説明

風圧軽減部材付きコンテナ及び船舶の運航方法

【課題】風圧抵抗を軽減できる輸送用コンテナ及び船舶の運航方法を提供する。
【解決手段】展開可能な風圧抵抗軽減部材を備え、この風圧抵抗軽減部材を、六面体の輸送用コンテナの少なくとも一面の一端側に回転可能に支持された伸縮自在の面状部材で形成し、該面状部材を回転及び伸張して展開することにより、輸送用コンテナを積み付けた状態で該輸送用コンテナの底面以外の少なくとも一面に対して、風圧抵抗低減効果を有する斜面を形成できるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送用コンテナ及びコンテナを甲板上に搭載して運航する船舶の運航方法に関し、詳細には、船舶に運航に際して、輸送用コンテナに起因する風圧抵抗を軽減できる輸送用コンテナ及び船舶の運航方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナ船においては、それぞれの用途で使用されているドライコンテナ、オープントップコンテナ、冷蔵コンテナ、プラットフォームコンテナ、タンクコンテナ、フラットラックコンテナなどの数多くの輸送用コンテナを搭載して運行している。これらの輸送用コンテナは、コンテナ寸法に規格があり、20フィートコンテナ、40フィートコンテナ等が多用されている。
【0003】
この輸送用コンテナは、通常は、図17及び図18に示すように、船舶1の船倉及び上甲板上に搭載されている。この上甲板よりも上に積まれた輸送用コンテナ10Xは、上甲板上のコンテナ固縛金物や下側の輸送用コンテナ10Xのコンテナ固縛金物等にラッシングされて、上甲板4よりも上に1〜7段程度積み重ねられる。この上甲板よりも上に積まれた輸送用コンテナ10Xは、通常は覆いもなく、そのまま積み上げられている。
【0004】
この輸送用コンテナは、通常六面体で形成され、その表面は平面で囲まれることが多く、特に風圧抵抗を軽減する工夫がなされていない(例えば、特許文献1参照。)。そのため、風Wがこの輸送用コンテナの平面に当たると、図19に示すように、輸送用コンテナ10Xの上方や前方や後方に渦流Wが発生し、風Wによる風圧抵抗が大きくなる。この輸送用コンテナに当たる風Wの速度と風向は、自然の風Wと船速との合成になるので、船速がある船舶の運航状態では、前方からの風が多く、輸送用コンテナの風圧抵抗力に関しても船舶の後方に向かう成分が多くなる。
【0005】
そのため、図17に示すように、輸送用コンテナが甲板上に密集して搭載されて、各輸送用コンテナの風圧抵抗の総和が小さい内は問題が少ないが、図20に示すように、輸送用コンテナが甲板上に散在して搭載され、各輸送用コンテナの風圧抵抗の総和が大きくなると、船舶の推進抵抗に影響を与える力となる可能性がある。特にコンテナ専用船では、船速が大きく、風圧抵抗は風速の2乗に比例するので、この輸送用コンテナの風圧抵抗が問題となる。
【特許文献1】特開2002−264993号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、風圧抵抗を軽減できる輸送用コンテナ及び船舶の運航方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明の輸送用コンテナは、展開可能な風圧軽減部材を備え構成される。この展開可能な風圧抵抗軽減部材とは、展開していない時は、輸送用コンテナの内部に収容されたり、輸送用コンテナの表面に配置され、この輸送用コンテナの船舶や運搬車両等への積み付けや固着の邪魔にならない状態となり、展開したときは、風圧抵抗軽減効果を発揮する部材のことをいう。
【0008】
また、上記の輸送用コンテナにおいて、前記風圧抵抗軽減部材を、六面体の輸送用コンテナの少なくとも一面に回転可能に支持された面状部材で形成し、該面状部材を回転することにより、輸送用コンテナを積み付けた状態における該輸送用コンテナの底面以外の少なくとも一面に対して、風圧抵抗低減効果を有する斜面を形成できるように構成すると、比較的簡単な構造で、風圧軽減部材を備えた輸送用コンテナを形成できる。
【0009】
また、上記輸送用コンテナにおいて、前記風圧抵抗軽減部材をスライド方式による伸張可能な構造、又は、ヒンジ方式による折り畳む可能な構造に構成したり、前記風圧抵抗軽減部材を骨組部材と該骨組部材によって支持される膜状部材で構成したりすると、比較的簡単な構造で、風圧軽減部材を構成することができる。
【0010】
更に、上記の輸送用コンテナにおいて、前記風圧抵抗軽減部材が該輸送用コンテナに脱着可能となるように構成すると、風圧抵抗を問題しない陸上輸送や空路輸送の場合には、この風圧抵抗軽減部材を取り外して、その分軽い状態で輸送できる。また、船舶に搭載されて輸送される海上輸送の場合であっても、甲板上に搭載されて風圧抵抗が問題となる状態となった時のみ風圧抵抗軽減部材を装着して、風圧抵抗軽減効果を奏することができるようになる。
【0011】
この輸送用コンテナは、船舶に搭載される輸送コンテナの場合に、甲板上に搭載されて風圧を受ける機会が多く、風圧抵抗の軽減効果が大きい上に、また、風圧抵抗軽減部材を展開するスペースも確保できる。
【0012】
そして、上記の目的を達成するための本発明の船舶の運航方法は、輸送用コンテナを甲板上に搭載した船舶の運航方法であって、甲板上の前記輸送用コンテナの風圧抵抗を軽減する風圧抵抗軽減部材を前記輸送用コンテナの上方、前方又は後方の少なくとも一方に配置して、前記輸送用コンテナを輸送する方法である。
【0013】
あるいは、上記の輸送用コンテナを甲板上に搭載した船舶の運航方法であって、甲板上の前記輸送用コンテナの前記風圧抵抗軽減部材を前記輸送用コンテナの上方、前方又は後方の少なくとも一方に展開して、前記輸送用コンテナを輸送する方法である。
【0014】
また、コンテナ専用船などでは、輸送用コンテナを上甲板上に散在させた状態で運航する場合があり、この時に、上甲板上の輸送用コンテナの配置によっては、横風の時に、輸送用コンテナが受ける風圧抵抗の和が船舶の前後で同じとならず、比較的大きなヨウーイング(船首揺れ)モーメントを発生する可能性もあるので、輸送用コンテナを甲板上に搭載した船舶の運航方法として、甲板上の前記輸送用コンテナの風圧抵抗を軽減する風圧抵抗軽減部材を前記輸送用コンテナの横方向に配置して、前記輸送用コンテナを輸送する方法も、針路保持効果を奏することができるので有効である。
【0015】
なお、これらの輸送用コンテナの前方とは、船舶に関しての前方であり、船首方向のことを言い、輸送用コンテナの後方とは、船舶に関しての後方であり、船尾方向のことを言う。また、輸送用コンテナの横方向とは、船舶に関しての横方向であり、左舷方向や右舷方向のことを言う。
【発明の効果】
【0016】
本発明の輸送用コンテナ及び船舶の運航方法によれば、輸送用コンテナの風圧抵抗軽減部材を展開することにより、風圧抵抗を軽減でき、また、風圧抵抗が問題とならない場合には風圧抵抗軽減部材を格納して、搭載時や固縛時に邪魔にならないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明に係る輸送用コンテナ及び船舶の運航状態の実施の形態について説明する。
【0018】
この輸送用コンテナ10は、通常の輸送用コンテナと同様に構成されるが、本願発明では、更に、図1及び図2に示すように、展開可能な風圧抵抗軽減部材20を備え構成される。
【0019】
第1の実施の形態では、図1に示すように、輸送用コンテナ1の風圧抵抗軽減部材20は、六面体の輸送用コンテナ10の上面の前方側の一端側に回転可能に支持された伸縮自在の面状部材21で形成する。この面状部材21は、回転軸21aの回りに回転して、輸送用コンテナ20の前方に配置できるようにする。これにより、輸送用コンテナの前方にできる渦流の発生を防止して、風圧抵抗を減少する。
【0020】
第2の実施の形態では、図2に示すように、輸送用コンテナ1の風圧抵抗軽減部材20は、六面体の輸送用コンテナ10の上面の前方側の一端側に回転可能に支持された伸縮自在の面状部材21と六面体の輸送用コンテナ10の上面の後方側の一端側に回転可能に支持された伸縮自在の面状部材21とで形成する。この面状部材21,21は、回転軸21aの回りに回転して、輸送用コンテナ20の前方と後方に配置できるようにする。これにより、輸送用コンテナの前方と後方にできる渦流の発生を防止して、風圧抵抗を減少する。なお、面状部材21で形成できる斜面の傾斜は第1の実施の形態に比べて大きくなり、この一つの斜面における風圧抵抗の軽減効果は多少小さくなるが、前後で風圧抵抗を減少できるようになる。なお、一般的には輸送用コンテナ10の長手方向の長さは比較的長いので、風圧抵抗軽減効果を期待できる。
【0021】
第3の実施の形態では、図3に示すように、第1の実施の形態の風圧抵抗軽減部材20の面状部材21を、第1面状板21bと第2面状板21cをスライドさせて伸縮するように形成される。これにより、面状部材21で形成可能な斜面の長さを長くして、この斜面と他の輸送用コンテナとの間において角部をなくし、風圧抵抗軽減効果をより大きくする。
【0022】
第4の実施の形態では、図4に示すように、輸送用コンテナ1の風圧抵抗軽減部材20は、六面体の輸送用コンテナ10の前面の上方側の一端側に回転可能に支持された伸縮自在の面状部材21で形成する。この面状部材21は、回転軸21aの回りに回転して、輸送用コンテナ20の前方に配置できるようにすると共に、第1面状板21bと第2面状板21cと第3面状板21dをスライドさせて伸縮するように形成される。
【0023】
第5の実施の形態では、図5に示すように、輸送用コンテナ1の風圧抵抗軽減部材20は、スライド構造の代りに第1面状板21bと第2面状板21cがヒンジ21eで、第2面状板21cと第3面状板21dがヒンジ21fでそれぞれ接続され、相互間で回転可能な折り畳み構造として形成される。
【0024】
第6の実施の形態では、図6に示すように、輸送用コンテナ10の上面に前後方向の途中のヒンジ21gで中折れする伸縮可能な面状部材21を設ける。このような構成とすると、この輸送用コンテナ10が船舶1に搭載されて、最上段に位置した時に山形に展開することにより、輸送用コンテナ10の上方に発生する渦流を抑制することができる。
【0025】
第7の実施の形態では、図7に示すように、輸送用コンテナ10の風圧抵抗軽減部材20は、面状部材21を骨組部材21hで展開可能に作ると共に、布状やシート状の膜状部材21iをこの骨組みで支持するように構成してもよい。この場合は、膜状部材21iを骨組部材21hに固定した状態で格納及び展開できるように構成してもよく、格納時は膜状部材21iを骨組部材21hから外し、展開時に取り付けるように構成してもよい。
【0026】
第8の実施の形態では、図8に示すように、第7の実施の形態の面状部材21の骨組部材21jの一部又は全部を、スライド構造により、格納時は、展開する面11と直角な面12,12に収納し、展開時にはスライドにより展開するように構成する。
【0027】
第9の実施の形態では、図9に示すように、この骨組部材21kを平板形状に形成し、折り畳み構造により、格納時は、展開する面11と直角な面12,12に収納し、展開時には回転により展開するように構成する。この平板形状の骨組部材21kの場合には、膜状部材21iの下側の空間を骨組部材21kで塞ぐことができるので、この下側の空間における渦流の発生も防止できる。なお、輸送用コンテナ10は、通常は横方向に別のコンテナが配置されるので、隣接する面状部材21間の隙間は小さくこの渦流の発生は少ないと考えられる。また、図示していないが、輸送用コンテナ10の前後にこの骨組部材21kを配置すると、輸送用コンテナ10の前方と後方の両方に、風圧抵抗軽減部材20を配置できるようになる。
【0028】
第10の実施の形態では、図10に示すように、スクリーン21mをスクリーン格納筒21nから引き出して、スクリーン支持部材21pに張り出すように構成する。このスクリーン21mは不使用時はスクリーン格納筒21n内に巻き取られており、必要な時に引き出して、フック21q等で所定の場所に固定できるようにする。このスクリーン21mとスクリーン格納筒21nには、映写用スクリーンのようにバネで巻き戻る機構を備え、適切な長さに引き出した時に、その長さを保つようにロック機構があることが好ましい。また、スクリーン支持部材21pは伸縮式又は折り畳み式で構成され、展開した時には、X字形やV字形や平行に配置し、スクリーン21mを、下側又は上下両側で支持して強度的な補強をする。また、このスクリーン支持部材21pは、必ずしもロッド21oを備えていなくてもよいが、備える場合には、ロッド21oを引き出すだけでスクリーン21mとスクリーン支持部材21pを展開できるように、ロッド21oをスクリーン21mとスクリーン支持部材21pと関節等によって接合するのがよい。
【0029】
また、このスクリーン格納筒21nとスクリーン支持部材21pは、コンテナ10に備えつけにしてもよいが、着脱可能とし、スクリーン格納筒21nとスクリーン支持部材21pを一体又は別体の携帯型として、必要時にコンテン10に装着するように構成してもよい。
【0030】
これらの第1〜第10の実施の形態において、この展開可能な風圧抵抗軽減部材20は、展開していない時は、輸送用コンテナ10の内部に収容されたり、輸送用コンテナ10の表面に配置され、この輸送用コンテナ10の船舶や運搬車両等への固着の邪魔にならない状態となる。なお、面状部材21は、通常は、回転軸21a回りのみの片ヒンジで構成するが、図11に示すように、両ヒンジ21a,21aで回転可能に構成し、一つの面状部材21で斜面を形成できる範囲を増やしてもよい。
【0031】
これらの面状部材21は、平面形状とすると工作が容易で、比較的簡単な構造となるが、図12や図13に示すように、側面視で多くの角を有するような曲面に近い、即ち折れ線状の形状や曲面形状なるように形成すると、風の流れがより円滑になり、風圧抵抗軽減効果が大きくなる。
【0032】
更に、これらの輸送用コンテナ10において、風圧抵抗軽減部材20が輸送用コンテナ10に脱着可能(又は、着脱可能)になる構成すると、風圧抵抗を問題しない陸上輸送や空路輸送の場合には、この風圧抵抗軽減部材20を取り外して、その分重量が軽い状態で輸送できる。また、船舶に搭載されて輸送される海上輸送の場合であっても、甲板上に搭載されて風圧抵抗が問題となる状態となった時のみ風圧抵抗軽減部材20を装着して、風圧抵抗軽減効果を奏することができるようになる。
【0033】
次に、船舶の運航方法について説明する。この船舶の運航方法は、輸送用コンテナ10を甲板上に搭載した船舶の運航方法であって、図14及び図15に示すように、甲板2上の輸送用コンテナ10の風圧抵抗を軽減する風圧抵抗軽減部材20(太線部、及びハッチング部)を輸送用コンテナ10の上方、前方又は後方の少なくとも一方に配置して、輸送用コンテナ10を輸送する方法である。なお、図15では、横方向はいずれも同じように図示しているが、実際には、前後方向のみならず、横方向にも輸送用コンテナ10は不均等に積載されるため、必ずしも、図15のように横方向一律とはならない。
【0034】
この風圧抵抗軽減部材20は、上記のような展開可能な風圧抵抗軽減部材20を備えた輸送用コンテナ10を使用することにより、容易に行うことができるが、必ずしも、輸送用コンテナ10に備わった風圧抵抗軽減部材20に限定する必要はなく、輸送用コンテナ10と別体であってもよい。
【0035】
そして、輸送用コンテナを積み付けた状態では、図16に示すように、甲板2上に搭載された輸送用コンテナ10Aの場合は、面状部材21Aを回転してこの面状部材21Aの先端側を船舶の甲板2に固定金具により固定して、風圧抵抗軽減部材20Aを前方に配置する。また、別の輸送用コンテナ10Bの上に積載された輸送用コンテナ10Cの場合は、面状部材21Cを回転して前方下方に配置された斜め前下の輸送用コンテナ10Aの上面の前方側端部に固定金具により固定し、風圧抵抗軽減部材20Aを前方に配置する。これにより、この輸送用コンテナ10A,10Cの前面に対して面状部材21A,21Cによる斜面を形成することができる。この斜面は前方からの風Wに対して輸送用コンテナ20の前面に渦流が発生するのを抑制できるので、風圧抵抗を軽減することができる。
【0036】
図16では、輸送用コンテナ10A,10Bの前方について説明したが、後方についても、渦流が発生し風圧抵抗となるので、前方同様に後方に付いても面状部材21による斜面を形成して、抵抗軽減部材20を配置すると、この斜面により輸送用コンテナ10の後面に風の渦流が発生するのを抑制できるので、風圧抵抗を軽減することができる。
【0037】
また、上記の説明では前方からの風について説明したが、横風に関しても、甲板上の前記輸送用コンテナの風圧抵抗を軽減する風圧抵抗軽減部材を輸送用コンテナの横方向に配置することによって、横方向の風圧抵抗を低減することができ、風によるヨウーイング(船首揺れ)モーメントやスウェイ(横方向)力を減少でき、針路保持効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】第1の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図2】第2の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図3】第3の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図4】第4の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図5】第5の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図6】第6の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図7】第7の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図8】第8の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図9】第9の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図10】第10の実施の形態の輸送用コンテナを示す斜視図である。
【図11】両ヒンジ構造を模式的に示す斜視図である。
【図12】折れ線形状の面上部材を模式的に示す斜視図である。
【図13】曲面形状の面上部材を模式的に示す斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態である輸送用コンテナを搭載した船舶の運航状態を模式的に示す側断面図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】本発明の実施の形態における輸送用コンテナの周囲の流れの状態を模式的に示す斜視図である。
【図17】従来技術における輸送用コンテナを搭載した船舶の運航状態を模式的に示す側断面図である。
【図18】図17の平面図である。
【図19】従来技術における輸送用コンテナの周囲の流れの状態を模式的に示す斜視図である。
【図20】従来技術における輸送用コンテナを搭載した船舶の他の運航状態を模式的に示す側断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 船舶
2 上甲板
10,10A,10B,10C 輸送用コンテナ
10X 従来技術の輸送用コンテナ
20 風圧抵抗軽減部材
21,21A,21C 面状部材
21a 回転軸(ヒンジ)
21b 第1面状部材
21c 第2面状部材
21d 第3面状部材
21h,21j,21k 骨組部材
21i 膜状部材
21m スクリーン
21n スクリーン格納筒
21p スクリーン支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
展開可能な風圧抵抗軽減部材を備えたことを特徴とする輸送用コンテナ。
【請求項2】
前記風圧抵抗軽減部材を、六面体の輸送用コンテナの少なくとも一面に回転可能に支持された面状部材で形成し、該面状部材を回転することにより、輸送用コンテナを積み付けた状態における該輸送用コンテナの底面以外の少なくとも一面に対して、風圧抵抗低減効果を有する斜面を形成できるように構成することを特徴とする請求項1記載の輸送用コンテナ。
【請求項3】
前記風圧抵抗軽減部材をスライド方式による伸張可能な構造、又は、ヒンジ方式による折り畳む可能な構造に構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の輸送用コンテナ。
【請求項4】
前記風圧抵抗軽減部材が該輸送用コンテナに脱着可能となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の輸送用コンテナ。
【請求項5】
輸送用コンテナを甲板上に搭載した船舶の運航方法であって、甲板上の前記輸送用コンテナの風圧抵抗を軽減する風圧抵抗軽減部材を前記輸送用コンテナの上方、前方又は後方の少なくとも一方に配置して、前記輸送用コンテナを輸送することを特徴とする船舶の運航方法。
【請求項6】
輸送用コンテナを甲板上に搭載した船舶の運航方法であって、甲板上の前記輸送用コンテナの風圧抵抗を軽減する風圧抵抗軽減部材を前記輸送用コンテナの横方向に配置して、前記輸送用コンテナを輸送することを特徴とする船舶の運航方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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