説明

音声メッセージによる着信通知システム、音声蓄積装置及び着信通知方法

【課題】音声メッセージによる着信通知を行わないように設定でき、特定の発信者に対しては、着信時に即時音声ページングを行うようにする。
【解決手段】外線と接続される構内交換機と、構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムにおいて、構内交換機は、外線の信号から発信者情報を検出し、発信者情報を含む信号を音声蓄積装置に送信し、音声蓄積装置は、発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルと、詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、合成された音声メッセージを送出する音声メッセージ送出開始時間を設定するタイマと、を備え、受信した発信者情報に基づき詳細情報を情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は音声メッセージによる着信通知システム、音声蓄積装置及び着信通知方法に係り、特に外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システム、音声蓄積装置及び着信通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
音声メッセージによる着信通知を行なうシステムは、電話機から少し離れた場所、構内の別の場所にいる場合等は、多機能電話機に表示される発信者番号は確認できないため、音声メッセージによる着信通知は有効である。
着信に対して音声蓄積装置による音声メッセージによる着信通知するシステムの一例が、特許文献1に記載されている。このシステムにおいて、着信があると、音声ページングで呼び出しを行うようになっている。
なお先行技術文献として、特許文献2に、音声メッセージによる着信通知システムとは異なる技術分野の、防犯用の監視システムにおいて、モード内容に応じて監視動作を開始するまでの遅延時間を設定し、遅延時間が経過して場合に、監視動作開始の時間を設定することの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4165508号明細書(図1、図6)
【特許文献2】特開2005−222116号公報(段落0020、0035)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、すぐ電話機で応答できるような場合でも、音声メッセージによる着信通知を行なうため、周囲に直接関係のない業務に携わる人がいたりすると迷惑であり、煩わしいことがある。また、外線より着信があるたびに着信を通知する音声メッセージによる着信通知が行われると、煩わしく、業務に支障をきたす場合もある。
電話機のすぐそばにいる場合は、多機能電話機の画面表示で、発信者番号や、システムにあらかじめ登録した発信者番号に対する名前を確認することができるため、わざわざ音声メッセージで着信を通知する必要性は少ない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る着信通知システムは、外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムにおいて、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルと、該詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、合成された音声メッセージを送出する音声メッセージ送出開始時間を設定するタイマと、を備え、受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報を前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、前記音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする。
【0006】
また本発明に係る着信通知システムは、外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムにおいて、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルと、前記詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、を備え、受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報と前記音声メッセージ送出開始時間とを前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る音声蓄積装置は、外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムの音声蓄積装置において、
前記構内交換機から発信者情報を含む信号を受信する送受信部と、
前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルと、
該詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、
合成された音声メッセージを送出する音声メッセージ送出開始時間を設定するタイマと、を備え、
前記送受信部で受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報を前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、前記音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする。
【0008】
また本発明に係る音声蓄積装置は、外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムの音声蓄積装置において、
前記構内交換機から発信者情報を含む信号を受信する送受信部と、
前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルと、
前記詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、を備え、
前記送受信部で受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報と前記音声メッセージ送出開始時間とを前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る着信通知方法は、外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた着信通知システムの音声メッセージによる着信通知方法において、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、受信した前記発信者情報に基づき、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルから前記詳細情報を検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、設定された音声メッセージ送出開始時間の経過後に前記音声メッセージを送出することを特徴とする。
【0010】
また本発明に係る着信通知方法は、外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた着信通知システムの音声メッセージによる着信通知方法において、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、受信した前記発信者情報に基づき、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルから詳細情報と音声メッセージ送出開始時間を検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に前記音声メッセージを送出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1の効果は、電話機のそばにいる場合等、着信にすぐに応答できる場合は、音声メッセージによる着信通知を行わないことができることにある。その理由は、着信してから一定時間後に、音声メッセージによる着信通知を行うためである。
【0012】
本発明の第2の効果は、重要な顧客等、特定の発信者に対しては、着信時に即時音声ページングを行うことで、着信した内線や、近くにいる内線から代理応答する等、すぐに応答するように促すことができることにある。その理由は、発信者番号ごとに音声メッセージによる着信通知開始時間を変更することが可能となるためである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る着信通知システムの一実施形態の構成図である。
【図2】音声蓄積装置の一構成例を示す構成図である。
【図3】外線着信から音声ページング動作をするまでを示したフローチャートである。
【図4】構内交換機と音声蓄積装置で発生するイベントと、外線、多機能電話機、スピーカーの動作を示すシーケンス図である。
【図5】音声蓄積装置のデータベースにある発信者番号に対応する詳細情報テーブル表である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の典型的な実施形態の構成について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る着信通知システムの一実施形態の構成図である。図2は音声蓄積装置の一構成例を示す構成図である。
図1を参照すると、本実施形態に係る着信通知システムは、構内交換機100、ボイスメールサービスを提供する音声蓄積装置101、外線110、多機能電話機130、ボイスメール用内線(以降、VM内線と呼ぶ)120,121、ページング放送を行うスピーカー140から構成されている。
図2に示すように、音声蓄積装置101は、構内交換機100から着信信号と発信者情報となる発信者番号(発信者の電話番号)を受信し、音声メッセージを送出する送受信部1011と、発信者番号より、音声蓄積装置内のメモリ内に記録された、発信者番号に対応する詳細情報(名前、所属、役職等)の詳細情報テーブル(図5参照)1013、詳細情報を音声メッセージとして合成する音声メッセージ合成部1014、着信してから音声ページングを起動して、音声メッセージを送出開始するまでの時間を設定し、時間経過後に制御部1012に通知するタイマ1015、各部(送受信部1011、詳細情報テーブル1013、音声メッセージ合成部1014)の動作を制御する制御部1012から構成されている。制御部1012内で時間経過をカウントする場合にはタイマ1015は制御部1012内に有する。音声蓄積装置101は、構内交換機100のVM内線120,121として、構内交換機100の音声呼び出しおよび、スピーカーページングのサービス機能を起動させることで、音声ページングによる着信通知メッセージ送出(音声メッセージ送出)を行う。音声メッセージの送出のタイミングは、図5の詳細情報テーブルに記録された、着信してから音声ページングを起動して、音声メッセージを送出開始するまでの時間によって設定される。この時間は、発信者番号に対応して設定される。音声メッセージの一例は、“△△株式会社営業部、鈴木正様よりお電話です”であり、この音声メッセージは10秒後に送出される。
【0016】
次に、図1および図3のフローチャートと図4のシーケンス図と図5の表を参照して、上記着信通知システムの動作について詳細に説明する。
図3は、外線着信から音声ページング(音声呼び出しとスピーカーページング)動作をするまでを示したフローチャートである。図4は、図3で示すフローを構内交換機100と音声蓄積装置101で発生するイベントと、外線110、多機能電話機130、スピーカー140の動作を示すシーケンス図である。図5は、音声蓄積装置101のデータベースにある発信者番号に対応する詳細情報テーブル表である。
【0017】
まず、構内交換機100は、外線110からの着信を検出する(図4のステップB10)。そして、音声蓄積装置101へ着信信号と発信者番号を送出する(図3のステップA10及び図4のステップB10)。その時、同時に、多機能電話機130の外線ボタンを着信表示させるとともに、画面には、発信者番号や予め構内交換機101のシステムデータとして登録しておいた発信者番号ごとの名前表示を行なう(図4のステップB30)。
音声蓄積装置101は、送受信部1011で受信された発信者番号をキーにデータベースの詳細情報テーブル(図5)1013を検索し、発信者を特定し、音声メッセージ合成部1014で音声メッセージを合成する。特定できない場合でも、特定できる範囲で音声メッセージを合成する(図3のステップA30)。
【0018】
そして、音声蓄積装置101に着信してから音声ページングを起動して、音声メッセージを送出開始するまでの時間(以後、音声メッセージ送出開始時間と呼ぶ)をタイマ1015で設定する(図3のステップA40)。タイマにより設定されるタイマ値(音声メッセージ送出開始時間値)は、システムで一定値(タイマ1015又は制御部に設定しておく)、または、音声蓄積装置101のデータベースの詳細情報テーブル(図5)に登録した発信者番号ごとにタイマ値を設定し、音声ページング起動待ちの状態で待機する(図4のステップB90)。詳細情報テーブル1015のタイム値(呼び出し開始時間)は、タイマ値をシステムで一定値(設定者が必要に応じて任意の値に設定できるようにしてもよい)に設定しておく場合にはなくてもよい。
【0019】
ここで、重要な顧客の発信者番号に対しては、タイマ値を0(即時、音声メッセージを送出)にしておくと、即応答または、近くにいる人が即時代理応答することが可能である。
音声ページング起動待ちの状態とき、音声メッセージ送出開始タイマがタイムアウトしたか監視し(図3のステップA50)、タイムアウトした場合、VM内線120,121の空きポートをチェックし(図3のステップA60)、空きポートがあれば、VM内線空きポートを捕捉する(図3のステップA70)。
【0020】
そして、構内交換機100の音声ページング(音声呼び出しおよび、スピーカーページング)サービスを起動する番号をダイヤルし、多機能電話130への音声呼び出しとスピーカーページングを起動し(図3のステップA80及び図4のステップB21)、音声メッセージを送出する(図3のステップA90及び図4のステップB22)。
VM内線120,121の空きポートがない場合は、音声呼び出しおよび、スピーカーページングは起動せず、外線着信を継続する(図3のステップA61)。
一定時間経過して多機能電話機130にて、着信不応答の場合、音声蓄積装置101が自動応答し、不応答であるメッセージを送出して、発信者のメッセージ録音を行なう(図3のステップA101)。
【0021】
本実施形態では、構内交換機に収容されている外線からの着信呼を、音声蓄積装置により自動応答するシステムにおいて、外線着信呼を多機能電話機に着信させると同時に、音声蓄積装置より、構内交換機のページングサービスを起動することで、音声ページングを行い、その時、外線着信呼の発信者番号により、あらかじめ音声蓄積装置に登録してある詳細情報(会社名、部門名、名前等)と一致するものを音声合成し、たとえば、“△△株式会社営業部、鈴木正様よりお電話です”といったメッセージを再生し、着信通知を行う。このときに、音声メッセージによる着信通知開始時間を任意に変更する。
【0022】
外線から着信を検出し、電話機に着信してから、音声蓄積装置より、構内交換機の音声ページングサービスを起動し、音声メッセージによる着信通知を行うまでの時間を任意に変更可能とすることで、一定時間置いてから音声メッセージによる着信通知が行われるようにする。
本実施形態の構成により、すぐに電話機で応答する場合は、音声メッセージによる着信通知は行われないので、周囲を気にすることなく、特定の発信者のみや、電話機の近くだが、すぐに応答できないような場所にいる場合など、必要に応じた最小限の範囲で、音声メッセージによる着信通知を行なうことが可能である。
【0023】
本実施形態に係る音声蓄積装置101は、専用IC等のハードウェアで構成することができるが、コンピュータを用いたソフトウェア(プログラム)で構成することができる。すなわち、音声蓄積装置101をCPU、図3に示される音声蓄積装置101の音声メッセージ合成部、タイマ、制御部の動作を記述したプログラム、詳細情報テーブルのデータを記憶するハードディスク、ROM等の記憶部、CPUの演算に必要なデータを記憶するRAM等のメモリ等、送受信部を備えたコンピュータで構成することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の構成には限られない。
【0024】
(付記1)
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムにおいて、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルと、該詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、合成された音声メッセージを送出する音声メッセージ送出開始時間を設定するタイマと、を備え、受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報を前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、前記音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする着信通知システム。
【0025】
(付記2)
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムにおいて、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルと、前記詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、を備え、受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報と前記音声メッセージ送出開始時間とを前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする着信通知システム。
【0026】
(付記3)
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムの音声蓄積装置において、
前記構内交換機から発信者情報を含む信号を受信する送受信部と、
前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルと、
該詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、
合成された音声メッセージを送出する音声メッセージ送出開始時間を設定するタイマと、を備え、
前記送受信部で受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報を前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、前記音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする音声蓄積装置。
【0027】
(付記4)
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムの音声蓄積装置において、
前記構内交換機から発信者情報を含む信号を受信する送受信部と、
前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルと、
前記詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、を備え、
前記送受信部で受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報と前記音声メッセージ送出開始時間とを前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする音声蓄積装置。
【0028】
(付記5)
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた着信通知システムの音声メッセージによる着信通知方法において、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、受信した前記発信者情報に基づき、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルから前記詳細情報を検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、設定された音声メッセージ送出開始時間の経過後に前記音声メッセージを送出することを特徴とする着信通知方法。
【0029】
(付記6)
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた着信通知システムの音声メッセージによる着信通知方法において、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、受信した前記発信者情報に基づき、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルから詳細情報と音声メッセージ送出開始時間を検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に前記音声メッセージを送出することを特徴とする着信通知方法。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システム、音声蓄積装置に用いられ、音声メッセージによる着信通知を行わないように設定でき、特定の発信者に対しては、着信時に即時音声ページングを行うことが可能なシステム、音声蓄積装置に利用される。
【符号の説明】
【0031】
100 構内交換機
101 音声蓄積装置
110 外線
120 VM内線
130 多機能電話機
140 スピーカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムにおいて、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルと、該詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、合成された音声メッセージを送出する音声メッセージ送出開始時間を設定するタイマと、を備え、受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報を前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、前記音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする着信通知システム。
【請求項2】
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムにおいて、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルと、前記詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、を備え、受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報と前記音声メッセージ送出開始時間とを前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする着信通知システム。
【請求項3】
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムの音声蓄積装置において、
前記構内交換機から発信者情報を含む信号を受信する送受信部と、
前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を有する情報テーブルと、
該詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、
合成された音声メッセージを送出する音声メッセージ送出開始時間を設定するタイマと、を備え、
前記送受信部で受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報を前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、前記音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする音声蓄積装置。
【請求項4】
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた、音声メッセージによる着信通知システムの音声蓄積装置において、
前記構内交換機から発信者情報を含む信号を受信する送受信部と、
前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルと、
前記詳細情報を用いて音声メッセージを合成する音声メッセージ合成部と、を備え、
前記送受信部で受信した前記発信者情報に基づき前記詳細情報と前記音声メッセージ送出開始時間とを前記情報テーブルから検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に合成された音声メッセージを送出することを特徴とする音声蓄積装置。
【請求項5】
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた着信通知システムの音声メッセージによる着信通知方法において、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、受信した前記発信者情報に基づき、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報を記録する情報テーブルから前記詳細情報を検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、設定された音声メッセージ送出開始時間の経過後に前記音声メッセージを送出することを特徴とする着信通知方法。
【請求項6】
外線と接続される構内交換機と、該構内交換機と接続される音声蓄積装置とを備えた着信通知システムの音声メッセージによる着信通知方法において、
前記構内交換機は、前記外線の信号から発信者情報を検出し、該発信者情報を含む信号を前記音声蓄積装置に送信し、
前記音声蓄積装置は、受信した前記発信者情報に基づき、前記発信者情報を含む発信者に関する詳細情報及び前記発信者情報に対応して設定された音声メッセージ送出開始時間を有する情報テーブルから詳細情報と音声メッセージ送出開始時間を検索し、検索された詳細情報を用いて音声メッセージを合成し、検索された音声メッセージ送出開始時間の経過後に前記音声メッセージを送出することを特徴とする着信通知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−65240(P2012−65240A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209253(P2010−209253)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】