食品用分割串
【課題】より容易にアメリカンドッグを食するための串体を提供する。
【解決手段】その一端に孔を有する棒体による主串体を設け、一方、一端を先鋭にするとともに他端に、前記の孔に適度の嵌合にて挿入可能な挿入部を有する副串体を設け、以上の主串体と副串体との組み合わせからなることを特徴とする。
【解決手段】その一端に孔を有する棒体による主串体を設け、一方、一端を先鋭にするとともに他端に、前記の孔に適度の嵌合にて挿入可能な挿入部を有する副串体を設け、以上の主串体と副串体との組み合わせからなることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アメリカンドッグ等の串を用いる食品を、最後まで容易に食するための串に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、アメリカンドッグは串を用いて作られ、この串を手に持って食するものであるが、これに用いる串は単一体であり、本発明にて示すように、この串を分割可能に設けたものは見あたらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
アメリカンドッグは、ソーセージに串を刺し、小麦粉などで作った衣をつけて油で揚げた食品である。食するときは、ケチャップやマスタードを衣につけることが多く、縁日や祭り、学園祭の模擬店、高速道路のサービスエリア、野外遊技場などの売店、コンビニエンスストアなどでよく販売されている。食するときは、串を手に持ち、ソーセージの先端側から食するのが普通である。この串の先端は先鋭であり、食していくとこの串の先端が露出してくる。この先端を含む串部分は食するにつれて次第にその露出部分が長くなり、食するのに不便な状態となるので、串を口元に平行にしてソーセージの周囲から食することとなり、食べづらくなるが、これを解決する有効な手段が見あたらないのが現状である。
本発明は、以上のような従来からのアメリカンドッグの食べ方に関わる課題を解決するために発明されたもので、串を分割可能に形成することにて、上記課題を解決することのできる、新規かつ有用なる手段を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。
すなわち、その一端に孔を有する棒体による主串体を設け、一方、一端を先鋭にするとともに他端に、前記の孔に適度の嵌合にて挿入可能な挿入部を有する副串体を設け、以上の主串体と副串体とを組み合わせる。本発明は以上の構成よりなる食品用分割串である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、アメリカンドッグを食している途中で副串体を除去することにて、最後まで容易に食することを可能とした、有用なる食品用の串を得ることができる。
また、本発明はアメリカンドッグ以外に、焼き鳥その他の串を用いる食品にも応用が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は主串体で、木製円柱体であり、その一端には小径円形孔による挿入孔2が穿設される。3は副串体で、主串体と同一素材にて形成され、先鋭部4と挿入部5を一体形成したものである。先鋭部は略円錐形部分であり、その先端は先鋭に形成され、他端は前記の主串体と同径である。挿入部は前記挿入孔2に適度の嵌合にて挿入可能な外径を有する円柱状部分で、該挿入孔長よりやや短く形成される。また、この挿入部端は略半球状に形成される。以上が、本発明の一実施形態である。
本発明の使用に際しては、まず主串体の挿入孔内に挿入部を挿入し、主串体端と副串体端を一致させる。この状態にて従来のアメリカンドッグ用串と同一形状となるので、所定の手順にてアメリカンドッグを作る。
食するときは、従来のように先端から食していき、先鋭部がある程度露出する状態に至れば、その露出した串部分を指でつまんで引き抜いて除去すると、主串体に残りのアメリカンドッグが付着している状態となり、食し始めと同様に楽に食することができる。
【0007】
図7〜図11は、本発明の他例を示すものである。図7は先鋭部の一部に、複数個の環状溝を等間隔に設けたもので、副串体を指でつまんで引き抜くときに、より大きな摩擦にてこの引き抜きを容易にする効果がある。図8〜図11も同様の効果を生み出すことを目的としたもので、図8は螺旋溝を、図9は微細凹凸を、図10は線状溝を各々先鋭部の一部全面に設けたものである。図11は線状溝と螺旋溝の双方を設けたものである。
引き抜きやすさからみれば、環状溝、螺旋溝、微細凹凸、線状溝の順に大きな摩擦が得られると想定されるが、一方、ソーセージに突き刺すときの抵抗感は逆順になると思われ、適宜に選択して用いることがよいと思われる。図11では、線状溝と螺旋溝を組み合わせており、突き刺すときの抵抗感と引き抜くときの抵抗感のバランスを考慮したものである。
なお既述例では、挿入部端を半球状に形成したので、挿入孔に容易に挿入することができ、また、先鋭部先端には各溝等を形成してないため、ソーセージに突き刺すときの抵抗増加は緩和される。以上、本発明について記したが、本発明は串体を分割形成したところにその特徴を有し、アメリカンドッグを最後まで楽に食することのできるものである。
既述のように従来手段では食している途中から、串先露出部分が長くなるために、食することが難しくなっていたが、本発明はこれを解決するものである。なお、記述例では木製略円柱状物品としたが、他に角柱状に形成してもよい。本発明は記述例に限定されるものではない。以上のごとく、本発明によってより容易にアメリカンドッグを食することができ、焼き鳥その他の串を用いる食品にも応用可能である、有用なる物品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明使用時のアメリカンドッグ正面図
【図2】 本発明使用時のアメリカンドッグ内部説明図
【図3】 本発明の組み合わせ状態説明図
【図4】 本発明の使用説明図
【図5】 本発明の主串体正面図
【図6】 本発明の副串体正面図
【図7】 本発明の副串体の他例説明図
【図8】 本発明の副串体の他例説明図
【図9】 本発明の副串体の他例説明図
【図10】 本発明の副串体の他例説明図
【図11】 本発明の副串体の他例説明図
【符号の説明】
【0009】
1 主串体
2 挿入孔
3 副串体
4 先鋭部
5 挿入部
6 環状溝
7 螺旋溝
8 微細凹凸
9 線状溝
【技術分野】
【0001】
この発明は、アメリカンドッグ等の串を用いる食品を、最後まで容易に食するための串に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、アメリカンドッグは串を用いて作られ、この串を手に持って食するものであるが、これに用いる串は単一体であり、本発明にて示すように、この串を分割可能に設けたものは見あたらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
アメリカンドッグは、ソーセージに串を刺し、小麦粉などで作った衣をつけて油で揚げた食品である。食するときは、ケチャップやマスタードを衣につけることが多く、縁日や祭り、学園祭の模擬店、高速道路のサービスエリア、野外遊技場などの売店、コンビニエンスストアなどでよく販売されている。食するときは、串を手に持ち、ソーセージの先端側から食するのが普通である。この串の先端は先鋭であり、食していくとこの串の先端が露出してくる。この先端を含む串部分は食するにつれて次第にその露出部分が長くなり、食するのに不便な状態となるので、串を口元に平行にしてソーセージの周囲から食することとなり、食べづらくなるが、これを解決する有効な手段が見あたらないのが現状である。
本発明は、以上のような従来からのアメリカンドッグの食べ方に関わる課題を解決するために発明されたもので、串を分割可能に形成することにて、上記課題を解決することのできる、新規かつ有用なる手段を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。
すなわち、その一端に孔を有する棒体による主串体を設け、一方、一端を先鋭にするとともに他端に、前記の孔に適度の嵌合にて挿入可能な挿入部を有する副串体を設け、以上の主串体と副串体とを組み合わせる。本発明は以上の構成よりなる食品用分割串である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、アメリカンドッグを食している途中で副串体を除去することにて、最後まで容易に食することを可能とした、有用なる食品用の串を得ることができる。
また、本発明はアメリカンドッグ以外に、焼き鳥その他の串を用いる食品にも応用が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は主串体で、木製円柱体であり、その一端には小径円形孔による挿入孔2が穿設される。3は副串体で、主串体と同一素材にて形成され、先鋭部4と挿入部5を一体形成したものである。先鋭部は略円錐形部分であり、その先端は先鋭に形成され、他端は前記の主串体と同径である。挿入部は前記挿入孔2に適度の嵌合にて挿入可能な外径を有する円柱状部分で、該挿入孔長よりやや短く形成される。また、この挿入部端は略半球状に形成される。以上が、本発明の一実施形態である。
本発明の使用に際しては、まず主串体の挿入孔内に挿入部を挿入し、主串体端と副串体端を一致させる。この状態にて従来のアメリカンドッグ用串と同一形状となるので、所定の手順にてアメリカンドッグを作る。
食するときは、従来のように先端から食していき、先鋭部がある程度露出する状態に至れば、その露出した串部分を指でつまんで引き抜いて除去すると、主串体に残りのアメリカンドッグが付着している状態となり、食し始めと同様に楽に食することができる。
【0007】
図7〜図11は、本発明の他例を示すものである。図7は先鋭部の一部に、複数個の環状溝を等間隔に設けたもので、副串体を指でつまんで引き抜くときに、より大きな摩擦にてこの引き抜きを容易にする効果がある。図8〜図11も同様の効果を生み出すことを目的としたもので、図8は螺旋溝を、図9は微細凹凸を、図10は線状溝を各々先鋭部の一部全面に設けたものである。図11は線状溝と螺旋溝の双方を設けたものである。
引き抜きやすさからみれば、環状溝、螺旋溝、微細凹凸、線状溝の順に大きな摩擦が得られると想定されるが、一方、ソーセージに突き刺すときの抵抗感は逆順になると思われ、適宜に選択して用いることがよいと思われる。図11では、線状溝と螺旋溝を組み合わせており、突き刺すときの抵抗感と引き抜くときの抵抗感のバランスを考慮したものである。
なお既述例では、挿入部端を半球状に形成したので、挿入孔に容易に挿入することができ、また、先鋭部先端には各溝等を形成してないため、ソーセージに突き刺すときの抵抗増加は緩和される。以上、本発明について記したが、本発明は串体を分割形成したところにその特徴を有し、アメリカンドッグを最後まで楽に食することのできるものである。
既述のように従来手段では食している途中から、串先露出部分が長くなるために、食することが難しくなっていたが、本発明はこれを解決するものである。なお、記述例では木製略円柱状物品としたが、他に角柱状に形成してもよい。本発明は記述例に限定されるものではない。以上のごとく、本発明によってより容易にアメリカンドッグを食することができ、焼き鳥その他の串を用いる食品にも応用可能である、有用なる物品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明使用時のアメリカンドッグ正面図
【図2】 本発明使用時のアメリカンドッグ内部説明図
【図3】 本発明の組み合わせ状態説明図
【図4】 本発明の使用説明図
【図5】 本発明の主串体正面図
【図6】 本発明の副串体正面図
【図7】 本発明の副串体の他例説明図
【図8】 本発明の副串体の他例説明図
【図9】 本発明の副串体の他例説明図
【図10】 本発明の副串体の他例説明図
【図11】 本発明の副串体の他例説明図
【符号の説明】
【0009】
1 主串体
2 挿入孔
3 副串体
4 先鋭部
5 挿入部
6 環状溝
7 螺旋溝
8 微細凹凸
9 線状溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
その一端に孔を有する棒体による主串体を設け、一方、一端を先鋭にするとともに他端に、前記の孔に適度の嵌合にて挿入可能な挿入部を有する副串体を設け、以上の主串体と副串体との組み合わせからなることを特徴とする食品用分割串。
【請求項1】
その一端に孔を有する棒体による主串体を設け、一方、一端を先鋭にするとともに他端に、前記の孔に適度の嵌合にて挿入可能な挿入部を有する副串体を設け、以上の主串体と副串体との組み合わせからなることを特徴とする食品用分割串。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−148840(P2010−148840A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−336277(P2008−336277)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(509032575)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(509032575)
【Fターム(参考)】
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