説明

音響経路情報を有するナビゲーションシステム

所定到達点までの経路概要をなす音響経路情報を提供できるナビゲーションシステム100。このナビゲーションシステム100は、走行到達点までの経路を計算することのできる経路計算モジュール204を含む。経路に基づく経路概要リストを作成するため、経路概要モジュール212を含む。経路に関連付けられた経路概要リストに関連して少なくとも1つの音響経路概要メッセージを生成するため、音響メッセージモジュール214を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に車両ナビゲーションシステム、さらに詳細には、車両ナビゲーションシステム内に音響経路情報を生成することに関する。
【背景技術】
【0002】
車両ナビゲーションシステムは自動車産業において徐々に人気を博している。典型的な車両ナビゲーションシステムは、車両上のいずれかの場所に設けられる全地球測位システム(『GPS』)受信機を含む。GPS受信機は衛星ベースの全地球測位システム、もしくは他にローカライズされた測位システムと通信することが可能であるGPS受信機は、所定の地図データベース内であらかじめ決めておいた基準点、もしくは他の既知の陸標に対する車両位置を示す車両操作者用ディスプレイの形態に変換された位置情報を取得する。
【0003】
典型的な車両ナビゲーションシステムはまた、地図関連機能を取り扱うよう設計されたナビゲーションコンピュータで処理することの可能なデジタル地図情報を含むデジタル地図データベースを含む。地図整合モジュールは、位置決めモジュールで測定された位置もしくは経路をデジタル地図データベースから提供される地図上の場所もしくは経路と関連付けられた位置と整合させるために用いられる。位置決めモジュールはGPS受信機からこの情報を受信する。
【0004】
典型的な場合、経路計画モジュールも含まれるが、これは走行前もしくは走行中に車両運転者が経路を計画することを助けるために用いられる。一般に用いられる技術は、最小トラベルコスト経路を見出すものであるが、これは所定の到達点に達するのに関連する走行距離やコストの合計を最小化するよう設計されたものである。経路案内モジュールもまた含まれるが、これは経路計画モジュールで生成された経路に沿って運転者を案内するために用いられる。案内は走行前、もしくは途中でリアルタイムに行うことができる。リアルタイムもしくは途中での案内は、典型的には、光学的運転者推奨および/または音響的運転者推奨を用いて生成される。
【0005】
典型的な車両ナビゲーションシステムはまた、ユーザに対して場所とナビゲーションコンピュータおよび装置との対話を行う方法を知らせる人間・機械インターフェイスを含む。視覚ディスプレイは、典型的には、ユーザによる直接解釈のため、リアルタイムで信号を視覚イメージに変換するために用いられる。このように、ディスプレイを用いて光学的運転者推奨をもたらす。ディスプレイそのものは、典型的には、液晶ディスプレイ(『LCD』)、ブラウン管(『CRT』)ディスプレイ、電界発光ディスプレイ(『ELD』)、ヘッドアップディスプレイ(『HUD』)、プラズマディスプレイパネル(『PDP』)、真空蛍光ディスプレイ(『VFD』)、タッチスクリーンディスプレイといった電子光学装置である。
【0006】
人間・機械インターフェイスモジュールはまた、ユーザが車両ナビゲーションシステムと対話できるようにする音声ベースのインターフェイスを含む。音響運転者推奨は音声ベースインターフェイスを用いて提供される。音声は、運転者が車両の操作を行って車道へ注意を払うことを妨害しない自然なインターフェイスをもたらすため、音響運転者推奨を配信するため最もよく使われるインターフェイスである。このように、音響運転者推奨を通して供給される情報は車両の操作者が運転作業に集中できるようにすることから、より安全である。
【0007】
地下鉄あるいは鉄道駅を利用する旅行者には、典型的には、出発時間と列車の経路に関する簡単な情報メッセージが提供される。既存の車両用ナビゲーションシステムは、現在のところこの機能をもたらしていない。運転者は到着予想時間や走行距離、計算された経路を確認できるが、ユーザには走行予定の全経路の包括的な概要は供給されない。このように、この情報では、走行予定の経路に対して運転者自身が心積もりする可能性をもたらさない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ナビゲーションシステムの中には、走行予定の経路に沿った道路の全公式名称を含む視覚経路リストをもたらすものがある。周辺をよく知らない運転者は、視覚経路リストに基づいて経路の大まかな略図さえ得ることのできない立場にある。したがって、経路の向きを地図上に図示しなければならない。地図表示は経路の向きについて良好な概要をもたらすことができるものの、要約する能力が必要となる。一般的に、ナビゲーションシステムで用いられるディスプレイは小さすぎて街部分の名称や道路構造を示すことができない。このように、運転者に対して所定の到達点に達するために走行する経路の概要を示すというニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(概要)
所定到達点までの経路概要をなす音響経路メッセージを提供できるナビゲーションシステムを開示する。このナビゲーションシステムは経路計算モジュール、経路概要モジュール、音響メッセージモジュールを含む。所定到達点までの経路を計算するための経路計算モジュールが用いられる。所定到達点に達するために走行する経路に基づく経路概要リストを作成するため、経路概要モジュールを用いる。経路に関連付けられた経路概要リストに基づく音響経路概要メッセージを生成するため、音響メッセージモジュールを操作可能にする。音響経路概要メッセージは、車両が所定到達点に達するために走行する経路の音声概要をなすものである。
【0010】
音響メッセージモジュールが音響経路概要メッセージを生成すると、車両内に置かれた少なくとも1つのラウドスピーカでメッセージが音声的に再生される。音響経路概要メッセージは、ユーザにより入力された経路概要要求に応じて出力される。経路概要に対する要求は、ボタンの押下、オプションの設定、あるいは経路概要を音声で要求することで入力される。経路概要モジュールで生成される経路概要リストは、経路上の街路名、経路上の場所名、経路上の経由点、経路上の街、経路上の代替街路名、経路上の商業施設、経路上の陸標を含む項目群から選択された少なくとも1つの項目を含む。
【0011】
音響経路概要メッセージは所定時間量に制限されている。経路概要リストは、所定時間量内でフィットするようさまざまな重み係数に基づいて短縮される。重み係数は、経路概要リスト内に含まれる各項目に関連付けられた人気ランキングに関連する。リスト内において、ある項目の人気が高いほど、リストから消されにくくなる。所定の重み係数はまた、経路上において走行する道路区分の長さに基づく。道路区分が長くなるほど、特定の道路区分が音響経路概要メッセージから消されやすくなる。音響経路概要メッセージはまた、音響メッセージモジュールによりメッセージ内に置かれる予想到着時間を含む。
【0012】
ナビゲーションシステムはまた、サーバベースソリューションの形態で設計される。ナビゲーション制御ユニットは、無線アクセス装置を用いてナビゲーションサーバに接続される。無線アクセス装置は、ナビゲーション制御ユニットからナビゲーションサーバへ、またナビゲーション制御ユニットからデータを送信する。到達点に達するために走行する経路、経路概要リスト、音響経路概要メッセージは、全てナビゲーションサーバ上で達成される。ナビゲーションサーバは計算作業の大部分を行い、操作中に用いられる地図データベースと音響メッセージデータベースとを保存する。
【0013】
本発明の他のシステム、方法、特性、利点については、以下の図と詳細な説明を考査すれば当業者にとって明らかになるであろう。これらの追加システム、方法、特性、利点の全ては、この説明内に含まれ、本発明の適用範囲内にあり、以下の請求項で保護されることが意図されている。
【0014】
(好ましい実施例の詳細な説明)
図1を参照すると、音響経路情報を提供できるナビゲーションシステム100が開示される。図示されているとおり、ナビゲーションシステム100は、始点から所定到達点までの経路を計算するようプログラムされたソフトウェアモジュールを含むナビゲーション制御ユニット102を含む。特に図示はしていないが、ナビゲーション制御ユニット102は、中央演算処理装置(『CPU』)、システムバス、ランダムアクセスメモリ(『RAM』)、読み出し専用メモリ(『ROM』)、ハードディスクドライブといった周辺装置を接続するためのI/Oアダプタ、CD−ROMドライブ、通信アダプタ、ディスプレイアダプタを含む。当業者は、ナビゲーション制御ユニット102としてさまざまな計算装置が利用できるということを認めるはずである。
【0015】
ナビゲーション制御ユニット102はディスプレイ104と接続される。ディスプレイ104は、ディスプレイと入力装置の両方で機能できるタッチスクリーンディスプレイであってもよい。ナビゲーション制御ユニット102はユーザ入力装置106と接続される。ユーザ入力装置106は、キーパッド、ボタン、ノブ、パソコン、ラップトップコンピュータ、ポケットPC、携帯型情報端末、無線アクセス装置もしくは電話、あるいはナビゲーションシステム100のユーザが操作中にデータ入力を可能にできるような他の形式の計算装置である。
【0016】
ユーザ入力装置106がナビゲーション制御ユニット102と無線通信を行う場合、ユーザ入力装置106とナビゲーション制御ユニット102間で必要データを相互に送ることが可能な無線通信装置に対してナビゲーション制御ユニット102とユーザ入力装置106の両方が接続される。ユーザ入力装置106を、利用されるナビゲーション制御ユニット102に接続する図解的方法としては、赤外、ブルートゥース、無線LAN、ユニバーサルシリアルバス、光ファイバ、直接続、パラレルポート、シリアルポート、ネットワーク接続がある。
【0017】
ナビゲーションシステム100はまた、音響メッセージデータベース108を含む。音響メッセージデータベース108はナビゲーション制御ユニット102に接続される。音響メッセージデータベース108は、多数の分類の中の1つに入る複数の音響メッセージを含む。音響メッセージは、ハードディスク保存装置、CD−ROM、あるいは他の適切な保存媒体に保存される。音響メッセージは、街路/道路名と番号、自動車道名と番号、高速道名と番号、通路識別子、街名、町名、タウンセンタ名、街部分名、街路/道路別名、陸標名、有名建築物名、建物名、交通情報メッセージ、商業施設名(例えば、レストラン、ホテル、ショッピングセンタ等)を含む。本発明の目的のため、上述の音響メッセージの全てを経路情報点と称する。
【0018】
さらに図示するとおり、ナビゲーション制御ユニット102は地図データベース110と接続される。地図データベース110は、ハードディスク保存装置、CD−ROM、あるいは他の適切な保存媒体に設けられる。地図データベース110は、さまざまな地理的場所やその他の形式のデータに対する道路網のデジタル地図を含む。地図データベース110は、ナビゲーション制御ユニット102が、道路網を含む地理的場所の地図を表示できるようにする。ナビゲーション制御ユニット102は街路住所もしくは近辺の交差点を用いて住所もしくは到達点の位置決めを助け、走行経路計算を助け、車両の実際の位置をさらに正確に決定するため、センサ検出した車両経路を既知の道路網との整合を助ける;あるいは走行案内、陸標、ホテル、レストラン情報といった走行情報をもたらすことができる。
【0019】
ナビゲーション制御ユニット102はまた、少なくとも1つの位置決めシステム112と接続される。位置決めシステム112は、車両の地理的位置あるいは座標とともに、車両の経路を決定するために用いられる。位置決めは地表面における車両の測地座標を決定することも含む。車両位置を知ることで、ナビゲーション制御ユニット102が道路網地図に対する車両の正確な位置を決定することができるようになる。ナビゲーション制御ユニット102はまた、車両の地理的位置を知ることで車両の運転者に対して操作指示を与えることができる。
【0020】
利用される3つの形式の位置決めシステム112としては、スタンドアロンシステム、衛星ベースシステム、地球無線ベースシステムがある。推測システムは、本開示ナビゲーションシステムで用いられる図解的スタンドアロンシステムである。利用される衛星ベースシステムでは、車両に、全地球測位システム(『GPS)』)受信機、もしくは地理的場所を決定するために衛星を用いる他の形式のシステムを備える。地球無線ベースシステムは、車両位置を決定するために測定技術を用いるシステムである。地球位置決めに対して一般的に用いられる3つの測定技術としては、到着予想時間(『ETA』)、到着検知(『DOA』)、到着時間差異(『TDOA』)がある。上で引用した位置決めシステムやその他のシステム全てを組み合わせたものが本開示ナビゲーションシステム100で用いられる。
【0021】
無線アクセス装置114はナビゲーション制御ユニット102と接続される。無線アクセス装置114は、ナビゲーション制御ユニット102をナビゲーションサーバ116と接続するよう動作可能である。経路計算およびデータ保存はナビゲーションサーバ116により実行される。これは、車両ナビゲーションシステム100のナビゲーション制御ユニット102と逆にナビゲーションサーバ116で処理の大部分が行われるサーバベースのソリューションを示している。ナビゲーション制御ユニット102は無線アクセス装置114を用いてナビゲーションサーバ116にログインし、(WAP等の)無線データ送信プロトコルを用いて、ナビゲーションサーバ116で生成されたデータや経路計画情報をナビゲーション制御ユニット102に送信する。
【0022】
ナビゲーションサーバ116は音響メッセージデータベース108および地図データベース110に接続される。このように、操作中にこれらそれぞれのデータベースに保存されたデータはナビゲーションサーバ116で検索される。これにより、車両内のナビゲーションシステム100がそのようなデータを保持する必要がなくなる。例えば、車両の運転者は、運転者が走行している特定の地理的場所に対して適切なCD−ROMがナビゲーションシステム100にセットされているかどうかを確認する必要がなくなる。別個に図示しているものの、音響メッセージデータベース108および地図データベース110は同一の保存媒体で保存してもよい。
【0023】
ナビゲーション制御ユニット102はまた、複数のラウドスピーカ118と接続される。ラウドスピーカ118を用いて、運転方向といった、運転者の利益になるよう作製された音響を生成する。さらに、ラウドスピーカ118を用いて、音楽あるいは他の形式の音響を演奏する。以下にさらに詳細を示すとおり、本発明の目的のため、ラウドスピーカ118を用いて、所定到達点に達するために走行する経路の音響概要を音声的に再生する。
【0024】
図2を参照すると、ナビゲーション制御ユニット102はデジタル地図データベース110を含む。デジタル地図データベース110は、ナビゲーション制御ユニット102あるいはナビゲーションサーバ116で読み込み利用可能な所定形式の地図情報を含む。ナビゲーション制御ユニット102は、位置の特定や通知、道路分類、道路名、交通規則、走行情報といった地図関連機能のための地図情報を用いることができる。地図データベース110はさらに、好ましくは、さまざまな地理的位置の道路網地図を含む。道路網地図は、所定到達点まで走行するため車両で利用される道路網を構成する分岐点/経由点を含む。地図データベース110はまた、街路(街路クラス)、高速道(高速道クラス)、建物(重要度)、街名(街の大きさ)、さらに地図データベース110に含まれるさまざまな項目に関する他の重み係数に関する階層的『重み付け』情報を含む。以下に詳細を示すとおり、この情報を用いて重み係数を計算し、経路概要リストを短縮する。
【0025】
位置決めシステム112を用いて車両の地理的位置や経路を決定するために動作可能なナビゲーション制御ユニット102に位置決めモジュール200が含まれる。上で示すとおり、複数の異なる位置決めシステム112を用いて、車両の経路と地理的位置とを決定する。位置決めモジュール200は、車両の正確な地理的位置および経路を決定するため、さまざまな位置決めシステム112により生成された出力信号を取り込む統合アルゴリズムを含む。
【0026】
車両の地理的位置や経路が決定されると、地図整合モジュール202を用いて、車両の地理的位置を、地図データベース110を用いて生成した道路網地図上の位置と整合させる。地図整合モジュール202の地図整合アルゴリズムを用いて、道路網地図上の適切な位置に車両を設ける。地図整合モジュール202は、車両経路と位置を地図データベース110にある道路と比較することにより、さまざまな位置決めシステム112から道路網地図への入力に関連して車両位置と経路とを関連付けることができる。
【0027】
ナビゲーション制御ユニット102はまた、経路計算モジュール204を含む。経路計算は、所定到達点までの走行前、あるいは走行中に経路を計画するプロセスである。経路計算モジュール204は、走行始点から走行到達点までの推奨経路を決定するため、最短経路アルゴリズムを用いる。サーバベースのソリューションにおいて、ナビゲーションサーバ116は経路計算モジュール204を含む。車両ナビゲーションシステムの当業者であれば、ナビゲーションシステム100において複数の異なる最短経路アルゴリズムや最短経路アルゴリズムの変形例が用いられるが、これらは本発明の適用外であることを認めるであろう。
【0028】
最短経路アルゴリズムはまた、経路計画のために計画基準を用いる経路最適化モジュールを含む。ある任意の経路の特質は、距離、道路形式、速度制限、位置、停止回数、曲がり角の数や交通情報といった多数の因子および選択基準に依存する。経路選択基準は製造業者で設定、あるいはユーザインターフェイスモジュール206を通して実施されるかのいずれかが可能である。最適経路の決定では、選択基準と、距離と走行時間を最小化するために地図データベース110から検索されたデジタル道路網地図とを用いる。
【0029】
図2で示されている通り、ナビゲーション制御ユニット102はまた、ユーザインターフェイスモジュール206を含む。ユーザインターフェイスモジュール206は、ディスプレイ104上でグラフカルユーザインターフェイス(『GUI』)を生成させるよう操作可能である。ユーザインターフェイスモジュール206もまた、ユーザがナビゲーションシステム100と対話を行い、ナビゲーションシステム100に入力を行うことができるように操作可能である。ユーザインターフェイスモジュール206は、タッチスクリーンディスプレイの場合はディスプレイ104からの入力を受信する。ユーザ入力装置106も用いられ、ユーザインターフェイスモジュール206への入力を行う。ユーザ入力は経路計算モジュール204に送信される。
【0030】
ナビゲーション制御ユニット102はまた、経路案内モジュール208を含む。経路案内モジュール208を用いて、経路計算モジュール204で生成された経路に沿って運転者を案内する。経路案内モジュール208は、運転者を経路に沿って各到達点に案内するため、位置決めモジュール200、地図データベース110、地図整合モジュール202を用いる。経路案内モジュール208はまた、道路網上における車両位置と車両走行の向きを示すディスプレイ104上にユーザインターフェイスモジュール206が道路網地図GUIを生成できるようにする。
【0031】
図2でさらに示されている通り、ナビゲーション制御ユニット102はまた、適応ルーチンモジュール210を含む。適応ルーチンモジュール210により、車両の運転者は、ユーザが定義した仕様に基づいて計算された経路を変更もしくは修正することができる。車両の運転者は、デジタル地図上の道路の分岐点あるいは区分を開く、あるいは閉じることにより、運転者がある経路がどのように計算されるかに影響を与えることができる。例えば、運転者がある道路もしくは道路区分を避けたい場合、運転者はその区分を閉じ、その後、適用ルーチンモジュール210がユーザ入力に基づいて新たな経路を計算する。
【0032】
ナビゲーション制御ユニット102はまた、経路概要モジュール212を含む。経路概要モジュール212は経路概要リストを生成する役割をもつ。経路概要リストは、所定到達点に達するため走行する経路に関連付けられた項目のリストを含む。走行する経路、あるいは走行中の経路に関連付けられた項目のリストは、経路上の経由点あるいは分岐点、経路上の分類された街路(自動車道および高速道)の数、経路上の街、経路上の街路あるいは道路名、経路上の道路の別名、経路上の場所名、経路上の陸標、経路上の商業施設の場所を含む。経路概要リストは走行する経路の大まかな概観あるいは概略をなすものである。このように、経路概要リストは、所定到達点に達するため車両が走行する経路の概略である。
【0033】
ナビゲーション制御ユニット102はまた、音響メッセージモジュール214を含む。経路概要リストが生成されると、音響メッセージモジュール214は、ラウドスピーカ118を用いる運転者に働きかける音響経路メッセージを生成するという役割をもつ。音響メッセージモジュール214は、音響概要メッセージを生成するため音響メッセージデータベース108を用いる。音響経路概要メッセージは、経路概要モジュール212で生成される経路概要リストに関連して生成される。音響メッセージモジュール214は、音響メッセージデータベース108に含まれるテキストデータを可聴人声に変換するためのテキスト・音声エンジンを用いる。
【0034】
図3において、経路概要モジュール212および音響メッセージモジュール212で実行される代表的な作業のブロック図を図示する。ステップ300において、車両の運転者もしくは乗員が経路概要に対する要求を入力する。車両の運転者もしくは乗員は、各ユーザ入力装置106を用いて経路概要に対する要求を入力する。例えば、ナビゲーション制御ユニット102は、経路概要に対する要求を入力するために用いられるヘッドユニット上の『情報』ボタンと接続されている。この情報ボタンを押下することで、ナビゲーション制御ユニット102に経路概要を発生させ、車両の乗員に対して経路概要の音響メッセージを流す。
【0035】
経路概要に対する要求に応じて、経路概要モジュール212が、経路と関連付けられた項目リストを生成する。図3においてステップ302〜310で示され項目として含まれるものは、経路上の街路あるいは道路名(ステップ302)、経路上の場所名(ステップ304)、経路上の経由点あるいは分岐点(ステップ306)、経路上のタウンセンタ(ステップ308)、経路上の街路あるいは道路の別名(ステップ310)である。特に図示されていないものの、リストの項目はまた、経路上の商業施設名、経路上の建物名、あるいは経路上の陸標名を含む。例えば、計算された経路により車両がワシントンD.Cにあるホワイトハウスとリンカーン記念館を通過する場合、経路概要リストはこれらの項目を含む。さらに、計算経路により車両がハーマン国際産業社の世界本社を通過する場合、これも同様に含まれる。
【0036】
前述の項目を得た後、経路概要リストが経路概要モジュール212によって生成されるが、これをステップ312として示す。経路概要リストが生成されると、ステップ314において、音響メッセージモジュール214は音響経路概要メッセージを生成するため、経路概要リストを利用する。音響メッセージモジュール214は、経路概要リストに含まれる項目を整合させる音響メッセージデータベース108から音響メッセージを得るために経路概要リストを利用する。図3では特に図示していないものの、音響経路概要メッセージが生成された後、ラウドスピーカ118で流す、すなわち音声再生される。
【0037】
上記のとおり、ナビゲーションシステム100はまた、音響メッセージデータベース108を含む。音響メッセージデータベース108はナビゲーション制御ユニット102に接続される。音響メッセージデータベース108は、多数の分類の中の1つに入る複数の音響メッセージを含む。音響メッセージは、ハードディスク保存装置、CD−ROM、あるいは他の適した保存媒体に保存される。音響メッセージは、街路/道路名と番号、自動車道名と番号、高速道名と番号、通路識別子、街名、町名、タウンセンタ名、街部分名、街路/道路別名、陸標名、有名建築物名、建物名、交通情報メッセージ、商業施設名(例えば、レストラン、ホテル、ショッピングセンタ等)を含む。本発明の目的のため、上述の音響メッセージの全てを経路情報点と称する。
【0038】
ナビゲーションシステム100の他の特性としては、所定基準に基づいて音響経路概要メッセージを調整するということがある。図3で示すとおり、音響経路概要メッセージが生成された後、音響メッセージモジュール214は、メッセージの継続時間が所定時間枠内でフィットするかどうかを判定するが、これをステップ316で示す。例えば、音響メッセージモジュール214は、音響経路概要メッセージの継続時間を10秒の時間枠に制限する。
【0039】
音響経路概要メッセージが所定時間枠内にフィットしない場合、ステップ318において、所定時間枠内にフィットするよう音響メッセージモジュール214が経路概要リストを短縮する。経路概要リストはリストから単純に項目をなくすことで短縮される、あるいは複数の重み係数に基づいて短縮される。重み係数は、経路概要リストに含まれる項目の人気ランキング、あるいは経路上で走行する道路範囲あるいは区分の長さに基づく。経路概要リストに含まれるリストは、項目と関連付けられた人気ランキングをもち、これにより人気ランキングの高い項目の前に人気ランキングの低い項目が消される。さらに、走行する短い道路区分に含まれる項目は、長い道路区分に含まれる項目の前に消される。音響経路概要メッセージが所定音響時間内でフィットするよう短縮されると、ステップ320において、音響経路概要メッセージがラウドスピーカ118で出力される。
【0040】
図4は、所定到達点まで車両が取る経路を示す代表的道路網地図を示す。道路網地図は表示目的のためだけのものであり、本発明を限定するものと解釈すべきではない。経路には走行始点400と走行到達点402とが含まれる。上述のとおり、操作中に、車両の乗員が経路概要を要求した場合、経路概要モジュール212が経路概要リストを生成する。車両の乗員は、ヘッドユニット上のボタンを押下する、音声命令を用いる、あるいは他の形式の入力装置を用いることで経路概要を要求する。
【0041】
図4で示された走行到達点402までの経路に対する経路概要に対して経路概要モジュール212で生成された経路概要リストには以下の項目が含まれる:街路A404、経由点A406、高速道A408、街A410、街B412、陸標414、経由点B416、商業施設418、街C420、街路B『環状道路』422、走行到達点402。経路概要モジュール212によって経路概要リストが生成されると、音響メッセージモジュール214は音響経路概要メッセージを生成するため、経路概要リストを利用する。音響メッセージモジュール214は、経路概要リストに含まれる項目と関連付けられた音響メッセージデータベース108内に含まれる音響メッセージの位置を見出すため、音響概要リスト内に含まれる項目を用いる。
【0042】
音響メッセージが音響メッセージデータベース内にあった場合、音響メッセージモジュール214は音響概要メッセージを生成する。上述の例において、音響メッセージモジュール214は以下の音響経路概要メッセージを作成する:「目的地への経路は、街路Aから経由点A、高速道で街Aと街Bを通過し、経由点Bを通って陸標Aを過ぎ、商業施設Aから街Cを通過し、街Cにある環状道路として知られる街路Bから目的地に達します。予想到着時刻は12時23分です。」上述のとおり、音響経路概要メッセージは街路名、高速道、経由点、陸標、商業施設、道路もしくは街路の別名(例えば、『環状道路』)を含む。音響経路概要メッセージはまた、同様に到着予想時間を含む。
【0043】
音響経路概要メッセージはまた、上述の重み係数を用いて短縮される。音響経路概要メッセージは、所定時間枠内でフィットするよう短縮される。これは特に、経路概要リスト内に多数の項目を含む長距離走行において有用である。例えば、音響経路概要メッセージが経路概要リスト内に含まれる項目の人気ランキングに基づいて短縮される場合、経由点(経由点A406と経由点B416)は音響経路概要メッセージから消される。道路区分長さを決定因子として用いて経由概要メッセージを短縮する場合、街路A404はリストから消されるが、その理由はこれが比較的短い道路区分であるためである。上述の例において高速道A408としている最も長い道路区間は消されないが、その理由はこれが最も短い道路区分であるためである。
【0044】
再び図1および2を参照すると、前述のとおり、ナビゲーション制御ユニット102はナビゲーションサーバ116と接続される。操作中、ナビゲーション制御ユニット102は無線アクセス装置114を用いてナビゲーションサーバ116と通信する。この実施例において、ナビゲーションサーバ116は図2で述べたソフトウェアモジュールの一部を利用する。このように、上述の計算の一部はナビゲーションサーバ116で実施され、その後、この計算で得られたデータは無線アクセス装置114を用いてナビゲーション制御ユニット102に送信される。例えば、経路概要モジュール212および音響メッセージモジュール214はナビゲーションサーバ116上に設けられる。音響メッセージモジュール214により生成される音響経路概要メッセージはナビゲーション制御ユニット102に送信される。
【0045】
本発明のさまざまな実施例を説明したが、当業者であれば本発明の適用範囲内でさらに多くの実施例や実行が可能であることは明らかであろう。したがって、本発明は添付の請求項およびそれと等価なものに照らしたものを除き限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
本発明は、以下に示す図面と説明を参照することでさらによく理解されうる。図面の構成要素は、本発明の原理を図示するため配置されたものを除き、拡大縮小や強調は必ずしも行っていない。さらに、図において、類似の参照番号は異なる図形において対応する部分を示している。
【図1】図1は、車両ナビゲーションシステムのブロック図である。
【図2】図2は、ナビゲーションシステム上に設けられたアプリケーションモジュールのブロック図である。
【図3】図3は、ナビゲーションシステム上で音響概要メッセージを生成するため実行される代表的処理ステップのフローチャートである。
【図4】図4は、走行始点から走行到達点までの代表的道路網地図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーションシステムであって、このナビゲーションシステムが:
所定到達点までの経路を計算するための経路計算モジュールと;
経路に関連して経路概要リストを作成するための経路概要モジュールと;
経路に関連付けられた経路概要リストに基づき、少なくとも1つの音響経路概要メッセージを生成するための音響メッセージモジュールと
を備えるナビゲーションシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが少なくとも1つのラウドスピーカで出力されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが、ユーザにより入力された経路概要要求に応じて出力されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のナビゲーションシステムであって、経路概要リストが、経路上の街路名、経路上の場所名、経路上の経由点、経路上の街、経路上の代替街路名、経路上の商業施設、経路上の陸標を含む項目群から選択された少なくとも1つの項目を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが所定時間量に制限されていることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーションシステムであって、所定時間量内にフィットするよう少なくとも1つの所定重み係数に基づいて経路概要リストが短縮されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項7】
請求項6に記載のナビゲーションシステムであって、所定の重み係数が、経路概要リスト内に含まれる各項目に関連付けられた人気ランキングに関連することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項8】
請求項6に記載のナビゲーションシステムであって、所定の重み係数が、経路上において走行する道路区分の長さに基づくことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項9】
請求項1に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが予想到着時間を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージを生成するため、音響メッセージモジュールが音響メッセージデータベースから少なくとも1つの音響ファイルを検索することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項11】
ナビゲーションシステムにおいて音響経路情報を生成する方法であって、この方法が:
所定到達点までの経路を計算するステップと;
所定到達点までの経路に基づく経路概要リストを作成するステップと;
経路概要リストに関連して音響経路概要メッセージを生成するステップと
を含む方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、少なくとも1つのラウドスピーカで音響経路概要メッセージを音響的に再生するステップをさらに含む方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法であって、音響経路概要メッセージが、ユーザからの要求に応じて音響的に再生されることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項11に記載の方法であって、経路概要リストが経路概要モジュールによって決定されることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項11に記載の方法であって、経路概要リストが、経路上の街路名、経路上の場所名、経路上の経由点、経路上の街、経路上の代替街路名、経路上の商業施設、経路上の陸標を含む項目群から選択された少なくとも1つの項目を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項11に記載の方法であって、音響経路概要メッセージが所定時間量に制限されていることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、所定時間量内にフィットするよう少なくとも1つの所定重み係数に基づいて経路概要リストが短縮されることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、所定の重み係数が、経路概要リスト内に含まれる各項目に関連付けられた人気ランキングに関連することを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項17に記載の方法であって、所定の重み係数が、経路上において走行する道路区分の長さに基づくことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項11に記載の方法であって、音響経路概要メッセージが予想到着時間を含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項11に記載の方法であって、音響経路概要メッセージが音響メッセージモジュールで生成されることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、音響経路概要メッセージを生成するため、音響メッセージモジュールが音響メッセージデータベースから少なくとも1つの音響ファイルを検索することを特徴とする方法。
【請求項23】
ナビゲーションシステムであって、このナビゲーションシステムが:
所定到達点までの経路を計算するための経路計算手段と;
経路に関連して経路概要リストを作成するための経路概要手段と;
経路概要リストに基づく音響経路概要メッセージを生成するための音響信号生成手段と
を備えるナビゲーションシステム。
【請求項24】
請求項23に記載のナビゲーションシステムであって、経路概要手段が経路概要モジュールを備えることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項23に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが少なくとも1つのラウドスピーカで音響的に再生されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項26】
請求項23に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが、ユーザからの要求に応じて音響的に再生されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項27】
請求項23に記載のナビゲーションシステムであって、経路概要リストが、経路上の街路名、経路上の場所名、経路上の経由点、経路上の街、経路上の代替街路名、経路上の商業施設、経路上の陸標を含む項目群から選択された少なくとも1つの項目を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項28】
請求項23に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが所定時間量に制限されていることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項29】
請求項28に記載のナビゲーションシステムであって、所定時間量内にフィットするよう少なくとも1つの所定重み係数に基づいて経路概要リストが短縮されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項30】
請求項29に記載のナビゲーションシステムであって、所定の重み係数が、経路概要リスト内に含まれる各項目に関連付けられた人気ランキングに関連することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項31】
請求項29に記載のナビゲーションシステムであって、所定の重み係数が、経路上において走行する道路区分の長さに基づくことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項32】
請求項23に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが予想到着時間を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項33】
請求項23に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが音響メッセージモジュールで生成されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項34】
請求項33に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージを生成するため、音響メッセージモジュールが音響メッセージデータベースから少なくとも1つの音響ファイルを検索することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項35】
ナビゲーションシステムであって、このナビゲーションシステムが:
ナビゲーションサーバと接続されたナビゲーション制御ユニットと;
所定到達点までの経路を計算するため、ナビゲーションサーバ上に設けられた経路計算モジュールと;
経路に基づく経路概要リストを作成するため、ナビゲーションサーバ上に設けられた経路概要モジュールと;
経路概要リストに関連して音響経路概要メッセージを生成するため、ナビゲーションサーバ上に設けられた音響メッセージモジュールと
を備えるナビゲーションシステム。
【請求項36】
請求項35に記載のナビゲーションシステムであって、ナビゲーション制御ユニットが無線アクセス装置でナビゲーションサーバと接続されていることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項37】
請求項36に記載のナビゲーションシステムであって、ナビゲーションサーバが無線アクセス装置を用いて音響経路概要メッセージをナビゲーション制御ユニットに送信することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項38】
請求項35に記載のナビゲーションシステムであって、経路概要リストが、経路上の街路名、経路上の場所名、経路上の経由点、経路上の街、経路上の代替街路名、経路上の商業施設、経路上の陸標を含む項目群から選択された少なくとも1つの項目を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項39】
請求項35に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが所定時間量に制限されていることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項40】
請求項35に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージが予想到着時間を含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項41】
請求項35に記載のナビゲーションシステムであって、音響経路概要メッセージを生成するため、音響メッセージモジュールが音響メッセージデータベースから少なくとも1つの音響ファイルを検索することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項42】
音響経路情報を生成させる方法であって、この方法が:
ナビゲーションサーバを用いて所定到達点までの経路を計算するステップと;
ナビゲーションサーバを用いて所定到達点までの計算経路に基づく経路概要リストを作成するステップと;
経路概要リストに関連して音響経路概要メッセージを生成するステップと;
音響経路概要メッセージをナビゲーション制御ユニットに送信するステップと
を含む方法。
【請求項43】
請求項42に記載の方法であって、無線アクセス装置を用いて音響経路概要メッセージがナビゲーション制御ユニットに送信されることを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項42に記載の方法であって、少なくとも1つのラウドスピーカで音響経路概要メッセージを音響的に再生するステップをさらに含む方法。
【請求項45】
請求項42に記載の方法であって、経路概要リストが、経路上の街路名、経路上の場所名、経路上の経由点、経路上の街、経路上の代替街路名、経路上の商業施設、経路上の陸標を含む項目群から選択された少なくとも1つの項目を含むことを特徴とする方法。
【請求項46】
請求項42に記載の方法であって、音響経路概要メッセージが所定時間量に制限されていることを特徴とする方法。
【請求項47】
請求項42に記載の方法であって、音響経路概要メッセージが予想到着時間を含むことを特徴とする方法。
【請求項48】
請求項42に記載の方法であって、音響経路概要メッセージが音響メッセージモジュールで生成されることを特徴とする方法。
【請求項49】
請求項48に記載の方法であって、音響経路概要メッセージを生成するため、音響メッセージモジュールが音響メッセージデータベースから少なくとも1つの音響ファイルを検索することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−511817(P2006−511817A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−568826(P2004−568826)
【出願日】平成15年2月24日(2003.2.24)
【国際出願番号】PCT/US2003/005244
【国際公開番号】WO2004/076975
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(504147933)ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー (165)
【Fターム(参考)】