説明

食品用防カビ剤

【課題】食品の製造時に添加することにより、パンやケーキのような粉体材料からの加工食品において優れた防カビ効果を有し、かつ、食品の風味や外観を損なわずに食品を製造することが可能な食品用防カビ剤を提供すること。
【解決手段】本発明の食品用防カビ剤は、食用油脂、醸造酢および乳化剤を含有するW/O型乳化物からなる。好適には、乳化物が、醸造酢を1〜75質量%の割合で含有する。例えば、パン類を製造する場合には、食品用防カビ剤を、小麦粉100質量部に対し、醸造酢が1.0〜2.0質量部となる割合で添加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品用防カビ剤に関する。より詳細には、パン、ケーキなどの、粉体材料から生地を経て加工される食品用の防カビ剤に関する。
【背景技術】
【0002】
食品の防カビを目的として、食品に合成酢、醸造酢、酒精(エタノール)、有機酸または有機酸塩類、グリシン、プロピレングリコール、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウムなどを単独で、あるいは複数添加する方法は、従来からよく知られた方法である。しかし、これらの方法では、食品において味覚、風味、食感および防カビ性について十分な効果が得られない場合がある。
【0003】
例えば、醸造酢と梅酢および/または紫蘇梅酢と乳化剤とを含有することにより、パンなどの食品において優れた防カビ効果を示す食品用防カビ剤が知られている(特許文献1)。しかし、この防カビ剤では、酢成分がパン生地にダメージを与えるため、製造されたパンの外観や製造時の作業性などに問題があり、添加された酢の臭いがパンの風味を損ねる場合がある。
【0004】
小麦粉加工食品の形状や風味を悪化させることなく、カビの発生を防止し得る方法としては、例えば、パンの製造時にユッカ抽出物とエタノールとを保存料として原料に添加する方法がある(特許文献2)。しかし、この方法では、着色や不快臭を減らすために活性炭処理などを行ったユッカ抽出物を用いることから、製造コストがかかる。また、エタノールを含むパンやケーキなどは、子供用の食品として提供し難いという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−333752号公報
【特許文献2】特許第3948854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、食品の製造時に添加することにより、パンやケーキのような粉体材料からの加工食品において優れた防カビ効果を有し、かつ、食品の風味や外観を損なわずに食品を製造することが可能な食品用防カビ剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、食用油脂、醸造酢および乳化剤を含有するW/O型乳化物からなる食品用防カビ剤を提供する。
【0008】
好ましい実施態様では、上記食品用防カビ剤は、上記乳化物中に上記醸造酢を1〜75質量%の割合で含有する。
【0009】
好ましい実施態様では、上記食品はパン類または菓子類である。
【0010】
また、本発明は、食品素材に、上記食品用防カビ剤を添加する工程を含む、食品の製造方法を提供する。
【0011】
好ましい実施態様では、上記食品素材が小麦粉であり、上記食品用防カビ剤を、該小麦粉100質量部に対し、上記醸造酢が1.0〜2.0質量部となる割合で添加する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の食品用防カビ剤は、食品素材に添加することにより、長期間にわたってカビの発育を抑制することができる。特に、パンやケーキなどの小麦粉加工食品において、非常に高い防カビ効果を奏する。また、酢成分が油相成分でコーティングされているため、酢酸臭による食品の風味低下、およびボリューム低下による外観損傷の少ない食品を製造することが可能である。さらに、本発明の食品用防カビ剤は、食用油脂、醸造酢および乳化剤のみからなるため安全性が高く、低コストかつ簡易な方法で製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の食品用防カビ剤(製剤3)を種々の醸造酢濃度になるように添加して製造した食パンに、カビ胞子としてAspergillus nigerを塗布し25℃で保存した場合の、3〜6日目のカビの発育の状態を示す写真である。
【図2】本発明の食品用防カビ剤(製剤3)を種々の醸造酢濃度になるように添加して製造した食パンに、カビ胞子としてAspergillus nigerを塗布し30℃で保存した場合の、3〜6日目のカビの発育の状態を示す写真である。
【図3】本発明の食品用防カビ剤(製剤3)を種々の醸造酢濃度になるように添加して製造した食パンに、カビ胞子としてPenicillium sp.を塗布し30℃で保存した場合の、3〜6日目のカビの発育の状態を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の食品用防カビ剤は、食用油脂、醸造酢および乳化剤を含有するW/O型乳化物からなる。
【0015】
本明細書において、食品用防カビ剤に含まれる各成分の量は、食品用防カビ剤中の質量の割合で示す。例えば、醸造酢50質量%とは、食品用防カビ剤100g中に、醸造酢50gを含有することをいう。また、食品への配合割合については、小麦粉100質量部に対する質量の割合で示す。例えば、食品用防カビ剤3質量部とは、食品中の小麦粉100gに対して、食品用防カビ剤3gを含有することをいう。したがって、食品中に、醸造酢50質量%を含有する食品用防カビ剤を3質量部含有する場合、食品中の醸造酢含有量は1.5質量部であり、これは、食品中の小麦粉100gに対し、醸造酢を1.5g含むことをいう。
【0016】
本発明に用いる醸造酢は、醸造工程を経て製造される一般の天然系食酢であれば特に限定されない。例えば、穀物酢、米酢、果実酢、りんご酢、ぶどう酢などが挙げられる。醸造酢は、1種類のみを用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
【0017】
本発明に用いる食用油脂は、特に限定されず、例えば、パーム油、菜種油、大豆油、綿実油、米ヌカ油、コーン油、ラード、ヘット、バターなどを適宜用いることができる。食用油脂は、1種類のみを用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。液状であっても固形であっても良いが、その扱いやすさから、固形の食用油脂(硬化油)を用いることが好ましく、特に、パンの製造に一般的に用いられるショートニングを用いることが好ましい。本発明の食品用防カビ剤に含有される食用油脂の量は、乳化物中に醸造酢を安定に乳化させ、乳化物にハンドリングに優れた硬さを付与する量であればよい。用いる醸造酢量に依存するが、好ましくは、乳化物中に食用油脂を25〜95質量%の範囲で含有し、より好ましくは40〜70質量%の範囲で含有する。
【0018】
本発明に用いる乳化剤は、食用の乳化剤であれば特に限定されない。例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびプロピレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。乳化剤は1種類のみを用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。本発明の食品用防カビ剤に含有される乳化剤の量は、乳化物中に醸造酢を安定に乳化させ得る量であればよい。用いる醸造酢量に依存するが、好ましくは、乳化物中に乳化剤を0.1〜6.0質量%の範囲で含有し、より好ましくは1.0〜3.0質量%の範囲で含有する。
【0019】
本発明の食品用防カビ剤中に、醸造酢は、乳化物中に安定に乳化され得る割合で含まれる。好ましくは、乳化物は醸造酢を1〜75質量%の範囲で含有し、より好ましくは20〜70質量%、さらに好ましくは40〜60質量%の範囲で含有する。本発明の食品用防カビ剤は、乳化物中に醸造酢を上記範囲で含有する場合に安定であり、ショートニングに近いハンドリング性を有する。本発明の食品用防カビ剤は、多量の醸造酢を含有しているにもかかわらず安定であり、食品の製造時にショートニングと同様に扱うことができる。そのため、本発明の食品用防カビ剤を添加する場合には、小麦粉と水とを混ぜた後、ショートニングと同時に添加することが可能であり、生地ダレを生じることなく作業を行うことが可能となる。
【0020】
本発明の食品用防カビ剤は、食用油脂と醸造酢とを乳化剤存在下で混和することにより製造される。食用油脂が液状の場合、例えば、食用油脂および乳化剤を混合し、必要に応じて加熱し、完全に溶解させた後、醸造酢を少しずつ添加し、攪拌して乳化させる。食用油脂が固形の場合、例えば、まず、食用油脂および乳化剤を混合して加熱し、完全に溶解させる。混合物を、50℃を保ちながら、醸造酢を少しずつ添加し攪拌して乳化させ、5℃まで冷却して固化することにより、安定なW/O型乳化物となる。
【0021】
本発明の食品用防カビ剤は、種々の加工食品に適用可能であるが、特に、粉体材料から生地を経て加工される食品に好ましく用いられる。例えば、食パン・ロールパンなどのパン類、スポンジケーキ・マドレーヌ・蒸しパン・どら焼き・柏餅などの和洋菓子類、中華饅頭などの饅頭類、麺類、ワンタンや餃子の皮など、小麦粉を主原料とする各種加工食品の製造に用いることができる。これらの食品は、その水分量が比較的多いため、カビが発育しやすい。
【0022】
本発明の食品用防カビ剤を含有する食品において、防カビ効果を得るために必要な醸造酢の量は、食品の種類や水分量などによって異なるが、食品中の小麦粉100質量部に対し、1.0〜2.0質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは1.5質量部である。本発明の食品用乳化剤による防カビ効果は、食品中の醸造酢含有量にのみ依存し、食品用乳化剤の種類や含有量は問わない。すなわち、最終的に食品中に含まれる醸造酢の含有量が同一であれば、食品中に含まれる食品用乳化剤の含有量や、食品用乳化剤に配合される材料の種類や量が異なっていても、同様の防カビ効果を奏する。したがって、製造する食品の種類によって食品用防カビ剤の種類や含有量を適宜変更し、各食品に適した食品用防カビ剤とすることが可能である。
【0023】
本発明の食品用防カビ剤を用いて製造した食品のカビの発育は、従来法で製造した食品のカビと比較して有意に遅い。なお、本明細書において、防カビ性とは、食品におけるカビの発育のしにくさ、すなわち、カビの発生を遅延ないし阻止することをいう。
【実施例】
【0024】
次に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例に使用した材料は、以下の通りである。小麦粉(強力粉)はクイン(日本製粉株式会社製)、イーストは生イースト(株式会社カネカ製)、イーストフードはカネプラスC(株式会社カネカ製)、ショートニングはパールショートGZJ(株式会社カネカ製)、乳化剤はSYグリスターCRS75(阪本薬品工業株式会社製)、醸造酢はスーパービネガー20(酸度20、内堀醸造株式会社製)を使用した。その他の材料は、一般小売店から入手可能なものを使用した。
【0025】
(実施例1:防カビ用製剤の調製1)
ショートニングおよび乳化剤を混合して60℃に加熱し、完全に溶解させた。混合物をホモミキサー(T.K.ホモミキサー、特殊機化工業株式会社製)にかけ、50℃に保ちながら醸造酢を少しずつ添加し各成分が所定の割合となった後、回転数7000rpmで3分間攪拌し、乳化させた。次いで、5℃まで冷却して固化し、製剤1〜4を調製した。各成分の割合は、表1に示す通りである。
【0026】
【表1】

【0027】
製剤1〜4は、いずれも均一に乳化していた。醸造酢を高濃度(50質量%以上)に含有する製剤3〜4においても分離や沈殿はなく、非常に安定であった。また、適度な硬さを有し、ハンドリング性に優れていた。このように、乳化製剤中に醸造酢を1〜75質量%の範囲で含有させ得ることがわかった。
【0028】
(実施例2:食パンの製造)
食パンの製造は、中種法により行った。中種法とは、使用する小麦粉総量の2分の1以上、標準的には約70%と、イーストと、水とを一緒にミキシングして中種を作り、この中種を数時間発酵させたのち、これを残りの全原料に加えミキシングしパン生地を作る方法である。本実施例における中種の成分および含量を以下の表2に示す。
【0029】
【表2】

【0030】
次いで、上記実施例1で調製した製剤3を用いて、表3に記載の割合で各成分を配合して本捏を行って食パン1〜3を製造した。食パン中のショートニングの全量が6.0質量部になるように調整した。各食パンの配合は、表2および表3に示す通りである。表中、( )内の数値は、製剤3に由来するショートニングおよび醸造酢の量を示す。食パンの製造工程を、以下の表4に示す。
【0031】
【表3】

【0032】
【表4】

【0033】
(比較例1:食パンの製造)
比較として、製剤3を含まず、ショートニングを6.0質量部含む食パン(食パンa)、ならびにショートニングを6.0質量部および醸造酢を1.0〜2.0質量部含む食パン(食パンb〜d)を製造した。各食パンの配合は、表2および表3に示す通りである。
【0034】
(実施例3:製パン性評価)
食品用防カビ剤の製パン性への影響を検討した。上記実施例2および比較例1の食パンの製造において、作業中の生地の扱いやすさおよび焼成後のボリュームを、5点満点で評価した。評価結果を、15名のパネラーによる評価の平均値として表5に示す。なお、評価基準は、以下の通りである。
【0035】
(作業性の評価基準)
5:生地ダレがなく扱いやすい(醸造酢を含まない食パンと同程度)
4:生地ダレが少なく扱いやすい
3:生地ダレがあるが作業可能
2:生地ダレがあり扱い難い
1:生地ダレが多く扱い難い
【0036】
(焼成後のボリュームの評価基準)
5:ボリュームが大きい(醸造酢を含まない食パンと同程度)
4:ボリュームがやや大きい
3:ボリュームがやや小さい
2:ボリュームが小さい
1:ボリュームが非常に小さい
【0037】
【表5】

【0038】
表5に示すように、醸造酢を直接添加したものよりも、製剤として含有させたものの方が作業性が良く、焼成後のボリュームも良好であった。この結果から、本発明の乳化製剤として醸造酢を含有させることにより、作業性の悪化や焼成後のボリューム低下を抑制できることがわかった。
【0039】
(実施例4:官能試験)
食品用防カビ剤の味および香りへの影響を検討した。上記実施例2で製造した食パン1〜3および比較例1で製造した食パンa〜dを、そのまま、およびトーストして試食し、味および香りを5点満点で評価した。評価結果を、15名のパネラーによる評価の平均値として表6に示す。なお、評価基準は、以下の通りである。
【0040】
(味および香りの評価基準)
5:非常に良好(醸造酢を含まない食パンと同程度)
4:良好
3:普通
2:やや不良
1:不良
【0041】
【表6】

【0042】
表6に示すように、醸造酢を直接添加したものよりも、製剤として含有させたものの方が味、香りともに良好であった。この結果から、食パンに、本発明の乳化製剤として醸造酢を含有させることにより、食パンの味や香りの低下を抑制できることがわかる。
【0043】
(実施例5:防カビ試験)
食パンについての防カビ試験を行った。防カビ効果を次の通りに評価した。
【0044】
食パンに塗布するためのカビ胞子として、2種類のカビ(Aspergillus nigerおよびPenicillium sp.)の胞子を用いた。まず、Tween80(0.05%(w/w))を含む生理食塩水にカビ胞子を懸濁し、血球計算盤を用いてカビ胞子が1×10個/gになるように調製した後、5℃で保管した。これを、カビ胞子がそれぞれ1×10個/gおよび1×10個/gになるように調製し、カビ胞子液とした。
【0045】
上記実施例2で製造した食パン1〜3および比較例1で製造した食パンa〜dをスライスし、スライスした食パン表面を2区画に分け、左半分に1×10個/gに調製したカビ胞子液を、右半分に1×10個/gに調製したカビ胞子液を、それぞれ0.01mlずつ3点塗布した。これらを透明なビニール袋に入れて密封保存し、25℃または30℃の恒温器に入れて、経時観察を行った。3〜6日目のカビの発育状態の評価を表7に、カビの発育状態を示す写真を図1〜3に、それぞれ示す。なお、表中の評価基準は、以下の通りである。
【0046】
(カビの発育状態の評価基準)
− :発育なし
± :菌糸が発育
+ :胞子形成
++:胞子を多量に形成
【0047】
【表7】

【0048】
醸造酢1.0質量部を含む食パン1、醸造酢1.5質量部を含む食パン2および醸造酢2.0質量部を含む食パン3では、醸造酢を含有しない食パンaよりも明らかにカビの発育が少なかった。これは、食パン中に、小麦粉100質量部に対し1.0質量部以上の醸造酢を含有させることにより、防カビ効果が得られることを示す。
【0049】
食パンaおよび食パン1は3日目でカビの発育が認められたのに対し、食パン2および3では3日目でカビの発育が見られなかった。この結果から、食パン中に、小麦粉100質量部に対し1.5質量部以上の醸造酢を含有させることにより、優れた防カビ効果を奏することがわかった。
【0050】
醸造酢を製剤として含有させた食パン1、2および3では、それぞれ同量の醸造酢を直接添加して製造した食パンb、cおよびdよりも、わずかにカビの発育が少なかった。この結果から、食パン中に同量の醸造酢を含有させる場合であっても、本願発明の製剤として添加することにより、防カビ効果が高められることがわかった。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の食品用防カビ剤は、食品素材に添加することにより、長期間にわたってカビの発育を抑制することができる。特に、パンやケーキなどの小麦粉加工食品において、非常に高い防カビ効果を奏する。また、酢酸臭による食品の風味低下、およびボリューム低下による外観損傷の少ない食品を製造することが可能である。さらに、本発明の食品用防カビ剤は、食用油脂、醸造酢および乳化剤のみからなるため安全性が高く、低コストかつ簡易な方法で製造が可能である。また、生地ダレもなく、生地と均一に混合しやすいなど、作業性も良好である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用油脂、醸造酢および乳化剤を含有するW/O型乳化物からなる、食品用防カビ剤。
【請求項2】
前記乳化物が、前記醸造酢を1〜75質量%の割合で含有する、請求項1に記載の食品用防カビ剤。
【請求項3】
前記食品がパン類または菓子類である、請求項1または2に記載の食品用防カビ剤。
【請求項4】
食品素材に、請求項1〜3のいずれかの項に記載の食品用防カビ剤を添加する工程を含む、食品の製造方法。
【請求項5】
前記食品素材が小麦粉であり、前記食品用防カビ剤が、該小麦粉100質量部に対し、前記醸造酢が1.0〜2.0質量部となる割合で添加される、請求項4に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−172513(P2011−172513A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−39392(P2010−39392)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(591021028)奥野製薬工業株式会社 (132)
【Fターム(参考)】