説明

音響装置、音響設定方法及び音響設定プログラム

【課題】本発明は、複数のスピーカに対する設定操作を一段と簡易に実行させ得るようにする。
【解決手段】本発明は、マルチチャンネルに対応した複数のスピーカ4を接続対象としたホームサーバ2であって、複数のスピーカ4に対する個々のスピーカ設定をそれぞれ個別に行う制御部10と、当該制御部10によって設定される複数のスピーカ4に対する配置状態と、複数のスピーカ4に対するスピーカ設定内容との関係性をLCD5に対して視覚的に表示するグラフィック処理部15とを設けることにより、複数のスピーカ4に対する配置及びスピーカ4毎のスピーカ設定内容をユーザに対して視覚を通じて認識させることができるので、複数のスピーカ4に対する設定操作を容易に実行させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響装置、音響設定方法及び音響設定プログラムに関し、例えばマルチチャンネルスピーカシステムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、マルチチャンネル再生機能を有するオーディオアンプや、当該オーディオアンプにチューナ機能を持たせたレシーバ等のオーディオシステムに映像再生機能が備えられたオーディオビジュアルシステム(以下、これをAVシステムと呼ぶ)においては、初期設定として各スピーカに対するスピーカ設定が必ず必要である。
【0003】
一般的なマルチチャンネル再生機能を有するAVシステムとしては、例えばDVDビデオの音声フォーマットが5.1chであることに対応した左フロントスピーカFL、右フロントスピーカFR、センタスピーカCT、左サラウンドスピーカSL、右サラウンドスピーカSR及びサブウーファSWからなる5.1chスピーカシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
近年では、DOLBY DIGITAL EX(商標)や、dts-ES(商標)等の6.1chの再生出力に対応したサラウンドバックスピーカを標準で装備している6.1chのAVシステムもあり、さらにはサラウンドバックスピーカを2つにした7.1chや、サラウンドスピーカを4つにした9.1chのスピーカシステムが増えている。
【0005】
この種のマルチチャンネルに対応したAVシステムにおいては、実際に接続された複数のスピーカに対して、スピーカの有/無、大きい(全帯域再生用スピーカ)/小さい(中高帯域再生用スピーカ)等の項目についてそれぞれ設定しなければ、最適なマルチチャンネル再生環境を構築することができないため、スピーカ設定機能が必須で搭載されているものが多い。
【特許文献1】特開2005-12534公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところでかかる構成のAVシステムにおいては、個々のスピーカ毎にスピーカ設定を行うに当たって、音場空間に配置されているスピーカ毎にそれぞれ設定状態を決定していくため、多数の項目を一々設定しなければならず、ユーザにとっては非常に煩雑な操作を強いられるという問題があった。
【0007】
またAVシステムでは、2ch<5.1ch<6.1ch<7.1ch<9.1chのように、チャンネル数が増加するに伴ってスピーカ設定項目や設定パターンも増加していく。このような設定作業は、スピーカや他の機器との接続等と同様、ユーザにとって非常に分かり難くいものである。
【0008】
通常、AVシステムではオーディオアンプ等の音響機器に備えられたユーザインタフェースとして表示能力の乏しいFL(Fluorescent Lamp)管だけを用いていることが多く、上述したような多数の項目をユーザに設定させる場合、設定操作が複雑になり、誰でもが簡単に設定操作し得る操作環境ではなかった。
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数のスピーカに対する設定操作を一段と簡易に実行させ得る音響装置、音響設定方法及び音響設定プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するため本発明においては、マルチチャンネルに対応した複数のスピーカを接続対象とした音響装置であって、複数のスピーカに対する個々のスピーカ設定をそれぞれ個別に行うスピーカ設定手段と、当該スピーカ設定手段によって設定される複数のスピーカに対する配置状態と、複数のスピーカに対するスピーカ設定内容との関係性を表示部に対して視覚的に表示するグラフィカルユーザインタフェース手段とを設けることにより、複数のスピーカに対する配置及びスピーカ毎のスピーカ設定内容をユーザに対して視覚を通じて認識させることができるので、複数のスピーカに対する設定操作を容易に実行させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のスピーカに対する配置及びスピーカ毎のスピーカ設定内容をユーザに対して視覚を通じて認識させることができるので、複数のスピーカに対する設定操作を容易に実行させることができ、かくして複数のスピーカに対する設定操作を一段と簡易に実行させ得る音響装置、音響設定方法及び音響設定プログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(1)本実施の形態におけるAVシステムの全体構成
図1に示すように、本実施の形態におけるAV(Audio Visual)システム1は、ホームサーバ2に対して、複数の再生装置3、複数のスピーカ4及び表示部として、例えばLCD(Liquid Crystal Display)5をそれぞれ接続することにより構成される。
【0013】
この実施の形態では、再生装置3として、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)プレーヤ3A、CD(Compact Disk)プレーヤ3B及び携帯型音楽プレーヤ3Cがホームサーバ2にそれぞれ接続される。
【0014】
またこの実施の形態では、スピーカ4として、例えば、7.1chサラウンドシステムに対応する左フロントスピーカ4FL、右フロントスピーカ4FR、センタスピーカ4CT、左サラウンドスピーカ4SL、右サラウンドスピーカ4SR、左サラウンドバックスピーカ4SBL、右サラウンドバックスピーカ4SBR及びサブウーファ4SWがそれぞれホームサーバ2に対して接続される。
【0015】
これら各スピーカ4(4FL、4FR、4CT、4SL、4SR、4SBL、4SBR及び4SW)は、リスニングルームの状態や、実現したい音場空間等に応じて適宜配置されるようになされている。
【0016】
また、このAVシステム1では、音場空間に関する各種設定画面をLCD5に表示し、リモートコントローラRCLなどの操作に応じて設定された設定内容を保存すると共に、その設定内容に応じた音響環境を構築し、ユーザに聴取させ得るようになされている。
【0017】
(2)ホームサーバの構成
次に、このホームサーバ2の回路構成を説明する。図2に示すようにホームサーバ2は、制御部10に対して、操作入力部11、インターフェース12、データ記憶媒体13、FL管(蛍光表示管)14、グラフィック処理部15、ディジタル信号処理部16、配信処理部17及びアナログ信号処理部18がそれぞれ接続された構成を有する。
【0018】
制御部10は、このAVシステム1全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)と、基本プログラム及び各種アプリケーションプログラムが格納されるROM(Read Only Memory)と、当該CPUのワークメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)とを含むマイクロコンピュータで構成されている。
【0019】
操作入力部11は、このホームサーバ2の筺体表面及びリモートコントローラRCL(図1)に設けられた各種操作子(操作ボタンやロータリエンコーダ(回転自在のノブ)等)の操作に対応する制御データを生成し、これを制御部10へ送出する。
【0020】
インターフェース12は、例えばUSB(Universal Serial Bus)でなり、制御部10から供給される制御データを、このインターフェース12に接続された例えばDVDプレーヤ3A、CDプレーヤ3B及び携帯型音楽プレーヤ3Cへ送出する一方、当該DVDプレーヤ3A、CDプレーヤ3B及び携帯型音楽プレーヤ3Cにより生成された制御データを受け取って制御部10へ送出する。
【0021】
データ記憶媒体13は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)でなり、当該データ記憶媒体13には、音場空間に関する複数のスピーカ4に対する各種設定内容を表すデータ(以下、これを設定データと呼ぶ)D1と、GUI(Graphical User Interface)画面のテンプレートとなる各種画面データ(以下、これを設定画面データと呼ぶ)D2が記憶される。
【0022】
FL管14は、ホームサーバ2の筐体表面に設けられており、制御部10により生成されたコンテンツの内容を表す文字や、音場空間に関する設定項目の詳細を表す文字等を表示するようになされている。
【0023】
グラフィック処理部15には、DVDプレーヤ3Aによって再生されたビデオ信号が、図示しないディジタルビデオ入力端子、アナログビデオ入力端子又はコンポーネントビデオ入出力端子を介して入力される。またグラフィック処理部15には、データ記憶媒体13に記憶された設定データD1及び設定画面データD2が入力される。
【0024】
グラフィック処理部15は、ビデオ信号が入力された場合、そのビデオ信号に対して所定の信号処理を施し、その結果として得られるビデオ信号をLCD5(図1)に出力することによって当該ビデオ信号に応じたビデオ映像を表示する。
【0025】
一方、グラフィック処理部15は、設定データD1及び設定画面データD2が入力された場合、これら設定データD1及び設定画面データD2に基づいてGUI画面データD3を生成し、これをLCD5(図1)に出力することによって当該GUI画面データD3に応じたGUI画面を表示するようになされている。
【0026】
ディジタル信号処理部16には、DVDプレーヤ3A又は携帯型音楽プレーヤ3Cによって再生される光ディジタルオーディオ信号が、ディジタル入出力端子を介してDIR(Digital Interface Receiver)31に入力される。またディジタル信号処理部16には、CDプレーヤ3Bによって再生されるアナログオーディオ信号が、アナログ入出力端子を介してディジタル信号処理部16のADC (Analog Digital Converter)32に入力される。
【0027】
DIR31は、光ディジタルオーディオ信号を電気信号によるディジタルオーディオ信号に変換し、これをデコーダ/DSP(Digital Signal Processor)33へ送出する。ADC32は、アナログオーディオ信号をディジタルオーディオ信号に変換し、これをデコーダ/DSP33へ送出する。
【0028】
デコーダ/DSP33は、DIR31又はADC32から供給されるディジタルオーディオ信号に対して各種処理を必要に応じて施すようになされている。具体的にはディジタルオーディオ信号が圧縮されている場合、デコーダ/DSP33は、当該圧縮方式に応じた伸長処理を施す。また、ディジタルオーディオ信号が7.1ch等の多重化信号である場合、デコーダ/DSP33は、チャンネル毎のディジタルオーディオ信号に分離する。
【0029】
さらにデコーダ/DSP33は、複数のスピーカ4によって形成される音像に関する設定データD1が制御部10から与えられている場合、その設定データD1に基づいて、例えばある周波数帯の信号に対する振幅や位相を調整したり、チャンネル数を擬似的に増減する等の処理を実行する。
【0030】
デコーダ/DSP33は、このような各種信号処理を適宜施し、その信号処理後に得られるディジタルオーディオ信号をDAC(Digital Analog Converter)34へ送出する。このディジタルオーディオ信号は、DAC34によりアナログオーディオ信号に変換され、配信処理部17へ出力される。
【0031】
配信処理部17は、DAC34から入力されるアナログオーディオ信号を、後段のアナログ信号処理部18のうち、当該アナログオーディオ信号のチャンネルに対応するボリューム調整部41〜41へ送出する。
【0032】
ボリューム調整部41〜41は、配信処理部17から入力されるアナログオーディオ信号のレベルを、操作入力部11から与えられるボリューム変更命令にしたがってチャンネル毎に調整し、当該調整後のアナログオーディオ信号をアンプ42〜42へ送出する。
【0033】
このチャンネル毎のアナログオーディオ信号は、アンプ42〜42により、各スピーカ4(4FL、4FR、4CT、4SL、4SR、4SBL、4SBR及び4SW)を駆動できるように増幅され、リレー43〜43を介して出力される。
【0034】
因みに、リレー43〜43は、例えば、操作入力部11から与えられる命令により、使用しないスピーカ4への出力を遮断することもでき、これにより使用するスピーカ4と、使用しないスピーカ4とを使い分けることができるようになされている。
【0035】
(3)制御部の具体的な処理内容
次に、このホームサーバ2における制御部10の具体的な処理内容を説明する。制御部10は、ROMに記憶された基本プログラム及び各種アプリケーションプログラムに従い、操作入力部11又はインターフェース12から与えられる制御データと、データ記憶媒体13に記憶された設定データD1等に基づいて、表示部14、グラフィック処理部15、ディジタル信号処理部16、配信処理部17及びアナログ信号処理部18を適宜制御することによって各種処理を実行する。
【0036】
(3−1)再生処理
制御部10は、例えば再生命令を表す制御データが操作入力部11から与えられた場合、この再生命令の対象とされるDVDプレーヤ3A、CDプレーヤ3B又は携帯型音楽プレーヤ3Cを駆動して再生制御し、DVDプレーヤ3A、CDプレーヤ3B又は携帯型音楽プレーヤ3Cから供給されるコンテンツ情報に基づいて当該コンテンツの内容を表す文字データを生成し、当該文字データに応じた文字をFL管14及びLCD5に表示する。
【0037】
また制御部10は、DVDプレーヤ3Aを再生中、当該DVDプレーヤ3Aから供給されるビデオ信号に基づくビデオ映像を、グラフィック処理部15を介してLCD5(図1)に表示する。因みに、制御部10は、CDプレーヤ3B又は携帯型音楽プレーヤ3Cの再生中にあっては、各ソースに合わせた映像をグラフィック処理部15により生成し、これをLCD5に表示する。
【0038】
(3−2)音場設定処理
また制御部10は、例えば音場設定命令を表す制御データが操作入力部11から与えられた場合、データ記憶媒体13に記憶された設定データD1及び設定画面データD2に基づくGUI画面データD3を、グラフィック処理部15を介して生成させ、当該GUI画面データD3に応じたGUI画面をLCD5(図1)に表示する。
【0039】
そして制御部10は、リモートコントローラRCLなどの操作に応じて操作入力部11から音場空間に配置された各スピーカ4に対する設定変更命令が与えられたとき、その設定変更命令の内容に応じて、データ記憶媒体13に記憶された設定データD1の内容を書き換える。
【0040】
なお制御部10は、設定変更命令の内容が音像に関する内容であった場合、設定変更命令が与えられたとき、その設定変更命令に応じた音像となるように、所定のテスト音をスピーカ4から出力すると共に、当該音像をイメージとしてLCD5(図1)に表示することによって、聴覚及び視覚的に音像を表現し得るようになされている。
【0041】
なお、この実施の形態の場合、ホームサーバ2では、各スピーカ4(4FL、4FR、4CT、4SL、4SR、4SBL、4SBR及び4SW)を、例えばリスニングルーム、キッチン、子供部屋等のそれぞれの音場空間毎に複数のグループとして割り当て、当該グループに属するスピーカ4から互いに異なる再生音又は同じ再生音を出力するように設定し得るようになされている。
【0042】
従ってホームサーバ2では、各グループに属するスピーカ4をそれぞれ異なる音場空間に配置し、個々の音場空間をゾーンとして認識することにより、ゾーン単位での音場補正を一括して集中管理し得るようになされている。
【0043】
(4)GUIを用いた音場設定方法
このAVシステム1では、ホームサーバ2のFL管14ではなく、表示能力が豊かなLCD5に対して表示する音場設定用のGUI画面を順次介して音場空間の音場を自動設定したり、マニュアル設定し得るようになされている。
【0044】
(4−1)GUIを用いた自動音場設定方法
実際上、ホームサーバ2の制御部10は、電源の投入に伴い、グラフィック処理部15により、図3に示すようなホーム画面HMを生成し、これをLCD5に表示する。このホーム画面HMでは、「ビデオ」アイコンAC1、「ミュージック」アイコンAC2、「セッティング」アイコンAC3が最上位の階層に配置されている。
【0045】
制御部10は、ホーム画面HMの「ビデオ」アイコンAC1が選択決定された場合、図4に示すように、DVDプレーヤ3Aから供給されるビデオ信号に応じたビデオ映像VSをLCD5に表示する。
【0046】
また制御部10は、ホーム画面HMの「ミュージック」アイコンAC2が選択決定された場合、図5に示すように、例えばCDプレーヤ3Bの再生音声とは無関係の「NOW PLAYING」の文字からなる通知画面N1をグラフィック処理部15により生成し、これをLCD5に表示したり、或いは図6に示すように携帯型音楽プレーヤ3Cの再生トラック番号、再生経過時間、アーティスト名及びアルバム名等からなる通知画面N2をグラフィック処理部15により生成し、これをLCD5に表示するようになされている。
【0047】
これにより制御部10は、通知画面N1(図5)や通知画面N2(図6)により、CD再生中であることや、携帯型音楽プレーヤ3Cによる再生内容をユーザに対して視覚的に通知し得るようになされている。
【0048】
ところでホームサーバ2の制御部10は、LCD5に表示するGUI画面上で音場自動設定処理や音場マニュアル設定処理を容易に実行させ得るようになされており、その場合、ユーザに対して「セッティング」アイコンAC3(図3)を選択させたうえで、その下位階層にある「オートキャリブレーション」アイコンAC4を選択決定させるようになされている。
【0049】
この場合、制御部10は、図7に示すように、グラフィック処理部15により生成したオートキャリブレーショントップ画面CTをLCD5に表示する。このオートキャリブレーショントップ画面CTは、音場設定処理を自動的に開始させるための最初の画面であり、「スピーカのレベルや距離を、自動的に設定します。」の文字が表示され、リモートコントローラRCLの「エンター」キーに対する押下操作に応じてLCD5を次の表示に切り換える。
【0050】
このとき制御部10は、図8に示すように、リモートコントローラRCLの「エンター」キーに対する押下操作に応じてグラフィック処理部15により生成したリスニングポジション選択画面LPSをLCD5に表示する。
【0051】
このリスニングポジション選択画面LPSでは、3種類のリスニングポジション(Position1、Position2、Position3)を設定することができるようになされており、リモートコントローラRCLの上下キーに対する押下操作に応じてユーザが設定を希望するリスニングポジション(Position1、Position2、Position3)の何れかを選択させ得るようになされている。
【0052】
因みに、リスニングポジション選択画面LPSを介して設定可能なリスニングポジションとしては、音場空間内における3種類のリスニングポイント毎にそれぞれ設定したり、同一のリスニングポイントであっても音場空間に対する3種類の補正パターン毎にそれぞれ設定したり、或いは3人のユーザ毎にそれぞれ設定しても良く、その名称についても自由に変更することが可能である。
【0053】
制御部10は、リスニングポジション選択画面LPS(図8)を表示中、リモートコントローラRCLの「エンター」キーに対する押下操作に応じて画面を切り換え、図9に示すように、グラフィック処理部15により生成した測定項目チェック画面MICをLCD5に表示する。
【0054】
この測定項目チェック画面MIC(図9)は、ユーザが音場設定を行うのに必要な「スピーカの距離」、「スピーカのレベル」、「周波数特性」の3項目が設けられており、その中からユーザにとって必要な項目のチェックボックスCB1〜CB3に対してチェックさせ得るようになされている。
【0055】
制御部10は、測定項目チェック画面MIC(図9)の3項目の全て又はその幾つかに対してチェックが付けられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識すると、図10に示すように、グラフィック処理部15により生成した測定スタート画面MSにLCD5の表示を切り換える。
【0056】
測定スタート画面MS(図10)では、「マイクをリスニングポジションにおいて測定をスタートさせてください。」の文字が表示されると共に、「測定スタート」アイコンAC5が表示される。
【0057】
制御部10は、この測定スタート画面MS(図10)の「測定スタート」アイコンAC5にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識すると、図11に示すように、グラフィック処理部15により生成した測定中注意事項画面MZにLCD5の表示を切り換える。
【0058】
この測定中注意事項画面MZ(図11)は、「測定をスタートします。測定エリアから出てください。」の注意事項を表示することにより測定開始後に正確な測定結果が得られるように注意を促すと共に、「5」の数字から順次カウントダウン表示することにより測定開始までに測定エリアから出られるように時間の経過を目視確認させ得るようになされている。
【0059】
なお制御部10は、測定中注意事項画面MZ(図11)に設けられた「測定中止」アイコンAC6にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識すると、測定処理を中止し、上述したオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)にLCD5の表示を切り換える。
【0060】
制御部10は、測定中注意事項画面MZ(図11)を表示中、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識すると、図12に示すように、グラフィック処理部15により生成した測定中画面MISにLCD5の表示を切り換える。
【0061】
測定中画面MIS(図12)は、測定項目チェック画面MIC(図9)に表示された「スピーカの距離」、「スピーカのレベル」、「周波数特性」の中からユーザにとって選択された項目に応じた測定処理を現在実行中であることを「測定中」の文字によってユーザに通知するようになされている。
【0062】
なおユーザは、測定中画面MIS(図12)の表示中に、自らの意思によって測定を中止させたい場合、「測定中止」アイコンAC6にフォーカスを当てた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーを押下操作すればよい。
【0063】
制御部10は、測定中画面MIS(図12)の表示中、「測定中止」アイコンAC6にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識すると、図13に示すように、グラフィック処理部15により生成した測定中止問合画面MSTPにLCD5の表示を切り換える。
【0064】
測定中止問合画面MSTP(図13)では、「測定を中止します。よろしいですか?」の文字が表示されると共に、「再測定する」アイコンAC7及び「測定を終了する」アイコンAC8が表示されている。
【0065】
制御部10は、測定中止問合画面MSTP(図13)における「測定を終了する」アイコンAC8にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合に限り、音場空間の測定を終了し、オートキャリブレーショントップ画面TP(図7)にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0066】
因みに制部10は、測定中止問合画面MSTP(図13)における「再測定する」アイコンAC7にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識すると、上述した測定スタート画面MS(図10)にLCD5の表示を戻した後、再測定を促すようになされている。
【0067】
ところで制御部10は、測定中画面MIS(図12)の表示中、何らかのエラーが発生した場合、図14〜図18に示すように、グラフィック処理部15により生成したエラー種類毎のエラー通知画面EN1〜EN5をLCD5に表示するようになされている。
【0068】
エラー通知画面EN1(図14)では、「Error Code:30」の文字により、エラーコード30のエラーが発生していること、及び「ヘッドホンジャックが挿入されています。ヘッドホンをはずして再測定してください。」の文字により、そのエラーの具体的内容及びその後の指示をユーザに通知するようになされている。
【0069】
また、エラー通知画面EN2(図15)では、「Error Code:31」の文字により、エラーコード31のエラーが発生していること、及び「スピーカスイッチがOFFになっています。スピーカスイッチを音の出る状態にして、再測定してください。」の文字により、そのエラーの具体的内容及びその後の指示をユーザに通知するようになされている。
【0070】
さらに、エラー通知画面EN3(図16)では、「Error Code:32」の文字により、エラーコード32のエラーが発生していること、及び「どのチャンネルからも音が検出されませんでした。測定用のマイクが正しく接続されていることを確認し、再測定してください。接続されている場合は測定用マイクが断線していることが考えられます。」の文字により、そのエラーの具体的内容、その後の指示及びエラーの発生原因をユーザに通知するようになされている。
【0071】
同様に、エラー通知画面EN4(図17)では、「Error Code:33」の文字により、エラーコード33のエラーが発生していること、及び「フロントスピーカが接続されていない、またはサラウンドスピーカが1本しか接続されていません。」の文字により、そのエラーの具体的内容をユーザに通知するようになされている。
【0072】
また、エラー通知画面EN5(図18)では、「Error Code:34」の文字により、エラーコード34のエラーが発生していること、及び「スピーカが正しい位置に設置されていません。左右が逆になっているなどが考えられます。取扱説明書の「準備1:スピーカを設置する」を参考にしてスピーカの位置を確認してください。」の文字により、そのエラーの具体的内容及びその後の処置の仕方をユーザに通知するようになされている。因みに、これらエラー通知画面EN1〜EN5について説明したが、エラー通知画面の種類としてはこれに限るものではない。
【0073】
ところで制御部10は、エラー通知画面EN1〜EN5(図14〜図18)の中で表示された「再測定する」アイコンAC7にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、再度測定処理を実行するべく、上述したリスニングポジション選択画面LPS(図8)にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0074】
一方、制御部10は、エラー通知画面EN1〜EN5(図14〜図18)の中で表示された「測定を終了する」アイコンAC8にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、これで測定処理を終了するべく、上述したオートキャリブレーショントップ画面TP(図7)にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0075】
そして制御部10は、測定中画面MIS(図12)の表示中に、何らエラーが発生することなく、測定処理を終了した場合、図19に示すように、グラフィック処理部15により生成した測定結果画面MFNにLCD5の表示を切り換える。
【0076】
この測定結果画面MFN(図19)は、音場空間に配置された複数のスピーカ4(4FL、4FR、4CT、4SL、4SR、4SBL、4SBR及び4SW)を3次元的に表示したものであり、「測定を完了しました。」の文字により、音場空間の測定が終了したことをユーザに対して認識させるようになされている。
【0077】
この測定結果画面MFN(図19)では、複数のスピーカ4(4FL、4FR、4CT、4SL、4SR、4SBL、4SBR及び4SW)に対する3次元配置状態と、リスニングポジションとして設定されたリスニングポイントLP1から各スピーカ4までの距離(m)や、各スピーカ4間の音量バランス(相対値)を示す音量レベル(dB)等の測定結果との関係性が視覚的に表示されると共に、「次へ」アイコンAC9が表示されている。
【0078】
制御部10は、測定結果画面MFN(図19)の「次へ」アイコンAC9にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、図20に示すように、グラフィック処理部15により生成した測定結果保存選択画面MSCにLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0079】
ところで制御部10は、測定結果画面MFN(図19)を介して音場空間の測定が終了したことを通知したものの、何らかの注意事項を警告することが必要な場合、図21に示すように、グラフィック処理部15により生成したワーニング確認選択画面WCPにLCD5の表示を切り換える。
【0080】
このワーニング確認選択画面WCP(図21)では、「測定は終了しましたが、測定結果に注意事項があります。確認しますか?」の文字が表示されると共に、「確認する」アイコンAC12、及び「確認しない」アイコンAC13が表示される。
【0081】
制御部10は、ワーニング確認選択画面WCP(図21)の「確認する」アイコンAC12にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、図22〜図26に示すような各種ワーニング通知画面WN1〜WN5にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0082】
ワーニング通知画面WN1(図22)では、「Warning Code:40」の文字により、ワーニングコード40の注意事項が存在すること、及び「測定は完了しましたが、騒音のレベルが高いです。再測定を行うと測定できる場合もありますが、すべての環境で測定ができるとは限りません。できるだけ、周囲の騒音が少ない状態で測定してください。」の文字により、その注意事項の具体的内容及びその対処方法をユーザに通知するようになされている。
【0083】
また、ワーニング通知画面WN2(図23)では、「Warning Code:41」の文字により、ワーニングコード41の注意事項が存在すること、及び「測定用マイクからの入力が過大です。これ以上大きな音で測定できません。周囲の騒音が小さくなってから再測定してください。」の文字により、その注意事項の具体的内容及びその対処方法をユーザに通知するようになされている。
【0084】
さらに、ワーニング通知画面WN3(図24)では、「Warning Code:42」の文字により、ワーニングコード42の注意事項が存在すること、及び「アンプのボリュームが過大です。これ以上大きな音で測定できません。周囲の騒音が小さくなってから再測定してください。」の文字により、その注意事項の具体的内容及びその対処方法をユーザに通知するようになされている。
【0085】
同様に、ワーニング通知画面WN4(図25)では、「Warning Code:43」の文字により、ワーニングコード43の注意事項が存在すること、及び「ウーファーの距離・位相が測定できませんでした。または、スピーカの設置角度が測定できませんでした。ノイズが原因となっている場合があります。周囲が静かな状態で再測定してください。」の文字により、その注意事項の具体的内容及びその対処方法をユーザに通知するようになされている。
【0086】
また、ワーニング通知画面EN5(図26)では、「Warning Code:44」の文字により、ワーニングコード44の注意事項が存在すること、及び「測定は終了しましたが、以下のスピーカの位相が逆相です。Surround BackL Surround BackR +/−端子が逆に接続されている可能性があります。接続が正しい場合は、スピーカの仕様によるものですので、そのまま使って問題ありません。」の文字により、その注意事項の具体的内容及びその対処方法等をユーザに通知するようになされている。因みに、これらワーニング通知画面WN1〜WN5(図22〜図26)について説明したが、ワーニング通知画面の種類としてはこれに限るものではない。
【0087】
ところで制御部10は、ワーニング通知画面WN1〜WN5(図22〜図26)の中で表示された「再測定する」アイコンAC13にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、再度測定処理を実行するべく、上述したリスニングポジション選択画面LPS(図8)にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0088】
一方、制御部10は、ワーニング通知画面WN1〜WN5(図22〜図26)の中で表示された「測定を終了する」アイコンAC14にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、グラフィック処理部15により生成した測定結果保存選択画面MSC(図20)にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0089】
測定結果保存選択画面MSC(図20)では、「測定結果を保存しますか?」の文字と共に、「保存する」アイコンAC10及び「保存しない」アイコンAC11が表示されており、スピーカ4の距離、スピーカ4のレベル及び周波数特性に関する各種測定値を測定結果として保存するか、あるいは保存することなく再測定させるかをユーザに問い合わせるようになされている。
【0090】
制御部10は、測定結果保存選択画面MSC(図20)の中で表示された「保存しない」アイコンAC11にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、図27に示すように、グラフィック処理部15により生成した再測定選択画面RMCにLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0091】
再測定選択画面RMC(図27)では、「再測定しますか?」の文字と共に、「再測定する」アイコンAC15及び「測定を終了する」アイコンAC16が表示されており、先ほど測定結果を保存しないことが選択されたので、再測定させるか、或いは測定を終了させるかをユーザに問い合わせるようになされている。
【0092】
制御部10は、再測定選択画面RMC(図27)の中で表示された「再測定する」アイコンAC15にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、上述した測定スタート画面MS(図10)にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0093】
一方、制御部10は、再測定選択画面RMC(図27)の中で表示された「測定を終了する」アイコンAC16にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、上述したオートキャリブレーショントップ画面TP(図7)にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0094】
これに対して制御部10は、測定結果保存選択画面MSC(図20)の中で表示された「保存する」アイコンAC10にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、図28に示すように、グラフィック処理部15により生成したフルフラット自動補正モード選択画面FARにLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0095】
このフルフラット自動補正モード選択画面FAR(図28)では、「Full Flat」、「Engineer」、「Front Reference」、「OFF」の中から、「Full Flat」にフォーカスが当てられている状態であって、「各スピーカの周波数測定値を平らにします」の文字が表示されることにより、音場空間の周波数測定結果に対して、各スピーカ4の周波数測定値をフラットに補正する補正モードであることをユーザに通知するようになされている。
【0096】
制御部10は、このフルフラット自動補正モード選択画面FARに表示されている「Full Flat」、「Engineer」、「Front Reference」、「OFF」の中から、「Engineer」にフォーカスが当てられると、図29に示すように、グラフィック処理部15によって生成したエンジニア自動補正モード選択画面EARにLCD5の表示を切り換える。
【0097】
エンジニア自動補正モード選択画面ERA(図29)では、「Engineer」にフォーカスが当てられている状態であって、「基準のリスニングルームの周波数特性にします。」の文字が表示されることにより、音場空間の周波数測定結果に対して、各スピーカ4の周波数特性を基準のリスニングルームの周波数特性に補正する補正モードであることをユーザに通知するようになされている。
【0098】
制御部10は、このエンジニア自動補正モード選択画面EAR(図29)に表示されている「Full Flat」、「Engineer」、「Front Reference」、「OFF」の中から、「Front Reference」にフォーカスが当てられると、図30に示すように、グラフィック処理部15によって生成したフロントリファレンス自動補正モード選択画面FRARにLCD5の表示を切り換える。
【0099】
フロントリファレンス自動補正モード選択画面FRAR(図30)では、「Front Reference」にフォーカスが当てられている状態であって、「すべてのスピーカの特性をフロントスピーカの特性に合わせます。」の文字が表示されることにより、音場空間の周波数測定結果に対して、各スピーカ4の周波数特性を左フロントスピーカ4FL及び右フロントスピーカ4FRの周波数特性に合わせるように補正する補正モードであることをユーザに通知するようになされている。
【0100】
制御部10は、このフロントリファレンス自動補正モード選択画面FRAR(図30)に表示されている「Full Flat」、「Engineer」、「Front Reference」、「OFF」の中から、「OFF」にフォーカスが当てられると、図31に示すように、グラフィック処理部15によって生成した自動補正オフモード選択画面AROにLCD5の表示を切り換える。
【0101】
自動補正オフモード選択画面AROでは、「OFF」にフォーカスが当てられている状態であって、「自動補正をOFFにします。」の文字が表示されることにより、音場空間の周波数測定結果に対して何ら補正を行わない補正オフモードであることをユーザに通知するようになされている。
【0102】
制御部10は、フルフラット自動補正モード選択画面FAR(図28)、エンジニア自動補正モード選択画面EAR(図29)、フロントリファレンス自動補正モード選択画面FRAR(図30)、自動補正オフモード選択画面ARO(図31)の何れかを表示中、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、そのとき対応する種類の補正を自動的に行い、その補正後の設定値を設定データD1としてデータ記憶媒体13に記憶した後、グラフィック処理部15により生成したオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0103】
ここまでが、制御部10によるGUIを用いた自動音場設定方法の説明であって、上述した各種のGUI画面遷移による自動音場設定処理手順を、次の図32に示すフローチャートによって説明する。
【0104】
(4−2)GUIを用いた自動音場設定処理手順
図32に示すように、ホームサーバ2の制御部10は、アプリケーションプログラムである音響設定プログラムに従い、ルーチンRT1の開始ステップから入って次のステップSP1へ移り、ホーム画面HM(図3)の「オートキャリブレーション」アイコンAC4が選択決定されたことに応じて、当該ホーム画面HMからオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)へLCD5の表示を切り換え、次のステップSP2へ移る。
【0105】
ステップSP2において制御部10は、オートキャリブレーショントップ画面CT(図7)の表示中、リモートコントローラRCLの「エンター」キーに対する押下操作に応じて、音場空間の音場測定を自動的に行うため、リスニングポジション選択画面LPS(図8)、測定項目チェック画面MIC(図9)、測定スタート画面MS(図10)、測定中注意事項画面MZ(図11)、測定中画面MIS(図12)等の自動音場測定画面を順次LCD5に表示し、次のステップSP3へ移る。
【0106】
ステップSP3において制御部10は、ステップSP2で自動音場測定画面(図8〜図12)の表示中、何らかのエラーが発生したか否かを判定し、肯定結果が得られると、次のステップSP4へ移る。
【0107】
ステップSP4において制御部10は、自動音場測定中に何らかのエラーが発生したので、そのエラーの種類に応じたエラー通知画面EN1〜EN5(図14〜図18)の何れかをLCD5に表示し、次のステップSP5へ移る。
【0108】
ステップSP5において制御部10は、エラー通知画面EN1〜EN5(図14〜図18)の内容を確認したユーザによって「測定を終了する」アイコンAC8が選択決定されたか否かを判定する。
【0109】
ここで否定結果が得られると、このことはエラー通知画面EN1〜EN5(図14〜図18)における「再測定する」アイコンAC7が選択決定されたことを表しており、このとき制御部10はステップSP2へ戻って、自動音場測定画面としてリスニングポジション選択画面LPS(図8)〜測定中画面MIS(図12)を表示し、以降の処理を繰り返す。
【0110】
これに対してステップSP5で肯定結果が得られると、このことはエラー通知画面EN1〜EN5(図14〜図18)の「測定を終了する」アイコンAC8が選択決定されたことを表しており、このとき制御部10はステップSP17へ移る。
【0111】
ステップSP17において制御部10は、音場空間の音場測定を終了し、オートキャリブレーショントップ画面CT(図7)にLCD5の表示を戻した後、次のステップSP18へ移って処理を終了する。
【0112】
一方、ステップSP3で否定結果が得られると、このことはステップSP2で自動音場測定画面(図8〜図12)の表示中、すなわち自動音場測定中に何らエラーが発生していないことを表しており、このとき制御部10は次のステップSP6へ移り、測定結果画面MFN(図19)をLCD5に表示した後、次のステップSP7へ移る。
【0113】
ステップSP7において制御部10は、測定結果画面MFN(図19)を表示したものの、自動音場測定中に警告すべき注意事項が発生していたか否かを判定し、肯定結果が得られると次のステップSP8へ移り、否定結果が得られると次のステップSP12へ移る。
【0114】
ステップSP8において制御部10は、自動音場測定中に警告すべき注意事項が発生していたので、その注意事項をユーザに確認させるか否かを選択させるため、ワーニング確認選択画面WCP(図21)をLCD5に表示し、次のステップSP9へ移る。
【0115】
ステップSP9において制御部10は、ワーニング確認選択画面WCP(図21)の「確認する」アイコンAC12が選択決定されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはユーザに注意事項を確認する意思がないことを表しており、このとき制御部10は次のステップSP12へ移る。
【0116】
これに対してステップSP9で肯定結果が得られると、このことはユーザに注意事項を確認する意思があることを表しており、このとき制御部10は次のステップSP10へ移る。
【0117】
ステップSP10において制御部10は、ユーザに注意事項を確認させるべく、そのとき存在する注意事項に応じたワーニング内容通知画面WN1〜WN5(図22〜図26)をLCD5に表示し、次のステップSP11へ移る。
【0118】
ステップSP11において制御部10は、ワーニング内容通知画面WN1〜WN5(図22〜図26)の中で「再測定する」アイコンAC13が選択決定されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは「測定を終了する」アイコンAC14が選択決定され、ユーザに再測定する意思がないことを表しており、このとき制御部10は次のステップSP12へ移る。
【0119】
これに対してステップSP11で肯定結果が得られると、このことはワーニング内容通知画面WN1〜WN5の注意事項を確認したユーザに再測定する意思があることを表しており、このとき制御部10はステップSP2へ戻って、以降の自動音場測定処理を繰り返す。
【0120】
ステップSP12において制御部10は、測定結果画面MFN(図19)の測定結果を保存するか否かをユーザに選択させるべく測定結果保存選択画面MSC(図20)をLCD5に表示し、次のステップSP13へ移る。
【0121】
ステップSP13において制御部10は、測定結果保存選択画面MSC(図20)の「保存する」アイコンAC10が選択決定されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは測定結果画面MFN(図19)を介して自動音場測定処理の測定結果を保存する意思がユーザにないことを表しており、このとき制御部10は次のステップSP14へ移る。
【0122】
ステップSP14において制御部10は、自動音場測定処理の測定結果を保存する意思がユーザにないので、再測定する意思がユーザにあるか否かを問い合わせるべく、再測定選択画面RMC(図27)をLCD5に表示し、次のステップSP15へ移る。
【0123】
ステップSP15において制御部10は、再測定選択画面RMC(図27)の「測定を終了する」アイコンAC16が選択決定されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは再測定選択画面RMC(図27)の「再測定する」アイコンAC15が選択決定されたこと、すなわち音場測定を終了することなく、再測定する意思がユーザあることを表しており、このとき制御部10はステップSP2へ戻って、以降の自動音場測定処理を繰り返す。
【0124】
これに対してステップSP15で肯定結果が得られると、このことは再測定することなく、音場測定を終了することを表しており、このとき制御部10は次のステップSP17へ移る。
【0125】
一方、ステップSP13で肯定結果が得られると、このことは測定結果保存選択画面MSC(図20)の「保存する」アイコンAC10が選択決定されたので、測定結果画面MFN(図19)を介して自動音場測定処理の測定結果を保存する意思がユーザにあることを表しており、このとき制御部10は次のステップSP16へ移る。
【0126】
ステップSP16において制御部10は、測定結果画面MFN(図19)を介して自動音場測定処理の測定結果を保存する前に、フルフラット自動補正モード選択画面FAR(図28)、エンジニア自動補正モード選択画面EAR(図29)、フロントリファレンス自動補正モード選択画面FRAR(図30)又は自動補正オフモード選択画面ARO(図31)のいずれかをLCD5に表示し、その自動補正モード選択画面(図28〜図31)を介して補正した補正後の測定値を設定データD1としてデータ記憶媒体13に保存した後、次のステップSP17へ移る。
【0127】
ステップSP17において制御部10は、ステップSP16で設定データD1をデータ記憶媒体13に記憶させたので、上述したオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)にLCD5の表示を戻し、次のステップSP18へ移って処理を終了する。
【0128】
(4−3)GUIを用いたマニュアル音場設定方法
次に、GUIを用いたマニュアル音場設定方法について説明する。実際上、ホームサーバ2の制御部10は、電源の投入に伴い、グラフィック処理部15により、ホーム画面HM(図3)を生成し、これをLCD5に表示する。
【0129】
ホームサーバ2の制御部10は、ホーム画面HM(図3)の「セッティング」アイコンAC3及び、その下位階層にある「オートキャリブレーション」アイコンAC4が選択決定されたことに応じてオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)をLCD5に表示する。
【0130】
制御部10は、このオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)の「メジャー」アイコンACMが選択されると、図33に示すようなポジション選択画面PSをグラフィック処理部15により生成し、これをLCD5に表示する。
【0131】
そして制御部10は、このポジション選択画面PS(図33)のポジションアイコンACPが選択決定されると、図34に示すようなマニュアル設定編集画面MSEをLCD5に表示し、そのマニュアル設定編集画面MSE(図34)の「マニュアル設定」アイコンACMが選択決定されると、図35〜図39に示すように、グラフィック処理部15により3次元的に生成されたスピーカ選択画面SS1〜SS5の何れかをLCD5に表示するようになされている。
【0132】
スピーカ選択画面SS1(図35)は、網掛け処理が施された左フロントスピーカ4FLがマニュアル設定対象として現在選択されていることを視覚的に示している。またスピーカ選択画面SS2(図36)は、網掛け処理が施されたサブウーファ4SWがマニュアル設定対象として現在選択されていることを視覚的に示している。
【0133】
同様に、スピーカ選択画面SS3(図37)は、網掛け処理が施されたセンタスピーカ4CTがマニュアル設定対象として現在選択されていることを視覚的に示し、スピーカ選択画面SS4(図38)は、網掛け処理が施された左サラウンドスピーカ4SLがマニュアル設定対象として現在選択されていることを視覚的に示し、スピーカ選択画面SS5(図39)は、網掛け処理が施された左サラウンドバックスピーカ4SBLがマニュアル設定対象として現在選択されていることを視覚的に示している。
【0134】
これらスピーカ選択画面SS1〜SS5(図35〜図39)は、リモートコントローラRCLの「←」キー、「→」キー、「↑」キー、「↓」キーに対するユーザの操作に応じて相互に切り換えられるようになされており、ユーザはマニュアル設定対象として希望するスピーカ4に対応したスピーカ選択画面SS1〜SS5(図35〜図39)を任意に選択し得るようになされている。
【0135】
例えば、制御部10は、スピーカ選択画面SS1(図35)を表示している状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、図40に示すように、各スピーカ4の相互位置関係と共に、網掛け処理されたマニュアル設定対象の左フロントスピーカ4FLが他のスピーカ4に比べてどのような音量レベル(+3dB)になっているかを相対値として示したスピーカレベル画面SLV1をグラフィック処理部15により生成し、これをLCD5に表示する。
【0136】
このスピーカレベル画面SLV1(図40)では、その直前のスピーカ選択画面SS1(図35)の3次元表示から、音場空間を真上から見たときの各スピーカ4の相互位置関係を示した2次元表示に切り換えられた結果であり、スピーカ選択画面SS1(図35)ではユーザに理解させ難かった各スピーカ4の相互位置関係を真上から分かり易く提示し得るようになされている。
【0137】
因みに制御部10は、マニュアル設定対象の左フロントスピーカ4FLに対する設定内容を、スピーカレベル画面SLV1(図40)の画面下方に設けられた設定内容提示枠FCを介して提示し得るようになされている。
【0138】
この設定内容提示枠FCでは、具体的に、音量レベル(Level:+3.0dB)、左フロントスピーカ4FLと、リスニングポジション選択画面LPS(図8)の「Position1」として定められたリスニングポイントLP1との間のスピーカ距離(Distance:2.7m)、及びスピーカサイズ(Size:Large)が、左フロントスピーカ4FLに対する設定内容として表示される。
【0139】
この場合、制御部10は、スピーカレベル画面SLV1(図40)における左フロントスピーカ4FLの音量レベルを「+3dB」の数値として表示すると共に、音量レベルを視覚的なイメージとして示したレベルマークMK1として表示し、かつ左フロントスピーカ4FLの音量レベルを設定内容提示枠FCのアップキーUPK又はダウンキーDWKによって変化させたときには、音量レベルの数値及びレベルマークMK1を増減させながら表示する。
【0140】
これにより制御部10は、ユーザに対して、左フロントスピーカ4FLに対する音量レベルの変化を数値としてだけでなく、レベルマークMK1により直感的にも認識させ得るようになされている。
【0141】
なお制御部10は、スピーカレベル画面SLV1(図40)における左フロントスピーカ4FL以外を破線で示しており、これにより、マニュアル設定対象の左フロントスピーカ4FLとそれ以外のスピーカ4との相互位置関係を示しながら、現在着目しているマニュアル設定対象が左フロントスピーカ4FLであることを、ユーザに対して容易に認識させ得るようになされている。
【0142】
そして制御部10は、スピーカレベル画面SLV1(図40)をLCD5に表示中、リモートコントローラRCLの「→」キーが押下操作されたことを認識した場合、図41に示すように、グラフィック処理部15により生成したスピーカ距離画面SDMをLCD5に表示するようになされている。
【0143】
スピーカ距離画面SDM(図41)では、網掛け処理されたマニュアル設定対象の左フロントスピーカ4FLと、リスニングポイントLP1との間の距離(この場合、2.7m)が表示される。
【0144】
この場合も制御部10は、左フロントスピーカ4FLとリスニングポイントLP1との間を直線で結び、その直線近傍に左フロントスピーカ4FLとリスニングポイントLP1との距離(2.7m)を表示することにより、破線で示された他のスピーカ4とリスニングポイントLP1との距離との比較を直感的かつ数値的に表現し得るようになされている。
【0145】
そして制御部10は、スピーカ距離画面SDM(図41)をLCD5に表示中、リモートコントローラRCLの「→」キーが押下操作されたことを認識した場合、図42に示すように、グラフィック処理部15により生成したスピーカサイズ画面SSZ1をLCD5に表示するようになされている。
【0146】
スピーカサイズ画面SSZ1(図42)では、マニュアル設定対象の左フロントスピーカ4FLのスピーカサイズを変更するに当たって、必ず右フロントスピーカ4FRのスピーカサイズについても揃える必要があるので、この場合、左フロントスピーカ4FL及び右フロントスピーカ4FRの双方が網掛け処理されている。
【0147】
ここでスピーカサイズとは、ラージが全体域再生用スピーカのことであり、スモールが中高帯域再生用スピーカのことであり、制御部10は左フロントスピーカ4FL及び右フロントスピーカ4FRをラージ又はスモールに切り換え得るようになされている。
【0148】
この場合、制御部10は、設定内容提示枠FCにおけるスピーカサイズ(Size:Large)の表示部分に設けられたアップキーUPK又はダウンキーDWKに合わせてリモートコントローラRCLの「↑」キー又は「↓」キーが押下操作されたことを認識した場合、左フロントスピーカ4FL及び右フロントスピーカ4FRのスピーカサイズを「ラージ」又は「スモール」に切り換えるようになされている。
【0149】
すなわち制御部10は、ダウンキーDWKに合わせてリモートコントローラRCLの「↓」キーが押下操作されたことを認識した場合、スピーカサイズ画面SSZ1の設定内容提示枠FCにおけるスピーカサイズ(Size:Large)を「スモール」に変更するようになされており、図43に示すように、グラフィック処理部15により生成したスピーカサイズ画面SSZ2にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0150】
この場合、スピーカサイズ画面SSZ2(図43)では、左フロントスピーカ4FL及び右フロントスピーカ4FRのスピーカサイズが「スモール」に切り換えられたイメージとして表示されており、ユーザにとっては設定内容提示枠FCにおけるスピーカサイズ(Size:Small)の表示部分を見なくても、直感的にスピーカサイズが「スモール」であることを認識することができる。
【0151】
同様に、制御部10は、例えばスピーカ選択画面SS4(図38)を表示している状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、図44に示すように、各スピーカ4の相互位置関係と共に、網掛け処理されたマニュアル設定対象の左サラウンドスピーカ4SLが他のスピーカ4に比べてどのような音量レベル(+5dB)であるかを相対値として示したスピーカレベル画面SLV2をグラフィック処理部15により生成し、LCD5に表示する。
【0152】
このスピーカレベル画面SLV2(図44)においても、その直前のスピーカ選択画面SS4(図38)の3次元表示から、音場空間を真上から見たときの各スピーカ4の相互位置関係を示した2次元表示に切り換えられた結果として表示されており、スピーカ選択画面SS4(図38)ではユーザに理解させ難かった各スピーカ4の相互位置関係を真上から分かり易く提示している。
【0153】
因みに制御部10は、マニュアル設定対象の左サラウンドスピーカ4SLに対する設定内容を、スピーカレベル画面SLV2(図44)の画面下方に設けられた設定内容提示枠FCを介して提示し得るようになされており、音量レベル(Level:+5.0dB)、左サラウンドスピーカ4SLと、リスニングポジション選択画面LPS(図8)の「Position1」として定められたリスニングポイントLP1との間のスピーカ距離(Distance:2.7m)、及びスピーカサイズ(Size:Small)を表示する。
【0154】
この場合も制御部10は、スピーカレベル画面SLV2(図44)における左サラウンドスピーカ4SLの音量レベルを「+5dB」の数値として表示すると共に、音量レベルを視覚的なイメージとして示したレベルマークMK2として表示し、かつ左サラウンドスピーカ4SLの音量レベルをアップキーUPK又はダウンキーDWKに合わせてリモートコントローラRCLの「↑」キー又は「↓」キーが押下操作されたことを認識した場合、音量レベルの数値及びレベルマークMK2を増減させながら表示し得るようになされている。
【0155】
これにより制御部10は、ユーザに対して、左サラウンドスピーカ4SLに対する音量レベルの変化を数値としてだけでなく、レベルマークMK2により直感的にも認識させ得るようになされている。
【0156】
なお制御部10は、スピーカレベル画面SLV2(図44)における左サラウンドスピーカ4SL以外を破線で示しており、これにより、マニュアル設定対象の左サラウンドスピーカ4SLとそれ以外のスピーカ4との相互位置関係を示しながら、現在着目しているマニュアル設定対象が左サラウンドスピーカ4SLであることを、ユーザに対して容易に認識させ得るようになされている。
【0157】
そして制御部10は、スピーカレベル画面SLV2(図44)をLCD5に表示中、リモートコントローラRCLの「→」キーが3回押下操作されたことを認識した場合、図45に示すように、グラフィック処理部15により生成したスピーカ高さ選択画面SHS1をLCD5に表示するようになされている。
【0158】
このスピーカ高さ選択画面SHS1(図45)では、マニュアル設定対象の左サラウンドスピーカ4SLのスピーカ高さを変更するに当たって、必ず右サラウンドスピーカ4SRのスピーカ高さについても揃える必要があるので、この場合、左サラウンドスピーカ4SL及び右サラウンドスピーカ4SRの双方が網掛け処理されている。
【0159】
ここでスピーカ高さとは、左サラウンドスピーカ4SL及び右サラウンドスピーカ4SRから出力される音の音像が上方(High)に定位するか、或いは下方(Low)に定位するかを位置付ける基準であり、制御部10は左サラウンドスピーカ4SL及び右サラウンドスピーカ4SRの音像定位をHigh又はLowに切り換え得るようになされている。
【0160】
従ってスピーカ高さ選択画面SHS1(図45)では、フォーカスが当てられた左サラウンドスピーカ4SL及び右サラウンドスピーカ4SRが実線で示され、かつ画面下方に設けられた設定内容提示枠FCに「Position:Side/Low」とあるので、左サラウンドスピーカ4SL及び右サラウンドスピーカ4SRが下方(Low)に位置していることを示している。
【0161】
制御部10は、スピーカ高さ選択画面SHS1(図45)の設定内容表示枠FCの「Position:Side/Low」の表示部分に設けられたダウンキーDWKに合わせてリモートコントローラRCLの「↓」キーが押下操作されたことを認識した場合、設定内容表示枠FCを「Position:Side/High」に変更するようになされており、図46に示すように、グラフィック処理部15により生成したスピーカ高さ選択画面SHS2にLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0162】
このスピーカ高さ選択画面SHS2(図46)では、フォーカスが当てられた左サラウンドスピーカ4SL及び右サラウンドスピーカ4SRが実線で示され、かつ画面下方に設けられた設定内容提示枠FCに「Position:Side/High」とあるので、左サラウンドスピーカ4SL及び右サラウンドスピーカ4SRが上方(High)に位置していることを示している。
【0163】
この場合も制御部10は、スピーカ高さ選択画面SHS2(図46)の設定内容表示枠FCの「Position:Side/High」の表示部分に設けられたダウンキーDWKに合わせてリモートコントローラRCLの「↓」キーが押下操作されたことを認識した場合、設定内容表示枠FCを「Position:Side/Low」に変更するようになされており、スピーカ高さ選択画面SHS2(図46)から上述のスピーカ高さ選択画面SHS1(図45)へLCD5の表示を切り換えるようになされている。
【0164】
さらに制御部10は、例えばスピーカ選択画面SS5(図39)を表示している状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識した場合、図47に示すように、グラフィック処理部15により生成したサラウンドバックスピーカ配置選択画面SBL1をLCD5に表示する。
【0165】
サラウンドバックスピーカ配置選択図SBL1(図47)は、直前のスピーカ選択画面SS5(図39)において左サラウンドバックスピーカ4SBLだけにフォーカスが当てられている状態であるところ、マニュアル設定対象の左サラウンドバックスピーカ4SBLのスピーカ配置を変更するに当たっては、必ず右サラウンドバックスピーカ4SBRのスピーカ配置についても揃える必要があるので、この場合、左サラウンドバックスピーカ4SBL及び右サラウンドバックスピーカ4SBRの双方が網掛け処理されている。
【0166】
このサラウンドバックスピーカ配置選択図SBL1(図47)では、リスニングポイントLP1の後方に左サラウンドバックスピーカ4SBL及び右サラウンドバックスピーカ4SBRを双方共に配置した「Status:Dual」モードの例が表示されている。
【0167】
制御部10は、サラウンドバックスピーカ配置選択図SBL1(図47)を表示中、設定内容表示枠FCの「Status:Dual」表示部分に設けられているダウンキーDWKに合わせてリモートコントローラRCLの「↓」キーが押下操作されたことを認識した場合、図48に示すように、グラフィック処理部15により生成したサラウンドバックスピーカ配置選択画面SBL2にLCD5の表示を切り換える。
【0168】
このサラウンドバックスピーカ配置選択画面SBL2(図48)では、リスニングポイントLP1の後方に1個のサラウンドバックスピーカ4SBだけを配置した「Status:Single」モードの例が表示されている。
【0169】
また制御部10は、サラウンドバックスピーカ配置選択図SBL2(図48)を表示中、設定内容表示枠FCの「Status:Single」表示部分に設けられているダウンキーDWKに合わせてリモートコントローラRCLの「↓」キーが押下操作されたことを認識した場合、図49に示すように、グラフィック処理部15により生成したサラウンドバックスピーカ配置選択画面SBL3にLCD5の表示を切り換える。
【0170】
このサラウンドバックスピーカ配置選択画面SBL3(図49)では、リスニングポイントLP1の後方にスピーカ4が配置されることのない例が表示されており、設定内容表示枠FCには「Status:No」が表示されることになる。
【0171】
このように制御部10は、リモートコントローラRCLの「↓」キーに対する押下操作に応じて、サラウンドバックスピーカ配置選択画面SBL1(図47)〜サラウンドバックスピーカ配置選択画面SBL3(図49)の中から左サラウンドバックスピーカ4SBL、右サラウンドバックスピーカ4SBRに対するユーザ所望のスピーカ配置をマニュアル設定させ得るようになされている。
【0172】
ここまでが、制御部10によるGUIを用いたマニュアル音場設定方法の説明であって、上述した各種の画面遷移によるマニュアル音場設定処理手順を、次の図50に示すフローチャートによって説明する。
【0173】
(4−4)GUIを用いたマニュアル音場設定処理手順
図50に示すように、ホームサーバ2の制御部10は、アプリケーションプログラムである音響設定プログラムに従い、ルーチンRT2の開始ステップから入って次のステップSP21へ移り、ホーム画面HM(図3)の「オートキャリブレーション」アイコンAC4が選択決定されたことに応じて、当該ホーム画面HMからオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)へLCD5の表示を切り換え、次のステップSP22へ移る。
【0174】
ステップSP22において制御部10は、オートキャリブレーショントップ画面CT(図7)から、ポジション選択画面PS(図33)、マニュアル設定編集画面MSE(図34)を介してスピーカ選択画面SS1〜SS5(図35〜図39)の何れかをLCD5に表示し、次のステップSP23へ移る。
【0175】
ステップSP23において制御部10は、ユーザがマニュアル設定を希望するスピーカ4に対応したスピーカ選択画面SS1〜SS5(図35〜図39)が選択決定されたか否かを判定し、否定結果が得られると、ステップSP22へ戻ってスピーカ選択画面SS1〜SS5の何れかが選択決定されるまで上述の処理を繰り返す。
【0176】
これに対してステップSP23で肯定結果が得られると、制御部10は次のステップSP24へ移り、例えばステップSP23でスピーカ選択画面SS1(図35)が選択決定された場合、スピーカレベル画面SLV1(図40)、スピーカ距離画面SDM(図41)、スピーカサイズ画面SSZ1(図42)、スピーカサイズ画面SSZ2(図43)の何れかをスピーカ設定一覧画面としてLCD5に表示し、次のステップSP25へ移る。
【0177】
このようにステップSP24では、ユーザにより選択されたスピーカ選択画面SS1〜SS5(図35〜図39)の何れかに対応したスピーカ設定一覧画面をLCD5に表示するようになされている。
【0178】
ステップSP25において制御部10は、ステップSP24で表示したスピーカ設定一覧画面を介したユーザによるマニュアル設定操作が終了したか否かを判定し、否定結果が得られたときはステップSP22へ戻って上述の処理を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、次のステップSP26へ移る。
【0179】
ステップSP26において制御部10は、マニュアル設定処理を終了し、上述のオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)へLCD5の表示を戻した後、次のステップSP27へ移って処理を終了する。
【0180】
(4−5)GUIを用いたスピーカパターンによるマニュアル音場設定処理手順
次に、ホームサーバ2では、上述したように、チャンネル毎にスピーカ4のマニュアル設定処理を行うことに加えて、このAVシステム1を2ch、4ch、5.1ch、6.1ch、7.1ch、9.1ch等のスピーカパターンのうち何れかを選択させることにより、音場空間の音場特性をスピーカパターンによって簡易に設定するマニュアル音場設定処理手順について説明する。
【0181】
図51に示すように、ホームサーバ2の制御部10は、アプリケーションプログラムである音響設定プログラムに従い、ルーチンRT3の開始ステップから入って次のステップSP31へ移り、ホーム画面HM(図3)の「オートキャリブレーション」アイコンAC4が選択決定されたことに応じて、当該ホーム画面HMからオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)へLCD5の表示を切り換え、次のステップSP32へ移る。
【0182】
ステップSP32において制御部10は、オートキャリブレーショントップ画面CT(図7)から、ポジション選択画面PS(図33)、マニュアル設定編集画面MSE(図34)を介してスピーカ選択画面SS1〜SS5(図35〜図39)の何れかをLCD5に表示し、次のステップSP33へ移る。
【0183】
ステップSP33において制御部10は、ユーザがマニュアル設定を希望するスピーカ4に対応したスピーカ選択画面SS1〜SS5(図35〜図39)が選択決定されたか否かを判定し、肯定結果が得られると、次のステップSP34へ移る。
【0184】
ステップSP34において制御部10は、例えばステップSP33でスピーカ選択画面SS1(図35)が選択決定された場合、スピーカレベル画面SLV1(図40)、スピーカ距離画面SDM(図41)、スピーカサイズ画面SSZ1(図42)、スピーカサイズ画面SSZ2(図43)の何れかをスピーカ設定一覧画面としてLCD5に表示し、次のステップSP35へ移る。
【0185】
このようにステップSP34では、ユーザにより選択されたスピーカ選択画面SS1〜SS5(図35〜図39)の何れかに対応したスピーカ設定一覧画面をLCD5に表示する。
【0186】
ステップSP35において制御部10は、ステップSP34で表示したスピーカ設定一覧画面を介したユーザによるマニュアル設定操作が終了したか否かを判定し、否定結果が得られたときはステップSP32へ戻って上述の処理を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、次のステップSP36へ移る。
【0187】
ステップSP36において制御部10は、マニュアル設定処理を終了し、上述のオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)へLCD5の表示を戻した後、次のステップSP42へ移って処理を終了する。
【0188】
一方、ステップSP33で否定結果が得られると、制御部10は次のステップSP37へ移り、リモートコントローラRCLの「オプション」キーが選択決定されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部10はステップSP32へ戻って上述の処理を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、次のステップSP38へ移る。
【0189】
ステップSP38において制御部10は、オートキャリブレーショントップ画面CT(図7)の表示中、リモートコントローラRCLの「オプション」キーが選択決定されたことを認識すると、図52に示すように、グラフィック処理部15により生成したオプション項目選択画面OISをLCD5に表示し、次のステップSP39へ移る。
【0190】
ステップSP39において制御部10は、オプション項目選択画面OIS(図52)のオプション項目欄AR1のうちスピーカパターン項目ITMが選択決定されたか否かを判定し、否定結果が得られると、次のステップSP36へ移って、マニュアル設定のオプションとしてスピーカパターン項目ITMが選択されることなく、上述のオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)へLCD5の表示を戻した後、次のステップSP42へ移って処理を終了する。
【0191】
これに対してステップSP39で肯定結果が得られると、制御部10は次のステップSP40へ移り、スピーカパターン項目ITMが選択されたことに応じて、図53に示すように、グラフィック処理部15により生成したスピーカパターン選択表示画面SPSDをLCD5に表示し、次のステップSP41へ移る。
【0192】
スピーカパターン選択表示画面SPSD(図53)は、複数種類のスピーカパターンを選択項目として示されたスピーカパターン選択欄AR2が設けられており、リモートコントローラRCLの「↑」キー又は「↓」キーに対する操作により、そのうち例えば7.1chのスピーカパターンアイコンAC20にフォーカスが当てられている場合、そのスピーカパターンアイコンAC20に対応した7.1chのスピーカ配置状態を視覚イメージとして表示するようになされている。
【0193】
従ってユーザは、スピーカパターン選択表示画面SPSD(図53)を目視確認すれば、自分自身がどのようなスピーカパターンを選択したのかを、スピーカパターンアイコンAC20の文字表示によって確認し得ると共に、視覚イメージとして表現された7.1chのスピーカ配置状態によって直感的に認識し得るようになされている。
【0194】
制御部10は、スピーカパターン選択表示画面SPSD(図53)におけるスピーカパターン選択欄AR2からユーザ所望の例えば7.1chのスピーカパターンアイコンAC20にフォーカスが当てられた状態で、リモートコントローラRCLの「エンター」キーが押下操作されたことを認識すると、そのスピーカパターンアイコンAC20に対応した7.1chのスピーカシステムを設定する。
【0195】
ステップSP41において制御部10は、音場空間に対するスピーカパターンの設定が終了したか否かを判定し、否定結果が得られると、ステップSP40に戻って上述の処理を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると次のステップSP36へ移る。
【0196】
ステップSP36において制御部10は、スピーカパターンによるマニュアル設定処理を終了し、上述のオートキャリブレーショントップ画面CT(図7)へLCD5の表示を戻した後、次のステップSP42へ移って処理を終了する。
【0197】
このようにホームサーバ2の制御部10は、スピーカパターン選択表示画面SPSD(図53)の中から任意に選択したスピーカパターンアイコンAC20に対応した7.1chのスピーカシステムを設定すると共に、その具体的なスピーカ配置状態を視覚イメージとして表示することができるので、ユーザに対してアイコン選択操作だけでスピーカ配置状態をリアルにイメージさせながらスピーカシステムを設定させ得るようになされている。
【0198】
(5)動作及び効果
以上の構成において、AVシステム1のホームサーバ2は、複数のスピーカ4に対する配置状態と、複数のスピーカ4に対するスピーカ設定内容との関係性を一覧表示した測定結果画面MFN(図19)等をLCD5に対して表示することにより、これまで表示能力に乏しいFL管14だけでスピーカ設定を行ってきた従来に比べて、一度にマルチスピーカシステムのスピーカ配置状態及び各スピーカ4に対するスピーカ設定内容をユーザに対して目視確認させ得ると共に、そのスピーカシステムを直感的に認識させることができる。
【0199】
特に、従来ではホームサーバ2のFL管14だけを用いてスピーカ4を1個ずつ個別に設定しなければならなかった関係上、複数のスピーカ4に対する設定を行うためには、全てのスピーカ4に対する設定値をユーザが記憶しておかなければならず、煩雑かつ複雑な設定手法をユーザに強いていたが、このAVシステム1では、複数のスピーカ4に対する配置状態及び各スピーカ4に対するスピーカ設定内容を同時に目視確認させながら、スピーカ設定操作を行わせることができるので、その操作性を一段と向上させることができる。
【0200】
また、このAVシステム1では、音場空間に対する音場設定を各種GUI画面の流れに沿った指示通りユーザに操作させるだけで済むので、簡単に音場設定操作を実行させることができると共に、各GUI画面に操作上の説明、エラー内容、ワーニング等の注意事項等を文字表示することにより、ユーザに取扱説明書を読ませることなくシステムの状態及びその後の処置方法等を提示し、かつ容易に理解させることができる。
【0201】
さらにAVシステム1では、複数のスピーカ4に対する配置状態を3次元的なスピーカ選択画面SS1(図35)から、2次元的なスピーカレベル画面SLV1(図40)にあたかもユーザの視点を切り換えたかのように表示する等、ユーザの理解し易さの観点からGUI画面を表示制御することができるので、ユーザにとって一目見ただけで当該GUI画面の内容を瞬時に理解させ得るグラフィカルユーザインタフェースを提供することができる。
【0202】
加えてAVシステム1では、立体的に表現した方がユーザにとって容易に理解できるであろうと思われる内容については、スピーカサイズ画面SSZ1(図42)、スピーカサイズ画面SSZ2(図43)、スピーカ高さ選択画面SHS1(図45)及びスピーカ高さ選択画面SHS2(図46)等のように最初から3次元表示する。
【0203】
さらにAVシステム1では、例えばスピーカ選択画面SS1(図35)で左フロントスピーカ4FLが選択決定されたことに応じて、当該左フロントスピーカ4FLをマニュアル設定するためのスピーカレベル画面SLV1(図40)を表示した場合、マニュアル設定対象である左フロントスピーカ4FLだけを実線や網掛け処理によって表示し、他のスピーカ4に対してはマニュアル設定操作や選択決定すら出来ないように破線等で薄く表示したことにより、ユーザのマニュアル設定時の誤操作を未然かつ確実に防止することができる。
【0204】
さらにAVシステム1では、音場空間の音場特性を複数種類のスピーカ4を用いて設定する場合、各スピーカ4の有無、サイズ等によって非常に多くのマトリクス的な組み合わせからなるスピーカパターンが存在するが、それをユーザにマトリクス表として提示するのではなく、スピーカパターン選択画面SPSD(図53)を介して複数のスピーカパターンに対する実際の視覚イメージをユーザに目視確認させながら選択させることにより、スピーカパターンによって設定するマニュアル音場設定処理を容易に実行させることができる。
【0205】
以上の構成によれば、AVシステム1では、音場設定操作を従来に比較して一段と容易に実行させ得るグラフィカルユーザインタフェースを提供することができる。
【0206】
(6)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、一通りのGUI画面の流れを説明したが、本発明はこれに限らず、GUI画面の画面遷移としてはその他種々の組み合わせや順番に変更するようにしても良い。
【0207】
また上述の実施の形態においては、スピーカ選択画面SS1(図35)〜スピーカ選択画面SS5(図35)によって、マニュアル設定対象のスピーカ4を1個だけ選択するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マニュアル設定対象のスピーカ4を複数選択できるようにしても良い。
【0208】
さらに上述の実施の形態においては、ホームサーバ2の制御部10がROMに格納された音響設定プログラムをRAM上に展開し、その音響設定プログラムに従って、GUIを用いた自動音場設定処理手順(図32)や、GUIを用いたマニュアル音場設定処理手順(図50)及びGUIを用いたスピーカパターンによるマニュアル音場設定処理手順(図51)を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、制御部10がCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ等の記録媒体からインストールした音響設定プログラムや、インターネットからダウンロードした音響設定プログラムに従って上述の各種処理手順を実行するようにしても良い。
【0209】
さらに上述の実施の形態においては、マルチチャンネルに対応した複数のスピーカ4を接続対象とした音響装置としてのホームサーバ2を、複数のスピーカ4に対する個々のスピーカ設定をそれぞれ個別に行うスピーカ設定手段としての制御部10、当該制御部10によって行われる複数のスピーカ4に対する配置状態と、複数のスピーカ4に対するスピーカ設定内容との関係性を表示部としてのLCD5に対して視覚的に表示するグラフィカルユーザインタフェース手段としてのグラフィック処理部15によってハードウェア的に構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、制御部10及びグラフィック処理部15をソフトウェア的に構成したり、制御部10及びグラフィック処理部15を一体的に構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0210】
本発明の音響装置、音響設定方法及び音響設定プログラムは、例えばマルチチャンネル対応のDVDマルチスピーカシステム、車載用のマルチチャンネルスピーカシステム、劇場のマルチスピーカシステム等において複数のスピーカ設定を行う用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0211】
【図1】AVシステムの全体構成を示す略線図である。
【図2】ホームサーバの構成を示す略線的ブロック図である。
【図3】ホーム画面を示す略線図である。
【図4】ビデオ映像を示す略線図である。
【図5】CD再生中の通知画面を示す略線図である。
【図6】携帯型音楽プレーヤ再生中の通知画面を示す略線図である。
【図7】オートキャリブレーショントップ画面を示す略線図である。
【図8】リスニングポジション選択画面を示す略線図である。
【図9】測定項目チェック画面を示す略線図である。
【図10】測定スタート画面を示す略線図である。
【図11】測定中注意事項画面を示す略線図である。
【図12】測定中画面を示す略線図である。
【図13】測定中止問合画面を示す略線図である。
【図14】エラー通知画面(1)を示す略線図である。
【図15】エラー通知画面(2)を示す略線図である。
【図16】エラー通知画面(3)を示す略線図である。
【図17】エラー通知画面(4)を示す略線図である。
【図18】エラー通知画面(5)を示す略線図である。
【図19】測定結果保存選択画面を示す略線図である。
【図20】測定結果保存選択画面を示す略線図である。
【図21】ワーニング確認選択画面を示す略線図である。
【図22】ワーニング内容通知画面(1)を示す略線図である。
【図23】ワーニング内容通知画面(2)を示す略線図である。
【図24】ワーニング内容通知画面(3)を示す略線図である。
【図25】ワーニング内容通知画面(4)を示す略線図である。
【図26】ワーニング内容通知画面(5)を示す略線図である。
【図27】再測定選択画面を示す略線図である。
【図28】フルフラット自動補正モード選択画面を示す略線図である。
【図29】エンジニア自動補正モード選択画面を示す略線図である。
【図30】フロントリファレンス自動補正モード選択画面を示す略線図である。
【図31】自動補正オフモード選択画面を示す略線図である。
【図32】GUIを用いた自動音場設定処理手順を示すフローチャートである。
【図33】ポジション選択画面を示す略線図である。
【図34】マニュアル設定編集画面を示す略線図である。
【図35】スピーカ選択画面(1)を示す略線図である。
【図36】スピーカ選択画面(2)を示す略線図である。
【図37】スピーカ選択画面(3)を示す略線図である。
【図38】スピーカ選択画面(4)を示す略線図である。
【図39】スピーカ選択画面(5)を示す略線図である。
【図40】スピーカレベル画面(1)を示す略線図である。
【図41】スピーカ距離画面を示す略線図である。
【図42】スピーカサイズ画面(1)を示す略線図である。
【図43】スピーカサイズ画面(2)を示す略線図である。
【図44】スピーカレベル画面(2)を示す略線図である。
【図45】スピーカ高さ選択画面(1)を示す略線図である。
【図46】スピーカ高さ選択画面(2)を示す略線図である。
【図47】サラウンドバックスピーカ配置選択画面(1)を示す略線図である。
【図48】サラウンドバックスピーカ配置選択画面(2)を示す略線図である。
【図49】サラウンドバックスピーカ配置選択画面(3)を示す略線図である。
【図50】GUIを用いたマニュアル音場設定処理手順を示すフローチャートである。
【図51】GUIを用いたスピーカパターンによるマニュアル音場設定処理手順を示すフローチャートである。
【図52】オプション項目選択画面を示す略線図である。
【図53】スピーカパターン選択表示画面を示す略線図である。
【符号の説明】
【0212】
1……AVシステム、2……ホームサーバ、3A……DVDプレーヤ、3B……CDプレーヤ、3C……携帯型音楽プレーヤ、4FR……右フロントスピーカ、4FL……左フロントスピーカ、4SR……右サラウンドスピーカ、4SL……左サラウンドスピーカ、4CT……センタスピーカ、4SBR……右サラウンドバックスピーカ、4SBL……左サラウンドバックスピーカ、4SW……サブウーファ、RCL……リモートコントローラ、10……制御部、11……操作入力部、12……インタフェース、13……データ記憶媒体、14……FL管、15……グラフィック処理部、16……ディジタル信号処理部、17……配信処理部、18……アナログ信号処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチチャンネルに対応した複数のスピーカを接続対象とした音響装置であって、
上記複数のスピーカに対する個々のスピーカ設定をそれぞれ個別に行うスピーカ設定手段と、
上記スピーカ設定手段によって設定される上記複数のスピーカに対する配置状態と、上記複数のスピーカに対するスピーカ設定内容との関係性を表示部に対して視覚的に表示するグラフィカルユーザインタフェース手段と
を具えることを特徴とする音響装置。
【請求項2】
上記グラフィカルユーザインタフェース手段は、上記複数のスピーカに対する配置状態と、上記複数のスピーカに対するスピーカ設定内容との関係性を一覧表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
【請求項3】
上記グラフィカルユーザインタフェース手段は、上記スピーカ設定内容に関する詳細を文字表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
【請求項4】
上記グラフィカルユーザインタフェース手段は、上記スピーカ設定内容に関する詳細として、エラー内容又はワーニング内容を文字表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の音響装置。
【請求項5】
マルチチャンネルに対応した複数のスピーカを接続対象とした音響装置の音響設定方法であって、
上記複数のスピーカに対する個々のスピーカ設定をそれぞれ個別に行うスピーカ設定ステップと、
上記スピーカ設定ステップによって設定される上記複数のスピーカに対する配置状態と、上記複数のスピーカに対するスピーカ設定内容との関係性を表示部に対して視覚的に表示する表示ステップと
を具えることを特徴とする音響設定方法。
【請求項6】
マルチチャンネルに対応した複数のスピーカを接続対象とした音響装置に対して、
上記複数のスピーカに対する個々のスピーカ設定をそれぞれ個別に行うスピーカ設定ステップと、
上記スピーカ設定ステップによって設定される上記複数のスピーカに対する配置状態と、上記複数のスピーカに対するスピーカ設定内容との関係性を表示部に対して視覚的に表示する表示ステップと
を実行させることを特徴とする音響設定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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