説明

音声学習装置及び音声学習プログラム

【課題】音声コンテンツにおける任意の部分について理解を深めつつ、コンテンツ全体について学習を行うことを可能とする。
【解決手段】電子辞書1は、教材音声91及び教材テキスト92を記憶するとともに、教材テキスト92における繰返し学習例文を、教材音声91のうち当該繰返し学習例文との対応部分に対応付けて記憶するROM80と、音声出力を行うときに教材テキスト92のうち繰返し学習例文を含む部分を表示させるとともに、ユーザ操作に基づいて音声出力を一時停止させるCPU20と、音声出力が一時停止された状態で、ユーザ操作に基づき教材テキスト92中の繰返し学習例文を指定する入力部30とを備える。CPU20は、繰返し学習例文が指定された場合に、教材音声91のうち当該指定繰返し学習例文との対応部分を音声出力させた後、ユーザ操作に基づき一時停止部分から教材音声91を音声出力させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声学習装置及び音声学習プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スピーカに音声出力させて語学学習を行う音声学習装置では、模範音声を複数回、音声出力させたり、模範音声とユーザによる復唱音声とを比較したりすることができるようになっている(例えば特許文献1参照)。また、このような音声学習装置には、近年、表示装置が具備されるようになっており、ユーザが音声出力を一時停止させると、音声出力中の単語の意味内容が表示された後、音声出力を再開できるようになっている(例えば特許文献2参照)。
【0003】
また、近年の音声学習装置では、テレビやラジオ用に作成された音声教材がコンテンツとして内蔵されるようになっている。このようなコンテンツでは、出演者が雑談を盛り込んだり、前後のセンテンスを比較して解説を行ったり、センテンスの内容の関連話題に言及したりして、生徒が飽きてしまうのを防止するようになっている。
【0004】
ところで、このような音声コンテンツで学習を行うときには、或るセンテンスを聞いている際に、そのセンテンスよりも前後のセンテンスを聞きたくなる場合がある。また、雑談部分は聞き流しながら、重要なセンテンスを繰り返し音声出力させたい場合がある。これらの操作を行うことにより、ユーザは音声コンテンツにおける任意の部分について理解を深めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−262090号公報
【特許文献2】特開2007−219218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のような音声コンテンツは、内容の全体を通じて語学力を高めることを意図しているため、音声出力される内容に漏れが生じると、学習効果が低下してしまう。
【0007】
本発明の課題は、音声コンテンツにおける任意の部分について理解を深めつつ、音声コンテンツ全体について学習を行うことのできる音声学習装置及び音声学習プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、音声学習装置において、
語学学習用の教材音声を記憶する教材音声記憶手段と、
前記教材音声に対応する教材テキストを記憶するとともに、当該教材テキストにおける繰返し学習例文を、前記教材音声のうち当該繰返し学習例文との対応部分に対応付けて記憶する繰返し学習テキスト記憶手段と、
前記教材音声を音声出力する音声出力手段と、
前記音声出力手段が音声出力を行うときに、前記教材テキストのうち、繰返し学習例文を含む部分を表示させる教材テキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記音声出力手段による音声出力を一時停止する一時停止手段と、
前記一時停止手段により音声出力が一時停止された状態で、ユーザ操作に基づいて前記教材テキスト中の繰返し学習例文を、指定繰返し学習例文として指定する繰返し学習例文指定手段と、
前記繰返し学習例文指定手段により指定繰返し学習例文が指定された場合に、前記教材音声のうち、当該指定繰返し学習例文との対応部分を前記音声出力手段に音声出力させる繰返し学習例文音声出力制御手段と、
前記教材音声のうち、前記指定繰返し学習例文との対応部分が音声出力された後に、ユーザ操作に基づいて、前記一時停止手段によって一時停止された部分から、前記教材音声を前記音声出力手段に音声出力させる教材音声出力再開手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、音声コンテンツにおける任意の部分について理解を深めつつ、音声コンテンツ全体について学習を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】電子辞書の概観を示す平面図である。
【図2】電子辞書の内部構成を示すブロック図である。
【図3】音声学習処理を示すフローチャートである。
【図4】音声学習処理を示すフローチャートである。
【図5】表示部の表示内容を示す図である。
【図6】表示部の表示内容を示す図である。
【図7】表示部の表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明に係る情報表示装置を電子辞書に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
【0012】
[外観構成]
図1は、電子辞書1の平面図である。
この図に示すように、電子辞書1は、メインディスプレイ10、サブディスプレイ11、カードスロット12、スピーカ13及びキー群2を備えている。
【0013】
メインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、ユーザによるキー群2の操作に応じた文字や符号等、各種データをカラーで表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施の形態におけるメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、いわゆるタッチパネル110(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力等の操作を受け付け可能となっている。
【0014】
カードスロット12は、種々の情報を記憶した外部情報記憶媒体12a(図2参照)と着脱可能に設けられている。
【0015】
スピーカ13は、ユーザによるキー群2の操作に応じた音声を出力する部分である。
【0016】
キー群2は、ユーザから電子辞書1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、キー群2は、訳/決定キー2bと、文字キー2cと、辞書選択キー2dと、カーソルキー2eと、シフトキー2fと、戻るキー2gと、メニューキー2h等とを有している。
【0017】
訳/決定キー2bは、検索の実行や、見出し語の決定等に使用されるキーである。文字キー2cは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施の形態においては“A”〜“Z”キーを備えている。辞書選択キー2dは、後述の辞書データベース820,…(図2参照)の選択に使用されるキーである。
【0018】
カーソルキー2eは、画面内の反転表示位置、つまりカーソル位置の移動等に使用されるキーであり、本実施の形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。シフトキー2fは、日本語の単語を検索対象に設定するとき等に使用されるキーである。戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。メニューキー2hは、各種のモード設定を行うためのキーである。
【0019】
[内部構成]
続いて、電子辞書1の内部構造について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
【0020】
この図に示すように、電子辞書1は、表示部40、入力部30、音声出力部70、記録媒体読取部60、CPU(Central Processing Unit)20、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、各部はバスで相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
【0021】
表示部40は、上述のメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11を備えており、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種情報をメインディスプレイ10やサブディスプレイ11に表示するようになっている。
【0022】
入力部30は、上述のキー群2やタッチパネル110を備えており、押下されたキーやタッチパネル110の位置に対応する信号をCPU20に出力するようになっている。
【0023】
音声出力部70は、上述のスピーカ13を備えており、CPU20から入力される音声出力信号に基づいてスピーカ13に音声出力を行わせるようになっている。
【0024】
記録媒体読取部60は、上述のカードスロット12を備えており、当該カードスロット12に装着された外部情報記憶媒体12aから情報を読み出したり、当該外部情報記憶媒体12aに情報を記録したりするようになっている。
【0025】
ここで、外部情報記憶媒体12aには、辞書データベース820や音声教材コンテンツ9が格納されるようになっている。なお、これら辞書データベース820や音声教材コンテンツ9は後述のフラッシュROM80における辞書データベース820や音声教材コンテンツ9と同様のデータ構造を有しているため、ここでは説明を省略する。
【0026】
フラッシュROM80は、電子辞書1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施の形態においては、フラッシュROM80は、本発明に係る音声学習プログラム81と、辞書データベース群82と、音声教材コンテンツ群83と、繰返し音声−設定内容記憶テーブル84等とを記憶している。
【0027】
音声学習プログラム81は、後述の音声学習処理(図3参照)をCPU20に実行させるためのプログラムである。
【0028】
辞書データベース群82は、辞書データベース820を複数有しており、本実施の形態においては、英和辞書や英漢辞書などの辞書データベース820を有している。これら辞書データベース820,…には、見出し語と、この見出し語の説明情報とを対応付けた見出し語情報が複数格納されている。
【0029】
音声教材コンテンツ群83は、複数の音声教材コンテンツ9を有しており、本実施の形態においては所定の期間を通じて月曜日〜金曜日にラジオ放送される「ラジオ英会話」の各回について、音声教材コンテンツ9を有している。
【0030】
音声教材コンテンツ9は、教材音声91と、教材テキスト92とを有している。
教材音声91は、「ラジオ英会話」の音声データであり、本実施の形態においては、連続する複数の教材音声パート910から構成されている。なお、本実施の形態においては、各教材音声91は、「Greetings」、「Dialog」、「Words & Phrases」、「Apply It!」、「Say It!」、「Dialog repeat」及び「Try It in a New Situation」の計7つの教材音声パート910から構成されている。これらの教材音声パート910にはタイトルが付されており、その内容は、該当の音声教材コンテンツ9の学習テーマと、「Greetings」、「Dialog」、「Words & Phrases」、「Apply It!」、「Say It!」、「Dialog repeat」または「Try It in a New Situation」とを組み合わせた内容となっている。また、各教材音声パート910には、当該教材音声パート910について音声出力が終了したか否かが対応付けて記憶されるようになっている。
【0031】
教材テキスト92は、教材音声91をテキスト化したテキストデータであり、本実施の形態においては、各教材音声パート910に1対1で対応する複数の教材テキストパート920から構成されている。但し、各教材テキストパート920の内容は、教材音声パート910の内容と厳密に一致していなくても良く、例えば学習に無関係な部分が省略された内容となっていても良い。
【0032】
以上の教材テキスト92には、複数の繰返し学習例文が含まれており、各繰返し学習例文の近傍(本実施の形態においては文頭)には、教材音声91内での対応部分(当該繰返し学習例文との対応部分)の位置を示すタグが埋設されている。これにより、教材テキスト92における複数の繰返し学習例文は、教材音声91のうち、当該繰返し学習例文との対応部分にそれぞれ対応付けて記憶された状態となっている。
【0033】
繰返し音声−設定内容記憶テーブル84は、繰返し学習例文を音声出力する場合のモード(以下、音声学習モードとする)の設定内容と、繰返し回数の設定内容とを記憶するようになっている。ここで、本実施の形態においては、音声学習モードの設定内容として、「リスニング」(繰返し学習例文の音声出力をユーザにリスニングさせるモード)と「リピーティング」(繰返し学習例文の音声出力をユーザにリスニングさせた後、復唱させるモード)との何れかが繰返し音声−設定内容記憶テーブル84に記憶されるようになっている。
【0034】
RAM90は、CPU20が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。
【0035】
CPU20は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU20は、入力部30から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM80に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU20は、処理結果をRAM90に保存するとともに、当該処理結果を音声出力部70や表示部40に適宜出力させる。
【0036】
[動作]
続いて、電子辞書1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
【0037】
(音声学習処理)
図3は、CPU20が音声学習プログラム81を読み出して実行する音声学習処理の流れを示すフローチャートである。
【0038】
この図に示すように、この音声学習処理においては、まずCPU20は、ユーザ操作に応じて音声教材コンテンツ群83から、何れかの音声教材コンテンツ9を選択教材コンテンツ9Sとして選択する(ステップS1)。なお、このときユーザは、「ラジオ英会話」の放送回番号によって音声教材コンテンツ9を選択しても良いし、月や週、曜日などの選択によって音声教材コンテンツ9を選択しても良い。
【0039】
次に、CPU20は、音声出力の速度、音量についての現時点での設定内容と、その変更ボタン(以下、速度・音量変更ボタンB1とする)(図5(a)参照)とをサブディスプレイ11に表示させる(ステップS2)。
【0040】
次に、CPU20は、サブディスプレイ11に対してタッチ操作が行われるか否かを判定し(ステップS3)、行われないと判定した場合(ステップS3;No)には後述のステップS5に移行する。
【0041】
また、ステップS3においてサブディスプレイ11に対してタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップS3;Yes)には、CPU20は、速度・音量変更ボタンB1へのタッチ操作に応じて音声出力の速度や音量を変更する(ステップS4)。
【0042】
次に、CPU20は、選択教材コンテンツ9Sにおける各教材音声パート910のタイトルをメインディスプレイ10に一覧表示させるとともに、一覧表示されたタイトルのうち、音声出力が終了している教材音声パート910のタイトルに対し、その旨を示すマークM(図5(b)参照)を付記して表示させる(ステップS5)。
【0043】
次に、CPU20は、ユーザ操作に基づいて何れかの教材音声パート910を選択教材音声パート910Sとして選択する(ステップS6)。
【0044】
次に、CPU20は、選択教材音声パート910Sに対応する教材テキストパート920(以下、選択教材テキストパート920Sとする)をメインディスプレイ10に表示させる(ステップS7)。より詳細には、このときCPU20は、選択教材テキストパート920Sに埋設されたタグに基づいて、当該選択教材テキストパート920Sのうち、繰返し学習例文の含まれる部分をメインディスプレイ10に表示させ、各繰返し学習例文の文頭に繰返し音声アイコンI1(図5(c)参照)を表示させる。
【0045】
次に、CPU20は、スピーカ13を介して選択教材音声パート910Sを先頭から順に音声出力させるとともに(ステップS8)、選択教材テキストパート920Sの表示対象範囲の変更ボタン(以下、表示対象範囲変更ボタンB2とする)(図5(c)参照)をサブディスプレイ11に表示させる(ステップS9)。より詳細には、このステップS9においてCPU20は、表示対象ページを切り替えるためのボタンと、表示対象範囲を前後にスクロールさせるためのボタンとを表示対象範囲変更ボタンB2として表示させるようになっている。
【0046】
次に、CPU20は、サブディスプレイ11に対してタッチ操作が行われるか否かを判定し(ステップS10)、行われないと判定した場合(ステップS10;No)には後述のステップS12に移行する。
【0047】
また、ステップS10においてサブディスプレイ11に対してタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップS10;Yes)には、CPU20は、表示対象範囲変更ボタンB2へのタッチ操作に応じて選択教材テキストパート920Sの表示対象範囲を変更する(ステップS11)。また、このときCPU20は、選択教材テキストパート920Sに埋設されたタグに基づいて、メインディスプレイ10に表示されている各繰返し学習例文の文頭に繰返し音声アイコンI1を表示させる。
【0048】
次に、CPU20は、戻るキー2gが操作されるか否かを判定し(ステップS12)、操作されないと判定した場合(ステップS12;No)には、選択教材音声パート910Sの最後まで音声出力が完了したか否かを判定する(ステップS13)。
【0049】
このステップS13において選択教材音声パート910Sの最後まで音声出力が完了していないと判定した場合(ステップS13;No)には、CPU20は、上述のステップS8に移行する。
【0050】
また、ステップS13において選択教材音声パート910Sの最後まで音声出力が完了したと判定した場合(ステップS13;Yes)には、CPU20は、選択教材音声パート910Sに対し、音声出力の終了した旨を対応付けてフラッシュROM80に記憶させ(ステップS14)、メニューキー2hまたは辞書選択キー2dが操作されるか否かを判定する(ステップS15)。
【0051】
そして、このステップS15においてメニューキー2hまたは辞書選択キー2dが操作されないと判定した場合(ステップS15;No)には、CPU20は、上述のステップS5に移行する一方、操作されたと判定した場合(ステップS15;Yes)には音声学習処理を終了し、操作キーに応じた処理を実行する。
【0052】
また、上述のステップS12において戻るキー2gが操作されたと判定した場合(ステップS12;Yes)には、CPU20は、音声出力を一時停止するとともに、選択教材音声パート910Sにおける停止部分の位置情報を一時保存する(ステップS21)。
【0053】
次に、CPU20は、繰返し学習例文についての音声学習の開始を指示するための音声学習アイコンI2(図6(a)参照)をメインディスプレイ10の端部に表示させ(ステップS22)、当該音声学習アイコンI2に対してタッチ操作が行われるか否かを判定する(ステップS23)。
【0054】
このステップS23において音声学習アイコンI2に対してタッチ操作が行われないと判定した場合(ステップS23;No)には、CPU20は、訳/決定キー2bが操作されるか否かを判定する(ステップS24)。
【0055】
このステップS24において訳/決定キー2bが操作されないと判定した場合(ステップS24;No)には、CPU20は、ステップS23に移行する。
【0056】
また、ステップS24において訳/決定キー2bが操作されたと判定した場合(ステップS24;Yes)には、CPU20は、一時保存された位置情報、つまり選択教材音声パート910Sにおける停止部分の位置情報に基づいて、選択教材音声パート910Sのうち、ステップS21で一時停止された部分から音声出力を再開させ(ステップS25)、上述のステップS13に移行する。
【0057】
また、上述のステップS23において音声学習アイコンI2に対してタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップS23;Yes)には、CPU20は、図4に示すように、音声学習モードの設定を「リスニング」,「リピーティング」の何れかとするためのリスニングボタンB3,リピーティングボタンB4と、繰返し回数の設定を変更するための回数変更ボタンB5とをメインディスプレイ10の端部に表示させるとともに(図6(b)参照)、現時点でのこれらの設定内容を繰返し音声−設定内容記憶テーブル84から読み出し、リスニングボタンB3,リピーティングボタンB4及び回数変更ボタンB5を介して表示させる(ステップS31)。より具体的には、このときCPU20は、リスニングボタンB3,リピーティングボタンB4のうち、現時点での音声学習モードに合致するボタンを識別表示させるとともに、現時点での繰返し回数を回数変更ボタンB5上に表示させる。なお、本実施の形態においては、リスニングボタンB3,リピーティングボタンB4を操作すると、操作されたボタンに応じて音声学習モードが「リスニング」,「リピーティング」に設定されるようになっている。また、回数変更ボタンB5を操作すると、繰返し回数の設定内容が「1回」、「3回」、「5回」の間で順に切り替わって設定されるようになっている。
【0058】
次に、CPU20は、メインディスプレイ10に表示されている各繰返し音声アイコンI1のうち、最上部に表示されている繰返し音声アイコンI1を指定して反転表示させる(ステップS32)。これにより、選択教材テキストパート920Sのうち、繰返し音声アイコンI1に対応する繰返し学習例文、つまり先頭の繰返し学習例文が指定繰返し学習例文として指定される。
【0059】
次に、CPU20は、リスニングボタンB3やリピーティングボタンB4、回数変更ボタンB5に対してタッチ操作が行われるか否かを判定し(ステップS33)、行われないと判定した場合(ステップS33;No)には後述のステップS35に移行する。
【0060】
また、ステップS33においてリスニングボタンB3やリピーティングボタンB4、回数変更ボタンB5に対してタッチ操作が行われたと判定した場合(ステップS33;Yes)には、CPU20は、そのタッチ操作に応じて音声学習モードや繰返し回数の設定内容を変更し、リスニングボタンB3,リピーティングボタンB4及び回数変更ボタンB5を介して変更後の設定内容を表示させる(ステップS34)。
【0061】
次に、CPU20は、戻るキー2gが操作されるか否かを判定し(ステップS35)、操作されたと判定した場合(ステップS35;Yes)には、上述のステップS22に移行する。
【0062】
また、ステップS35において戻るキー2gが操作されないと判定した場合(ステップS35;No)には、CPU20は、カーソルキー2eが操作されるか否かを判定する(ステップS36)。
【0063】
このステップS36においてカーソルキー2eが操作されないと判定した場合(ステップS36;No)には、CPU20は、後述のステップS38に移行する。
【0064】
また、ステップS36においてカーソルキー2eが操作されたと判定した場合(ステップS36;Yes)には、CPU20は、カーソルキー2eの操作に応じ、指定される繰返し音声アイコンI1を変更し、変更後に指定される繰返し音声アイコンI1を反転表示させる(ステップS37)。これにより、選択教材テキストパート920Sのうち、変更後の繰返し音声アイコンI1に対応する繰返し学習例文が指定繰返し学習例文として指定される。また、このステップS37においてCPU20は、メインディスプレイ10の表示領域外の繰返し音声アイコンI1が指定される場合には、選択教材テキストパート920Sの表示対象範囲をスクロール表示させ、当該選択教材テキストパート920S中の繰返し学習例文を指定繰返し学習例文として指定する。
【0065】
次に、CPU20は、訳/決定キー2bが操作されるか否かを判定する(ステップS38)。但し、このステップS38においてCPU20は、繰返し音声アイコンI1に対してタッチ操作が行われるか否かを判定することとしても良い。
【0066】
このステップS38において訳/決定キー2bが操作されないと判定した場合(ステップS38;No)には、CPU20は、戻るキー2gが操作されるか否かを判定し(ステップS39)、操作されないと判定した場合(ステップS39;No)にはステップS38に移行する一方、操作されたと判定した場合(ステップS39;Yes)にはステップS33に移行する。
【0067】
また、ステップS38において訳/決定キー2bが操作されたと判定した場合(ステップS38;Yes)には、CPU20は、繰返し音声−設定内容記憶テーブル84を参照し、現時点での音声学習モードが「リピーティング」であるか否かを判定する(ステップS41)。
【0068】
このステップS41において音声学習モードが「リピーティング」であると判定した場合(ステップS41;Yes)には、CPU20は、選択教材音声パート910Sのうち、指定繰返し学習例文(反転指定されている繰返し音声アイコンI1に対応する繰返し学習例文)との対応部分(以下、指定繰返し学習例文−対応音声部分とする)を音声出力させた後、ユーザによる復唱のための所定の無音時間だけ待機した後(ステップS42)、後述のステップS44に移行する。なお、本実施の形態においては、無音時間として、指定繰返し学習例文−対応音声部分の音声出力に要した時間に2秒を加えた時間を用いている。また、上述のステップS38においてユーザが訳/決定キー2bの操作ではなく、繰返し音声アイコンI1に対するタッチ操作を行った場合には、このステップS42においてCPU20は、タッチされた繰返し音声アイコンI1に対応する繰返し学習例文を指定繰返し学習例文として指定し、指定繰返し学習例文−対応音声部分を音声出力させる。
【0069】
また、ステップS41において音声学習モードが「リピーティング」でないと判定した場合、つまり音声学習モードが「リスニング」であると判定した場合(ステップS41;No)には、CPU20は、指定繰返し学習例文−対応音声部分を音声出力させる(ステップS43)。なお、上述のステップS38においてユーザが訳/決定キー2bの操作ではなく、繰返し音声アイコンI1に対するタッチ操作を行った場合には、このステップS43においてCPU20は、タッチされた繰返し音声アイコンI1に対応する繰返し学習例文を指定繰返し学習例文として指定し、指定繰返し学習例文−対応音声部分を音声出力させる。
【0070】
次に、CPU20は、戻るキー2gが操作されるか否かを判定し(ステップS44)、操作されたと判定した場合(ステップS44;Yes)には、上述のステップS33に移行する。
【0071】
また、ステップS44において戻るキー2gが操作されないと判定した場合(ステップS44;No)には、CPU20は、繰返し音声−設定内容記憶テーブル84に記憶された繰返し回数だけ指定繰返し学習例文の音声出力が繰り返されたか否かを判定する(ステップS45)。
【0072】
このステップS45において、繰返し音声−設定内容記憶テーブル84に記憶された繰返し回数だけ指定繰返し学習例文−対応音声部分の音声出力が繰り返されていないと判定した場合(ステップS45;No)には、CPU20は上述のステップS41に移行する一方、繰り返されたと判定した場合(ステップS45;Yes)には、上述のステップS33に移行する。
【0073】
(動作例)
続いて、図面を参照しつつ、上記の音声学習処理を具体的に説明する。
【0074】
まず、図5(a)に示すように、ユーザが音声教材コンテンツ群83から、何れかの音声教材コンテンツ9を選択教材コンテンツ9Sとして選択すると(ステップS1)、音声出力の速度、音量についての現時点での設定内容と、速度・音量変更ボタンB1とがサブディスプレイ11に表示される(ステップS2)。なお、この図中、メインディスプレイ10の表示内容は、ユーザが月,週の選択によって当該週における各曜日の音声教材コンテンツ9のタイトルを表示させ、月曜日の音声教材コンテンツ9を選択した状態を示している。
【0075】
次に、図5(b)に示すように、選択教材コンテンツ9Sにおける各教材音声パート910のタイトルがメインディスプレイ10に一覧表示されるとともに、一覧表示されたタイトルのうち、音声出力が終了している教材音声パート910のタイトルに対し、その旨を示すマークMが付記して表示される(ステップS5)。
【0076】
次に、ユーザがタイトル「The Forbidden Fruit Dialog」の教材音声パート910を選択教材音声パート910Sとして選択すると(ステップS6)、図5(c)に示すように、選択教材音声パート910Sに対応する選択教材テキストパート920Sがメインディスプレイ10に表示される(ステップS7)。より詳細には、選択教材テキストパート920Sのうち、繰返し学習例文の含まれる部分がメインディスプレイ10に表示され、各繰返し学習例文の文頭に繰返し音声アイコンI1が表示される。
【0077】
次に、スピーカ13を介して選択教材音声パート910Sが先頭から順に音声出力されるとともに(ステップS8)、表示対象範囲変更ボタンB2がサブディスプレイ11に表示される(ステップS9)。
【0078】
次に、ユーザが戻るキー2gを操作すると(ステップS12;Yes)、音声出力が一時停止されるとともに、選択教材音声パート910Sにおける停止部分の位置情報が一時保存され(ステップS21)、図6(a)に示すように、音声学習アイコンI2がメインディスプレイ10の端部に表示される(ステップS22)。
【0079】
次に、ユーザが音声学習アイコンI2に対してタッチ操作を行うと(ステップS23;Yes)、図6(b)に示すように、リスニングボタンB3,リピーティングボタンB4,回数変更ボタンB5がメインディスプレイ10の端部に表示されるとともに、現時点での音声学習モードの設定内容、繰返し回数の設定内容が繰返し音声−設定内容記憶テーブル84から読み出され、リスニングボタンB3,リピーティングボタンB4及び回数変更ボタンB5を介して表示される(ステップS31)。なお、本動作例においては、このとき音声学習モードの設定は「リスニング」となっており、繰返し回数の設定は「1回」となっている。
【0080】
次に、メインディスプレイ10に表示されている各繰返し音声アイコンI1のうち、最上部に表示されている繰返し音声アイコンI1が指定されて反転表示される(ステップS32)。これにより、選択教材テキストパート920Sのうち、繰返し音声アイコンI1に対応する繰返し学習例文、つまり先頭の繰返し学習例文が指定繰返し学習例文として指定される。
【0081】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップS38;Yes)、図6(c)に示すように、現時点での音声学習モードが「リピーティング」でなく「リスニング」であると判定され(ステップS41;No)、指定繰返し学習例文−対応音声部分が1回、音声出力される(ステップS43、ステップS45;Yes)。
【0082】
なお、図6(b)に示した状態において、音声学習モードの設定が「リピーティング」となっていた場合には、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップS38;Yes)、図6(d)に示すように、現時点での音声学習モードが「リピーティング」であると判定され(ステップS41;Yes)指定繰返し学習例文−対応音声部分が音声出力された後、所定の無音時間が経過する(ステップS42)。
【0083】
また、図6(b)に示した状態において、ユーザが回数変更ボタンB5に対してタッチ操作を行うと(ステップS33;Yes)、図7(a)〜(c)に示すように、そのタッチ操作の回数に応じて繰返し回数の設定内容が「1回」(操作回数:0回,3回,6回,…)、「3回」(操作回数:1回,4回,…)、「5回」(操作回数:2回,5回,…)の順に変更され、回数変更ボタンB5を介して変更後の設定内容が表示される(ステップS34)。
【0084】
以上の電子辞書1によれば、図3,図4におけるステップS21〜S25,S31〜S45や図6などに示したように、ユーザ操作に基づいて、教材音声91の音声出力が一時停止され、ユーザ操作に基づいて教材テキスト92中の繰返し学習例文が指定繰返し学習例文として指定されると、教材音声91のうち、当該指定繰返し学習例文との対応部分が音声出力された後に、ユーザ操作に基づいて、一時停止された部分から教材音声91が音声出力されるので、教材音声91の音声出力を一時停止させて任意の繰返し学習例文を音声出力させ、一時停止された部分から教材音声91の音声出力を再開することができる。従って、音声出力される内容に漏れが生じるのを防止することができるため、音声教材コンテンツ9における任意の部分について理解を深めつつ、コンテンツ全体について学習を行うことができる。
【0085】
また、図4のステップS34,S45などに示したように、ユーザ操作に基づいて音声出力の繰返し回数が設定され、教材音声91のうち、指定繰返し学習例文との対応部分が、繰返し回数の設定内容に従って音声出力されるので、繰返し学習例文を任意の回数だけ繰り返して音声出力させることができる。
また、図4のステップS34,S42,S43等に示したように、ユーザ操作に基づいて各回の音声出力の間に復唱のための無音時間を設けるか否か、つまり音声学習モードを「リピーティング」にするか「リスニング」にするかが設定され、教材音声91のうち、指定繰返し学習例文との対応部分が当該設定内容に従って音声出力されるので、任意の学習方法で繰返し学習例文について学習を行うことができる。
【0086】
また、図3のステップS5や図5(b)等に示したように、ユーザ操作に基づいて各教材音声パート910のタイトルが一覧表示されるとともに、表示された複数のタイトルのうち、音声出力が終了している教材音声パート910のタイトルに対し、その旨のマークMが付記して表示されるので、音声出力される内容に漏れが生じるのを確実に防止することができる。
【0087】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0088】
例えば、本発明に係る情報表示装置を電子辞書1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る音声学習プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
【0089】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
語学学習用の教材音声を記憶する教材音声記憶手段と、
前記教材音声に対応する教材テキストを記憶するとともに、当該教材テキストにおける繰返し学習例文を、前記教材音声のうち当該繰返し学習例文との対応部分に対応付けて記憶する繰返し学習テキスト記憶手段と、
前記教材音声を音声出力する音声出力手段と、
前記音声出力手段が音声出力を行うときに、前記教材テキストのうち、繰返し学習例文を含む部分を表示させる教材テキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記音声出力手段による音声出力を一時停止する一時停止手段と、
前記一時停止手段により音声出力が一時停止された状態で、ユーザ操作に基づいて前記教材テキスト中の繰返し学習例文を、指定繰返し学習例文として指定する繰返し学習例文指定手段と、
前記繰返し学習例文指定手段により指定繰返し学習例文が指定された場合に、前記教材音声のうち、当該指定繰返し学習例文との対応部分を前記音声出力手段に音声出力させる繰返し学習例文音声出力制御手段と、
前記教材音声のうち、前記指定繰返し学習例文との対応部分が音声出力された後に、ユーザ操作に基づいて、前記一時停止手段によって一時停止された部分から、前記教材音声を前記音声出力手段に音声出力させる教材音声出力再開手段と、
を備えることを特徴とする音声学習装置。
<請求項2>
請求項1記載の音声学習装置において、
前記繰返し学習例文音声出力制御手段は、
ユーザ操作に基づいて、音声出力の繰返し回数を設定する繰返し回数設定手段と、
ユーザ操作に基づいて、各回の音声出力の間に、ユーザによる復唱のための無音時間を設けるか否かを設定する復唱有無設定手段と、
を有し、
前記教材音声のうち、前記指定繰返し学習例文との対応部分を、前記繰返し回数設定手段及び前記復唱有無設定手段による設定内容に従って音声出力することを特徴とする音声学習装置。
<請求項3>
請求項1または2記載の音声学習装置において、
前記繰返し学習テキスト記憶手段は、
前記教材テキストにおける複数の繰返し学習例文を、前記教材音声のうち当該繰返し学習例文との対応部分にそれぞれ対応付けて記憶しており、
前記繰返し学習例文指定手段は、
前記教材テキストにおける複数の繰返し学習例文のうち、ユーザ操作に基づいて指定される繰返し学習例文を、指定繰返し学習例文として指定することを特徴とする音声学習装置。
<請求項4>
請求項1〜3の何れか一項に記載の音声学習装置において、
教材音声は、連続する複数の教材音声パートから構成され、
前記教材テキストは、各教材音声パートに対応する複数の教材テキストパートから構成され、
前記教材テキスト表示制御手段は、
前記教材テキストにおける各教材テキストパートのうち、前記音声出力手段により音声出力される前記教材音声パートに対応する前記教材テキストパートを音声出力教材テキストパートとして検出し、この音声出力教材テキストパートのうち、繰返し学習例文を含む部分を表示させ、
前記繰返し学習例文指定手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記音声出力教材テキストパート内で表示対象範囲をスクロール表示させ、当該音声出力教材テキストパート中の繰返し学習例文を前記指定繰返し学習例文として指定することを特徴とする音声学習装置。
<請求項5>
請求項4記載の音声学習装置において、
ユーザ操作に基づいて、各教材音声パートのタイトルを一覧表示させるとともに、表示された複数のタイトルのうち、音声出力が終了している教材音声パートのタイトルに対し、その旨を付記して表示させるパートタイトル表示制御手段を備えることを特徴とする音声学習装置。
<請求項6>
語学学習用の教材音声を記憶する教材音声記憶手段と、
前記教材音声に対応する教材テキストを記憶するとともに、当該教材テキストにおける繰返し学習例文を、前記教材音声のうち当該繰返し学習例文との対応部分に対応付けて記憶する繰返し学習テキスト記憶手段と、
前記教材音声を音声出力する音声出力手段と、
を備えるコンピュータに、
前記音声出力手段が音声出力を行うときに、前記教材テキストのうち、繰返し学習例文を含む部分を表示させる教材テキスト表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記音声出力手段による音声出力を一時停止する一時停止機能と、
前記一時停止機能により音声出力が一時停止された状態で、ユーザ操作に基づいて前記教材テキスト中の繰返し学習例文を、指定繰返し学習例文として指定する繰返し学習例文指定機能と、
前記繰返し学習例文指定機能により指定繰返し学習例文が指定された場合に、前記教材音声のうち、当該指定繰返し学習例文との対応部分を前記音声出力手段に音声出力させる繰返し学習例文音声出力制御機能と、
前記教材音声のうち、前記指定繰返し学習例文との対応部分が音声出力された後に、ユーザ操作に基づいて、前記一時停止機能によって一時停止された部分から、前記教材音声を前記音声出力手段に音声出力させる教材音声出力再開機能と、
を実現させることを特徴とする音声学習プログラム。
【符号の説明】
【0090】
1 電子辞書
20 CPU
30 入力部
40 表示部
81 音声学習プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
語学学習用の教材音声を記憶する教材音声記憶手段と、
前記教材音声に対応する教材テキストを記憶するとともに、当該教材テキストにおける繰返し学習例文を、前記教材音声のうち当該繰返し学習例文との対応部分に対応付けて記憶する繰返し学習テキスト記憶手段と、
前記教材音声を音声出力する音声出力手段と、
前記音声出力手段が音声出力を行うときに、前記教材テキストのうち、繰返し学習例文を含む部分を表示させる教材テキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記音声出力手段による音声出力を一時停止する一時停止手段と、
前記一時停止手段により音声出力が一時停止された状態で、ユーザ操作に基づいて前記教材テキスト中の繰返し学習例文を、指定繰返し学習例文として指定する繰返し学習例文指定手段と、
前記繰返し学習例文指定手段により指定繰返し学習例文が指定された場合に、前記教材音声のうち、当該指定繰返し学習例文との対応部分を前記音声出力手段に音声出力させる繰返し学習例文音声出力制御手段と、
前記教材音声のうち、前記指定繰返し学習例文との対応部分が音声出力された後に、ユーザ操作に基づいて、前記一時停止手段によって一時停止された部分から、前記教材音声を前記音声出力手段に音声出力させる教材音声出力再開手段と、
を備えることを特徴とする音声学習装置。
【請求項2】
請求項1記載の音声学習装置において、
前記繰返し学習例文音声出力制御手段は、
ユーザ操作に基づいて、音声出力の繰返し回数を設定する繰返し回数設定手段と、
ユーザ操作に基づいて、各回の音声出力の間に、ユーザによる復唱のための無音時間を設けるか否かを設定する復唱有無設定手段と、
を有し、
前記教材音声のうち、前記指定繰返し学習例文との対応部分を、前記繰返し回数設定手段及び前記復唱有無設定手段による設定内容に従って音声出力することを特徴とする音声学習装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の音声学習装置において、
前記繰返し学習テキスト記憶手段は、
前記教材テキストにおける複数の繰返し学習例文を、前記教材音声のうち当該繰返し学習例文との対応部分にそれぞれ対応付けて記憶しており、
前記繰返し学習例文指定手段は、
前記教材テキストにおける複数の繰返し学習例文のうち、ユーザ操作に基づいて指定される繰返し学習例文を、指定繰返し学習例文として指定することを特徴とする音声学習装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の音声学習装置において、
教材音声は、連続する複数の教材音声パートから構成され、
前記教材テキストは、各教材音声パートに対応する複数の教材テキストパートから構成され、
前記教材テキスト表示制御手段は、
前記教材テキストにおける各教材テキストパートのうち、前記音声出力手段により音声出力される前記教材音声パートに対応する前記教材テキストパートを音声出力教材テキストパートとして検出し、この音声出力教材テキストパートのうち、繰返し学習例文を含む部分を表示させ、
前記繰返し学習例文指定手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記音声出力教材テキストパート内で表示対象範囲をスクロール表示させ、当該音声出力教材テキストパート中の繰返し学習例文を前記指定繰返し学習例文として指定することを特徴とする音声学習装置。
【請求項5】
請求項4記載の音声学習装置において、
ユーザ操作に基づいて、各教材音声パートのタイトルを一覧表示させるとともに、表示された複数のタイトルのうち、音声出力が終了している教材音声パートのタイトルに対し、その旨を付記して表示させるパートタイトル表示制御手段を備えることを特徴とする音声学習装置。
【請求項6】
語学学習用の教材音声を記憶する教材音声記憶手段と、
前記教材音声に対応する教材テキストを記憶するとともに、当該教材テキストにおける繰返し学習例文を、前記教材音声のうち当該繰返し学習例文との対応部分に対応付けて記憶する繰返し学習テキスト記憶手段と、
前記教材音声を音声出力する音声出力手段と、
を備えるコンピュータに、
前記音声出力手段が音声出力を行うときに、前記教材テキストのうち、繰返し学習例文を含む部分を表示させる教材テキスト表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記音声出力手段による音声出力を一時停止する一時停止機能と、
前記一時停止機能により音声出力が一時停止された状態で、ユーザ操作に基づいて前記教材テキスト中の繰返し学習例文を、指定繰返し学習例文として指定する繰返し学習例文指定機能と、
前記繰返し学習例文指定機能により指定繰返し学習例文が指定された場合に、前記教材音声のうち、当該指定繰返し学習例文との対応部分を前記音声出力手段に音声出力させる繰返し学習例文音声出力制御機能と、
前記教材音声のうち、前記指定繰返し学習例文との対応部分が音声出力された後に、ユーザ操作に基づいて、前記一時停止機能によって一時停止された部分から、前記教材音声を前記音声出力手段に音声出力させる教材音声出力再開機能と、
を実現させることを特徴とする音声学習プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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