説明

顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク

【課題】 旅先でのエレガントな安眠、熟睡を提供する。
【解決手段】
アイマスク、シート、共に両面テープを貼っておく。シートは使い捨てとすることができる。シートサイズは、最小、顔から肩までが隠れる。軽装な女性には健康にも良い。最大、顔から胸が隠れる。使用後は、機内、車内の飲食時のひざ掛け、ナプキン等として再利用すると良い。メモを書く場所を設ける。メモは寝方に依り伝わらない事が有が、それは自己責任になる。アイマスクが無い場合は、シートを、額、髪、メガネの縁に付けると、簡易フェイス、アイマスクになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレガントで品位ある安眠を目的にしたアイマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
女性が旅行の赴く道程、旅先での機内・車内において、軽装のまま、或いは、口を開けたまま寝てしまうことがある。このような場合、寝顔や軽装のままの身体を他人に見られてしまう心配がある。このような心配への対策として、アイマスクにシートを付けておくと、顔だけでなく上半身(肩、胸等)を覆うことができて、安心してホッとし、熟睡することができる。
[特開2001−129014号公報]
特開2001−129014号公報には、乗り物内等で、睡眠中にだらしなく開いてしまった口等を隠すことのできる顔カバー付きアイマスクが開示されている。当該アイマスクには、目隠し部1aとゴムひも1bとからなるアイマスク1の下方に顔カバー2が設けられている。
当該アイマスクを使用することによって、睡眠中に開いてしまった口やよだれを隠すことができるので、だらしない顔を他人に見られる心配がなく恥ずかしい思いをしないですむ。
さらに、だらしない顔を見られる心配がないので、飛行機や電車等の乗り物内でも安心してじっくり眠ることができる。
また、顔カバーがアイマスクに着脱自在に設けられたものでは、自宅での睡眠時には顔カバーを取り外してアイマスクのみを使用することもできる。
また、ポケットの設けられたものでは、ハーブや芳香ビーズ等の香材を入れて使うことができるのでリラックスして安眠できる。
また、ハーブ等の香材が内蔵されたものでは、リラックスして気持ちよく安眠することができる。
また、呼吸孔の設けられたものでは、息苦しさがないので、顔を被った時に息苦しさを敏感に感じる人でも気持ちよく安眠できる。
【0003】
[実登2001−129014号公報]
実登2001−129014号公報には、装身することで眼部への遮光効果と共に、耳部の保温効果を発揮し、その上耳部への防音効果をも発揮して秀れた熟睡効果を発揮する画期的なアイマスクが開示されいている。当該アイマスクは、目隠し部材1の両端部に頭部に掛け回すバンド2を設けたアイマスクにおいて、この目隠し部材1の両端部に耳を覆う耳当て部3を連設状態に設けたことを特徴とする。
本考案は上述のように、目隠し部材の両端部に耳当て部を連設状態に設けて構成したから、従来のアイマスクと同様の眼部の遮光効果に加えて,耳部の保温,並びに騒音や雑音の防音効果が得られる。
当該アイマスクを使用することにより、耳当て部により耳が良好に保温されるから冬でも耳に冷たさを感じることがなく、しかもこの耳当て部が防音効果も果たすし、目隠し部材の遮光効果も得られるから、就寝時の秀れた熟睡効果を発揮することができる。
また、単に目隠し部材の両端部に耳当て部を連設状態に設けるだけで構成し得るから、コストも掛からず従来製品と略同様の製作工程にて容易に製品化し得る。
また、額覆い部により額を、頬覆い部により頬を覆うことにより、顔面がより広く覆われて一層保温効果が高められる。
また、耳当て部を防音性を備えた素材で構成することにより、より高い防音効果を得ることができる。
また、耳を二重に保護し、更に袋体によって布団から出ている頭と共に、首から肩に至るまで冷気から保護することにより、体が冷えず、トイレももよおすこともなくぐっすりと熟睡できる。
【0004】
[実開平03−005416号公報]
実開平03−005416号公報には、両眼を覆う横長のカバー主体と、該カバー主体から下方の顔面を覆う吊下げカバーとから構成され、前記カバー主体の左右両端に耳掛け紐を取付け、かつカバー主体の下端部内面及び吊下げカバーの上端部外面に互いに係合する係止具を対向して固着し、吊下げカバーをカバー主体に着脱可能に固定したことを特徴とする吊下げカバー付き安眠用眼帯が開示されている。
当該安眠用眼帯を使用することにより、カバー主体を装着することにより両眼は勿論、カバー主体より下方の顔面も吊り下げカバーによって覆われるので、寝顔を他人に見られる虞れがなく安心して睡眠をとることができる。それに吊下げカバーは簡単に取り外しをすることができるので、必要に応じてカバー主体のみでも使用でき非常に便利である。
【0005】
[実開平03−111318号公報]
実開平03−111318号公報には、表面に透明シートのポケットが形成された遮光性マスク本体と、前記ポケットに挿脱自在に装填され、表面に任意のメッセージが表示されたメッセージカードとから構成されているアイマスクが開示されている。
遮光性を有するマスク本体の表面に、任意のメッセージを施すことができるので、「○○時に起こして下さい。」、「○○駅で起こして下さい。」、「食事には起こして下さい。」、「ご訪問を歓迎します。」その他の伝言を表して眼部に装着して使用することにより、周囲の者がメッセージに応答し得、以て、安心して熟睡できるという効果を奏する。
【0006】
[特開2004−298579号公報]
特開2004−298579号公報には、アイマスクを袋状にし、その中にフェースカバーを収納しているので、アイマスク内からフェースカバーを引き出して顔にアイマスクを装着することで、顔全体を覆うことができるため、寝顔を人に見られることなく安眠できるフェースカバー収納アイマスクが開示されている。
乗り物の中や外出先で眠る時、寝顔は人に見られたくないものであり、従来のアイマスクでは光を遮るだけで顔は隠れないという難点があったが、当該アイマスクを使用することにより、乗り物で睡眠をとる際に、寝顔を他人に見られることがなくなる。
【0007】
[実開平5−62226号公報]
実開平5−62226号公報には、両眼を覆うアイマスク本体1と、両眼下方の顔部を覆う顔カバー5とを備え、前記アイマスク本体1の一面に、前記顔カバー5の収容部が開口を下方に向けて形成されており、前記収容部内に前記顔カバー1の上端が取り付けられてなる顔カバー付きアイマスクが開示されている。
当該アイマスクを使用することにより、両眼をアイマスク本体で覆って安眠を導くとともに、必要に応じて、アイマスク本体側の収容部内から引き出した顔カバーによって両眼下方の顔部も同時に覆って、寝顔を他人に見られるのを防いで、より一層の安眠を導くことのできる。
【0008】
しかしながら、後述した[特許文献1]〜[特許文献6]の何れも、単に顔面を覆い隠す機能があるのみであり、上半身(肩部から胸部)を覆い隠す機能がない。
また、後述した[特許文献1]〜[特許文献6]の何れも、面ファスナーを使用し、シート部の再使用を意図しており、衛生上問題があった。
【特許文献1】特開2001−129014号公報
【特許文献2】実登2001−129014号公報
【特許文献3】実開平03−005416号公報
【特許文献4】実開平03−111318号公報
【特許文献5】特開2004−298579号公報
【特許文献6】実開平5−62226号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来のアイマスクは、両眼を中心とした顔を覆うものが一般的である。
最近の女性の服装は、日々開放的となってきて、軽装の場合は肩部や胸部の露出度が高く、ボディーラインがあらわな場合が多い。
開放的な服装のまま、公共交通機関(電車・バス・航空機等)の客室において、安心して熟睡することは、防犯上も、見た目も良くない。
従来の顔面カバー付きアイマスクにおいては、両面ファスナーとアイマスクが、再度使用するときのために、面ファスナー(オステープとメステープの複体)により接合されている。
面ファスナーは、凸(オステープ)と凹(メステープ)の2個1組により構成され、一方がないと他方を使用することができず、単体では使用することができない。
面ファスナーは,再利用を前提とした手段であり、アイマスクにシートを付ける手段としては、面ファスナーを使用することが一般的である。
面ファスナーを使用することにより、シートは複数回使用されることになるが、シートには、呼吸の際に息がかかってしまうので、洗濯等をしないまま複数回使用することは、衛生上の観点から、好ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願の発明者は、このような従来の技術における問題点に鑑み、鋭意検討を進めた結果、衛生上の観点から、面ファスナーをす要せずに、両面テープを使用することにより、シートの再使用を抑止し、使い捨てとすることができる、顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスクを発明するに至った。
【0011】
[請求項1に係る発明] 頭掛けゴムBを有するアイマスクAに、
顔、及び、肩から胸部にかけての上半身を覆い隠すためのシートDを、
両面テープ(単体粘着物)Cで
貼り付けたことを特徴とした
顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク。
【0012】
[請求項2に係る発明] 両面テープ(単体粘着物)Cの二面の接着面のうち、一方の接着面Xの剥離紙を剥がしてアイマスクAの表面(顔面に触れる面と反対側の面)又は裏面(顔面に触れる側面)に貼付し、他方の接着面Yの剥離紙は剥がさずにそのままの状態としたアイマスクAと、
シートDとからなり、
使用時に接着面Yの剥離紙を剥がして、接着面YでアイマスクAとシートDとを接着することができることを特徴とした
キットとしての顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク。
【0013】
[請求項3に係る発明] 両面テープ(単体粘着物)Cの二面の接着面のうち、一方の接着面Xの剥離紙を剥がしてシートDに貼付し、他方の接着面Yの剥離紙は剥がさずにそのままの状態としたシートDと、
アイマスクAとからなり、
使用時に接着面Yの剥離紙を剥がして、接着面YでアイマスクAとシートDとを接着することができることを特徴とした
キットとしての顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク。
【0014】
[請求項4に係る発明] シートDに伝言表示箇所Eを設けたことを特徴とする、
請求項1乃至3の何れかに記載した
顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク。
【0015】
両面テープは、面ファスナーのような複体接着物(オステープとメステープからなる複体の粘着物)と異なり、一つの粘着物からなる特徴を有し、剥離紙を剥がすことにより、簡単に貼り付けることができる。
本願に係る顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスクの使用により、肩部から胸部までシートで覆うことができ、女性は、公共交通機関(電車・バス・航空機・船舶等)の客室において安心して熟睡をすることができる。
また、シートDには、メモを表示しておくこともできる。
アイマスクAは、黒系が多いので、シートDの色としては、色物、柄物が好ましく使用される。
【0016】
図1及び図2に示したように、アイマスクAには両面テープCが付けてある。
両面テープCを貼る場所はマスクAの形に依り変えることが好ましい。
裏面、表面のどちらでも良い。1箇所、もしくは、2箇所以上付けることが好ましい。 アイマスクAの型は何でも良い。但し使い捨ての為、両面テープを貼る部分は小さくすると良い。
【0017】
図4に示したシートDは、通気性の良い、布類、紙類等、通気性がある物なら何でも良い。
シートDに、両面テープC(単体粘着物)で安易に取り外し可能なものを付ける。
貼付場所は1箇所、又は2箇所以上が好ましい(図4に示す例は、3ヶ所)。
大きさ、型は、用途によりかえることが好ましい。しかし使い捨ての為テープの貼る場所は小さくした方が良い。
【0018】
本願発明に係る、顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスクは、1度使用すると、シートDの部分は、剥がし取って、捨てることもできる。
すなわち、面ファスナーのかわりとして、両面テープ(単体粘着物)を使用することにより、面ファスナーの場合とは異なり、再使用することがなくなると共に、接着面を剥がすことにより、機内・車内において、飲食時のナプキンとして、再利用することができる。
【発明の効果】
【0019】
最近の女性の服装は、日々開放的となってきて、軽装の場合は肩部や胸部の露出度が高く、ボディーラインがあらわな場合が多い。
本願発明に係る顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスクを使用することにより、開放的な服装のまま、公共交通機関(電車・バス・航空機等)の客室の座席で着用することにより、顔面〜肩部〜胸部を覆い隠すことができ、安心して熟睡することができ、防犯上も有益な効果を得ることができると共に、エレガントに睡眠をすることができる。
【0020】
また、本願発明に係る顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスクを使用することにより、シートを使い捨てにすることにより衛生的に有益な効果を得ることができる。
【0021】
また、本願発明に係る顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスクを使用することにより、冷気が直接体に吹きかかることを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本願発明の実施形態に係るアイマスクについて、図を参照して説明をする。
図1及び図2には、顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスクの実施形態を示した。
この図においては、市販のアイマスクAに両面テープ(単体粘着物)Cを付けてある。アイマスクの型は何でも良い。テープを付ける場所はアイマスクの型により、変え、1箇所、2箇所以上と変えると良い。場所は何処でもよい。
【0023】
図3はアイマスクAと、シートDを合体させたものである。
【0024】
図4には、アイマスクAに付ける使い捨てシートDを示した。
一度シートを剥がす等して、接着部が取れてしまったことにより、再度シートを付けることができない場合には、使い捨てシートDに両面テープ(単体粘着物)Cを付けておくことにより、再度合体させることができる。
また、手持ちのアイマスクAが無い場合は、シートDを、額、髪、メガネ等に貼り付けると、シートDが簡易フェイス、アイマスクにもなる。
【0025】
図1〜図4において、本願発明に係るアイマスクの部材(アイマスク部A、頭部掛けゴム部B、両面テープ部C、シート部D、伝言表示箇所E)を示した。
シート部Dは、概ね一辺が300〜400ミリメートルの長方形又は正方形である。
アイマスク部Aは、顔面に着用した場合、幅が概ね180ミリメートル程度、高さが概ね80ミリメートルである。
図5〜図6において、本願発明に係るアイマスクを着用した形態の写真を示した。
【0026】
図4に示すシートDの大きさは、最小、顔から肩が隠れる位、最大は、顔から、胸が隠れる位が女性に特に良い。
シートDは、軽量、且つ、通気性が良ければ特に制限されない。
【0027】
図1、図2、及び、図4に示すように、テープの位置と数は、シートD、アイマスクAの形状等に応じて変えることができる。
伝言表示箇所Eの位置と数も、特に制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施形態に係る現存アイマスクに両面テープを付けた例。
【図2】実施形態に係る現存アイマスクに両面テープを付けた例。
【図3】アイマスクに、両面テープを付け、使い捨て可能なシートを合体させた状態。
【図4】アイマスクAに貼り付けるための使い捨てシートD。両面テープCと伝言表示箇所Dの具体例。
【図5】アイマスクの装着状態を示す写真。
【図6】アイマスクの好ましい形態を示す写真。
【符号の説明】
【0029】
A アイマスク
B 頭掛けゴム
C 両面テープ(単体接着物)
D シート
E 伝言場所
X 両面テープ(単体接着物)の一方の接着面
Y 両面テープ(単体接着物)の他方の接着面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭掛けゴムBを有するアイマスクAに、
顔、及び、肩から胸部にかけての上半身を覆い隠すためのシートDを、
両面テープ(単体粘着物)Cで
貼り付けたことを特徴とした
顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク。
【請求項2】
両面テープ(単体粘着物)Cの二面の接着面のうち、一方の接着面Xの剥離紙を剥がしてアイマスクAの表面(顔面に触れる面と反対側の面)又は裏面(顔面に触れる側面)に貼付し、他方の接着面Yの剥離紙は剥がさずにそのままの状態としたアイマスクAと、
シートDとからなり、
使用時に接着面Yの剥離紙を剥がして、接着面YでアイマスクAとシートDとを接着することができることを特徴とした
キットとしての顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク。
【請求項3】
両面テープ(単体粘着物)Cの二面の接着面のうち、一方の接着面Xの剥離紙を剥がしてシートDに貼付し、他方の接着面Yの剥離紙は剥がさずにそのままの状態としたシートDと、
アイマスクAとからなり、
使用時に接着面Yの剥離紙を剥がして、接着面YでアイマスクAとシートDとを接着することができることを特徴とした
キットとしての顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク。
【請求項4】
シートDに伝言表示箇所Eを設けたことを特徴とする、
請求項1乃至3の何れかに記載した
顔面及び上半身を覆う使い捨てシート付きのアイマスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−57522(P2010−57522A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219971(P2008−219971)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【特許番号】特許第4253705号(P4253705)
【特許公報発行日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【出願人】(596110774)