顧客フォロープログラムおよび顧客フォローシステム
【課題】特に車のように購入しっぱなしでなく、その後の点検・整備・軽補修等のフォローが必要な商品の販売業者がフォロー体制を効率良く且つ漏れ無く構築するのに適した、プログラム及びコンピュータシステムの提供。
【解決手段】会員登録画面上での入力を介して顧客情報を登録する会員登録機能と、商品登録画面上での入力を介して商品情報を登録する商品登録機能と、フォロー登録要求に答えて、顧客情報と商品情報中の当該顧客の購入を期待できる商品とをリンクさせると共にその商品の購入が期待できる予定日時を登録するフォロー登録機能と、予定日時の入力により該当する顧客の顧客情報と商品とをフォロー情報として画面提示するフォロー抽出機能とを備える。これにより、フォロー登録により顧客が必要となる商品がその商品を必要とする時期と共に登録されており、フォロー抽出により時期毎にそのリストを表示させることができる。
【解決手段】会員登録画面上での入力を介して顧客情報を登録する会員登録機能と、商品登録画面上での入力を介して商品情報を登録する商品登録機能と、フォロー登録要求に答えて、顧客情報と商品情報中の当該顧客の購入を期待できる商品とをリンクさせると共にその商品の購入が期待できる予定日時を登録するフォロー登録機能と、予定日時の入力により該当する顧客の顧客情報と商品とをフォロー情報として画面提示するフォロー抽出機能とを備える。これにより、フォロー登録により顧客が必要となる商品がその商品を必要とする時期と共に登録されており、フォロー抽出により時期毎にそのリストを表示させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客へのフォローを効率良く且つ漏れ無くするのに適した、顧客フォロープログラムおよびそのプログラムを利用して構築したコンピュータシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車を所有すると、日常の点検・整備・軽補修は車を維持するのに必要な行為となるが、車を自動車整備工場で購入してもこれらの用事でその整備工場まで来る人は多くはなく、SSやカー用品店に持ち込まれる場合が多い。
これは、自動車整備工場は、顧客が一旦来店するとその顧客が点検等を要求した部分だけでなく、気になる部分も確認せざるを得なかったことや、従来から車検だけに着目して顧客に手紙等でアプローチしていたため、日常の点検・整備・軽補修で来店する人が限られ、その結果として益々SSやカー用品店よりも割高となる悪循環に陥っていた。
【0003】
而して、日常の点検・整備・軽補修に関しても適切な時期に顧客にアプローチするフォロー体制を敷いて、来店数を増やすことができれば、日常の点検・整備・軽補修の費用もSS店やカー用品店に対抗する価格で提供することができるはずである。
通常、商品の販売者は、誰もが購入者を顧客として取り込んでいくことを目指しており、最近ではそれを効率的に達成できることを謳った顧客管理ソフトが各種販売されている。
しかしながら、上記した事情で、自動車整備工場用に提案される顧客管理ソフトは顧客の車検の時期を管理する単なる車検管理ソフトに留まっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、購入してもらった商品、特に車のように購入しっぱなしでなく、その後の点検・整備・軽補修等のフォローが必要な商品の販売業者がフォロー体制を効率良く且つ漏れ無く構築するのに適した、新規且つ有効なプログラム及びそのプログラムで構築するコンピュータシステムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、会員登録画面上での入力を介して顧客情報を登録する会員登録機能と、商品登録画面上での入力を介して商品情報を登録する商品登録機能と、フォロー登録要求に答えて、顧客情報と商品情報中の当該顧客の購入を期待できる商品とをリンクさせると共にその商品の購入が期待できる予定日時を登録するフォロー登録機能と、予定日時の入力により該当する顧客の顧客情報と商品とをフォロー情報として画面提示するフォロー抽出機能とを、コンピュータに実現させる顧客フォロープログラムである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載した顧客フォロープログラムにおいて、フォロー登録機能では商品毎にその営業状況の入力を促し、フォロー抽出機能では上記の営業情報も画面提示することを特徴とする顧客フォロープログラムである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載した顧客フォロープログラムにおいて、メール形式のフォロー要求に答えてフォロー情報を該当顧客宛にメール送信するメール送信機能を備えることを特徴とする顧客フォロープログラムである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載した顧客フォロープログラムにおいて、顧客を車の購入者とし、商品情報を車の各種部品で設定することを特徴とする顧客フォロープログラムである。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載した顧客フォロープログラムをコンピュータで実現させた顧客フォローシステムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の顧客フォローシステムでは、購入してもらった商品、特に車の日常の点検・整備・軽補修でも顧客に当該車を購入した整備工場の存在を意識させて再来店を無理なく促せる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態に係る顧客フォローシステムの構成図である。
【図2】初期メニュー画面である。
【図3】会員登録処理のフローチャートである。
【図4】「会員カルテ画面」である。
【図5】フォロー商品のマスター登録処理のフローチャートである。
【図6】「マスター登録画面」である。
【図7】「商品マスター画面」である。
【図8】顧客へのフォロー商品の登録処理のフローチャートである。
【図9】「会員カルテ画面」である。
【図10】「フォロー品登録画面」である。
【図11】顧客へのフォロー商品の登録処理のフローチャートである。
【図12】「フォロー抽出画面」である。
【図13】「抽出/分析結果画面」である。
【図14】「会員カルテ画面」である。
【図15】メールの文面例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の顧客フォローシステムのイメージ的な構成図を、図1に示す。
この顧客フォローシステム1では、作業用コンピュータ3(本体(CPU+メモリ)、ディスプレイ、マウス・キーボード等の入力部、通信部を備える)をハード資源として利用しており、インターネット等の通信ネットワークを介して、メール送信や管理側のサーバコンピュータへの接続が可能となっている。
このシステム1では、作業用コンピュータ3の処理部(CPU)が、上記した周囲のハード資源と協働しながら、会員登録機能5と、商品登録機能7と、フォロー登録機能9と、フォロー抽出機能11と、メール送信機能13とを専用プログラム及びOSに従って処理を実行することで実現しており、サーバコンピュータは主にデータベースのバックアップのために用いられている。
データベースとしては、代表的なものは、会員情報マスター15、商品情報マスター17、メールテンプレート19である。
【0013】
以下、各処理に分けて説明する。
すべて初期メニュー画面である「Co−Cact」(図2)から処理別の画面を表示し、その画面に従って作業者がキーボード入力したりマウスをクリックして各種ボタンを選択したりすることで処理が進行する。
【0014】
(会員登録処理:図3のフローチャート)
会員登録機能5の働きにより行われる。作業者が「Co−Cact」上の「会員登録」ボタンを選択すると、その要求に答えて先ず「会員カルテ画面」(図4)を表示する。この画面には車を購入した人、すなわち顧客の人情報である氏名、住所、メールアドレスと、当該車の車名、車検日、ナンバープレート、車両区分等の車情報の入力欄が設けられており、作業者に入力を促すフォームになっている。
作業者が上記した人情報を入力し、入力終了を意味する「登録・更新」ボタンを選択すると、その情報を会員情報マスター15に保存する。「登録・更新」ボタンを選択すると、「会員カルテ画面」(図4)は入力欄が空欄に初期化されるので、複数の人情報を会員登録する場合には上記作業を繰り返す。
作業者が、会員登録すべき人すべての作業が終了して、「閉じる」ボタンを選択すると、「会員カルテ画面」を閉じて処理を終了する。
【0015】
(フォロー商品のマスター登録処理:図5のフローチャート)
商品登録機能7の働きにより行われる。作業者が「Co−Cact」上の「マスター登録」ボタンを選択すると、その要求に答えて先ず「マスター登録画面」(図6)を表示する。さらに、この画面上の「商品マスター」ボタンを選択すると、「商品マスター画面」(図7)を表示する。この画面には各種商品の種類、金額等の入力欄が設けられており、作業者に入力を促すフォームになっている。なお、入力対象となる商品にはブレーキパット、ファンベルト等の狭義の商品だけでなく、車検、整備等のサービスに属するようなものも含まれる。
【0016】
作業者が上記した商品情報を入力し、その入力終了を意味する「新規登録」ボタンを選択すると、その情報を商品情報マスター17に保存する。「新規登録」ボタンを選択すると、「商品マスター画面」(図7)は入力欄が空欄に初期化されるので、複数の商品情報を登録する場合には上記作業を繰り返す。
作業者が、登録すべき商品すべての作業が終了して、「閉じる」ボタンを選択すると、「商品マスター画面」を閉じ、さらに「マスター登録画面」上で「閉じる」ボタンを選択するとその画面を閉じて処理を終了する。
【0017】
(顧客へのフォロー商品の登録処理:図8のフローチャート)
フォロー登録機能9の働きにより行われる。
作業者が「Co−Cact」上の「会員抽出」ボタンを選択し、さらに会員抽出画面上で特定の顧客の名前を入力して抽出を要求すると、その要求に答えて先ずその顧客の「会員カルテ画面」(図9)を表示する。この画面ではその顧客の人情報と車情報を提示する。
そこで、「フォロー」タグを選択すると、そのフォロー登録要求に答えて「フォロー品登録画面」(図10)を表示して、各種の入力を促す。作業者は、商品の入力欄にマスター登録した商品から当該顧客の購入を期待できる商品を選択して入力し、併せて、「予定日時」に購入を期待できる予定日時を入力し、「区分」に営業状況の情報としてこれからフォローすべきであると注意喚起するワードである「見込み」を選択して入力する。
【0018】
作業者が上記した顧客に対応したフォロー情報を入力し、その入力終了を意味する「登録・更新」ボタンを選択すると、その情報を会員情報マスター15に保存する。この処理により、その顧客にその商品がリンクされてフォロー対象となる。「登録・更新」ボタンを選択すると、「フォロー品登録画面」(図10)は入力欄が空欄に初期化されるので、複数のフォロー品を登録する場合には上記作業を繰り返す。
作業者が、フォロー登録すべき商品すべての作業が終了して、「閉じる」ボタンを選択すると、「フォロー品登録画面」を閉じ、さらに「会員カルテ画面」上で「閉じる」ボタンを選択するとその画面を閉じて処理を終了する。
【0019】
(顧客へのフォロー商品の登録処理:図11のフローチャート)
フォロー抽出機能11の働きにより行われる。作業者が「Co−Cact」上の「フォロー抽出」ボタンを選択すると、その要求に答えて「フォロー抽出画面」(図12)を表示し、フォローすべき時期の選択を促す。
そこで、時期、例えば「今月フォロー」ボタンを選択すると、「抽出/分析結果画面」(図13)を表示して、その時期に該当する顧客の一覧を提示する。その中からある顧客を選択すると、当該顧客の「会員カルテ画面」(図14)を表示する。この画面では、フォロー品の情報である商品の種類および金額、予定日時、さらには「実施区分」が提示されている。
【0020】
作業者はこの「会員カルテ画面」(図14)から、この顧客へのフォロー品を確認する。作業者は、この確認に基づいて、この顧客に電話、手紙、メール等で連絡を取り、フォロー品を購入した方が良い時期が来たことを知らせ、再来店を無理なく促すことになる。その時期に該当する顧客が複数いる場合には、作業者は「会員カルテ画面」(図14)を閉じて「抽出/分析結果画面」(図13)に戻して、すべての顧客に対して上記作業を行う。
【0021】
メール送信は、メール送信機能13の働きを利用して連携して行われる。メール形式のフォロー要求に答えてフォロー情報を該当顧客宛にメール送信する。具体的には、作業者が「抽出/分析結果画面」(図13)上の「PCメール配信」、「携帯メール配信」ボタンを選択すると、メールテンプレート19を呼び出し、そのフォロー商品の情報を埋め込んだメール(図15)を作成して、一斉配信する。
【0022】
この他、車検のフォローについても、同様の機能が備えられており、作業者が「Co−Cact」上の「車検抽出」ボタンを選択すると、その要求に答えて車検情報が画面上に提示する。
【0023】
(変化対応処理)
営業状況が変化した場合、例えば、顧客が予約したり、購入したり、或いは明確に拒絶されたりしてその後のフォローが必要無くなった場合には、作業者が「フォロー品登録画面」(図10)を上記した操作により呼び出して、区分の欄の表示を変更すると、会員情報マスター15の保存内容を上書きして更新する。
【0024】
(バックアップ処理)
作業者が「Co−Cact」上の「データ送信」ボタンを選択すると、サーバコンピュータに各種マスターで保存されているデータをバックアップ用に送信する。
【0025】
本発明のシステムによれば、ボタン操作を中心としており、直観的操作で使い方は簡単である。また、メール機能の併用により、商品確認から顧客宛の連絡まで一貫した処理が外部委託せずに会社内で負担無く済ませることができる。
【0026】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、顧客情報はリストアップできるので、メルマガ配信に利用したり、ハガキの宛名やタックシールの印字にも利用することも考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の顧客フォローシステムは、特に自動車整備工場での顧客フォローに有用である。
【符号の説明】
【0028】
1…顧客フォローシステム 3…作業用コンピュータ
5…会員登録機能 7…商品登録機能 9…フォロー登録機能
11…フォロー抽出機能 13…メール送信機能
15…会員情報マスター 17…商品情報マスター
19…メールテンプレート
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客へのフォローを効率良く且つ漏れ無くするのに適した、顧客フォロープログラムおよびそのプログラムを利用して構築したコンピュータシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車を所有すると、日常の点検・整備・軽補修は車を維持するのに必要な行為となるが、車を自動車整備工場で購入してもこれらの用事でその整備工場まで来る人は多くはなく、SSやカー用品店に持ち込まれる場合が多い。
これは、自動車整備工場は、顧客が一旦来店するとその顧客が点検等を要求した部分だけでなく、気になる部分も確認せざるを得なかったことや、従来から車検だけに着目して顧客に手紙等でアプローチしていたため、日常の点検・整備・軽補修で来店する人が限られ、その結果として益々SSやカー用品店よりも割高となる悪循環に陥っていた。
【0003】
而して、日常の点検・整備・軽補修に関しても適切な時期に顧客にアプローチするフォロー体制を敷いて、来店数を増やすことができれば、日常の点検・整備・軽補修の費用もSS店やカー用品店に対抗する価格で提供することができるはずである。
通常、商品の販売者は、誰もが購入者を顧客として取り込んでいくことを目指しており、最近ではそれを効率的に達成できることを謳った顧客管理ソフトが各種販売されている。
しかしながら、上記した事情で、自動車整備工場用に提案される顧客管理ソフトは顧客の車検の時期を管理する単なる車検管理ソフトに留まっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、購入してもらった商品、特に車のように購入しっぱなしでなく、その後の点検・整備・軽補修等のフォローが必要な商品の販売業者がフォロー体制を効率良く且つ漏れ無く構築するのに適した、新規且つ有効なプログラム及びそのプログラムで構築するコンピュータシステムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、会員登録画面上での入力を介して顧客情報を登録する会員登録機能と、商品登録画面上での入力を介して商品情報を登録する商品登録機能と、フォロー登録要求に答えて、顧客情報と商品情報中の当該顧客の購入を期待できる商品とをリンクさせると共にその商品の購入が期待できる予定日時を登録するフォロー登録機能と、予定日時の入力により該当する顧客の顧客情報と商品とをフォロー情報として画面提示するフォロー抽出機能とを、コンピュータに実現させる顧客フォロープログラムである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載した顧客フォロープログラムにおいて、フォロー登録機能では商品毎にその営業状況の入力を促し、フォロー抽出機能では上記の営業情報も画面提示することを特徴とする顧客フォロープログラムである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載した顧客フォロープログラムにおいて、メール形式のフォロー要求に答えてフォロー情報を該当顧客宛にメール送信するメール送信機能を備えることを特徴とする顧客フォロープログラムである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載した顧客フォロープログラムにおいて、顧客を車の購入者とし、商品情報を車の各種部品で設定することを特徴とする顧客フォロープログラムである。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載した顧客フォロープログラムをコンピュータで実現させた顧客フォローシステムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の顧客フォローシステムでは、購入してもらった商品、特に車の日常の点検・整備・軽補修でも顧客に当該車を購入した整備工場の存在を意識させて再来店を無理なく促せる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態に係る顧客フォローシステムの構成図である。
【図2】初期メニュー画面である。
【図3】会員登録処理のフローチャートである。
【図4】「会員カルテ画面」である。
【図5】フォロー商品のマスター登録処理のフローチャートである。
【図6】「マスター登録画面」である。
【図7】「商品マスター画面」である。
【図8】顧客へのフォロー商品の登録処理のフローチャートである。
【図9】「会員カルテ画面」である。
【図10】「フォロー品登録画面」である。
【図11】顧客へのフォロー商品の登録処理のフローチャートである。
【図12】「フォロー抽出画面」である。
【図13】「抽出/分析結果画面」である。
【図14】「会員カルテ画面」である。
【図15】メールの文面例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の顧客フォローシステムのイメージ的な構成図を、図1に示す。
この顧客フォローシステム1では、作業用コンピュータ3(本体(CPU+メモリ)、ディスプレイ、マウス・キーボード等の入力部、通信部を備える)をハード資源として利用しており、インターネット等の通信ネットワークを介して、メール送信や管理側のサーバコンピュータへの接続が可能となっている。
このシステム1では、作業用コンピュータ3の処理部(CPU)が、上記した周囲のハード資源と協働しながら、会員登録機能5と、商品登録機能7と、フォロー登録機能9と、フォロー抽出機能11と、メール送信機能13とを専用プログラム及びOSに従って処理を実行することで実現しており、サーバコンピュータは主にデータベースのバックアップのために用いられている。
データベースとしては、代表的なものは、会員情報マスター15、商品情報マスター17、メールテンプレート19である。
【0013】
以下、各処理に分けて説明する。
すべて初期メニュー画面である「Co−Cact」(図2)から処理別の画面を表示し、その画面に従って作業者がキーボード入力したりマウスをクリックして各種ボタンを選択したりすることで処理が進行する。
【0014】
(会員登録処理:図3のフローチャート)
会員登録機能5の働きにより行われる。作業者が「Co−Cact」上の「会員登録」ボタンを選択すると、その要求に答えて先ず「会員カルテ画面」(図4)を表示する。この画面には車を購入した人、すなわち顧客の人情報である氏名、住所、メールアドレスと、当該車の車名、車検日、ナンバープレート、車両区分等の車情報の入力欄が設けられており、作業者に入力を促すフォームになっている。
作業者が上記した人情報を入力し、入力終了を意味する「登録・更新」ボタンを選択すると、その情報を会員情報マスター15に保存する。「登録・更新」ボタンを選択すると、「会員カルテ画面」(図4)は入力欄が空欄に初期化されるので、複数の人情報を会員登録する場合には上記作業を繰り返す。
作業者が、会員登録すべき人すべての作業が終了して、「閉じる」ボタンを選択すると、「会員カルテ画面」を閉じて処理を終了する。
【0015】
(フォロー商品のマスター登録処理:図5のフローチャート)
商品登録機能7の働きにより行われる。作業者が「Co−Cact」上の「マスター登録」ボタンを選択すると、その要求に答えて先ず「マスター登録画面」(図6)を表示する。さらに、この画面上の「商品マスター」ボタンを選択すると、「商品マスター画面」(図7)を表示する。この画面には各種商品の種類、金額等の入力欄が設けられており、作業者に入力を促すフォームになっている。なお、入力対象となる商品にはブレーキパット、ファンベルト等の狭義の商品だけでなく、車検、整備等のサービスに属するようなものも含まれる。
【0016】
作業者が上記した商品情報を入力し、その入力終了を意味する「新規登録」ボタンを選択すると、その情報を商品情報マスター17に保存する。「新規登録」ボタンを選択すると、「商品マスター画面」(図7)は入力欄が空欄に初期化されるので、複数の商品情報を登録する場合には上記作業を繰り返す。
作業者が、登録すべき商品すべての作業が終了して、「閉じる」ボタンを選択すると、「商品マスター画面」を閉じ、さらに「マスター登録画面」上で「閉じる」ボタンを選択するとその画面を閉じて処理を終了する。
【0017】
(顧客へのフォロー商品の登録処理:図8のフローチャート)
フォロー登録機能9の働きにより行われる。
作業者が「Co−Cact」上の「会員抽出」ボタンを選択し、さらに会員抽出画面上で特定の顧客の名前を入力して抽出を要求すると、その要求に答えて先ずその顧客の「会員カルテ画面」(図9)を表示する。この画面ではその顧客の人情報と車情報を提示する。
そこで、「フォロー」タグを選択すると、そのフォロー登録要求に答えて「フォロー品登録画面」(図10)を表示して、各種の入力を促す。作業者は、商品の入力欄にマスター登録した商品から当該顧客の購入を期待できる商品を選択して入力し、併せて、「予定日時」に購入を期待できる予定日時を入力し、「区分」に営業状況の情報としてこれからフォローすべきであると注意喚起するワードである「見込み」を選択して入力する。
【0018】
作業者が上記した顧客に対応したフォロー情報を入力し、その入力終了を意味する「登録・更新」ボタンを選択すると、その情報を会員情報マスター15に保存する。この処理により、その顧客にその商品がリンクされてフォロー対象となる。「登録・更新」ボタンを選択すると、「フォロー品登録画面」(図10)は入力欄が空欄に初期化されるので、複数のフォロー品を登録する場合には上記作業を繰り返す。
作業者が、フォロー登録すべき商品すべての作業が終了して、「閉じる」ボタンを選択すると、「フォロー品登録画面」を閉じ、さらに「会員カルテ画面」上で「閉じる」ボタンを選択するとその画面を閉じて処理を終了する。
【0019】
(顧客へのフォロー商品の登録処理:図11のフローチャート)
フォロー抽出機能11の働きにより行われる。作業者が「Co−Cact」上の「フォロー抽出」ボタンを選択すると、その要求に答えて「フォロー抽出画面」(図12)を表示し、フォローすべき時期の選択を促す。
そこで、時期、例えば「今月フォロー」ボタンを選択すると、「抽出/分析結果画面」(図13)を表示して、その時期に該当する顧客の一覧を提示する。その中からある顧客を選択すると、当該顧客の「会員カルテ画面」(図14)を表示する。この画面では、フォロー品の情報である商品の種類および金額、予定日時、さらには「実施区分」が提示されている。
【0020】
作業者はこの「会員カルテ画面」(図14)から、この顧客へのフォロー品を確認する。作業者は、この確認に基づいて、この顧客に電話、手紙、メール等で連絡を取り、フォロー品を購入した方が良い時期が来たことを知らせ、再来店を無理なく促すことになる。その時期に該当する顧客が複数いる場合には、作業者は「会員カルテ画面」(図14)を閉じて「抽出/分析結果画面」(図13)に戻して、すべての顧客に対して上記作業を行う。
【0021】
メール送信は、メール送信機能13の働きを利用して連携して行われる。メール形式のフォロー要求に答えてフォロー情報を該当顧客宛にメール送信する。具体的には、作業者が「抽出/分析結果画面」(図13)上の「PCメール配信」、「携帯メール配信」ボタンを選択すると、メールテンプレート19を呼び出し、そのフォロー商品の情報を埋め込んだメール(図15)を作成して、一斉配信する。
【0022】
この他、車検のフォローについても、同様の機能が備えられており、作業者が「Co−Cact」上の「車検抽出」ボタンを選択すると、その要求に答えて車検情報が画面上に提示する。
【0023】
(変化対応処理)
営業状況が変化した場合、例えば、顧客が予約したり、購入したり、或いは明確に拒絶されたりしてその後のフォローが必要無くなった場合には、作業者が「フォロー品登録画面」(図10)を上記した操作により呼び出して、区分の欄の表示を変更すると、会員情報マスター15の保存内容を上書きして更新する。
【0024】
(バックアップ処理)
作業者が「Co−Cact」上の「データ送信」ボタンを選択すると、サーバコンピュータに各種マスターで保存されているデータをバックアップ用に送信する。
【0025】
本発明のシステムによれば、ボタン操作を中心としており、直観的操作で使い方は簡単である。また、メール機能の併用により、商品確認から顧客宛の連絡まで一貫した処理が外部委託せずに会社内で負担無く済ませることができる。
【0026】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、顧客情報はリストアップできるので、メルマガ配信に利用したり、ハガキの宛名やタックシールの印字にも利用することも考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の顧客フォローシステムは、特に自動車整備工場での顧客フォローに有用である。
【符号の説明】
【0028】
1…顧客フォローシステム 3…作業用コンピュータ
5…会員登録機能 7…商品登録機能 9…フォロー登録機能
11…フォロー抽出機能 13…メール送信機能
15…会員情報マスター 17…商品情報マスター
19…メールテンプレート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員登録画面上での入力を介して顧客情報を登録する会員登録機能と、商品登録画面上での入力を介して商品情報を登録する商品登録機能と、フォロー登録要求に答えて、顧客情報と商品情報中の当該顧客の購入を期待できる商品とをリンクさせると共にその商品の購入が期待できる予定日時を登録するフォロー登録機能と、予定日時の入力により該当する顧客の顧客情報と商品とをフォロー情報として画面提示するフォロー抽出機能とを、コンピュータに実現させる顧客フォロープログラム。
【請求項2】
請求項1に記載した顧客フォロープログラムにおいて、
フォロー登録機能では商品毎にその営業状況の入力を促し、フォロー抽出機能では上記の営業情報も画面提示することを特徴とする顧客フォロープログラム。
【請求項3】
請求項1または2に記載した顧客フォロープログラムにおいて、
メール形式のフォロー要求に答えてフォロー情報を該当顧客宛にメール送信するメール送信機能を備えることを特徴とする顧客フォロープログラム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載した顧客フォロープログラムにおいて、
顧客を車の購入者とし、商品情報を車の各種部品で設定することを特徴とする顧客フォロープログラム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載した顧客フォロープログラムをコンピュータで実現させた顧客フォローシステム。
【請求項1】
会員登録画面上での入力を介して顧客情報を登録する会員登録機能と、商品登録画面上での入力を介して商品情報を登録する商品登録機能と、フォロー登録要求に答えて、顧客情報と商品情報中の当該顧客の購入を期待できる商品とをリンクさせると共にその商品の購入が期待できる予定日時を登録するフォロー登録機能と、予定日時の入力により該当する顧客の顧客情報と商品とをフォロー情報として画面提示するフォロー抽出機能とを、コンピュータに実現させる顧客フォロープログラム。
【請求項2】
請求項1に記載した顧客フォロープログラムにおいて、
フォロー登録機能では商品毎にその営業状況の入力を促し、フォロー抽出機能では上記の営業情報も画面提示することを特徴とする顧客フォロープログラム。
【請求項3】
請求項1または2に記載した顧客フォロープログラムにおいて、
メール形式のフォロー要求に答えてフォロー情報を該当顧客宛にメール送信するメール送信機能を備えることを特徴とする顧客フォロープログラム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載した顧客フォロープログラムにおいて、
顧客を車の購入者とし、商品情報を車の各種部品で設定することを特徴とする顧客フォロープログラム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載した顧客フォロープログラムをコンピュータで実現させた顧客フォローシステム。
【図1】
【図3】
【図5】
【図8】
【図11】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図3】
【図5】
【図8】
【図11】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−84159(P2013−84159A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224457(P2011−224457)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(511034088)静岡シェル石油販売株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(511034088)静岡シェル石油販売株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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