説明

風船膨らませ機構付き応援バット

【課題】応援バットと風船を膨らませるポンプとを兼ねた風船膨らませ機構付き応援バットを提供する。
【解決手段】第1殴打部と、第1殴打部の一端部に縮径部を経て形成された第1把持部と、第1把持部の他端部に形成された第1把持端部と、を備える第1筒状体11と、第2殴打部と、第2殴打部の一端部に縮径部を経て形成された第2把持部と、第2把持部の他端部に形成された第2把持端部と、を備える第2筒状体38と、を備える風船膨らまし機構付き応援バット10であって、第1把持端部には第1逆止弁を備える風船の挟持及び発射機構が形成され、第2把持端部には端部に内側に第2逆止弁を備える空気取入口が形成され、第2殴打部の外径は第1殴打部の内径よりも小さくされて、第2殴打部は第1殴打部の内側に挿入及び摺動できるように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風船膨らませ機構付き応援バットに関し、詳しくは、風船等を取付けて狭持することが可能であり、かつ風船取付時には風船に空気を吹込み、この風船を空中へ飛翔させることができると共に、風船を狭持等していないときには2つに分割して打楽器等の応援バットとして使用することができる風船膨らませ機構付き応援バットに関する。
【背景技術】
【0002】
スポーツ観戦、特に野球観戦において、ファンがひいきチーム応援の一環として、手拍子や打楽器等で音を発生させたり、風船を一斉に飛翔させたりすることが慣習として行われている。
【0003】
ここで、例えば野球観戦時における風船の飛翔は所定回に行われるが、飛翔させるための事前準備、具体的には、風船を取り出し、その中へ空気を吹込み、飛ばす等の準備は、概ね飛翔させる回の前の相手方チームの攻撃中に行われている。風船への空気の吹込みは、風船の大きさによって異なるが、1回の吹込みのみでは不足し、通常、2〜3回に分けて行われ、空気が吹き込まれた風船は空気がもれないように吹込み口を2本の指先で挟むことにより保持されている。
【0004】
ところが、試合の状況により相手方チームの攻撃が予測時間以上に長引き、飛翔させるタイミングが予測と違ってしまうことがある。このような場合、空気が吹き込まれた風船の吹込み口を長い時間指先で空気が漏れないようにして挟持し続けなければならず、この挟持には力がいるため子供にとっても大人にとっても苦痛になってしまうことがある。この苦痛は、両方の手に1個ずつ風船を保持している場合は更に増大し、待ちきれずにせっかく封入した空気を抜いてしまい、再度、風船に空気を吹き込まなければならない事態も生じ、風船を飛翔させるタイミングを失してしまうことがある。
【0005】
このような観点からの不都合を解消することを目的とした従来技術として、風船に空気を吹込み、この風船を空中へ飛翔させる風船飛翔玩具等について、いくつか特許文献に開示されている(例えば、下記特許文献1〜3参照)。
【0006】
図14は、下記特許文献1に記載された風船飛翔玩具の断面図である。この風船飛翔玩具は、風船101の口部に取り付けた口筒102が着脱自在な風船連結体103と、風船連結体103を介して風船101内に空気を送入して膨らまし状態とする空気ポンプ104と、風船101の口部に取り付けた口筒102に対し係止して風船連結体103からの風船101の離脱を防止すると共にその係止状態を解除して風船101内の空気の噴出による風船101の飛び出しを可能とするストッパー105と、カム機構等を介して空気ポンプ104を圧縮することによって空気ポンプ104による空気の送り出しを可能とする回転操作用のハンドル106とを備えて構成されている。この風船飛翔玩具によれば、ハンドル106を回転させるだけで空気ポンプ104から風船101内に空気が送り込まれて風船101を膨らませることができるので、操作が容易となるという効果を奏するものである。
【0007】
また、図15は、下記特許文献2に記載されている空気ポンプを備えた風船玩具の断面図である。この風船玩具は、連結パイプ201の一端に空気ポンプ202を備え、所定の風船203の口部内に強制嵌入した口筒204を連結パイプ201の他端に着脱自在に嵌着し、風船203内の圧縮空気によって連結パイプ201から飛び出し付勢される口筒204を係脱自在に固定せしめるストッパーを連結パイプ201に設けた構成を備えている。この風船玩具によれば、風船玩具と風船ポンプとがコンパクトに一体化され、膨らませた風船をいつでも発射させることが可能となるという効果を奏するものである。
【0008】
また、図16は、下記特許文献3に記載されている風船ポンプの斜視図である。この風船ポンプは、外筒301の一端と、該外筒に摺接する内筒302の一端とにそれぞれ逆止弁303を取り付けるとともに、上記外筒301に逆止弁303を覆うようにして、通気口304を有するキャップを冠せてなる構成を備えている。この風船ポンプによれば、内筒302を外筒301に突入させることで通気孔304から効率よく風船内に空気を取り入れることができ、また、外筒301内に空気を取り入れるため、内筒302を脱出方向へ摺動させたときにおいても、逆止弁303により外筒301内への空気の逆流を防ぐことができ、他方、内筒302内には空気を流入させることができるという効果を奏するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実開平7−1994号公報(図3、段落〔0004〕)
【特許文献2】実開昭63−1594号公報(請求項1)
【特許文献3】実開昭59−190980号公報(考案の詳細な説明)
【特許文献4】特開2005−230112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、上記特許文献1及び2に記載の「風船飛翔玩具」及び「風船玩具」の発明によれば、本体部分から持ち手部分が突出するように構成されているため、装置全体が大きくなってしまい、メガホン等の他の応援グッズをも有している観戦ファンにとっては荷物がかさばる原因となるのみならず、故障しやすいものとなっていた。また、風船を把持するための手段が、風船の空気導入口部分の一端部を片持ちで係止するのみであるため、均等に風船を把持することができず、スムーズに風船をリリースできないことから、狙った方向に確実に風船を飛ばすことができないという課題も存在している。
【0011】
また、上記特許文献3に記載の「風船ポンプ」によれば、簡単に風船を膨らませることはできるが、それ自体で風船を飛ばすことができないため、上述のような所望の目的を果たすことができない。
【0012】
また、上記特許文献1及び2に記載されている「風船飛翔玩具」等を所持してスポーツ観戦の応援をする際には、これらの「風船飛翔玩具」は、主に風船を膨らませて飛翔させる行為のみに使用され、他の状況においては使用されることがなく、通常の応援時には邪魔になるという課題も存在する。
【0013】
また、応援で使用される打楽器として、例えばバットの形状をした玩具を両手に持ち、それらを叩き合わせることで音を発生させるものが知られており、多くの観客が応援で使用されている。このとき、これらのバットと上記風船飛翔玩具等を共に応援で使用しようとすると、さらに荷物が増え、応援の邪魔となることになる。
【0014】
なお、上記特許文献4には、バット型風船発射装置の発明が開示されている。しかし、このバット型風船発射装置を打楽器として使用して叩き合わせると、風船発射装置の構造部分の故障につながり、風船を発射させることができなくなる。さらに、このバット型風船発射装置を打楽器として使用する際には、同一のものを複数買い揃えなければならないため、使用者の経済的負担にもなる。
【0015】
本願の発明者等は、上記の従来技術の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、風船に空気を送り込むポンプをそれぞれ分割して使用できるバットの形状とすることで、応援時には打楽器用のバットとして使用し、風船を飛翔させるときにポンプとして使用できるようにすれば、常に応援に使用することができるようになるので、使用者の邪魔にならず、使い勝手のよい応援グッズとすることができることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様の風船膨らまし機構付き応援バットは、
円筒状の第1殴打部と、前記第1殴打部の一端部に縮径部を経て形成された前記第1殴打部よりも細径の中空円筒状の第1把持部と、前記第1把持部の他端部に形成された前記第1把持部よりも大径かつ中空の第1把持端部と、を備える第1筒状体と、
円筒状の第2殴打部と、前記第2殴打部の一端部に縮径部を経て形成された前記第2殴打部よりも細径の円筒状の第2把持部と、前記第2把持部の他端部に形成された前記第2把持部よりも大径かつ中空の第2把持端部と、を備える第2筒状体と、
を備える風船膨らまし機構付き応援バットであって、
前記第1把持端部には第1逆止弁を備える風船の挟持及び発射機構が形成され、
前記第2把持端部には端部に内側に第2逆止弁を備える空気取入口が形成され、
前記第2殴打部の外径は前記第1殴打部の内径よりも小さくされて、前記第2殴打部は前記第1殴打部の内側に挿入及び摺動できるように形成されていることを特徴とする。
【0017】
また、第2の態様の風船膨らませ機構付き応援バットにおいては、前記第2殴打部には、前記第1殴打部の内壁と摺動される少なくとも一重の環状突起が形成されていることを特徴とする。
【0018】
また、第3の態様の風船膨らませ機構付き応援バットにおいては、前記第2殴打部の他端部は、中央に開口が形成された壁で覆われていることを特徴とする。
【0019】
また、第4の態様の風船膨らませ機構付き応援バットにおいては、前記空気取入口は、前記第2把持端部に形成されたキャップ装着部に着脱自在に装着されるキャップに形成されており、
前記第2逆止弁は、前記第2殴打部と前記キャップとの間に配設されていることを特徴とする。
【0020】
また、第5の態様の風船膨らませ機構付き応援バットにおいては、前記第1逆止弁は、前記第1筒状体内から外部へ流れる空気は通過し、その逆の空気の流れは遮断するものであり、前記第2逆止弁は、外部から前記第2筒状体内へ流れる空気は通過し、その逆の空気の流れは遮断するものであることことを特徴とする。
【0021】
また、第6の態様の風船膨らませ機構付き応援バットにおいては、前記第1筒状体には、前記第1殴打部を覆うカバーが着脱自在に装着されていることを特徴とする。
【0022】
また、第7の態様の風船膨らませ機構付き応援バットにおいては、前記第1把持部と前記第2把持部は、互いに紐状体を介して連結されていることを特徴とする。
【0023】
また、第8の態様の風船膨らませ機構付き応援バットにおいては、前記第1把持端部は、前記第1把持部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0024】
また、第9の態様の風船膨らませ機構付き応援バットにおいては、第1把持端部の風船の挟持及び発射機構は、
内筒と、
前記内筒の外周側にスライド可能に覆設されたスライダーを有する外筒と、
前記内筒の外周面から内周面まで貫通された複数個の小穴と、
前記小穴の内周面側の径よりも若干大きな外径を有し、前記小穴にその一部が挿入されるとともに前記外筒の内周面により押圧される小球と、
を備えており、
前記小球が前記外筒の内周面に押圧されることで前記小球の一部が内筒内に突出することにより前記飛翔物(風船)が狭持され、
前記飛翔物が装着された方向とは反対方向へ前記スライダーをスライドさせることにより、前記小球の押圧状態を解除することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明においては、第1の態様の風船膨らまし機構付き応援バットでは、第1筒状体と第2筒状体をばらばらにした状態では、それぞれを互いを叩き合わせることで音を発生させる応援バットとして使用することができ、また、第1筒状体の第1殴打部の内部に第2筒状体の第2殴打部を挿入し、第2殴打部を第1殴打部に対して摺動させることで、第2筒状体の空気取入口から空気が取入れられ、第1筒状体の第1殴打部及び第1把持部を経て風船の挟持及び発射機構から空気を排出されることができる空気ポンプとして使用することができる。このような構造とすることで、応援時の例えば風船を飛ばすときには空気ポンプとして使用して風船を膨らまし及び飛ばすことができ、風船を飛ばさない他の応援の時には応援バットとして使用することができるので、応援時には常に使用することができるようになる。
【0026】
また、第2の態様の風船膨らまし機構付き応援バットによれば、環状突起が形成されることにより、第1殴打部の内壁と第2殴打部の外壁が隙間なく摺動されるので、空気が洩れることを抑制し、効率よく空気の出し入れを行うことができる。
【0027】
また、第3の態様の風船膨らまし機構付き応援バットによれば、第2殴打部の端部には、中央に開口が形成された壁で覆われているため、この壁の存在により第2殴打部を第1殴打部の開口内に挿入しやすくなる。
【0028】
また、第4の態様の風船膨らまし機構付き応援バットによれば、空気取入口の開口を第2筒状体とは別のキャップに形成したので、このキャップを第2筒状体の第2フランジ部に装着することにより第2逆止弁を固定することができるから、各部品の製造が容易となるとともに、組み立ても容易となる。
【0029】
また、第5の態様の風船膨らまし機構付き応援バットでは、第2筒状体を第1筒状体から引き抜くように作動させると、空気は入ることはできるが、出て行くことができず、一方、第1筒状体では、空気は出て行くことはできるが、入ることができない構造とすることができる。このような構造にすることにより、効率よく、空気の出し入れができるようになる。
【0030】
また、第6の態様の風船膨らまし機構付き応援バットによれば、第1筒状体にカバーを装着することで、打楽器として使用したときの衝撃を吸収し壊れにくくすることができる。また、カバーは様々な材質やデザインのものに取り替えることができるので、使用者が好みのデザインの応援バットを作成することができる。そのため、様々なレジャーで使用することができる。なお、カバーの材質としては、たとえば、プラスチックシート、スポンジ、革、起毛材などがある。
【0031】
また、第7の態様の風船膨らませ機能付き応援バットによれば、第1筒状体と第2筒状体とが紐状の物体で結ばれているので、それぞれがばらばらになって紛失してしまうことが抑制できる。さらに、紐状体を首から掛けることで、操作者の両手を自由に活用することができるようになる。
【0032】
また、第8の態様の風船膨らまし機構付き応援バットによれば、第1把持端部の取り外しが可能なので、第1把持端部の故障時に簡単に取り替えることができる。また、第1把持端部を風船の挟持及び発射機構以外のアタッチメントに取り替えることが可能となり、様々な用途に使用することができる。
【0033】
また、第9の態様の風船膨らまし機構付き応援バットによれば、狭持機構は、内筒の外周側に覆設された外筒と、内筒の外周面から内周面まで貫通された複数個の小穴にその一部が挿入される小球が、内筒の外周側に覆設された外筒の内周面により押圧され内筒内に一部突出して飛翔物を狭持するので、確実に飛翔物の脱落を抑制できる。また、発射機構は、飛翔物が装着された方向とは反対方向へ外筒のスライダーをスライドさせることにより小球の押圧状態を均等に解除するので、確実に飛翔物を取り外すことができると共に、狙った方向に確実に風船を飛翔させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の風船膨らませ機構つき応援バットの側面図である。
【図2】図2Aは、本発明の風船膨らませ機構つき応援バットの応援バット使用時を示した側面図であり、図2Bは、本発明の風船膨らませ機構つき応援バットの風船膨らませ機構のポンプ使用時を示した側面図である。
【図3】第1筒状体の分解図である。
【図4】図3のIV−IV線での断面図である。
【図5】図3のV−V線での断面図である。
【図6】第2筒状体の分解図である。
【図7】図6のVII−VII線での断面図である。
【図8】図8Aは、第2逆止弁の斜視図であり、図8Bは、図6のVIIIB−VIIIB線での断面図であり、図8Cは、図6のVIIIC−VIIIC線での断面図である。
【図9】第2把持端部の拡大断面図である。
【図10】図10A〜図10Cは、本発明の風船膨らませ機構つき応援バットのポンプ使用時の動作を説明する図である。
【図11】図11A〜図11Cは、本発明の風船膨らませ機構つき応援バットのポンプ使用時の動作を説明する図である。
【図12】図12Aは、第2筒状体の第2把持端部の狭持及び発射機構を示した拡大断面図であり、図12Bは、図12Aの位置からスライダーを移動させた場合を示す拡大断面図である。
【図13】風船の発射時を示した斜視図である。
【図14】従来例の風船飛翔玩具の断面図である。
【図15】他の従来例の空気ポンプを備えた風船玩具の断面図である。
【図16】他の従来例の風船ポンプの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明を実施するための形態について、実施形態及び図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための風船膨らませ機構付き応援バットを例にとって説明するものであって、本発明をこの実施形態に記載された風船膨らませ機構付き応援バットに特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
【0036】
[実施形態1]
実施形態1に係る風船膨らませ機構付き応援バット10(以下、単に「応援バット」ともいう。)は、図1に示すような、野球等で使用されるバットの形状を模した、略相似形の第1筒状体11と第2筒状体38で構成されている。そして、図2Aに示すように、第1筒状体11の第1殴打部12と第2筒状体38の第2殴打部39を叩き合わせて応援バットとして使用することができ、また、図2Bに示すように、第1筒状体11に第2筒状体38を挿入することでポンプとなり、風船膨らませ機構として使用することができる。なお、これらの詳細な使用例は後述する。
【0037】
以下、図3〜図9を参照して、各部品について説明する。
【0038】
第1筒状体11は、図3に示すように、第1殴打部12と、第1殴打部12の一端部に第1縮径部17を経て形成された第1把持部18と、第1把持部18の他端部に形成された第1把持端部19とで構成され、また、第1殴打部12には、カバー36が装着されている。さらに、第1把持端部19は、第1ストッパー20と、ホルダー装着部21と、ホルダー22とで構成されている。
【0039】
図4に示すように、第1筒状体11の第1殴打部12は、所定径を有する中空の円筒状体で形成されており、応援時、後述する第2殴打部39と叩き合わせることで、音を発する打楽器として使用される外壁15と、風船を膨らませる際のポンプの一部となる内壁16とを有している。また、第1殴打部12の端部には、後述する第2筒状体38が内部に挿入される部分となる大型開口14が形成され、この大型開口14と第1殴打部12との近傍にはフランジ部13が形成されている。このフランジ部13が形成されることにより、大型開口14が形成された中空の第1殴打部12の強度を上げることができる。
【0040】
さらに、第1殴打部12の外壁15には、図3、図4に示すような、所定の厚さを有するカバー36が装着されるカバー装着部37(図4のY1部拡大図参照)が形成されており、このカバー装着部37は、カバー36の厚みが格納できるような断差によって形成されている。また、カバー36は着脱自在に装着されるようにしてもよく、着脱自在にされることにより、例えば、カバー36をひいきのチームや選手等の様々なデザインのものに取り替えることで、使用者の好みの応援バット10を作成することができる。また、カバー36の材質を変えることで、応援バット10を打楽器として使用する際に、カバー36の材質を選択することにより叩き合わせるときの衝撃を吸収し、破損を抑制することもでき、反対に、より大きな音を出すようにすることもできる。
【0041】
第1筒状体11の第1把持部18は、第1殴打部12より小径の中空の円筒状体で形成され、応援時、使用者が手で持って使用する部分である。この第1把持部18は、第1殴打部12と径が異なるため、径の大きさが徐々に変化する第1縮径部17が設けられて繋げられている。この第1縮径部17は、図4では、傾斜面によって形成されているが、段差状の壁面で形成されてもよい。
【0042】
第1筒状体11の第1把持端部19は、第1把持部18を握って応援する際、勢いよく使用しても手から抜け出ないようにするために、第1殴打部12より小径であるが、第1把持部18より大径の筒状体で形成された第1ストッパー20と、風船を飛翔させるときの風船の狭持及び発射機構54及び風船に空気を送り込む空気送り込み機構52を備えたホルダー22と、このホルダー22を装着させるホルダー装着部21とで構成されている。なお、本実施形態では、ホルダー22とホルダー装着部21は、螺合により装着されているが、この装着手段は、これに限られない。
【0043】
第1ストッパー20は、前述したように、使用者が、使用中に手から飛び出さないように第1把持部18より大径に形成され、この部分が手に引っ掛かるようになっている。このとき、第1ストッパー20は、図4に示すように第1把持部18と接続されている面がテーパー状に形成されていると、使用者の手があたったとき、痛みを伴わないので好ましい。
【0044】
図5に示すように、ホルダー22は、風船を膨らませる際に風船が狭持されると共に、この風船を発射させる狭持及び発射機構54及び、風船に効率よく空気を送るための空気送り込み機構52を有している。
【0045】
ホルダー22の狭持及び発射機構54は、小穴31と、外筒26と、内筒29と、スライダー27と、ストップリング23と、バネ32と、小球30と、を備えている。このとき、外筒26の開口縁に、内筒29と外筒26との間に設けられたばね32の弾性力により反復移動が可能なスライダー27が形成されている。このスライダー27はホルダー22の外径よりやや突出して形成された操作部28が形成されているため、指を掛けやすくなっており、これによりスライダー27のスライド操作が容易となる。
【0046】
ストップリング23は、スライダー27が内筒29から外れることを抑制するために設けられ、内筒29に形成された溝24に嵌め込まれて装着されている。さらに、内筒29の外周端部には小穴31が形成されている。この小穴31には小球30が求遠心方向に移動自在に挿入されている。すなわち、小穴31の幅は、内筒29の外径側は小球30の直径より広く、内筒29の内径側は小球が求心方向に脱落しないが一部突出できる程度に形成されている。この小球30の一部突出した部分に、風船のリング状の口筒59の突出部60(図13参照)が狭持される。詳細は後述する。
【0047】
また、空気送り込み機構52は、第1逆止弁33と、この第1逆止弁33を固定させる押さえ板34と、空気が透過可能で弾性力を有するスポンジパッキン25とで構成されている。
【0048】
この第1逆止弁33は、第1筒状体11内からの空気を外に通すことができるが、外からの空気は第1筒状体11内に通さないような向きに弁が装着されている。また、押さえ板34は、内筒29に形成された凹状の溝29aに係合可能な突起34aが形成され、この突起34aと溝29aが係合されることにより押さえ板34が固定されると共に第1逆止弁33も固定し、第1逆止弁33が外れてしまうことを抑制することができる。また、スポンジパッキン25を設けることで、風船のリング状の口筒59が狭持機構及び発射機構54の狭持機構によりスポンジパッキン25に押し付けられることで、スポンジ部分が変形し、口筒59の周囲がスポンジで包まれることで、空気漏れを抑制することができる。さらに、風船内に急激に空気が送り込まれることを抑制し、風船の損壊を抑制することができる。また、ホルダー22の空気吐出口22aと反対側の内筒29部分には、ホルダー装着部21と螺合するための螺子溝35が形成されている。
【0049】
なお、実施形態では、第1把持端部19のホルダー22部分を着脱自在に形成する例を示したが、これに限らず、ホルダー22に第1ストッパー20を形成し、これら全体を1つの部材として第1把持部18から、着脱自在にするようにしてもよい。
【0050】
次に、第2筒状体38は、図6に示すように、第2殴打部39と、第2殴打部39の一端部に第2縮径部43を経て形成された第2把持部44と、第2把持部44の他端部に形成された第2把持端部45とを備えている。
【0051】
図7に示すように、第2筒状体38の第2殴打部39は、第1殴打部12の内径より小径で第1殴打部12の内壁16と摺動できる中空の筒状体で形成されている。このとき、第2殴打部39の外壁部には、環状突起40が少なくとも1本形成されている。この環状突起40が形成されることにより、第1殴打部12の内壁16と第2殴打部39との間に隙間が開くのを抑制することができ、空気漏れを抑制し効率よく空気を送ることができる。また、この環状突起40が第1殴打部12の内壁16と摺動可能なように形成すればいいので、第2殴打部39全体を第1殴打部12の内壁16に摺動させるように形成する必要がなくなるので、製造歩留まりのよい製品を製造することができる。なお、この環状突起40は、2本以上あると第1筒状体11と第2筒状体38が安定して摺動するので、さらに好ましい。
【0052】
また、第2殴打部39の端部には、開口42を有する壁41が形成されている。この壁41が形成されていることで、第2殴打部39のたわみが抑制され、第1殴打部12の大型開口14に挿入しやすくなるとともに、第1殴打部12のフランジ部13と同様に、第2殴打部39の強度を上げることもできる。第2殴打部39の端部の開口42は、第2筒状体38が、ポンプとして使用されたときに、第2筒状体38内に取り込まれた空気を第1筒状体11に通過させるためのものである。
【0053】
第2把持部44は、第2殴打部39より小径の中空の円筒状体で形成され、使用者が手に持って応援するときに使用される部分である。このとき、第1把持部18と第2把持部44の長さ及び径が等しいと使用者が握りやすく扱いやすいので好ましい。
【0054】
また、第2把持部44は、第2殴打部39と径が異なるため、径の大きさが徐々に変化する第2縮径部43によって繋がっている。この第2縮径部43は、図5では、傾斜面によって形成されているが、階段状の壁面で形成されてもよい。
【0055】
また、第2筒状体38の第2把持端部45は、第2ストッパー46と、空気を取入れるための空気取入口51が形成されたキャップ48、第2ストッパー46にキャップ48を装着させるキャップ装着部47とで構成されている。さらに、このとき第2ストッパー46とキャップ48との間には、第2逆止弁53が備えられている。
【0056】
第2ストッパー46は、第2把持部44を握って応援する際、勢いよく使用しても手から抜け出ないようにするために、第2殴打部39より小径であるが、第2把持部44より大径の筒状体で形成されており、第1ストッパー20に比べ、第1把持端部19のホルダー22の長さの分、長手方向に長く形成されている。このようにすることで、第1筒状体11と第2筒状体38は略相似形に形成され、外観上美しくなる。
【0057】
また、第2逆止弁53は、図8A、図8Bに示すように、中央に弁体53aが形成され、その周辺に2個の孔55が形成された、幅薄の円形状で形成されている。この第2逆止弁53は、外からの空気は取入れることができるが、第2筒状体38内に取入れた空気を外に排出することはできないような向きに弁体53aが装着されている。また、第2逆止弁53に形成された孔55は、キャップに形成された柱状突起50が貫通される。
【0058】
また、キャップ48は、図6、図8Cに示すように、中央に空気取入口51が形成された底面48aを有する背短の円筒状をしている。そして、この底面48aの内側には、柱状突起50が2本形成されているとともに、キャップ48の底面48aの内側には小突起49が複数形成されている。これらは、第2逆止弁53の孔55に柱状突起50を貫通させ、さらに、この小突起49と第2ストッパー46の端部46aとで第2逆止弁53を挟むことで第2逆止弁53を強固に固定することができる。さらに、キャップ48の内側には、第2ストッパー46のキャップ装着部47の溝47aと嵌合される嵌合爪58が形成されている。
【0059】
第2ストッパー46とキャップ48の装着方法は、図9に示したように、キャップ装着部47の溝47aとキャップ48の嵌合爪58と嵌合させて行う。このとき、キャップ48の柱状突起50に第2逆止弁53を貫通させることで、第2逆止弁53がずれることなく装着させることができる。なお、装着方法はこれに限らず、螺合等でもよい。
【0060】
次に、図10、図11を参照して実施形態の応援バットを風船に空気を吹き込むポンプとして使用される場合について説明する。なお図10、図11の風船は図示省略した。
【0061】
図10は、応援バット10を風船膨らませ機構としてのポンプとして使用する場合においての、空気を風船に送り込むときの工程を示した図である。まず、図10Aに示すように、第1筒状体11の大型開口14に第2筒状体38の第2殴打部39を挿入する。このとき、第2殴打部39の端部は壁41が形成されているので、第2殴打部39のたわみを抑制し、挿入しやすくなっている。また、第2殴打部39の外周側には、環状突起40が形成されているので、空気漏れを抑制することができる(図10AのY2部拡大図参照)。このときの空気の流れは、第1筒状体11に第2筒状体38が挿入され始めることにより、第1筒状体11内の空気が第2筒状体38に押され始める。このとき、第2把持端部45の第2逆止弁53は、第2筒状体38内の空気を空気取入口から外に出さない向きで装着されているので、空気は、第1筒状体11のホルダー22の方向へ向かうように流れることとなる。
【0062】
次に、図10Bに示すように、第2筒状体38をさらに矢印X1の方向に摺動させる。このとき、第1把持端部19のホルダー22内の空気送り込み機構52の第1逆止弁33は、ホルダー22の空気吐出口22aから外に吐出することができる向きに装着されているので、第1筒状体11の空気が、第1逆止弁を押し開け、狭持及び発射機構54に狭持された不図示の風船内に入りはじめる。そして、図10Cに示すように、この空気の送り込みは第2殴打部39が第1殴打部12の最深部に到達、ずなわち、第1縮径部17と接するまで続く。
【0063】
次に、図11を参照して、応援バット10を風船膨らませ機構としてのポンプとして使用する場合においての、空気をポンプ内にためるときの工程を説明する。まず、図11Aに示すように、第2筒状体38を第1筒状体11から引き抜く方向(矢印X2の方向)に摺動させることで、第1筒状体11内に空間が生まれ、この空間に空気が流れ込もうとする。このとき、第1把持端部19の第1逆止弁33は、第1筒状体11内の空気をホルダー22の空気吐出口22aから外に出さない向きで装着されているので、空気は空気吐出口22aから入ってくることはない。すなわち、膨らませている途中の風船から空気が戻ることはない。一方、第2把持端部45の第2逆止弁53は、空気が外から第2筒状体38内に入るような向きに装着されているので、この第2把持端部45の空気取入口51から空気が取入れられることとなる。そして、第2把持端部45のキャップ48の空気取入口51から、第2逆止弁53を押し開け第2筒状体38内に取り入れられた空気が、第2殴打部39の端部の壁41に形成された開口42を通り、第1筒状体11内に流れ込み、第1筒状体11が空気で満たされていくこととなる(図11B参照)。
【0064】
そして、図11Cに示すように、第1筒状体11と第2筒状体38が抜けない程度まで引き抜く方向に摺動されることで、第1筒状体11と第2筒状体38内が空気で満たされることになる。
【0065】
そして、図10と図11の工程を繰り返すことで、第1筒状体11と第2筒状体38は、風船膨らませ機構としてのポンプとして使用することができる。
【0066】
次に、図12、図13を参照して風船の狭持及び発射機構54の発射機構について説明する。風船の発射機構は、上記のように膨らませた風船を使用者がワンタッチで発射させるための機構である。
【0067】
所定の大きさまで風船を膨らませた後、風船61を発射させる際には外筒26のスライダー27を風船と反対方向(矢印X3の方向)へスライドさせる。これにより、風船61のリング状の口筒59と内筒29の小穴31に挿入された小球30との係止状態が解除され、膨らんだ風船61内の圧縮空気により風船が飛び出す付勢力が作用し、ホルダー22から飛び出すこととなる。具体的には、風船61のリング状の口筒59に形成された突出部60がスライダー27で押圧されて係止されていた小球30が、外筒26のスライダー27を風船61とは反対方向へスライドすることにより、小穴31よりも幅狭に形成された小球30が遠心方向又は求心方向へ移動自在の状態となる。したがって、小球30は風船61のリング状の口筒59の突出部60を係止する力がなくなり、リング状の口筒59の係止状態が解除される。
【0068】
なお、スライダー27をスライドする際には、スライダー27に形成された操作部28に指を掛けることによって行うことができる。操作部28は、片手でスライダー27をスライドできるよう、スライダー27に例えば親指が引っ掛かる程度突出した長さであることが好ましい。
【0069】
また、本発明の風船膨らませ機構付き応援バットでは、第1筒状体と第2筒状体を紐状のもので連結してもよい。このようにすることで、第1筒状体と第2筒状体がバラバラになり、紛失することを抑制することができる。さらに、この紐状ものを首から掛けることで、使用者は、両手を自由にすることができる。
【0070】
また、第1把持端部のホルダー装着部に、他のアタッチメントを接続するようにすることで、利用範囲を広げることができる。他のアタッチメントとしては、例えば、通常の空気入れとして使用するもできる。
【符号の説明】
【0071】
10:応援バット 11:第1筒状体 12:第1殴打部 13:フランジ部 14:大型開口 15:外壁 16:内壁 17:第1縮径部 18:第1把持部 19:第1把持端部 20:第1ストッパー 21:ホルダー装着部 22:ホルダー 22a:空気吐出口 23:ストップリング 24:溝 25:スポンジパッキン 26:外筒 27:スライダー 28:操作部 29a:溝 29:内筒 30:小球 31:小穴 32:バネ 33:第1逆止弁 34a:突起 34:押さえ板 35:螺子溝 36:カバー 37:カバー装着部 38:第2筒状体 39:第2殴打部 40:環状突起 41:壁 42:開口 43:第2縮径部 44:第2把持部 45:第2把持端部 46:第2ストッパー 46a:端部 47:キャップ装着部 47a:溝 48:キャップ 48a:底面 49:小突起 50:柱状突起 51:空気取入口 52:空気送り込み機構 53:第2逆止弁 53a:弁体 54:狭持及び発射機構 55:孔 58:嵌合爪 59:口筒 60:突出部 61:風船

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の第1殴打部と、前記第1殴打部の一端部に縮径部を経て形成された前記第1殴打部よりも細径の中空円筒状の第1把持部と、前記第1把持部の他端部に形成された前記第1把持部よりも大径かつ中空の第1把持端部と、を備える第1筒状体と、
円筒状の第2殴打部と、前記第2殴打部の一端部に縮径部を経て形成された前記第2殴打部よりも細径の円筒状の第2把持部と、前記第2把持部の他端部に形成された前記第2把持部よりも大径かつ中空の第2把持端部と、を備える第2筒状体と、
を備える風船膨らまし機構付き応援バットであって、
前記第1把持端部には第1逆止弁を備える風船の挟持及び発射機構が形成され、
前記第2把持端部には端部に内側に第2逆止弁を備える空気取入口が形成され、
前記第2殴打部の外径は前記第1殴打部の内径よりも小さくされて、前記第2殴打部は前記第1殴打部の内側に挿入及び摺動できるように形成されていることを特徴とする風船膨らまし機構付き応援バット。
【請求項2】
前記第2殴打部には、前記第1殴打部の内壁と摺動される少なくとも一重の環状突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の風船膨らまし機構付き応援バット。
【請求項3】
前記第2殴打部の他端部は、中央に開口が形成された壁で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の風船膨らまし機構付き応援バット。
【請求項4】
前記空気取入口は、前記第2把持端部に形成されたキャップ装着部に着脱自在に装着されるキャップに形成されており、
前記第2逆止弁は、前記第2殴打部と前記キャップとの間に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の風船膨らまし機構付き応援バット。
【請求項5】
前記第1逆止弁は、前記第1筒状体内から外部へ流れる空気は通過し、その逆の空気の流れは遮断するものであり、前記第2逆止弁は、外部から前記第2筒状体内へ流れる空気は通過し、その逆の空気の流れは遮断するものであることを特徴とする請求項1に記載の風船膨らまし機構付き応援バット。
【請求項6】
前記第1筒状体には、前記第1殴打部を覆うカバーが着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の風船膨らまし機構付き応援バット。
【請求項7】
前記第1把持部と前記第2把持部は、互いに紐状体を介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の風船膨らませ機能付き応援バット。
【請求項8】
前記第1把持端部は、前記第1把持部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の風船膨らまし機構付き応援バット。
【請求項9】
第1把持端部の風船の挟持及び発射機構は、
内筒と、
前記内筒の外周側にスライド可能に覆設されたスライダーを有する外筒と、
前記内筒の外周面から内周面まで貫通された複数個の小穴と、
前記小穴の内周面側の径よりも若干大きな外径を有し、前記小穴にその一部が挿入されるとともに前記外筒の内周面により押圧される小球と、
を備えており、
前記小球が前記外筒の内周面に押圧されることで前記小球の一部が内筒内に突出することにより前記飛翔物(風船)が狭持され、
前記飛翔物が装着された方向とは反対方向へ前記スライダーをスライドさせることにより、前記小球の押圧状態を解除することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の風船膨らまし機構付き応援バット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−234766(P2011−234766A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−106140(P2010−106140)
【出願日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(593019607)ジョプラックス株式会社 (8)
【Fターム(参考)】