説明

風向調整用レジスタ

【課題】外枠部品が互いに確実に接続されたレジスタを提供する。
【解決手段】外枠と該外枠に組み付けられた複数のブレード12とを具備する風向調整用レジスタは、2つの外枠部品10,11によって外枠が構成されている。各外枠部品10,11の端部プレート部分10B,10C.11B,11Cに係合壁面が設けられている。これら係合壁面が互いに係合することによって外枠部品10,11が係止力をもって互いに接続されている。これら係合壁面が互いに係合する領域の長さであって外枠部品10,11の長手方向に沿った長さが外枠部品10,11の端部プレート部分10B,10C.11B,11Cの厚みよりも長い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風向調整用レジスタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に風向調整用レジスタが記載されている。このレジスタは、概して、直方体の形状をしており、2つの外枠部品(特許文献1において参照符号11、12で示されている)と、複数のブレード(特許文献1において参照符号13、14で示されている)と、一本のロッド(特許文献1において参照符号15で示されている)とからなる。これら外枠部品、ブレード、および、ロッドはそれぞれ独立して製造され、これら外枠部品、ブレード、および、ロッドを互いに組み付けることによってレジスタが製造される。
【0003】
特許文献1に記載のレジスタの外枠部品は、それぞれ、レジスタの外枠の半体を構成している。外枠部品はこれらが互いに接続されることによってレジスタの外枠を構成している。詳細には、一方の外枠部品の長手方向の両側面に長手方向外方に突出する突起(特許文献1において参照符号11k、11lで示されている)がそれぞれ設けられていると共に、他方の外側部品の長手方向の両側面に長手方向に貫通する開口(特許文献1において参照符号12k、12lで示されている)がそれぞれ設けられている。さらに、一方の外枠部品の長手方向の両側面に長手方向に貫通する開口(特許文献1において参照符号11m、11nで示されている)がそれぞれ設けられていると共に、他方の外枠部品の長手方向の両側面に長手方向外方に突出する突起(特許文献1において参照符号12m、12nで示されている)がそれぞれ設けられている。そして、これら外枠部品が互いに組み付けられるときに一方の外枠部品の突起が他方の外枠部品の開口に入り込んで互いに係合すると共に一方の外枠部品の開口に他方の外枠部品の突起が入り込んで互いに係合することによってこれら外枠部品が一定の係止力をもって互いに接続される。
【0004】
なお、特許文献1に記載のレジスタのブレードは互いに接続された外枠部品の間に回動可能に配置されている。また、特許文献1に記載のレジスタのロッドはブレードに連結されており、ロッドを操作することによって外枠部品間におけるブレードの回動位置が調節される。
【0005】
また、特許文献2にも風向調整用レジスタが記載されている。このレジスタは、概して、直方体の形状をしており、2つの外枠部品(特許文献2において参照符号11、12で示されている)と、複数のブレード(特許文献2において参照符号13、14で示されている)と、一本のロッド(特許文献2において参照符号15で示されている)とからなる。これら外枠部品、ブレード、および、ロッドはそれぞれ独立して製造され、これら外枠部品、ブレード、および、ロッドを互いに組み付けることによってレジスタが製造される。
【0006】
特許文献2に記載のレジスタの外枠部品は、それぞれ、レジスタの外枠の半体を構成している。外枠部品はこれらが互いに接続されることによってレジスタの外枠を構成している。詳細には、一方の外枠部品の長手方向の両側面に長手方向外方に突出する突起(特許文献2において参照符号11c2、11d2で示されている)がそれぞれ設けられていると共に、他方の外側部品の長手方向の両側面に長手方向に貫通する開口(特許文献2において参照符号12b2、12c2で示されている)がそれぞれ設けられている。そして、これら外枠部品が互いに組み付けられるときに一方の外枠部品の突起が他方の外枠部品の開口に入り込んで互いに係合することによってこれら外枠部品が一定の係止力をもって互いに接続される。
【0007】
なお、特許文献1に記載のレジスタのブレードは互いに接続された外枠部品の間に回動可能に配置されている。また、特許文献1に記載のレジスタのロッドはブレードに連結されており、ロッドを操作することによって外枠部品間におけるブレードの回動位置が調節される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭61−191414号公報
【特許文献2】特開平9−133397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、一般的には、熱可塑性の合成樹脂から細長い部品が製造された場合、その部品はその長手方向における中央領域を中心として全体的に撓む傾向にある。この傾向は外枠部品の長手方向の長さが長いほど顕著になる。特許文献1にはレジスタが熱可塑性の合成樹脂からなる旨が記載されているから、特許文献1に記載のレジスタの外枠部品は熱可塑性合成樹脂から製造されていることになる。また、特許文献2には外枠部品が熱可塑性の合成樹脂からなる旨が記載されている。そして、特許文献1に記載の外枠部品も特許文献2に記載の外枠部品も長手方向の長さが比較的長い部品であるので、これら外枠部品はその長手方向における中央領域を中心として全体的に撓む傾向にあることになる。
【0010】
上述したように、特許文献1に記載の外枠部品も特許文献2に記載の外枠部品もその長手方向の両側面において長手方向外方に突出する突起と長手方向に貫通する開口との係合によって接続されている。一方、外枠部品が互いに接続されているとき、その長手方向における中央領域を中心とした撓みが外枠部品の両端部を互いから離そうとする。このとき、外枠部品の係合部分が円弧を描くように移動しようとするので、特許文献1や特許文献2に記載されている形式でもって外枠部品が互いに接続されている場合、突起が開口から抜け出て外枠部品が外れてしまうことがある。
【0011】
このことは、外枠部品が熱可塑性の合成樹脂から製造されていなくても、その長手方向における中央領域を中心として全体的に撓む傾向を有する外枠部品を接続することによってレジスタの外枠が形成される場合にも当てはまる。
【0012】
以上のことに鑑み、本発明の目的は、外枠部品が互いに確実に接続されたレジスタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願の発明は、外枠と該外枠に組み付けられた複数のブレードとを具備する風向調整用レジスタに関する。そして、第1外枠部品と第2外枠部品とによって前記外枠が構成されている。そして、第1外枠部品が1つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分と2つの厚みの薄い端部プレート部分とを有する。そして、第1外枠部品の一方の端部プレート部分が第1外枠部品の本体プレート部分の長手方向の一端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在していると共に、第1外枠部品の他方の端部プレート部分が第1外枠部品の本体プレート部分の長手方向の他端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在している。また、第2外枠部品の一方の端部プレート部分が第2外枠部品の本体プレート部分の長手方向の一端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在していると共に、第2外枠部品の他方の端部プレート部分が第2外枠部品の本体プレート部分の長手方向の他端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在している。そして、第1外枠部品の一方の端部プレート部分が第2外枠部品の一方の端部プレート部分に接続されていると共に、第1外枠部品の他方の端部プレート部分が第2外枠部品の他方の端部プレート部分に接続されている。そして、第1外枠部品の一方の端部プレート部分に第1係合壁面が設けられていると共に、第2外枠部品の一方の端部プレート部分に第2係合壁面が設けられている。そして、第1係合壁面が第1外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第1外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に延在していると共に、第2係合壁面が第2外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第2外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に延在している。そして、第1係合壁面と第2係合壁面とが互いに係合することによって第1外枠部品の一方の端部プレート部分と第2外枠部品の一方の端部プレート部分とが係止力をもって互いに接続されている。そして、本発明では、第1係合壁面と第2係合壁面とが係合する領域の長さであって第1外枠部品および第2外枠部品の長手方向に沿った長さが第1係合壁面を備えた第1外枠部品の端部プレート部分または第2係合壁面を備えた第2外枠部品の端部プレート部分の厚みよりも長い。
【0014】
これによれば、第1外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みが第1外枠部品に生じている場合、または、第2外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みが第2外枠部品に生じている場合であっても、第1外枠部品の一方の端部プレート部分と第2外枠部品の一方の端部プレート部分との接続が第1外枠部品の撓みまたは第2外枠部品の撓みによって外れることが抑制されるという効果が得られる。
【0015】
すなわち、第1外枠部品に撓みが生じている場合において、第1外枠部品と第2外枠部品とが互いに接続されると、第1外枠部品の撓みが解消された形で第1外枠部品が第2外枠部品に接続されていることから、このとき、第1外枠部品にはそれを撓ませようとする応力が内在していることになる。したがって、第1外枠部品の一方の端部プレート部分が第1外枠部品の長手方向中央領域を中心として第2外枠部品の一方の端部プレート部分から離れる方向に円弧を描くように移動しようとする力が第1外枠部品の一方の端部プレート部分に働く。ここで、第1係合壁面と第2係合壁面とが係合する領域の長さであって第1外枠部品および第2外枠部品の長手方向に沿った長さが比較的短いと、これら係合壁面の係合が上記第1外枠部品の一方の端部プレート部分の円弧を描くように移動しようとする力に耐えられず、これら係合壁面の係合が外れてしまうが、この長さが第1外枠部品の一方の端部プレート部分または第2外枠部品の一方の端部プレート部分の厚みよりも長ければ、これら係合壁面の係合が外れてしまうことを確実に防止することができ、あるいは、少なくとも、これら係合壁面の係合が外れてしまうことを抑制することができることが本願の発明者らの研究によって明らかになった。
【0016】
本発明では、この長さが第1外枠部品の一方の端部プレート部分または第2外枠部品の一方の端部プレート部分の厚みよりも長くなっているのであるから、第1外枠部品の撓みによって第1係合壁面と第2係合壁面との係合が外れてしまうことが抑制されるのである。同様の理由から、第2外枠部品に撓みが生じている場合においても、第2外枠部品の撓みによって第1係合壁面と第2係合壁面との係合が外れてしまうことが抑制される。
【0017】
以上の理由から、本発明によれば、第1外枠部品の一方の端部プレート部分と第2外枠部品の一方の端部プレート部分との接続が第1外枠部品の撓みまたは第2外枠部品の撓みによって外れることが抑制されるという効果が得られるのである。
【0018】
また、上記発明において、第1係合壁面または第2係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記第1外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられた第1係合壁面が第1外枠部品の撓みによる第1外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に第1外枠部品の一方の端部プレート部分から突出する突起によって提供されると共に、前記第2外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられた第2係合壁面が第2外枠部品の撓みによる第2外枠部品の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に第2外枠部品の端部プレート部分から突出する突起によって提供される。
【0019】
また、上記発明において、第1係合壁面または第2係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記第1外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられた第1係合壁面が第1外枠部品の撓みによる第1外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に第1外枠部品の一方の端部プレート部分から突出する突起によって提供されると共に、前記第2外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられた第2係合壁面が第2外枠部品の撓みによる第2外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に第2外枠部品の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって提供される。
【0020】
なお、上記発明において、前記第1係合壁面が第1外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられているのに加えて、別の第1係合壁面が第1外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられていると共に、前記第2係合壁面が第2外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられているのに加えて、別の第2係合壁面が第2外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられていてもよい。この場合、前記別の第1係合壁面が第1外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第1外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に延在していると共に、前記別の第2係合壁面が第2外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第2外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に延在しており、前記別の第1係合壁面と前記別の第2係合壁面とが互いに係合することによって第1外枠部品の他方の端部プレート部分と第2外枠部品の他方の端部プレート部分とが係止力をもって互いに接続されており、前記別の第1係合壁面と前記別の第2係合壁面とが係合する領域の長さであって第1外枠部品および第2外枠部品の長手方向に沿った長さが前記別の第1係合壁面を備えた第1外枠部品の端部プレート部分または前記別の第2係合壁面を備えた第2外枠部品の端部プレート部分の厚みよりも長いと好ましい。
【0021】
これによれば、上述した理由と同じ理由から、第1外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みが第1外枠部品に生じている場合、または、第2外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みが第2外枠部品に生じている場合であっても、第1外枠部品の他方の端部プレート部分と第2外枠部品の他方の端部プレート部分との接続が第1外枠部品の撓みまたは第2外枠部品の撓みによって外れることが抑制されるという効果が得られる。
【0022】
また、上記発明において、別の第1係合壁面または別の第2係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記第1外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられた別の第1係合壁面が第1外枠部品の撓みによる第1外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に第1外枠部品の一方の端部プレート部分から突出する突起によって提供されると共に、前記第2外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられた第2係合壁面が第2外枠部品の撓みによる第2外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に第2外枠部品の他方の端部プレート部分から突出する突起によって提供される。
【0023】
また、上記発明において、別の第1係合壁面または別の第2係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記第1外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられた別の第1係合壁面が第1外枠部品の撓みによる第1外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に第1外枠部品の他方の端部プレート部分から突出する突起によって提供されると共に、前記第2外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられた別の第2係合壁面が第2外枠部品の撓みによる第2外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に第2外枠部品の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって提供される。
【0024】
また、上記発明において、第1外枠部分または第2外枠部分を構成する材料は上述した効果を奏する限り如何なる材料でもよいが、例えば、前記第1外枠部品または前記第2外枠部品が熱可塑性樹脂から製造された部品であると、より大きな効果を得ることができる。
【0025】
つまり、第1外枠部品または第2外枠部品が熱可塑性樹脂から製造された場合、外枠部品にその長手方向における中央領域を中心とした大きな撓みが生じる可能性が高い。そして、この場合、その撓みによって外枠部品の端部プレート部分に設けられた係合壁面同士の係合が外れてしまう可能性が高い。しかしながら、こうした場合において、第1係合壁面が第1外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第1外枠部品の一方の端部プレート部分または他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に延在し且つ第2係合壁面が第2外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第2外枠部品の一方の端部プレート部分または他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に延在し、これら第1係合壁面と第2係合壁面とが係合する領域の長さであって第1外枠部品および第2外枠部品の長手方向に沿った長さが第1係合壁面を備えた第1外枠部品の端部プレート部分または第2係合壁面を備えた第2外枠部品の端部プレート部分の厚みよりも長いことから、外枠部品の撓みによって係合壁面同士の係合が外れてしまうことが確実に抑制されるという大きな効果を得ることができる。
【0026】
また、上記発明において、前記第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体または前記第2外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体を覆う被覆プレートをさらに具備してもよい。
【0027】
これによれば、第1外枠部品の製造、または、第1外枠部品の構造、または、第2外枠部品に対する第1外枠部品の接続、または、ブレードに対する第1外枠部品の組付けに関して第1外枠部品に要求される条件に起因して、第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面に特有の意匠を施すことができない場合であっても、所望の意匠を施した被覆プレートによって第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体を覆うことによって、実質的に、第1外枠部品の外壁面に所望の意匠を施した場合と同様の効果を得ることができるし、第1外枠部品を構成する材料として特有の色を有する材料を使用することができない場合であっても、所望の色を有する材料によって構成された被覆プレートによって第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体を覆うことによって、実質的に、第1外枠部品を所望の色を有する材料を使用して構成した場合と同様の効果を得ることができる。
【0028】
また、第2外枠部品の製造、または、第2外枠部品の構造、または、第1外枠部品に対する第2外枠部品の接続、または、ブレードに対する第2外枠部品の組付けに関して第2外枠部品に要求される条件に起因して、第2外枠部品の本体プレート部分の外壁面に特有の意匠を施すことができない場合であっても、所望の意匠を施した被覆プレートによって第2外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体を覆うことによって、実質的に、第2外枠部品の外壁面に所望の意匠を施した場合と同様の効果を得ることができるし、第2外枠部品を構成する材料として特有の色を有する材料を使用することができない場合であっても、所望の色を有する材料によって構成された被覆プレートによって第2外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体を覆うことによって、実質的に、第2外枠部品を所望の色を有する材料を使用して構成した場合と同様の効果を得ることができる。
【0029】
また、本願の別の発明は、外枠と該外枠に組み付けられた複数のブレードと被覆プレートとを具備する風向調整用レジスタに関する。そして、前記外枠が2つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分と2つの厚みの薄い端部プレート部分とを有する。そして、一方の本体プレート部分の一端部と他方の本体プレート部分の一端部とが一方の端部プレート部分によって連結されていると共に、一方の本体プレート部分の他端部と他方の本体プレート部分の他端部とが他方の端部プレート部分によって連結されている。また、一方の本体プレート部分の外壁面全体または他方の本体プレート部分の外壁面全体を覆うように前記被覆プレートが配置されている。また、被覆プレートが1つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分と2つの厚みの薄い端部プレート部分とを有する。そして、被覆プレートの一方の端部プレート部分が被覆プレートの本体プレート部分の長手方向の一端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在していると共に、被覆プレートの他方の端部プレート部分が被覆プレートの本体プレート部分の長手方向の他端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在している。そして、被覆プレートの一方の端部プレート部分が外枠の一方の端部プレート部分に接続されていると共に、被覆プレートの他方の端部プレート部分が外枠の他方の端部プレート部分に接続されている。そして、外枠の一方の端部プレート部分に係合壁面が設けられていると共に、被覆プレートの一方の端部プレート部分に係合壁面が設けられている。そして、被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の係合壁面および被覆プレートの係合壁面が延在している。そして、これら係合壁面が互いに係合することによって被覆プレートの一方の端部プレート部分が外枠の一方の端部プレート部分に係止力をもって接続されている。そして、本発明では、外枠の係合壁面と被覆プレートの係合壁面とが係合する領域の長さであって外枠および被覆プレートの長手方向に沿った長さが係合壁面を備えた外枠の端部プレート部分または係合壁面を備えた被覆プレートの端部プレート部分の厚みよりも長い。
【0030】
これによれば、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みが被覆プレートに生じている場合であっても、被覆プレートの一方の端部プレート部分と外枠の一方の端部プレート部分との接続が被覆プレートの撓みによって外れることが抑制されるという効果が得られる。
【0031】
すなわち、被覆プレートに撓みが生じている場合において、被覆プレートと外枠とが互いに接続されると、被覆プレートの撓みが解消された形で被覆プレートが外枠に接続されていることから、このとき、被覆プレートにはそれを撓ませようとする応力が内在していることになる。したがって、被覆プレートの一方の端部プレート部分が被覆プレートの長手方向中央領域を中心として外枠の一方の端部プレート部分から離れる方向に円弧を描くように移動しようとする力が被覆プレートの一方の端部プレート部分に働く。ここで、被覆プレートの係合壁面と外枠の係合壁面とが係合する領域の長さであって被覆プレートの長手方向に沿った長さが比較的短いと、これら係合壁面の係合が上記被覆プレートの一方の端部プレート部分の円弧を描くように移動しようとする力に耐えられず、これら係合壁面の係合が外れてしまうが、この長さが被覆プレートの一方の端部プレート部分または外枠の一方の端部プレート部分の厚みよりも長ければ、これら係合壁面の係合が外れてしまうことを確実に防止することができ、あるいは、少なくとも、これら係合壁面の係合が外れてしまうことを抑制することができることが本願の発明者らの研究によって明らかになった。
【0032】
本発明では、この長さが被覆プレートの一方の端部プレート部分または外枠の一方の端部プレート部分の厚みよりも長くなっているのであるから、被覆プレートの撓みによって被覆プレートの係合壁面と外枠の係合壁面との係合が外れてしまうことが抑制されるのである。
【0033】
以上の理由から、本発明によれば、被覆プレートの一方の端部プレート部分と外枠の一方の端部プレート部分との接続が被覆プレートの撓みによって外れることが抑制されるという効果が得られるのである。
【0034】
また、これによれば、外枠の製造、または、外枠の構造、または、ブレードに対する外枠の組付けに関して外枠に要求される条件に起因して、外枠の本体プレート部分の外壁面に特有の意匠を施すことができない場合であっても、所望の意匠を施した被覆プレートによって外枠の本体プレート部分の外壁面全体を覆うことによって、実質的に、外枠の外壁面に所望の意匠を施した場合と同様の効果を得ることができるし、外枠を構成する材料として特有の色を有する材料を使用することができない場合であっても、所望の色を有する材料によって構成された被覆プレートによって外枠の本体プレート部分の外壁面全体を覆うことによって、実質的に、外枠を所望の色を有する材料を使用して構成した場合と同様の効果を得ることができる。
【0035】
また、上記発明において、外枠の係合壁面または被覆プレートの係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の一方の端部プレート部分から突出する突起によって外枠の前記係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの一方の端部プレート部分から突出する突起によって被覆プレートの前記係合壁面が提供される。
【0036】
また、上記発明において、外枠の係合壁面または被覆プレートの係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の一方の端部プレート部分から突出する突起によって外枠の前記係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの一方の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって被覆プレートの前記係合壁面が提供される。
【0037】
また、上記発明において、外枠の係合壁面または被覆プレートの係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の一方の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって外枠の前記係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの一方の端部プレート部分から突出する突起によって被覆プレートの前記係合壁面が提供される。
【0038】
なお、上記発明において、前記外枠の一方の端部プレート部分に前記係合壁面が設けられているのに加えて、外枠の他方の端部プレート部分に別の係合壁面が設けられていると共に、前記被覆プレートの一方の端部プレート部分に前記係合壁面が設けられているのに加えて、被覆プレートの他方の端部プレート部分に別の係合壁面が設けられていてもよい。この場合、被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の前記別の係合壁面および被覆プレートの前記別の係合壁面が延在しており、外枠の前記別の係合壁面と被覆プレートの前記別の係合壁面とが互いに係合することによって被覆プレートの他方の端部プレート部分が外枠の他方の端部プレート部分に係止力をもって接続されており、外枠の前記別の係合壁面と被覆プレートの前記別の係合壁面とが係合する領域の長さであって外枠および被覆プレートの長手方向に沿った長さが前記別の係合壁面を備えた外枠の端部プレート部分または前記別の係合壁面を備えた被覆プレートの端部プレート部分の厚みよりも長いと好ましい。
【0039】
これによれば、上述した理由と同じ理由から、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みが被覆プレートに生じている場合であっても、被覆プレートの他方の端部プレート部分と外枠の他方の端部プレート部分との接続が被覆プレートの撓みによって外れることが抑制されるという効果が得られる。
【0040】
また、上記発明において、外枠の別の係合壁面または被覆プレートの別の係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の他方の端部プレート部分から突出する突起によって外枠の前記別の係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの他方の端部プレート部分から突出する突起によって被覆プレートの前記別の係合壁面が提供される。
【0041】
また、上記発明において、外枠の別の係合壁面または被覆プレートの別の係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の他方の端部プレート部分から突出する突起によって外枠の前記別の係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの他方の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって被覆プレートの前記別の係合壁面が提供される。
【0042】
また、上記発明において、外枠の別の係合壁面または被覆プレートの別の係合壁面は上述した効果を奏する限り如何なる手段によって提供されてもよく、例えば、前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の他方の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって外枠の前記別の係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの他方の端部プレート部分から突出する突起によって被覆プレートの前記別の係合壁面が提供される。
【0043】
また、上記発明において、被覆プレートを構成する材料は上述した効果を奏する限り如何なる材料でもよいが、例えば、前記被覆プレートが熱可塑性樹脂から製造された部品であると、より大きな効果を得ることができる。
【0044】
つまり、被覆プレートが熱可塑性樹脂から製造された場合、被覆プレートにその長手方向における中央領域を中心とした大きな撓みが生じる可能性が高い。そして、この場合、その撓みによって被覆プレートの係合壁面と外枠の係合壁面との係合が外れてしまう可能性が高い。しかしながら、こうした場合において、被覆プレートの係合壁面が被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に延在し且つ外枠の係合壁面が被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に延在し、これら係合壁面が互いに係合する領域の長さであって被覆プレートの長手方向に沿った長さが被覆プレートの端部プレート部分の厚みよりも長いことから、被覆プレートの撓みによって係合壁面同士の係合が外れてしまうことが確実に抑制されるという大きな効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の風向調整用レジスタの1つの実施形態の分解斜視図である。
【図2】(A)風向調整用レジスタの正面図であり、(B)同レジスタの背面図である。
【図3】(A)は図2(A)に矢印Uで示された方向から見たときの風向調整用レジスタの上面図であり、(B)は図2(A)に矢印Bで示された方向から見たときの風向調整用レジスタの下面図である。
【図4】(A)は図2(A)に矢印Rで示された方向から見たときの風向調整用レジスタの右側面図であり、(B)は図2(A)に矢印Lで示された方向から見たときの風向調整用レジスタの左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、図面を参照して本発明の風向調整用レジスタの実施形態について説明する。図1〜図4に本発明の風向調整用レジスタの1つの実施形態が示されている。図1は1つの実施形態の風向調整用レジスタの分解図であり、図2は本実施形態の風向調整用レジスタの正面図と背面図であり、図3は本実施形態の風向調整用レジスタの上面図と下面図であり、図4は本実施形態の風向調整用レジスタの右側面図と左側面図である。
【0047】
図示されているレジスタは2つの外枠部品10、11と、複数のブレード12と、1本のロッド13と、2つの端部部品14、15と、1つの被覆プレート16とを具備する。これら外枠部品10、11、ブレード12、ロッド13、端部部品14、15、および、被覆プレート16は熱可塑性樹脂(特に、ポリプロピレン)から製造される。また、2つの外枠部品10、11が互いに接続されることによって外枠が構成される。また、本実施形態では、外枠部品10、11、ブレード12、ロッド13、および、端部部品14、15は1つの成形機内で成形され、これら成形された外枠部品、ブレード、ロッド、および、端部部品が同じ成形機内で接続され或いは組み付けられることによってこれら外枠部品、ブレード、ロッド、および、端部部品の組立体が製造される。そして、これとは別に被覆プレート16が成形され、この被覆プレート16が上記組立体に接続されることによって本実施形態の風向調整用レジスタが製造される。
【0048】
一方の外枠部品(以下この部品を「第1外枠部品」という)10は1つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分10Aと2つの厚みの薄い端部プレート部分10B、10Cとを有する。一方の端部プレート部分10Bは本体プレート部分10Aの長手方向の一端部から本体プレート部分10Aの延在平面に対して垂直方向に延在する。他方の端部プレート部分10Cは本体プレート部分10Aの長手方向の他端部から本体プレート部分10Aの延在平面に対して垂直方向に延在する。
【0049】
なお、本体プレート部分10Aの長手方向に測った本体プレート部分の寸法を「縦寸法」と称し、本体プレート部分10Aの長手方向に対して横方向であって本体プレート部分10Aの延在平面に沿った方向に測った本体プレート部分の寸法を「横寸法」と称し、本体プレート部分10Aの長手方向に対して横方向であって本体プレート部分10Aの延在平面に対して垂直方向に測った本体プレート部分の寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも大きく、厚み寸法は横寸法よりも相当に小さく且つ縦寸法よりも圧倒的に小さい。
【0050】
また、本体プレート部分10Aの一端部から端部プレート部分10Bの延在方向に測った端部プレート部分10Bの寸法を「縦寸法」と称し、端部プレート部分10Bの上記延在方向であって端部プレート部分10Bの延在平面に沿った方向に測った端部プレート部分10Bの寸法を「横寸法」と称し、端部プレート部分10Bの上記延在方向であって端部プレート部分10Bの延在平面に対して垂直に測った端部プレート部分10Bの寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも小さく、厚み寸法は横寸法および縦寸法よりも相当に小さい。
【0051】
同様に、本体プレート部分10Aの他端部から端部プレート部分10Cの延在方向に測った端部プレート部分10Cの寸法を「縦寸法」と称し、端部プレート部分10Cの上記延在方向であって端部プレート部分10Cの延在平面に沿った方向に測った端部プレート部分10Cの寸法を「横寸法」と称し、端部プレート部分10Cの上記延在方向であって端部プレート部分10Cの延在平面に対して垂直に測った端部プレート部分10Cの寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも小さく、厚み寸法は横寸法および縦寸法よりも相当に小さい。
【0052】
他方の外枠部品(以下この部品を「第2外枠部品」という)11は1つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分11Aと2つの厚みの薄い端部プレート部分11B、11Cとを有する。一方の端部プレート部分11Bは本体プレート部分11Aの長手方向の一端部から本体プレート部分11Aの延在平面に対して垂直方向に延在する。他方の端部プレート部分11Cは本体プレート部分11Aの長手方向の他端部から本体プレート部分11Aの延在平面に対して垂直方向に延在する。
【0053】
なお、本体プレート部分11Aの長手方向に測った本体プレート部分の寸法を「縦寸法」と称し、本体プレート部分11Aの長手方向に対して横方向であって本体プレート部分11Aの延在平面に沿った方向に測った本体プレート部分の寸法を「横寸法」と称し、本体プレート部分11Aの長手方向に対して横方向であって本体プレート部分11Aの延在平面に対して垂直方向に測った本体プレート部分の寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも大きく、厚み寸法は横寸法よりも相当に小さく且つ縦寸法よりも圧倒的に小さい。
【0054】
また、本体プレート部分11Aの一端部から端部プレート部分11Bの延在方向に測った端部プレート部分11Bの寸法を「縦寸法」と称し、端部プレート部分11Bの上記延在方向であって端部プレート部分11Bの延在平面に沿った方向に測った端部プレート部分11Bの寸法を「横寸法」と称し、端部プレート部分11Bの上記延在方向であって端部プレート部分11Bの延在平面に対して垂直に測った端部プレート部分11Bの寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも小さく、厚み寸法は横寸法および縦寸法よりも相当に小さい。
【0055】
同様に、本体プレート部分11Aの他端部から端部プレート部分11Cの延在方向に測った端部プレート部分11Cの寸法を「縦寸法」と称し、端部プレート部分11Cの上記延在方向であって端部プレート部分11Cの延在平面に沿った方向に測った端部プレート部分11Cの寸法を「横寸法」と称し、端部プレート部分11Cの上記延在方向であって端部プレート部分11Cの延在平面に対して垂直に測った端部プレート部分11Cの寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも小さく、厚み寸法は横寸法および縦寸法よりも相当に小さい。
【0056】
上述したように、2つの外枠部品10、11が互いに接続されることによって外枠が構成されるが、より具体的には、第1外枠部品10の一方の端部プレート部分10Bと第2外枠部品の一方の端部プレート部分11Bとが互いに接続されると共に第1外枠部品10の他方の端部プレート部分10Cと第2外枠部品の他方の端部プレート部分11Cとが互いに接続されることによって外枠が構成される。
【0057】
ところで、図1を参照すると判るように、第1外枠部品10の一方の端部プレート部分10Bの一方の側端部には、かぎ爪部分10Dが設けられている。かぎ爪部分10Dは端部プレート部分10Bの一方の側端部から端部プレート部分10Bの縦寸法の方向に本体プレート部分10Aから離れる方向に突出している。また、かぎ爪部分10Dはその先端に本体プレート部分10Aの幅寸法の方向であって端部プレート部分10Bの他方の側端部に向かう方向に突出する突起10Eを有する。
【0058】
一方、第2外枠部品11の一方の端部プレート部分11Bの一方の側端部(詳細には、第2外枠部品11が第1外枠部品10に接続されるときに第1外枠部品10の一方の端部プレート部分10Bの一方の側端部に対面する側端部)には、かぎ爪部分11Dが設けられている。かぎ爪部分11Dは端部プレート部分11Bの一方の側端部から端部プレート部分11Bの縦寸法の方向に本体プレート部分11Aから離れる方向に突出している。また、かぎ爪部分11Dはその先端に本体プレート部分11Aの幅寸法の方向であって端部プレート部分11Bの他方の側端部に向かう方向とは逆方向に突出する突起11Eを有する。
【0059】
第1外枠部品10の一方の端部プレート部分10Bと第2外枠部品11の一方の端部プレート部分11Bとが互いに接続されたとき、第1外枠部品10の本体プレート部分10Aの延在平面に平行であって本体プレート部分10Aの方を向いた突起10Eの壁面と第2外枠部品11の本体プレート部分11Aの延在平面に平行であって本体プレート部分11Aの方を向いた突起11Eの壁面とが互いに係合する。そして、これら壁面(以下これら壁面をそれぞれ「係合壁面」という)は第1外枠部品10の一方の端部プレート部分10Bと第2外枠部品11の一方の端部プレート部分11Bとが互いから離れようとしたときに互いに圧縮されつつ係合することによってこれら端部プレート部分10B、11Bが互いから離れることを抑制する。
【0060】
なお、突起10Eの係合壁面と突起11Eの係合壁面とが係合する領域の長さであって、第1外枠部品10および第2外枠部品11の長手方向に沿った長さは、端部プレート部分10B、11Bの厚み寸法よりも長い。
【0061】
同様に、図1を参照すると判るように、第1外枠部品10の他方の端部プレート部分10Cの一方の側端部には、かぎ爪部分10Fが設けられている。かぎ爪部分10Fは端部プレート部分10Cの一方の側端部から端部プレート部分10Cの縦寸法の方向に本体プレート部分10Aから離れる方向に突出している。また、かぎ爪部分10Fはその先端に本体プレート部分10Aの幅寸法の方向であって端部プレート部分10Cの他方の側端部に向かう方向に突出する突起10Gを有する。
【0062】
一方、第2外枠部品11の他方の端部プレート部分11Cの一方の側端部(詳細には、第2外枠部品11が第1外枠部品10に接続されるときに第1外枠部品10の他方の端部プレート部分10Cの一方の側端部に対面する側端部)には、かぎ爪部分11Fが設けられている。かぎ爪部分11Fは端部プレート部分11Cの一方の側端部から端部プレート部分11Cの縦寸法の方向に本体プレート部分11Aから離れる方向に突出している。また、かぎ爪部分11Fはその先端に本体プレート部分11Aの幅寸法の方向であって端部プレート部分11Cの他方の側端部に向かう方向とは逆方向に突出する突起11Gを有する。
【0063】
第1外枠部品10の他方の端部プレート部分10Cと第2外枠部品11の他方の端部プレート部分11Cとが互いに接続されたとき、第1外枠部品10の本体プレート部分10Aの延在平面に平行であって本体プレート部分10Aの方を向いた突起10Gの壁面と第2外枠部品11の本体プレート部分11Aの延在平面に平行であって本体プレート部分11Aの方を向いた突起11Gの壁面とが互いに係合する。そして、これら壁面(以下これら壁面をそれぞれ「係合壁面」という)は第1外枠部品10の他方の端部プレート部分10Cと第2外枠部品11の他方の端部プレート部分11Cとが互いから離れようとしたときに互いに圧縮されつつ係合することによってこれら端部プレート部分10C、11Cが互いから離れることを抑制する。
【0064】
なお、突起10Gの係合壁面と突起11Gの係合壁面とが係合する領域の長さであって、第1外枠部品10および第2外枠部品11の長手方向に沿った長さは、端部プレート部分10C、11Cの厚み寸法よりも長い。
【0065】
以上説明したように構成された突起の係合壁面同士の係合によって第1外枠部品と第2外枠部品とを互いに接続する形態をとることによって、第1外枠部品の長手方向中央領域を中心として当該第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面側の部分(つまり、第1外枠部品と第2外枠部品とが接続されたときに外方を向いている第1外枠部品の本体プレート部分の壁面近傍の部分)が縮むと共に本体プレート部分の内壁面側の部分(つまり、第1外枠部品と第2外枠部品とが接続されたときに内方を向いている第1外枠部品の本体プレート部分の壁面近傍の部分)が伸びるような撓みが第1外枠部品に生じている場合(以下この撓みを単に「撓み」)という)であっても、第2外枠部品の長手方向中央領域を中心として当該第2外枠部品の本体プレート部分の外壁面側の部分(つまり、第1外枠部品と第2外枠部品とが接続されたときに外方を向いている第2外枠部品の本体プレート部分の壁面近傍の部分)が縮むと共に本体プレート部分の内壁面側の部分(つまり、第1外枠部品と第2外枠部品とが接続されたときに内方を向いている第2外枠部品の本体プレート部分の壁面近傍の部分)が伸びるような撓みが第2外枠部品に生じている場合(以下この撓みを単に「撓み」)という)であっても、突起の係合壁面同士の係合が第1外枠部品の撓みまたは第2外枠部品の撓みによって外れることが抑制され、ひいては、第1外枠部品と第2外枠部品との接続が第1外枠部品の撓みまたは第2外枠部品の撓みによって外れることが抑制される。
【0066】
すなわち、第1外枠部品に撓みが生じている場合において、第1外枠部品と第2外枠部品とが互いに接続されると、第1外枠部品の撓みが解消された形で第1外枠部品が第2外枠部品に接続されることになる。したがって、このとき、第1外枠部品にはそれを撓ませようとする応力が内在していることになる。したがって、第1外枠部品の端部プレート部分が第1外枠部品の長手方向中央領域を中心として第2外枠部品の端部プレート部分から離れる方向に円弧を描くように移動しようとする力が第1外枠部品の端部プレート部分に働く。ここで、第1外枠部品の端部プレート部分の係合壁面と第2外枠部品の端部プレート部分の係合壁面とが係合する領域の長さであって、第1外枠部品および第2外枠部品に沿った長さが比較的短いと、これら係合壁面の係合が第1外枠部品の端部プレート部分の円弧を描くように移動しようとする力に耐えられず、これら係合壁面の係合が外れてしまうが、この長さが第1外枠部品または第2外枠部品の端部プレート部分の厚み寸法よりも長ければ、これら係合壁面の係合が外れてしまうことを確実に防止することができ、あるいは、少なくとも、これら係合壁面の係合が外れてしまうことを抑制することができることが本願の発明者らの研究によって明らかになった。
【0067】
上述した実施形態では、この長さが第1外枠部品または第2外枠部品の端部プレート部分の厚み寸法よりも長くなっているのであるから、第1外枠部品の撓みによって第1外枠部品の係合壁面と第2外枠部品の係合壁面との係合が外れてしまうことが抑制される。同様の理由から、第2外枠部品に撓みに生じている場合においても、第2外枠部品の撓みによって第1外枠部品の係合壁面と第2外枠部品の係合壁面との係合が外れてしまうことが抑制される。
【0068】
以上の理由から、上述した実施形態によれば、第1外枠部品の端部プレート部分と第2外枠部品の端部プレート部分との接続が第1外枠部品の撓みまたは第2外枠部品の撓みによって外れることが抑制されるという効果が得られる。
【0069】
また、第1外枠部品と第2外枠部品とを1つの成形機内で成形し、これら成形された第1外枠部品と第2外枠部品とを同じ成形機内で接続することによって外枠を製造する方法を採用した場合、第1外枠部品および第2外枠部品に撓みが生じる可能性が高い。こうした場合に本発明を適用すれば、上述した効果としてより大きな効果を得ることができる。
【0070】
なお、上述した実施形態は第1外枠部品の係合壁面を突起によって提供すると共に第2外枠部品の係合壁面を突起によって提供する実施形態である。しかしながら、本発明によれば、上述した効果を得られる限りにおいて、第1外枠部品の係合壁面を上記突起によって提供すると共に第2外枠部品に突起を設ける代わりに開口または溝または凹部を設け、この開口または溝または凹部を画成する壁面によって第2外枠部品の係合壁面を提供するようにしてもよい。また、本発明によれば、上述した効果を得られる限りにおいて、第1外枠部品に突起を設ける代わりに開口または溝または凹部を設け、この開口または溝または凹部を画成する壁面によって第1外枠部品の係合壁面を提供すると共に第2外枠部品の係合壁面を上記突起によって提供するようにしてもよい。
【0071】
また、上述した実施形態は係合壁面を提供する突起を第1外枠部品および第2外枠部品の端部プレート部分に設けた実施形態である。しかしながら、本発明によれば、上述した効果を得られる限りにおいて、上記突起を第1外枠部品および第2外枠部品の端部プレート部分以外の同第1外枠部品および第2外枠部品に設けるようにしてもよい。
【0072】
なお、ブレード12はそれぞれプレート状の形状をしている。本実施形態のレジスタにおいて、ブレード12はそれぞれ互いに接続された外枠部品10、11によって挟持されている。ブレード12は外枠部品10、11によって挟持されている状態において外枠部品10、11に対して回動可能である。
【0073】
また、ロッド13は棒状の形状をしている。本実施形態のレジスタにおいて、ロッド13は全てのブレード12に接続されている。ロッド13はブレード12に接続された状態においてレジスタの長手軸線(以下この軸線を「レジスタ長手軸線」という)に対して平行な方向に外枠部品10、11に対して移動可能である。ロッド13がレジスタ長手軸線に対して平行な一方の方向に外枠部品10、11に対して移動せしめられると、ロッド13は全てのブレード12を同時に外枠部品10、11に対して一方の方向に回動させることができる。一方、ロッド13がレジスタ長手軸線に対して平行な他方の方向に外枠部品10、11に対して移動せしめられると、ロッド13は全てのブレード12を同時に外枠部品10、11に対して他方の方向に回動させることができる。ブレード12が外枠部品10、11に対して回動せしめられることによってレジスタから放出される気体の流量および流れの向きが変更せしめられる。
【0074】
また、一方の端部部品14は互いに接続された第1外枠部品10の一方の端部プレート部分10Bと第2外枠部品11の一方の端部プレート部分11Bとを覆うようにして第1外枠部品10と第2外枠部品11とによって形成される外枠の一方の端部に取り付けられる。また、他方の端部部品15は互いに接続された第1外枠部品10の他方の端部プレート部分10Cと第2外枠部品11の他方の端部プレート部分11Cとを覆うようにして第1外枠部品10と第2外枠部品11とによって形成される外枠の他方の端部に取り付けられる。
【0075】
また、被覆プレート16は1つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分16Aと2つの厚みの薄い端部プレート部分16B、16Cとを有する。一方の端部プレート部分16Bは本体プレート部分16Aの長手方向の一端部から本体プレート部分16Aの延在平面に対して垂直方向に延在する。他方の端部プレート部分16Cは本体プレート部分16Aの長手方向の他端部から本体プレート部分16Aの延在平面に対して垂直方向に延在する。
【0076】
なお、本体プレート部分16Aの長手方向に測った本体プレート部分の寸法を「縦寸法」と称し、本体プレート部分16Aの長手方向に対して横方向であって本体プレート部分16Aの延在平面に沿った方向に測った本体プレート部分の寸法を「横寸法」と称し、本体プレート部分16Aの長手方向に対して横方向であって本体プレート部分16Aの延在平面に対して垂直方向に測った本体プレート部分の寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも大きく、厚み寸法は横寸法よりも相当に小さく且つ縦寸法よりも圧倒的に小さい。
【0077】
また、本体プレート部分16Aの一端部から端部プレート部分16Bの延在方向に測った端部プレート部分16Bの寸法を「縦寸法」と称し、端部プレート部分16Bの上記延在方向であって端部プレート部分16Bの延在平面に沿った方向に測った端部プレート部分16Bの寸法を「横寸法」と称し、端部プレート部分16Bの上記延在方向であって端部プレート部分16Bの延在平面に対して垂直に測った端部プレート部分16Bの寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも小さく、厚み寸法は横寸法および縦寸法よりも相当に小さい。
【0078】
同様に、本体プレート部分16Aの他端部から端部プレート部分16Cの延在方向に測った端部プレート部分16Cの寸法を「縦寸法」と称し、端部プレート部分16Cの上記延在方向であって端部プレート部分16Cの延在平面に沿った方向に測った端部プレート部分16Cの寸法を「横寸法」と称し、端部プレート部分16Cの上記延在方向であって端部プレート部分16Cの延在平面に対して垂直に測った端部プレート部分16Cの寸法を「厚み寸法」と称したとき、縦寸法は横寸法よりも小さく、厚み寸法は横寸法および縦寸法よりも相当に小さい。
【0079】
被覆プレート16の一方の端部プレート部分16Bには、当該端部プレート部分16Bをその厚み方向に貫通する2つの開口16Dが設けられている。また、被覆プレート16の他方の端部プレート部分16Cには、当該端部プレート部分16Cをその厚み方向に貫通する2つの開口16Eが設けられている。また、一方の端部部品14にはその外壁面から外方に突出する2つの突起14Aが設けられている。これら突起14Aは端部部品14が外枠に取り付けられたときに第1外枠部品10の本体プレート部分10Aの延在方向(したがって、第2外枠部品11の本体プレート部分11Aの延在方向)に端部部品14の外壁面から外方に突出する。また、他方の端部部品15にもその外壁面から外方に突出する2つの突起(図示せず)が設けられている。これら突起は端部部品15が外枠に取り付けられたときに第1外枠部品10の本体プレート部分10Aの延在方向(したがって、第2外枠部品11の本体プレート部分11Aの延在方向)に端部部品15の外壁面から外方に突出する。
【0080】
被覆プレート16の一方の端部プレート部分16Bに設けられた開口16Dが一方の端部部品14に設けられた突起14Aに係合すると共に、被覆プレート16の他方の端部プレート部分16Cに設けられた開口16Eが他方の端部部品15に設けられた突起(図示せず)に係合することによって、被覆プレート16が実質的に外枠に取り付けられる。
【0081】
このように被覆プレートによって第1外枠部品10の外壁面全体を覆う構成を採用することによって、第1外枠部品の製造、または、第1外枠部品の構造、または、第2外枠部品に対する第1外枠部品の接続、または、ブレードに対する第1外枠部品の組付けに関して第1外枠部品に要求される条件に起因して、第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面に特有の意匠を施すことができない場合であっても、所望の意匠を施した被覆プレートによって第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体を覆うことによって、実質的に、第1外枠部品の外壁面に所望の意匠を施した場合と同様の効果を得ることができるし、第1外枠部品を構成する材料として特有の色を有する材料を使用することができない場合であっても、所望の色を有する材料によって構成された被覆プレートによって第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体を覆うことによって、実質的に、第1外枠部品を所望の色を有する材料を使用して構成した場合と同様の効果を得ることができる。
【0082】
特に、第1外枠部品、第2外枠部品、ブレード、ロッド、および、端部部品を1つの成形機内で成形し、これら成形された第1外枠部品、第2外枠部品、ブレード、ロッド、および、端部部品を同じ成形機内で接続し或いは組み付けることによってこれら第1外枠部品、第2外枠部品、ブレード、ロッド、および、端部部品の組立体を製造する方法を採用した場合、第1外枠部品および第2外枠部品に要求される条件が厳しいものになる可能性が高い。したがって、こうした場合において、これら第1外枠部品、第2外枠部品、ブレード、ロッド、および、端部部品とは別に被覆プレートを製造し、1つの成形機内で製造された組立体に被覆プレートを取り付けるようにすれば、上述した効果としてより大きな効果を得ることができる。
【0083】
なお、上述した実施形態は第1外枠部品および第2外枠部品が熱可塑性樹脂によって製造される場合に本発明を適用した実施形態である。しかしながら、本発明は第1外枠部品が熱可塑性樹脂によって製造されていない場合であっても第1外枠部品に撓みが生じる場合であれば適用可能である。もちろん、本発明は第2外枠部品が熱可塑性樹脂によって製造されていない場合であっても第2外枠部品に撓みが生じる場合であれば適用可能である。
【0084】
また、被覆プレート16の長手方向中央領域を中心として当該被覆プレート16の本体プレート部分16Aの外壁面側の部分(つまり、被覆プレート16が外枠に取り付けられたときに外方を向いている被覆プレート16の本体プレート部分16Aの壁面近傍の部分)が縮むと共に本体プレート部分16Aの内壁面側の部分(つまり、被覆プレート16が外枠に取り付けられたときに内方を向いている被覆プレート16の本体プレート部分16Aの壁面近傍の部分)が伸びるような撓みが被覆プレート16に生じている場合(以下この撓みを単に「撓み」)という)に本発明を適用してもよい。
【0085】
この場合、例えば、上述した実施形態の被覆プレート16の一方の端部プレート部分16Bの開口16Dに代えて、被覆プレート16の端部プレート部分16Bに、本体プレート部分16Aの幅寸法の方向であって端部プレート部分16Bの一方の側端部から他方の側端部に向かう方向に突出する突起が設けられると共に、一方の端部部品14の突起14Aに代えて、被覆プレート16の一方の端部プレート部分16Bを端部部品14に取り付けたときに上記突起に対応する端部部品14の部分に上記突起とは逆方向に突出する突起が設けられる。さらに、上述した実施形態の被覆プレート16の他方の端部プレート部分16Cの開口16Eに代えて、被覆プレート16の端部プレート部分16Cに、本体プレート部分16Aの幅寸法の方向であって端部プレート部分16Cの一方の側端部から他方の側端部に向かう方向に突出する突起が設けられると共に、他方の端部部品15の突起に代えて、被覆プレート16の他方の端部プレート部分16Cを端部部品15に取り付けたときに上記突起に対応する端部部品15の部分に上記突起とは逆方向に突出する突起が設けられる。
【0086】
そして、被覆プレート16の一方の端部プレート16Bが一方の端部部品14に取り付けられたとき、当該端部プレート部分16Bに設けられた上記突起の壁面のうち被覆プレート16の本体プレート部分16Aの延在平面に平行であって本体プレート部分16Aの方を向いた壁面(以下この壁面を「係合壁面」という)が一方の端部部品14に設けられた上記突起の壁面のうち上記被覆プレートの突起の係合壁面に対面する壁面(以下この壁面も「係合壁面」という)に係合する。そして、これら係合壁面は被覆プレート16の一方の端部プレート部分16Bが一方の端部部品14から離れようとしたときに互いに圧縮されつつ係合することによって被覆プレート16の一方の端部プレート部分16Bが一方の端部部品14から離れることを抑制する。
【0087】
一方、被覆プレート16の他方の端部プレート16Cが他方の端部部品15に取り付けられたとき、当該端部プレート部分16Cに設けられた上記突起の壁面のうち被覆プレート16の本体プレート部分16Aの延在平面に平行であって本体プレート部分16Aの方を向いた壁面(以下この壁面を「係合壁面」という)が他方の端部部品15に設けられた上記突起の壁面のうち上記被覆プレートの突起の係合壁面に対面する壁面(以下この壁面も「係合壁面」という)に係合する。そして、これら係合壁面は被覆プレート16の他方の端部プレート部分16Cが他方の端部部品15から離れようとしたときに互いに圧縮されつつ係合することによって被覆プレート16の他方の端部プレート部分16Cが他方の端部部品15から離れることを抑制する。
【0088】
なお、被覆プレート16の一方の端部プレート部分16Bに設けられた係合壁面とそれに対応して一方の端部部品14に設けられた係合壁面とが係合する領域の長さであって、被覆プレート16の長手方向に沿った長さは、被覆プレート16の一方の端部プレート部分16Bの厚み寸法よりも長い。同様に、被覆プレート16の他方の端部プレート部分16Cに設けられた係合壁面とそれに対応して他方の端部部品15に設けられた係合壁面とが係合する領域の長さであって、被覆プレート16の長手方向に沿った長さは、被覆プレート16の他方の端部プレート部分16Cの厚み寸法よりも長い。
【0089】
以上説明したように構成された突起の係合壁面同士の係合によって被覆プレートを端部部品に取り付ける形態をとることによって、被覆プレートに撓みが生じている場合であっても、被覆プレートの係合壁面と端部部品の係合壁面との係合が被覆プレートの撓みによって外れることが抑制される。
【0090】
すなわち、被覆プレートに撓みが生じている場合において、被覆プレートが端部部品に取り付けられると、被覆プレートの撓みが解消された形で被覆プレートが端部部品に取り付けられることになる。したがって、このとき、被覆プレートにはそれを撓ませようとする応力が内在していることになる。したがって、被覆プレートの端部プレート部分が被覆プレートの長手方向中央領域を中心として端部部品から離れる方向に円弧を描くように移動しようとする力が被覆プレートの端部プレート部分に働く。ここで、被覆プレートの端部プレート部分の係合壁面と端部部品の係合壁面とが係合する領域の長さであって、被覆プレートに沿った長さが比較的短いと、これら係合壁面の係合が被覆プレートの端部プレート部分の円弧を描くように移動しようとする力に耐えられず、これら係合壁面の係合が外れてしまうが、この長さが被覆プレートの端部プレート部分の厚み寸法よりも長ければ、これら係合壁面の係合が外れてしまうことを確実に防止することができ、あるいは、少なくとも、これら係合壁面の係合が外れてしまうことを抑制することができる。
【0091】
上述した実施形態では、この長さが被覆プレートの端部プレート部分の厚み寸法よりも長くなっているのであるから、被覆プレートの撓みによって被覆プレートの係合壁面と端部部品の係合壁面との係合が外れてしまうことが抑制される。
【0092】
以上の理由から、上述した実施形態によれば、被覆プレートの端部プレート部分と端部部品との接続が被覆プレートの撓みによって外れることが抑制されるという効果が得られる。
【0093】
また、第1外枠部品、第2外枠部品、端部部品、および、被覆プレートを1つの成形機内で成形し、これら成形された第1外枠部品、第2外枠部品、端部部品、および、被覆プレートを同じ成形機内で組付けることによってこれら第1外枠部品、第2外枠部品、端部部品、および、被覆プレートの組立体を製造する方法を採用した場合、被覆プレートに撓みが生じる可能性が高い。こうした場合に本発明を適用すれば、上述した効果としてより大きな効果を得ることができる。
【0094】
なお、上述した実施形態は被覆プレートの係合壁面を突起によって提供すると共に端部部品の係合壁面を突起によって提供する実施形態である。しかしながら、本発明によれば、上述した効果を得られる限りにおいて、被覆プレートの係合壁面を上記突起によって提供すると共に端部部品に突起を設ける代わりに開口または溝または凹部を設け、この開口または溝または凹部を画成する壁面によって端部部品の係合壁面を提供するようにしてもよい。また、本発明によれば、上述した効果を得られる限りにおいて、被覆プレートに突起を設ける代わりに開口または溝または凹部を設け、この開口または溝または凹部を画成する壁面によって被覆プレートの係合壁面を提供すると共に端部部品の係合壁面を上記突起によって提供するようにしてもよい。
【0095】
また、上述した実施形態は係合壁面を提供する突起を被覆プレートの端部プレート部分および端部部品に設けた実施形態である。しかしながら、本発明によれば、上述した効果を得られる限りにおいて、上記突起を被覆プレートの端部プレート部分以外の同被覆プレートの部分および端部部分以外に設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0096】
10…第1外枠部品、11…第2外枠部品、10A、11A…本体プレート部分、10B、10C、11B、11C…端部プレート部分、10D、10F、11D、11F…かぎ爪部分、10E、10G、11E、11G…突起、12…ブレード、13…ロッド、14、15…端部部品、16…被覆プレート、16A…本体プレート部分、16B、16C…端部プレート部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外枠と該外枠に組み付けられた複数のブレードとを具備する風向調整用レジスタであって、第1外枠部品と第2外枠部品とによって前記外枠が構成されており、第1外枠部品が1つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分と2つの厚みの薄い端部プレート部分とを有し、第1外枠部品の一方の端部プレート部分が第1外枠部品の本体プレート部分の長手方向の一端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在していると共に、第1外枠部品の他方の端部プレート部分が第1外枠部品の本体プレート部分の長手方向の他端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在しており、第2外枠部品の一方の端部プレート部分が第2外枠部品の本体プレート部分の長手方向の一端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在していると共に、第2外枠部品の他方の端部プレート部分が第2外枠部品の本体プレート部分の長手方向の他端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在しており、第1外枠部品の一方の端部プレート部分が第2外枠部品の一方の端部プレート部分に接続されていると共に、第1外枠部品の他方の端部プレート部分が第2外枠部品の他方の端部プレート部分に接続されており、第1外枠部品の一方の端部プレート部分に第1係合壁面が設けられていると共に、第2外枠部品の一方の端部プレート部分に第2係合壁面が設けられており、第1係合壁面が第1外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第1外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に延在していると共に、第2係合壁面が第2外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第2外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に延在しており、第1係合壁面と第2係合壁面とが互いに係合することによって第1外枠部品の一方の端部プレート部分と第2外枠部品の一方の端部プレート部分とが係止力をもって互いに接続されている風向調整用レジスタにおいて、第1係合壁面と第2係合壁面とが係合する領域の長さであって第1外枠部品および第2外枠部品の長手方向に沿った長さが第1係合壁面を備えた第1外枠部品の端部プレート部分または第2係合壁面を備えた第2外枠部品の端部プレート部分の厚みよりも長い風向調整用レジスタ。
【請求項2】
前記第1外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられた第1係合壁面が第1外枠部品の撓みによる第1外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に第1外枠部品の一方の端部プレート部分から突出する突起によって提供されると共に、前記第2外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられた第2係合壁面が第2外枠部品の撓みによる第2外枠部品の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に第2外枠部品の端部プレート部分から突出する突起によって提供される請求項1に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項3】
前記第1外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられた第1係合壁面が第1外枠部品の撓みによる第1外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に第1外枠部品の一方の端部プレート部分から突出する突起によって提供されると共に、前記第2外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられた第2係合壁面が第2外枠部品の撓みによる第2外枠部品の一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に第2外枠部品の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって提供される請求項1に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項4】
前記第1係合壁面が第1外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられているのに加えて、別の第1係合壁面が第1外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられていると共に、前記第2係合壁面が第2外枠部品の一方の端部プレート部分に設けられているのに加えて、別の第2係合壁面が第2外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられており、前記別の第1係合壁面が第1外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第1外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に延在していると共に、前記別の第2係合壁面が第2外枠部品の長手方向中央領域を中心とした撓みによる第2外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に延在しており、前記別の第1係合壁面と前記別の第2係合壁面とが互いに係合することによって第1外枠部品の他方の端部プレート部分と第2外枠部品の他方の端部プレート部分とが係止力をもって互いに接続されており、前記別の第1係合壁面と前記別の第2係合壁面とが係合する領域の長さであって第1外枠部品および第2外枠部品の長手方向に沿った長さが前記別の第1係合壁面を備えた第1外枠部品の端部プレート部分または前記別の第2係合壁面を備えた第2外枠部品の端部プレート部分の厚みよりも長い請求項1〜3のいずれか1つに記載の風向調整用レジスタ。
【請求項5】
前記第1外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられた別の第1係合壁面が第1外枠部品の撓みによる第1外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に第1外枠部品の一方の端部プレート部分から突出する突起によって提供されると共に、前記第2外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられた第2係合壁面が第2外枠部品の撓みによる第2外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に第2外枠部品の他方の端部プレート部分から突出する突起によって提供される請求項4に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項6】
前記第1外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられた別の第1係合壁面が第1外枠部品の撓みによる第1外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第1外枠部品の長手方向に対して横方向に第1外枠部品の他方の端部プレート部分から突出する突起によって提供されると共に、前記第2外枠部品の他方の端部プレート部分に設けられた別の第2係合壁面が第2外枠部品の撓みによる第2外枠部品の他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって第2外枠部品の長手方向に対して横方向に第2外枠部品の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって提供される請求項4に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項7】
前記第1外枠部品または前記第2外枠部品が熱可塑性樹脂から製造された部品である請求項1〜6のいずれか1つに記載の風向調整用レジスタ。
【請求項8】
前記第1外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体または前記第2外枠部品の本体プレート部分の外壁面全体を覆う被覆プレートをさらに具備する請求項1〜7のいずれか1つに記載の風向調整用レジスタ。
【請求項9】
外枠と該外枠に組み付けられた複数のブレードと被覆プレートとを具備する風向調整用レジスタであって、前記外枠が2つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分と2つの厚みの薄い端部プレート部分とを有し、一方の本体プレート部分の一端部と他方の本体プレート部分の一端部とが一方の端部プレート部分によって連結されていると共に、一方の本体プレート部分の他端部と他方の本体プレート部分の他端部とが他方の端部プレート部分によって連結されており、一方の本体プレート部分の外壁面全体または他方の本体プレート部分の外壁面全体を覆うように前記被覆プレートが配置されており、被覆プレートが1つの細長くて厚みの薄い本体プレート部分と2つの厚みの薄い端部プレート部分とを有し、被覆プレートの一方の端部プレート部分が被覆プレートの本体プレート部分の長手方向の一端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在していると共に、被覆プレートの他方の端部プレート部分が被覆プレートの本体プレート部分の長手方向の他端部から同本体プレート部分の延在平面に対して垂直方向に延在しており、被覆プレートの一方の端部プレート部分が外枠の一方の端部プレート部分に接続されていると共に、被覆プレートの他方の端部プレート部分が外枠の他方の端部プレート部分に接続されており、外枠の一方の端部プレート部分に係合壁面が設けられていると共に、被覆プレートの一方の端部プレート部分に係合壁面が設けられており、被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の係合壁面および被覆プレートの係合壁面が延在しており、これら係合壁面が互いに係合することによって被覆プレートの一方の端部プレート部分が外枠の一方の端部プレート部分に係止力をもって接続されている風向調整用レジスタにおいて、外枠の係合壁面と被覆プレートの係合壁面とが係合する領域の長さであって外枠および被覆プレートの長手方向に沿った長さが係合壁面を備えた外枠の端部プレート部分または係合壁面を備えた被覆プレートの端部プレート部分の厚みよりも長い風向調整用レジスタ。
【請求項10】
前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の一方の端部プレート部分から突出する突起によって外枠の前記係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの一方の端部プレート部分から突出する突起によって被覆プレートの前記係合壁面が提供される請求項9に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項11】
前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の一方の端部プレート部分から突出する突起によって外枠の前記係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの一方の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって被覆プレートの前記係合壁面が提供される請求項9に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項12】
前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の一方の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって外枠の前記係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの一方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの一方の端部プレート部分から突出する突起によって被覆プレートの前記係合壁面が提供される請求項9に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項13】
前記外枠の一方の端部プレート部分に前記係合壁面が設けられているのに加えて、外枠の他方の端部プレート部分に別の係合壁面が設けられていると共に、前記被覆プレートの一方の端部プレート部分に前記係合壁面が設けられているのに加えて、被覆プレートの他方の端部プレート部分に別の係合壁面が設けられており、被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の前記別の係合壁面および被覆プレートの前記別の係合壁面が延在しており、外枠の前記別の係合壁面と被覆プレートの前記別の係合壁面とが互いに係合することによって被覆プレートの他方の端部プレート部分が外枠の他方の端部プレート部分に係止力をもって接続されており、外枠の前記別の係合壁面と被覆プレートの前記別の係合壁面とが係合する領域の長さであって外枠および被覆プレートの長手方向に沿った長さが前記別の係合壁面を備えた外枠の端部プレート部分または前記別の係合壁面を備えた被覆プレートの端部プレート部分の厚みよりも長い請求項9〜12のいずれか1つに記載の風向調整用レジスタ。
【請求項14】
前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の他方の端部プレート部分から突出する突起によって外枠の前記別の係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの他方の端部プレート部分から突出する突起によって被覆プレートの前記別の係合壁面が提供される請求項13に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項15】
前記被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の他方の端部プレート部分から突出する突起によって外枠の前記別の係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの他方の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって被覆プレートの前記別の係合壁面が提供される請求項13に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項16】
被覆プレートが外枠に接続された状態において被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に外枠の他方の端部プレート部分の材料内部に延びるように形成された開口または溝または凹部によって外枠の前記別の係合壁面が提供されると共に、被覆プレートの長手方向中央領域を中心とした撓みによる被覆プレートの他方の端部プレート部分の移動方向に対して横方向であって被覆プレートの長手方向に対して横方向に被覆プレートの他方の端部プレート部分から突出する突起によって被覆プレートの前記別の係合壁面が提供される請求項13に記載の風向調整用レジスタ。
【請求項17】
前記被覆プレートが熱可塑性樹脂から製造された部品である請求項9〜16のいずれか1つに記載の風向調整用レジスタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−218630(P2012−218630A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−88068(P2011−88068)
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【出願人】(308016242)豊和化成株式会社 (65)
【Fターム(参考)】