説明

音響出力装置及びそれを備えた遊技機

【課題】ターンテーブルに付与される外力を低減して音質低下を防止する。
【解決手段】遊技機1は、音響出力装置111を備えている。音響出力装置111は、レコード盤130を載置可能にされ、中心部を回転自在に軸支されたターンテーブル114と、ターンテーブル114を回転駆動する駆動モータ123と、駆動モータ123とターンテーブル114とに貼設され、駆動モータ123の回転力をターンテーブル114に伝達するベルト122と、ターンテーブル114に載置されたレコード盤130の音溝に接触されるレコード針132と、レコード針132を3次元方向に移動自在に保持するトーンアーム134と、ベルト122の張力変動に起因するターンテーブル114に対する外力を打ち消すように動作する外力低減機構140とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レコード盤を一定速度で回転させながら音声を再生する音響出力装置及びそれを備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の音響出力装置には、レコード盤を載置するターンテーブルにベルトを介して駆動モータを連結し、駆動モータの回転駆動力をターンテーブルに伝達することによりターンテーブルを回転させる構成のベルト駆動方式がある(特許文献1)。また、従来の音響出力装置には、レコード盤から音声を引き出すレコード針を移動自在に保持するトーンアームと、トーンアームをターンテーブルに対して水平な水平軸回りに重量バランスをとるウエイトと、針圧付与用の弾性材とを備えた構成のものがある(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】特開平6−223301号公報 『発明が解決しようとする課題の欄』
【特許文献2】特開2001−297401号公報 図1等
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の構成は、駆動モータの振動をベルトにより減衰してターンテーブルに伝達する振動を低減したり、ターンテーブルが振動したときにレコード針が針飛びすることを防止することによって、レコード盤から再生した音響の音質低下を防止することを可能にしている。しかしながら、従来の構成では、ベルトの張力変化等によりターンテーブルに外力が付与されたときに、ターンテーブルの回転速度が変化することにより音質が低下するという問題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ターンテーブルに付与される外力を低減して音質低下を防止することができる音響出力装置及びそれを備えた遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0006】
本発明の音響出力装置は、音溝を備えたレコード盤を載置可能にされ、中心部を回転自在に軸支されたターンテーブルと、前記ターンテーブルを回転駆動する駆動モータと、前記駆動モータと前記ターンテーブルとに貼設され、前記駆動モータの回転力を前記ターンテーブルに伝達するベルトと、前記ターンテーブルに載置された前記レコード盤の音溝に接触されるレコード針と、前記レコード針を3次元方向に移動自在に保持するトーンアームと、前記ベルトの張力変動に起因する前記ターンテーブルに対する外力を打ち消すように動作する外力低減機構とを有する。
【0007】
上記の構成によれば、駆動モータの駆動力をベルトを介してターンテーブルに伝達することによりターンテーブルの回転を開始する際に、ターンテーブルの慣性力やターンテーブルを軸支した部分における静止摩擦力によって、ベルトの張力が変化する。また、ターンテーブルの回転中においては、レコード針とレコード盤の音溝との間で動摩擦力が変化することによって、ベルトの張力が変化する。そして、このベルトの張力の変化は、ターンテーブルの回転力を変動させるように作用すると共に、ターンテーブルの中心部に対して前後方向や左右方向等の回転力以外の外力を付与することになる。この際、外力低減機構がベルトの張力の変化に起因するターンテーブルの外力を打ち消すように動作することによって、ターンテーブルの外力を解消又は低減している。これにより、ターンテーブルに対する外力により生じていたターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を抑制又は解消することが可能になる。この結果、ターンテーブルの回転中心のズレを防止しながら安定した回転を実現できるため、レコード針をレコード盤の音溝に適切な状態で接触させることが可能となり、ひいては、音飛びや変音等の音質低下を防止することが可能になる。
【0008】
本発明における前記ターンテーブルを回転自在に軸支するベース部材を有しており、前記外力低減機構は、前記ターンテーブル、前記駆動モータ及び前記ベルトと同一の回転動作を前記ベース部材を中心として対称に実行するように構成されていてもよい。
【0009】
上記の構成によれば、外力低減機構がターンテーブル、駆動モータ及びベルトと同一の回転動作をベース部材を中心として対称に実行するため、ターンテーブルに対する外力とは反対方向の外力をターンテーブルに対して付与することが可能になる。これにより、ターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になる。
【0010】
本発明における前記外力低減機構は、前記ベース部材において前記ターンテーブルの回転軸に一致された状態で回転自在に軸支された反転テーブルと、前記ターンテーブルの回転方向とは逆方向であって該ターンテーブルの回転速度と同一速度で回転駆動する反転駆動モータと、前記反転駆動モータと前記反転テーブルとに貼設され、前記反転駆動モータの回転力を前記反転テーブルに伝達する反転ベルトとを有していてもよい。
【0011】
上記の構成によれば、反転テーブル、反転駆動モータ及び反転ベルトによりターンテーブルに対する外力とは反対方向の外力をターンテーブルに対して付与することが可能になる。これにより、少ない部品点数で、ターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になる。
【0012】
本発明における前記ターンテーブルの中心線から一方側領域で回転自在に軸支するベース部材を有しており、前記外力低減機構は、前記ターンテーブル、前記駆動モータ及び前記ベルトと同一の回転動作を、前記ベース部材の同一平面上において前記中心線から他方側領域で該中心線を中心として対称に実行するように構成されていてもよい。
【0013】
上記の構成によれば、外力低減機構がターンテーブル、駆動モータ及びベルトと同一の回転動作をベース部材の中心線を中心として同一平面上で対称に実行するため、ターンテーブルに対する外力とは反対方向の外力をターンテーブルに対して付与することが可能になる。これにより、ターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になる。
【0014】
本発明における前記外力低減機構は、前記ベース部材の中心線を中心として対称位置に配置され、前記ターンテーブルに回転自在に軸支された反転テーブルと、前記ベース部材の中心線を中心として対称位置に配置され、前記ターンテーブルの回転方向とは逆方向であって該ターンテーブルの回転速度と同一速度で回転駆動する反転駆動モータと、前記反転駆動モータと前記反転テーブルとに貼設され、前記反転駆動モータの回転力を前記反転テーブルに伝達する反転ベルトとを有していてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、反転テーブル、反転駆動モータ及び反転ベルトによりターンテーブルに対する外力とは反対方向の外力をターンテーブルに対して付与することが可能になる。これにより、少ない部品点数で、ターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になる。
【0016】
本発明における前記外力低減機構は、反転テーブルと前記反転駆動モータと前記反転ベルトとは、それぞれ前記ターンテーブルと前記駆動モータと前記ベルトとの同一部品により形成されていてもよい。
【0017】
上記の構成によれば、ターンテーブル、駆動モータ及びベルトと同一部品により外力低減機構が形成されているため、容易に部品を準備して組み立てることができると共に、重量及び形状が完全に一致するため、ターンテーブルに対する外力に充分に一致した反対方向の外力をターンテーブルに対して付与することが可能になる。これにより、少ない部品点数で、ターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を充分に抑制又は解消することが可能になる。
【0018】
本発明における前記外力低減機構は、前記ターンテーブルを回転自在に軸支すると共に、前記駆動モータを支持するベース部材を有していてもよい。
【0019】
上記の構成によれば、ターンテーブルに外力が付与されると、この外力の影響によりベース部材が変位及び振動することになるが、ターンテーブルと共に駆動モータが同じベース部材において支持されているため、ターンテーブルと駆動モータとの位置関係に変化がない。これにより、ターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になる。
【0020】
本発明における前記外力低減機構は、前記ターンテーブルの回転方向と同一方向であって該ターンテーブルの回転速度と同一速度で回転駆動する補助駆動モータと、前記補助駆動モータと前記ターンテーブルとに貼設され、前記補正駆動モータの回転力を前記ターンテーブルに伝達する補助ベルトとを有していてもよい。
【0021】
上記の構成によれば、駆動モータの回転速度に変動が生じたときに、補助駆動モータが変動を解消するように作用するため、ターンテーブルに対する外力とは反対方向の外力をターンテーブルに対して付与することが可能になる。これにより、ターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になる。
【0022】
本発明の前記音響出力装置は、遊技機に備えられていてもよい。換言すれば、遊技機は、本発明の前記音響出力装置を備えていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(実施形態1)
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図9に基づいて以下に説明する。
【0024】
図1は、レコード盤を一定速度で回転させながら音声を再生する音響出力装置を備えた遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1は、所謂『パチスロ機』であり、遊技者の操作により図柄の変動表示を停止させて遊技を行うように構成されている。即ち、遊技機1は、複数の図柄の変動表示を入賞ライン上に停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作の検知により変動表示を停止可能に構成にされている。尚、遊技機1は、コインやメダル、遊技球等の他、遊技者に付与された、若しくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、遊技媒体や遊技価値としてメダルを用いて説明する。
【0025】
(遊技機1の構成)
図1に示すように、遊技機1は、遊技機1の全体を形成している筐体であるキャビネット2を有している。キャビネット2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。液晶表示装置5は、後述する3個のリール3L・3C・3Rと同期する疑似リール4L・4C・4Rによる演出画像等を表示することが可能にされている。
【0026】
液晶表示装置5の下方には、斜め上方に開口したリール表示窓2aが形成されている。リール表示窓2aの奥には、変動表示手段としての3個のリール3L・3C・3Rが設けられている。3個のリール3L・3C・3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「下チリ」、「ベル」、「スイカ」、「チェリー」、「Replay」及び「上チリ」の図柄からなっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)のボーナスが成立する入賞態様を意味する。
【0027】
リール3L・3C・3Rの各図柄は、図2に示すように、キャビネット2の正面から縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。また、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、5本の入賞ラインが設定されている。即ち、上下方向に3つ並ぶ図柄を水平に横切るトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向に横切るクロスダウンライン8a、クロスアップライン8eが設けられている。これら各入賞ラインは、遊技者に視認可能に表示してもよいし、表示しなくてもよい。
【0028】
これらの入賞ラインは、後述の1−BETボタン11、最大BETボタン12を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、1枚賭け時は1本(センターライン8cのみ)、2枚賭け時(1−BETボタン11を2回操作(押圧)又は、メダルを2枚投入)は3本(センターライン8cに加え、センターライン8b、ボトムライン8d)、最大枚数(本実施例では3枚)賭け時は5本(2枚賭け時の3本に加え、クロスダウンライン8a、クロスアップライン8e)が有効化される。入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。以下の説明において、有効化された入賞ラインを有効ラインと言う場合がある。
【0029】
図1に示すように、リール表示窓2aの左側には、払出枚数及びクレジット数を表示する表示部17が設けられている。表示部17は、7セグメント表示器からなり、最大4桁の数値が表示される。そして、左側2桁部分には、貯留されているメダルの枚数(クレジット数)が表示され、右側2桁部分には、入賞成立時のメダルの払出枚数が表示される。
【0030】
表示部17の右側には、メダル投入ランプ18、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cが設けられている。メダル投入ランプ18は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲーム(単位遊技)を行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。尚、一のゲームは、全てのリールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
【0031】
また、表示部17の左側には、遊技開始表示ランプ19及びリプレイランプ20が設けられている。遊技開始表示ランプ19は、入賞ライン8a〜8eの少なくとも1本が有効化されたときに点灯する。リプレイランプ20は、後述の「リプレイ」に入賞したときに点灯する。即ち、リプレイランプ20が点灯している場合は、メダルを投入することなく、ゲームを開始できる。
【0032】
リール表示窓2a及び表示部17の下方には、水平面を有する台座部10が配置されている。台座部10の左側には、1−BETボタン11及び最大BETボタン12が設けられている。1−BETボタン11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚をゲームへの賭け枚数とし、2回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETボタン12は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数(本実施例では、3枚)をゲームへの賭け枚数とする。このBETボタン11・12を操作することで、上述の入賞ライン8a〜8eが有効化されるようになっている。
【0033】
また、台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算ボタン14(以下、C/Pボタン14と言う)が設けられている。このC/Pボタン14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口15からメダル200が払い出され、払い出されたメダル200はメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、遊技機1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM33等)にメダル数がクレジットとして記憶される。
【0034】
C/Pボタン14の右側には、遊技者の操作によりリール3L・3C・3Rを回転させるためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個のリール3L・3R・3Cの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられている。
【0035】
台座部10の下方には、メダル200を貯留するメダル受部16が配置されている。メダル受部16の略中央部には、メダル払出口15が配置されている。メダル受部16と台座部10との間には、腰部パネル23が設けられている。腰部パネル23は、透明なガラス板やアクリル板により形成されており、キャビネット2内の下側空間を外部から視認可能にしている。キャビネット2の下側空間には、アナログ方式のレコード盤から音楽等の音響を再生及び出力する音響出力装置111が設けられている。これにより、遊技機1は、外部からのアナログ再生のレコードプレーやとしての音響出力装置111を目視可能にすることによって、コンパクトディスク等のデジタル再生器の登場前の時代におけるレトロな雰囲気を持つことが可能になっている。
【0036】
また、キャビネット2の上方の左右には、BGMデータ等の各種の音データを演出音に変換して出力するスピーカ21L・21Rが設けられている。スピーカ21L・21Rの間には、LEDランプ29が設けられており、遊技状態に応じた演出に伴い、点滅等するようになっている。
【0037】
(遊技機1の電気的構成:主制御回路71)
上記の遊技機1は、図3に示すように、主基板に設けられた遊技実行手段としての主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。主制御回路71は、複数種類の遊技状態の下で、遊技者の所定の入力に応じて抽籤を実行し、この抽籤結果に応じて遊技を実行する遊技実行手段として機能している。また、主制御回路71は、一般遊技状態の下でハズレの遊技を繰り返したときの遊技数を計数する遊技数計数手段として機能している。
【0038】
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
【0039】
上記のCPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籤テーブルに基づいて、内部当籤役を決定するようになっている。
【0040】
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
【0041】
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、メダル投入ランプ18、遊技開始表示ランプ19、リプレイランプ20)と、表示部17と、メダル200を収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダル200を払出す上述のホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
【0042】
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び表示部17を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
【0043】
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、最大BETスイッチ12S、C/Pスイッチ14S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路47、払出完了信号回路51がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
【0044】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路47は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダル200の枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
【0045】
また、主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、実行中の遊技状態や、投入されたメダル200の枚数等、累積ポイント数が格納される。ここで、累積ポイント数は、遊技を遊技者にとって有利に進めることを可能にするポイントの合計数であり、ボーナス遊技状態における単位遊技でスイカに入賞したときに発生する1ポイントの合計数である。例えば、累積ポイント数は、RT遊技の回数が累積ポイント数に対応した回数分増加させることを可能にする。
【0046】
一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルや、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。さらに、ROM32には、図7のメインルーチンや等の各種のプログラムが格納されている。メインルーチンは、上述の遊技実行手段を主制御回路71に機能させるようになっている。
【0047】
このように構成された主制御回路71は、外部集中端子板103に接続されている。外部集中端子板103は、副制御回路72やホールコンピュータ104等との間でデータ通信を可能にしている。尚、外部集中端子板103は、無線通信及び有線通信の両方の通信形態が選択可能になっている。
【0048】
(遊技機1の電気的構成:副制御回路72)
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、音響出力装置111によるレコード盤からの音響の再生を制御する音響制御手段や遊技に関する演出を実行する演出実行手段等として機能するようになっている。
【0049】
副制御回路72は、図4に示すように、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御及びスピーカ21L・21Rからの音の出力制御等を行なう。副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路81、スピーカ21L・21Rにより出音される音を制御する音源IC78、及び増幅器としてのパワーアンプ79、LEDランプ29を駆動するLED駆動回路77を備えている。
【0050】
サブマイクロコンピュータ73は、主制御回路71から送信された制御指令に従って制御動作を行なうサブCPU74と、副基板側記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを含む。尚、副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。この乱数サンプリングにより、CS、NS等を発生させるかどうかが決定される。プログラムROM75は、サブCPU74で実行するコマンド処理ルーチン等の制御プログラムを格納している。
【0051】
また、副制御回路72は、音響出力装置111に接続された入出力部106と、音響出力装置111から出力された音響信号が入力される音信号合成部80とを有している。音信号合成部80は、2個の入力端子80a・80bと、1個の出力端子80cと、切替指令が入力される切替端子80dと、切替指令に基づいて入力端子80a・80bと出力端子80cとの接続状態を切り替える図示しない内部スイッチ部とを有している。
【0052】
上記の入力端子80a・80bは、音響出力装置111と音源IC78とにそれぞれ接続されている。出力端子80cは、パワーアンプ79に接続されている。切替端子80dは、切替指令を出力するサブCPU74に接続されている。そして、音信号合成部80は、サブCPU74からの切替指令により内部スイッチ部を作動させることによって、音源IC78の信号及び音響出力装置111の信号のうちの何れか一方の信号だけを出力端子80cからパワーアンプ79に出力したり、両信号を合成した信号をパワーアンプ79に出力するようになっている。これにより、遊技機1は、音源IC78からのデジタル音及び音響出力装置111からのアナログ音による演出を遊技状態や遊技内容に応じて使い分けることが可能になっている。
【0053】
画像制御回路81は、画像制御IC82、画像制御ワークRAM83、画像ROM86、及びビデオRAM87で構成される。画像制御IC82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムを画像制御IC82で実行するときの一時記憶手段(バッファ)として構成される。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC82で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0054】
また、プログラムROM75には、ミニゲームルーチンや演出ルーチン、音響出力ルーチン等の各種のプログラムが格納されている。ミニゲームルーチンは、ボーナス遊技状態においてペナルティーキック合戦の映像をミニゲーム画面として中央液晶パネル5Bに表示する一方、ボーナス遊技状態以外の一般遊技状態等においてリール3L・3R・3Cを模擬したリール映像をリール画面として中央液晶パネル5Bに表示するようになっている。演出ルーチンは、一般遊技状態時やデモンストレーション時における演出を画面表示や音声出力により行うようになっている。
【0055】
また、音響出力ルーチンは、サブCPU74に実行されることによって、所定の条件が成立したときに、音響出力装置111からの信号を音として出力する音響出力手段を副制御回路72に機能させるようになっている。具体的には、図9に示すように、一般遊技状態におけるハズレの繰り返し数に基づいて音響出力装置111からの信号を音として出力する音響出力手段を副制御回路72に機能させるようになっている。
【0056】
さらに、プログラムROM75や画像ROM86には、ミニゲーム等において用いられるキャラクタ図柄や演出図柄等のデータが格納されていると共に、各種のデータがデータテーブルの形態で格納されている。尚、キャラクタ図柄等の図柄データは、プログラムROM75及び画像ROM86の何れかに格納されていれば良い。
【0057】
ここで、『ミニゲーム』は、遊技機1本来のリール3L・3R・3Cを用いたスロットゲーム(主ゲーム)とは異なる副ゲームのことであり、スロットゲームと並行して実行されたり、スロットゲームの停止期間中の一時期に実行される。例えば、本実施形態においては、ボーナス遊技状態におけるスロットゲームの実行中に実行されるペナルティーキック合戦のゲームがミニゲームである。
【0058】
尚、ペナルティーキック合戦においては、自動で連続的にペナルティーキックが行われてもよいし、遊技者がボールをキックする方向や強さを操作可能にされてもよい。即ち、操作ボタンの一種として、ボール速度とボール方向とを決定するためのボタンを備える。そして、遊技者がボール方向を決定した後、低速から高速の範囲を上下動するバー表示に合わせて操作ボタンを操作することによって、ゴールへ向かうボール速度を決定してもよい。この場合は、遊技者にミニゲームに参加するという興趣を与えることができる。
【0059】
また、ワークRAM76は、上記のプログラム等をサブCPU74で実行するときの一時記憶手段とされている。即ち、ワークRAM76は、ミニゲーム(スイカの入賞)で獲得したポイントデータや遊技状態データ、ミニゲームデータ、撮像データ、内部当籤役等の各種のデータを記憶している。
【0060】
(ミニゲーム画面)
図2に示すように、ミニゲームの実行時においては、液晶表示装置5にミニゲーム画面400が表示される。尚、ミニゲーム停止時においては、図1のビデオリール画面401が表示される。
【0061】
ミニゲーム画面400は、サッカーのペナルティーキック合戦の様子を示している。具体的には、ボール402を蹴るキッカー405と、ゴール404を守るゴールキーパー403とが初期画面として表示される。そして、所定の待機時間の経過後に、キッカー405がボール402を蹴り、ボール402がゴール404に入ると、『GOAL』の画像が表示され、累積ポイント数が表示される。これにより、プレイヤは自分が獲得したポイントを確認することができる。一方、ボール402がゴール404に入らない場合には、次のペナルティーキック合戦の初期画面に戻ることになる。尚、この場合、ポイントは発生しない。
【0062】
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RB遊技状態』、『BB遊技状態』及びRT遊技状態である『リプレイタイム遊技状態』からなる4種類の遊技状態を出現させる。これら「4種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籤する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籤する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籤と入賞成立との関係により区別される。尚、『RB遊技状態』及び『BB遊技状態』は、ボーナス遊技状態(特別遊技状態)である。
【0063】
『一般遊技状態』は、基本的に、所謂「出球率」(遊技に賭けられた単位遊技価値に対して遊技者に付与される遊技価値)の期待値が「1」よりも小さい遊技状態であり、他の遊技状態と比べて遊技者にとって最も不利な遊技状態である。
【0064】
『BB遊技状態』は、『一般遊技状態』や『リプレイタイム遊技状態』において、BBに内部当籤し、BBに入賞した場合に発生する。BBの入賞は、『一般遊技状態』において「赤7−赤7−赤7」又は「青7−青7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『BB遊技状態』は、所定枚数のメダルの払い出しが完了すれば終了する。
【0065】
『RB遊技状態』は、『一般遊技状態』よりも出玉率の期待値が高く、他の遊技状態と比べて遊技者にとって最も有利な遊技状態である。『RB遊技状態』は、『一般遊技状態』や『リプレイタイム遊技状態』又は『BB遊技状態』においてRB(レギュラーボーナス)に入賞した場合に発生する。RBの入賞は、一般遊技状態又はBB遊技状態において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。なお、各遊技状態間の移行は、ボーナス図柄の組み合せが入賞ライン上に表示されたとき等により移行する。
【0066】
『リプレイタイム遊技状態』は、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』の後に発生する遊技状態である。『リプレイタイム遊技状態』は、メダルを投入しなくても次ゲームが行える再遊技に入賞する確率が『一般遊技状態』よりも高くなっている。即ち、『リプレイタイム遊技状態』では、『一般遊技状態』よりもメダルを減らすことなく遊技が行える可能性が高くなっているため、少しずつメダルを増やしていくことが可能となる。また、『リプレイタイム遊技状態』は、「チェリーの小役」に入賞すると終了し、『一般遊技状態』に移行する。
【0067】
なお、本実施形態においては、ミニゲーム画面400に内部当籤役のキャラクタ画像401を表示可能にすることによって、『リプレイタイム遊技状態』において遊技者に「チェリーの小役」に入賞しないようにナビゲートする報知演出が実行されている。
【0068】
(図柄組み合せと払い出し枚数)
次に、遊技状態と入賞成立を示す図柄組み合せとメダルの払い出し枚数との関係について説明する。一般遊技状態においては、『BB』と、『RB』と『再遊技(リプレイ)』と『スイカの小役』と『ベルの小役』と『チェリーの小役』と『プラムの小役』とに入賞する可能性がある。『BB』は、「赤7−赤7−赤7」、又は、「青7−青7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『RB』は、「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。これらのメダルの払い出し枚数は「0枚」である。また、『再遊技(リプレイ)』は、「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく次回のゲームを行うことができる。また、スイカ、ベル、チェリー、プラムの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚、6枚のメダルが払い出される。
【0069】
BB遊技状態では、『RB』と『スイカの小役』と『ベルの小役』と『チェリーの小役』と『プラムの小役』とに入賞する可能性がある。また、RB遊技状態においては、『再遊技』、『スイカ』、『ベル』、『チェリー』、『プラム』の小役に入賞する可能性がある。スイカ、ベル、チェリー、プラムの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚、6枚のメダルが払い出される。
【0070】
(音響出力装置111)
上記のように構成された遊技機1の内部には、音響出力装置111が設けられている。音響出力装置111は、図5に示すように、長方体箱型形状の音響筐体112を有している。音響筐体112の下面における四隅のコーナー部には、音響筐体112を支持する支持部材113が設けられている。各支持部材113は、高さを調整可能な構成にされている。各支持部材1132は、高さがそれぞれ調整されることによって、音響筐体112の上面を水平状態となるように調整可能にしている。即ち、音響出力装置111は、遊技機1が台座に載置されたときに、台座に多少の傾きがあった場合であっても、音響筐体112の上面を水平状態に調整することが可能になっている。
【0071】
音響筐体112の上面には、ターンテーブル114が回転自在に軸支されている。ターンテーブル114の回転中心O(中心部)は、音響筐体112の上面の中心線A、即ち、長方形状の上面における幅方向の中心点の少なくとも2箇所を通過する線分上に配置されている。ターンテーブル114の上面中心部には、締結部材116が設けられている。締結部材116は、2段階の径を有する円筒形状に形成されている。締結部材116は、中心部の頂部に形成された凹部116aと、凹部116aから下面にかけて連通された貫通穴116bとを有している。貫通穴116bの軸芯は、回転中心Oに一致されている。
【0072】
凹部116aには、締結ナット117が収容されている。締結ナット117は、回転軸部材118の頂部に形成された雄ネジ部に螺合されている。締結ボルト118は、貫通穴116bを挿通され、下端部を回転部材119に連結されている。回転部材119は、下端部がベース部材121に回転自在に軸支されている。また、回転部材119には、従動プーリ120の回転中心に固定状態に嵌合されている。従動プーリ120は、ベルト122を介して駆動プーリ124に連結されている。駆動プーリ124は、駆動モータ123の回転軸に設けられている。
【0073】
駆動モータ123は、ベース部材121とは機械的に独立した図示しないモータ用ベース部材に設けられている。即ち、駆動モータ123は、ベース部材121に対して振動を付与しないように設けられている。また、駆動モータ123は、複数段階の回転速度を切替可能に定速回転するように構成されている。これにより、駆動モータ123が所定の回転速度で回転すると、駆動モータ123の回転力がベルト122を介して従動プーリ120及び回転部材119に伝達された後、締結部材116に伝達されることによって、締結部材116により締結されたターンテーブル114を所定の一定速度で回転させることが可能になっている。
【0074】
換言すれば、上記のように構成された駆動モータ123、ベルト122、従動プーリ120、回転部材119、回転軸部材118、締結部材116等を備えたテーブル回転機構128は、ベルト駆動方式によりターンテーブル114を数段階の回転速度で定速回転させることを可能にしている。
【0075】
上記のターンテーブル114は、レコード盤130を載置可能にしている。また、ターンテーブル114の側方には、信号変換機構131が配置されている。信号変換機構131は、音響筐体112の上面に設けられている。信号変換機構131は、ターンテーブル114に載置されたレコード盤130の音溝に接触されるレコード針132と、レコード針132の振動を電気信号に変換するカートリッジ133と、カートリッジ133及びレコード針132を3次元方向に移動自在に保持するトーンアーム134と、トーンアーム134を支持するアーム支持機構135とを有している。アーム支持機構135は、トーンアーム134を旋回移動させることによって、レコード針132をレコード盤130上の再生位置と、レコード盤130から離れた待機位置とに自動で移動可能にしている。
【0076】
また、音響出力装置111は、ベルト122の張力変動に起因するターンテーブル114に対する外力を打ち消すように動作する外力低減機構140を有している。外力低減機構140は、図6に示すように、ターンテーブル114、駆動モータ123及びベルト122と同一の回転動作をベース部材121を中心として対称に実行するように構成されている。これにより、外力低減機構140がターンテーブル114、駆動モータ123及びベルト122と同一の回転動作をベース部材121を中心として対称に実行するため、ターンテーブル114に対する外力とは反対方向の外力をターンテーブル114に対して付与する。この結果、ターンテーブル114の回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になっている。
【0077】
外力低減機構140を具体的に説明すると、外力低減機構140は、図5に示すように、ターンテーブル114の下側に配置されており、ベース部材121を中心として外力低減機構140と上下対称に設けられている。即ち、外力低減機構140は、反転テーブル141、反転駆動モータ142、反転ベルト143、反転締結部材144、反転締結ナット145、反転回転軸部材146、反転回転部材147、反転従動プーリ148、及び反転駆動プーリ149を有している。
【0078】
反転テーブル141は、ベース部材121においてターンテーブル114の回転軸(回転中心O)に一致された状態で回転自在に軸支されている。反転駆動モータ142は、ターンテーブル114の回転方向とは逆方向であってターンテーブル114の回転速度と同一速度で回転駆動する。反転ベルト143は、反転駆動モータ142と反転テーブル141とに貼設され、反転駆動モータ142の回転力を反転テーブル141に伝達する。これにより、外力低減機構140は、反転テーブル141、反転駆動モータ142及び反転ベルト143等によりターンテーブル114に対する外力とは反対方向の外力をターンテーブル114に対して付与することによって、少ない部品点数で、ターンテーブル114の回転速度の変化、及びターンテーブル114の前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になっている。尚、外力低減機構140は、特に回転開始時における外力を抑制又は解消することが可能になっている。
【0079】
(主制御回路71の動作)
上記の構成において、遊技機1の動作と共に音響出力装置111の動作について説明する。
【0080】
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図7のメインルーチン等のプログラムをCPU31が実行することにより遊技を行うと共に、副制御回路72において図9の音響出力ルーチン等の各種のプログラムをサブCPU74がそれぞれ独立して実行することにより液晶表示装置5の演出画像の表示や音響出力装置111の作動等を実施可能な状態になる。
【0081】
(メインルーチン)
具体的には、主制御回路71においてメインルーチン等が実行されると、図7に示すように、ゲーム開始時の初期化が行われた後(S1)、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容が消去される(S2)。
【0082】
次に、投入メダルセンサ22SやBETボタン11・12からの入力があるまで待機状態となる。そして、入力があると、メダル投入信号が副制御回路72に送信される(S3)。この後、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かが判定される(S4)。スタートスイッチ6Sがオンされなければ(S4,NO)、S4が再実行され、スタートレバー6が操作されるまで待機される。一方、スタートスイッチ6Sがオンされると(S4,YES)、リール回転処理に実行が移行され(S5)、続いて抽籤用の乱数が抽出される(S6)。そして、遊技状態監視処理が実行されることによって、今回のゲームにおけるBB遊技状態・RB遊技状態等のボーナス遊技状態、一般遊技状態及びリプレイタイム(RT)遊技状態等の遊技状態が確認及びセットされる(S7)。即ち、今回のゲームの遊技状態がBB遊技状態・RB遊技状態等のボーナス遊技状態、一般遊技状態及びリプレイタイム(RT)遊技状態の何れかにセットされる。
【0083】
今回のゲームの遊技状態が確認されると(S7)、図示しない確率抽籤テーブルに基づく確率抽籤処理において遊技状態に対応した内部当籤役が抽籤され(S8)、選択された内部当籤役の情報が副制御回路72に格納される。尚、本実施形態においては、小役、ボーナスの同時抽籤が可能であり、RT遊技状態においては、リプレイ役の当籤確率が増大した値に設定される。
【0084】
内部当籤役が決定されると、停止テーブル群選択処理が実行される(S9)。そして、リール回転停止処理が実行され、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが操作されたタイミングで滑りコマ数が決定された後、滑りコマ数分、リールが回転されてから停止される(S10)。
【0085】
この後、入賞判定(入賞検索)によりリール3L・3C・3Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)が識別される(S11)。尚、本実施形態においては、ボーナスフラグの繰り越しはあるが、小役フラグの繰り越し及びボーナスフラグのストックは無いものとする。
【0086】
そして、遊技状態に応じてメダルのクレジット又は払出しが行われる(S12)。尚、ボーナス入賞時に払い出しは無く、小役入賞時だけ払い出しが行われる。
【0087】
次に、現在の遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態であるか否かが判定される(S13)。遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態でない場合には(S13,NO)、『赤7-赤7-赤7』、『青7-青7-青7』等のボーナスに入賞したか否かが判定される(S14)。ボーナスに入賞していれば(S14,YES)、ボーナス開始信号が副制御回路72に出力され(S15)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時においてボーナス遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0088】
一方、ボーナスに入賞していなければ(S14,NO)、RT回数が『0』になる又はチェリーに入賞する等してRTが終了したか否かが判定される(S16)。RTが終了していなければ(S16,NO)、RAM33に記憶されているRT回数が減算されてS2が再実行される。一方、RTが終了していれば(S16,YES)、RT終了信号が副制御回路72に出力され(S17)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時において一般遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0089】
一方、S13において、遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態であると判定された場合には(S13,YES)、ボーナスの『払出枚数のチェック処理』が行われる(S18)。尚、ボーナスの『払出枚数のチェック処理』で所定の払出枚数に達するとボーナス遊技状態は終了となる。
【0090】
この後、ボーナスの終了時であるか否かが判定され(S19)、ボーナスの終了時でないと判定された場合には(S19,NO)、S2が再実行される。一方、ボーナスの終了時であると判定された場合には(S19,YES)、RTが開始されたか否かが判定される(S20)。RTが開始されていない場合は(S20,NO)、ボーナス終了信号が副制御回路72に出力され(S22)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時において一般遊技状態にセットされることになる(S7参照)。一方、RTが開始された場合は(S20,YES)、RT開始信号が副制御回路72に出力され(S21)、S2が再実行される。尚、ボーナスの種類に応じて所定のRT回数が設定されることになる。また、S2が再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時においてRT遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
【0091】
(遊技数計数ルーチン)
また、遊技機1は、主制御回路71において図示しない遊技数計数ルーチンを上記のメインルーチンとは別に独立して実行している。遊技数計数ルーチンは、一般遊技状態の継続状態、即ち、ハズレの繰り返し数を遊技数に基づいて把握することが可能になっている。
【0092】
(ポイント付与ルーチン)
また、遊技機1は、主制御回路71において図示しないポイント付与ルーチンを上記のメインルーチンとは別に独立して実行している。ポイント付与ルーチンは、現在の遊技状態がボーナス遊技状態である場合において、スイカに入賞したときに、ポイント付与処理によりポイント信号を副制御回路72に出力する。尚、ポイント信号が入力された副制御回路72においては、図2に示すように、ミニゲームであるペナルティーキック合戦の結果としてゴール画像が表示される。
【0093】
(副制御回路72の動作)
以上のようにして、遊技が実施されている場合等において、副制御回路72においては、図示しないリセットルーチンを実行することにより液晶表示装置5に対して演出画像を画面表示する。例えば、遊技の中断中であれば、デモ画面が演出画像として液晶表示装置5に表示され、遊技中であれば、擬似リールや遊技状態に応じたミニゲーム等の演出画像が液晶表示装置5に表示される。
【0094】
また、副制御回路72においては、リセットルーチンを実行することによりスピーカ21L・21Rに対して演出効果音を出力させると共に、所定の条件である場合に、音響出力装置111により再生した高音質のクラシック音楽等の音響音を演出効果音に重畳又は代用して出力させる。例えば、遊技の中断中であれば、デモ効果音が演出効果音としてスピーカ21L・21Rから発せられ、遊技中であれば、遊技状態に応じた演出効果音がスピーカ21L・21Rから発せられる。
【0095】
(ミニゲームルーチン)
副制御回路72は、ミニゲームルーチンを独立して実行している。具体的には、図8に示すように、ボーナス遊技状態であるか否かが判定される(C1)。ボーナス遊技状態でない場合には(C1,NO)、図1に示すように、擬似リールのリール映像が液晶表示装置5に表示される(C6)。そして、本ルーチンが終了される。
【0096】
一方、ボーナス遊技状態である場合には(C1,YES)、図2に示すように、液晶表示装置5の表示内容がミニゲーム画面400の表示に切り替えられた後、ペナルティーキック合戦の映像が表示される(C2)。この後、主制御回路71から入賞信号を受信するまで待機状態となり、入賞信号がスイカであるか否かが判定される(C3)。入賞信号がスイカに入賞した旨を示していれば(C3,YES)、ゴール映像が表示された後(C4)、本ルーチンが終了される。一方、入賞信号がスイカに入賞した旨を示していなければ(C4,NO)、ペナルティーキックを失敗した状態を示す映像が表示された後(C5)、本ルーチンが終了される。
【0097】
以上の一連の処理が繰り返されることによって、ボーナス遊技状態の下で単位遊技が実行されるごとに、ミニゲームであるペナルティーキック合戦が実施される。これにより、ボーナス遊技に加えて、ミニゲームを遊技者に楽しませることが可能になると共に、遊技者自身を演出に積極的に参加させることができる。さらに、スイカに入賞すれば、ゴール映像(画像)が表示されることによって、遊技者に対して累積ポイント数が増加したことを認識させることができる。
【0098】
(音響出力ルーチン)
副制御回路72は、さらに音響出力ルーチンを独立して実行している。具体的には、図9に示すように、ボーナス遊技状態であるか否かが判定される(A1)。ボーナス遊技状態であれば(A1,YES)、音響出力装置111が停止され(A2)、本ルーチンが終了される。一方、ボーナス遊技状態でない場合には(A1,NO)、ハズレの繰り返し数が所定値以上であるか否かが判定される(A3)。所定値以上でなければ(A3,NO)、A2が実行された後、本ルーチンが終了される。即ち、ハズレが所定回数連続するまでは、音響出力装置111が作動されることはない。但し、遊技者の好みにより、図示しない音響ボタンが操作されたときに、音響出力装置111が作動されるようになっていてもよい。
【0099】
一方、ハズレが所定回数連続した場合には(A3,YES)、音響出力装置111が作動されることによって、レコード盤130の高音質の音楽等の音響が再生される(A4)。そして、この再生は、遊技状態がボーナス遊技状態に移行するまで継続されることになる。
【0100】
音響出力装置111が作動を開始すると、上下対称に配置されたテーブル回転機構128及び外力低減機構140が同時に上下対称に同じ動作で作動を開始する。具体的には、上下対称に配置された駆動モータ123及び反転駆動モータ142が同時に回転を開始する。そして、駆動モータ123の回転力及び反転駆動モータ142の回転力がベルト122及び反転ベルト143を介してターンテーブル114及び反転テーブル141にそれぞれ伝達される。この結果、ターンテーブル114が回転を開始すると同時に、反転テーブル141も回転を開始する。
【0101】
テーブル回転機構128におけるターンテーブル114が回転を開始すると、ターンテーブル114の慣性モーメント及び回転軸部材118の静止摩擦力により回転軸部材118や回転部材119に反力が発生する。これにより、ベルト122の張力が変化する。そして、このようなベルト122の張力の変化は、ターンテーブル114の回転力を変動させるように作用すると共に、ターンテーブルの中心部に対して前後方向や左右方向等の回転力以外の外力を付与することになる。
【0102】
一方、外力低減機構140においては、ベルト122の張力の変化に起因するターンテーブルの外力を打ち消すように動作することによって、ターンテーブル114の外力を解消又は低減している。具体的には、反転テーブル141がテーブル回転機構128とは逆方向に回転を開始すると、反転テーブル141の慣性モーメント及び回転軸部材147の静止摩擦力により回転軸部材147等にテーブル回転機構128の反力とは逆方向の反力が発生し、反転ベルト143の張力を上下対称に変化させる。そして、このようなベルト122の張力の変化は、ターンテーブル114の回転力を変動させるように作用する外力を打ち消すように作用する。
【0103】
これにより、音響出力装置111は、ターンテーブル114に対する外力により生じていたターンテーブル114の回転速度の変化、及びターンテーブル114の前後や左右の揺動を外力低減機構140により抑制又は解消することが可能になっている。この結果、音響出力装置111は、ターンテーブル114の回転中心のズレを防止しながら安定した回転を実現できるため、レコード針132をレコード盤130の音溝に適切な状態で接触させることが可能となり、ひいては、音飛びや変音等の音質低下を防止することが可能になっている。
【0104】
(実施形態1の概要)
以上のように、本実施形態の遊技機1は、図1及び図2に音響出力装置111を備えた構成にされている。そして、音響出力装置111は、示すように、音溝を備えたレコード盤130を載置可能にされ、中心部を回転自在に軸支されたターンテーブル114と、ターンテーブル114を回転駆動する駆動モータ123と、駆動モータ123とターンテーブル114とに貼設され、駆動モータ123の回転力をターンテーブル114に伝達するベルト122と、ターンテーブル114に載置されたレコード盤130の音溝に接触されるレコード針132と、レコード針132を3次元方向に移動自在に保持するトーンアーム134と、ベルト122の張力変動に起因するターンテーブル114に対する外力を打ち消すように動作する外力低減機構140とを有した構成にされている。
【0105】
上記の構成によれば、駆動モータ123の駆動力(回転力)をベルト122を介してターンテーブル114に伝達することによりターンテーブル114の回転を開始する際に、ターンテーブル114の慣性力やターンテーブル114を軸支した部分における静止摩擦力によって、ベルト122の張力が変化する。また、ターンテーブル114の回転中においては、レコード針132とレコード盤130の音溝との間で動摩擦力が変化することによって、ベルト122の張力が変化する。
【0106】
上記のベルト122の張力の変化は、ターンテーブル114の回転力を変動させるように作用すると共に、ターンテーブル114の中心部に対して前後方向や左右方向等の回転力以外の外力を付与することになる。この際、外力低減機構140がベルト122の張力の変化に起因するターンテーブル114の外力を打ち消すように動作することによって、ターンテーブル114の外力を解消又は低減している。
【0107】
これにより、ターンテーブル114に対する外力により生じていたターンテーブル114の回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を抑制又は解消することが可能になっている。この結果、ターンテーブル114の回転中心のズレを防止しながら安定した回転を実現できるため、レコード針132をレコード盤130の音溝に適切な状態で接触させることが可能となり、ひいては、音飛びや変音等の音質低下を防止することが可能になっている。従って、遊技機1は、高音質の楽曲を演出音として使用することが可能になっている。
【0108】
また、本実施形態1における音響出力装置111は、ターンテーブル114を回転自在に軸支するベース部材121を有しており、外力低減機構140は、ターンテーブル114、駆動モータ123及びベルト122と同一の回転動作をベース部材121を中心として対称に実行するように構成されている。具体的には、ベース部材121においてターンテーブル114の回転軸に一致された状態で回転自在に軸支された反転テーブル141と、ターンテーブル114の回転方向とは逆方向であってターンテーブル114の回転速度と同一速度で回転駆動する反転駆動モータ142と、反転駆動モータ142と反転テーブル141とに貼設され、反転駆動モータ142の回転力を反転テーブル141に伝達する反転ベルト143とを有した構成にされている。
【0109】
上記の構成によれば、外力低減機構140がターンテーブル114、駆動モータ123及びベルト122と同一の回転動作をベース部材121を中心として対称に実行するため、ターンテーブル114に対する外力とは反対方向の外力をターンテーブル114に対して付与することが可能になる。これにより、少ない部品点数で、ターンテーブルの回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になっている。また、各部品を上下方向に配置することができるため、音響筐体112の幅及び奥行き方向の小型化が可能になり、遊技機1への収納が容易になっている。
【0110】
また、外力低減機構140における少なくとも反転テーブル141と反転駆動モータ142反転ベルト143とは、それぞれターンテーブル114と駆動モータ123とベルト122との同一部品により形成されている。これにより、同一部品により外力低減機構140が形成されているため、容易に部品を準備して組み立てることができると共に、重量及び形状が完全に一致するため、ターンテーブル114に対する外力に充分に一致した反対方向の外力をターンテーブル114に対して付与することが可能になる。この結果、少ない部品点数で、ターンテーブル114の回転速度の変化、及びターンテーブル114の前後や左右の揺動を起こす外力を充分に抑制又は解消することが可能になっている。
【0111】
(実施形態2)
本発明の第2の実施の形態を図10及び図11に基づいて以下に説明する。尚、実施形態1と同一の部材には、実施形態1と同一の番号を用いて、その説明を省略する。
【0112】
遊技機1は、図10に示すように、2種類の音楽を切替可能に再生する音響出力装置211を有している。音響出力装置211は、テーブル回転機構128及び信号変換機構131を含む二つの再生機構250・250を同一平面上となるベース部材221上に備えている。そして、音響出力装置211は、一方の再生機構250により再生しているときに、他方の再生機構250のターンテーブル114を反転方向に回転させることにより外力低減機構240として作動させるようになっている。
【0113】
即ち、音響出力装置211は、ターンテーブル114の中心線Sから一方側領域でターンテーブル114を回転自在に軸支するベース部材221を有しており、外力低減機構240は、ターンテーブル114、駆動モータ123及びベルト122と同一の回転動作を、ベース部材221の同一平面上において中心線Sから他方側領域で該中心線Sを中心として対称に実行するように構成されている。
【0114】
より具体的には、外力低減機構240は、ベース部材221の中心線を中心として対称位置に配置され、ターンテーブル114に回転自在に軸支された反転テーブル(ターンテーブル114)と、ベース部材221の中心線Sを中心として対称位置に配置され、ターンテーブル114の回転方向とは逆方向であってターンテーブル114の回転速度と同一速度で回転駆動する反転駆動モータ(駆動モータ123)と、反転駆動モータと反転テーブルとに貼設され、反転駆動モータの回転力を反転テーブルに伝達する反転ベルト(ベルト122)とを有している。反転駆動モータ(駆動モータ123)は、モータ自体の振動がターンテーブル114に伝達されないように、ベース部材221とは機械的に独立された他のベース部材222に設けられている。
【0115】
上記の構成によれば、例えば、一端側が再生機構250として作動される場合、他端側の再生機構250が外力低減機構240として作動されることになる。この結果、図11に示すように、外力低減機構240は、再生機構250のターンテーブル114、駆動モータ123及びベルト122と同一の回転動作をベース部材221の中心線Sを中心として同一平面上で対称に実行する。これにより、ターンテーブル114に対する外力とは反対方向の外力をターンテーブル114に対して付与するため、ターンテーブル114の回転速度の変化、及びターンテーブルの前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になっている。
【0116】
さらに、上記の構成によれば、同一構成の再生機構250を外力低減機構240として用いているため、専用の外力低減機構240を設ける必要がなく、少ない部品点数で音響出力装置111を作成することが可能になっている。
【0117】
(実施形態3)
本発明の第3の実施の形態を図12及び図13に基づいて以下に説明する。尚、実施形態1と同一の部材には、実施形態1と同一の番号を用いて、その説明を省略する。
【0118】
遊技機1は、図12に示すように、音響出力装置311を有している。音響出力装置311は、ターンテーブル114を回転自在に軸支すると共に、駆動モータ123を支持するベース部材321を有している。この構成によれば、図13に示すように、ターンテーブル114に外力が付与されると、この外力の影響によりターンテーブル114を軸支するベース部材321が変位及び振動することになるが、ターンテーブル114と共に駆動モータ123が同じベース部材321において支持されているため、ターンテーブル114と駆動モータ123との位置関係に変化が生じない。これにより、ターンテーブル114の回転速度の変化、及びターンテーブル114の前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になっている。
【0119】
(実施形態4)
本発明の第4の実施の形態を図14及び図15に基づいて以下に説明する。尚、実施形態1と同一の部材には、実施形態1と同一の番号を用いて、その説明を省略する。
【0120】
遊技機1は、図14に示すように、音響出力装置411を有している。音響出力装置411は、ターンテーブル114を回転自在に軸支するベース部材121を有している。ベース部材121には、回転部材119が回転自在に挿通されている。ベース部材121の下面側には、外力低減機構440が設けられている。外力低減機構440は、回転部材119の下部に設けられた補助従動プーリ420と、ターンテーブルの回転方向と同一方向であってターンテーブル114の回転速度と同一速度で回転駆動する補助駆動モータ442と、補助駆動モータ442とターンテーブル114(補助従動プーリ420)とに貼設され、補助駆動モータ442の回転力をターンテーブル114に伝達する補助ベルト443とを有している。駆動モータ123及び補助駆動モータ442は、水晶発振子を周波数を基準として回転速度を所定の一定速度となるように制御可能にされている。
【0121】
上記の構成によれば、図15に示すように、駆動モータ123の回転速度に変動が生じたときに、補助駆動モータ442が変動によるターンテーブル114の外力を解消するように、回転力をアシストしたりブレーキ力を付与することによって、ターンテーブル114に対する外力とは反対方向の外力をターンテーブルに対して付与することが可能になる。これにより、ターンテーブル114の回転速度の変化、及びターンテーブル114の前後や左右の揺動を起こす外力を抑制又は解消することが可能になっている。
【0122】
(本実施形態の遊技機1の変形例)
以上、本発明を好適な実施の形態(実施形態1〜4)に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。また、遊技機は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複、置き換えて備えていてもよい。
【0123】
即ち、遊技機は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籤役として決定する内部当籤役決定手段と、内部当籤役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行なう表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籤役として持ち越す内部当籤役持越手段と、内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籤役とする蓄積特定役当籤手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
【0124】
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
【0125】
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
【0126】
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籤役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籤役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
【0127】
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
【0128】
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
【0129】
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籤役決定手段』は、内部当籤役抽籤手段、内部当籤役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籤手段等から構成されている。
【0130】
尚、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組合せの表示(『777』『776』等)、複数の図柄のうちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
【0131】
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
【0132】
『予告態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籤?』、『ボーナス当籤?』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。
【0133】
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB,RB,SB等)の説明、有利状態(BB,RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB,RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
【0134】
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT,LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組合せられたもの等を含む。
【0135】
『内部当籤役』は、複数の役から内部当籤役決定手段により内部当籤役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籤役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
【0136】
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籤役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籤役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籤役決定手段が決定した内部当籤役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籤役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
【0137】
例えば、上述の内部当籤役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
【0138】
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
【0139】
本実施形態においては、本発明をパチスロ遊技装置に適用した場合について説明したが、本発明を他の遊技機(例えば、パチンコ遊技装置、スロットマシン等)に適用することも可能である。
【0140】
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。尚、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本実施の形態のパチスロ機の斜視図。
【図2】ミニゲームを示す説明図。
【図3】主制御回路のブロック図。
【図4】副制御回路のブロック図。
【図5】実施形態1における音響出力装置の内部構成を示す説明図。
【図6】実施形態1における音響出力装置の動作を示す説明図。
【図7】メインルーチンのフローチャート。
【図8】ミニゲームルーチンのフローチャート。
【図9】音響出力ルーチンのフローチャート。
【図10】実施形態2における音響出力装置の内部構成を示す説明図。
【図11】実施形態2における音響出力装置の動作を示す説明図。
【図12】実施形態3における音響出力装置の内部構成を示す説明図。
【図13】実施形態3における音響出力装置の動作を示す説明図。
【図14】実施形態4における音響出力装置の内部構成を示す説明図。
【図15】実施形態4における音響出力装置の動作を示す説明図。
【符号の説明】
【0142】
1 遊技機
111 音響出力装置
114 ターンテーブル
122 ベルト
123 駆動モータ
128 テーブル回転機構
130 レコード盤
131 信号変換機構
132 レコード針
134 トーンアーム
140 外力低減機構
211 音響出力装置
221 ベース部材
240 外力低減機構
250 再生機構
311 音響出力装置
321 ベース部材
411 音響出力装置
440 外力低減機構
442 補助駆動モータ
443 補助ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音溝を備えたレコード盤を載置可能にされ、中心部を回転自在に軸支されたターンテーブルと、
前記ターンテーブルを回転駆動する駆動モータと、
前記駆動モータと前記ターンテーブルとに貼設され、前記駆動モータの回転力を前記ターンテーブルに伝達するベルトと、
前記ターンテーブルに載置された前記レコード盤の音溝に接触されるレコード針と、
前記レコード針を3次元方向に移動自在に保持するトーンアームと、
前記ベルトの張力変動に起因する前記ターンテーブルに対する外力を打ち消すように動作する外力低減機構と
を有することを特徴とする音響出力装置。
【請求項2】
前記ターンテーブルを回転自在に軸支するベース部材を有しており、
前記外力低減機構は、
前記ターンテーブル、前記駆動モータ及び前記ベルトと同一の回転動作を前記ベース部材を中心として対称に実行するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の音響出力装置。
【請求項3】
前記外力低減機構は、
前記ベース部材において前記ターンテーブルの回転軸に一致された状態で回転自在に軸支された反転テーブルと、
前記ターンテーブルの回転方向とは逆方向であって該ターンテーブルの回転速度と同一速度で回転駆動する反転駆動モータと、
前記反転駆動モータと前記反転テーブルとに貼設され、前記反転駆動モータの回転力を前記反転テーブルに伝達する反転ベルトと
を有することを特徴とする請求項2に記載の音響出力装置。
【請求項4】
前記ターンテーブルの中心線から一方側領域で回転自在に軸支するベース部材を有しており、
前記外力低減機構は、
前記ターンテーブル、前記駆動モータ及び前記ベルトと同一の回転動作を、前記ベース部材の同一平面上において前記中心線から他方側領域で該中心線を中心として対称に実行するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の音響出力装置。
【請求項5】
前記外力低減機構は、
前記ベース部材の中心線を中心として対称位置に配置され、前記ターンテーブルに回転自在に軸支された反転テーブルと、
前記ベース部材の中心線を中心として対称位置に配置され、前記ターンテーブルの回転方向とは逆方向であって該ターンテーブルの回転速度と同一速度で回転駆動する反転駆動モータと、
前記反転駆動モータと前記反転テーブルとに貼設され、前記反転駆動モータの回転力を前記反転テーブルに伝達する反転ベルトと
を有することを特徴とする請求項5に記載の音響出力装置。
【請求項6】
前記外力低減機構は、
反転テーブルと前記反転駆動モータと前記反転ベルトとは、それぞれ前記ターンテーブルと前記駆動モータと前記ベルトとの同一部品により形成されていることを特徴とする請求項3又は5に記載の音響出力装置。
【請求項7】
前記外力低減機構は、
前記ターンテーブルを回転自在に軸支すると共に、前記駆動モータを支持するベース部材を有していることを特徴とする請求項1に記載の音響出力装置。
【請求項8】
前記外力低減機構は、
前記ターンテーブルの回転方向と同一方向であって該ターンテーブルの回転速度と同一速度で回転駆動する補助駆動モータと、
前記補助駆動モータと前記ターンテーブルとに貼設され、前記補正駆動モータの回転力を前記ターンテーブルに伝達する補助ベルトと
を有することを特徴とする請求項1に記載の音響出力装置。
【請求項9】
請求項1ないし8の何れか1項に記載の音響出力装置を備えたことを特徴する遊技機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−158006(P2009−158006A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−334920(P2007−334920)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)