説明

食べられる食品容器及びその製造方法。

食べられる開口型食品容器は、バインダーにより形成されたシートに含まれるシリアル及び/又はフルーツから作られる、容器の内部表面が極僅かに模様が付けられている一方、外部表面が、埋め込まれたフレークを含み滑らかな質感を有する。食べられる食品容器の製造方法は、ベーキングプレート上に液体バッターを注ぐステップ、シートを提供するためにバッターを部分的に焼くステップ、シートの上に層としてシリアル及び/又はフルーツフレークを置くステップ、シートを最終的に焼くステップ及び容器に所望の形状を与えるステップを含み、容器は、容器の内部表面が極僅かに模様が付けられている一方、容器の外部表面が、埋め込まれたフレークを含んで起伏のある質感を有する。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、食べられる食品容器及びその製造方法に関する。
【発明の背景】
【0002】
容器を製造する手段は種々、技術的によく知られている。普通、食べられる容器はバッター調理法(衣調理法)により作られたウエハースでできている。上記ウエハースは一般的に液体懸濁液であるバッターを、オーブンで焼いたり、加熱押出し処理を施したりすることによって作られる。
【0003】
米国特許出願公開第2001/0043970号明細書は、食べられるウエハース(特にシュガーウエハース)及びその製造方法に関連するものである。実際に、この発明では、小麦粉の一部分がシリアルグリッツによって代替されたシュガーウエハースバッター及び/又は蔗糖の全部又は一部分が還元糖によって代替されたシュガーウエハースバッターを提供する。この場合、ウエハースバッターにおける、シリアルグリッツによる小麦粉の一部分の代替及び/又は還元糖による蔗糖の全部又は一部分の代替は、シュガーウエハースを標準シュガーウエハースに比べて長期間に亘って十分に柔軟なものにする。
【0004】
シリアルグリッツを使用するとクリスピーな食感(crispiness)は長持ちし、また、外観の変更もなく、バッターの粘性も従来のバッターと寸分違わない。
【0005】
しかし、新しい種類の食べられる容器を提供する必要がある。改良された栄養学特性を有する容器を提供することは本発明の一つの課題である。消費者にとって魅力的である、創造力に富むファッションを有する容器を提供することは本発明の他の課題である。新しい質感を有する食べられる容器を提供することは本発明の他の課題である。
【0006】
なお、含まれるフレークはその外観故に一目瞭然ではない。実際に、バッターを焼くことによって得られた食べられる容器は、容器を柔らかくする湿気の吸収によってやがてクリスピーな食感を失う。その解決方法としては、脂肪ベース被覆物(例えばチョコレート)で容器の内部表面を被覆することにある。しかし、このステップは、均一に被覆することができるように滑らかな表面を必要とする。シリアル及び/又はフルーツフレークを含み、同時に被覆することのできる、容器を提供することは本発明の一つの課題である。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、バインダーにより形成されるシートに含まれるシリアル及び/又はフルーツから作られる、食べられる開口型食品容器に関し、この容器は、その内部表面が極僅か模様が付けられている一方、外部表面が、埋め込まれたフレークを含み滑らかな質感を有することを特徴とする。
【0008】
さらに、内部表面は小穴を有しない。これは、防湿層を形成するための、例えば、菓子類脂肪(例えばチョコレート)、植物性脂肪、又は植物性成分を用いる均一な被覆を可能とし、したがって、所望のクリスピーな食感を保持する。
【0009】
食べられる容器は、シリアル(小麦、大麦、トウモロコシ、米若しくはライムギ、又はこれらの混合物からなるものとすることができる)で作られる。また、食べられる容器は、フルーツ(好ましくは乾燥ナッツ及び/又はアーモンド)と、シリアルとの混合物によって作られてもよい。すべてのこれらの原料は、バインダーによりシートをなす。そのバインダーは通常バッターである。好ましい形態において、容器はコーンの形状をしており、そして、例えば冷菓で充満させることができる。
【0010】
また、本発明は
−ベーキングプレートの上に液状のバッターを注ぐステップと、
−シートを形成するためにバッターを部分的に加熱調理するステップと、
−シート上に層としてシリアル及び/又はフルーツフレークを置くステップと、
−最終的に、シート加熱調理するステップと、
−容器に所望の形状を与えるステップと、
を含む食べられる食品容器を製造する方法に関する。
ここで、容器の内部表面には極僅か模様が付けられている一方、容器の外部表面は、フレークが埋め込まれ滑らかな質感を有する。
【0011】
所望の形状は、例えばローリング装置(rolling device)を用いることによって形成される。この場合、ローリング装置はマンドレルとすることができる。
【発明の詳細な説明】
【0012】
本発明は、バインダーにより形成されるシートに含まれるシリアル及び/又はフルーツから作られる、食べられる開口型食品容器に関し、容器の内部表面が極僅か模様が付けられている一方、外部表面が、埋め込まれたフレークを含み滑らかな質感を有することを特徴とする。
【0013】
シリアルは穀物又は種とすることができ、例えば、フレーク形状のモロコシ、トウモロコシ、小麦、オートムギ、米等、又はそれらの二つ以上の任意組み合わせが挙げられる。
【0014】
フルーツは乾燥フルーツであり、例えば、スライスしたアーモンド、ナッツ及びそれらの混合物とすることができる。
【0015】
さらに、付加的なメリットをもたらす種を加えてもよく、例えば栄養学の観点から見ると、トリグリセリドのオメガ3脂肪酸を補足する亜麻子又は亜麻仁等がある。
【0016】
また、食べられる容器は上記のシリアル、種及び乾燥フルーツの混合物で作ることができる。
【0017】
バッターは、約20質量%〜60質量%の粉、水及び蔗糖(ブラウン又は白でもよい)と共に、ウエハースに一般的に用いられる少量の脂肪、粉乳、大豆粉、食塩、レシチン等の一つ以上の材料から作られる。随意に、着色剤、ココアパウダー、香料、乳化剤、バニラ結晶、及び膨脹剤を加えてもよい。粉は普通、小麦粉であるが、米粉又は澱粉を混合した粉等の他の粉であってもよい。
【0018】
本発明の容器は一般的に低い脂肪分を有し、普通は3〜5%であるが、時として最大10%にすることができる。脂肪の主な作用は、固着防止剤/解除剤としての作用である。容器は約5%から約70%までのシュガー成分を有することができる。これは、最終製品がスウィート又はセイボリーであるときに当てはまる。
【0019】
シリアル及び/又はフルーツは、バッターの部分的に加熱調理された層上に層として置かれる。その後、加熱調理するステップで蒸発が進行しバッターの粘着性が増加すると、バッターはバインダーとして作用し、シートを形成する。次に、そのシートを巻いて開口型容器を形成する。その開口型容器は、極僅か模様が付けられた内部表面と、シリアルフレーク及び/又はスライスしたフルーツを含み滑らかな質感を有する外部表面とを有し、それは手作り様の外観を与える。
【0020】
この場合、シリアルフレークは、シリアルが有する栄養学性質のため人の関心を引いている。実際に、シリアルは、エネルギー的寄与を制御する能力で知られている繊維に主に含まれている。また、繊維は、栄養物の吸収、特に糖尿病問題にとても興味深い糖質の吸収を促進することができる。そして最終的に、繊維は、潜在的に有害な物質と結腸粘膜が接する時間を減らすことができるであろう。したがって、本発明の食べられる容器の組成にシリアルフレークを含むことによって、容器における繊維の濃度を一層高くすることができる。
【0021】
また、本発明は
−ベーキングプレートの上に液状のバッターを注ぐステップと、
−シートを形成するためにバッターを部分的に加熱調理するステップと、
−シートの上に層としてシリアル及び/又はフルーツフレークを置くステップと、
−最終的に、シートを加熱調理するステップと、
−容器に所望の形状を与えるステップと、
を含む食べられる食品容器を製造する方法に関する。
ここで、容器の内部表面が極僅か模様が付けられている一方、容器の外部表面が埋め込まれたフレークを含み滑らかな質感を有する。
【0022】
「極僅か模様が付けられている」という表現は、表面に保護用脂肪ベース被覆を均一に施すことができるようにするために、容器の内部表面全体を高めるラインの網状組織又は内部表面に押し下げられた渦の網状組織が、非常に浅く形成されていることを意味する。
【0023】
上記所望の形状は、例えばマンドレル等のローリング装置を用いて形成される。
【0024】
容器は様々な形状及びサイズを有してもよく、例えば、コーン状、カップ状、又はチューブ状とすることができる。
【0025】
ここで記載し主張している発明は、ここに開示した具体的な実施形態の範囲に制限するものではないので、この実施形態は本発明の様々な形態を説明するものとして意図される。同等ないかなる実施形態も本発明の範囲に含まれることを目的としている。実際に、それらの図示及び記載に加える発明の様々な変形は、先行の記載から当業者にとっては明らかであろう。このような変形も添付クレームの範囲に含まれると意図される。
【0026】
本実施形態に従って、各々の層は、ベーキング操作の後柔らかくて変形しやすいときに巻かれてコーン状をなす。
【0027】
バッターはベーキングプレート上に注がれ、プレートを閉じてから約10秒間、部分的に焼かれる。プレートが再び開かれ、シリアル及び/又はフルーツフレークが上記バッターの上に置かれる。その後、例えば連続的なベーキングオーブンを用いてこの混合物は焼かれる。このようなオーブンは、連続的に回転するエンドレスベーキングトング(baking-tong)チェーンを有し、複数のベーキングトングを有する。それぞれのベーキングトングは、層を生成するための二つの平らなベーキングプレートからなるベーキングモルド(mold)を含む。このベーキングオーブンは、縦方向に延びるオーブン箱体を有し、そのオーブン箱体は、外側にドア及びプレートからなる断熱エンドクロージャ(end closure)を有する。オーブン箱体には、縦方向に延びる平行多面体(parallellepipedic)の内部空間が提供されており、それを通ってエンドレスベーキングトングチェーンが延ばされ、二重搬送段階を通ると共に、内部空間のそれぞれのエンドに提供された二つのガイド装置を越える。この内部空間の長さ、幅、高さは、大体矩形のベーキングトングのサイズ及びベーキングトングチェーンの長さによる。ベーキングトングのサイズは、生成される層のサイズに従って選ばれる。内部空間の幅は、主にベーキングトングの幅によって決められる。二つの搬送段階間の直線距離を決めることによって、ベーキングトングの長さがベーキングトングチェーンのガイド装置の直径を決め、それによって内部空間の高さが決まる。
【0028】
ベーキングオーブンの上部搬送段階において、放出又は取出し工程で開かれたベーキングモルドからベークした層を取り出し、注入工程で開かれたベーキングモルドの中に流動性バッターを注入し、続いてベーキングモルドを閉じてから再び開けることによってシリアル及び/又はフルーツを部分的に焼かれたバッターの上に置き、最終的に、モルドを閉じることによって、モルドをベーキングトングチェーンの移動方向に連続的に並べていく。ベーキングトングチェーンの移動方向において、注入工程の後に長いベーキング空間があり、そのベーキング空間が取出し工程のすぐ前で終了し、そしてベーキング空間が下部搬送段階にあるベーキングトングチェーンセグメントを含む。ベーキングトングチェーンは一定の速度で回転し、ガスバーナーを備えている縦方向に延びるベーキング空間を通って、閉じたベーキングトングを運ぶ。ベーキング空間を出た後、ベーキングモルドを開けるためにベーキングトングを引き出し、注入工程を通過した後ベーキングトングを再びクランプで閉めることによって、ベーキングモルドを閉める。
【0029】
ベーキングトングの一回転中、注入工程において、正確に測られた量の流動性バッターがオープンベーキングモルドの低いベーキングプレートの中に注がれる。注入工程の後、ベーキングトングを一緒にクランプで締めることによって、ベーキングモルドが閉められる。所定時間後、ベーキングトングを再び開けることによって、部分的に焼かれたバッターの上にシリアル及び/又はフルーツを置くことができる。この工程の後、完全に焼く工程のためにトングは閉められる。閉じたベーキングトングがベーキング空間を通って運ばれると共に、中ではバッターの固い部分から温めると変形可能なケーキが形成される。取出し工程に達する前に、ベーキングトングを引き出すことによってベーキングモルドが開けられる。取出し工程において、ケーキは開いたベーキングモルドから取り出され塑性変形可能な工程のコーン生成機械に運ばれると同時に、ベーキングトングは次のケーキを作るために再び生地を注入する機械に運ばれる。生地注入工程からベーキング空間を通って取出し工程までの、ベーキングトングの搬送時間はケーキの所定のベーキング時間による。
【0030】
ベーキングオーブンの生産能力は主にベーキングプレートの数に応じ、ベーキングプレートは、ベーキングトングチェーンによって生地注入工程からベーキング空間を通って取出し工程まで、所定のベーキング時間内で一定の速度で運ばれる。ベーキングトングチェーンの走行速度は、各々のベーキングトングが所定のベーキング時間内で、生地注入工程からベーキング空間を通って取出し工程までの運行を完了できるように選ばれる。
【0031】
ベーキングオーブンの生産能力を向上させるためには、いくつかのベーキングトングによってベーキングトングチェーンを長くすることが可能であり、各々のベーキングトングが長くなった運行経路を所定のケーキベーキング時間内に完走するようにベーキングトングチェーンの走行速度を速くすることも可能である
【0032】
これらの縦方向に延びているベーキングオーブンは成形機械と結合しており、そこでは、ベーキングオーブンのベーキングモルドに割り当てられるロールアップ装置を含む固定の回転軸周りを、硬い回転フレームが回転している。回転フレームによって、ベーキングモルドが装填工程から作業経路を通って放出工程までの閉じられた回路において運ばれる。装填工程において、それらによって引き上げられた塑性変形可能な層は、巻かれて例えばコーンになる。コーンは形状の安定性を向上させるために冷やすことができる。
【0033】
ベーキングオーブンとコーン形成機械の間には搬送装置を備えており、その搬送装置は、塑性変形可能な層をベーキングオーブンの非常に熱いベーキングモルドからコーン形成機械のかなり冷たいロールアップ装置に運び、作業員の作業ペースがベーキングオーブン及びコーン形成機械に同期される。
【0034】
搬送装置は垂直の軸周囲を回転する星形回転フレームを有しており、星状のワークアーム末端に小さいスタンプを有し、それを用いて層の上面で層を掴み、アーチ状水平の滑り台の上に持ってくる。この滑り台は、ベーキングオーブンの放出工程からコーン形成機械の装填工程までの間にかけられている。層と滑り台間での最小摩擦を維持するために、そして、搬送中の層の変形を避けるために、各々のスタンプは、塑性変形工程で簡単に変形されるケーキの上面に最低限の圧力で適用される。
【0035】
ロールアップ装置でのコーンの塑性変形能を防ぐために、ケーキの冷却が搬送装置の通過中に施される。また、それを持って必ず塑性変形能の減少に繋がるので、許容限度を超えてはいけない。
【0036】
ローリング操作の間、層の円板の縁はいかなる制限もなく自由に動く。巻かれたコーンが形成されると、ローリング操作に起因する不正を完全になくすと共にコーンに確実に決められた長さを与えるために、コーンの大きい末端(所望のとき、小さい末端も)で縁部を受け入れることによって、コーンを所定の長さまで短くする。その後、コーンは固くしてもよい。
【0037】
本発明の食べられる容器は、アイスクリーム、チョコレートなどの菓子材料又は脂肪ベースクリーム等の他の脂肪材料と共に様々な菓子製品に用いられる。食べられる容器は菓子材料で充填されてもよく、湿気移動を最小限にするために低い水分活性材料で充填されることが好ましい。例えば、菓子材料は、アイスクリーム又はヨーグルトを含む脂肪ベースクリームとすることができる。
【0038】
充填材料の水分活性が高い場合、湿気は容器内に滲み、上記容器はクリスピーな食感をなくすであろう。この現象を避けるために、湿気の高い内容物を充填するとき、食べられる容器は、例えば、チョコレート、植物性脂肪又は植物性成分の被覆物等の脂肪ベース被覆物で被覆されることが必要である。容器を被覆する方法は、知られている全ての方法にすることができる。例えば、構造のローリング及び冷却の前にフィード・ホッパを用いて、容器に被覆物を注いだり、スプレーしたり、降り注いだりして被覆してもよい。
【0039】
本発明の食べられる容器の製造を詳細に記載した以下の実施例を参照することによって、本発明はより明確になる。実施例において、割合及び百分率は特に規定がなければ重量による。
【実施例】
【0040】
実施例1
液状のバッターが好ましく、それは以下のような成分を有する。
【表1】

【0041】
ガス加熱装置を有し、ベーキングプレートが付いている連続的な一直線タイプのベーキングオーブンを使用する。14gのバッターをプレートの中に投入し、バッターをシート状に部分的にベーキングすることができるようにするためにプレートを閉める。10s後開けて、焼かれたウエハースに2gのスライスしたアーモンドが含まれるという全体として11gのウエハースとなるように、適量の4〜8mmにスライスした皮なしアーモンドを置いた。
【0042】
ベーキングプレートは、滑らかな表面を上側プレートに有し、微細なパターンを下側プレートに有するものである。上側プレート上の滑らかな表面は、容器の外部表面上でスライスされたアーモンドが目立つようにするために役立つ。下側プレート上の微細なパターンは、バッターが液体である初期のベーキング工程中において、バッターを適当な位置に支えるために役立つ。容器の内部表面上にある微細なパターンは、脂肪ベース被覆物を全体表面に均一に施すことができるようなものである。アーモンドを投与した後プレートを閉めて、ケーキシートを最終的に焼く。機械の走行速度は1時間つき2400プレートである。焼く工程は、1プレートつき約1.1分である。オーブンにおける温度は175〜205℃であり、185℃が好ましい。ケーキがベーキングされると、プレートを開けて、ケーキをローリング装置へ運ぶ。コーンローリング装置はコーンを巻くように設定されており、ケーキシートの上面をプレートからコーンの外面へ巻く。その後、コーン形状ケーキを冷凍保存し、ケースの中に包む。
【0043】
最終的に、防湿層としての役割を果たすペインチョコレート層を用いて内側を被覆し、バニラアイスクリームを充填し、チョコレートチップをトッピングする。
【0044】
同封した図面の図1において、本発明によって作られたコーン形状容器は、被覆及び充填前の状態で示されている。
【0045】
図1は巻いたシュガーウエハース1からなり、シュガーウエハース1は外部表面2を有し、その外部表面は、滑らかであり、埋め込まれたスライスしたアーモンド3の付加物を含む。アーモンドの代わりに、薄片にしたシリアル、ナッツ又は種を埋め込んでもよい。シュガーウエハースの内部表面4は極僅かに模様が付けられており、防湿層としてチョコレートを均一に被覆するために完全に適する。
【0046】
実施例2
14gのバッターをプレート上に投入した。バッターを部分的に焼いてシート状にし、そのシートの下側表面のみを焼くことができるようにするために、プレートは開かれた状態のままにした。10s後、焼かれたウエハースに2gのスライスしたアーモンドが含まれるという全体として11gのウエハースとなるように、適量の4−8mmにスライスした皮なしアーモンドをバッターシートの上面に配置した以外は、実施例1の処理が実行される。
【0047】
実施例3
2gの亜麻仁を丸ごとバッターシートの上面に置く以外は、実施例2の処理が実行される。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明による食べられる食品容器である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バインダーにより形成されたシートに含まれるシリアル及び/又はフルーツから作られる食べられる開口型の食品容器において、当該食品容器の内部表面には極僅か模様が付けられている一方、外部表面が、埋め込まれたフレークを含み滑らかな質感を有することを特徴とする、食べられる食品容器。
【請求項2】
前記内部表面がチョコレートで被覆されて防湿層を形成し、したがって、所望のクリスピーな食感を持ち続ける、請求項1に記載の食べられる食品容器。
【請求項3】
均一に被覆することができるように、前記内部表面が小穴を有しない、請求項1又は2に記載の食べられる食品容器。
【請求項4】
使用される前記シリアルが、小麦、大麦、トウモロコシ、米若しくはライムギ、又はこれらの混合物である、請求項1に記載の食べられる食品容器。
【請求項5】
使用される前記フルーツが、ナッツ若しくはアーモンド、又はこれらの混合物である、請求項1に記載の食べられる食品容器。
【請求項6】
亜麻子又は亜麻仁を含む、請求項1に記載の食べられる食品容器。
【請求項7】
前記バインダーがバッターである、請求項1に記載の食べられる食品容器。
【請求項8】
コーン形状である、請求項1に記載の食べられる食品容器。
【請求項9】
アイス菓子詰め物と共に、請求項1〜8のいずれか一項に記載の食べられる食品容器を備える、複合冷凍菓子。
【請求項10】
−ベーキングプレート上に液状のバッターを注ぐステップと、
−シートを形成するために前記バッターを部分的に加熱調理するステップと、
−前記シート上に層としてシリアル及び/又はフルーツフレークを置くステップと、
−最終的に、前記シートを加熱調理するステップと、
−前記容器に所望の形状を与えるステップと、
を含む、食べられる食品容器を製造する方法であって、
前記食品容器の内部表面には極僅か模様が付けられている一方、前記食品容器の外部表面が、埋め込まれたフレークを含み滑らかな質感を有する、食べられる食品容器を製造する方法。
【請求項11】
前記所望の形状がローリング装置を用いることによって形成される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
マンドレルを用いることによって前記食品容器がコーン状に形成される、請求項10に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2008−521709(P2008−521709A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−541715(P2007−541715)
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【国際出願番号】PCT/EP2005/010911
【国際公開番号】WO2006/056270
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】