顔を整形するシートマスク

【課題】シートに含まれる中間層の物理的な圧力により、顔のたるみを解消し、顔の形を整形する化粧シートの提供。
【解決手段】皮膚表面に粘着可能な粘着層と外側の布等の間に、肌に負担をかけないシリコン、ポリウレタンなどのエラストマー等の柔らかく弾力性のある厚みを持った中間層を設け、肌の形を整形しようとする場所に貼り付ける。シートを目元用と、顎から頬にかけてのものに分けることにより、顔の表情等による多少の動きによっても剥離しにくくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、皮膚表面のたるみの予防や改善に有効な化粧シートに関する。
【背景技術】
【０００２】
加齢により、人の皮膚は弾力性を失いたるみが発生しやすくなる。
また、若年であっても紫外線被爆、睡眠不足、栄養バランスが崩れた状態が長時間続くと、皮膚にたるみを生じやすくなり、特に顔面の場合、常に外気にさらされ、人の目に付きやすく、そのたるみによって老けた印象をもたらし、美容上も好ましいものではない。
これらへの対策として、物理的にたるみを目立たなくする方法等が知られている。その他、化粧品、パック材、また、美容整形などの方法がある。
【０００３】
前記の物理的方法としては、例えば、特開２００２−４５２３２号公報（特許文献１）では、テープの両端に粘着部分を設け、皮膚の所定の箇所に貼付するものが開示されており、特開平１０−２３４４６９（特許文献２）では、接着部分を設けた皮膚のばしバンドが開示されている。
いずれも、単に物理的に引っ張るのみであり、完全なたるみ改善につながるものではなかった。
また、化粧品やパックなどを用いる方法は、効果が一時的であるとともに、化粧やパックをするために手間や時間を要する。
美容整形の場合、費用がかかり、安全性の点などで問題が多く、また後遺症が起きる場合もあり、手軽にできるものではない。
【先行技術文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００２−４５２３２号公報
【特許文献２】特開平１０−２３４４６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上述の問題点を解決すべく検討した結果、手軽に簡単に、物理的な引張りではなく、肌に当たる粘着シートと外側の基層シートの間に中間層を設ける事によって、物理的な圧力により肌のたるみを押し上げ、顔の形を整形するシートである。
【課題を解決する手段】
【０００６】
すなわち、本発明は、以下の構成を基本とするものである。
（イ）皮膚表面に粘着可能な粘着層を設け、外側には布等のシートを設け、その中間層にエラストマー等を設ける事により、物理的な圧力によりたるみの発生を抑え、かつ、整形する事を特徴とする化粧シート。
（ロ）目元と、顎から頬にかけてのシートを２種類に分ける事により、顔の動きによって粘着部分が剥離しにくい事を特徴とする化粧シート。
以上のように構成された顔を整形するシートマスク。
【発明の効果】
【０００７】
本発明では、皮膚を物理的に圧力をかけて、徐々に形を整形させるシートを提供する事が可能である。
さらに、本発明のシートを、目元と、顎から頬にかけてのシートの２種類に分ける事により、日中でも就寝時の使用時でも、多少の顔の動きに対しても、粘着部分が剥れにくくする事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】本発明の使用状態を示した説明図
【図２】本発明の目元部分左側の要部を拡大した説明図
【図３】本発明の頬部分左側の要部を拡大した説明図
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
（イ）肌に当たる面は、皮膚粘着可能なアクリル系粘着剤、ゲル粘着剤、シリコン粘着剤等の接着剤が、肌に負担をかけず、また皮膚の角質剥離等の負担も少ないので適している。
（ロ）中間層は、肌に負担をあまり掛けないシリコン、ポリウレタンなどのエラストマー等の柔らかく弾力性のあるものを、肌側及び下方部に厚みを持たせ、目元および頬を下から持ち上げるようになだらかにカットしたものとする。
（ハ）外側の面は、不織布等などを用いる。
本発明は以上の構成よりなる。
本発明を使用する場合は、接着剤側を肌に合わせ、時間を置くこと。
【符号の説明】
【００１０】
１肌接着面
２中間層
３布等

【特許請求の範囲】
【請求項１】
皮膚表面に粘着可能な粘着層を設け、外側の布等の間に中間層を設けた化粧シートにおいて、中間層の形により顔の形を整形する事を特徴とする化粧シート。
【請求項２】
目元と、顎から頬にかけてのシートに分ける事により、顔の表情等による多少の動きによっても剥離しにくい事を特徴とする請求項１の化粧シート。

【図１】