説明

風呂蓋

【課題】取り扱い性に優れる風呂蓋2の提供。
【解決手段】この風呂蓋2は、巻き取り可能な蓋部材6と、並列された複数の硬質な骨8とを備えている。これら骨8は、この蓋部材6に取り付けられている。好ましくは、この風呂蓋2では、上記骨8の端18は上記蓋部材6の外縁14よりも内側に位置している。好ましくは、この風呂蓋2では、その長さ方向において、外側に位置する上記骨8は上記蓋部材6の外縁14よりも内側に位置している。好ましくは、この風呂蓋2では、上記蓋部材6は発泡シート、ラミネートシート又は樹脂シートからなる。好ましくは、この風呂蓋2では、上記蓋部材6は透明な樹脂シートからなる。この風呂蓋2では、巻き取り可能な蓋部材6が硬質な骨8で支持されているから、老人及び子供のように力が弱い者でも、この風呂蓋2を容易に取り扱うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風呂蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
浴槽が使用されていないとき、湯の保温の観点から、風呂蓋が使用される。入浴時には、風呂蓋は浴槽から外され浴室内の片隅に静置される。このとき、風呂蓋が浴室内のスペースを阻害するから、その置き場所に困ることが多い。
【0003】
特開2004−174123公報に、床マットを兼ねる風呂蓋が開示されている。この風呂蓋は、柔軟性を有するマット部材と滑り止めとが組み合わされて構成されている。
【特許文献1】特開2004−174123公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
市販されている風呂蓋は、硬質でしかも重い。このような風呂蓋は、老人及び子供のように力が弱い者にとって、取り扱いにくい。
【0005】
その質量が大きい風呂蓋の乾燥は、容易ではない。不充分な乾燥は、カビを発生させる。カビの発生は、浴室の衛生環境を阻害してしまう。この風呂蓋では、その洗浄も困難を極める。
【0006】
入浴時において、風呂蓋が丸められ浴室の壁に立てかけられる場合がある。立てかけられた風呂蓋は、転倒しやすい。その質量が重い風呂蓋が倒れて利用者に当たると、この利用者が怪我をする場合がある。
【0007】
この風呂蓋では、そのサイズが浴槽のサイズと一致しない場合もある。この場合、浴槽が完全に塞がれないから、湯の保温ができないばかりか、浴室内に結露が生じる。この結露は、カビの発生を促す。硬質な風呂蓋の加工は困難であるから、浴槽のサイズに合わせてこの風呂蓋のサイズを調整することも容易ではない。
【0008】
本発明の目的は、取り扱い性に優れる風呂蓋の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係る風呂蓋は、巻き取り可能な蓋部材と、並列された複数の硬質な骨とを備えている。これら骨は、この蓋部材に取り付けられている。
【0010】
好ましくは、この風呂蓋では、上記骨の端は上記蓋部材の外縁よりも内側に位置している。
【0011】
好ましくは、この風呂蓋では、その長さ方向において、外側に位置する上記骨は上記蓋部材の外縁よりも内側に位置している。
【0012】
好ましくは、この風呂蓋では、上記蓋部材は発泡シート、ラミネートシート又は樹脂シートからなる。
【0013】
好ましくは、この風呂蓋では、上記蓋部材は透明な樹脂シートからなる。
【0014】
本発明の他の実施形態に係る風呂蓋の組み立てセットは、巻き取り可能な蓋部材と、複数の硬質な骨と、接合部材とを備えている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る風呂蓋では、巻き取り可能な蓋部材が硬質な骨で支持されているから、この風呂蓋で浴槽を塞ぐことも、この浴槽からこの風呂蓋を取り外すことも容易である。老人及び子供のように力が弱い者でも、この風呂蓋を容易に取り扱うことができる。この風呂蓋はコンパクトに巻き取られうるから、入浴時にこの風呂蓋の置き場所に困ることもない。この風呂蓋の持ち運びが容易であるから、使用後この風呂蓋を屋外で乾燥することもできる。柔軟な蓋部材は浴槽の縁に沿いやすいから、この風呂蓋は浴槽を密閉しうる。この縁と風呂蓋との間に存在する水分がその表面張力により水膜を形成するから、密閉性がさらに高められる。この風呂蓋は、結露及びカビの発生を防止しうる上に、湯の保温に効果的に寄与しうる。蓋部材が軟質であるから、この風呂蓋が利用者に当たってもこの利用者が怪我をすることもない。この風呂蓋の加工が容易であるから、そのサイズを浴槽のサイズに適合させることも容易である。この風呂蓋は、取り扱い性に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0017】
図1(a)は本発明の一実施形態に係る風呂蓋2が示された平面図であり、図1(b)はその正面図である。この図1には、風呂蓋2が浴槽4に使用されている状態が示されている。この浴槽4は、風呂蓋2で塞がれている。なお、この図1において、左右方向がこの風呂蓋2の長さ方向である。図1(a)において、上下方向がこの風呂蓋2の幅方向である。図1(b)において、紙面に対して垂直な方向がこの風呂蓋2の幅方向である。図示されているように、この長さ方向は浴槽4の長さ方向と一致している。この幅方向は、浴槽4の幅方向と一致している。この風呂蓋2では、その長さ方向長さは幅方向長さよりも長い。この風呂蓋2が、その幅方向長さが長さ方向長さよりも長くなるように構成されてもよい。
【0018】
風呂蓋2は、蓋部材6と、複数の骨8とを備えている。蓋部材6は、シート状である。この蓋部材6は、略矩形である。この蓋部材6は、浴槽4の内槽10の部分を覆うのに充分な大きさを有している。
【0019】
蓋部材6は、骨8よりも軟らかい。この蓋部材6は、軟質である。この蓋部材6は、荷重をかけると容易に変形する。この蓋部材6は、巻き取り可能である。
【0020】
複数の骨8は、蓋部材6に載せられている。これら骨8は、蓋部材6の上面に取り付けられている。これら骨8は、並列されている。一の骨8の長さ方向外側に、他の骨8が間隔を空けて位置している。図示されているように、この風呂蓋2では、これら骨8は等間隔で配置されている。
【0021】
この風呂蓋2では、複数の骨8のそれぞれは、幅方向に延在している。この風呂蓋2の幅方向と骨8の長さ方向とが一致するように、骨8が蓋部材6に取り付けられている。この骨8が、風呂蓋2の長さ方向に延在するように蓋部材6に取り付けられてもよい。
【0022】
骨8は、上記蓋部材6よりも硬い。この骨8は、硬質である。この骨8は、蓋部材6を支持している。この風呂蓋2では、複数の骨8のいずれかが軸とされ、蓋部材6がこの軸に容易に巻かれうる。
【0023】
図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。この図2において、左右方向が風呂蓋2の幅方向であり、紙面に対して垂直な方向が風呂蓋2の長さ方向である。図示されているように、蓋部材6と骨8との間に接合部材12が位置している。換言すれば、この風呂蓋2は接合部材12をさらに備えている。接合部材12は、蓋部材6と骨8とを接合する。この風呂蓋2では、この接合部材12により、骨8は蓋部材6に取り付けられている。この接合部材12としては、両面テープ及び接着剤が例示される。
【0024】
この風呂蓋2では、使用状態において、蓋部材6の外縁14の側の部分(以下、外縁部分)が浴槽4の縁16に載せられる。この風呂蓋2では、蓋部材6と浴槽4の縁16とが蓋部材6の厚み方向に重なり合っている。この蓋部材6は、浴槽4の内槽10を覆う。この蓋部材6は、内槽10を塞いでいる。この風呂蓋2では、浴槽4が密閉されるから、湯が効果的に保温される。浴室内への湯気の放散が抑えられるから、結露が効果的に防止されうる。結露の防止は、カビの発生も抑制しうる。この風呂蓋2は、浴室の衛生環境を適切に維持しうる。
【0025】
この風呂蓋2では、蓋部材6が軟質であるから、蓋部材6が浴槽4の縁16に沿いやすい。蓋部材6とこの縁16とが良好に密着しうるから、浴槽4がこの風呂蓋2により効果的に密閉されうる。この風呂蓋2によれば、湯が効果的に保温される。浴室内への湯気の放散が抑えられるから、結露が効果的に防止されうる。結露の防止は、カビの発生を抑制しうる。この風呂蓋2は、浴室の衛生環境を適切に維持しうる。
【0026】
この風呂蓋2では、蓋部材6と浴槽4の縁16との間に存在する水分(図示されず)がその表面張力により水膜を形成しうる。この水膜は、上記密閉性をさらに高める。この風呂蓋2では、湯が効果的に保温される。浴室内への湯気の放散が抑えられるから、結露が効果的に防止されうる。結露の防止は、カビの発生を抑制しうる。この風呂蓋2は、浴室の衛生環境を適切に維持しうる。
【0027】
この風呂蓋2では、幅方向において骨8の端18が蓋部材6の外縁14と一致するように、この骨8が蓋部材6に取り付けられてもよい。この風呂蓋2では、図2に示されているように、骨8の端18が蓋部材6の外縁14よりも内側に位置しているのがより好ましい。このような風呂蓋2は、特にこの蓋部材6の外縁部分の柔軟性に優れる。この外縁部分が浴槽4の縁16に沿いやすいから、蓋部材6とこの縁16とが良好に密着しうる。この柔軟性は、上記水膜の形成にも寄与しうる。この風呂蓋2は、密閉性に優れる。この風呂蓋2では、湯が効果的に保温される。浴室内への湯気の放散が抑えられるから、結露が効果的に防止されうる。結露の防止は、カビの発生を抑制しうる。この風呂蓋2は、浴室の衛生環境を適切に維持しうる。
【0028】
図2に示されているように、この風呂蓋2では、骨8の端18は浴槽4の縁16の内端20より外側に位置している。この骨8は、蓋部材6を支持しつつ浴槽4の縁16に載せられている。この骨8は、風呂蓋2の使用状態を維持しうる。この風呂蓋2では、密閉性が保持されるから、湯の保温状態が維持される。結露及びカビの発生が効果的に防止されるから、この風呂蓋2は浴室の衛生環境を適切に維持しうる。
【0029】
この風呂蓋2では、長さ方向において外側に位置する骨8の側片22が蓋部材6の外縁14と一致するように、この骨8が蓋部材6に取り付けられてもよい。この風呂蓋2では、図1に示されているように、長さ方向において外側に位置する骨8が蓋部材6の外縁14よりも内側に位置しているのがより好ましい。このような風呂蓋2では、特に蓋部材6の外縁部分の柔軟性に優れる。この風呂蓋2では、この外縁部分が浴槽4の縁16に沿いやすいから、蓋部材6とこの縁とが良好に密着しうる。この柔軟性は、上記水膜の形成にも寄与しうる。この風呂蓋2は、密閉性に優れる。この風呂蓋2では、湯が効果的に保温される。浴室内への湯気の放散が抑えられるから、結露が効果的に防止されうる。結露の防止は、カビの発生を抑制しうる。この風呂蓋2は、浴室の衛生環境を適切に維持しうる。
【0030】
この風呂蓋2では、軟質な蓋部材6が硬質な骨8で支持されているから、この風呂蓋2で浴槽4を塞ぐことも、この浴槽4からこの風呂蓋2を取り外すことも容易である。老人及び子供のように力が弱い者でも、この風呂蓋2を容易に取り扱うことができる。このような風呂蓋2は、容易に洗浄されうる。この風呂蓋2は、取り扱い性に優れる。
【0031】
後述するが、この風呂蓋2は軽量でもあるから、物干し竿に吊り下げて乾燥することもできる。この風呂蓋2の持ち運びが容易であるから、使用後この風呂蓋2を屋外で乾燥することもできる。この風呂蓋2は、取り扱い性に優れる。この風呂蓋2では、カビの発生が防止されるから、浴室内の衛生環境が適切に維持されうる。
【0032】
この風呂蓋2では、蓋部材6が軟質であるから、この風呂蓋2はコンパクトに巻き取られうる。この風呂蓋2では、入浴時にその置き場所に困ることもない。この風呂蓋2によれば、浴室内のスペースの有効利用が可能である。この風呂蓋2は、取り扱い性に優れる。
【0033】
この風呂蓋2では、蓋部材6が軟質であるから、その加工が容易である。この風呂蓋2では、そのサイズが浴槽4のサイズに容易に適合されうる。この風呂蓋2は、取り扱い性に優れる。この風呂蓋2では、浴槽4が効果的に密閉されうるから、湯が効果的に保温される。浴室内への湯気の放散が抑えられるから、結露が効果的に防止されうる。結露の防止は、カビの発生を抑制しうる。この風呂蓋2は、浴室の衛生環境を適切に維持しうる。
【0034】
この風呂蓋2は軽量であり、しかもその蓋部材6が軟質であるから、この風呂蓋2が利用者に当たっても、この利用者が怪我をすることもない。この風呂蓋2によれば、不測の事故が未然に防止される。
【0035】
この風呂蓋2では、蓋部材6には入手が容易な市販のシートが用いられうる。柔軟性及び軽量の観点から、この蓋部材6は、多数の気泡を含む発泡シート、この発泡シートにフィルム状のアルミニウム合金等が積層されたラミネートシート又は熱可塑性樹脂から形成される樹脂シートからなるのが好ましい。特に、この蓋部材6に透明な樹脂シートが用いられた場合、上記水膜の形成が容易に視認されうる。密閉状態が容易に確認できるという観点から、この蓋部材6は透明な樹脂シートからなるのが好ましい。この透明な樹脂シートの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
【0036】
この風呂蓋2では、骨8には、その断面形状が半円である棒材、角棒、中空の角棒、板材等が用いられうる。蓋部材6への取付が容易であるという観点から、この骨8としては、角棒及び板が好ましい。入手が容易でありしかも軽量であるという観点から、この骨8としては熱可塑性樹脂からなる角パイプがさらに好ましい。この熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル等が例示される。
【0037】
この風呂蓋2では、蓋部材6は骨8よりも薄い。少ない厚みを有する蓋部材6は、柔軟でしかも軽量である。このような蓋部材6を有する風呂蓋2は、取り扱い性に優れる。過小な厚みは、風呂蓋2の強度を阻害してしまう。このような観点から、この蓋部材6が上記発泡シートである場合、その厚み(図2中の両矢印線TA)は2mm以上であるのが好ましく、4mm以下であるのが好ましい。この蓋部材6が上記樹脂シートである場合、この厚みTAは0.1mm以上がより好ましく0.4mm以下が好ましい。
【0038】
この風呂蓋2の質量は、好ましくは500g以下である。前述したように、この風呂蓋2は軽量である。この風呂蓋2は、市販されている従来の風呂蓋2よりも軽い。この風呂蓋2は、取り扱い性に優れる。老人及び子供のような力の弱い者でも、この風呂蓋2を容易に取り扱うことができる。このような観点から、この質量は400g以下であるのが好ましく、350g以下であるのがより好ましい。なお、この質量は小さいほど好ましいから、その下限値は定めていない。
【0039】
図1(a)において、両矢印線DLは蓋部材6の幅方向に延在する外縁14から長さ方向外側に位置する骨8aまでの距離を表している。両矢印線DWは、蓋部材6の長さ方向に延在する外縁14から骨8の端18までの距離を表している。
【0040】
この風呂蓋2では、距離DLは1cm以上15cm以下であるのが好ましい。この距離DLが1cm以上に設定されることにより、この風呂蓋2が浴槽4を効果的に密閉しうる。この風呂蓋2によれば、湯が効果的に保温される。浴室内への湯気の放散が抑えられるから、結露が効果的に防止されうる。結露の防止は、カビの発生を抑制しうる。この風呂蓋2は、浴室の衛生環境を適切に維持しうる。この観点から、この距離DLは2cm以上がより好ましい。この距離DLが15cm以下に設定されることにより、風呂蓋2の良好な取り扱い性が維持されうる。この観点から、この距離DLは10cm以下がより好ましい。
【0041】
この風呂蓋2では、距離DWは5mm以上15mm以下であるのが好ましい。この距離DWが1cm以上に設定されることにより、この風呂蓋2が浴槽4を効果的に密閉しうる。この風呂蓋2によれば、湯が効果的に保温される。浴室内への湯気の放散が抑えられるから、結露が効果的に防止されうる。結露の防止は、カビの発生を抑制しうる。この風呂蓋2は、浴室の衛生環境を適切に維持しうる。この観点から、この距離DWは7mm以上がより好ましい。この距離DWが15cm以下に設定されることにより、風呂蓋2の良好な取り扱い性が維持されうる。この観点から、この距離DWは12mm以下がより好ましい。
【0042】
図3は、本発明の他の実施形態に係る風呂蓋の組み立てセット24が示された斜視図である。この組み立てセット24は、蓋部材26と、複数の骨28と、接合部材としての両面テープ30とを備えている。この組み立てセット24は、図1の風呂蓋2と同等の風呂蓋が得られるように構成されている。この蓋部材26は、軟質である。この蓋部材26は、巻き取り可能である。この蓋部材26は、透明の樹脂シート又は発泡シートである。これら骨28のそれぞれは、中空の角パイプである。この骨28は、熱可塑性樹脂からなる。図示されているように、この骨28には、多数の折れ目32が設けられている。これら折れ目32は、この骨28の端34の部分(骨28の端34から約10cmまでの部分)に、等間隔に形成されている。この骨8は、折れ目32で容易に切断されうる。
【0043】
この組み立てセット24では、風呂蓋は次のようにして組み立てられる。蓋部材26が、切断され、浴槽の形状に合わせられる。この蓋部材26は軟質であるから、ハサミ及びカッターのような切断具により容易に切断される。
【0044】
この組み立てセット24では、骨28の長さがその折れ目32で切断されつつ調整される。この長さが調整された骨28の側片36に、両面テープ30が貼られ、蓋部材26に取り付けられる。全ての骨28が、蓋部材26に取り付けられ、風呂蓋が得られる。
【0045】
この組み立てセット24では、蓋部材26が軟質でありしかも骨28に折れ目32が形成されているから、この風呂蓋の加工が容易である。この風呂蓋のサイズが、浴槽のそれに合わせて容易に調整されうる。この風呂蓋は、取り扱い性に優れる。
【0046】
この組み立てセット24では、蓋部材26が浴槽のサイズよりも大きなサイズで準備され、この蓋部材26に全ての骨28が取り付けられた後に、この蓋部材26のサイズが浴槽のサイズに合わせられるのが好ましい。このような風呂蓋では、そのサイズが浴槽のサイズに容易に調整されうる。サイズ調整が容易であるという観点から、この蓋部材26に取り付けられた骨28のうち、長さ方向外側に配置される骨28の外側の側片36から、蓋部材26の外縁38までの距離は、10cm以上とされるのが好ましい。取り扱い性の観点から、この距離は20cm以下とされるのが好ましい。サイズ調整が容易であるという観点から、蓋部材26に取り付けられる骨28の端34から蓋部材26の外縁38までの距離は、5mm以上とされるのが好ましい。取り扱い性の観点から、この距離は15mm以下とされるのが好ましい。
【0047】
このようにして組み立てられた風呂蓋では、軟質な蓋部材26が硬質な骨28で支持されるから、この風呂蓋で浴槽を塞ぐことも、この浴槽からこの風呂蓋を取り外すことも容易である。老人及び子供のように力が弱い者でも、この風呂蓋を容易に取り扱うことができる。この風呂蓋は、容易に洗浄されうる。この風呂蓋は、取り扱い性に優れる。
【0048】
この風呂蓋は軽量であるから、物干し竿に吊り下げて乾燥することもできる。この風呂蓋の持ち運びが容易であるから、使用後この風呂蓋を屋外で乾燥することもできる。この風呂蓋は、取り扱い性に優れる。この風呂蓋では、カビの発生が防止されるから、浴室内の衛生環境が適切に維持されうる。
【0049】
この風呂蓋では、蓋部材26が軟質であるから、この風呂蓋はコンパクトに巻き取られうる。この風呂蓋では、入浴時にその置き場所に困ることもない。この風呂蓋によれば、浴室内のスペースの有効利用が可能である。この風呂蓋は、取り扱い性に優れる。
【0050】
この風呂蓋では、軽量でしかもその蓋部材26が軟質であるから、この風呂蓋が利用者に当たっても、この利用者が怪我をすることもない。この風呂蓋によれば、不測の事故が未然に防止される。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、様々な浴槽に適用されうる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1(a)は本発明の一実施形態に係る風呂蓋が示された平面図であり、図1(b)はその正面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施形態に係る風呂蓋の組み立てセットが示された斜視図である。
【符号の説明】
【0053】
2・・・風呂蓋
6、26・・・蓋部材
8、28・・・骨
14・・・外縁
24・・・組み立てセット
30・・・両面テープ
32・・・折れ目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻き取り可能な蓋部材と、並列された複数の硬質な骨とを備えており、
これら骨が、この蓋部材に取り付けられている風呂蓋。
【請求項2】
上記骨の端が、上記蓋部材の外縁よりも内側に位置している請求項1に記載の風呂蓋。
【請求項3】
その長さ方向において、外側に位置する上記骨が、上記蓋部材の外縁よりも内側に位置している請求項1又は2に記載の風呂蓋。
【請求項4】
上記蓋部材が、発泡シート、ラミネートシート又は樹脂シートからなる請求項1から3のいずれかに記載の風呂蓋。
【請求項5】
上記蓋部材が、透明な樹脂シートからなる請求項4に記載の風呂蓋。
【請求項6】
巻き取り可能な蓋部材と、複数の硬質な骨と、接合部材とを備えている風呂蓋の組み立てセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−121(P2010−121A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−159123(P2008−159123)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【出願人】(503379977)
【Fターム(参考)】