説明

音声対話装置、音声対話方法

【課題】ユーザにとって使い勝手の良い音声対話、また、走行中の安全性を維持しながら音声対話を行う音声対話装置を提供する。
【解決手段】ユーザの意図するドライブ行程と所定の対話規則を考慮して、対話開始条件を満たす情報をドライブ行程上に配置し、ユーザが対話開始条件を満たす情報を配置した地点に到達した時点で情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声対話装置、音声対話方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに対して対話型の情報提供を行う装置が提案されている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1に開示されている、状況に応じてナビゲーション装置側から積極的に音声対話による情報提供を行うナビゲーション装置では、移動体の移動に関連するナビゲーション情報や、移動体の使用履歴に関連するユーザ固有情報等に基づいて、対話型の情報提供を開始するための対話開始条件が満たされたか否かを判定し、この対話開始条件が満たされた場合にユーザに対して発話を行う。
【0003】
また、特許文献2に開示されている音声対話装置は、ユーザの作業負荷によって認識用言語辞書、認識用音響辞書を変化させ、更に、作業負荷が大と推定される場合には質問応答文、確認応答文を単一文とし、作業負荷が小である場合には複数の質問応答文、又は暗黙的確認を含む質問応答文とする。
【特許文献1】特開2003−329477号公報
【特許文献2】特開2003−108191号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のナビゲーション装置は、ユーザがルート設定した場合等のドライブ行程を考慮した音声対話の条件設定がなされていない。そのため、特に、このナビゲーション装置を観光案内等に用いた場合、ユーザに対して唐突に音声対話が開始される印象を与えることがある。また、ドライブ行程の帰路など、ユーザが疲労していて対話したくないような場合でも対話が開始されてしまうという問題があった。
【0005】
また、特許文献2の音声対話装置は、ユーザが音声対話装置に対して質問を行った場合の音声、および応答文生成を考慮しているが、情報プッシュ、すなわち、ユーザが質問をしない場合でも、積極的に情報提供を行う場合については考慮されていない。従って、音声対話装置からユーザに提供する情報が多い場合には、ユーザの作業負荷を考慮していない情報プッシュが行われるため、提供される情報にユーザが対応できない場合がある。
【0006】
さらに、上記特許文献1及び特許文献2何れの装置においても、対話が実行されたときにそれを一旦保留し、その対話を適当なタイミングで再開させることができない。
【0007】
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザにとって使い勝手の良い音声対話を実現することができる音声対話方法、音声対話装置を提供することである。また、他の目的は、走行中の安全性を維持しながら音声対話を行うことができる音声対話方法、音声対話装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の音声対話装置は、プッシュを開始するための対話開始条件が設定された情報を保持し、対話開始条件を満たす場合に、対話開始条件に対応する情報をユーザにプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話装置であって、
ユーザの意図するドライブ行程と所定の対話規則を考慮して、対話開始条件を満たす情報をドライブ行程上に配置する情報配置手段と、
ユーザが情報を配置した地点に到達した時点で情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
このように、本発明の音声対話装置では、単に、対話開始条件を満たしたときに情報をプッシュするのではなく、ユーザの意図するドライブ行程と所定の対話規則を考慮して対話開始条件を満たした情報をドライブ行程上に配置する。
【0010】
これにより、例えば、ドライブ行程に応じた適切なタイミングで情報をプッシュすることが可能となるため、ユーザに対して唐突に発話が開始される印象を与えないようにすることができる。その結果、ユーザにとって使い勝手の良い音声対話を実現することができる。
【0011】
請求項2に記載の音声対話装置によれば、対話開始条件は、地点範囲、時間範囲、使用履歴、及び優先度の少なくとも一つの条件が設定されるものであることを特徴とする。これにより、地点(場所)、時間、履歴、優先度等を対話開始条件とすることができる。
【0012】
請求項3に記載の音声対話装置は、音声対話手段による音声対話の実行に応じて、その音声対話の情報に対応する使用履歴を管理する使用履歴管理手段を備え、情報配置手段は、使用履歴が無い情報を配置することを特徴とする。これにより、ユーザが以前と同じドライブ行程で移動する場合、以前行ったことの情報をプッシュしないようにすることができる。
【0013】
請求項4に記載の音声対話装置は、ユーザを特定するユーザ特定手段を備え、使用履歴管理手段は、ユーザ特定手段によって特定されたユーザ毎に管理することを特徴とする。これにより、ユーザ毎に使用履歴を管理することができる。
【0014】
請求項5に記載の音声対話装置によれば、ユーザ特定手段は、顔画像、生体情報、音声情報、パスワードの少なくとも1つを用いたユーザ認証処理を実行して、ユーザを特定することを特徴とする。これにより、ユーザ認証を用いたユーザの特定が可能となる。
【0015】
請求項6に記載の音声対話装置によれば、使用履歴管理手段は、時々刻々と変化する時変情報に対応する使用履歴については、管理対象から除外することを特徴とする。例えば、渋滞情報や天候の情報等は、その情報の内容が時々刻々と変化するため、使用履歴を管理する対象に含めないようにする。これにより、時変情報を繰り返しプッシュすることができるようになる。
【0016】
請求項7に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、ドライブ行程の往路に高速道路が含まれ、さらに、当該高速道路の区間、及びその高速道路を通過した後のドライブ行程の区間の両区間において対話開始条件を満たす情報が有る場合、高速道路の区間に情報を配置することを特徴とする。
【0017】
一般に、高速道路におけるユーザの作業負荷は、一般道路における作業負荷に比べて低い。従って、この作業負荷が比較的低い高速道路において、事前に済ませることのできる情報をプッシュすることで、走行中の安全性を維持しながら音声対話が行えるようになる。
【0018】
請求項8に記載の音声対話装置は、ユーザの作業負荷が高い道路区間を特定する道路区間特定手段を備え、情報配置手段は、作業負荷が高い道路区間がドライブ行程に含まれる場合、その道路区間においては、優先度が一定値以上の情報のみ配置することを特徴とする。これにより、作業負荷の高い状態での音声対話を極力抑えることができる。
【0019】
請求項9に記載の音声対話装置は、道路交通情報を取得する道路交通情報取得手段を備え、道路区間特定検出手段は、道路交通情報によって示される交通量の多い道路区間をユーザの作業負荷が高い道路区間として特定することを特徴とする。例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)センタから提供される道路交通情報を取得することで、交通量の多い道路区間を特定することができる。
【0020】
請求項10に記載の音声対話装置によれば、対話開始条件は、地点範囲として、標識、看板、建造物の少なくとも1つの物体の視認可能な地点の範囲が設定され、情報配置手段は、ドライブ行程において地点範囲の対話開始条件を満たす情報が有る場合、物体の視認可能な地点の範囲に物体に関する情報を配置することを特徴とする。
【0021】
これにより、ドライバが標識、看板、建造物を視認可能な地点で、関連する情報をプッシュすることが可能となるため、ユーザに対して、唐突に音声対話が開始される印象を与えないようにすることができる。また、このようにタイミング良く関連情報をプッシュすることで、標識、看板、建造物等の宣伝が効果的に行えるようになる。
【0022】
なお、請求項11に記載のように、建造物には完成前の建造物を含めることで、完成前の建造物に関する情報をプッシュすることができる。すなわち、ユーザは、工事中等の完成前の建造物に対しての関心が極めて高い傾向があるため、完成前の建造物に関する情報をプッシュすることで、音声対話装置自体の有用性を高めることができる。
【0023】
請求項12に記載の音声対話装置によれば、完成前の建造物の情報には、対話開始条件として有効期限の条件が設定され、情報配置手段は、有効期限の過ぎた情報については配置対象から除外することを特徴とする。これにより、有効期限を過ぎた完成前の情報をプッシュしないようにすることができる。
【0024】
請求項13に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、使用履歴が有る情報のうち、有効期限の条件が設定された完成前の建造物の情報に限り、完成前の建造物の関連情報を配置することを特徴とする。これにより、ユーザが以前に関心を持った完成前の建造物の関連情報を継続してプッシュすることが可能となる。
【0025】
請求項14に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、地点範囲の対話開始条件の設定が無い、若しくは、地点範囲の対話開始条件を満たさない情報について、時間範囲を満たすよう配置することを特徴とする。これにより、上記の情報については、適切な時間にプッシュすることが可能となる。
【0026】
請求項15に記載の音声対話装置のように、情報配置手段は、ドライブ行程の音声対話を行わない区間が長い箇所に優先して情報を配置することが好ましい。
【0027】
請求項16に記載の音声対話装置は、ドライブ行程における動的な情報を取得する動的情報取得手段を備え、情報配置手段は、動的情報取得手段が動的な情報を取得した場合、その動的な情報を含めて再配置することを特徴とする。これにより、渋滞情報等の動的な情報に関する音声対話が可能となる。
【0028】
請求項17に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、ドライブ行程の帰路では、使用履歴の無い情報のうち、優先度が一定値以上を示す情報のみ配置することを特徴とする。
【0029】
すなわち、帰路は、ユーザが疲労していることが多いため、この場合、意欲的に音声対話が行われない。また、往路と帰路が一致する場合には、帰路において往路と同じ情報の音声対話を行うことに意味がない。従って、帰路においては、使用履歴の無い情報のうち、観光、名産・土産等の優先度の低い情報はプッシュせず、優先度が高い(一定値以上)の情報のみプッシュすることで、有効な音声対話が行えるようになる。
【0030】
請求項18に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、ドライブ行程において同じ地点範囲の対話開始条件を満たす情報が複数存在する場合、各情報の対話開始条件を満足する範囲内で、1つの情報に関する音声対話の完了後、所定時間以上経過してから他の情報をプッシュするように各情報を配置することを特徴とする。
【0031】
このように、一度に多くの情報をユーザに与えるのではなく、1つの情報に関する音声対話の完了後、所定時間以上経過してから他の情報をプッシュすることで、ユーザは、与えられる情報を把握することができる。また、情報をプッシュする間隔を対応開始条件を満足する範囲内で均一化するようにしてもよい。これにより、音声対話が行われない時間を長期化させないようにすることができる。
【0032】
請求項19に記載の音声対話装置によれば、音声対話手段による音声対話の実行中に、その実行中の音声対話を保留する旨の発話が行われた場合、実行中の音声対話を保留する保留手段を備えることを特徴とする。これにより、例えば、ユーザが対話内容に関して具体的な希望が決められない時点で、音声対話を無理に行わないようにすることができる。
【0033】
請求項20に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、音声対話を保留する旨の発話とともに、その音声対話を再開するタイミングを指示する旨の発話が行われた場合、その指示されたタイミングで保留した音声対話が再開されるように、音声対話に対応する情報を配置することを特徴とする。
【0034】
これにより、ユーザの希望するタイミングで、音声対話を再開することができる。その結果、音声対話を保留した時点では決められなかった希望をその再開した時点で決めることが可能となる。
【0035】
請求項21に記載の音声対話装置によれば、音声対話手段は、保留した音声対話を再開する際、対話開始時に保留された音声対話の再開である旨の案内を行うことを特徴とする。これにより、保留した音声対話をスムーズに再開させることが可能となる。
【0036】
請求項22に記載の音声対話装置のように、保留された音声対話の再開である旨の案内には、何に関する話題であるかを特定する語句を含むことが好ましい。これにより、例えば、複数の話題の対話が保留されている場合、ユーザは、どの話題の対話が再開されるかを把握できるようになるため、ユーザの混乱を防ぐ効果が期待できる。
【0037】
請求項23に記載の音声対話装置のように、保留された音声対話の再開である旨の案内には、保留された対話において出現した語句を含むことが好ましい。これにより、例えば、同一の話題の対話が複数保留されているとき、どの対話が再開されるかをユーザに伝えることが可能となる。より具体的には、例えば、買い物の話題で「コンビニエンスストアに寄る」、「土産物店に寄る」の2つの対話が保留されている場合には、「先ほどのコンビニエンスストアのご案内ですが、いかがいたしましょうか」といった案内を行うことができる。
【0038】
請求項24に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、プッシュする情報が複数の項目又は文で構成される場合、1つの項目又は文をプッシュした後、一定時間の間隔を空けて、プッシュした項目又は文に続く項目又は文をプッシュするように情報を配置することを特徴とする。
【0039】
例えば、観光施設の特徴、料金、営業時間等の情報を連続してプッシュすると、ユーザは、そのプッシュされた情報が記憶できないことがある。また、例えば、合成音声を用いてユーザと対話する場合、一般に、合成音声は明瞭でないため、複数の項目や文を連続してプッシュするとユーザが聞き取れないことが生じる。そのため、一定時間の間隔を空けてプッシュすることで、上記のような問題を防ぐことができる。
【0040】
請求項25に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、ユーザの作業負荷の高低に応じて一定時間の長さを変更する時間変更手段を備えることを特徴とする。これにより、ユーザの作業負荷に応じた時間間隔の変更が可能となる。
【0041】
請求項26に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、予め設定したタイミングで音声対話機能を紹介する情報をプッシュするように情報を配置することを特徴とする。これにより、例えば、高速道路に進入した時点で、ユーザが疲労や眠気を感じたときの音声対話機能(最寄りのサービスエリアまでの案内を行う等)を紹介することができる。
【0042】
請求項27に記載の音声対話装置によれば、情報配置手段は、音声対話手段からユーザに対して提案情報をプッシュした後、返答待機時間を経過しても提案情報に対する返答の発話が無い場合、提案情報の追加説明の音声対話、若しくは、提案情報とは異なる提案情報の音声対話を行うように情報を配置することを特徴とする。
【0043】
提案情報に対する返答の発話が無い場合、ユーザは、与えられた情報が不十分で判断が付けられない、若しくは、提案内容が適切でないため別の提案を望んでいる、ものと想定できる。従って、提案内容の追加説明や別の提案情報の音声対話を行うようにすることで、判断を付けやすくしたり、若しくは、ユーザの望む別の提案をしたりすることができる。
【0044】
請求項28に記載の音声対話装置は、ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行うものにおいて、標識、看板、建造物の少なくとも1つの物体に関する情報を検知する物体情報検知手段と、物体情報検知手段が物体情報を検知した時点で、物体に関する情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段と、を備えることを特徴とする。これにより、予め用意された情報にはない、物体情報検知手段が検知した標識、看板、建造物等に関する情報の音声対話を行うことができる。
【0045】
請求項29に記載の音声対話装置によれば、物体検知手段は、物体に関する情報として、物体の位置、及び物体の音声対話に係わる情報を検知することを特徴とする。これにより、現在位置と物体の位置とから、物体が視認可能な地点に位置するかの判断が行える。また、音声対話に必要な情報の検知が可能となる。
【0046】
請求項30に記載の音声対話装置によれば、物体検知手段は、画像認識処理により物体を検知する画像処理装置、及び物体に関する情報を外部から受信する無線装置の少なくとも1つの装置を用いて、物体に関する情報を検知することを特徴とする。これにより、上記各種の装置を用いて、物体に関する情報の検知が可能となる。
【0047】
請求項31に記載の音声対話装置によれば、建造物は、完成前の建造物を含むことを特徴とする。これにより、物体検知手段は、完成前の建造物に関する情報の検知が可能となる。
【0048】
請求項32に記載の音声対話装置は、ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段を備えるものにおいて、音声対話手段による音声対話の実行中に、その実行中の音声対話を保留する旨の発話とともに、その音声対話を再開するタイミングを指示する旨の発話がユーザから行われた場合、実行中の音声対話を保留するとともに、指示されたタイミングで保留した音声対話を再開する対話規則を記憶する対話規則記憶手段を備え、音声対話手段は、対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする。
【0049】
これにより、例えば、ユーザが対話内容に関して具体的な希望が決められない時点で、音声対話を無理に行わないようにすることができるとともに、ユーザの希望するタイミングで、音声対話を再開することができる。その結果、音声対話を保留した時点では決められなかった希望をその再開した時点で決めることが可能となる。
【0050】
請求項33に記載の音声対話装置は、ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段を備えるものにおいて、プッシュする情報が複数の項目又は文で構成される場合、1つの項目又は文をプッシュした後、一定時間の間隔を空けて、プッシュした項目又は文に続く項目又は文をプッシュする対話規則を記憶する対話規則記憶手段を備え、音声対話手段は、対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする。
【0051】
例えば、観光施設の特徴、料金、営業時間等の情報を連続してプッシュすると、ユーザは、そのプッシュされた情報が記憶できないことがある。また、例えば、合成音声を用いてユーザと対話する場合、一般に、合成音声は明瞭でないため、複数の項目や文を連続してプッシュするとユーザが聞き取れないことが生じる。そのため、一定時間の間隔を空けてプッシュすることで、上記のような問題を防ぐことができる。
【0052】
請求項34に記載の音声対話装置によれば、ユーザの作業負荷の高低に応じて一定時間の長さを変更する時間変更手段を備えることを特徴とする。これにより、ユーザの作業負荷に応じた時間間隔の変更が可能となる。
【0053】
請求項35に記載の音声対話装置は、ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段を備えるものにおいて、予め設定したタイミングで音声対話機能を紹介する情報の音声対話を行う対話規則を記憶する対話規則記憶手段を備え、音声対話手段は、対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする。これにより、例えば、高速道路に進入した時点で、ユーザが疲労や眠気を感じたときの音声対話機能(最寄りのサービスエリアまでの案内を行う等)を紹介することができる。
【0054】
請求項36に記載の音声対話装置は、情報に対してプッシュを開始するための対話開始条件が設定され、対話開始条件を満たす場合に、この対話開始条件に対応する情報をユーザにプッシュして、その情報に関する音声対話を行うものであって、対話開始条件には、使用履歴の条件が設定され、音声対話手段による音声対話の実行に応じて、その音声対話の情報に対応する使用履歴を管理する使用履歴管理手段と、使用履歴が無い情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段と、を備えることを特徴とする。これにより、ユーザが以前と同じドライブ行程で移動する場合、以前行ったことのある情報をプッシュしないようにすることができる。
【0055】
請求項37に記載の音声対話装置は、ユーザを特定するユーザ特定手段を備え、使用履歴管理手段は、ユーザ特定手段によって特定されたユーザ毎に管理することを特徴とする。これにより、ユーザ毎に使用履歴を管理することができる。
【0056】
請求項38に記載の音声対話装置によれば、ユーザ特定手段は、顔画像、生体情報、音声情報、パスワードの少なくとも1つを用いたユーザ認証処理を実行して、ユーザを特定することを特徴とする。これにより、ユーザ認証を用いたユーザの特定が可能となる。
【0057】
請求項39に記載の音声対話装置によれば、使用履歴管理手段は、時々刻々と変化する時変情報に対応する使用履歴については、管理対象から除外することを特徴とする。例えば、渋滞情報や天候の情報等は、その情報の内容が時々刻々と変化するため、使用履歴を管理する対象に含めないようにする。これにより、時変情報を繰り返しプッシュすることができるようになる。
【0058】
請求項40に記載の音声対話装置は、ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段を備えるものにおいて、音声対話手段からユーザに対して提案情報をプッシュした後、返答待機時間を経過しても提案情報に対する返答の発話が無い場合、提案情報の追加説明の音声対話、若しくは、提案情報とは異なる提案情報の音声対話を行う対話規則を記憶する対話規則記憶手段を備え、音声対話手段は、対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする。
【0059】
提案情報に対する返答の発話が無い場合、ユーザは、与えられた情報が不十分で判断が付けられない、若しくは、提案内容が適切でないため別の提案を望んでいる、ものと想定できる。従って、提案内容の追加説明や別の提案情報の音声対話を行うようにすることで、判断を付けやすくしたり、若しくは、ユーザの望む別の提案をしたりすることができる。
【0060】
請求項41〜請求項80に記載の音声対話方法の作用効果は、請求項1〜請求項40に記載の音声対話装置の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
以下、本発明の音声対話装置、音声対話方法に関して、図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、自動車等の車両に搭載されるナビゲーション装置の機能として、本発明の音声対話装置、音声対話方法を採用した場合の例について説明する。
【0062】
なお、本実施形態では、特に断らない限り、情報とは、ユーザに対して提示される運転中に有用な情報を指すものとする。それらは、例えば、観光情報、交通情報、天気予報などの他、ニュース、音楽などの選曲・推薦・新譜情報等も含む。また、後述するように、これらの情報には、運転中の重要度を考慮し、対話開始条件として優先度を設定することが可能である。
【0063】
図1は、ナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、ナビゲーション装置は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、制御回路8、案内地点データベース(以下、案内地点DB)9、表示装置10、送受信機11、音声入力マイク12、スピーカ13、及び、図示しないリモコンセンサ、リモートコントローラ(以下、リモコン)によって構成される。
【0064】
制御回路8は、通常のコンピュータとして構成されており、その内部は、何れも周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスライン等が備えられている。ROMには、制御回路8が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0065】
位置検出器1は、自車両の進行方向の方位を検出する地磁気センサ2、自車両の鉛直方向周りの角速度を検出するジャイロスコープ3、自車両の移動距離を検出する距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて、自車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。
【0066】
なお、各センサの精度によっては位置検出器1を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の回転速度から速度を検出する車速センサ等を用いてもよい。
【0067】
地図データ入力器6は、道路データ、索引データ、描画データ等によって構成される地図データを入力するための装置である。この地図データを記憶する記憶媒体としては、CD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体や、メモリカードやハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体等が用いられる。ここで、道路データを構成するリンクデータ及びノードデータ、索引データ、描画データについて説明する。
【0068】
先ず、リンクとは、地図上の各道路を交差・分岐・合流する点等の複数のノードにて分割し、それぞれのノード間をリンクとして規定されるものであり、リンクを接続することにより道路が構成される。リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの始端と終端の座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別(高速道路、有料道路、国道、都道府県道等)、道路幅員、リンク所要時間(徒歩での移動時間や自動車での移動時間)等の各データから構成されている。
【0069】
一方、ノードデータは、地図上の各道路が交差・分岐・合流するノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標(緯度・経度)、ノードに接続する全てのリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、分岐地点、合流地点、及び交差点の何れの地点に該当するかを示す地点属性とその名称(一般道路では交差点の名称、高速道路や有料道路等では、インターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)等の名称等)の各データから構成されている。
【0070】
索引データは、建造物等の検索に用いられるデータであり、建造物、道路、道路の分岐・合流・交差する地点等の名称、種類、住所、電話番号、位置(緯度・経度)等の情報で構成されている。
【0071】
描画データは、地図表示に用いられるデータであり、海(湖、池等も含む)や山等の地形、施設、道路、道路の分岐地点、道路の合流地点、道路の交差点等の表示文字、表示位置(緯度・経度)、ポリゴン、目印(ランドマーク等)の情報で構成されている。
【0072】
操作スイッチ群7は、例えば、表示装置10と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種入力に使用される。
【0073】
案内地点DB9は、音声対話に用いられる案内情報を記憶する。この案内情報は、図3に示すように、(a)〜(d)の情報毎に対話開始条件(地点範囲、時間範囲、使用履歴、優先度)が設定され、また、各情報には対話開始文が設定されている。これにより、地点(場所)、時間、履歴、優先度等を対話開始条件とすることができる。
【0074】
また、案内地点DB9は、図4に示すように、案内情報として、完成前の工事中の建造物の情報と機能紹介の情報を記憶している。この工事中の建造物の情報(e)、(f)の対話開始条件には、地点範囲、時間範囲、使用履歴、優先度のほか、有効期限が設定されている。一方、機能紹介の情報(g)の対話開始条件は、図3に示した(a)〜(d)の各情報と同様な対話開始条件が設定されている。
【0075】
表示装置10は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置10の画面には位置検出器1から入力された自車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器6より入力された地図データによって生成される自車両周辺の道路地図を表示することができる。
【0076】
送受信機11は、外部との通信接続をするための通信機であり、外部の情報センタから、案内地点DB9に記憶される案内情報の更新データを受信する。また、送受信機11は、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介して、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)センタから提供される道路交通情報を受信するVICSセンサと接続され、この道路交通情報を制御回路8へ送信する。
【0077】
このVICSセンサの受信する道路交通情報としては、例えば、上述したリンク毎の渋滞の渋滞度やリンク毎の旅行時間(所要移動時間)等の渋滞情報、事故や工事による通行止めや高速道路等の出入り口閉鎖等の規制情報、交通量の多さ(多い、普通、少ない)を示す交通量情報である。受信した道路交通情報は、制御回路8で処理され、例えば、渋滞情報や規制情報等は、表示装置10の画面に表示される道路地図に重ねて表示することができる。
【0078】
音声入力マイク12は、音声入力に用いられる装置であり、ユーザによって入力された音声を音声信号に変換し、この音声信号を制御回路8へ出力する。音声を入力する場合には、例えば、図示しないトークスイッチの押しボタンを押すことで、入力トリガ信号が制御回路8に送信され、この制御回路8は、入力トリガ信号を受信すると、音声入力マイク12から入力される音声の受け付けを開始する。
【0079】
スピーカ13は、本ナビゲーション装置のユーザに対して、音声で各種の情報を提供する際に使用するものである。このスピーカ13は、例えば、車両に装備されたスピーカであっても良いし、ナビゲーション装置に内蔵されたものであっても良い。
【0080】
図2に、制御回路8の機能ブロック図を示す。同図に示すように、制御回路8は、経路設定部100、経路計算部101、GPS受信部102、道路交通情報取得部103、音声認識部104、音声合成部105、対話管理部106、対話シナリオ生成部107、及び保留対話記憶部108等で構成される。
【0081】
経路設定部100は、リモコンや操作スイッチ群7等の操作、或いは、音声入力マイクからの音声入力等によって、目的地やその目的地へ向かう際の経由地、また、出発地(自宅位置や現在地等)を設定する。
【0082】
経路計算部101は、経路設定部100によって設定された出発地から経由地を通過して目的地へ向かうドライブ行程の最適な経路を自動的に計算する。このような自動的に最適なルートを設定する手法としては、例えば、周知のダイクストラ法等の手法が知られている。
【0083】
この経路計算部101は、計算した経路に関する経路案内情報を対話シナリオ生成部107へ出力する。また、経路計算部101は、上記の出発地から経由地を通過して目的地へ向かうドライブ行程を往路とし、その目的地から出発地へ向かうドライブ行程を復路とする、往路と復路からなるドライブ行程の経路を計算することもできる。
【0084】
GPS受信部102は、位置検出器1によって検出された現在地、現在時刻等の情報を受信する。道路交通情報取得部103は、送受信機11から送信される道路交通情報を取得する。
【0085】
音声認識部104は、何れも図示しない、AD変換回路、認識プログラム処理部、音響モデル記憶部、及び認識辞書記憶部等によって構成される。AD変換回路は、音声入力マイク12を介して入力される音声信号を受信し、この信号をデジタル化した信号に変換する。変換されたデジタル音声信号は、認識プログラム処理部に送信される。
【0086】
認識プログラム処理部は、音響モデル記憶部、及び認識辞書記憶部を用いて、デジタル音声信号を認識語に変換するものである。認識プログラム処理部は、音響モデル記憶部に記憶される、例えば、周知の隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model)等の手法を用いて、デジタル音声信号に対応する発話の内容(認識語読み)を解析する。この解析された認識語読みは、認識辞書記憶部に記憶される認識語と照合され、最も確からしい認識語が抽出される。この抽出された認識語が音声認識結果として対話管理部106へ出力される。
【0087】
音声合成部105は、スピーカ13を介して出力するメッセージの内容(出力メッセージ)を対話管理部106から入力し、そのメッセージの内容に対応する合成音声を生成する。
【0088】
対話管理部106は、ユーザとの間で対話を行うための制御部である。対話管理部106は、音声認識部104からの音声認識結果から、その音声認識結果に相応しい返答内容の対話シナリオを対話シナリオ生成部107から取得する。この取得した対話シナリオに基づく出力メッセージを音声音声部105へ出力する。
【0089】
また、対話管理部106は、音声認識部104から音声認識結果が出力されない場合でも、対話シナリオ生成部107が保持(記憶)する対話規則に従って、その対話規則に応じた対話シナリオを対話シナリオ生成部107から取得し、この対話シナリオに基づく出力メッセージを音声音声部105へ出力する。
【0090】
対話シナリオ生成部107は、ユーザに対して積極的に情報を提供し(以下、情報プッシュ)、その情報に関する音声対話を行うための対話シナリオを生成するとともに、後述する情報の配置を行うものである。この対話に必要な情報である案内情報は、案内地点DB9から取得する。また、対話シナリオ生成部107に接続された保留対話記憶部108は、後述するように、ユーザが保留した対話の保持・再開に必要な情報を保持(記憶)するものである。
【0091】
上記の構成を備える本実施形態のナビゲーション装置は、ユーザに対して情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話処理を実行するものであるが、単に、上述した対話開始条件を満たしたときに情報をプッシュするのではなく、ユーザの意図するドライブ行程と対話規則を考慮して対話開始条件を満たした情報をドライブ行程上に配置する。
【0092】
そして、この配置に従って、対話開始条件を満たした情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行うことによって、使い勝手の良さと安全性を実現するものである。
【0093】
次に、本実施形態のナビゲーション装置の特徴部分について説明する。本実施形態のナビゲーション装置は、所定の対話規則(以下、単に「規則」と記す)に従って情報をドライブ行程上に配置する。この規則は、規則1〜9まで設定されており、各規則は、ドライブ行程に応じた規則(規則1〜4)、ユーザの都合に応じた規則(規則5)、プッシュする情報が多い場合の規則(規則6)、利便性を考慮した規則(規則7)、ユーザ毎の使用履歴に関する規則(規則8)、ユーザが沈黙した場合の規則(規則9)となっている。以下、各規則について、詳細に説明する。
【0094】
(規則1〜4:ドライブ行程に応じた規則)
図5に示す規則1〜4は、ユーザの意図するドライブ行程に応じた規則となっており、往路で高速道路を使用する場合の規則(規則1)、標識・看板・建造物等が視認できる地点での規則(規則2)、帰路における規則(規則3)、及び、ある地点に複数の情報がある場合の規則(規則4)で構成される。
【0095】
(規則1:往路で高速道路を使用する場合の規則)
規則1は、「往路で高速道路を使用する場合、事前に処理できる情報を往路の高速道路の運転中に済ませる」というものである。すなわち、一般に、高速道路におけるユーザの作業負荷は、一般道路における作業負荷に比べて低いため、余裕をもって音声対話を行うことができる。従って、作業負荷が比較的低い高速道路において、事前に済ませることのできる情報をプッシュして、走行中の安全性を維持しながら音声対話が行えるようにする。
【0096】
なお、一般道路であっても、信号が少なく交通がスムーズに流れる道路では、高速道路と同様に作業負荷が低い。この意味において、本実施形態における高速道路とは、作業負荷の低い一般道路も含むものとする。
【0097】
この規則1の具体的な処理としては、先ず、経路案内情報に基づいてドライブ行程を把握し、このドライブ行程が往路と復路で構成され、その往路に高速道路が含まれ、さらに、当該高速道路の区間、及びその高速道路を通過した後のドライブ行程の区間の両区間において、図3に示した対話開始条件を満たす案内情報がある場合、その情報をドライブ行程の高速道路上に配置する。
【0098】
なお、高速道路であっても、交通量が多く、作業負荷が高い区間が存在する場合には、対話開始条件の優先度が一定値以上(例えば、2以上)の情報のみ配置するとよい。これにより、作業負荷の高い状態での音声対話を極力抑えることができる。また、作業負荷の高い区間を除外して配置したり、往路で使用する一般道路において作業負荷の低い区間に配置したりするようにしてもよい。
【0099】
なお、作業負荷の高い区間は、例えば、上述した道路交通情報の示す交通量の多い道路区間をユーザの作業負荷が高い道路区間として特定すればよい。これにより、交通量の多い道路区間を特定することができる。
【0100】
(規則2:標識・看板・建造物等が視認できる地点での規則)
規則2は、「標識、看板、建造物が視認できる地点に来たら、関連情報をプッシュする」というものである。すなわち、ユーザが標識、看板、建造物を視認する時点で、それらに関連する情報をプッシュすることで、ユーザに対して、唐突に音声対話が開始される印象を与えないようにすることができる。また、このようにタイミング良く関連情報をプッシュすることで、標識、看板、建造物等の宣伝が効果的に行える。
【0101】
この規則2の具体的な処理としては、規則1と同様に、先ずドライブ行程を把握し、このドライブ行程において、図3に示した地点範囲の対話開始条件を満たす案内情報を抽出し、ドライブ行程上に配置する。例えば、図5に示したドライブ行程では、図3に示した情報(b)〜(d)がドライブ行程上に配置されるようになる。
【0102】
これにより、「岡崎ICまで2km」の標識が視認できる地点では、「岡崎では岡崎城が有名です」、「岡崎名物は八丁味噌です」といった観光に関連する対話が行われ、「カワサちくわ」の看板が視認できる地点では、「この付近の名物はちくわです」といった名産・土産物情報若しくは広告を目的とした対話が行われるようになる。
【0103】
なお、この規則2における建造物には、工事中等の完成前の建造物を含めるとよい。すなわち、ユーザは、工事中等の完成前の建造物に対しての関心が極めて高い傾向があるため、完成前の建造物に関する情報をプッシュすることで、音声対話装置自体の有用性を高めることができる。
【0104】
このように、工事中等の完成前の建造物を含めることで、例えば、図4の案内情報(e)では、第2東名高速道路の工事現場が視認できる地点において、「これは第2東名高速道路です。開通すると○○方面への連絡が便利になります」といった道路関連の情報をプッシュすることができる。
【0105】
この工事中建造物の情報は、図4に示すように、対話開始条件として有効期限を含めて設定するとよい。これにより、有効期限を過ぎた完成前の情報をプッシュしないようにすることができる。なお、この有効期限を過ぎた情報は、案内地点DB9から消去するようにしてもよい。
【0106】
また、使用履歴が有る情報であっても、有効期限条件が設定された工事中の建造物の情報に限っては、その建造物の関連情報をプッシュするようにしてもよい。これにより、ユーザが以前に関心を持った完成前の建造物の関連情報を継続してプッシュすることができる。なお、上記の関連情報は、送受信機11を介して外部から、完成前の建造物の最新の情報を取得して、その最新の情報をプッシュする。
【0107】
これにより、例えば、図4の案内情報(f)では、使用履歴の無い第1回目では、「右の建物はギオンです。2004年11月10日オープンします」といった情報がプッシュされ、その後、オープン前1週間となったタイミングの第2回目では、「ギオン、オープンまであと1週間です」、第3回目では、「ギオンは、本日11月10日にオープンしました。オープニングセール開催中です」といった最新の情報がプッシュされるようになる。
【0108】
(規則3:帰路における規則)
規則3は、「帰路では、ナビゲーション装置側からの対話回数を最小にする。また、対話を短めに切り上げる」というものである。すなわち、帰路は、ユーザが疲労していることが多いため、この場合、意欲的に音声対話が行われない。また、往路と帰路が一致する場合には、帰路において往路と同じ情報の音声対話を行うことは意味がない。
【0109】
従って、帰路においては、使用履歴の無い情報のうち、観光、名産・土産等の優先度の低い情報はプッシュせず、優先度が高い(一定値以上)の情報のみプッシュする。これにより、有効な音声対話を行うことができる。
【0110】
(規則4:ある地点に複数の情報がある場合の規則)
規則4は、「ある地点に複数の情報がある場合、情報プッシュの間隔を空ける」というものである。すなわち、一度に多くの情報をユーザに与えても、ユーザは対応できない場合が多い。従って、ドライブ行程において同じ地点範囲の対話開始条件を満たす情報が複数存在する場合、各情報の対話開始条件を満足する範囲内で、1つの情報に関する音声対話の完了後、所定時間以上経過してから他の情報をプッシュする。
【0111】
このように、一度に多くの情報をユーザに与えるのではなく、1つの情報に関する音声対話の完了後、所定時間以上経過してから他の情報をプッシュすることで、ユーザは、与えられる情報を把握することができる。また、情報をプッシュする間隔を対応開始条件を満足する範囲内で均一化するようにしてもよい。これにより、音声対話が行われない時間を長期化させないようにすることができる。
【0112】
これにより、例えば、上述した図3の情報(b)と(c)のように、同じ地点範囲の対話開始条件となっている場合には、図6に示すように、第1番目となる岡崎城に関する対話の完了後、1分間経過してから、第2番目となる八丁味噌に関する情報をプッシュすることができるようになる。なお、情報(b)と(c)をプッシュする順序は、優先度の高い順とする。
【0113】
このように、規則1〜4のドライブ行程に応じた規則に従った配置により、図5に示す案内情報がドライブ行程上に配置される。続いて、ドライブ行程に応じた規則以外の規則5〜9について説明する。
【0114】
(規則5:ユーザの都合に応じた規則)
規則5は、「現在行っている対話を保留し、かつ、再開するタイミングを指定できるようにする」というものである。すなわち、ユーザが対話内容に関し、具体的な希望を決められない時点で対話を無理に行うのは、ユーザの音声対話の使用意欲を阻害することになり兼ねない。
【0115】
そこで、音声対話の実行中に、その実行中の音声対話を保留する旨の発話が行われた場合、実行中の音声対話を保留する。これにより、例えば、ユーザが対話内容に関して具体的な希望が決められない時点で、音声対話を無理に行わないようにすることができる。
【0116】
また、音声対話を保留する旨の発話とともに、その音声対話を再開するタイミングを指示する旨の発話が行われた場合、その指示されたタイミングで保留した音声対話を再開するようにする。これにより、ユーザの希望するタイミングで、音声対話を再開することができる。その結果、音声対話を保留した時点では決められなかった希望をその再開した時点で決めることが可能となる。
【0117】
図7に示した例では、「食事した後」という発話が再開するタイミングを意味し、「また、案内してください」という発話が対話の保留を意味している。
【0118】
また、保留した音声対話を再開する際、対話開始時に保留された音声対話の再開である旨の案内を行う。例えば、図7に示すように、「先ほどの食後にご案内することになっていた観光情報ですが、いかがいたしましょうか。」というように案内することで、保留した音声対話をスムーズに再開させることが可能となる。
【0119】
なお、この保留された音声対話の再開である旨の案内には、何に関する話題であるかを特定する語句を含むことが好ましい。これにより、例えば、複数の話題の対話が保留されている場合、ユーザは、どの話題の対話が再開されるかを把握できるようになるため、ユーザの混乱を防ぐ効果が期待できる。
【0120】
また、この保留された音声対話の再開である旨の案内には、保留された対話において出現した語句を含むようにしてもよい。これにより、例えば、同一の話題の対話が複数保留されているとき、どの対話が再開されるかをユーザに伝えることが可能となる。より具体的には、例えば、買い物の話題で「コンビニエンスストアに寄る」、「土産物店に寄る」の2つの対話が保留されている場合には、「先ほどのコンビニエンスストアのご案内ですが、いかがいたしましょうか」といった案内を行うことができる。
【0121】
(規則6:プッシュする情報が多い場合の規則)
規則6は、「ユーザにプッシュする情報が多い場合は、読み上げ音声の間隔を空ける」というものである。すなわち、例えば、観光施設の特徴、料金、営業時間等の情報を連続してプッシュすると、ユーザは、そのプッシュされた情報が記憶できないことがある。また、例えば、合成音声を用いてユーザと対話する場合、一般に、合成音声は明瞭でないため、複数の項目や文を連続してプッシュするとユーザが聞き取れないことが生じる。
【0122】
従って、プッシュする情報が複数の項目又は文で構成される場合、1つの項目又は文をプッシュした後、一定時間の間隔を空けて(例えば、図8の例では、30秒経過した後に)、プッシュした項目又は文に続く項目又は文をプッシュする。これにより、上記のような問題の発生を防止することができる。なお、上述したユーザの作業負荷の高低に応じて、上記一定時間の長さを変更するようにしてもよい。これにより、ユーザの作業負荷に応じた時間間隔の変更が可能となる。
【0123】
(規則7:利便性を考慮した規則)
規則7は、「適当な時点で音声対話の機能を紹介する」というものである。例えば、図4に示した機能紹介の情報として、対話開始条件の地点範囲を高速道路入り口と設定する。これにより、図9に示すように、高速道路に進入した時点で、ユーザが疲労や眠気を感じたときの音声対話機能(最寄りのサービスエリアまでの案内を行う等)を紹介することができる。
【0124】
(規則8:ユーザ毎の使用履歴に関する規則)
規則8は、「ユーザ毎に使用履歴を管理し、ナビゲーション装置を使用しているユーザに対し、使用履歴が有る情報はプッシュしない」というものである。すなわち、ユーザが以前と同じドライブ行程で移動する場合、以前行ったことのある情報をプッシュしても、ユーザは新鮮に感じることはなく、かえって煩わしい情報と感じることがある。
【0125】
従って、ユーザ毎に使用履歴を管理するとともに、使用中のユーザに対して、使用履歴が情報をプッシュするようにする。これにより、ユーザが以前と同じドライブ行程で移動する場合、以前行ったことのある情報をプッシュしないようにすることができる。
【0126】
なお、ユーザ毎に使用履歴を管理するためには、ユーザを特定する必要があるが、このユーザの特定方法としては、何れも周知の方法である、顔画像、生体情報、音声情報、パスワード等を用いたユーザ認証処理を行って特定するとよい。
【0127】
また、規則8では、例えば、渋滞情報や天候の情報等は、その情報の内容が時々刻々と変化するため、使用履歴を管理する対象の情報に含めないようにする。すなわち、時々刻々と変化する時変情報については、その時変情報に対応する使用履歴の管理を行わないようにする。これにより、時変情報を繰り返しプッシュすることができるようになる。
【0128】
(規則9:ユーザが沈黙した場合の規則)
規則9は、「ユーザに対して提案を行ったとき、ユーザが沈黙した(未回答)ならば、提案内容の追加説明を行う(もしくは別の提案を行う)」というものである。すなわち、提案情報に対する返答の発話が無い場合、ユーザは、与えられた情報が不十分で判断が付けられない、若しくは、提案内容が適切でないため別の提案を望んでいる、ものと想定できる。
【0129】
従って、このような場合には、提案内容の追加説明や別の提案情報の音声対話を行うようにすることで、判断を付けやすくしたり、若しくは、ユーザの望む別の提案をしたりすることができる。
【0130】
例えば、図10の例1に示す対話内容のように、ユーザが沈黙した場合には、その沈黙する前の情報の追加説明を行う。この追加説明により、ユーザが音声対話を再開することが期待できる。また、図10の例2に示す対話内容のように、ユーザが沈黙した場合には、その沈黙する前の情報と異なる別の提案をする。この別の提案により、ユーザが音声対話を再開することが期待できる。
【0131】
このように、規則1〜9に従った情報の配置処理は、ドライブ行程の決定後に設定可能な規則と、音声対話処理の実行時のユーザの作業負荷、発話内容等の状況に応じて設定される規則とに分けられる。
【0132】
次に、本実施形態のナビゲーション装置における情報の配置処理について、図11〜図14に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図11は、規則1〜4、7、及び8の処理を示しており、図12は、規則5の処理を示している。また、図13は、規則6の処理を説明しており、図14は、規則9の処理を示している。
【0133】
先ず、規則1〜4、7、及び8に従う情報の配置処理について説明する。図11に示すステップ(以下、Sと記す)10では、案内情報のうち、地点範囲の対話開始条件が設定され、その地点範囲を満たし、さらに、使用履歴が無い情報をドライブ行程上に配置する。
【0134】
例えば、図3に示した情報(a)〜(d)の場合、このS10では、図15に示すように、情報(b)〜(d)がドライブ行程上に配置される。また、情報(b)と(c)は、地点範囲が同じであるため、規則4に従って、優先度が高い順[情報(b)、情報(c)の順]に情報を配置するとともに、T1秒間(例えば、1分間)の間隔を空けて情報がプッシュされるように配置する。
【0135】
図11に示すS20では、地点範囲の設定が無い、もしくは、地点範囲の対話開始条件を満たさなかった残りの案内情報について、時間範囲を満たすようにドライブ行程上に配置する。これにより、残りの案内情報については、適切な時間にプッシュすることが可能となる。例えば、図3に示した情報(a)〜(d)の場合、このS20では、情報(a)が該当する。
【0136】
なお、図16に示すように、ドライブ行程の往路で高速道路を使用するため、規則1に従って、出来るだけ情報(a)を高速道路上に配置する。また、音声対話を行わない区間に優先して、この情報(a)を配置する。すると、同図に示すように、情報(a)は、情報(b)〜(d)の前に配置される。
【0137】
次に、規則5に従う情報の配置処理について説明する。本処理は、ユーザとの音声対話の実行中に行うものである。先ず、図12に示すS30では、ユーザが対話の保留と再開時点の指示をしたか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合には、S40へ処理を進め、否定判定される場合にはS50へ処理を移行する。
【0138】
S40では、現在実行中の対話を保留し、それを再開する開始タイミングをユーザの指定したタイミングに配置する。S50では、対話が完了した否かを判定し、肯定判定される場合には本処理を終了し、否定判定される場合にはS30へ処理を移行し、上述した処理を繰り返し実行する。
【0139】
続いて、規則6に従う情報の配置処理について説明する。本処理は、ユーザとの音声対話の実行中に行うものである。先ず、図13に示すS60では、現在対話の対象となっている第1項目(又は文)の情報をプッシュする。S70では、現在対話の対象となっている全ての項目(又は文)の対話が完了したか否かを判定する。
【0140】
ここで、肯定判定される場合には本処理を終了し、否定判定される場合にはS80にて、ユーザの作業負荷の高低に応じて、読み上げ音声の時間間隔を設定する。そして、S90にて、S80にて設定した時間が経過するまで待機する。そして、その時間経過すると、S60へ処理を移行し、上述した処理を繰り返し実行する。
【0141】
最後に、規則9に従う情報の配置処理について説明する。本処理は、ユーザとの音声対話の実行中に行うものである。先ず、図14に示すS100では提案情報をプッシュし、S110では、ユーザが所定時間経過しても応答(返答)しないか否かを判定する。ここで、否定判定される場合には本処理を終了し、肯定判定される場合にはS120にて、提案情報の追加説明、若しくは別の提案情報をプッシュする。そして、S110へ処理を移行し、上述した処理を繰り返し行う。
【0142】
このように、本実施形態のナビゲーション装置は、ユーザの意図するドライブ行程と所定の対話規則を考慮して、対話開始条件を満たす情報をドライブ行程上に配置し、ユーザが対話開始条件を満たす情報を配置した地点に到達した時点でその情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行う。
【0143】
これにより、例えば、ドライブ行程に応じた適切なタイミングで情報をプッシュすることが可能となるため、ユーザに対して唐突に発話が開始される印象を与えないようにすることができる。その結果、ユーザにとって使い勝手の良い音声対話を実現することができる。
【0144】
(変形例1)
例えば、交通渋滞や交通規制等は突発的に発生するため、交通渋滞や交通規制に関する道路交通情報等の動的な情報は、その情報を取得した時点でドライブ行程上に配置する必要がある。従って、本変形例では、道路交通情報等の動的な情報を取得した場合、この取得した動的な情報を含めた情報の再配置を行うようにする。これにより、渋滞情報等の動的な情報に関する音声対話が可能となる。
【0145】
(変形例2)
本実施形態で説明した規則2「標識、看板、建造物が視認できる地点に来たら、関連情報をプッシュする」は、規則1と同様に、先ずドライブ行程を把握し、このドライブ行程において、図3に示した地点範囲の対話開始条件を満たす案内情報を抽出して、ドライブ行程上に配置するものである。
【0146】
これに対し、本変形例では、標識、看板、建造物の少なくとも1つの物体に関する情報を検知する物体情報検知手段を備えて、この物体情報検知手段が物体情報を検知した時点で、物体に関する情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行うようにする。これにより、予め用意された情報にはない、物体情報検知手段が検知した標識、看板、建造物等に関する情報の音声対話を行うことができる。なお、本実施形態と同様に、建造物には、完成前の建造物を含めるとよい。これにより、完成前の建造物に関する情報の検知が可能となる。
【0147】
なお、標識、看板、建造物等の物体が視認できる地点の検知については、例えば、画像認識処理によって物体検知を行う画像処理装置を用いて、視認可能か否かを判断すればよい。また、上記画像処理装置を用いなくとも、物体に関する情報として、物体の位置、及び物体の音声対話に係わる情報を検知すれば、現在位置と物体の位置とから、物体が視認可能な地点に位置するかの判断が行える。また、音声対話に必要な情報の検知が可能となる。
【0148】
さらに、上記物体に関する情報については、送受信機11を介して外部から取得することで可能となる。これにより、上記各種の装置を用いて、物体に関する情報の検知が可能となる。この送受信機11を介して取得する物体に関する情報は、デジタル放送等の双方向通信を利用してもよい。また、この物体に関する情報は、標識、看板、建造物自体から送信されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】本発明の実施形態に係わる、ナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】制御回路8の機能ブロック図である。
【図3】案内情報を説明するための図である。
【図4】工事中建造物の情報、及び機能紹介の情報を説明するための図である。
【図5】ドライブ行程に応じた規則(規則1〜4)を説明するための図である。
【図6】ある地点に複数の情報がある場合に、情報プッシュの間隔を空ける規則(規則4)を説明するための図である。
【図7】現在行っている対話を保留し、かつ、再開するタイミングを指定できるようにする規則(規則5)を説明するための図である。
【図8】ユーザにプッシュする情報が多い場合は、読み上げ音声の間隔を空ける規則(規則6)を説明するための図である。
【図9】適当な時点で音声対話の機能を紹介する規則(規則7)を説明するための図である。
【図10】ユーザが沈黙した場合の規則(規則9)を説明するための図である。
【図11】規則1〜4、7、及び8に従って情報を配置する処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】規則5に従って情報を配置する処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】規則6に従って情報を配置する処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】規則9に従って情報を配置する処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】情報(b)〜(d)をドライブ行程上に配置した場合のイメージ図である。
【図16】情報(a)をドライブ行程上に配置した場合のイメージ図である。
【符号の説明】
【0150】
100 経路設定部
101 経路計算部
102 GPS受信部
103 道路交通情報取得部
104 音声認識部
105 音声合成部
106 対話管理部
107 対話シナリオ生成部
108 保留対話記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プッシュを開始するための対話開始条件が設定された情報を保持し、前記対話開始条件を満たす場合に、該対話開始条件に対応する情報をユーザにプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話装置であって、
ユーザの意図するドライブ行程と所定の対話規則を考慮して、前記対話開始条件を満たす情報を前記ドライブ行程上に配置する情報配置手段と、
ユーザが前記情報を配置した地点に到達した時点で前記情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段と、を備えることを特徴とする音声対話装置。
【請求項2】
前記対話開始条件は、地点範囲、時間範囲、使用履歴、及び優先度の少なくとも一つの条件が設定されるものであることを特徴とする請求項1記載の音声対話装置。
【請求項3】
前記音声対話手段による音声対話の実行に応じて、その音声対話の情報に対応する前記使用履歴を管理する使用履歴管理手段を備え、
前記情報配置手段は、前記使用履歴が無い情報を配置することを特徴とする請求項2記載の音声対話装置。
【請求項4】
ユーザを特定するユーザ特定手段を備え、
前記使用履歴管理手段は、前記ユーザ特定手段によって特定されたユーザ毎に管理することを特徴とする請求項3記載の音声対話装置。
【請求項5】
前記ユーザ特定手段は、顔画像、生体情報、音声情報、パスワードの少なくとも1つを用いたユーザ認証処理を実行して、ユーザを特定することを特徴とする請求項4記載の音声対話装置。
【請求項6】
前記使用履歴管理手段は、時々刻々と変化する時変情報に対応する使用履歴については、管理対象から除外することを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項7】
前記情報配置手段は、前記ドライブ行程の往路に高速道路が含まれ、さらに、当該高速道路の区間、及びその高速道路を通過した後のドライブ行程の区間の両区間において前記対話開始条件を満たす情報が有る場合、前記高速道路の区間に前記情報を配置することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項8】
ユーザの作業負荷が高い道路区間を特定する道路区間特定手段を備え、
前記情報配置手段は、前記道路区間が前記ドライブ行程に含まれる場合、前記道路区間においては、前記優先度が一定値以上の情報のみ配置することを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項9】
道路交通情報を取得する道路交通情報取得手段を備え、
前記道路区間特定検出手段は、前記道路交通情報によって示される交通量の多い道路区間をユーザの作業負荷が高い道路区間として特定することを特徴とする請求項8記載の音声対話装置。
【請求項10】
前記対話開始条件は、前記地点範囲として、標識、看板、建造物の少なくとも1つの物体の視認可能な地点の範囲が設定され、
前記情報配置手段は、前記ドライブ行程において前記地点範囲の対話開始条件を満たす情報が有る場合、前記物体の視認可能な地点の範囲に前記物体に関する情報を配置することを特徴とする請求項2〜9の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項11】
前記建造物は、完成前の建造物を含むことを特徴とする請求項10記載の音声対話装置。
【請求項12】
前記完成前の建造物の情報には、前記対話開始条件として有効期限の条件が設定され、
前記情報配置手段は、前記有効期限の過ぎた情報については配置対象から除外することを特徴とする請求項11記載の音声対話装置。
【請求項13】
前記情報配置手段は、前記使用履歴が有る情報のうち、前記有効期限の条件が設定された前記完成前の建造物の情報に限り、該完成前の建造物の関連情報を配置することを特徴とする請求項12記載の音声対話装置。
【請求項14】
前記情報配置手段は、前記地点範囲の対話開始条件の設定が無い、若しくは、前記地点範囲の対話開始条件を満たさない情報について、前記時間範囲を満たすよう配置することを特徴とする請求項2〜9の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項15】
前記情報配置手段は、前記ドライブ行程の音声対話を行わない区間が長い箇所に優先して前記情報を配置することを特徴とする請求項14記載の音声対話装置。
【請求項16】
前記ドライブ行程における動的な情報を取得する動的情報取得手段を備え、
前記情報配置手段は、前記動的情報取得手段が動的な情報を取得した場合、その動的な情報を含めて再配置することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項17】
前記情報配置手段は、前記ドライブ行程の帰路では、前記使用履歴の無い情報のうち、前記優先度が一定値以上を示す情報のみ配置することを特徴とする請求項2〜16の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項18】
前記情報配置手段は、前記ドライブ行程において同じ地点範囲の対話開始条件を満たす情報が複数存在する場合、前記各情報の対話開始条件を満足する範囲内で、1つの情報に関する音声対話の完了後、所定時間以上経過してから他の情報をプッシュするように前記各情報を配置することを特徴とする請求項2〜17の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項19】
前記音声対話手段による音声対話の実行中に、その実行中の音声対話を保留する旨の発話が行われた場合、前記実行中の音声対話を保留する保留手段を備えることを特徴とする請求項1〜18の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項20】
前記情報配置手段は、前記音声対話を保留する旨の発話とともに、その音声対話を再開するタイミングを指示する旨の発話が行われた場合、その指示されたタイミングで保留した音声対話が再開されるように、当該音声対話に対応する情報を配置することを特徴とする請求項19記載の音声対話装置。
【請求項21】
前記音声対話手段は、前記保留した音声対話を再開する際、対話開始時に保留された音声対話の再開である旨の案内を行うことを特徴とする請求項20記載の音声対話装置。
【請求項22】
前記保留された音声対話の再開である旨の案内には、何に関する話題であるかを特定する語句を含むことを特徴とする請求項21記載の音声対話装置。
【請求項23】
前記保留された音声対話の再開である旨の案内には、前記保留された対話において出現した語句を含むことを特徴とする請求項21記載の音声対話装置。
【請求項24】
前記情報配置手段は、プッシュする情報が複数の項目又は文で構成される場合、1つの項目又は文をプッシュした後、一定時間の間隔を空けて、前記プッシュした項目又は文に続く項目又は文をプッシュするように前記情報を配置することを特徴とする請求項1〜23の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項25】
前記情報配置手段は、ユーザの作業負荷の高低に応じて前記一定時間の長さを変更する時間変更手段を備えることを特徴とする請求項24記載の音声対話装置。
【請求項26】
前記情報配置手段は、予め設定したタイミングで音声対話機能を紹介する情報をプッシュするように前記情報を配置することを特徴とする請求項1〜25の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項27】
前記情報配置手段は、前記音声対話手段からユーザに対して提案情報をプッシュした後、返答待機時間を経過しても前記提案情報に対する返答の発話が無い場合、前記提案情報の追加説明の音声対話、若しくは、前記提案情報とは異なる提案情報の音声対話を行うように前記情報を配置することを特徴とする請求項1〜26の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項28】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話装置において、
標識、看板、建造物の少なくとも1つの物体に関する情報を検知する物体情報検知手段と、
前記物体情報検知手段が前記物体情報を検知した時点で、前記物体に関する情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段と、を備えることを特徴とする音声対話装置。
【請求項29】
前記物体検知手段は、前記物体に関する情報として、前記物体の位置、及び前記物体の音声対話に係わる情報を検知することを特徴とする請求項28記載の音声対話装置。
【請求項30】
前記物体検知手段は、画像認識処理により前記物体を検知する画像処理装置、及び前記物体に関する情報を外部から受信する無線装置の少なくとも1つの装置を用いて、前記物体に関する情報を検知することを特徴とする請求項28又は29記載の音声対話装置。
【請求項31】
前記建造物は、完成前の建造物を含むことを特徴とする請求項28〜30の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項32】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段を備える音声対話装置において、
前記音声対話手段による音声対話の実行中に、その実行中の音声対話を保留する旨の発話とともに、その音声対話を再開するタイミングを指示する旨の発話がユーザから行われた場合、前記実行中の音声対話を保留するとともに、前記指示されたタイミングで保留した音声対話を再開する対話規則を記憶する対話規則記憶手段を備え、
前記音声対話手段は、前記対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする音声対話装置。
【請求項33】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段を備える音声対話装置において、
プッシュする情報が複数の項目又は文で構成される場合、1つの項目又は文をプッシュした後、一定時間の間隔を空けて、前記プッシュした項目又は文に続く項目又は文をプッシュする対話規則を記憶する対話規則記憶手段を備え、
前記音声対話手段は、前記対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする音声対話装置。
【請求項34】
ユーザの作業負荷の高低に応じて前記一定時間の長さを変更する時間変更手段を備えることを特徴とする請求項33記載の音声対話装置。
【請求項35】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段を備える音声対話装置において、
予め設定したタイミングで音声対話機能を紹介する情報の音声対話を行う対話規則を記憶する対話規則記憶手段を備え、
前記音声対話手段は、前記対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする音声対話装置。
【請求項36】
情報に対してプッシュを開始するための対話開始条件が設定され、前記対話開始条件を満たす場合に、該対話開始条件に対応する情報をユーザにプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話装置であって、
前記対話開始条件には、使用履歴の条件が設定され、
前記音声対話手段による音声対話の実行に応じて、その音声対話の情報に対応する前記使用履歴を管理する使用履歴管理手段と、
前記使用履歴が無い情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段と、を備えることを特徴とする音声対話装置。
【請求項37】
ユーザを特定するユーザ特定手段を備え、
前記使用履歴管理手段は、前記ユーザ特定手段によって特定されたユーザ毎に管理することを特徴とする請求項36記載の音声対話装置。
【請求項38】
前記ユーザ特定手段は、顔画像、生体情報、音声情報、パスワードの少なくとも1つを用いたユーザ認証処理を実行して、ユーザを特定することを特徴とする請求項37記載の音声対話装置。
【請求項39】
前記使用履歴管理手段は、時々刻々と変化する時変情報に対応する使用履歴については、管理対象から除外することを特徴とする請求項36〜38の何れか1項に記載の音声対話装置。
【請求項40】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話手段を備える音声対話装置において、
前記音声対話手段からユーザに対して提案情報をプッシュした後、返答待機時間を経過しても前記提案情報に対する返答の発話が無い場合、前記提案情報の追加説明の音声対話、若しくは、前記提案情報とは異なる提案情報の音声対話を行う対話規則を記憶する対話規則記憶手段を備え、
前記音声対話手段は、前記対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする音声対話装置。
【請求項41】
情報に対してプッシュを開始するための対話開始条件が設定され、前記対話開始条件を満たす場合に、該対話開始条件に対応する情報をユーザにプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話方法であって、
ユーザの意図するドライブ行程と所定の対話規則を考慮して、前記対話開始条件を満たす情報を前記ドライブ行程上に配置し、ユーザが前記情報を配置した地点に到達した時点で前記情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行うことを特徴とする音声対話方法。
【請求項42】
前記対話開始条件は、地点範囲、時間範囲、使用履歴、及び優先度の少なくとも一つの条件が設定されるものであることを特徴とする請求項41記載の音声対話方法。
【請求項43】
前記音声対話の実行に応じて、その音声対話の情報に対応する前記使用履歴を管理し、前記使用履歴が無い情報を配置することを特徴とする請求項42記載の音声対話方法。
【請求項44】
ユーザを特定し、その特定したユーザ毎に前記使用履歴を管理することを特徴とする請求項43記載の音声対話方法。
【請求項45】
顔画像、生体情報、音声情報、パスワードの少なくとも1つを用いたユーザ認証処理を実行して、ユーザを特定することを特徴とする請求項44記載の音声対話方法。
【請求項46】
時々刻々と変化する時変情報に対応する使用履歴については、管理対象から除外することを特徴とする請求項43〜45の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項47】
前記ドライブ行程の往路に高速道路が含まれ、さらに、当該高速道路の区間、及びその高速道路を通過した後のドライブ行程の区間の両区間において前記対話開始条件を満たす情報が有る場合、前記高速道路の区間に前記情報を配置することを特徴とする請求項42〜46の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項48】
ユーザの作業負荷が高い道路区間を特定し、この特定した道路区間が前記ドライブ行程に含まれる場合、前記道路区間においては、前記優先度が一定値以上の情報のみ配置することを特徴とする請求項42〜47の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項49】
道路交通情報を取得し、この取得した道路交通情報によって示される交通量の多い道路区間をユーザの作業負荷が高い道路区間として特定することを特徴とする請求項48記載の音声対話方法。
【請求項50】
前記対話開始条件は、前記地点範囲として、標識、看板、建造物の少なくとも1つの物体の視認可能な地点の範囲が設定され、前記ドライブ行程において前記地点範囲の対話開始条件を満たす情報が有る場合、前記物体の視認可能な地点の範囲に前記物体に関する情報を配置することを特徴とする請求項42〜49の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項51】
前記建造物は、完成前の建造物を含むことを特徴とする請求項50記載の音声対話方法。
【請求項52】
前記完成前の建造物の情報には、前記対話開始条件として有効期限の条件が設定され、前記有効期限の過ぎた情報については、配置対象から除外することを特徴とする請求項51記載の音声対話方法。
【請求項53】
前記使用履歴が有る情報のうち、前記有効期限の条件が設定された前記完成前の建造物の情報に限り、該完成前の建造物の関連情報を配置することを特徴とする請求項52記載の音声対話方法。
【請求項54】
前記地点範囲の対話開始条件の設定が無い、若しくは、前記地点範囲の対話開始条件を満たさない情報について、前記時間範囲を満たすよう配置することを特徴とする請求項42〜49の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項55】
前記ドライブ行程の音声対話を行わない区間が長い箇所に優先して前記情報を配置することを特徴とする請求項54記載の音声対話方法。
【請求項56】
前記ドライブ行程における動的な情報を取得し、この動的な情報を含めて再配置することを特徴とする請求項41〜49の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項57】
前記ドライブ行程の帰路では、前記使用履歴の無い情報のうち、前記優先度が一定値以上を示す情報のみ配置することを特徴とする請求項42〜56の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項58】
前記ドライブ行程において同じ地点範囲の対話開始条件を満たす情報が複数存在する場合、前記各情報の対話開始条件を満足する範囲内で、1つの情報に関する音声対話の完了後、所定時間以上経過してから他の情報をプッシュするように前記各情報を配置することを特徴とする請求項42〜57の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項59】
前記音声対話の実行中に、その実行中の音声対話を保留する旨の発話が行われた場合、前記実行中の音声対話を保留することを特徴とする請求項41〜58の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項60】
前記音声対話を保留する旨の発話とともに、その音声対話を再開するタイミングを指示する旨の発話が行われた場合、その指示されたタイミングで保留した音声対話が再開されるように、当該音声対話に対応する情報を配置することを特徴とする請求項59記載の音声対話方法。
【請求項61】
前記保留した音声対話を再開する際、対話開始時に保留された音声対話の再開である旨の案内を行うことを特徴とする請求項60記載の音声対話方法。
【請求項62】
前記保留された音声対話の再開である旨の案内には、何に関する話題であるかを特定する語句を含むことを特徴とする請求項61記載の音声対話方法。
【請求項63】
前記保留された音声対話の再開である旨の案内には、前記保留された対話において出現した語句を含むことを特徴とする請求項61記載の音声対話方法。
【請求項64】
プッシュする情報が複数の項目又は文で構成される場合、1つの項目又は文をプッシュした後、一定時間の間隔を空けて、前記プッシュした項目又は文に続く項目又は文をプッシュするように前記情報をすることを特徴とする請求項41〜63の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項65】
ユーザの作業負荷の高低に応じて前記一定時間の長さを変更することを特徴とする請求項64記載の音声対話方法。
【請求項66】
予め設定したタイミングで音声対話機能を紹介する情報をプッシュするように前記情報を配置することを特徴とする請求項41〜65の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項67】
ユーザに対して提案情報をプッシュした後、返答待機時間を経過しても前記提案情報に対する返答の発話が無い場合、前記提案情報の追加説明の音声対話、若しくは、前記提案情報とは異なる提案情報の音声対話を行うように前記情報を配置することを特徴とする請求項41〜66の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項68】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話方法において、
標識、看板、建造物の少なくとも1つの物体に関する情報を検知し、この検知した時点で、前記物体に関する情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行うことを特徴とする音声対話方法。
【請求項69】
前記物体に関する情報として、前記物体の位置、及び前記物体の音声対話に係わる情報を検知することを特徴とする請求項68記載の音声対話方法。
【請求項70】
画像認識処理により前記物体を検知する画像処理装置、及び前記物体に関する情報を外部から受信する無線装置の少なくとも1つの装置を用いて、前記物体に関する情報を検知することを特徴とする請求項68又は69記載の音声対話方法。
【請求項71】
前記建造物は、完成前の建造物を含むことを特徴とする請求項68〜70の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項72】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話方法において、
音声対話の実行中に、その実行中の音声対話を保留する旨の発話とともに、その音声対話を再開するタイミングを指示する旨の発話がユーザから行われた場合、前記実行中の音声対話を保留するとともに、前記指示されたタイミングで保留した音声対話を再開する対話規則を記憶し、この対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする音声対話方法。
【請求項73】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話方法において、
プッシュする情報が複数の項目又は文で構成される場合、1つの項目又は文をプッシュした後、一定時間の間隔を空けて、前記プッシュした項目又は文に続く項目又は文をプッシュする対話規則を記憶し、この対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする音声対話方法。
【請求項74】
ユーザの作業負荷の高低に応じて前記一定時間の長さを変更することを特徴とする請求項73記載の音声対話方法。
【請求項75】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話方法において、
予め設定したタイミングで音声対話機能を紹介する情報の音声対話を行う対話規則を記憶し、この対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする音声対話方法。
【請求項76】
情報に対してプッシュを開始するための対話開始条件が設定され、前記対話開始条件を満たす場合に、該対話開始条件に対応する情報をユーザにプッシュして、その情報に関する音声対話を行う音声対話方法であって、
前記対話開始条件には、使用履歴の条件が設定され、音声対話の実行に応じて、その音声対話の情報に対応する前記使用履歴を管理し、前記使用履歴が無い情報をプッシュして、その情報に関する音声対話を行うことを特徴とする音声対話方法。
【請求項77】
ユーザを特定し、この特定されたユーザ毎に前記使用履歴を管理することを特徴とする請求項76記載の音声対話方法。
【請求項78】
顔画像、生体情報、音声情報、パスワードの少なくとも1つを用いたユーザ認証処理を実行して、ユーザを特定することを特徴とする請求項77記載の音声対話方法。
【請求項79】
時々刻々と変化する時変情報に対応する使用履歴については、管理対象から除外することを特徴とする請求項76〜78の何れか1項に記載の音声対話方法。
【請求項80】
ユーザへ情報をプッシュし、その情報に関する音声対話を行う音声対話方法において、
ユーザに対して提案情報をプッシュした後、返答待機時間を経過しても前記提案情報に対する返答の発話が無い場合、前記提案情報の追加説明の音声対話、若しくは、前記提案情報とは異なる提案情報の音声対話を行う対話規則を記憶し、この対話規則に従って、音声対話を行うことを特徴とする音声対話方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−171709(P2006−171709A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−318685(P2005−318685)
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】