説明

音源再生方法、装置、及び記録媒体

【課題】ゲームなどのアプリケーションにおけるユーザ操作によって多様な音源を選択的に再生して多様な音源演出効果を提供する音源再生方法、装置、及び記録媒体の提供。
【解決手段】音源再生装置100は、入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認する情報確認部110と、前記確認された類型と対応する音源を選択する音源選択部120と、前記確認された入力時間に基づいて前記選択された音源の再生地点を決定する音源再生地点決定部130と、前記決定された再生地点の以後から前記選択された音源を再生する音源再生部140と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、音源再生方法、装置、及び記録媒体に関し、より詳しくは、ゲームなどのアプリケーションにおけるユーザ操作によって多様な音源を選択的に再生して多様な音源演出効果を提供する音源再生方法、装置、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームなどのアプリケーションでは、ユーザ操作の操作結果によって、相異する音源を再生してくれることで、多様な音源演出効果を提供している。このような多様な音源演出効果を提供するためには、操作結果の各々に対応する音源を別途に格納していなければならない。
【0003】
また、従来には、操作結果毎に相異するいろいろな音源を用意しておき、用意されたいろいろな音源を重ねて被せる形態に各音源を再生することによって、多様な音源演出効果を提供するが、このように元から流れていた音源の上に他の音源を重ねて被せる形態で提供する従来の音源演出効果を提供する方式は、用意された音原の数だけ複数個のサウンドチャンネルを必要とすることがあり、用意されたいろいろな音源に対する音源処理及び音源出力などのために、高性能のハードウェアが必要であるという端末機要求事項がある。
【0004】
しかしながら、モバイル端末機のように、サウンドチャンネルの個数が1つまたは音源個数だけ充分でなかったり、音源処理及び音源出力などの性能が相対的に低い端末機では、操作結果毎に用意された相異するいろいろな音源を重ねて被せる形態に各音源を再生する従来の方式により多様な音源演出効果を提供することができないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような背景で、本発明の一実施形態の目的は、最小限の音源のみを用いて、ゲームなどのアプリケーションにおけるアプリケーションのユーザ操作に従う多様な音源演出効果を提供することにある。
【0006】
また、本発明の一実施形態の他の目的は、和音のように、いろいろな音源を重なって再生できないモバイルゲームのようなアプリケーションでも、音源を音源再生制御情報の入力時毎に選択的に切り換えて再生することによって、音源が重なって再生される音源演出効果を提供することにある。
【0007】
また、本発明の一実施形態の更に他の目的は、サウンドチャンネルの個数が1つまたは音源個数だけ充分でなかったり、音源処理及び音源出力などの性能が相対的に低い端末機でも、ゲームなどのアプリケーションにおけるアプリケーションのユーザ操作によって多様な音源演出効果を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、一態様によれば、本発明は、入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認する情報確認部と、上記確認された類型と対応する音源を選択する音源選択部と、上記確認された入力時間に基づいて上記選択された音源の再生地点を決定する音源再生地点決定部と、上記決定された再生地点の以後から上記選択された音源を再生する音源再生部と、を含むことを特徴とする、音源再生装置を提供する。
【0009】
他の態様によれば、本発明は、音源再生装置が提供する音源再生方法であって、入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認するステップと、上記確認された類型と対応する音源を選択するステップと、上記確認された入力時間に基づいて上記選択された音源の再生地点を決定するステップと、上記決定された再生地点の以後から上記選択された音源を再生するステップと、を含むことを特徴とする音源再生方法を提供する。
【0010】
更に他の態様によれば、本発明は、入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認する機能と、上記確認された類型と対応する音源を選択する機能と、上記確認された入力時間に基づいて上記選択された音源の再生地点を決定する機能と、上記決定された再生地点の以後から上記選択された音源を通じて再生する機能と、を具現するプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0011】
以上、説明したように、本発明の一実施形態によれば、最小限の音源のみを用いて、ゲームなどのアプリケーションにおけるアプリケーションのユーザ操作に従う多様な音源演出効果を提供する効果がある。
【0012】
また、本発明によれば、和音のように、いろいろな音源を重なって再生できないモバイルゲームのようなアプリケーションでも、音源を音源再生制御情報の入力時毎に選択的に切り換えて再生することによって、音源が重なって再生される音源演出効果を提供する効果がある。
【0013】
また、本発明によれば、サウンドチャンネルの個数が1つまたは音源個数だけ充分でなかったり、音源処理及び音源出力などの性能が相対的に低い端末機でも、ゲームなどのアプリケーションおけるアプリケーションのユーザ操作によって多様な音源演出効果を提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る音源再生装置に対するブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係る音源再生装置に従う音源再生の例示図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係る音源再生装置に従う音源再生の他の例示図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係る音源再生方法に対するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一部の実施形態を添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たって、同一な構成要素に対してはたとえ他の図面上に表示されても、できる限り同一な符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するに当たって、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
【0016】
また、本発明の構成要素を説明するに当たって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質や回順序または順序などが限定されない。どの構成要素が他の構成要素に“連結”、“結合”、または“接続”されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、または接続できるが、各構成要素の間に更に他の構成要素が“連結”、“結合”、または“接続”されることもできると理解されるべきである。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100に対するブロック構成図である。
【0018】
図1に図示された本発明の一実施形態に係る音源再生装置100は、多様な音源演出効果を提供する装置であって、音源再生装置100が制限されたサウンドチャンネル、または劣る処理性能を有しても、制限された個数の音源のみで多様な音源演出効果を効率的に提供することができる装置である。
【0019】
このために、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100は、音源再生制御情報の入力を受けて、これを確認する情報確認部110、音源再生制御情報の確認結果によって該当音源を選択する音源選択部120、選択された音源の再生地点を決定する音源再生地点決定部130、及び選択された音源を決定された再生地点で再生する音源再生部140などを含む。
【0020】
前述した情報確認部110は、入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認する。
【0021】
前述した音源選択部120は、音源再生制御情報の確認された類型と対応する音源を選択する。
【0022】
前述した音源再生地点決定部130は、音源再生制御情報の確認された入力時間に基づいて音源選択部120で選択された音源の再生地点を決定する。
【0023】
前述した音源再生部140は、音源再生地点決定部130で決定された再生地点の以後から選択された音源を再生する。
【0024】
前述した情報確認部110は、特定アプリケーション10のユーザ操作に従う操作結果を含む音源再生制御情報の入力を受けて、入力された音源再生制御情報に含まれた操作結果に従って音源再生制御情報の類型を確認することができる。
【0025】
仮に、特定アプリケーション10のユーザ操作に従う操作結果が操作成功及び操作失敗のうちの1つであれば、情報確認部110はこのような操作結果によって音源再生制御情報の類型を操作成功類型と操作失敗類型のうちの1つと確認することができる。
【0026】
これによって、音源選択部120は、音源再生制御情報に含まれた操作結果によって、音源再生制御情報の類型が操作成功類型と確認されれば操作成功音源を音源として選択し、音源再生制御情報に含まれた操作結果によって、音源再生制御情報の類型が操作失敗類型と確認されれば操作失敗音源を音源として選択する。
【0027】
仮に、特定アプリケーション10のユーザ操作に従う操作結果が操作成功と操作失敗のように2種類でなく、点数別等により区分される3つ以上の種類であれば、その種類の数だけ音源再生制御情報の類型の種類の数も変わることができ、選択される音源の種類も変わることができる。
【0028】
前述した音源再生地点決定部130は、選択された音源の再生時間情報と音源再生制御情報の確認された入力時間を参照して、音源再生制御情報の確認された入力時間に対応する音源の再生地点を決定する。
【0029】
これによって、音源再生部140は、選択された音源を決定された再生地点から再生する。
【0030】
一方、ユーザが特定アプリケーション10を持続的に操作すれば、操作時毎にそれに対応した操作結果が発生し、情報確認部110はユーザの特定アプリケーション10の操作時毎に発生する操作結果が含まれた音源再生制御情報の入力を持続的に受けるようになる。
【0031】
これによって、情報確認部110は持続的に入力される音源再生制御情報の類型を毎度比較する手続きを遂行し、以前に入力された音源再生制御情報の類型と新しく入力された音源再生制御情報の類型とが同一か否かを判断して、音源再生部140は再生されている音源を持続的に再生したり、新しく選択された音源を新しく決定された再生地点から再生する。これをより詳細に後述する。
【0032】
以前に入力された音源再生制御情報に続けて他の音源再生制御情報が情報確認部110に新しく入力されれば、以前に入力された音源再生制御情報の類型と新しく入力された他の音源再生制御情報の類型が同一か否かを把握する。
【0033】
仮に、同一であると把握された場合、音源再生部140は以前に入力された音源再生制御情報の入力に従って再生されていた音源を持続的に再生する。
【0034】
仮に、相異すると把握された場合、音源選択部120は新しく入力された他の音源再生情報の類型に対応する他の音源を選択し、音源再生地点決定部130は新しく入力された他の音源再生制御情報の入力時間に基づいて他の音源の再生地点を決定し、音源再生部140は他の音源の決定された再生地点の以後から他の音源を通じて再生する。
【0035】
一方、音源再生部140は、選択された音源を1つのサウンドチャンネル(統合サウンドチャンネル)を介して再生する。
【0036】
音源選択部120が選択するようになる全ての音源は、音源データベース(図示せず)に格納されている。この際、音源データベースは、従来の音源再生装置のように、多数の音源操作時点(即ち、音源再生制御情報の入力時点)に対応する多数の別の音源を格納しておく必要がない。但し、操作結果の種類に対応する個数だけの最小限の音源のみを格納しておけばよい。例えば、操作結果が操作成功と操作失敗とに分かれれば、音源データベースは操作成功音源と操作失敗音源の2つの音源のみを格納しておけばよい。
【0037】
また、音楽データベースに格納された音源には、ゲームプログラムのような特定アプリケーション10で必要とする全ての演出効果音源が含まれることができる。
【0038】
一方、特定アプリケーション10の実行時間と、音源再生制御情報の全ての類型と対応する音源の再生時間は、互いに同期化されることができる。
【0039】
前述した本発明の一実施形態に係る音源再生装置100は、アプリケーション10が設置されて実行され、音源を再生することができる装置であり、その例としては、アーケードゲーム機や携帯用ゲーム機と、スマートフォンのような移動通信端末機、またはPDA(Personal Digital Assistants)などのモバイル端末機などがありえる。
【0040】
このような音源再生装置100は、音源を再生するための1つまたは2つ以上のサウンドチャンネルを含むことができ、仮に、1つのサウンドチャンネル(統合サウンドチャンネル)を含む場合、音源再生部140で再生する全ての音源(即ち、音源再生制御情報の類型によって選択される全ての音源)は1つのサウンドチャンネルを介して再生できる。
【0041】
このような音源再生装置100に設置されて実行されるアプリケーション10は、ユーザ操作が可能な全てのアプリケーションであることがあり、一例として、ゲーム(例:音楽ゲーム等)プログラムやグラフィック関連プログラムなどでありうる。
【0042】
以上、前述した本発明の一実施形態に係る音源再生装置100を利用すれば、最小限の音源(例:操作成功音源、操作失敗音源)のみを用いて多数の音源演出が可能である。
【0043】
また、従来の音源再生装置では、あたかも和音のように、いろいろな音源を重なって多様な演出効果を出したことに比べて、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100は音源を重ならなくても音源が重なって出す演出効果と似た効果を出すことができる。
【0044】
特に、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100を利用すれば、サウンドチャンネルの個数が1つまたは多くない個数で、低い処理性能でも、最小限の音源のみで多様な音源演出を可能にすることができる。
【0045】
以上、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100を説明した。以下では、このような音源再生装置100が音源を再生して多様な音源演出効果を出すことを図2及び図3を参照して例示的に説明する。
【0046】
図2は、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100に従う音源再生の例示図である。
【0047】
図2は、特定アプリケーション10に対するユーザ操作に従う操作結果が3つの類型に区分され、これによって、情報確認部110に入力された音源再生制御情報が類型1、類型2、及び類型3を含む3つの類型のうちの1つの類型と確認される場合において、音源再生を例示的に示す図である。
【0048】
この際、音源再生装置100は、音源再生制御情報の3つの類型と各々対応する3つの音源(音源1、音源2、及び音源3)が予め格納されており、3つの音源は全て1つの統合サウンドチャンネルを介して再生されることを仮定する。
【0049】
但し、図2ではユーザ操作の操作結果が3つの類型であり、それによって、必要とする音源が3つであることと仮定したが、アプリケーション10の特性によって、操作成功及び操作失敗を含む2種類の操作結果と、このような2種類の操作結果の各々に対応する操作成功音源及び操作失敗音源を含む2種類の音源を含むことができる。勿論、操作結果及び音源の各々の種類が4種類以上であることもある。
【0050】
図2を参照すれば、ユーザが特定アプリケーション10の実行をTa時間に始めて、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間で操作を行い、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間での各操作結果が、類型1、類型3、類型1、類型2、及び類型2であることと仮定する。
【0051】
また、図2の例示では、特定アプリケーション10の実行開始時には基本的に操作結果が類型1であることと仮定するが、この仮定によって特定アプリケーション10の実行開始時、基本的に再生される音源を音源1に設定することができる。
【0052】
前述した仮定下に、各操作結果発生時毎に、本発明の一実施形態に係る音源再生装置10の情報確認部110は、Ta時間、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間で発生された各操作結果に対する操作結果情報が含まれた音源再生制御情報をTa時間、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間で各々入力を受ける。
【0053】
これによって、情報確認部110は、各音源再生制御情報の入力時間を、Ta時間、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間と確認し、また、入力された各音源再生制御情報の類型を、類型1、類型1、類型3、類型1、類型2、及び類型2と確認する。
【0054】
このように、情報確認部110により操作時点毎に入力された各音源再生制御情報の類型と入力時間が確認されれば、音源選択部120は、各音源再生制御情報の類型に合う音源を選択し、音源再生地点決定部130は選択された音源の再生地点を決定する。
【0055】
例えば、音源選択部120は、Ta時間に入力された音源再生制御情報の確認された類型が類型1であるので、類型1に対応する音源1を音源再生部140が再生する音源として選択し、音源再生地点決定部130は、Ta時間に入力された音源再生制御情報の確認された入力時間であるTaに基づいて音源1の再生地点をTa時間と決定する。これによって、音源再生部140は決定された再生時点であるTa時間の以後から選択された音源1を統合サウンドチャンネルを介して再生する。図2での“P”は、音源選択部120、音源再生地点決定部130、及び音源再生部140を全て含む構成である。
【0056】
Ta時間の以後、情報確認部110は、Tb時間に、類型1の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTbと確認し、音源再生制御情報の類型を類型1と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である類型1が、先のTa時間に入力された音源再生制御情報の類型である類型1と同一であるので、再生されていた音源1を変更無しで持続的に再生する。
【0057】
Tb時間の以後、情報確認部110は、Tc時間に、類型3の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTcと確認し、音源再生制御情報の類型を類型3と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である類型3が、先のTb時間に入力された音源再生制御情報の類型である類型1と異なるので、音源選択部120は類型3と対応する音源を音源3と新しく選択し、音源再生地点決定部130は、新しく選択された音源3の再生地点を確認された入力時間であるTcと決定する。このようにして、音源再生部140は、Tc時間に入力された音源再生制御情報に対し、Tc時間の以後の音源3を統合サウンドチャンネルを介して再生する。
【0058】
Tc時間の以後、情報確認部110は、Td時間に、類型1の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTdと確認し、音源再生制御情報の類型を類型1と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である類型1が、先のTc時間に入力された音源再生制御情報の類型である類型3と異なるので、音源選択部120は類型1と対応する音源1を再生する音源と再び選択し、音源再生地点決定部130は選択された音源1の再生地点を確認された入力時間であるTdと決定する。このようにして、音源再生部140は、Td時間に入力された音源再生制御情報に対し、Td時間の以後の音源1を統合サウンドチャンネルを介して再生する。
【0059】
Td時間の以後、情報確認部110は、Te時間に、類型2の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTeと確認し、音源再生制御情報の類型を類型2と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である類型2が、先のTd時間に入力された音源再生制御情報の類型である類型1と異なるので、音源選択部120は類型2と対応する音源2を再生する音源と新しく選択し、音源再生地点決定部130は選択された音源2の再生地点を確認された入力時間であるTeと決定する。このようにして、音源再生部140は、Te時間に入力された音源再生制御情報に対し、Te時間の以後の音源2を統合サウンドチャンネルを介して再生する。
【0060】
Te時間の以後、情報確認部110は、Tf時間に、類型2の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTeと確認し、音源再生制御情報の類型を類型2と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である類型2が、先のTe時間に入力された音源再生制御情報の類型である類型2と同一であるので、再生されていた音源2を持続的に再生する。
【0061】
図3は、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100に従う音源再生の他の例示図である。
【0062】
図3は、特定アプリケーション10に対するユーザ操作に従う操作結果が操作成功と操作失敗の2つの類型(種類)に区分され、これによって、情報確認部110に入力された音源再生制御情報が操作成功及び操作失敗を含む2つの類型のうちの1つの類型と確認される場合において、音源再生を例示的に示す図である。
【0063】
この際、音源再生装置100は、音源再生制御情報の2つの類型と各々対応する2つの音源(操作成功音源及び操作失敗音源)が予め格納されている。ここで、操作成功音源には、ゲームのような特定アプリケーション10で必要とする全ての演出効果音源が録音されて含まれることができる。また、2つの音源(操作成功音源及び操作失敗音源)は全て1つの統合サウンドチャンネルを介して再生されることを仮定する。
【0064】
図3を参照すれば、ユーザが特定アプリケーション10の実行をTa時間に始めて、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間で操作を行う。また、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間での各操作結果が、操作成功、操作失敗、操作成功、操作失敗、及び操作失敗であると仮定する。
【0065】
また、図3の例示では、特定アプリケーション10の実行開始時には、基本的に操作結果が操作成功であることと仮定するが、この仮定によって特定アプリケーション10の実行開始時、基本的に再生される音源を操作成功音源に設定することができる。
【0066】
前述した仮定下に、各操作結果の発生時毎に、本発明の一実施形態に係る音源再生装置10の情報確認部110は、Ta時間、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間で発生された各操作結果に対する操作結果情報が含まれた音源再生制御情報を、Ta時間、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間で各々入力を受ける。
【0067】
これによって、情報確認部110は、各音源再生制御情報の入力時間をTa時間、Tb時間、Tc時間、Td時間、Te時間、及びTf時間と確認し、また、入力された各音源再生制御情報の類型を、操作成功、操作成功、操作失敗、操作成功、操作失敗、及び操作失敗と確認する。
【0068】
これによって、音源選択部120は、Ta時間に入力された音源再生制御情報の確認された類型が操作成功であるので、操作成功に対応する操作成功音源を再生する音源として選択し、音源再生地点決定部130は、Ta時間に入力された音源再生制御情報の確認された入力時間であるTaに基づいて操作成功音源の再生地点をTa時間と決定する。これによって、音源再生部140は決定された再生時点であるTa時間の以後から選択された操作成功音源を統合サウンドチャンネルを介して再生する。図3において、“P”は音源選択部120、音源再生地点決定部130、及び音源再生部140を全て含む構成である。
【0069】
Ta時間の以後、情報確認部110は、Tb時間に、操作成功という操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTbと確認し、音源再生制御情報の類型を操作成功と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型が、先のTa時間に入力された音源再生制御情報の類型である操作成功と同一であるので、再生されていた操作成功音源を持続的に再生する。
【0070】
Tb時間の以後、情報確認部110は、Tc時間に、操作失敗の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTcと確認し、音源再生制御情報の類型を操作失敗と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である操作失敗が、先のTb時間に入力された音源再生制御情報の類型である操作成功と異なるので、音源選択部120は操作失敗と対応する操作失敗音源を再生する音源として選択し、音源再生地点決定部130は選択された操作失敗音源の再生地点を確認された入力時間であるTcと決定する。このようにして、音源再生部140は、Tc時間に入力された音源再生制御情報に対し、Tc時間の以後の操作失敗音源を統合サウンドチャンネルを介して再生する。
【0071】
Tc時間の以後、情報確認部110は、Td時間に、操作成功の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTdと確認し、音源再生制御情報の類型を操作成功と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である操作成功が、先のTc時間に入力された音源再生制御情報の類型である操作失敗と異なるので、音源選択部120は操作成功と対応する音源を操作成功音源として選択し、音源再生地点決定部130は選択された操作成功音源の再生地点を確認された入力時間であるTdと決定する。このようにして、音源再生部140は、Td時間に入力された音源再生制御情報に対し、Td時間の以後の操作成功音源を統合サウンドチャンネルを介して再生する。
【0072】
Td時間の以後、情報確認部110は、Te時間に、操作失敗の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTeと確認し、音源再生制御情報の類型を操作失敗と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である操作失敗が、先のTd時間に入力された音源再生制御情報の類型である操作成功と異なるので、音源選択部120は操作失敗と対応する操作失敗音源を再生する音源として選択し、音源再生地点決定部130は選択された操作失敗音源の再生地点を確認された入力時間であるTeと決定する。このようにして、音源再生部140は、Te時間に入力された音源再生制御情報に対し、Te時間の以後の操作失敗音源を統合サウンドチャンネルを介して再生する。
【0073】
Te時間の以後、情報確認部110は、Tf時間に、操作失敗の操作結果情報が含まれた音源再生制御情報が入力されれば、音源再生制御情報の入力時間をTeと確認し、音源再生制御情報の類型を操作失敗と確認する。この際、確認された音源再生制御情報の類型である操作失敗が、先のTe時間に入力された音源再生制御情報の類型である操作失敗と同一であるので、再生されていた操作失敗音源を持続的に再生する。
【0074】
従来の多様な音源演出効果を提供するために、音源再生装置が操作結果毎に相異する多くの音源を用意しておき、用意された音源を重なる形態に多様な音源演出効果を提供してきた。また、このためには、用意された音源の数だけ多くのサウンドチャンネルが必要であり、用意された多くの音源に対する音源処理及び音源出力などのために、高性能のハードウェアが必要であった。
【0075】
しかしながら、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100は、図2及び図3の例示から分かるように、多様な音源演出効果のために多くの音源を準備する必要無しで、最小限の音源(2つの音源または3つの音源等)のみを必要とする。また、用意された音源を重なる形態に多様な音源演出効果を提供することでなく、最小限の音源を選択し、その選択された音源の再生地点を異にしながら音源が重なって出す効果と似た効果を出す。これによって、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100は、音源の数だけ多くのサウンドチャンネルが必要せず、1つまたは最小限のサウンドチャンネルのみを必要とする。即ち、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100は、多くのサウンドチャンネル及び高性能のハードウェアがなくても、最小限の音源を用いて多様な音源演出効果を提供することができる。
【0076】
図4は、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100が提供する音源再生方法に対するフローチャートである。
【0077】
図4を参照すれば、本発明の一実施形態に係る音源再生装置100が提供する音源再生方法は、入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認する情報確認ステップ(S400)と、入力された音源再生制御情報の確認された類型と対応する音源を選択する音源選択ステップ(S402)と、入力された音源再生制御情報の確認された入力時間に基づいて選択された音源の再生地点を決定する音源再生地点決定ステップ(S404)と、決定された再生地点の以後から選択された音源を統合サウンドチャンネルを介して再生する音源再生ステップ(S406)などを含む。
【0078】
以上、前述した本発明の一実施形態に係る音源再生方法は、プログラムで具現され、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されることができる。
【0079】
本発明の一実施形態に係る音源再生方法を具現するための記録媒体に記録されるプログラムは、入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認する情報確認機能と、確認された類型と対応する音源を選択する音源選択機能と、確認された入力時間に基づいて選択された音源の再生地点を決定する音源再生地点決定機能と、決定された再生地点の以後から選択された音源を統合サウンドチャンネルを介して再生する音源再生機能と、を具現する。
【0080】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体の例には、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ格納装置などがあり、また、キャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた転送)の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークにより連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式によりコンピュータが読み取り可能なコードが格納され、実行されることができる。
【0081】
そして、本発明を具現するための機能的な(Functional)プログラム、コード、及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマーにより容易に推論できる。
【0082】
以上、説明したように、本発明の一実施形態によれば、最小限の音源のみを用いて、ゲームなどのアプリケーションにおけるアプリケーションのユーザ操作に従う多様な音源演出効果を提供する効果がある。
【0083】
また、本発明によれば、和音のように、いろいろな音源を重なって再生できないモバイルゲームのようなアプリケーションでも、音源を音源再生制御情報の入力時毎に選択的に切り換えて再生することによって、音源が重なって再生される音源演出効果を提供する効果がある。
【0084】
また、本発明によれば、サウンドチャンネルの個数が1つまたは音源個数だけ充分でなかったり、音源処理及び音源出力などの性能が相対的に低い端末機でも、ゲームなどのアプリケーションにおけるアプリケーションのユーザ操作によって多様な音源演出効果を提供する効果がある。
【0085】
以上、本発明の実施形態を構成する全ての構成要素が1つに結合されるか、結合されて動作することと説明されたが、本発明が必ずこのような実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の目的範囲内であれば、その全ての構成要素が1つ以上に選択的に結合して動作することもできる。また、その全ての構成要素が各々1つの独立的なハードウェアで具現されることができるが、各構成要素のその一部または全部が選択的に組み合わせて1つまたは複数個のハードウェアで組み合わせた一部または全部の機能を遂行するプログラムモジュールを有するコンピュータプログラムとして具現されることもできる。そのコンピュータプログラムを構成するコード及びコードセグメントは本発明の技術分野の当業者により容易に推論できるものである。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータが読取可能な格納媒体(Computer Readable Media)に格納されてコンピュータによって読取され、実行されることによって、本発明の実施形態を具現することができる。コンピュータプログラムの格納媒体としては、磁気記録媒体、光記録媒体、キャリアウェーブ媒体などが含まれることができる。
【0086】
また、以上で記載された“含む”、“構成する”、または“有する”などの用語は、特別に反対になる記載がない限り、該当構成要素が内在できることを意味するものであるので、他の構成要素を除外するのでなく、他の構成要素を更に含むことができることと解釈されるべきである。技術的または科学的な用語を含んだ全ての用語は、異に定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により一般的に理解されることと同一な意味を有する。事前に定義された用語のように、一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきであり、本発明で明らかに定義しない限り、理想的であるとか、過度に形式的な意味として解釈されない。
【0087】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されるのではない。本発明の保護範囲は請求範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0088】
10・・・アプリケーション
100・・・音源再生装置
110・・・情報確認部
120・・・音源選択部
130・・・音源再生地点決定部
140・・・音源再生部
S400・・・情報確認ステップ
S402・・・音源選択ステップ
S404・・・音源再生地点決定ステップ
S406・・・音源再生ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認する情報確認部と、
前記確認された類型と対応する音源を選択する音源選択部と、
前記確認された入力時間に基づいて前記選択された音源の再生地点を決定する音源再生地点決定部と、
前記決定された再生地点の以後から前記選択された音源を再生する音源再生部と、
を含むことを特徴とする、音源再生装置。
【請求項2】
前記情報確認部は、
特定アプリケーションのユーザ操作に従う操作結果を含む前記音源再生制御情報の入力を受けて、前記操作結果によって前記音源再生制御情報の類型を操作成功類型と操作失敗類型のうちの1つと確認し、
前記音源選択部は、
前記操作結果によって前記音源再生制御情報の類型が前記操作成功類型と確認されれば、操作成功音源を前記音源として選択し、
前記操作結果によって前記音源再生制御情報の類型が前記操作失敗類型と確認されれば、操作失敗音源を前記音源として選択することを特徴とする、請求項1に記載の音源再生装置。
【請求項3】
前記音源再生地点決定部は、
前記選択された音源の再生時間情報と前記確認された入力時間を参照して、前記確認された入力時間に対応する前記再生地点を決定することを特徴とする、請求項1に記載の音源再生装置。
【請求項4】
前記情報確認部は、
以前に入力された音源再生制御情報に続けて、他の音源再生制御情報が新しく入力されれば、前記以前に入力された音源再生制御情報の類型と前記新しく入力された他の音源再生制御情報の類型とが同一か否かを把握し、
同一であると把握された場合、前記音源再生部は、前記以前に入力された音源再生制御情報の入力によって再生されていた前記音源を持続的に再生し、
相異すると把握された場合、前記音源選択部は、前記新しく入力された他の音源再生情報の類型に対応する他の音源を選択し、前記 音源再生地点決定部は、前記新しく入力された他の音源再生制御情報の入力時間に基づいて前記他の音源の再生地点を決定し、前記音源再生部は前記他の音源の決定された再生地点の以後から前記他の音源を再生することを特徴とする、請求項1に記載の音源再生装置。
【請求項5】
前記音源再生部は、
前記選択された音源を1つのサウンドチャンネルを介して再生することを特徴とする、請求項1に記載の音源再生装置。
【請求項6】
音源再生装置が提供する音源再生方法であって、
入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認するステップと、
前記確認された類型と対応する音源を選択するステップと、
前記確認された入力時間に基づいて前記選択された音源の再生地点を決定するステップと、
前記決定された再生地点の以後から前記選択された音源を再生するステップと、
を含むことを特徴とする音源再生方法。
【請求項7】
音源再生方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
入力された音源再生制御情報の類型と入力時間を確認する機能と、
前記確認された類型と対応する音源を選択する機能と、
前記確認された入力時間に基づいて前記選択された音源の再生地点を決定する機能と、
前記決定された再生地点の以後から前記選択された音源を通じて再生する機能と、
を具現するプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−255176(P2011−255176A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123072(P2011−123072)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【出願人】(509144591)ペンタビジョン カンパニー リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】PENTAVISION CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】4F,192−3 Gumi−dong,Bundang−gu,Seongnam−si,Gyeonggi−do,463−870,KOREA
【Fターム(参考)】