説明

項目選択装置、項目選択方法、ならびに、プログラム

【課題】ユーザが把持して位置や向きを変化させると画面内の注目位置が変化するコントローラを使用して、画面内に表示されている項目を選択するのに好適な項目選択装置等を提供する。
【解決手段】項目選択装置300において、表示部310は、複数の選択可能な項目を、画面内の複数の互いに隣接する表示領域のいずれかに表示する。選択部320は、ユーザに把持されるコントローラの位置と向きに基づいて、表示領域のいずれかを注目領域として選択する。変更部330は、注目領域にいずれかの項目が表示されている場合、複数の項目の一部の表示領域を隣接する表示領域に変更することにより、注目領域にいずれの項目も表示されないようにする。出力部340は、注目領域にいずれの項目も表示されておらず、コントローラの方向キーが押圧操作されている場合、注目領域に隣接する表示領域で、押圧方向に位置する表示領域の項目を選択結果として出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが把持して位置や向きを変化させると画面内の注目位置が変化するコントローラを使用して、画面内に表示されている項目を選択するのに好適な項目選択装置、項目選択方法、ならびに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが把持して位置や向きを変化させると画面内の注目位置が変化するコントローラを使用して、画面内に表示されている標的等に狙いをつけるゲーム装置が各種提案されている。具体的には、ユーザは、テレビ等のリモコン(リモートコントローラ)と類似した外観を有し、ゲーム装置とワイヤレスで(無線通信等によって)接続され、ユーザが片手で持ってそのまま操作可能なコントローラを使用する。そして、ユーザはコントローラの先端を画面に向け、所望の標的等に狙いを定めてボタンを押圧することで、目的の標的等を選択する。
【0003】
このようなゲーム装置に関する技術は、例えば、以下の特許文献1に開示されている。この技術では、ユーザが片手で持って操作するコントローラを模擬銃として使用し、画面上に表示された標的等に向けて射撃を行うゲーム装置において、コントローラにより指し示された画面上の照準位置を補正する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3983789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなコントローラの位置や向きを変化させて標的等に適切に狙いをつける技術を使用して、画面内に表示されている項目を選択する操作を、ユーザがより容易に行うことができるようにしたい、との要望がある。
【0006】
このとき、例えば画面内に表示されている項目の大きさが小さかった場合に、当該項目にコントローラで正確に狙いを定めるような場合があり得る。すなわち、ユーザは、ピンポイントで小さな項目に狙いを定めることに苦労し、また、その項目に狙いを定めることができたとしても、コントローラのキーやボタンを押圧するといった他の操作を行うことにより、その項目から狙いがそれてしまうことが生じ得る。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ユーザが把持して位置や向きを変化させると画面内の注目位置が変化するコントローラを使用して、画面内に表示されている項目を選択するのに好適な項目選択装置、項目選択方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0009】
本発明の第1の観点に係る項目選択装置は、押圧操作可能な方向キーを複数有し、ユーザに把持されるコントローラを備える項目選択装置であって、表示部、選択部、変更部、及び、出力部を含んで構成される。
【0010】
まず、表示部は、複数の選択可能な項目のそれぞれを、画面内の複数の互いに隣接する表示領域のいずれかに表示する。
【0011】
画面内の複数の互いに隣接する表示領域とは、例えば、アルファベットや五十音等を入力するためのアルファベット表や五十音表等といったものである。そして、この場合、複数の選択可能な項目とは、アルファベット表の個々のアルファベットまたは五十音表の個々の五十音が、選択可能な項目に相当する。また、ここでのキーボード上の個々のボタンまたは五十音表の個々の五十音を、表示するための領域が、表示領域となる。
【0012】
次に、選択部は、コントローラの位置ならびに向きに基づいて、複数の表示領域のいずれかを注目領域として選択する。
【0013】
例えば、項目選択画面内に複数の互いに隣接する表示領域としてアルファベット表が表示されている場合、ユーザは当該画面内のアルファベット表へ向けて、リモコンと類似したコントローラを指し示す。そのとき、向けられたコントローラの位置ならびに向きを項目選択装置が読み取り、当該画面内のアルファベット表の中でのコントローラが向けられた方向に相当する表示領域を、注目領域として選択する。
【0014】
また、変更部は、注目領域にいずれかの項目が表示されている場合、複数の選択可能な項目の一部が表示される表示領域を隣接する表示領域に変更することにより、当該注目領域にいずれの項目も表示されないようにする。
【0015】
例えば、上述したアルファベット表において、注目領域に「C」が、注目領域の上の領域に「B」が、注目領域の下の領域に「D」が、表示されている場合、上の領域の「B」が表示されている領域は変更せず、「C」と「D」を1つ下の領域へ変更する。こうすることで、「C」は注目領域の下の領域に表示され、注目領域にはいずれの項目も表示されなくなる。
【0016】
さらに、出力部は、注目領域にいずれの項目も表示されておらず、方向キーのいずれかが押圧操作されている場合、当該注目領域に隣接する表示領域であって、当該押圧操作されている方向キーの方向に位置する表示領域に、いずれかの項目が表示されていれば、当該項目を選択結果として出力する。
【0017】
例えば、上述したアルファベット表において、注目領域にはいずれのアルファベットも表示されておらず、注目領域の上の領域に「H」が、下の領域に「R」が、左の領域に「L」が、右の領域に「M」が、表示されている場合、ユーザが方向キーの上を押圧操作した場合には「H」を、下を押圧操作した場合には「R」を、左を押圧操作した場合には「L」を、右を押圧操作した場合には「M」を、選択結果として出力する。
【0018】
これらの結果、ユーザが画面内に表示されている項目にコントローラで正確に狙いを定めることに苦労する場合に、コントローラで指し示した項目を1つのみピンポイントに選択する前に、指し示した項目に位置が近いいくつかの項目を選択の候補としてユーザが認識できるようになり、ユーザが誤った項目を選択してしまうことを防ぐことができる。
【0019】
また、いくつかの項目が候補として挙げられた後でキーを押圧することにより項目を選択するので、ユーザが画面内の項目に狙いを定めた後に、コントローラのキーを押圧するといった他の操作を行うことにより、その項目から狙いがそれてしまうことを防ぐことができる。
【0020】
これらの構成により、ユーザが把持して位置や向きを変化させると画面内の注目位置が変化するコントローラを使用して、画面内に表示されている項目を適切に選択することができる。
【0021】
上述した項目選択装置において、選択可能な項目は、第1項目から第n項目までのn個であり、表示領域は、第1表示領域から第n+1表示領域までのn+1個であり、第1表示領域から第n+1表示領域までは、画面内に一列に配置され、変更部および出力部を、以下のように機能させることも可能である。
【0022】
まず、変更部は、注目領域が第i表示領域であって、いずれかの項目が表示されている場合、
(a)第1項目から第i−1項目までを表示すべき表示領域を、第1表示領域から第i−1表示領域までに、それぞれ変更し、
(b)第i項目から第n項目までを表示すべき表示領域を、第i+1表示領域から第n+1表示領域までに、それぞれ変更する。
【0023】
一方、出力部は、注目領域が第i表示領域であって、いずれの項目も表示されていない場合、
(p)押圧操作されている方向キーが、第i表示領域から第i−1表示領域へ向かう方向である場合、第i−1項目を選択結果として出力し、
(q)押圧操作されている方向キーが、第i表示領域から第i+1表示領域へ向かう方向である場合、第i項目を選択結果として出力する。
【0024】
例えば、選択可能な項目としてアルファベットの「A」〜「H」の8文字をとり、9個の表示領域が画面内に上から下へ配置される場合を考える(後述する図4を参照)。
【0025】
最初に、「A」〜「H」の8文字がそれぞれ第1〜第8表示領域に表示されているとする。ここで、ユーザが画面内の「C」の項目へコントローラの方向を差し向けたとき、選択部により「C」が表示されている第3表示領域が注目領域として選択される。
【0026】
さらに変更部により、「C」〜「H」の6文字は下へ1個、すなわち第4〜第9表示領域へ移動され、一方で「A」と「B」の2文字は移動せず、そのまま第1および第2表示領域に表示され続ける。その結果、注目領域である第3表示領域には、いずれの項目も表示されなくなる。
【0027】
その状態で、例えば、ユーザが方向キーの上ボタンを押圧操作すると、第2表示領域に表示されている「B」が出力部により出力される。また、ユーザが方向キーの下ボタンを押圧操作すると、第4表示領域に表示されている「C」が出力部により出力される。
【0028】
ここで、表示領域は、画面内の上から下へ一列に配置されていてもよいし、下から上へ、また左から右へ、右から左へ、さらには斜めの方向へ一列に配置されていてもよい。
【0029】
これらの結果、コントローラで指し示した画面内の位置に近い2つの項目「B」と「C」が出力候補とされるので、ユーザは画面内の位置をそれほど正確に指し示す必要がない。また、最終的にそれぞれの位置に対応する方向キーを押圧することで選択結果として出力するので、ユーザの直感的な操作で項目を出力することができる。
【0030】
これらの構成により、画面内に一列に配置された複数の項目から、ユーザがより適切に目的の項目を選択できるようになる。
【0031】
上述した項目選択装置において、選択可能な項目は、第(1,1)項目から第(m,n)項目までのm×n個であり、表示領域は、第(1,1)表示領域から第(m,n+1)表示領域までのm×(n+1)個であり、m×(n+1)個の表示領域は、m行n+1列の表状に配置され、変更部および出力部を、以下のように機能させることも可能である。
【0032】
まず、変更部は、注目領域が第(i,j)表示領域であって、いずれかの項目が表示されている場合、
(a)第(1,1)項目から第(i−1,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(1,1)項目から第(i−1,n)項目までにそれぞれ変更し、
(b)第(i,1)項目から第(i,j−1)項目までを表示すべき表示領域を、第(i,1)項目から第(i,j−1)項目までにそれぞれ変更し、
(c)第(i,j)項目から第(i,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(i,j+1)項目から第(i,n+1)項目までにそれぞれ変更し、
(d)第(i+1,1)項目から第(i+1,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(i+1,1)項目から第(i+1,n)項目までにそれぞれ変更する。
【0033】
一方、出力部は、注目領域が第(i,j)表示領域であって、いずれの項目も表示されていない場合、
(p)押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i,j−1)表示領域へ向かう方向である場合、第(i,j−1)項目を選択結果として出力し、
(q)押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i,j+1)表示領域へ向かう方向である場合、第(i,j)項目を選択結果として出力し、
(r)押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i−1,j)表示領域へ向かう方向である場合、第(i−1,j)項目を選択結果として出力し、
(s)押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i+1,j)表示領域へ向かう方向である場合、第(i+1,j)項目を選択結果として出力する。
【0034】
例えば、選択可能な項目としてアルファベットの「A」〜「Z」と、「,」、「.」、「sp」、「del」を合わせた30文字を用い、当該項目が6行6列の表状に配置された表示領域に配置される場合を考える(後述する図6(a)、(b)、(c1)を参照)。
【0035】
最初に、6行6列に配置された表示領域に、30文字の項目が6行5列に配置される場合を考える。すなわち、第(1,1)表示領域に項目「A」が、第(1,2)表示領域に項目「B」が、同様に、第(1,5)表示領域に項目「E」が表示され、さらに、第(2,1)〜第(2,5)表示領域には、それぞれ「F」〜「J」が表示され、引き続き同様に、第(6,1)〜第(6,5)表示領域には「Z」〜「del」が表示されているとする。
【0036】
ここで、ユーザが第(3,3)表示領域にある項目「M」へ向けて、コントローラを指し示した場合、選択部により「M」が表示されている第(3,3)表示領域が注目領域として選択される。
【0037】
さらに変更部により、「M」、「N」、「O」までの3文字は右へ1個、すなわち第(3,4)、第(3,5)、第(3,6)表示領域へそれぞれ移動され、一方でそれ以外の文字は移動せず、そのまま同じ表示領域に表示され続ける。その結果、注目領域である第(3、3)表示領域には、いずれの項目も表示されなくなる。
【0038】
その状態で、例えば、ユーザにより方向キーの上ボタンが押圧された場合には項目「H」を出力し、下ボタンが押圧された場合は項目「R」を出力し、左ボタンが押圧された場合は項目「L」を出力し、右ボタンが押圧された場合は項目「M」を出力する。
【0039】
ここで、上述した行と列は、項目選択画面内において、どちらが縦でも横でもよいし、項目が配置される順序についても、上から下へ、下から上へ、左から右へ、右から左へ等、どのような向きで配置してもよい。
【0040】
これらの結果、コントローラで指し示した画面内の位置に近い4つの項目が出力候補とされるので、ユーザは画面内の位置をそれほど正確に指し示す必要がない。また、最終的にそれぞれの位置に対応する方向キーを押圧することで選択結果として出力するので、ユーザの直感的な操作で項目を出力することができる。
【0041】
これらの構成により、画面内に2次元の表状に配置された複数の項目から、ユーザがより適切に目的の項目を選択できるようになる。
【0042】
上述した項目選択装置において、選択可能な項目は、第(1,1)項目から第(m,n)項目までのm×n個であり、表示領域は、第(1,1)表示領域から第(m,n+1)表示領域までのm×(n+1)個であり、m×(n+1)個の表示領域は、m行n+1列の表状に配置され、変更部および出力部を、以下のように機能させることも可能である。
【0043】
まず、変更部は、注目領域が第(i,j)表示領域であって、いずれかの項目が表示されている場合、
(a)第(1,1)項目から第(i−1,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(1,1)項目から第(i−1,n)項目までにそれぞれ変更し、
(b)第(i,1)項目から第(i,j−1)項目までを表示すべき表示領域を、第(i,1)項目から第(i,j−1)項目までにそれぞれ変更し、
(c)第(i,j)項目から第(i,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(i,j+1)項目から第(i,n+1)項目までにそれぞれ変更し、
(d)第(i+1,1)項目から第(i+1,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(i+1,2)項目から第(i+1,n+1)項目までにそれぞれ変更する。
【0044】
一方、出力部は、注目領域が第(i,j)表示領域であって、いずれの項目も表示されていない場合、
(p)押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i,j−1)表示領域へ向かう方向である場合、第(i,j−1)項目を選択結果として出力し、
(q)押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i,j+1)表示領域へ向かう方向である場合、第(i,j)項目を選択結果として出力し、
(r)押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i−1,j)表示領域へ向かう方向である場合、第(i−1,j)項目を選択結果として出力し、
(s)押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i+1,j)表示領域へ向かう方向である場合、第(i+1,j−1)項目を選択結果として出力する。
【0045】
例えば、上記と同様の状況を考える。すなわち、選択可能な項目としてアルファベットの「A」〜「Z」と、「,」、「.」、「sp」、「del」を合わせた30文字を用い、6行6列の表状に配置された表示領域に、当該30文字の項目が6行5列に配置される場合を考える(後述する図6(a)、(b)、(c2)を参照)。
【0046】
さらに上記と同様に、ユーザが第(3,3)表示領域にある項目「M」へ向けて、コントローラを指し示した場合、選択部により「M」が表示されている第(3,3)表示領域が注目領域として選択される。
【0047】
ここで、変更部により、「M」、「N」、「O」までの3文字が右へ1表示領域分移動されるだけでなく、さらに、4〜6行目に表示されているすべての項目も、右へ1表示領域分移動される。
【0048】
これらの結果、コントローラで指し示した画面内の位置を中心として、2次元に配置された項目が斜めに割れることになるので、ユーザは複数の項目のうち、どこを指しているのかが分かりやすくなる。
【0049】
これらの構成により、画面内に2次元の表状に配置された複数の項目から、ユーザがより適切に目的の項目を選択できるようになる。
【0050】
上述した項目選択装置において、変更部が、注目領域にいずれの項目も表示されないように変更した場合、表示部が、当該注目領域に隣接する表示領域を強調表示する、ことも可能である。
【0051】
例えば、上述したアルファベット表において、変更部が注目領域にいずれのアルファベットも表示されないように変更した後、注目領域の上の領域に「C」が、下の領域に「N」が、左の領域に「H」が、右の領域に「I」が、表示されている場合、「C」の領域に上矢印が、「N」の領域に下矢印が、「H」の領域に左矢印が、「I」の領域に右矢印が、表示されることによりそれぞれの領域が強調表示される。
【0052】
その結果、強調表示されることで、出力される項目の候補が他の項目と区別して認識でき、さらに、ユーザが出力したい項目の表示領域の矢印の向きと、ユーザが押圧操作する方向キーの向きとが対応されるので、選択操作がよりわかりやすくなる。
【0053】
これらの構成により、ユーザは、画面内に表示されている項目を、強調表示されることでより適切に選択することができる。
【0054】
上記の目的を達成するため、本発明の他の観点に係る項目選択方法は、押圧操作可能な方向キーを複数有し、ユーザに把持されるコントローラを備え、表示部と、選択部と、変更部と、出力部と、を有する項目選択装置にて実行される項目選択方法であって、表示工程と、選択工程と、変更工程と、出力工程と、を備える。
【0055】
表示工程では、表示部が、複数の選択可能な項目のそれぞれを、画面内の複数の互いに隣接する表示領域のいずれかに表示する。
選択工程では、選択部が、コントローラの位置ならびに向きに基づいて、複数の表示領域のいずれかを注目領域として選択する。
変更工程では、変更部が、注目領域にいずれかの項目が表示されている場合、複数の選択可能な項目の一部が表示される表示領域を隣接する表示領域に変更することにより、当該注目領域にいずれの項目も表示されないようにする。
出力工程では、出力部が、注目領域にいずれの項目も表示されておらず、方向キーのいずれかが押圧操作されている場合、当該注目領域に隣接する表示領域であって、当該押圧操作されている方向キーの方向に位置する表示領域に、いずれかの項目が表示されていれば、当該項目を選択結果として出力する。
【0056】
上記の目的を達成するため、本発明の他の観点に係るプログラムは、コンピュータを、上記の項目選択装置として機能させるように構成する。また、本発明の他の観点に係るプログラムは、コンピュータに上記の項目選択方法を実行させるように構成する。
【0057】
本発明によれば、コンピュータを上述のように動作する項目選択装置として機能させることができる。
【0058】
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記憶媒体に記録することができる。
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記憶媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
【発明の効果】
【0059】
本発明によれば、ユーザが把持して位置や向きを変化させると画面内の注目位置が変化するコントローラを使用して、画面内に表示されている項目を選択するのに好適な項目選択装置、項目選択方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するためのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の項目選択装置が実現される情報処理装置の概要構成を示す模式図である。
【図2】コントローラユニットの概要を説明するための外観図である。
【図3】本発明の項目選択装置の概要構成を示す模式図である。
【図4】(a)〜(f)すべて、実施形態1に係る項目選択装置の表示画面の一例を示す模式図である。
【図5】本発明に係る項目選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】(a)、(b)共に、実施形態2と実施形態3に係る項目選択装置の表示画面の一例を示す模式図である。(c1)は実施形態2に係る、(c2)は実施形態3に係る、項目選択装置の表示画面の一例を示す模式図である。
【図7】(a1)、(a2)共に、項目選択装置の表示画面のその他の一例を示す模式図である。
【図8】(a1)〜(c2)すべて、項目選択装置の表示画面のその他の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
以下に、本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、項目選択装置に本発明が実現される実施形態を説明するが、各種のコンピュータ、PDA、携帯電話などの情報処理装置においても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下の実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0062】
(実施形態1)
図1は、本発明に係る項目選択装置が実現される典型的な情報処理装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して実施形態1に係る情報処理装置100について説明する。
【0063】
情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェース104と、コントローラユニット105と、外部メモリ106と、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)ドライブ107と、画像処理部108と、音声処理部109と、NIC(Network Interface Card)110と、を備える。
【0064】
なお、項目選択処理用のプログラムおよびデータを記憶したDVD−ROMをDVD−ROMドライブ107に装着して、情報処理装置100の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、本実施形態の項目選択装置が実現される。
【0065】
CPU 101は、情報処理装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0066】
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、DVD−ROMに記録されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。また、ROM 102には、情報処理装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0067】
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他項目選択処理の進行やチャット通信に必要なデータが保持される。
【0068】
インターフェース104を介して接続されたコントローラユニット105は、ユーザが項目選択処理の実行の際に行う操作入力を受け付ける。より詳細には、後述するコントローラ210がユーザにより操作され、その操作情報等を無線通信により受け付ける。なお、コントローラユニット105の詳細については後述する。
【0069】
インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、項目選択処理の進行状態を示すデータ、チャット通信のログ(記録)のデータなどが書き換え可能に記憶される。ユーザは、コントローラユニット105を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記録することができる。
【0070】
DVD−ROMドライブ107に装着されるDVD−ROMには、項目選択処理を実現するためのプログラムと項目選択処理に付随する画像データや音声データが記録される。CPU 101の制御によって、DVD−ROMドライブ107は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 103等に一時的に記憶される。
【0071】
画像処理部108は、DVD−ROMから読み出されたデータをCPU 101や画像処理部108が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部108が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号(映像信号)に変換され画像処理部108に接続されるモニター(後述するディスプレイ290)へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
【0072】
なお、画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
また、仮想3次元空間に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想3次元空間に配置されたポリゴンを所定の視線の方向へ俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
【0073】
さらに、CPU 101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報にしたがって、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画することが可能である。フォント情報は、ROM 102に記録されているが、DVD−ROMに記録された専用のフォント情報を利用することも可能である。
【0074】
音声処理部109は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、外部のスピーカ(後述するディスプレイ290のスピーカ)に供給して音声を出力させる。例えば、音声処理部109は、CPU 101による制御の下、項目選択処理の進行中に発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカから出力させる。
【0075】
NIC 110は、情報処理装置100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
【0076】
このほか、情報処理装置100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 102、RAM 103、外部メモリ106、DVD−ROMドライブ107に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
また、ユーザからの文字列の編集入力を受け付けるためのキーボードや、各種の位置の指定および選択入力を受け付けるためのマウスなどを接続する形態も採用することができる。
【0077】
また、本実施形態の情報処理装置100にかえて、一般的なコンピュータ(汎用のパーソナルコンピュータ等)を項目選択装置として利用することもできる。たとえば、一般的なコンピュータは、上記情報処理装置100と同様に、CPU、RAM、ROM、DVD−ROMドライブ、および、NICを備え、情報処理装置100よりも簡易な機能となる画面処理部を備え、外部記憶装置としてハードディスクを有する他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、コントローラではなく、キーボードやマウスなどを入力装置として利用する。そして、項目選択プログラムをインストールした後に、そのプログラムを実行させると、項目選択装置として機能する。
【0078】
図2は、上述したコントローラユニット105の概要を説明するための外観図である。
コントローラユニット105は、図示するようなコントローラ210とセンサバー220とを含んで構成される。情報処理装置100は、所定のケーブルを介してセンサバー220及びディスプレイ290とそれぞれ接続されている。
【0079】
コントローラ210は、例えば、テレビ等のリモコンと類似した外観を有し、情報処理装置100とワイヤレスで(無線通信によって)接続され、ユーザが片手で持ってそのまま操作可能なコントローラである。
また、センサバー220は、所定の長さの棒状に形成され、ディスプレイ290の上部に、画面の向きに沿って適宜固定される。このセンサバー220には、両端に1つずつ発光素子221が埋設されている。なお、埋設される発光素子221の数は一例であり、これらの数より多くてもよい。
センサバー220は、情報処理装置100から電源供給を受けて発行素子221を適宜発光させる。
【0080】
コントローラ210は、先端にCCDカメラ211が配置され、先端がディスプレイ290に向けられると、このCCDカメラ211がセンサバー220の2つの発光素子221(2つの発光点)を含む画像を撮影する。また、コントローラ210は、内部に無線通信部を備えており、撮影した画像の情報を、無線通信にて情報処理装置100に順次送信する。
そして、情報処理装置100は、コントローラ210から送られた画像中における2つの発光点の位置関係等に基づいて、コントローラ210の位置及び向き等を適宜取得する。例えば、CPU 101及び画像処理部108等は、コントローラ210から見える2つの発光点の位置関係等を解析して、コントローラ210の空間位置及び、その先端の向き(長手軸線の方向)を算定し、最終的に、ユーザがコントローラ210を画面上のどこに向けて操作しているか等を取得する。
なお、このようなコントローラ210の位置等の計測は、例えば、垂直同期割り込み(1/60秒)毎に行われる。
【0081】
また、コントローラ210は、内部に、3軸の加速度センサを備えており、コントローラ210の3軸方向の動きを測定することが可能となっている。なお、このような加速度センサの代わりに、角加速度センサや傾きセンサ等により、コントローラ210の動きを測定してもよい。
コントローラ210は、このような測定結果(例えば、3軸それぞれの加速度情報)を情報処理装置100に順次送信する。
そして、情報処理装置100は、コントローラ210から送られる測定結果に基づいて、コントローラ210の動きを検出する。例えば、ユーザがコントローラ210を振る、ひねる、突くといった動作やその移動方向を取得する。
なお、このようなコントローラ210の動きの検出も、例えば、垂直同期割り込み毎に行われる。
【0082】
コントローラ210の上面には、方向キー212が配置されており、ユーザが手に持って操作する際に、各種の方向指示入力等を行うことができる。また、Aボタン213や、各種ボタン215も上面に配置されており、当該ボタンに対応付けられた指示入力を行うことができる。
【0083】
一方、Bボタン214は、コントローラ210の下面に配置され、その下面に窪みが構成されていることもあり、ユーザが手に持って操作する際に、トリガを引くように押下することができるようになっている。
【0084】
コントローラ210の上面のインジケータ216は、コントローラ210が複数使用された場合でもユーザが識別できるように、適宜点灯する。
コントローラ210の上面に用意された電源ボタン217は、例えば、情報処理装置100のオン・オフを指示する。
【0085】
更に、コントローラ210の内部には、バイブレータ等の振動機構が配置され、情報処理装置100から送られる指示に応答して、振動を発生させることもできるようになっている。
以下では、このようなコントローラ210とセンサバー220との組合せによって、コントローラ210の位置等を測定することを前提に説明する。なお、コントローラ210の位置の測定は、センサバー220の発光点(発光素子221)をCCDカメラ211が撮影する手法に限られず、他の手法でも適宜適用可能である。例えば、センサバー220を介した2地点間の無線通信の時差等から、コントローラ210の位置等を求めてもよく、また、超音波や赤外線等を使用して、三角測量の原理にてコントローラ210の位置等を求めてもよい。
【0086】
図3は、実施形態1に係る項目選択装置の概要構成を示す模式図である。この項目選択装置は、ディスプレイ290に向けたコントローラ210によって、画面上の複数の選択可能な項目の中から任意の項目を指定して選択操作等を行う装置である。以下、本図を参照して説明する。
【0087】
項目選択装置300は、表示部310と、選択部320と、変更部330と、出力部340とを備える。
【0088】
表示部310は、複数の選択可能な項目のそれぞれを、画面内の複数の互いに隣接する表示領域のいずれかに表示する。
【0089】
具体的には、図4(a)のような項目選択画像400を表示する。図4(a)では、選択可能な項目401としてアルファベットの「A」〜「H」の8文字を用い、9個の表示領域402が、項目選択画面400内に上から下へ配置されている。また、図4(a)には、ユーザにより差し向けられたコントローラ210の位置に対応するポインタ403も表示されている。
【0090】
このような表示部310として、例えば、画像処理部108が、RAM 103に記憶された画像情報をディスプレイ290へ表示することにより、機能しうる。
【0091】
選択部320は、コントローラ210の位置ならびに向きに基づいて、複数の表示領域のいずれかを注目領域として選択する。
【0092】
具体的には、コントローラユニット105の機能を用いて、ユーザによって把持されるコントローラ210の位置及び向き(先端の方向)からなる位置情報を順次取得する。
例えば、ディスプレイ290に対するコントローラ210の空間位置及び、その先端(CCDカメラ211)の向き(長軸線の方向)を求める。より詳細には、コントローラ210の3軸方向(X軸,Y軸,Z軸の各方向)の位置と、コントローラ210の長軸線の方向を順次求める。
例えば、垂直同期割り込み(1/60秒)毎に、このような3軸方向の各位置と長軸線の方向からなる位置情報を生成する。
【0093】
そして、選択部320は、取得された位置情報に基づいて、コントローラ210から指し示されるディスプレイ290上の領域を順次算定し、注目領域として選択する。
選択部320は、このように選択された注目領域の情報を、変更部330ならびに出力部340へ供給する。
【0094】
このような選択320として、例えば、CPU 101が、インターフェース104へ接続されたコントローラユニット105と連動することで、機能しうる。
【0095】
変更部330は、注目領域にいずれかの項目が表示されている場合、複数の選択可能な項目の一部が表示される表示領域を隣接する表示領域に変更することにより、当該注目領域にいずれの項目も表示されないようにする。
【0096】
すなわち、選択部320により供給された注目領域の情報を用い、当該注目領域にいずれかの項目が表示されている場合、当該注目領域にいずれの項目も表示されないように、項目の表示される表示領域を変更する。
変更部330は、このように変更された表示される項目の情報を、表示部310へ供給する。
【0097】
このような変更部330として、例えば、CPU 101が、RAM 103に記憶された項目の情報を読み出し、選択部320の情報に基づいて変更することで、機能しうる。
【0098】
出力部340は、注目領域にいずれの項目も表示されておらず、方向キー212のいずれかが押圧操作されている場合、当該注目領域に隣接する表示領域であって、当該押圧操作されている方向キー212の方向に位置する表示領域に、いずれかの項目が表示されていれば、当該項目を選択結果として出力する。
【0099】
具体的には、インターフェース104等の機能を用いて、コントローラ210から無線通信により送られるボタン操作情報を取得し、ユーザがコントローラ210のどのボタンを押下したか等をリアルタイムに取得する。
そして、ボタン操作等によって、コントローラ210の方向キー212がユーザにより押圧されたことを検出した際に、注目領域から方向キー212のキーの方向に項目があれば、出力部340は、その項目を選択結果として出力する。
【0100】
このような出力部340として、例えば、CPU 101が、コントローラ210により選択された項目をRAM 103へ出力することで、機能しうる。
【0101】
図4は、実施形態1に係る項目選択装置300の項目選択画面400の一例を示す模式図である。また、図5は、上述した構成の項目選択装置300において、項目選択処理の流れを示すフローチャートである。以下、この2つの図を参照して項目選択装置300の処理について説明する。
【0102】
まず、図5において、項目選択装置300は、複数の選択可能な項目401を、項目選択画面400内の複数の表示領域402に表示する(ステップS501)。すなわち、図4(a)に示したように、表示部310により、項目選択画面400内に、複数の選択可能な項目401のそれぞれを、項目選択画面400内の複数の互いに隣接する表示領域402のいずれかに表示する。
【0103】
具体的に、図4(a)では、選択可能な項目401としてアルファベットの「A」〜「H」の8文字を用い、9個の表示領域402が、項目選択画面400内に上から下へ配置されている。そして、第1表示領域に項目「A」が、第2表示領域に項目「B」が、以下同様に、第8表示領域に項目「H」が表示されている。一方で、第9表示領域にはいずれの項目401も表示されていない。
【0104】
図5に戻って、次に項目選択装置300は、コントローラ210の位置情報を取得する(ステップS502)。すなわち、取得された位置情報に基づいて、コントローラ210によって指し示されるディスプレイ290(項目選択画面400)上の位置情報を取得する。
【0105】
このコントローラ210の位置情報に対応するものが、図4(a)では、ポインタ403として表示されている。すなわち、ここでは、ユーザがコントローラ210を、第3表示領域の項目「C」の方向へ差し向けており、そのため、項目「C」の表示領域402内にこのポインタ403が表示されている。
【0106】
図5に戻って、次に項目選択装置300は、所定の時間が経過する間、コントローラ210によって同一の表示領域402が指し示されているか否かを判別する(ステップS503)。すなわち、上述したステップS502にて取得した位置情報を用い、ある表示領域402が指し示され始めてから、例えば1秒の時間が経過後に、まだ同一の表示領域402が指し示され続けているか、を判別する。
【0107】
ここで、所定の時間が経過する間、コントローラ210によって同一の表示領域402が指し示されていると判別しなかった場合(ステップS503;NO)、上述したステップS502に処理を戻し、改めてコントローラ210の位置情報を取得し直す。
【0108】
一方、所定の時間が経過する間、コントローラ210によって同一の表示領域402が指し示されていると判別した場合(ステップS503;YES)、項目選択装置300は、その指し示されている表示領域402を、注目領域404として選択する(ステップS504)。
【0109】
具体的には、図4(b)に示したように、コントローラ210によって指し示された第3表示領域が、注目領域404として選択される。ここで、注目領域404は、他の表示領域402と区別されるため、色をつける等、何らかの強調表示がなされてもよい。
【0110】
図5に戻って、次に項目選択装置300は、注目領域404にいずれかの項目401が表示されているか否かを判別する(ステップS505)。
【0111】
注目領域404にいずれかの項目401が表示されていると判別された場合(ステップS505;YES)、項目選択装置300は、項目401が表示される表示領域402を変更する(ステップS506)。すなわち、変更部330により、注目領域404にいずれの項目401も表示されないように、項目401の表示される表示領域402を変更する。
【0112】
具体的には、図4(c)に示したように、「C」〜「H」の6文字は下へ1個、すなわち第4〜第9表示領域へ移動され、一方で「A」と「B」の2文字は移動せず、そのまま第1および第2表示領域に表示され続ける。その結果、注目領域404である第3表示領域には、いずれの項目401も表示されなくなる。
【0113】
図5に戻って、さらに項目選択装置300は、注目領域404に隣接する表示領域402を強調表示する(ステップS507)。すなわち、注目領域404に隣接された表示領域402に表示されている項目401は、出力される項目401の候補なので、他の項目401と区別してユーザが認識できるようにする。
【0114】
具体的に、図4(c)では、注目領域404の上に位置する項目「B」の表示領域402が、上矢印405により強調表示され、下に位置する項目「C」の表示領域402が、下矢印405により強調表示される。
【0115】
一方で、図5に戻って、注目領域404にいずれの項目401も表示されていないと判別された場合(ステップS505;NO)、上述したステップS506とステップS507の処理を行わない。すなわち、項目401が表示されている表示領域402を変更せず、注目領域404に隣接する表示領域402の強調表示も行わなず、以下に示すステップ508、すなわち方向キー212の押圧の判別処理へ移行する。
【0116】
次に、項目選択装置300は、コントローラ210の方向キー212が押圧されているか否かを判別する(ステップS508)。
【0117】
ここで、コントローラ210の方向キー212が押圧されていないと判別された場合(ステップS508;NO)、上述したステップS502に処理を戻し、改めてコントローラ210の位置情報を取得し直す。
【0118】
具体的に、図4(c)において、ユーザが方向キー212を押圧せずに、コントローラ210の方向を変化させ、項目「E」が表示される表示領域402へ新たに差し向けたとする。このとき、ステップS502の処理により、コントローラ210の位置情報が改めて取得され、図4(d)に示したように、位置情報に対応するポインタ403が、項目「E」が表示されている第6表示領域上に、表示される。
【0119】
そして、図4(e)に示したように、所定時間経過後(上述したステップS503;YES)、項目「E」が表示されている第6表示領域402が、上述したステップS504の処理により、改めて注目領域404として選択される。
【0120】
ここでさらに、注目領域404には項目「E」が表示されているので(上述したステップS505;YES)、ステップ506により、項目401が表示される表示領域402が、再び、変更される。
【0121】
具体的には、図4(f)に示したように、「C」〜「E」の3文字は上へ1個、すなわち第3〜第5表示領域へ移動され、一方で「A」、「B」、「F」、「G」、「H」の5文字は移動せず、そのまま第1、第2、第7、第8、第9表示領域に、それぞれ表示され続ける。その結果、注目領域404である第6表示領域には、いずれの項目401も表示されなくなる。
【0122】
さらに、上述したステップS507の処理により、注目領域404の上に位置する項目「E」の表示領域402が、上矢印405により強調表示され、下に位置する項目「F」の表示領域402が、下矢印405により強調表示される。
【0123】
最後に、図5に戻って、ステップS508において、コントローラ210の方向キー212が押圧されていると判別された場合(ステップS508;YES)、項目選択装置300は、押圧されたキーに対応する項目401を出力し(ステップS509)、項目選択処理を終了する。すなわち、出力部340が、押圧されたキーに対応する項目401を選択結果として出力する。
【0124】
具体的に、図4(f)において、ユーザにより方向キー212の上ボタンが押圧された場合には、項目「E」を出力し、下ボタンが押圧された場合は、項目「F」を出力する。
【0125】
ここで、上述したステップS502での所定の時間は、長い時間をとってもよいし、まったくとらずに0秒としてもよい。例えば、0秒とした場合は、ユーザがコントローラ210の位置や方向を変化させると、ただちに注目領域404が移動することになり、迅速な反応が可能になる。一方で、ある程度長い時間(2秒など)をとると、ユーザがコントローラ210を多少動かしても、注目領域404はすぐには移動しないことになる。つまり、例えば、キーやボタンの押圧操作等によって、また手振れ等によって、コントローラ210の向きが意図せずずれてしまう状況でも、注目領域404がすぐには移動しないため、誤選択をより減らすことができるようになる。
【0126】
以上により、本実施形態では、コントローラ210で指し示した項目選択画面400内の位置に近い2つの項目出力候補とされるので、ユーザは項目選択画面400内の位置をそれほど正確に指し示す必要がない。また、最終的にそれぞれの位置に対応する方向キー212を押圧することで選択結果として出力するので、ユーザの直感的な操作で項目401を出力することができる。
【0127】
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態1では、複数の項目401と表示領域402は、項目選択画面400内に上から下へ1次元に配置された。本実施形態では、複数の項目401と表示領域402は、項目選択画面400内に2次元の表状に配置する。以下詳述する。
【0128】
図6は、実施形態2に係る項目選択装置300の表示画面の一例を示す模式図である。図6では、選択可能な項目401としてアルファベットの「A」〜「Z」と、「,」、「.」、「sp」、「del」を合わせた30文字を用い、この30文字の項目401が、6行6列の表状に配置された表示領域402に配置されている。
【0129】
ここで図6(a)では、6行6列に配置された表示領域402に、30文字の項目401が6行5列に配置されている。ここでこれ以降、m行n列目の表示領域402を、第(m,n)表示領域、と表すことにする。すなわち、1行1列目である第(1,1)表示領域に項目「A」が、1行2列目である第(1,2)表示領域に項目「B」が、同様に、1行5列目である第(1,5)表示領域に項目「E」が表示され、さらに、第(2,1)〜第(2,5)表示領域には、それぞれ「F」〜「J」が表示され、引き続き同様に、第(6,1)〜第(6,5)表示領域には「Z」〜「del」が表示されている。一方で、6列目の表示領域402には、いずれの項目401も表示されていない。
【0130】
ここで例えば、ユーザが第(3,3)表示領域にある項目「M」へ向けて、コントローラ210を指し示した場合を考える。図6(a)には、対応するポインタ403が項目「M」の表示領域402上に表示されている。
【0131】
この状況で所定の時間が経過する間、ユーザが項目「M」を指し続けていると、選択部320により、注目領域404が選択される。具体的には、図6(b)に示したように、項目「M」が表示されている第(3,3)表示領域が、注目領域404として選択される。ここで、実施形態1と同様に、注目領域404は、他の表示領域402と区別されるため、色をつける等、何らかの強調表示がなされてもよい。
【0132】
さらにこの状況では、変更部330により、注目領域404にいずれの項目401も表示されないように、項目401の表示される表示領域402を変更される。すなわち、図6(b)では、注目領域404として選択されている第(3,3)表示領域には、項目「M」が表示されているため、この注目領域404にいずれの項目401も表示されないように変更する。
【0133】
具体的には、図6(c1)に示したように、「M」、「N」、「O」までの3文字は右へ1個、すなわち第(3,4)、第(3,5)、第(3,6)表示領域へそれぞれ移動され、一方でそれ以外の文字は移動せず、そのまま同じ表示領域402に表示され続ける。その結果、注目領域404である第(3、3)表示領域には、いずれの項目401も表示されなくなる。
【0134】
さらに、図6(c1)では、注目領域404に隣接する表示領域402が、強調表示されている。すなわち、注目領域404の上に位置する項目「H」の表示領域402が上矢印405により、下に位置する項目「R」の表示領域402が下矢印405により、左に位置する項目「L」の表示領域402が左矢印405により、右に位置する項目「M」の表示領域402が右矢印405により、それぞれ強調表示されている。
【0135】
この状況で、ユーザにより方向キー212の上ボタンが押圧された場合には項目「H」を出力し、下ボタンが押圧された場合は項目「R」を出力し、左ボタンが押圧された場合は項目「L」を出力し、右ボタンが押圧された場合は項目「M」を出力する。
【0136】
本実施形態では、項目選択処理の流れとして、実施形態1の説明に用いた図5のフローチャートがそのまま適用して説明できる。そのため、図(c1)においてユーザが方向キー212を押圧せずにコントローラ210の向きを移動させた場合など、上述した図6(a)、(b)、(c1)の処理以外の流れについては、実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0137】
以上により、本実施形態では、2次元の表状に配置された複数の項目401を選択する際に、コントローラ210で指し示した項目選択画面400内の位置に近い4つの項目401が出力候補とされるので、ユーザは項目選択画面400内の位置をそれほど正確に指し示す必要がない。また、最終的にそれぞれの位置に対応する方向キー212を押圧することで選択結果として出力するので、ユーザの直感的な操作で項目401を出力することができる。
【0138】
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。本実施形態では、実施形態2と同様に、複数の項目401と表示領域402は、項目選択画面400内に2次元の表状に配置されるが、変更部330により項目401の位置を変更する際に、2次元に配置された複数の項目401を、斜めに分割するように変更する。以下詳述する。
【0139】
ここでは、実施形態2と同様に、選択可能な項目401としてアルファベットの「A」〜「Z」と、「,」、「.」、「sp」、「del」を合わせた30文字を用い、この30文字の項目401が、6行6列の表状に配置された表示領域402に配置されている場合を考える。また、実施形態2と同様、図6(a)のように、6行6列に配置された表示領域402に、30文字の項目401が6行5列に配置されている場合を考える。
【0140】
ここでまた同様に、ユーザが第(3,3)表示領域にある項目「M」へ向けて、コントローラ210を指し示し、図6(b)のように、選択部320により、注目領域404が選択される場合を考える。
【0141】
この状況で、実施形態2と同様に、変更部330により、注目領域404にいずれの項目401も表示されないように項目401の表示される表示領域402を変更されるが、本実施形態では、複数の項目401を、斜めに分割するように変更する。
【0142】
具体的には、図6(c2)に示したように、「M」、「N」、「O」までの3文字は右へ1個、すなわち第(3,4)、第(3,5)、第(3,6)表示領域へそれぞれ移動され、さらに、4〜6行目に表示されているすべての項目401も、右へ1個、すなわち、第(4,1)表示領域に表示されていた項目「P」は第(4,2)表示領域へ、第(4,2)表示領域に表示されていた項目「Q」は第(4,3)表示領域へ、以下同様に、第(6,5)表示領域に表示されていた項目「del」は第(6,6)表示領域へ、移動する。
【0143】
さらに、図6(c2)では、注目領域404に隣接する表示領域402が、強調表示されている。すなわち、注目領域404の上に位置する項目「H」の表示領域402が上矢印405により、下に位置する項目「Q」の表示領域402が下矢印405により、左に位置する項目「L」の表示領域402が左矢印405により、右に位置する項目「M」の表示領域402が右矢印405により、それぞれ強調表示されている。
【0144】
この状況で、ユーザにより方向キー212の上ボタンが押圧された場合には項目「H」を出力し、下ボタンが押圧された場合は項目「Q」を出力し、左ボタンが押圧された場合は項目「L」を出力し、右ボタンが押圧された場合は項目「M」を出力する。
【0145】
本実施形態では、項目選択処理の流れとして、実施形態1の説明に用いた図5のフローチャートがそのまま適用して説明でき、また実施形態2とも同様に説明することができる。そのため、上述した図6(a)、(b)、(c2)の処理以外の流れについては、実施形態1および実施形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0146】
以上により、本実施形態では、コントローラ210で指し示した項目選択画面400内の位置を中心として、2次元に配置された項目401が斜めに割れることになるので、ユーザは複数の項目401のうち、どこを指しているのかが分かりやすくなる。
【0147】
なお、上述した実施形態1〜3において、表示領域402は項目選択画面400内に、上から下へ、または左から右への順番で配置されたが、下から上へ、または右から左へ、の順番で、さらに縦横を入れ替えて、配置されてもよい。
【0148】
例えば、図7(a1)は、実施形態1において、表示領域402を下から上へ配置したものであり、第1表示領域に項目「H」が、第2表示領域に項目「G」が、以下同様に、第8表示領域に項目「A」が表示されていて、第9表示領域にはいずれの項目も表示されていない。すなわち、図4(a)では、最も下の表示領域402にいずれの項目も表示されていなかったが、図7(a1)では最も上の表示領域402にいずれの項目も表示されていないことになる。
【0149】
ここで、ユーザが項目選択画面400内の項目「C」へ向けてコントローラ210を差し向けると、図7(a2)に示したように、項目「A」、項目「B」、項目「C」が、1個上の表示領域へ移動することになる。
【0150】
さらに、実施形態3における例として、図8(a1)、図8(b1)、図8(c1)はそれぞれ、図6(a)における項目選択画面400内の表示領域402の配置を、上下を反転して、左右を反転して、縦横を交換して、配置したものである。
【0151】
具体的に、図8(a1)では、第(1,1)表示領域は表示領域402の中で最も左下に位置しており、そこから上方向に第(2、1)、第(3,1)、第(4,1)表示領域、右方向に第(1、2)、第(1,3)、第(1,4)表示領域と続き、最も右上に第(6,6)表示領域が位置する。すなわち、図(a)と比べて上下が反転している。
一方、図8(b1)では、第(1,1)表示領域は表示領域402の中で最も右上に位置しており、そこから下方向に第(2、1)、第(3,1)、第(4,1)表示領域、左方向に第(1、2)、第(1,3)、第(1,4)表示領域と続き、最も左下に第(6,6)表示領域が位置する。すなわち、図(a)と比べて左右が反転している。
さらに、図8(c1)では、第(1,1)表示領域は表示領域402の中で最も左上に位置しており、そこから右方向に第(2、1)、第(3,1)、第(4,1)表示領域、下方向に第(1、2)、第(1,3)、第(1,4)表示領域と続き、最も右下に第(6,6)表示領域が位置する。すなわち、図6(a)と比べて縦と横(行と列)が、入れ替わっている。
【0152】
図8(a1)では、図6(a)と同様に、最も右の列の表示領域402に項目401が配置されていない。ここでユーザが項目選択画面400内の項目「M」へ向けてコントローラ210を差し向けると、図6(c2)では項目「M」と、右に配置されていた項目「N」、項目「O」、そして下の行に配置されていたすべての項目が、右へ1個表示領域402を移動した。ここで図8(a2)では、項目「M」、項目「N」、項目「O」とともに移動するのは、下の行に配置されていた項目ではなく、項目「M」より上の行に配置されていたすべての項目が1個表示領域402を右へ移動することになる。この結果、図6(c2)とは逆の斜めの方向に、項目が割れることになる。
【0153】
一方、図8(b1)では、図6(a)とは表示領域402が左右に反転した順序で配置されているため、最も左の列の表示領域402に、いずれの項目も表示されていない。ここで同じくユーザが項目選択画面400内の項目「M」へ向けてコントローラ210を差し向けると、図8(b2)に示したように、項目「M」と、項目「M」より左、または下に配置された項目すべてが、1個左の表示領域402へ移動することになる。
【0154】
また、図8(c1)では、図6(a)とは表示領域402が縦横交換した順序で配置されているため、最も下の列の表示領域402に、いずれの項目も表示されていない。ここで同じくユーザが項目選択画面400内の項目「M」へ向けてコントローラ210を差し向けると、図8(c2)に示したように、項目「M」と、項目「M」より下、または右に配置された項目すべてが、1個下の表示領域402へ移動することになる。
【0155】
さらに、上述した例以外にも、上下と左右を同時に反転するなど、異なった組合せによって、複数の項目401が異なる割れ方をする場合も考えられ、そのような形態にしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0156】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが把持して位置や向きを変化させると画面内の注目位置が変化するコントローラを使用して、画面内に表示されている項目を選択するのに好適な項目選択装置、項目選択方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0157】
100 情報処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェース
105 コントローラユニット
106 外部メモリ
107 DVD−ROMドライブ
108 画像処理部
109 音声処理部
110 NIC
210 コントローラ
211 CCDカメラ
212 方向キー
213 Aボタン
214 Bボタン
215 各種ボタン
216 インジケータ
217 電源ボタン
220 センサバー
221 発光素子
290 ディスプレイ
300 項目選択装置
310 表示部
320 選択部
330 変更部
340 出力部
400 項目選択画面
401 項目
402 表示領域
403 ポインタ
404 注目領域
405 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧操作可能な方向キーを複数有し、ユーザに把持されるコントローラ、
複数の選択可能な項目のそれぞれを、画面内の複数の互いに隣接する表示領域のいずれかに表示する表示部、
前記コントローラの位置ならびに向きに基づいて、前記複数の表示領域のいずれかを注目領域として選択する選択部、
前記注目領域にいずれかの項目が表示されている場合、前記複数の選択可能な項目の一部が表示される表示領域を隣接する表示領域に変更することにより、当該注目領域にいずれの項目も表示されないようにする変更部、
前記注目領域にいずれの項目も表示されておらず、前記方向キーのいずれかが押圧操作されている場合、当該注目領域に隣接する表示領域であって、当該押圧操作されている方向キーの方向に位置する表示領域に、いずれかの項目が表示されていれば、当該項目を選択結果として出力する出力部、
を備えることを特徴とする項目選択装置。
【請求項2】
請求項1に記載の項目選択装置であって、
前記選択可能な項目は、第1項目から第n項目までのn個であり、
前記表示領域は、第1表示領域から第n+1表示領域までのn+1個であり、
第1表示領域から第n+1表示領域までは、前記画面内に一列に配置され、
前記注目領域が第i表示領域であって、いずれかの項目が表示されている場合、前記変更部は、
(a)第1項目から第i−1項目までを表示すべき表示領域を、第1表示領域から第i−1表示領域までに、それぞれ変更し、
(b)第i項目から第n項目までを表示すべき表示領域を、第i+1表示領域から第n+1表示領域までに、それぞれ変更し、
前記注目領域が第i表示領域であって、いずれの項目も表示されていない場合、前記出力部は、
(p)前記押圧操作されている方向キーが、第i表示領域から第i−1表示領域へ向かう方向である場合、第i−1項目を選択結果として出力し、
(q)前記押圧操作されている方向キーが、第i表示領域から第i+1表示領域へ向かう方向である場合、第i項目を選択結果として出力する、
ことを特徴とする項目選択装置。
【請求項3】
請求項1に記載の項目選択装置であって、
前記選択可能な項目は、第(1,1)項目から第(m,n)項目までのm×n個であり、
前記表示領域は、第(1,1)表示領域から第(m,n+1)表示領域までのm×(n+1)個であり、
前記m×(n+1)個の表示領域は、m行n+1列の表状に配置され、
前記注目領域が第(i,j)表示領域であって、いずれかの項目が表示されている場合、前記変更部は、
(a)第(1,1)項目から第(i−1,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(1,1)項目から第(i−1,n)項目までにそれぞれ変更し、
(b)第(i,1)項目から第(i,j−1)項目までを表示すべき表示領域を、第(i,1)項目から第(i,j−1)項目までにそれぞれ変更し、
(c)第(i,j)項目から第(i,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(i,j+1)項目から第(i,n+1)項目までにそれぞれ変更し、
(d)第(i+1,1)項目から第(i+1,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(i+1,1)項目から第(i+1,n)項目までにそれぞれ変更し、
前記注目領域が第(i,j)表示領域であって、いずれの項目も表示されていない場合、前記出力部は、
(p)前記押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i,j−1)表示領域へ向かう方向である場合、第(i,j−1)項目を選択結果として出力し、
(q)前記押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i,j+1)表示領域へ向かう方向である場合、第(i,j)項目を選択結果として出力し、
(r)前記押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i−1,j)表示領域へ向かう方向である場合、第(i−1,j)項目を選択結果として出力し、
(s)前記押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i+1,j)表示領域へ向かう方向である場合、第(i+1,j)項目を選択結果として出力する、
ことを特徴とする項目選択装置。
【請求項4】
請求項1に記載の項目選択装置であって、
前記選択可能な項目は、第(1,1)項目から第(m,n)項目までのm×n個であり、
前記表示領域は、第(1,1)表示領域から第(m,n+1)表示領域までのm×(n+1)個であり、
前記m×(n+1)個の表示領域は、m行n+1列の表状に配置され、
前記注目領域が第(i,j)表示領域であって、いずれかの項目が表示されている場合、前記変更部は、
(a)第(1,1)項目から第(i−1,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(1,1)項目から第(i−1,n)項目までにそれぞれ変更し、
(b)第(i,1)項目から第(i,j−1)項目までを表示すべき表示領域を、第(i,1)項目から第(i,j−1)項目までにそれぞれ変更し、
(c)第(i,j)項目から第(i,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(i,j+1)項目から第(i,n+1)項目までにそれぞれ変更し、
(d)第(i+1,1)項目から第(i+1,n)項目までを表示すべき表示領域を、第(i+1,2)項目から第(i+1,n+1)項目までにそれぞれ変更し、
前記注目領域が第(i,j)表示領域であって、いずれの項目も表示されていない場合、前記出力部は、
(p)前記押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i,j−1)表示領域へ向かう方向である場合、第(i,j−1)項目を選択結果として出力し、
(q)前記押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i,j+1)表示領域へ向かう方向である場合、第(i,j)項目を選択結果として出力し、
(r)前記押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i−1,j)表示領域へ向かう方向である場合、第(i−1,j)項目を選択結果として出力し、
(s)前記押圧操作されている方向キーが、第(i,j)表示領域から第(i+1,j)表示領域へ向かう方向である場合、第(i+1,j−1)項目を選択結果として出力する、
ことを特徴とする項目選択装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の項目選択装置であって、
前記変更部が、前記注目領域にいずれの項目も表示されないように変更した場合、前記表示部が、当該注目領域に隣接する表示領域を強調表示する、
ことを特徴とする項目選択装置。
【請求項6】
押圧操作可能な方向キーを複数有し、ユーザに把持されるコントローラを備える項目選択装置にて実行される項目選択方法であって、
前記項目選択装置は、表示部と、選択部と、変更部と、出力部と、を備え、
前記表示部が、複数の選択可能な項目のそれぞれを、画面内の複数の互いに隣接する表示領域のいずれかに表示する表示工程、
前記選択部が、前記コントローラの位置ならびに向きに基づいて、前記複数の表示領域のいずれかを注目領域として選択する選択工程、
前記変更部が、前記注目領域にいずれかの項目が表示されている場合、前記複数の選択可能な項目の一部が表示される表示領域を隣接する表示領域に変更することにより、当該注目領域にいずれの項目も表示されないようにする変更工程、
前記出力部が、前記注目領域にいずれの項目も表示されておらず、前記方向キーのいずれかが押圧操作されている場合、当該注目領域に隣接する表示領域であって、当該押圧操作されている方向キーの方向に位置する表示領域に、いずれかの項目が表示されていれば、当該項目を選択結果として出力する出力工程、
を備えることを特徴とする項目選択方法。
【請求項7】
押圧操作可能な方向キーを複数有し、ユーザに把持されるコントローラを備える項目選択装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記プログラムは前記コンピュータを、
複数の選択可能な項目のそれぞれを、画面内の複数の互いに隣接する表示領域のいずれかに表示する表示部、
前記コントローラの位置ならびに向きに基づいて、前記複数の表示領域のいずれかを注目領域として選択する選択部、
前記注目領域にいずれかの項目が表示されている場合、前記複数の選択可能な項目の一部が表示される表示領域を隣接する表示領域に変更することにより、当該注目領域にいずれの項目も表示されないようにする変更部、
前記注目領域にいずれの項目も表示されておらず、前記方向キーのいずれかが押圧操作されている場合、当該注目領域に隣接する表示領域であって、当該押圧操作されている方向キーの方向に位置する表示領域に、いずれかの項目が表示されていれば、当該項目を選択結果として出力する出力部、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−203987(P2011−203987A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70446(P2010−70446)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】