説明

響板付き電子鍵盤楽器

【課題】響板付き電子鍵盤楽器において、自然鍵盤楽器のものにより良く模擬されたストリングレゾナンスを発生できるようにする。
【解決手段】音源装置21は、押鍵の操作に対応した直接音の楽音信号と、該直接音に関連するストリングレゾナンスの楽音信号とを発生する。直接音の楽音信号はDSP25を通り、DAC26でアナログ信号に変換された後、ハイパスフィルタ271、272、並びにアンプ281、282をそれぞれ通って中高音用スピーカ7〜10と高音用スピーカ11、12とに入力される。直接音の楽音信号はDSP25で音源装置21から入力されるストリングレゾナンスの楽音信号と合成されてDAC26でアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ273およびアンプ283を介して加振器6に入力される。加振器6は響板3に固定されており、加振器6の振動によって響板3はストリングレゾナンスを含む楽音を発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、響板付き電子鍵盤楽器に関し、特に、響板の振動によって自然楽器のストリングレゾナンスを模擬させることができる響板付き電子鍵盤楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子鍵盤楽器では、押鍵状態をスイッチで検出し、その検出結果を演算処理して楽音信号を生成し、スピーカによって発音させるものが一般的である。しかし、スピーカによる発音のみでは自然楽器の楽音をよりよく模擬できないということから響板を有する電子楽器が考えられていた。例えば、特開昭53−69624号公報には、従来のピアノにおける響板の弦受駒に沿った位置に複数の加振器を取り付けた電動ピアノが提案されている。
【0003】
また、特開平8−083067号公報には、自然楽器のストリングレゾナンスを模擬できる電子楽器が開示されている。ストリングレゾナンスはアコースティックピアノにおいて、押鍵に応答してハンマが弦を打った時に、他の弦のうち共振関係にある弦が共振して発生される共鳴音をいう。例えば、ダンパペダルを踏んだ状態で押鍵したときにストリングレゾナンスは顕著に現れる。
【特許文献1】特開昭53−69624号公報
【特許文献2】特開平8−083067号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
響板を有する電子楽器では、響板とは別個に、例えば中高音および高音発生用のスピーカが設けられることがある。このような響板とスピーカとを有する電子楽器において、楽音にストリングレゾナンスを付与する場合、次のような不具合がある。すなわち、スピーカは、電子楽器の予め設定された位置に限られた個数が配置される。したがって、このように定位置のスピーカからストリングレゾナンスを発生させた場合、ストリングレゾナンスの発生位置がスピーカ設置位置近傍の狭い位置に限定される。しかし、アコースティックピアノにおけるストリングレゾナンスは、音域全体つまりピアノの幅方向全体を含む広い領域で弦が共振して起こる現象であるので、位置が限定されているスピーカからストリングレゾナンスを発生させるとアコースティックピアノの自然な発音とは異なる感じになる。
【0005】
そこで、電子鍵盤楽器において、アコースティックピアノのストリングレゾナンスをより良く模擬できる響板付き電子鍵盤楽器が要望される。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、響板とスピーカのうち響板から発生される楽音にのみストリングレゾナンスを含ませることができる響板付き電子鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明は、鍵盤の操作に対応した直接音の楽音信号および該直接音の楽音信号に関連するストリングレゾナンスの楽音信号を発生させる音源装置と、該音源装置から出力される楽音信号で駆動されるサウンドシステムとしてのスピーカおよび響板用の加振器とを有する電子鍵盤楽器において、前記直接音の楽音信号を前記スピーカおよび前記加振器に入力する回路と、前記ストリングレゾナンスの楽音信号を前記加振器のみに入力する回路とを具備している点に第1の特徴がある。
【0008】
また、本発明は、前記響板および加振器が低音発生用であり、前記スピーカが中高音および高音の発生用である点に第2の特徴がある。
【0009】
さらに、本発明は、前記響板が該響板の縁に取り付けられた響板フレームを介してアップライト型電子鍵盤楽器本体の後面に取り付けられている点に第3の特徴がある。
【発明の効果】
【0010】
第1の特徴を有する本発明によれば、音源装置で発生される楽音信号によって響板用の加振器およびスピーカが駆動され、スピーカによって楽音が発生させられるとともに、加振器で響板が振動されて楽音信号に応じた楽音が発生される。音源装置はストリングレゾナンスの楽音信号をも発生することができ、このストリングレゾナンスの楽音信号はスピーカおよび響板用の加振器にのみ入力される。したがって、設置個所が局所的に限定されたスピーカから発生される狭い範囲でのストリングレゾナンスとは違い、面積が比較的大きい響板から広範囲に広がるストリングレゾナンスを発生させることができ、より良くアコースティックピアノのストリングレゾナンスを模擬することができる。
【0011】
第2の特徴を有する本発明によれば、響板により発生される楽音とは別に、響板で発音しにくい高音域や中音域の楽音をスピーカから発生させて幅広い周波数帯域の楽音を発生させることができる。
【0012】
第3の特徴を有する本発明によれば、フレームを介して電子鍵盤楽器本体に響板を取り付ける構造においては響板の面積を大きくできるので、この響板をストリングレゾナンスの楽音信号によって振動させることで効果的にアコースティックピアノのストリングレゾナンスを模擬することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器である電子ピアノの後面図、図2は同右側面図である。図1、図2において、アップライト型の電子ピアノ1は、本体2と本体2の後面に取り付けられた響板3とを有する。響板3は横長長方形の木製板であり、4辺が響板フレーム4に接合されている。響板3には複数本(この例では5本)の響棒5が取り付けられている。響棒5は振動を瞬時に響板3全体に伝達する機能と、響板3に所望の強度を与える機能とを有する。響板3の裏面つまり電子ピアノ1の内側に面する面には、加振器6が固定される。加振器6は、例えば、磁気空隙にボイスコイルを配置したボイスコイル型式のものや圧電素子を用いた型式のものが好適である。加振器6は響板3の中央部から横方向および上下方向に偏った位置に設けられる。響板3の中央部に加振器6を固定すると、音域の一部分(中央部)で他の部分よりも極端に大きい音を発生することがあり、楽音の均一さに欠けるからであり、響板3の角に偏り過ぎると、響板3に大きい振幅を与えることができずに所望の音圧を得られないからである。
【0014】
加振器6によって振動される響板3は低音域の楽音発生に適したように加振器6の仕様は設定される。また、電子ピアノ1の上部には、左右二対の中高音スピーカ7、8、9、10と、左右一対の高音用スピーカ11、12とが設けられる。中高音スピーカ7、8、9、10は電子ピアノ1の後部で、上方に指向させて配置される。グランドピアノにおいて、上方に向けて楽音が発音される状態を再現するためである。中高音スピーカ7、8、9、10は、例えば7cmのフルレンジスピーカである。また、高音用スピーカ11、12は、例えば2cmドームツイータであり、電子ピアノ1の前方つまり演奏者側に指向して配置される。
【0015】
図3は、響板およびスピーカで発音される楽音の周波数帯域の例を示す図である。同図に示すように、加振器6を固定した響板3では、50Hz以上180Hz未満の周波数帯域をカバーし、中高音用スピーカ7、8、9、10では180Hz以上6kHz未満をカバーする。そして、高音用スピーカ10、11では6kHz以上15kHz未満の周波数帯域をカバーする。なお、低音用の加振器6、中高音スピーカ7、8、9、10並びに高音用スピーカ11、12によって発音される楽音の、「低音」、「中高音」、「高音」の意味は相対的なものであり、加振器6で発生される楽音の周波数帯域よりも中高音スピーカ7、8、9、10で発生される楽音の周波数帯域が相対的に高く、中高音スピーカ7、8、19、10で発生される楽音の周波数帯域よりも高音用スピーカ11、12によって発音される楽音の周波数帯域が相対的に高いという意味である。
【0016】
図4は、電子ピアノ1のシステム構成図である。電子ピアノ1は、CPU13、プログラムメモリ14、楽音波形メモリ15、RAM16、パネルインタフェース回路17、鍵盤インタフェース回路18、自動演奏データメモリ19、ペダルインタフェース回路20、および音源装置21を有している。
【0017】
パネルインタフェース回路17には操作パネル表示装置22が、鍵盤インタフェース回路18には鍵盤23が、ペダルインタフェース回路20にはダンパペダル24がそれぞれ接続される。また、音源装置21には、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)25、デジタル・アナログ・コンバータ(DAC)26、フィルタ27、およびアンプ28が直列に接続される。アンプ28の出力はサウンドシステム29に接続される。サウンドシステム29は加振器6で振動される響板3と、中高音スピーカ7、8、9、10並びに高音用スピーカ11、12とからなる。
【0018】
プログラムメモリ14にはCPU13で処理されるプログラムが格納され、楽音波形メモリ15には楽音波形データが格納され、自動演奏データメモリ19には自動演奏データが格納される。なお、楽音波形メモリ15には、通常のピアノ音の波形データと、ストリングレゾナンスの波形データとが記憶されている。これらのメモリ14、15、19はROMによって構成できる。RAM16はCPU13がプログラムを実行する際の各種データを一時記憶するワークエリアや、操作パネル表示装置22の操作によって設定される音色や効果、並びにレジストレーションの記憶エリアとして使用される。
【0019】
操作パネル表示装置22はタッチパネルやレジストレーションスイッチ等各種スイッチおよびボリューム、ならびにLEDなどの表示灯からなり、例えば、鍵盤23に隣接して設けられるコントロールパネル上に配置される。
【0020】
図5は、図4の要部詳細図である。図5において、音源装置21、DSP25、およびDAC26はそれぞれ左チャネルLchおよび右チャンネルRchを備えている。音源装置21は、通常のピアノ音の楽音波形データに基づいて通常楽音信号を左のチャンネルLchおよび右のチャンネルRchに出力する機能を有するとともに、ストリングレゾナンスの波形データに基づいてストリングレゾナンスを響板専用チャンネルSBchに出力する機能を有する。さらに、DSP25およびDAC26も、左右のチャンネルLchおよびRchと響板専用チャネルSBchとを有している。
【0021】
DSP25は左のチャンネルLchおよび右のチャンネルRchの楽音信号を響板専用チャンネルSBchに入力し、音源装置21から入力されるストリングレゾナンスの楽音信号と合成してDAC26の響板専用チャンネルSBchに入力する。
【0022】
DAC26の左チャンネルLchの出力側はハイパスフィルタ271およびアンプ281を介して左の高音用スピーカ11および中高音用スピーカ7、8に接続され、DAC26の右チャンネルRchの出力側はハイパスフィルタ272およびアンプ282を介して右の高音用スピーカ12および中高音用スピーカ9、10に接続される。そして、DAC26の響板専用チャンネルSBchはローパスフィルタ273およびアンプ283を介して加振器6に接続される。
【0023】
したがって、DAC26の響板専用チャンネルSBchには通常のピアノ音にストリングレゾナンスが重畳された楽音信号が入力されるが、左のチャンネルLch、および右のチャンネルRchにはストリングレゾナンスの楽音信号は重畳されない。
【0024】
図6は、ストリングレゾナンスが重畳された楽音信号を発生させるための機能を示すブロック図である。楽音波形メモリ15は、押鍵に対応する弦の振動波形データを格納した第1波形データ格納部151とストリングレゾナンスの波形データを格納する第2波形データ格納部152とを備える。なお、本願明細書では、押鍵に対応する弦の振動によって発生される音を「直接音」と呼ぶ。CPU13は、鍵盤23から入力されるキーオン・キーオフ情報およびダンパペダル24に基づいて波形読み出し部30を付勢し、第1波形データ格納部151および第2波形データ格納部152のいずれかまたは双方から波形データを読み出す。本実施形態では、押鍵に応答して第1波形データ格納部151から直接音の波形データを読み出すとともに、ダンパペダル24がオンになっている間に押鍵されたときに第2波形データ格納部152からストリングレゾナンスの波形データを読み出す。
【0025】
エンベロープ・ジェネレータ31および32は押鍵の状態、つまり押鍵強さに応じたエンベロープデータを発生し、乗算部33、34に入力する。乗算部33は第1波形データ格納部151から読み出された直接音の波形データにエンベロープデータを乗算して加算部35に入力する。乗算部34は第2波形データ格納部152から読み出したストリングレゾナンスの波形データにエンベロープデータを乗算して加算部36に入力する。加算部36は乗算部33、34から入力された直接音およびストリングレゾナンスの波形データを加算してDAC26の響板専用チャンネルSBchに入力する。すなわち、直接音の楽音信号とストリングレゾナンスの楽音信号が重畳されてDAC26に入力される。
【0026】
エンベロープ・ジェネレータ31および32は音源装置21の機能であり、乗算部33、34および加算部36はDSP25の機能として実現できる。
【0027】
図7は、中高音スピーカ9、10および響板3に入力される楽音信号の一例を示す模式図である。図7(a)は、中高音スピーカ9、10および高音用スピーカ11、12に入力されるストリングレゾナンスが含まれない楽音信号の図であり、「C4」の楽音信号に関するものである。図7(b)は、加振器6に入力されるストリングレゾナンスを含む楽音信号の図である。図7(a)と図7(b)において、横軸には周波数、縦軸には時間をとってある。時間軸は上から下に向かって進んでいる。これらの図において、楽音信号の発生開始時は各周波数において楽音信号は高い音圧を有している。特に「C4」に対応する500Hzの信号と隣接する高周波数側の信号は発音当初、極めて高い音圧を示す(図中の符号HdB)。発音からの時間経過に従って、各周波数の楽音信号の音圧が低下して、次第に減衰している。ストリングレゾナンスを含まない楽音信号は図7(a)に示すように、短時間ですべての周波数において楽音信号は減衰している。ストリングレゾナンスを含んでいる楽音信号は、C4(500Hz)の信号と隣接する高周波数側の楽音信号が長く持続してストリングレゾナンスが重畳されていることが分かる。
【0028】
なお、ストリングレゾナンスが重畳された楽音の発生機構は、図6に示したものに限定されない。例えば、第2波形データ格納部152にはストリングレゾナンスの波形データを格納するのではなく直接音とストリングレゾナンスとを予め合成した波形データを格納しておき、ダンパペダル24の操作状態に応じて第1波形データ格納部151と第2波形データ格納部152のいずれかを適宜切り替えて使用することができる。
【0029】
上記構成において、CPU13は前記プログラムならびに鍵盤23から入力されたキー情報および操作パネル表示装置22から入力された音色、テンポ、リズム等に基づいて楽音発生部としての音源装置21を制御し、楽音波形メモリ15から読み出した波形データに基づいて楽音信号を発生させる。自動演奏モードでは、鍵盤23から入力されるキー情報に代えて、自動演奏データメモリ19に格納された自動演奏データが使用される。
【0030】
音源装置21で発生された楽音信号はDSP25に入力される。DSP25は音源装置21から入力された楽音信号に周知の効果を付与してDAC26の左チャンネルLchおよび右チャンネルRchに入力する。また、音源装置21から入力される左チャンネルLchおよび右チャンネルRchの楽音信号をストリングレゾナンスの楽音信号とミキシングしてDAC26の響板専用チャンネルSBchに入力する。
【0031】
DSP25から出力される各楽音信号は、DAC26でアナログ信号に変換される。DAC26の出力信号のうち、左チャンネルLchの出力はハイパスフィルタ271に入力され、右チャンネルRchの出力はハイパスフィルタ272に入力される。そして、響板専用チャンネルSBchの出力はローパスフィルタ273に入力される。ハイパスフィルタ271、272は、入力された楽音信号の中高音成分を抽出し、ローパスフィルタ273は、入力された低音成分を抽出する。
【0032】
ハイパスフィルタ271の出力信号はアンプ281で増幅されて左の高音用スピーカ11並びに中高音用スピーカ7、8に入力される。ハイパスフィルタ272の出力信号はアンプ282で増幅されて右の高音用スピーカ12並びに中高音用スピーカ9、10に入力される。ローパスフィルタ273の出力信号はアンプ283で増幅されて低音発生のため加振器6に入力される。
【0033】
こうして、楽音信号によって4つのスピーカ7、8、9、10並びに2つの高音用スピーカ11、12から楽音が発生されるとともに、楽音信号によって加振器6が駆動され、加振器6で発生した振動が響板3に伝搬されて低音域の楽音が発生される。
【0034】
上述のように、比較的大きい面積を有する響板3から発生される直接音にのみストリングレゾナンスを重畳させることができるので、アコースティックピアノにおいて発生されるストリングレゾナンスをより良く模擬することができる電子ピアノを提供することができる。
【0035】
本実施形態は、本発明の最良の形態に関するものであり、特許請求の範囲に記載した範囲を逸脱することなく種々変形は可能である。例えば、低音域の楽音を発生させるための加振器は一つに限らず、複数の加振器で単一の響板を振動させるようにしてもよい。また、響板の形状は長方形に限らず、グランドピアノの響板の形状を模擬したものであってもよい。また、高音用スピーカや中高音スピーカの形状、数量、および配置は実施形態に限定されず、種々選択できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子ピアノの後面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子ピアノの側面図である。
【図3】スピーカおよび響板で発生される楽音がそれぞれカバーする周波数帯域を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る電子ピアノのシステム構成を示すブロック図である。
【図5】システム構成の要部詳細図である。
【図6】ストリングレゾナンスが重畳された楽音信号を発生させるための機能ブロック図である。
【図7】ストリングレゾナンスを含む楽音信号とストリングレゾナンスを含まない楽音信号の減衰時間の違いを示す模式図である。
【符号の説明】
【0037】
1…電子ピアノ、 3…響板、 4…響板フレーム、 5…響棒、 6…加振器、 7〜10…中高音用スピーカ、 11、12…高音用スピーカ、 15…楽音波形メモリ、 21…音源装置、 25…DSP



【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍵盤の操作に対応した直接音の楽音信号および該直接音の楽音信号に関連するストリングレゾナンスの楽音信号を発生させる音源装置と、該音源装置から出力される楽音信号で駆動されるサウンドシステムとしてのスピーカおよび響板用の加振器とを有する電子鍵盤楽器において、
前記直接音の楽音信号を前記スピーカおよび前記加振器に入力する回路と、前記ストリングレゾナンスの楽音信号を前記加振器のみに入力する回路とを具備していることを特徴とする響板付き電子鍵盤楽器。
【請求項2】
前記響板および加振器が低音発生用であり、前記スピーカが中高音および高音の発生用であることを特徴とする請求項1記載の響板付き電子鍵盤楽器。
【請求項3】
前記響板が該響板の縁に取り付けられた響板フレームを介してアップライト型電子鍵盤楽器本体の後面に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の響板付き電子鍵盤楽器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−299082(P2008−299082A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−145053(P2007−145053)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000001410)株式会社河合楽器製作所 (563)
【Fターム(参考)】