説明

風呂の残り湯や雨水を中水道にして節水するシステム

【課題】 長年にわたり、風呂の残り湯は風呂掃除、洗濯、トイレ掃除、床拭きくらいしか利用価値がなく、それでも半分位は下水に流していた。雨水を利用してタンクを購入すると半分位の補助金が出ることを知り、雨水利用のタンクをつくったが、そのとたん雨が全く降らず困っていたが、この残り湯を使用することにより、より安定的に雨水を使用することを目的とする。
【解決手段】 そこで、風呂の残り湯に目を付けた、洗濯の終わった残り湯を毎日水中モーターで、くみ上げているが上水道は、ほとんど使用していない、洗濯に使用していない家庭は二日に一回位でも良いはずである。また、浴槽の水を使用するため、水を定期的に殺菌するようにした。さらに、タンクをもう1〜2個増設すれば雨の一時的に貯留することにより安定的に利用できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風呂に入った後の風呂水をタンクにためて置いて、その水をトイレの水、いわゆる中水道として使用するもので、水中モーターで上部タンクに、風呂にはいったあとの残り湯を、使用するものである。トイレの使用水は、4人家族で平均、約100リットル前後、土曜、日曜日でもなると150リットル前後にもなる、そのため風呂の残り湯を湯船から水中モーターで、200リットル位いれておきたいが、200リットルのタンクは頑丈につくてあるため、値段も高く非常に重い、そのため100リットルのタンクをラックに並べそこにそれぞれ上部にホースが通る穴を開けてホースを通しそれぞれのホースの端を底につけるそして一方からもう一方に水をいれることにより、サイフォン状態になり200リットルの水をコストを安く投入することができる。
【背景技術】
【0002】
従来より、雨水利用装置は、屋根面から雨水を収集し、トイレ洗浄水に利用してきたが、良好な水質が得られなかったり、雨が降ればオーバーフローしてしまい、雨がふらなければ上水道を使用しなければならない、風呂水を利用したものはコストが高く、これらも揚水ポンプのスイッチを切らなければ、これ又オーバーフローしてしまう。
【特許文献1】特開平9−302748
【特許文献2】特開2001−47030
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の水洗トイレにおける洗浄水が専ら上水に依存していることは、極めて不経済であると共に風呂の残り湯の一部と言えど洗濯用水として使用した後の余剰分を排水として捨て流すこともまた極めて不経済であって、貴重な水資源の有効活用という観点からして問題があった。
【0004】
本発明は、叙情の問題に鑑みて案出したものであって、水洗トイレの糞尿を洗い流すための洗浄水として風呂の残り湯を使用し得るよう工夫して貴重な水資源の有効活用を企図した極めて経済的な水洗トイレを提供することを目的としている。
【0005】
また雨水がオーバーフローしないように雨水流入口にボールが入るようにしてオーバーフローをふせぐ。又、風呂の残り湯も雨水流入口より流し入れればボールによってオーバーフローせず他の樋からながれていく。
【課題を解決するための手段】
【0006】
戸建ての場合、この改善策として、手動で、風呂に入った後に水中モーターをセットしておく4人家族であれば、これをタンクに入れれば十分まかなうことができる。しかし、雨水も利用しないともったいないため、朝、風呂水を洗濯として利用して、その後の残り湯をトイレのタンクに投入する、そうしてどうしても水が足りない時は上水道を利用する。
【0007】
上記課題を解決するため、本発明においては、まず初期雨水を上部タンクに溜めておいて切り替え弁を利用して雨が降らなければ風呂の残り湯おを利用してそれでも、水が余れば下水に流れるような切り替え弁を取り付けて水の有効利用を図るものである。
【0008】
雨水を大量に利用する場合ごみが入ったり,PH調整、殺菌整等大変であったが、風呂水を優先的に使用することにより、このような面倒なことがない。
【0009】
時たま水の入る量がわかるようにタンク下部より透明のチューブを出して上部まで持ってゆき、その中に色のついた浮きおを入れておく事により、水がどこまで入っているか遠くからわかるようになる。
【0010】
タンクの水が無くなった場合三法弁によって上水道に切り替えそのままトイレの使用が可能になる。
【0011】
風呂水の使用量はその家庭でだいたい決まっているため、雨水の流入量も決めて雨水の量を決めるボールの雨水を止める位置をきめ、満水になった場合、他の樋へ逃がすようにする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は風呂の残り湯と雨水との両方使用できるため、水洗トイレを過剰に使用したとしても、糞尿を洗い流すための洗浄水として風呂の残り湯と雨水をそのまま使用でき、極めて経済的に有利であるとともに風呂の残り湯と雨水を貴重な水資源として有効に活用し得る優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の内容をより理解しやすくするため、以下に実施例を用いて詳説する。
【実施例1】
【0014】
本発明は、湯船11の風呂の残り湯優先でほとんどの家庭では残り湯だけでトイレ12の水をまかなう事ができる、又、風呂の残り湯を洗濯水として、使用している家庭でも、週一回でも雨がふれば、4人の家庭でも上水道15は使用せずにすむ。
【実施例2】
【0015】
本発明は、湯船11の風呂の残り湯優先ではあるが、洗濯水として一部利用して、もしも雨が降らなければ当然水が足りなくなり送水管17から水が出なくなる、その時だけは三方弁1で上水道15を使用する。
【実施例3】
【0016】
本発明は、湯船11の風呂の残り湯を水中モーター16を使用して送水管13で毎日入れている、毎日風呂の残り湯を入れていると当然あまりが生じてきてオーバーフローしてしまうため、雨水、風呂の残り湯が一杯になった時止めるボールでオーバーフローをさせないようにする。
【実施例4】
【0017】
本発明は、4人家族でも200リットルのタンクがあれば十分ではあるが200リットルのタンクは大きくて、重たくて、値段が高い、よって100リットルのタンク7、8を購入して上部にホースの通る穴を開けて、そこにホースを両端が両底に付くようにして水をサイフォン3状態にする。
【実施例5】
【0018】
本発明は、天気と関係が深く、雨が降りすぎてもタンクがオーバーフローしてしまうそのためボール4に糸5をつけ水がたくさんはいれば、このボールがパイプ9を押さえてそれ以上水が入らないようにする。
【実施例6】
【0019】
本発明は、雨が降り過ぎのときのボールがあっても心配のときや一日どれくらい使用しているか見るため、タンク下部に穴を開けて透明のチュウブを入れて水位6が見えるようにした。
【実施例7】
【0020】
本発明は、雨水を利用することにより自治体によっては補助金が出るところも有る、よって経済的にも有利である。
【実施例8】
【0021】
本発明は、水が余ってくる家庭もある、そのためこのタンクから花壇、芝生等植物に散水することもできる。
【実施例9】
【0022】
雨水を利用するため、どうしても小さな葉等が入ったり、また風呂の残り湯を使用するため髪の毛等が入ったりするため網(ストッキング)を利用する。
【実施例10】
【0023】
風呂の残り湯を使用するためどうしても水の中にバクテリア等が発生してしまうため、消毒はするように心がける。
【産業上の利用可能性】
【0024】
水の使用を節約できるため、省資源,省エネルギーになるため、これを普及させることができれば、20%〜30%位の水を節水することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】戸建ての場合の配置例
【図2】図1,7,8の拡大図の並列水槽のときの水位が低い場合
【図3】図1、7,8の拡大図の並列水槽のときの水位が高い場合
【符号の説明】
【0026】
1 三方弁
2 ゴミ防止のネット 3 サイフォン状になったホース
4 雨水、風呂の残り湯が一杯になった時止めるボール
5 ボールが雨水パイプに入れるためのガイド糸
6 水位が見えるための透明チューブ
7 100リットルタンクA
8 100リットルタンクB
9 雨水パイプ
10雨水
11湯船
12トイレの便器
13上部タンクへの送水管
14下水管
15上水道
16水中モーター
17上部タンクからトイレタンクまでの送水管
18水位が遠くから分かるための赤いうき

【特許請求の範囲】
【請求項1】
風呂水の残り湯と雨水をトイレの水に利用し得るための技術手段を施した風呂水の残り湯と雨水のトイレ水利用システムで、つまり風呂水の残り湯と雨水を中水道として利用し得るシステム。
【請求項2】
風呂水の残り湯と雨水をトイレタンクよりも上部にタンクを設置して風呂から水中モーターでくみ上げることにより中水道として利用し得る請求項1のシステム。
【請求項3】
戸建ての場合、風呂のそばの家の外にラック台を置いて、その上にタンクを置く、たいていの家は風呂のそばにトイレが有るため(二階は除く)そのタンクからトイレに水を引き込み三方弁でそのタンクが空になったら切り替え可能な請求項1のシステム。
【請求項4】
風呂からの水がどこまで入っているかが分かるように、タンク下部にチュウブが通る穴をあけ、タンク外下部から透明のチュウブを上部まで立て、このチュウブの中に色のついた浮きを入れ水位が分かるようにした 請求項1のシステム。
【請求項5】
風呂からの水のタンクが複数の場合、このタンク同士をつなぐホースの穴を上部にあけて、サイフォンのようにホースを上部でつなぎ、100リットルタンク2個で200リトルタンクと同じように使用できるシステム。
【請求項6】
戸建て住宅には便利と思っていたが、風呂の残り湯だけでもマンション、アパート、ホテルのユニットバスに利用すればすごい量の節水が可能な請求項1のシステム。
【請求項7】
雨が降ってタンクに流れ込むときオーバーフローしないように雨水が落ちるパイプの下にボールをおいてその浮力によって雨水の流入をシャトアウトすることができる、万一風呂の残り湯がオーバーフローしても、樋の別の所から流れ出る請求項1のシステム。
【請求項8】
雨水を利用することにより、自治体によっては補助金が出るところも有り、経済的にも大変有利となる請求項1のシステム。
【請求項9】
トイレに使用しても、どうしても水が余ってくる家庭がある、そうゆう家庭は花壇、芝生等植物に散水することもできるシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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