説明

音源情報管理サービスシステム及び音源情報管理サービス方法

【課題】ドライバー端末機から送信された音源情報を管理し、運転者からの音声による指示に対応する音源情報を抽出し、再生リストを作成してドライバー端末機へ提供する。
【解決手段】ドライバー端末機は車両に備えられ、音源格納部、音声入力部、無線通信部、表示部、及び制御部を有し、管理サーバーと通信する車両用マルチメディア装置である。管理サーバーは、音源情報格納部、無線通信部、音声認識部、及び制御部を有し、ドライバー端末機から送信された音源情報を管理し、運転者から音声による指示(例えば、歌手名、曲名など)が送信されてくると、音源情報を抽出して再生リストの形態でドライバー端末機へ提供し、ドライバー端末機が再生リストに基づき当該音源データを再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音源情報管理サービスシステム及び音源情報管理サービス方法に係り、より詳しくは、車両に備えられるオーディオシステムにおいて、運転者の音声(Voice)を認識して音源(Sound Source)に対する再生リストを提供する音源情報管理サービスシステム及び音源情報管理サービス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明において音源は音源データを意味し、音源情報は音源データに対する情報(曲名、歌手名など)を意味する。
一般に、車両に備えられるオーディオシステムは、AM/FMラジオ受信機、コンパクトディスク(Compact Disk)プレーヤー、MP3(MPEG−1 Audio Layer 3)プレーヤーなどを備えている。
【0003】
コンパクトディスクプレーヤーは、ウエーブ形態の音源データを再生する主体であって、音源データの再生時間に従い差があるものの、普通80分容量のコンパクトディスク一枚に20曲前後を格納することができる。このようなウエーブ形態の音源データは、音源情報を有していない。
MP3プレーヤーは、デジタル形態の音源データを再生する主体であって、音源データの容量(データ量)に従って差があるものの、通常700M容量のコンパクトディスク一枚に100曲内外を収容することができる。このようなMP3ファイルはID3タグと音源情報を共有している。
【0004】
MP3ファイルは、携帯用記憶媒体(USBメモリ、メモリカードなど)に格納され、このような携帯用記憶媒体は、オーディオシステムに接続され、MP3ファイルをオーディオシステムに提供することができる。
このように多数の音源データを格納しているコンパクトディスク又は携帯用記憶媒体で、運転者が聞きたいと思う音源データに対する再生リストを自動的に作成する手段は、現在まで提示されていない。
例えば、運転者が『マイケルジャクソン』との音声を入力したとき、コンパクトディスク又は携帯用記憶媒体でマイケルジャクソンの音源データだけからなる再生リストを提供する手段が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−178800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のような従来の技術の問題点を解決するためになされた本発明は、ドライバー端末機から送信された音源情報を管理し、ドライバー端末機から音声による指示が送信されるのに伴い音声認識を介して音声による指示に対応した音源情報を抽出し、ドライバー端末機へ提供する音源情報管理サービスシステムを提供することを目的とする。
更に本発明は、ドライバー端末機から送信された音源データを対象に、当該音源データに対応する音源情報を獲得し、管理し、運転者から音声による指示が送信されるのに伴い音声認識を介して音声による指示に対応する音源情報を抽出して、ドライバー端末機へ提供する音源情報管理サービスシステムを提供することに他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するためになされた本発明の音源情報管理サービスシステムは、管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を有する音源情報の管理サービスシステムであって、ドライバー端末機が、音源情報を有する音源データを格納する音源格納手段と、運転者の音声の入力を受ける音声入力手段と、音声入力手段を介して入力された運転者の音声を管理サーバーへ送信し、管理サーバーから音声に対応する再生リストを送信する無線通信手段と、無線通信手段に送信された再生リストを画面に表示する表示手段と、運転者により選曲モードが活性化されるに伴い運転者の音声の入力を受けるよう音声入力手段を制御し、音声入力手段を介して入力された音声を管理サーバーへ送信するよう無線通信手段を制御し、無線通信手段を介し送信された再生リストを画面に表示するよう表示手段を制御する制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を含む音源情報の管理サービスシステムであって、管理サーバーが、各音源データに対する音源情報を格納する音源情報格納手段と、ドライバー端末機から選曲を指示する音声が送信され、送信された音声に対応する再生リストをドライバー端末機へ送信する無線通信手段と、無線通信手段に送信された音声を認識する音声認識手段と、ドライバー端末機から音声が送信されるにのに従って音声を認識するよう音声認識手段を制御し、音声認識手段が認識した結果に基づき当該音源情報を格納手段から抽出して再生リストを作成し、作成した再生リストをドライバー端末機へ送信するよう無線通信手段を制御する制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を含む音源情報管理サービスシステムであって、管理サーバーが、ドライバー端末機から音源データ及び選曲を指示する音声が送信され、送信された音声に対応する再生リストをドライバー端末機へ送信する無線通信手段と、外部の音源サーバーに接続して音源データベースを共有する連動手段と、無線通信手段が送信された音声を認識する音声認識手段と、無線通信手段から送信された音源データに対する音源情報を格納する音源情報格納手段と、音源データベースから音源データに対する音源情報を獲得して音源情報格納手段に格納し、ドライバー端末機から送信された音声を認識するよう音声認識手段を制御し、音声認識手段が認識した結果に基づき当該音源情報を音源情報格納手段から抽出して再生リストを作成し、作成した再生リストをドライバー端末機へ送信するよう無線通信手段を制御する制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】
一方、本発明の音源情報管理サービス方法は、管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を有する音源情報の管理サービス方法であって、ドライバー端末機において、音源格納手段が音源情報を有する音源データを格納する段階と、運転者により選曲モードが活性化されるに従い音声入力手段が運転者の音声の入力を受ける段階と、無線通信手段が入力された運転者の音声を管理サーバーへ送信する段階と、表示手段が管理サーバーから送信された再生リストを画面に表示する段階と、を含むことを特徴とする。
【0011】
更に本発明は、管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を有する音源情報の管理サービス方法であって、管理サーバーにおいて、音源情報格納手段が各音源データに対する音源情報を格納する段階と、無線通信手段がドライバー端末機から音声の送信を受ける段階と、音声認識手段が送信された音声を認識する段階と、制御手段が音声認識手段の認識結果に基づき当該音源情報を音源情報格納手段から抽出して再生リストを作成する段階と、無線通信手段が再生リストをドライバー端末機へ送信する段階と、を含むことを特徴とする。
【0012】
更に本発明は、管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を有する音源情報の管理サービス方法であって、管理サーバーにおいて、無線通信手段がドライバー端末機から音源データの送信を受ける段階と、制御手段が外部の音源データベースから音源データに対応する音源情報を獲得して音源情報格納手段に格納する段階と、無線通信手段がドライバー端末機から音声の送信を受ける段階と、音声認識手段が音声を認識する段階と、制御手段が音声認識手段の認識結果に基づき当該音源情報を音源情報格納手段から抽出して再生リストを作成する段階と、無線通信手段が再生リストをドライバー端末機へ送信する段階と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
前記のような本発明は、ドライバー端末機から送信された音源情報を管理し、ドライバー端末機から音声による指示が送信されるのに従い、音声認識を介して音声による指示に対応する音源情報を抽出し、ドライバー端末機へ提供することにより、運転者が所望の曲目だけを聞くことができるようにする効果がある。
【0014】
更に、本発明は、ドライバー端末機から送信されたウエーブ形態の音源データを対象に、当該音源データに対応する音源情報を獲得して管理し、ドライバー端末機から音声が送信されるのに従い、音声認識を介し音声に対応する音源情報を抽出してドライバー端末機へ提供することにより、ウエーブ形態の音源データを対象にしても自動的に再生リストを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る音源情報管理サービスシステムの1実施形態の構成を示す図である。
【図2】本発明に係るドライバー端末機の1実施形態の構成を示す概略図である。
【図3】本発明に係る管理サーバーの1実施形態の構成を示す図である。
【図4】本発明に係る管理サーバーの他の実施形態の構成を示す図である。
【図5】本発明に係るドライバー端末機における音源情報管理サービス方法の1実施形態のフローチャートである。
【図6】本発明に係る管理サーバーにおける音源情報管理サービス方法の1実施形態のフローチャートである。
【図7】本発明に係る管理サーバーにおける音源情報管理サービス方法の他の実施形態のフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、添付図面を参照しつつ、本発明に係る好ましい実施形態を詳しく説明する。
図1は、本発明に係る音源情報管理サービスシステムの1実施形態の構成を示す概略図である。
図1に示すように、本発明に係る音源情報管理サービスシステムは、少なくとも1つ以上のドライバー端末機10及び管理サーバー20を含む。
【0017】
ドライバー端末機10は、車両に備えられ管理サーバー20と通信する車両用マルチメディア装置であって、各種音源データの再生、ナビゲーション機能、及びマルチメディア再生機能を備える。
更に、ドライバー端末機10は、電源が印加されると、音源格納部11に格納されている音源データに対応する音源情報を管理サーバー20へ送信する。このとき音源格納部11はコンパクトディスクであってもよく、携帯用記憶媒体であってもよい。
【0018】
ここでドライバー端末機10は、音源格納部11がコンパクトディスクの場合、ドライバー端末機10にコンパクトディスクが挿入されると、コンパクトディスクに格納されている音源データに対応する音源情報を管理サーバー20へ送信することができ、音源格納部11が携帯用記憶媒体の場合、ドライバー端末機10に携帯用記憶媒体が接続されると、携帯用記憶媒体に格納されている音源データに対応する音源情報を管理サーバー20へ送信することができる。
【0019】
管理サーバー20は音声認識機能を備え、ドライバー端末機10から送信された音源情報を管理し、ドライバー端末機10からの音声による指示(例えば、歌手名、曲名など)が送信されてくると、音声認識を介し音声に対応する音源情報を抽出してドライバー端末機10に提供する。このように送信される音源情報は再生リストの形態であって、ドライバー端末機10が再生リストに基づき当該音源データを再生することができる。
【0020】
例えば、ドライバー端末機10内の音源格納部11にA歌手のA1曲、A2曲、及びA3曲と、B歌手のB1曲、B2曲、及びB3曲と、C歌手のC1曲、C2曲、及びC3曲と、が秩序なく格納されている場合、管理サーバー20は、ドライバー端末機10から送信された各曲に対する音源情報を管理する。このとき管理サーバー20は、音源情報のみを管理し、音源データは格納しない。
【0021】
管理サーバー20は、ドライバー端末機10から音声でA歌手名の送信を受けると、音声認識を介してA歌手の曲、即ちA1曲、A2曲、及びA3曲からなる再生リストを作成してドライバー端末機10へ提供する。
他の例として、音源格納部11内の第1フォルダにA歌手のA1曲、A2曲、及びB歌手のB1曲が格納されており、第2フォルダにA歌手のA3曲、B歌手のB2曲、C歌手のC1曲が格納されており、第3フォルダにB歌手のB3曲、C歌手のC2曲、C3曲が格納されていると仮定する。
【0022】
この場合、管理サーバー20は第1グループとしてA1曲、A2曲、B1曲に対する音源情報を管理し、第2グループとしてA3曲、B2曲、C1曲に対する音源情報を管理し、第3グループとしてB3曲、C2曲、C3曲に対する音源情報を管理する。
【0023】
以後、管理サーバー20がドライバー端末機10から音声でA歌手の名前の送信を受けると、A1曲、A2曲、A3曲で成る再生リストをドライバー端末機10へ提供する。このとき、再生リスト内の各曲は、音源格納部11内の音源データとリンクされているので、ドライバー端末機10はA1曲、A2曲、A3曲を順次に、又はアトランダムに再生することができる。
【0024】
更に他の例として、ドライバー端末機10にコンパクトディスクが挿入されると共に携帯用記憶媒体が接続されている場合、ドライバー端末機10は各音源情報の格納場所を管理サーバー20へ通信し、管理サーバー20は格納場所別に音源情報を格納及び管理する。
【0025】
一方、管理サーバー20は、音楽協会や歌手協会で管理する音源サーバーと連動する連動部42を備えることができる。この場合、管理サーバー20がドライバー端末機10から各音源データの一部又は全体の送信を受けると、連動部42を介し音源サーバーに接続し、当該音源データに対応する音源情報を音源サーバーから獲得することができる。このとき管理サーバー20は、獲得した音源情報に識別符号を付与して管理する。
ここで、音源データの一部とは、管理サーバー20が音源サーバーと連動して当該音源サーバーと同一の音源データを検索することができる程度の音源データのメモリー分量を意味する。
【0026】
本発明では、音源情報は、例えばID3タグであって、下記表1のような情報を含む。このような音源情報は、MP3ファイル形態の音源データに格納されている。
【0027】
【表1】

【0028】
図2は、本発明に係るドライバー端末機の1実施形態の構成を示す図である。
図2に示す通り、本発明に係るドライバー端末機10は、音源格納部11、音声入力部12、無線通信部13、表示部14、及び制御部15を含む。
音源格納部11はコンパクトディスクであってもよく、携帯用記憶媒体であってもよく、例えば[表1]に示すような音源情報を有する音源データを格納している。
【0029】
音声入力部12は、制御部15の制御に従い、音源データの再生リスト作成のための運転者の音声による指示が入力を受ける。
無線通信部13は、制御部15の制御に従い、音声入力部12を介し入力された運転者の指示を管理サーバー20へ送信し、管理サーバー20から指示に対応する再生リストの送信を受ける。
【0030】
無線通信部13は、管理サーバー20との無線通信を可能にする1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、無線通信部13は移動通信モジュール及び無線インターネットモジュールを含むことができる。
【0031】
移動通信モジュールは、移動通信網上で基地局、外部の端末、及びサーバーのうちの少なくとも1つと無線信号を送受信する。無線信号は音声信号、画像通話信号、及び文字−マルチメディアメッセージ送受信に伴う多様な形態のデータを含むことができる。
【0032】
無線インターネットモジュールは無線インターネット接続のためのモジュールである。
無線インターネット技術にはWLAN(Wireless LAN)(Wi−Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access) などが利用できる。
【0033】
表示部14は、制御部15の制御に従い、無線通信部13を介して受信した再生リストを画面に表示する。
表示部14は、液晶ディスプレイ(LiquidCrystal Display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(Thin Film Transistor−Liquid Crystal Display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light−Emitting Diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)、及び見る方向によって異なった映像が表示されるデュアルディスプレイのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0034】
制御部15は、運転者により選曲モードが活性化されるのに伴い、運転者の音声の入力を受けるように音声入力部12を制御し、音声入力部12を介して入力された音声を管理サーバー20へ送信するよう無線通信部13を制御し、無線通信部13を介して送信された再生リストを画面に表示するように表示部14を制御する。
【0035】
更に、制御部15は、電源が印加されると、音源格納部11に格納されている音源データに対する音源情報を、無線通信部13を介しドライバー端末機10へ送信する。
更に、制御部15は、音源格納部11がコンパクトディスクの場合、ドライバー端末機10に新たにコンパクトディスクが挿入されると、コンパクトディスクに格納されている音源データに対する音源情報を無線通信部13を介し管理サーバー20へ送信する。
【0036】
更に、制御部15は、音源格納部11が携帯用記憶媒体の場合、ドライバー端末機10に携帯用記憶媒体が新たに接続されると、携帯用記憶媒体に格納されている音源データに対する音源情報を、無線通信部13を介し管理サーバー20へ送信する。
【0037】
図3は、本発明に係る管理サーバーの1実施形態の構成を示す図である。
図3に示す通り、本発明に係る管理サーバー20は、音源情報格納部21、無線通信部22、音声認識部23、及び制御部24を含む。
【0038】
音源情報格納部21は、各音源データの音源情報を格納している。
無線通信部22は、制御部24の制御に従いドライバー端末機10から選曲のための音声による指示の送信を受け、送信された指示に対応する再生リストをドライバー端末機10へ送信する。
音声認識部23は、制御部24の制御に従い無線通信部22を介して送信された音声を認識する。このとき、音声認識技術は公知の技術を利用する。
【0039】
制御部24は、無線通信部22を介しドライバー端末機10から音声による指示が送信されるのに伴い音声を認識するよう音声認識部23を制御し、音声認識部23が認識した結果に基づき当該音源情報を音源情報格納部21から抽出して再生リストを作成し、作成した再生リストをドライバー端末機10へ送信するよう無線通信部22を制御する。
更に、制御部24は、無線通信部22を介しドライバー端末機10から送信された音源情報を音源情報格納部21に格納する。
【0040】
図4は、本発明に係る管理サーバーの他の実施形態の構成を示す図である。
図4に示す通り、本発明の実施形態に係る管理サーバー40は、無線通信部41、連動部42、音声認識部43、音源情報格納部44及び制御部45を含む。
【0041】
無線通信部41はドライバー端末機10から音源データの一部又は全体の送信を受け、併せてドライバー端末機10から選曲のための音声による指示の送信を受け、送信された指示に対応する再生リストをドライバー端末機10へ送信する。
連動部42は、制御部45の制御に従い外部の音源サーバーに接続して音源データベースを共有する。
【0042】
音声認識部43は、制御部45の制御に従い無線通信部41を介して送信された音声による指示を認識する。このとき、音声認識技術は公知の技術を利用する。
音源情報格納部44は、無線通信部41を介して送信された音源データに対応する音源情報を格納する。
制御部45は、外部の音源サーバーが備えている音源データベースに基づき、無線通信部41を介して送信された音源データに対応する音源情報を獲得して音源情報格納部44に格納する。
【0043】
更に、制御部45は、無線通信部41を介しドライバー端末機10から音声による指示が送信されるのに伴い、音声を認識するよう音声認識部43を制御し、音声認識部43が認識した結果に基づき当該音源情報を音源情報格納部44から抽出して再生リストを作成し、作成した再生リストをドライバー端末機10へ送信するよう無線通信部41を制御する。
【0044】
図5は、本発明に係るドライバー端末機における音源情報管理サービス方法の1実施形態のフローチャートである。
先ず、音源格納部11は、音源情報を有する音源データを格納する(501)。
次いで、運転者により選曲モードが活性化されるのに伴い、音声入力部12が運転者の音声の入力を受ける(502)。
次いで、無線通信部13が音声入力部12を介し入力された運転者の音声を管理サーバー20へ送信する(503)。
【0045】
次いで、表示部14が管理サーバー20から送信された再生リストを画面に表示する(504)。
【0046】
図6は、本発明に係る管理サーバーにおける音源情報管理サービス方法の1実施形態のフローチャートである。
先ず、音源情報格納部21は、各音源データに対する音源情報を格納する(601)。
次いで、無線通信部22がドライバー端末機10から音声の送信を受ける(602)。
次いで、音声認識部23が制御部24の制御に従い送信された指示を認識する(603)。
【0047】
次いで、制御部24が音声認識部23の認識結果に基づき、当該音源情報を音源情報格納部21から抽出して再生リストを作成する(604)。
次いで、無線通信部22が制御部24の制御に従い再生リストをドライバー端末機10へ送信する(605)。
これによって、ドライバー端末機10が再生リストを画面に表示する。
【0048】
図7は、本発明に係る管理サーバーにおける音源情報管理サービス方法の他の実施形態のフローチャートである。
先ず、無線通信部41がドライバー端末機10から音源データの送信を受ける(701)。
以後、制御部45が無線通信部41を介し外部の音源データベースから音源データに対応する音源情報を獲得して音源情報格納部44に格納する(702)。
【0049】
次いで、無線通信部41がドライバー端末機から音声による指示の送信を受ける(703)。
次いで、音声認識部43が無線通信部41を介して送信された音声を認識する(704)。
次いで、制御部45が音声認識部43の認識結果に基づき、当該音源情報を音源情報格納部44から抽出して再生リストを作成する(705)。
【0050】
次いで、無線通信部41が制御部45の制御に従い再生リストをドライバー端末機へ送信する(706)。これによって、ドライバー端末機10が再生リストを画面に表示する。
【符号の説明】
【0051】
11 音源格納部
12 音声入力部
13、22、41 無線通信部
14 表示部
15、24、45 制御部
20、40 管理サーバー
21、44 音源情報格納部
23、43 音声認識部
42 連動部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を含む音源情報の管理サービスシステムであって、
前記ドライバー端末機は、
音源情報を有する音源データを格納する音源格納手段と、
運転者の音声の入力を受ける音声入力手段と、
前記音声入力手段を介し入力された運転者の音声を前記管理サーバーへ送信し、前記管理サーバーから前記音声に対応する再生リストを送信する無線通信手段と、
前記無線通信手段に送信された前記再生リストを画面に表示する表示手段と、
前記運転者により選曲モードが活性化されるのに伴い、前記運転者の音声の入力を受けるよう前記音声入力手段を制御し、前記音声入力手段を介して入力された音声を前記管理サーバーへ送信するよう前記無線通信手段を制御し、前記無線通信手段を介し送信された前記再生リストを画面に表示するよう前記表示手段を制御する制御手段と、
を含むことを特徴とする音源情報管理サービスシステム。
【請求項2】
前記制御手段は、電源が印加されると、前記音源格納手段に格納されている各音源データに対する音源情報を前記無線通信手段を介し前記管理サーバーへ送信することを特徴とする請求項1に記載の音源情報管理サービスシステム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記音源データがコンパクトディスク(Compact Disk)に格納されている場合、前記コンパクトディスクが前記ドライバー端末機に挿入されると、前記音源データに対する音源情報を前記管理サーバーへ送信することを特徴とする請求項1に記載の音源情報管理サービスシステム。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記音源データが携帯用記憶媒体に格納されている場合、前記携帯用記憶媒体が前記ドライバー端末機に接続されると、前記音源データに対する音源情報を前記管理サーバーへ送信することを特徴とする請求項1に記載の音源情報管理サービスシステム。
【請求項5】
前記音源情報は、曲名、歌手名、レコード名、及びレコード発売開始年度のうち少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の音源情報管理サービスシステム。
【請求項6】
管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を含む音源情報の管理サービスシステムであって、
前記管理サーバーは、
各音源データに対する音源情報を格納する音源情報格納手段と、
前記ドライバー端末機から選曲を指示する音声が送信され、送信された前記音声に対応する再生リストを前記ドライバー端末機へ送信する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって送信された前記音声を認識する音声認識手段と、
前記ドライバー端末機から音声が送信されてくるのに従って前記音声を認識するよう前記音声認識手段を制御し、前記音声認識手段が認識した結果に基づいて当該音源情報を前記音源情報格納手段から抽出して再生リストを作成し、作成した前記再生リストを前記ドライバー端末機へ送信するよう前記無線通信手段を制御する制御手段と
を含むことを特徴とする音源情報管理サービスシステム。
【請求項7】
管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を含む音源情報の管理サービスシステムであって、
前記管理サーバーは、
前記ドライバー端末機から音源データ及び選曲を指示する音声が送信され、送信された前記音声に対応する再生リストを前記ドライバー端末機へ送信する無線通信手段と、
外部の音源サーバーに接続して音源データベースを共有する連動手段と、
前記無線通信手段から送信された音声を認識する音声認識手段と、
前記無線通信手段から送信された音源データに対する音源情報を格納する音源情報格納手段と、
前記音源データベースから前記音源データに対する音源情報を獲得して前記音源情報格納手段に格納し、前記ドライバー端末機から送信された音声を認識するよう前記音声認識手段を制御し、前記音声認識手段が認識した結果に基づき当該音源情報を前記音源情報格納手段から抽出して前記再生リストを作成し、作成した前記再生リストを前記ドライバー端末機へ送信するよう前記無線通信手段を制御する制御手段と、
を含むことを特徴とする音源情報管理サービスシステム。
【請求項8】
管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を含む音源情報の管理サービス方法であって、
前記ドライバー端末機において、
音源格納手段が、音源情報を有する音源データを格納する段階と、
運転者により選曲モードが活性化されるのに伴い、音声入力手段が運転者の音声の入力を受ける段階と、
無線通信手段が入力された前記音声を前記管理サーバーへ送信する段階と、
表示手段が前記管理サーバーから送信された再生リストを画面に表示する段階と
を含むことを特徴とする音源情報管理サービス方法。
【請求項9】
前記ドライバー端末機は、電源が印加されると、格納している音源データに対する音源情報を、前記無線通信手段を介して前記管理サーバーへ送信する段階を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の音源情報管理サービス方法。
【請求項10】
前記音源データがコンパクトディスク(CompactDisk)に格納されている場合、前記コンパクトディスクが前記ドライバー端末機に挿入されると、前記無線通信手段が前記音源データに対する音源情報を前記管理サーバーへ送信する段階を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の音源情報管理サービス方法。
【請求項11】
前記音源データが携帯用記憶媒体に格納されている場合、前記携帯用記憶媒体が前記ドライバー端末機に接続されると、前記無線通信手段が前記音源データに対する音源情報を前記管理サーバーへ送信する段階を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の音源情報管理サービス方法。
【請求項12】
前記音源情報は、曲名、歌手名、レコード名、及びレコード発売開始年度のうち少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする請求項8に記載の音源情報管理サービス方法。
【請求項13】
管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を含む音源情報の管理サービスの方法であって、
前記管理サーバーにおいて、
音源情報格納手段が各音源データに対する音源情報を格納する段階と、
無線通信手段が前記ドライバー端末機から音声の送信を受ける段階と、
音声認識手段が送信されてきた前記音声を認識する段階と、
制御手段が前記音声認識手段の認識結果に基づき当該音源情報を前記音源情報格納手段から抽出して再生リストを作成する段階と、
前記無線通信手段が前記再生リストを前記ドライバー端末機へ送信する段階と、
を含むことを特徴とする音源情報管理サービス方法。
【請求項14】
前記音源情報は、曲名、歌手名、レコード名、及びレコード発売開始年度のうち少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする請求項13に記載の音源情報管理サービス方法。
【請求項15】
管理サーバーと、少なくとも1つ以上のドライバー端末機と、を含む音源情報の管理サービスの方法であって、
前記管理サーバーにおいて、
無線通信手段が前記ドライバー端末機から音源データの送信を受ける段階と、
制御手段が外部の音源データベースから前記音源データに対応する音源情報を獲得して音源情報格納手段に格納する段階と、
前記無線通信手段が前記ドライバー端末機から音声の送信を受ける段階と、
音声認識手段が前記音声を認識する段階と、
前記制御手段が前記音声認識手段の認識結果に基づき当該音源情報を前記音源情報格納手段から抽出して再生リストを作成する段階と、
前記無線通信手段が前記再生リストを前記ドライバー端末機へ送信する段階と、
を含むことを特徴とする音源情報管理サービス方法。
【請求項16】
前記音源情報は、曲名、歌手名、レコード名、及びレコード発売開始年度のうち少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする請求項15に記載の音源情報管理サービス方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−88813(P2013−88813A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−226244(P2012−226244)
【出願日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【出願人】(500518050)起亞自動車株式会社 (449)
【Fターム(参考)】