存在していることが、記号912〜915により示されている。また、記号911は、音声再生端末205の利用者の現在の位置を示すとすることができる。音声再生端末205の利用者はこのような表示を見ながら、音声情報が取得された位置へ移動することができる。
【0060】
また、図9(b)は、一つの位置において、複数の音声情報が取得された場合の音声再生端末205の表示の一例である。図9(b)においては、木931が表示され、音声情報が木931の実932〜934に喩えられて表示がされている。音声再生端末205の利用者は、実932〜934のいずれかを選択し、音声情報の再生を行なうことができる。音声を聞くことにより、この位置において音声情報が取得されたときの状況や音声取得端末201の感情を追体験することが可能となる。また、木931の代わりにビルが表示され、ビルのそれぞれの階や階の区分に、音声情報が存在していることが表示されてもよい。
【0061】
なお、音声取得端末201、音声記録サーバ202、データベースサーバ203、音声再生サーバ204、音声再生端末205は、計算機によって実現することが可能である。図10は、計算機の機能ブロック図を示す。計算機1001は、CPU1002、ROM1003、RAM1004、HDD1005、通信I/F1006、機器I/F1007とを有する。
【0062】
CPU1002は、プログラムを実行するプロセッサである。プログラムは、不揮発性メモリであるROM1003に記憶されていたり、揮発性メモリであるRAM1004に記憶されていたりする。揮発性メモリに記憶されるプログラムは、二次記憶装置であるHDD1005などに記憶され、実行時にRAM1004に展開される。また、プログラムの実行時に必要な作業領域もRAM1004に確保される。通信I/F1006は、通信網と通信を行なうためのインターフェースである。機器I/F1007は、計算機に接続された各種の機器を操作するためのインターフェースであり、ディスプレイを駆動したり、スピーカを駆動したり、操作ボタンの操作を検出したりするためのインターフェースである。
【0063】
本発明では、プログラムを実行することにより、例えば、音声取得端末201の位置情報検出部211,音声情報取得部212,情報送信部213を実現することができる。位置情報検出部211は、機器I/F1007に接続されたGPS受信機などから信号を取得するプログラムモジュールとして実現され、音声情報取得部212は、機器I/F1007に接続されたマイクなどから信号を取得するプログラムモジュールとして実現され、情報送信部213は、通信I/F1006を用いて音声記録サーバ202と通信を行なうプログラムモジュールとして実現される。
【0064】
音声記録サーバ202の情報受信部は、通信I/F1006により、音声取得端末201から情報を受信するプログラムモジュールとして実現され、情報記録部222は、機器I/F1007などを介して接続されるデータベースサーバ203に、記録するべき情報を送信するためのプログラムモジュールとして実現される。
【0065】
データベースサーバ203は、機器I/F1007などを介して接続される音声記録サーバ202から情報を受信し、HDD1005に記憶されるデータベースに情報を記録するプログラムモジュールと、機器I/F1007などを介して接続される音声再生サーバ204から受信される検索要求、音声情報の読出し要求を受信して、HDD1005に記憶されるデータベースにアクセスを行なうプログラムモジュールによって実現される。
【0066】
音声再生サーバ204の位置情報受信部231は、通信I/F1007を介して音声再生端末205と通信を行なうためのプログラムモジュールとして実現され、情報読出部232は、機器I/F1007などを介してデータベースサーバにアクセスを行なうプログラムモジュールとして実現され、情報送信部233は、通信I/F1007を介して音声再生端末205と通信を行なうためのプログラムモジュールとして実現される。
【0067】
音声再生端末205の位置情報検出部240は、機器I/F1007に接続されたGPS受信機などから信号を取得するプログラムモジュールとして実現され、位置情報送信部241と情報受信部242とは、通信I/F1008を用いて音声再生サーバ204と通信を行なうためのプログラムモジュールとして実現され、音声情報再生部243は、機器I/F1007に接続されるスピーカを駆動するプログラムモジュールとして実現される。
【0068】
本発明に係る音声システムの利用形態には種々のものがある。例えば、ドラマなどのロケ地において、ドラマのシーンが撮影された位置の位置情報をそのシーンの音声情報と関連付けてデータベースに記録しておき、利用者がその位置に来たときに音声情報を再生することにより、ドラマのワンシーンを追体験することが可能となる。また、そのロケ地を訪れたときのファンなどの声を記録することができ、相乗的に感動を共有することも可能となる。
【0069】
また、遊園地の幽霊屋敷などのアトラクションにおいて、幽霊屋敷の位置に応じて恐怖感を与える音声情報にその位置情報を関連付けてデータベースに記録しておき、来訪者がその位置に来たときに恐怖感を与える音声情報を再生することにより、より恐怖感を増大させることができる。特に、実際にその場所に来た来訪者の悲鳴を記録して別の来訪者に聞かせることにより恐怖感を倍増させることが可能である。また、この場合、音声情報は位置情報と関連付けられているので、例えば地縛霊の呪いの言葉などを音声情報とすることもできる。
【0070】
また、音声取得端末201の利用者が、ある場所における景色などに感動して即興で、詩を詠んだり、歌ったりしたときの音声情報にその場所の位置情報を関連付けてデータベースに記録しておくことにより、同じ景色を見た他の利用者が、その詩や歌を聴くことにより、感動を共有することができる。
【0071】
また、有名なラーメン店などの店舗において、そのラーメンなどを味わった利用者の感想を表わす音声情報にその店舗の位置情報を関連付けてデータベースに記録しておくことにより、広告宣伝を行なうこともできる。
【符号の説明】
【0072】
101 利用者
102 端末装置
103 情報
104 サーバ
105 データベース
106 利用者
107 端末装置
108 位置情報
109 音声情報
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声を含むコンテンツを位置情報と関連付けて記録し、利用者の有する端末装置が、音声を含むコンテンツが関連付けられている位置情報により示される位置またはその近傍に移動などすると、その端末装置にコンテンツを再生させる音声システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどの通信網が発達し、また、携帯可能な端末装置の技術も発達し、現在では、携帯可能な端末装置からほぼいつでもどこからでもインターネットに接続を行ない、情報の送受信が可能となっている。これにより、例えば特許文献1に開示されているように、アクセスポイントに接続可能なボイスレコーダに音声メモを記録する場合に、音声メモに時間情報および場所情報を付加することが可能となっている。また、特許文献2に開示されているように、移動体端末にストリーミングデータを配信することが可能となっている。また、特許文献3に開示されているように、経路探索処理を行ない、目的地への道案内を行なう音声データを取得し、取得した音声データを携帯電話に送信することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−211562号公報
【特許文献2】特開2003−143588号公報
【特許文献3】特開2010−139287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯可能な端末装置からほぼいつでもどこからでもインターネットに接続を行ない情報が得られるようになると、人々は移動せずにあらゆる情報を得ることができ、その結果、人々はこれまで行ったことない場所に行くことをしなくなる。このため人々は他人と没交渉的となり、感情や感動を共有することがなくなってきている。このため、他人とコミュニケーションが満足に取ることができなくなってきており、種々の社会問題が発生している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明では、複数の利用者との間で感情や感動を共有できるシステムなどを提供する。
【0006】
すなわち、本発明の一実施形態として、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースと、携帯端末の位置を表わす位置情報を受信する位置情報受信部と、前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出す情報読出部と、前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信する情報送信部とを備えるサーバを有する音声システムを提供する。
【0007】
また、本発明の一実施形態として、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを備えるサーバを有するシステムの動作方法であって、前記サーバが、携帯端末の位置を表わす位置情報を受信し、前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出し、前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信することを含む、サーバの動作方法を提供する。
【0008】
また、本発明の一実施形態として、現在の位置情報を検出する位置情報検出部と、前記検出された位置情報を、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを有するサーバへ、送信する位置情報送信部と、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報を受信する情報受信部と、前記受信された情報に基づいて、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を再生する音声情報再生部とを有する端末装置を提供する。
【0009】
また、本発明の一実施形態として、現在の位置情報を検出する位置情報検出部と情報を送信する情報送信部と情報を受信する情報受信部と音声情報を再生する音声再生部とを有する端末装置に、前記位置情報検出部により現在の位置情報を検出し、前記検出された位置情報を、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを有するサーバへ、前記情報送信部により送信し、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報を、前記情報受信部により受信し、前記受信された情報に基づいて、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を、前記音声再生部により再生することを実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、音声情報が取得された際の利用者の感情や感動を、複数の利用者との間で共有することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態の概要を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る音声システムの機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る音声取得端末の表示画面の一例図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る音声取得端末において実行される処理のフローチャートの一例図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る音声記録サーバにおいて実行される処理のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る音声再生端末において実行される処理のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係る音声再生サーバにおいて実行される処理のフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る音声再生端末の表示画面の一例図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る音声再生端末の表示画面の一例図である。
【図10】計算機の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態を、実施形態として説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に何ら限定されることはなく、発明の要旨から逸脱することなく変形を行なって実施することが可能である。
【0013】
(本発明の実施形態の概要)
図1は、本発明の実施形態に係る音声システムの概要を説明するための図である。図1に示すように、利用者101が端末装置102を有している。端末装置102は、マイクなどの音声を取得する装置を有している。また、端末装置102は、さらにカメラなどの画像撮影装置を有していてもよい。利用者101が、位置Aにおいて、端末装置102に向かって話すなどする。このとき、端末装置102は、マイクなどを用いて端末装置102の周囲の音声情報Bを取得する。端末装置102が画像撮影装置を有していれば、音声情報の取得とともに画像情報を取得してもよい。以下、端末装置102が取得した音声情報を含む情報をコンテンツと呼ぶ。
【0014】
また、端末装置102は、現在の位置を表わす位置情報Aを取得する。例えば、GPS(Global Positioning System)や携帯電話の基地局や無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントなどから受信される電波などを用いる。また、位置Aやその近くに配置され、場所の情報をコーディングしたバーコードなどを光学的に読み取ることにより位置情報を取得してもよい。位置情報Aと音声情報Bとを取得した端末装置102は、サーバ104へ位置情報と音声情報を含むコンテンツとを含む情報103をサーバ104へ送信する。
【0015】
サーバ104が、端末装置102より情報103を受信すると、サーバ104は、受信された情報103から位置情報と音声情報とを抽出し、サーバ104がアクセス可能なデータベース105に、音声情報に位置情報を関連付けて記録する。なお、「抽出」には、情報の取得のみならず、取得された情報の変換も含まれる場合がある。例えば、音声情報のエンコード方法の変換などが含まれる。ここに、例えば、受信された情報103から、それぞれ、「A」および「12345.wav」が抽出されれば、「A」と「12345.wav」とをデータベース105の同一の行に記録する。ここに、「12345.wav」は、音声情報Bが記録されたファイル名である。また、コンテンツに映像情報が含まれるのであれば、映像情報も抽出し、位置情報を関連付けてデータベース105に記録することもできる。
【0016】
また、音声情報の変換には、音声の周波数成分の周波数を変更したり周波数成分の強度を変更したりすることを含んでもよい。このような変換により、男性の声を女性の声に加工したり、大人の声を子供の声に加工したり、有名人の声へ加工したりすることができる。どのように加工するかは、位置情報に応じて決定したり、音声情報が取得された日時に応じて決定したり、あるいは利用者101が端末装置102に指定を行なったりしてもよい。このような加工により、後に説明される音声の再生に種々の効果を付加することができる。また、自分の声を聞いたり聞かれたりすることに違和感を持つ利用者の違和感を取り除くこともできる。
【0017】
なお、データベースには、図1に示すように、情報103が受信された日時を示すフィールド、情報103を送信した端末装置102の利用者101のユーザ名を示すフィールドを格納することが可能となっていてもよい。日時を示すフィールドに記録される情報は、端末装置102から情報103とともに送信されてもよい。また、ユーザ名は、例えば、端末装置102内に、本発明の一実施形態を実施するためのプログラムが動作しており、そのプログラムが起動し、サーバ104と通信を開始し、情報103を送信するまでにサーバ104などにログインしたときに取得される利用者の識別情報である。あるいは、ユーザ名は、利用者101が情報103を送信するときに任意に設定した名前であってもよい。
【0018】
日時を示すフィールドがデータベースに格納されることで、音声情報が取得されたのと同じ場所に加えて、同じ季節や同じ時間帯などで音声情報を取得することが可能となり、感動が倍増する。また、ユーザ名を示すフィールドがデータベースに格納されることで、特定のユーザの音声情報を取得することを望む利用者が出現し、本実施形態に係る音声システムを、そのユーザのプロモーション活動などに役立てることができる。
【0019】
サーバ104が、音声情報Bに位置情報Aを関連付けて記録した後、別の利用者106が、端末装置107を所持して移動するとする。端末装置107は、上述したGPSなどを用いて現在の位置情報を取得し、定期的にあるいは不定期に現在の位置情報をサーバ104に送信する。サーバ104は、受信された位置情報を用いてデータベース105を検索し、端末装置107から送信された位置情報に関連付けて記録されている音声情報を検索する。
【0020】
したがって、利用者106が位置Aに位置するようになると、端末装置107が、位置Aを表わす位置情報108をサーバ104へ送信することになる。このとき、サーバ104が、データベース105を検索すると、位置Aに関連付けられた音声情報が取得される。その後、サーバ104は、取得された音声情報を音声情報109として端末装置107へ送信する。音声情報109を受信した端末装置107は、音声情報109を再生し、音声情報Bにより表わされる音声が出力される。なお、利用者106は利用者101と同一人物であっても、異なる人物であってもよい。また、端末装置102と端末装置107とは、同一であっても異なっていてもよい。また、位置情報に関連付けて映像情報などもデータベース105に記録されていれば、その映像情報なども端末107へ送信され、ディスプレイに表示される。
【0021】
なお、音声情報に対する上述した加工は、サーバ104が端末装置107へ送信する際に行なってもよい。
【0022】
以上のような本発明の一実施形態によれば、利用者101が端末装置102に取得させた音声情報を、位置Aに居る利用者106の端末装置107により再生させることができる。これにより、例えば、利用者101が話すなどして発現された感情を、利用者106が追体験することができ、複数の利用者間での感情の共有を行なうことができる。
【0023】
(実施形態)
図2は、本発明の一実施形態に係る音声システムの、より詳細な機能ブロック図である。本発明の一実施形態に係るシステムは、音声取得端末201と、音声記録サーバ202と、データベースサーバ203と、音声再生サーバ204と、音声再生端末205とを有し、音声取得端末201と音声記録サーバ202とは通信網206により接続され、音声再生サーバ204と音声再生端末205とは通信網207により接続されている。なお、以下では、コンテンツは、主に音声情報を含むとして説明する。コンテンツに映像情報が含まれる場合も同様に処理を行なうことができる。
【0024】
なお、音声取得端末201と音声再生端末205とは、同一の端末装置であってもよく、発揮される機能が異なるだけであってもよい。したがって、通信網206と通信網207とは同一の通信網であってもよい。また、音声記録サーバ202とデータベースサーバ203と音声再生サーバ204とは、同一のサーバとなっていてもよいし、音声記録サーバ202とデータベースサーバ203と音声再生サーバ204とが提供する機能が、クラスター化などされている複数のサーバによって提供されていてもよい。
【0025】
音声取得端末201は、位置情報検出部211と、音声情報取得部212と、情報送信部213とを有する。
【0026】
位置情報検出部211は、音声取得端末201が現在位置する位置を表わす位置情報を検出する。例えば、GPSによって現在の経度、緯度および高度を取得することができる。また、通信のための基地局、アクセスポイントや無線タグから受信される電波によって位置情報を算出したり、位置情報をエンコードしたバーコードや周囲の景色を撮影などして光学的な手段を用いて位置情報を取得したりすることができる。
【0027】
音声情報取得部212は、音声情報を取得する。取得される音声情報は、音声取得端末201の周囲の音声を表わす。取得される音声情報は、例えば、音声取得端末201の所有者や周囲の人の発声する音声などであったり、周囲の騒音であったりする。音声情報取得部212は、音声取得端末201に備えられたり有線手段や無線手段により接続されたりしているマイクなどにより音声を取得し、音声をデジタル形式の情報に変換し、音声取得端末201のメモリに記憶する。
【0028】
また、音声情報取得部212は、ラジオやテレビなどのチューナにより受信される音声情報を取得してメモリに記憶してもよい。これにより、特定の場所に行って受信できた放送局などの音声をその場所で再生することができ、受信が困難な放送局などの受信をするために人々をその場所に誘致することができる。
【0029】
情報送信部213は、位置情報検出部211により検出された位置情報および音声情報取得部212により取得された音声情報を、通信網206を介して、音声記録サーバ202へ送信する。音声記録サーバ202へは、音声取得端末201が内部で管理している現在時刻や、音声取得端末201の利用者を識別するユーザ名なども送信されるようになっていてもよい。
【0030】
図3は、音声情報取得部212が音声情報を取得する際の音声取得端末201の外観の一例である。音声取得端末201の筐体301には、携帯電話などとして使用するためのスピーカ302とマイク303とが備えられている。また、操作ボタン304も筐体301に備えられていてもよい。筐体301にはディスプレイ305が備えられている。ディスプレイには、位置情報検出部211が検出した位置情報が、例えば東京都港区芝7−6−1として、表示されている。また、必要に応じて、現在の時刻が、例えば2010年12月1日13時5分として、表示されていてもてよい。また、「送信」と表示されたボタン311と「終了」と表示されたボタン312がディスプレイ305に表示されている。ボタン311、312は、操作ボタン304により操作することもできたり、ディスプレイに直接触れることで操作できたりしてもよい。
【0031】
マイク303により集音された音声を表わす音声情報が、音声情報取得部212により取得される。ボタン311を押下すると、押下から所定の時間、例えば30秒、遡った時点から現在までに音声情報取得部212により取得された音声情報が位置情報とともに情報送信部213により送信される。あるいは、ボタン311が押下されてから、ボタン312が押下されるまでの間に音声情報取得部212により取得される音声情報が情報送信部213により送信されるようになっていてもよい。あるいは、音声情報取得部212により取得される音声の大きさが所定の閾値を超えている間、音声情報の送信がされるようになっていてもよい。
【0032】
図4は、音声取得端末201において実行される処理のフローチャートの一例である。ステップS401の処理として、位置情報検出部211により、位置情報の検出がされる。検出された位置情報は、音声取得端末201のメモリに記憶される。位置情報の検出は、定期的に実行されたり、音声取得端末201のボタン311などが押下されたり、音声情報取得部212により取得される音声の大きさが所定の閾値を超えたときなどに実行されてもよい。
【0033】
ステップS402の処理として、音声情報取得部212により、音声情報の取得がされる。例えば、ボタン311が押下されるなどの時に音声情報の取得がされる。ステップS403の処理として、情報送信部213により、取得された位置情報および音声情報が送信される。
【0034】
ステップS404の処理として、処理全体を終了するかどうかを判断する。例えば、図4に示されるフローチャートの処理を実行するためのアプリケーションプログラムが終了するべきかどうかを判断する。もし、終了しないと判断されれば、ステップS401へ戻る。
【0035】
音声記録サーバ202は、情報受信部221と、情報記録部222とを有する。
【0036】
情報受信部221は、音声取得端末201より送信される位置情報および音声情報を、通信網206を介して受信する。受信した位置情報および音声情報は、音声記録サーバ202のメモリに記憶され、必要な処理が行われる。例えば、位置情報および音声情報から位置情報と音声情報とのそれぞれを抽出し、情報のエンコード方法や形式などの変換を行なう。また、抽出された音声情報の周波数成分の周波数や周波数成分の強度を変更してもよい。
【0037】
情報記録部222は、情報受信部221により受信され、抽出、変換などが行われた位置情報を音声情報に関連付けてデータベースサーバ203に記録を行なう。データベースサーバ203は、図1のサーバ104のデータベース105に対応する。情報記録部222は、現在の時刻情報をさらに関連付けて記録を行なってもよい。また、音声取得端末201の利用者のユーザ名をさらに関連付けて記録を行なってもよい。
【0038】
図5は、音声記録サーバ202において実行される処理のフローチャートの一例である。ステップS501の処理において、情報受信部221により、位置情報および音声情報の一部または全てが受信されるまで待つ。ステップS501の処理は、ビジーループとして示されているが、例えば、情報が受信されるまでプロセスがスリープして、情報が受信されるとウェイクアップするようになっていてもよい。位置情報および音声情報が受信可能になると、所定のサイズのバッファに読み込まれる。
【0039】
情報が受信されると、ステップS502の処理として、所定のバッファなどに読み込まれた位置情報と音声情報とのメモリなどの記憶部への記憶がされる。その後、必要に応じて、抽出、変換などの処理が行われる。ステップS503の処理として受信が終了するかどうかを判断する。受信が終了しなければステップS501へ戻る。受信が終了すると、ステップS504の処理として、情報記録部222により、記憶された位置情報を音声情報に関連付けて、データベースサーバ203のデータベースへ記録する。
【0040】
ステップS505の処理として、処理全体を終了するかどうかを判断する。例えば、シャットダウン処理が開始されたかどうかを判断する。処理全体を終了しないのであれば、ステップS501へ戻る。
【0041】
音声再生端末205は、位置情報検出部240と、位置情報送信部241と、情報受信部242と、音声情報再生部243とを有する。
【0042】
位置情報検出部240は、音声再生端末205が現在位置する位置を表わす位置情報を検出する。例えば、GPSによって現在の経度、緯度および高度を取得することができる。また、通信のための基地局、アクセスポイントや無線タグから受信される電波によって位置情報を算出したり、位置情報をエンコードしたバーコードや周囲の景色を撮影などして光学的な手段を用いて位置情報を取得したりすることができる。
【0043】
位置情報送信部241は、位置情報検出部240が検出した位置情報を音声再生サーバ204へ送信する。位置情報送信部241は、定期的に、あるいは、所定の操作が行われると、位置情報を音声再生サーバ204へ送信する。あるいは、位置情報検出部240により検出された複数の位置情報を比較して、移動距離が所定の閾値を超えたときに位置情報を音声再生サーバ204へ送信してもよい。
【0044】
情報受信部242は、音声再生サーバ204より、情報を受信する。この情報は、例えば、位置情報送信部241により送信された位置情報に関連付けられた音声情報がデータベースサーバ203に記録されているかどうかを示す情報や、その音声情報を受信する。音声情報を受信するに先立ち、音声情報の識別情報を受信し、識別情報を音声再生サーバに送信し、その識別情報により識別される音声情報を受信してもよい。また、位置情報送信部241により送信された位置情報の位置の周囲の位置を表わす位置情報に関連付けられた音声情報の一覧を表わす情報を受信してもよい。この一覧には、音声情報とともに、日時、ユーザ名も含まれていてもよい。
【0045】
音声情報再生部243は、情報受信部242により受信された情報に基づいて音声情報を再生する。例えば、情報受信部242により受信された情報が、位置情報に関連付けられた音声情報であれば、その音声情報を再生する。このとき、所定の方法によりエンコードされた音声情報をデコードし、スピーカなどの出力機器を駆動する信号を出力し、音声を発生させる。音声情報の再生は、自動的に行なわれてもよいし、あるいは、利用者の再生のための操作が行なわれてから再生が行なわれてもよい。また、情報受信部242により受信された情報が、音声情報を識別する識別情報であれば、音声情報再生部243は、識別情報を音声再生サーバ204へ送信して音声情報を要求し、受信される音声情報を再生してもよい。このときも、音声情報の再生は、自動的に行なわれてもよいし、あるいは、利用者の再生のための操作が行なわれてから再生が行なわれてもよい。例えば、複数の識別情報が受信される場合には、利用者が選択をした識別情報を送信して、その識別情報により識別される音声情報を受信し、音声を再生してもよい。
【0046】
図6(a)は、音声再生端末205において実行される処理のフローチャートの一例である。ステップS601の処理として、位置情報送信部241により、位置情報の検出を行ない、所定の条件が成立すると、ステップS602の処理として位置情報の送信が行われる。ステップS603の処理として、情報受信部242により、返信の受信が行われる。例えば、検出された位置情報に関連してデータベースサーバ203に記録された音声情報の有無、音声情報が有る場合には、その音声情報を格納したファイル名などの識別情報、周囲の位置を表わす位置情報に関連付けられた音声情報の一覧の情報を受信する。
【0047】
ステップS604の処理として、ステップS603において受信された返信が、音声情報が有ることを示しているかどうかを判断する。音声情報が無ければステップS601へ戻り、音声情報が有れば、ステップS605へ移行する。ステップS605の処理として、例えば音声再生端末205のディスプレイに音声情報の再生が可能となった旨の表示を行なう。音声情報の再生が可能となった旨の表示を行なう代わりに、再生が可能となった音声情報を自動的に再生してもよい。
【0048】
図6(b)は、音声情報の再生を行なう際の、主に音声情報再生部243による処理のフローチャートを示す。ステップS611の処理として、音声再生サーバ204に音声情報の要求を行なう。例えば、現在の位置情報を送信し、送信された位置情報に関連付けられた音声情報がデータベースサーバ203に記録されているかどうかを示す情報や、その音声情報を受信する。また、音声情報を受信するに先立ち、音声情報の識別情報を受信し、識別情報を音声再生サーバに送信し、その識別情報により識別される音声情報を受信してもよい。また、位置情報送信部241により送信された位置情報の位置の周囲の位置を表わす位置情報に関連付けられた音声情報の一覧を表わす情報を受信し、利用者に選択を行なわせ、選択がされた音声情報を要求してもよい。すなわち、その位置情報に関連付けてデータベースサーバ203に記録された音声情報を要求する。あるいは、ステップS603などにおいて受信された音声情報の識別情報(例えばファイル名)を送信し、音声情報を要求する。
【0049】
ステップS612の処理として、音声情報の受信を行なう。受信された音声情報はメモリなどに記憶され、デコードがされる。ステップS613の処理として音声情報の再生を行なう。なお、音声再生サーバ204からは、ストリーミングデータとして音声情報が送信されてもよく、その場合には、ステップS612とステップS613とは平行して実行される。なお、上述したように、利用者の選択などの操作がなくても、送信された位置情報に関連付けられた音声情報がデータベースサーバ203に記録されていれば自動的に音声情報の取得がされて再生がされるようになっていてもよい。
【0050】
音声再生サーバ204は、位置情報受信部231と、情報読出部232と、情報送信部233とを有する。
【0051】
位置情報受信部231は、音声再生端末205より送信される位置情報を受信する。受信された位置情報は、次に説明する情報読出部232に伝達される。
【0052】
情報読出部232は、位置情報受信部231により受信された位置情報を用いて、データベースサーバ203に記録された音声情報を検索し、読出す。この場合、位置情報受信部231により受信された位置情報と同一の位置情報と関連付けられた位置情報を検索してもよいし、位置情報受信部231により受信された位置情報を中心に所定の距離内の位置を表わす位置情報と関連付けられた位置情報を検索してもよい。距離をどのような値にするかは、例えば、位置情報に応じて決定されてもよい。例えば、音声再生端末205において、位置情報がGPSにより検出される場合には、高いビルが建設されている位置においては、GPSの測定誤差が大きくなるので、それに応じて距離を大きくしてもよい。また、音声情報の表わす音声の大きさによって、この距離を決定してもよい。大きな音声であれば、遠くでも聞くことができるので、距離を大きくすることができる。
【0053】
また、位置情報受信部231により受信された位置情報が、経度および緯度により表わされる場合には、位置情報を中心に所定の距離内の位置を表わす位置情報と関連付けられて位置情報を検索するのではなく、経度および緯度が所定の範囲内となる正方形あるいは矩形内の位置を表わす位置情報と関連付けられて位置情報を検索してもよい。経度および緯度が所定の範囲内の検索が容易となる場合があるからである。
【0054】
情報送信部233は、情報読出部232により検索され読出された情報を送信する。例えば、位置情報に関連付けて記録された音声情報の有無および一覧、要求された音声情報そのものを送信する。また、日時、ユーザ名などとともに送信してもよい。また、音声情報を送信する際には、音声情報の周波数成分の周波数や周波数成分の強度を変更してもよい。
【0055】
図7(a)は、音声再生サーバ204において実行される処理のフローチャートの一例である。ステップS701の処理として、位置情報受信部により、位置情報が受信されるまで待つ。位置情報が受信されれば、ステップS702の処理として、情報読出部232により、位置情報に関連付けられた音声情報の検索が行われる。ステップS703の処理として、情報送信部233により、検索結果の返信が行われる。ステップS704の処理として、処理全体を終了するかどうかを判断する。
【0056】
図7(b)は、音声再生サーバ204において実行される処理のうち、音声再生端末からの音声情報の要求に対応する処理のフローチャートの一例である。ステップS711の処理として、音声情報の要求が受信されるまで待つ。音声情報の要求が受信されると、ステップS712の処理として、情報読出部232により、要求された音声情報を読出し、ステップS713の処理として、情報送信部233により、音声情報の送信が行われる。ステップS714の処理として、処理を終了するかどうかを判断する。
【0057】
図8は、音声再生端末205が位置情報を音声再生サーバ204へ送信し、送信した位置情報が関連付けられた音声情報がデータベースに記録されている返信を受信した場合の音声再生端末205の外観を示す。音声再生端末205は、音声取得端末201と同様に、筐体801には、携帯電話などとして使用するためのスピーカ802とマイク803とが備えられている。また、操作ボタン804も筐体801に備えられていてもよい。筐体801にはディスプレイ805が備えられている。ディスプレイには、位置情報検出部240が検出した位置情報が、例えば東京都港区芝7−6−1として、表示され、データベースにこの位置情報と関連付けて記録された音声情報が存在することが示されている。
【0058】
音声再生端末205の利用者が、「再生」と表示されたボタン811を押下すると、音声情報の再生が開始され、スピーカ802より出力がされる。また、音声再生端末205の設定によっては、ボタン811を押下するなどの操作を行わなくても、現在の位置情報と関連付けて記録された音声情報がデータベースにあれば、自動的に再生がされるようになっていてもよい。一つの位置情報に複数の音声情報が関連付けられていれば、記録された時間の順において最も最近の音声情報や、特定のユーザ名と関連付けられた音声情報が選択されて再生されるようになっていてもよい。
【0059】
図9(a)は、音声再生端末205が、現在の位置情報を含む一定のエリア内の位置情報と関連付けられている音声情報を、地図とともに表示する一例図である。地図情報は、音声再生端末205の記憶装置から取得されたり、通信網を介して取得されたりしてもよい。取得された地図情報上の、音声情報に関連付けられている位置情報の表わす位置に、音声情報の存在していることが、記号912〜915により示されている。また、記号911は、音声再生端末205の利用者の現在の位置を示すとすることができる。音声再生端末205の利用者はこのような表示を見ながら、音声情報が取得された位置へ移動することができる。
【0060】
また、図9(b)は、一つの位置において、複数の音声情報が取得された場合の音声再生端末205の表示の一例である。図9(b)においては、木931が表示され、音声情報が木931の実932〜934に喩えられて表示がされている。音声再生端末205の利用者は、実932〜934のいずれかを選択し、音声情報の再生を行なうことができる。音声を聞くことにより、この位置において音声情報が取得されたときの状況や音声取得端末201の感情を追体験することが可能となる。また、木931の代わりにビルが表示され、ビルのそれぞれの階や階の区分に、音声情報が存在していることが表示されてもよい。
【0061】
なお、音声取得端末201、音声記録サーバ202、データベースサーバ203、音声再生サーバ204、音声再生端末205は、計算機によって実現することが可能である。図10は、計算機の機能ブロック図を示す。計算機1001は、CPU1002、ROM1003、RAM1004、HDD1005、通信I/F1006、機器I/F1007とを有する。
【0062】
CPU1002は、プログラムを実行するプロセッサである。プログラムは、不揮発性メモリであるROM1003に記憶されていたり、揮発性メモリであるRAM1004に記憶されていたりする。揮発性メモリに記憶されるプログラムは、二次記憶装置であるHDD1005などに記憶され、実行時にRAM1004に展開される。また、プログラムの実行時に必要な作業領域もRAM1004に確保される。通信I/F1006は、通信網と通信を行なうためのインターフェースである。機器I/F1007は、計算機に接続された各種の機器を操作するためのインターフェースであり、ディスプレイを駆動したり、スピーカを駆動したり、操作ボタンの操作を検出したりするためのインターフェースである。
【0063】
本発明では、プログラムを実行することにより、例えば、音声取得端末201の位置情報検出部211,音声情報取得部212,情報送信部213を実現することができる。位置情報検出部211は、機器I/F1007に接続されたGPS受信機などから信号を取得するプログラムモジュールとして実現され、音声情報取得部212は、機器I/F1007に接続されたマイクなどから信号を取得するプログラムモジュールとして実現され、情報送信部213は、通信I/F1006を用いて音声記録サーバ202と通信を行なうプログラムモジュールとして実現される。
【0064】
音声記録サーバ202の情報受信部は、通信I/F1006により、音声取得端末201から情報を受信するプログラムモジュールとして実現され、情報記録部222は、機器I/F1007などを介して接続されるデータベースサーバ203に、記録するべき情報を送信するためのプログラムモジュールとして実現される。
【0065】
データベースサーバ203は、機器I/F1007などを介して接続される音声記録サーバ202から情報を受信し、HDD1005に記憶されるデータベースに情報を記録するプログラムモジュールと、機器I/F1007などを介して接続される音声再生サーバ204から受信される検索要求、音声情報の読出し要求を受信して、HDD1005に記憶されるデータベースにアクセスを行なうプログラムモジュールによって実現される。
【0066】
音声再生サーバ204の位置情報受信部231は、通信I/F1007を介して音声再生端末205と通信を行なうためのプログラムモジュールとして実現され、情報読出部232は、機器I/F1007などを介してデータベースサーバにアクセスを行なうプログラムモジュールとして実現され、情報送信部233は、通信I/F1007を介して音声再生端末205と通信を行なうためのプログラムモジュールとして実現される。
【0067】
音声再生端末205の位置情報検出部240は、機器I/F1007に接続されたGPS受信機などから信号を取得するプログラムモジュールとして実現され、位置情報送信部241と情報受信部242とは、通信I/F1008を用いて音声再生サーバ204と通信を行なうためのプログラムモジュールとして実現され、音声情報再生部243は、機器I/F1007に接続されるスピーカを駆動するプログラムモジュールとして実現される。
【0068】
本発明に係る音声システムの利用形態には種々のものがある。例えば、ドラマなどのロケ地において、ドラマのシーンが撮影された位置の位置情報をそのシーンの音声情報と関連付けてデータベースに記録しておき、利用者がその位置に来たときに音声情報を再生することにより、ドラマのワンシーンを追体験することが可能となる。また、そのロケ地を訪れたときのファンなどの声を記録することができ、相乗的に感動を共有することも可能となる。
【0069】
また、遊園地の幽霊屋敷などのアトラクションにおいて、幽霊屋敷の位置に応じて恐怖感を与える音声情報にその位置情報を関連付けてデータベースに記録しておき、来訪者がその位置に来たときに恐怖感を与える音声情報を再生することにより、より恐怖感を増大させることができる。特に、実際にその場所に来た来訪者の悲鳴を記録して別の来訪者に聞かせることにより恐怖感を倍増させることが可能である。また、この場合、音声情報は位置情報と関連付けられているので、例えば地縛霊の呪いの言葉などを音声情報とすることもできる。
【0070】
また、音声取得端末201の利用者が、ある場所における景色などに感動して即興で、詩を詠んだり、歌ったりしたときの音声情報にその場所の位置情報を関連付けてデータベースに記録しておくことにより、同じ景色を見た他の利用者が、その詩や歌を聴くことにより、感動を共有することができる。
【0071】
また、有名なラーメン店などの店舗において、そのラーメンなどを味わった利用者の感想を表わす音声情報にその店舗の位置情報を関連付けてデータベースに記録しておくことにより、広告宣伝を行なうこともできる。
【符号の説明】
【0072】
101 利用者
102 端末装置
103 情報
104 サーバ
105 データベース
106 利用者
107 端末装置
108 位置情報
109 音声情報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースと、
携帯端末の位置を表わす位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出す情報読出部と、
前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信する情報送信部とを備えるサーバを有する音声システム。
【請求項2】
前記情報読出部が読出す音声情報に関連付けられている位置情報は、前記受信された位置情報と所定の距離以下となることを特徴とする請求項1に記載の音声システム。
【請求項3】
前記所定の距離は、前記受信された位置情報に応じて決定されることを特徴とする請求項2に記載の音声システム。
【請求項4】
前記所定の距離は、データベースに記録されている音声情報の表わす音声の大きさに応じて決定されることを特徴とする請求項2に記載の音声システム。
【請求項5】
前記情報送信部は、前記読出された音声情報の周波数成分の周波数および/または強度を変更して前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信する請求項1に記載の音声システム。
【請求項6】
前記サーバは、
位置情報を検出する位置情報検出部とマイクとを有する第2の携帯端末より前記位置情報検出部により検出された位置情報と前記マイクにより取得された音声情報とを受信する情報受信部と、
前記受信された音声情報に前記受信された位置情報を関連付けて前記データベースに記録する情報記録部とをさらに備える請求項1に記載の音声システム。
【請求項7】
前記情報記録部は、前記受信された音声情報の周波数成分の周波数および/または強度を変更して前記データベースに記録することを特徴とする請求項6に記載の音声システム。
【請求項8】
音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを備えるサーバを有するシステムの動作方法であって、
前記サーバが、
携帯端末の位置を表わす位置情報を受信し、
前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出し、
前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信することを含む、システムの動作方法。
【請求項9】
前記サーバが、さらに、
位置情報を検出する位置情報検出部とマイクとを有する第2の携帯端末より前記位置情報検出部により検出された位置情報と前記マイクにより取得された音声情報とを受信し、
前記受信された音声情報に前記受信された位置情報を関連付けて前記データベースに記録することを含む、請求項8に記載の、システムの動作方法。
【請求項10】
現在の位置情報を検出する位置情報検出部と情報を送信する情報送信部と情報を受信する情報受信部と音声情報を再生する音声再生部とを有する端末装置に、
前記位置情報検出部により現在の位置情報を検出し、
前記検出された位置情報を、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを有するサーバへ、前記情報送信部により送信し、
前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報を、前記情報受信部により受信し、
前記受信された情報に基づいて、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を、前記音声再生部により再生することを実行させるためのプログラム。
【請求項11】
前記情報受信部により受信される前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する前記情報は、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報が存在すれば、その音声情報を検索した結果を表わす情報であり、
前記音声情報再生部に、前記検索された音声情報を再生することを実行させるための請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記情報受信部により受信される、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報は、前記検出された位置情報の周囲の位置を表わす位置情報に関連付けられた音声情報の一覧の情報であり、
前記音声情報再生部に、前記受信された音声情報の一覧の情報から選択された音声情報を再生させるための請求項10に記載のプログラム。
【請求項13】
現在の位置情報を検出する位置情報検出部と、
前記検出された位置情報を、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを有するサーバへ、送信する位置情報送信部と、
前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報を受信する情報受信部と、
前記受信された情報に基づいて、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を再生する音声情報再生部と
を有する端末装置。
【請求項1】
音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースと、
携帯端末の位置を表わす位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出す情報読出部と、
前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信する情報送信部とを備えるサーバを有する音声システム。
【請求項2】
前記情報読出部が読出す音声情報に関連付けられている位置情報は、前記受信された位置情報と所定の距離以下となることを特徴とする請求項1に記載の音声システム。
【請求項3】
前記所定の距離は、前記受信された位置情報に応じて決定されることを特徴とする請求項2に記載の音声システム。
【請求項4】
前記所定の距離は、データベースに記録されている音声情報の表わす音声の大きさに応じて決定されることを特徴とする請求項2に記載の音声システム。
【請求項5】
前記情報送信部は、前記読出された音声情報の周波数成分の周波数および/または強度を変更して前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信する請求項1に記載の音声システム。
【請求項6】
前記サーバは、
位置情報を検出する位置情報検出部とマイクとを有する第2の携帯端末より前記位置情報検出部により検出された位置情報と前記マイクにより取得された音声情報とを受信する情報受信部と、
前記受信された音声情報に前記受信された位置情報を関連付けて前記データベースに記録する情報記録部とをさらに備える請求項1に記載の音声システム。
【請求項7】
前記情報記録部は、前記受信された音声情報の周波数成分の周波数および/または強度を変更して前記データベースに記録することを特徴とする請求項6に記載の音声システム。
【請求項8】
音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを備えるサーバを有するシステムの動作方法であって、
前記サーバが、
携帯端末の位置を表わす位置情報を受信し、
前記受信された位置情報が関連付けられて前記データベースに記録されている音声情報を読出し、
前記読出された音声情報を前記携帯端末へ送信することを含む、システムの動作方法。
【請求項9】
前記サーバが、さらに、
位置情報を検出する位置情報検出部とマイクとを有する第2の携帯端末より前記位置情報検出部により検出された位置情報と前記マイクにより取得された音声情報とを受信し、
前記受信された音声情報に前記受信された位置情報を関連付けて前記データベースに記録することを含む、請求項8に記載の、システムの動作方法。
【請求項10】
現在の位置情報を検出する位置情報検出部と情報を送信する情報送信部と情報を受信する情報受信部と音声情報を再生する音声再生部とを有する端末装置に、
前記位置情報検出部により現在の位置情報を検出し、
前記検出された位置情報を、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを有するサーバへ、前記情報送信部により送信し、
前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報を、前記情報受信部により受信し、
前記受信された情報に基づいて、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を、前記音声再生部により再生することを実行させるためのプログラム。
【請求項11】
前記情報受信部により受信される前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する前記情報は、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報が存在すれば、その音声情報を検索した結果を表わす情報であり、
前記音声情報再生部に、前記検索された音声情報を再生することを実行させるための請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記情報受信部により受信される、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報は、前記検出された位置情報の周囲の位置を表わす位置情報に関連付けられた音声情報の一覧の情報であり、
前記音声情報再生部に、前記受信された音声情報の一覧の情報から選択された音声情報を再生させるための請求項10に記載のプログラム。
【請求項13】
現在の位置情報を検出する位置情報検出部と、
前記検出された位置情報を、音声情報に位置情報を関連付けて記録しているデータベースを有するサーバへ、送信する位置情報送信部と、
前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を前記サーバ装置にて検索した結果に関する情報を受信する情報受信部と、
前記受信された情報に基づいて、前記検出された位置情報と関連付けて前記データベースに記録されている音声情報を再生する音声情報再生部と
を有する端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−147069(P2012−147069A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−1757(P2011−1757)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【出願人】(501333021)NHNJapan株式会社 (29)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【出願人】(501333021)NHNJapan株式会社 (29)
【Fターム(参考)】
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