説明

音声通報装置

【課題】 機器などの対象に人が接近したことを検知して、対象から音声通報がなされるが、接近する人が異なっても同一内容の音声情報が通報され、接近者に応じて真に必要な音声情報は得られなかった。
【解決手段】 対象に接近する人から発信される区分データを受信し識別する受信判別部14、人感センサ15などの各種センサ41、区分データとセンサ41からの出力信号が論理条件に合致した場合に、複数の音声情報の中から対応する音声情報を選択的にデータメモリ17から読み出し、スピーカ18から接近者へ通報する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象を識別して通報内容を選択可能とした音声通報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
機械や装置などの対象が発する音声により、人へ情報を伝達する手段としては現在様々なものがある。代表的なものでは、自動ドアに連動し来客を伝えるもの、内部に収められた絵画の説明を行う額縁(特許文献1参照)、工事現場内の危険区域で使用する音声と標識を合わせた装置(特許文献2参照)など、様々な装置が知られている。
【0003】
特許文献1に開示されている額縁は、内部に人感センサ、温度・湿度センサ、音声信号記憶素子、スピーカなどが内蔵されている。額物内の絵画を鑑賞すべく見学者がこの額縁に近づくと、額縁内の人感センサがこれを検知して、記憶素子に格納されている音声による絵画説明などがスピーカから流される。また、額縁内に鏡が装着されている場合では、額縁内の温度・湿度センサが温度・湿度を検出すると、その温度・湿度に応じて音声信号選択回路からふさわしい音声を選択してスピーカから流すことも可能となっている。例えば、温度・湿度とも高いときには爽やかな音楽や自然の音が選択されるようにセットしておくことも可能な構成となっている。
【0004】
また、特許文献2には、工事現場などに設置される注意標識に音声通報機能を組み込んだ音声報知標識が開示されている。すなわち、文字や絵で注意事項が描かれている標識内部に、赤外線センサからなる人感センサ、音声データ記憶部、スピーカなどが組み込まれており、人感センサが人が近づいたことを検知すると、記憶されている注意事項を音声にて報知するように構成されている。夕暮れ時など周囲が薄暗くなった場合には標識が見にくくなり、音声による報知が有効となる。
【特許文献1】特開平10−225349号公報
【特許文献2】実開平05−023179号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、額縁の前にいかなる人が接近してきても常に同一の音声が流されることになり、必ずしもその人が必要としている情報が流されない。額縁内部に音声選択スイッチは設けられてはいるが、係員などが適宜音声の種類を変更可能としている構成であって、接近してくる人の種別に応じて音声情報が自動的に選択される構成・機能は有していない。また、額縁型鏡においては、温度・湿度に応じて最適な音声が選択される機能を有してはいるが、やはり額縁型鏡に接近した人の種別に応じて音声情報を選択する構成・機能は開示されていない。
【0006】
また、特許文献2においては、工事現場などに設置される注意標識に人が近づくと注意を告げる音声が流されるが、特許文献1と同様に注意標識に近づく人の種別に係わらず、同一の音声が報知される。従って、様々な人が注意標識に接近するが各々の人にとって最も必要な情報が音声によって選択的に報知されることはない。
【0007】
本発明は、対象に接近する人の種別を識別して、あらかじめ設定されている音声情報を選択的に通報することを可能とした音声通報装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係わる音声通報装置は、機器などの対象に接近する人から発信される区分データを受信する受信部と、この受信部にて受信された前記区分データを識別する判別部と、複数種類の音声情報を格納するメモリ部と、前記判別部にて識別された前記区分データに対応する音声情報を前記メモリ部に格納されている前記複数種類の音声情報から選択的に読み出し、この読み出された前記音声情報を出力するスピーカとを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2に係わる音声通報装置は、機器などの対象に接近する人から発信される区分データを受信する受信部と、この受信部にて受信された前記区分データを識別する判別部と、複数種類の音声情報を格納するメモリ部と、センサと、前記判別部にて識別された前記区分データと前記センサからのセンサ出力とが入力される論理条件設定部と、この論理条件設定部からの出力に対応する音声情報を前記メモリ部に格納されている前記複数種類の音声情報から選択的に読み出し、この音声情報を出力するスピーカとを具備することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3に係わる音声通報装置は、前記センサが前記対象に人が接近したことを検知する人感センサであることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4に係わる音声通報装置は、前記センサが、温度、湿度、照度などの前記対象近傍の状況を検知するセンサであることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項5に係わる音声通報装置は、前記対象に接近する人には非接触データ発信部が装着されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項6に係わる音声通報装置は、前記非接触データ発信部は赤外線パルス発信部であることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項7に係わる音声通報装置は、前記メモリ部に格納する音声情報を追加・更新するためのデータ入力端子を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
機器などの対象に人が接近した際に、接近した人の種別の違いに対応して対象から異なる音声通報がなされるため、個々の人にとって真に必要とする音声情報が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に本発明に係わる実施形態を図を参照して説明する。図1、図2には発・変電所などで種々の盤や機器を対象に作業を行う場合を例に説明する。作業に当たる作業員にはいろいろな役割が厳格に割り当てられており、一つの盤や機器に対し作業員の種別に応じてそれぞれ作業内容が異なるとともに、注意すべき事項も相違する。
【0017】
図1に代表的な作業員区分を示した。図1(a)は工事担当者11aのグループ、図1(b)は試験担当者11bのグループ、図1(c)は改造員11cのグループ、図1(d)はその他作業者11dのグループである。そして、図1(d)のその他作業者11d以外の作業者は、自己の属するグループ固有のデータが格納されている識別情報発信機12a、12b、12cを装着している。
【0018】
この識別情報発信機12a、12b、12cには、少なくとも所持者の属する作業員区分データが格納されており、このデータは赤外線パルスにて識別情報発信機外へ出力することができる構成となっている。すなわち、識別情報発信機12aには工事担当者であることを示すデータが格納されており、同様に12bには試験担当者であることを示すデータ、12cには改造員であることを示すデータがそれぞれ格納されている。また、識別情報発信機12a、12b、12cの内部には図示しないが電源、データ記憶部、赤外線発信部などが組み込まれている。
【0019】
なお、この例では赤外線を利用した識別情報発信機を示したが、他に電波を利用した無線タグを用いることも可能である。更に、識別情報発信機内には前述した作業員区分データのみならず、作業員の所属、氏名、従業員番号など所持者個人の認証データを格納しておくことも可能である。その他作業者は識別情報発信機を装着しないが、本願発明の構成・機能を明確にするために作業員区分データが格納された識別情報発信機は不所持の状態とした。作業員区分データが格納されていない一般的な個人認証データが格納された識別情報発信機を所持することは十分にあり得る。
【0020】
さて、図2には各区分に属する作業員が同一の機器13に作業のために接近したときの状況と、本発明に係わる音声通報装置の主要な構成を示したものである。機器13には受信判別部14、人感センサ15が設けられておりこれらは制御部16に接続されている。制御部16にはデータメモリ17、スピーカ18が接続されている。データメモリ17には、各作業者区分毎に異なる注意音声データが格納されている。次にこの機器13に異なる作業員区分に属する作業者が接近してきた状態を図2によって説明する。なお、各作業員が装着している識別情報発信機12a、12b、12cからは赤外線パルスを間欠的に発信している。
【0021】
図2(a)には機器13に工事担当者11aが接近した状態を示してある。工事担当者11aに装着されている識別情報発信機12aからは、作業員区分データが赤外線パルスにて発信されており、この赤外線パルスは受信判別部14にて受信される。赤外線パルスは比較的遠距離から機器13にて受信されるが、作業者が機器13に十分に接近したことを更に検知するために、人感センサ15が設けられている。
【0022】
工事担当者11aが機器13に接近すると、識別情報発信機12aからの作業員区分データが受信判別部14にて受信され、更に人感センサ15が工事担当者11aを検知する。制御部16では、接近した作業員が工事担当者であることを識別すると、データメモリ17から工事担当者向けの注意文言データを出力して、スピーカ18から『待て1秒!』との音声情報を出力して工事担当者11aに対して注意を喚起する。
【0023】
同様に図2(b)では、同一の機器13に試験担当者11bが接近した状態を示してある。識別情報発信機12bからの試験担当者であるとのデータに基づき、データメモリから対応する注意文言を出力して、スピーカ18から『検電はよいか!』との音声情報を出力して試験担当者11bに対して注意を喚起する。同様に図2(c)では、改造員11cに対して『図面確認よいか!』との音声情報を出力して改造員11cに対して注意を喚起する。
【0024】
さて、図2(d)にはその他作業者11dが機器13に接近してきた場合の構成を示してある。その他作業者11cは識別情報発信機を装着していないため、機器13への接近は人感センサ15にて検知される。制御部16では人感センサ15のみからの検知結果に基づいてデータメモリから該当する音声情報として『危険区域注意!』との音声情報を出力してその他作業員11dに対して注意を喚起する。
【0025】
このように本願発明に係わる音声通報装置にあっては、作業区分の異なる複数の作業者11a、11b、11cが機器13に接近すると、この接近を各作業者11a、11b、11cが装着している識別情報発信機12a、12b、12cから間欠的に出力している赤外線パルスを機器13の受信判別部14にて受信する。各作業者11a、11b、11cからの赤外線パルスには作業者の作業者区分データも含まれており、受信した作業者区分データに対応する音声情報をデータメモリ17から出力してスピーカ18から通報がなされる。
【0026】
機器13には人感センサ15が備えられており、作業者11a、11b、11cが機器13から所定距離内の範囲に入ったことを検出するようになっている。この結果、作業者11a、11b、11cからの赤外線パルスがかなり遠方から機器13に到達していても、機器13の人感センサ15が作業者11a、11b、11cを検知するまでは音声情報の通報がなされないように構成されている。すなわち、重要な音声情報が確実に作業者11a、11b、11cに伝達されることになる。なお、その他作業者11dのように識別情報発信機を装着していなくとも、人感センサ15がその他作業者11dを検知すると、人感センサ15のみにて検知した接近者向けの音声情報が通報されるようになっている。
【0027】
また、データメモリ17内のデータはデータ入力端子26から随時修正、追加が可能である。この結果、前述した例では作業者区分を工事担当者、試験担当者、改造員、その他作業者としたが、更にこれに加えて他の作業者区分を追加し、音声通報データも追加することが可能であり、同一作業者区分の者に対しても異なる日には異なる音声通報内容としたり、作業開始時と作業終了時の音声通報内容を変更するように設定することも可能である。
【0028】
図3には本発明に係わる他の実施形態を示してあるが、美術館などで絵画19の鑑賞のために訪れた観客への音声案内に適用した例である。すなわち、絵画19の近傍には音声通報装置20が設置されている。この音声通報装置20は、図2に示した構成と同一である。観客21aは米国人であり装着している識別情報発信機22aには国籍データが格納されている。同様に観客21bはフランス人であって識別情報発信機22bには国籍データが格納され、観客21cは韓国人であって識別情報発信機22cには国籍データが格納されている。図示していないが、識別情報発信機を装着していない観客は日本人とする。
【0029】
米国人の観客21aの識別情報発信機22aからの赤外線パルスを受信判別部14にて受信し、かつ、人感センサ15が観客21aを検知すると、制御部16は米国人の観客が絵画19の前に来たことを認識する。データメモリ17から英語による絵画案内データを読み出し、スピーカ18から音声案内がなされる。同様にしてフランス人の観客21bが絵画19の前に来たときにはフランス語による音声案内がなされ、韓国人の観客21cが来たときには韓国語による音声案内がなされる。
【0030】
識別情報発信機を装着していない日本人が絵画19の前に来たときには、人感センサ15のみの検知により日本語による絵画案内データが読み出され、音声案内がなされる。なお、この例では音声通報装置20を絵画19の近傍に設置したが、絵画19の額縁23内部に組み込むことも可能である。また、データ入力端子26を利用して、対応する外国人の国籍を追加したり、音声案内の内容を変更したりすることも可能である。
【0031】
図4には簡潔に来客者のみを示してあるが、例えば、アミューズメントパーク、デパートあるいは各種の催事場などで来客者に応じたサービスを音声案内するために、女性24a、お年寄り24b、子供24cにそれぞれ女性、お年寄り、子供を示すデータが格納されている識別情報発信機25a、25b、25cを装着し、男性24dは識別情報発信機を未装着とする。このようにして、男性、女性、お年寄り、子供それぞれを検出次第、顧客に応じた音声通報を行うようにすることができる。
【0032】
次に本発明に係わる音声通報装置の詳細を図5を参照して説明する。すなわち、音声通報装置30は、一点鎖線で示した本体部31と各種入出力機器から構成されている。全体の制御は中央処理部32にて実行され、この中央処理部32にはデータメモリ17が接続されている。表示部33、操作キー34、時計35も中央処理部32に接続されている。中央処理部32にはデータ入力端子26が接続されており、このデータ入力端子26には外部メモリであるUSBメモリ36が接続可能となっている。このデータ入力端子26からデータメモリ17に格納されている音声情報を追加・更新することが可能である。また、保守ツール37も中央処理部32に必要に応じて接続される。保守ツールとしては、論理設定条件やプログラムの更新を行う。
【0033】
更に、中央処理部32にはデコーダ38、アンプ39を介してスピーカ18が接続されている。中央処理部32には、論理条件設定部40を介して受信判別部14並びにセンサ部41が接続されている。受信判別部14は非接触状態でデータを発信する識別情報発信機42からの信号を受信し判別を行う。すなわち、受信判別部14は、識別情報を含んだ信号を検知する。センサ部41は、人感センサ15、温度センサ43、湿度センサ44、照度センサ45から構成されている。なお、図示しないが音声通報装置の各部を駆動するための電源電池が組み込まれている。
【0034】
さて、このような構成の音声通報装置30において、データメモリ17にはあらかじめ設定されている条件毎に通報すべき音声情報のデータが記憶されている。識別情報発信機42には識別情報を含んだ信号を赤外線にて送信する機能を有しており、送信された識別情報は受信判別部14にて受信され、かつ、識別情報の判別を行う。
【0035】
人感センサ15は赤外線などを検知して近接する人を検出するセンサで、特定の識別情報を有する識別情報発信機42からの信号を受信すると、この受信信号と人感センサ15からの接近情報を用いて論理条件設定部40にてあらかじめ設定されている条件を満足した場合、すなわち、あらかじめ定めた論理条件が成立した場合、中央処理部32はこの設定条件に応じた音声データをデータメモリ17から読み出し、デコーダ38、アンプ39を介してスピーカ18から音声通報情報として出力する。
【0036】
センサ部41に組み込まれている他のセンサとして、温度センサ43、湿度センサ44、照度センサ45については、それぞれ音声通報装置30の設置されている近傍の環境条件を検知するものであって、これらのセンサからの出力信号も論理条件設定部40における条件設定要素となる。例えば、識別情報発信機42からの信号を受信し、人感センサ15からの信号も受信し、かつ、温度センサ43から温度信号があらかじめ論理条件設定部40で設定されている温度を超えた場合には、その条件に合致する音声通報を行うべく、データメモリ17から該当するデータが読み出される。
【0037】
同様にして、音声通報装置30近傍の湿度、照度をそれぞれ湿度センサ44、照度センサ45にて検出しこの結果に応じた音声通報データが選択されることになる。他の条件が同一であっても一定の湿度を境にして音声通報内容を異ならせることが可能であり、一定の照度、すなわちある明るさを境にして音声通報内容を異ならせることが可能である。
【0038】
また、本例ではセンサ部41には人感センサ15、温度センサ43、湿度センサ44、照度センサ45が設けられているが、これらのセンサは変更することが可能であり、音声通報装置の設置環境、用途、対象に応じて最適なセンサに組み替えることができる。本例ではセンサ部41には全て異なるセンサを組み込んだが、全てを同一センサにしたり、一部センサを同一センサにすることも有効である。同一センサを組み込んだ場合には、それぞれのしきい値、すなわちオン/オフ値を異なる値に設定してそれぞれの値の際に通報される音声通報内容を異なる内容にするように利用できる。
【0039】
データメモリ17には、識別情報発信機42からの識別データ並びに各種センサからの出力データを論理処理して想定される設定条件毎に定められた音声通報データを格納してある。なお、音声通報データは、適宜更新するがそのためには中央処理部32に設けられたデータ入力端子26、すなわち本例ではUSB端子にUSBメモリ36を接続してUSBメモリ36に格納されている新音声通報データに更新することが可能である
従って、データメモリ17内に格納されている音声通報データは、音声データ形式がデジタル圧縮音源(MP3 Moving Picture Experts Group−1、Layer3)を採用しており、パーソナルコンピュータなどで容易に作成、編集することができる。また、データメモリ17に格納する音声データファイルは入力日付管理もされていることから、USBメモリ36から供給されるデータの中から最新のデータを選択する機能を有している。また、表示部33は装置の各種状態を表示し、操作キー34により動作モードや通報する音声の選択などを行うことができる。
【0040】
また、時計35が内蔵されていることにより、各種センサからの出力に加えて時計データ、すなわち時間、曜日などを論理条件として、異なる音声情報を通報することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係わる実施形態の機能を説明するための図。
【図2】本発明に係わる実施形態の主要構成並びに動作を説明するための図。
【図3】本発明に係わる他の実施形態の主要構成並びに動作を説明するための図。
【図4】本発明に係わる他の実施形態の機能を説明するための図。
【図5】本発明に係わる実施形態の構成を示す図。
【符号の説明】
【0042】
11a…工事担当者、11b…試験担当者、11c…改造員、11d…他作業者、12a、12b、12c、22a、22b、22c、25a、25b、25c、42…識別情報発信機、13…機器、14…受信判別部、15…人感センサ、16…制御部、17…データメモリ、18…スピーカ、19…絵画、21a、21b、21c…観客、23…額縁、24a…女性、24b…お年寄り、24c…子供、26…データ入力端子、20、30…音声通報装置、31…本体部、32…中央処理部、33…表示部、34…操作キー、35…時計、36…USBメモリ、37…保守ツール、38…デコーダ、39…アンプ、40…論理条件設定部、41…センサ部、43…温度センサ、44…湿度センサ、45…照度センサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器などの対象に接近する人から発信される区分データを受信する受信部と、この受信部にて受信された前記区分データを識別する判別部と、複数種類の音声情報を格納するメモリ部と、前記判別部にて識別された前記区分データに対応する音声情報を前記メモリ部に格納されている前記複数種類の音声情報から選択的に読み出し、この読み出された前記音声情報を出力するスピーカとを具備することを特徴とする音声通報装置。
【請求項2】
機器などの対象に接近する人から発信される区分データを受信する受信部と、この受信部にて受信された前記区分データを識別する判別部と、複数種類の音声情報を格納するメモリ部と、センサと、前記判別部にて識別された前記区分データと前記センサからのセンサ出力とが入力される論理条件設定部と、この論理条件設定部からの出力に対応する音声情報を前記メモリ部に格納されている前記複数種類の音声情報から選択的に読み出し、この音声情報を出力するスピーカとを具備することを特徴とする音声通報装置。
【請求項3】
前記センサは、前記対象に人が接近したことを検知する人感センサであることを特徴とする請求項2記載の音声通報装置。
【請求項4】
前記センサは、温度、湿度、照度などの前記対象近傍の状況を検知するセンサであることを特徴とする請求項2又は3記載の音声通報装置。
【請求項5】
前記対象に接近する人には非接触データ発信部が装着されていることを特徴とする請求項1乃至4記載の音声通報装置。
【請求項6】
前記非接触データ発信部は赤外線パルス発信部であることを特徴とする請求項5記載の音声通報装置。
【請求項7】
前記メモリ部に格納する音声情報を追加・更新するためのデータ入力端子を具備することを特徴とする請求項1乃至6記載の音声通報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−58941(P2006−58941A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−237215(P2004−237215)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【出願人】(390014568)東芝プラントシステム株式会社 (273)
【Fターム(参考)】