説明

食品移送システムおよび方法

料理または調理階等のレストランの1つの階から給仕または食事階等のレストランの別の階に包装された食品を移送する、食品移送システムおよび方法を提供する。食品移送システムは、閉ループ経路に沿って食品支持キャリアを移送するコンベアを有する。キャリアは、複数の隔置された食品支持部材を備えたラックを有する。経路の上方部分では、キャリアは、複数の隔置された食品支持部材を備えた積込みラックを有する積込みステーションを通過し、キャリア支持部材は積込み支持部材の間を通過して食品を積み込む。経路の下方部分では、キャリアラックは同様に積降しラックを通過し、それにより食品を積降しラックに載置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]
発明の分野
本発明は、コンベア、特に、レストランの下位階と上位階との間で包装された食品を搬送する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]
発明の背景
人口の密集した地域では、不動産空間は、非常に高い値段でしか入手できないか、または限られた面積の空間しか入手できないことが多く、それは階が異なる可能性がある。したがって、状況によっては、クイックサービスレストランでは、食事または給仕エリアとは別の階の料理または調理エリアで作業することが望ましい。したがって、料理または調理階から食事または給仕階まで包装された食品を移送する、効率的で、迅速で、安全でかつ信頼性の高いシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0003]
発明の簡単な説明
本発明の一態様によれば、食品を移送する食品移送システムが提供される。一実施形態では、食品移送システムは、閉ループ経路を画定する閉ループ要素を有するコンベアを有し、閉ループ経路は、少なくとも1つの略上方に延在する部分と少なくとも1つの略下方に延在する部分とを有する。物品支持キャリアラックを有する少なくとも1つのキャリアが、閉ループ経路を移動する際にキャリアが水平位置で維持されるように閉ループ要素に枢着される。キャリアラックは、複数の隔置された物品支持部材からなる。物品支持積込みラックを有する積込みステーションが、コンベアの略上方に延在する部分と関係し、積込みラックは複数の隔置された支持部材を備え、それらは、キャリアが積込みラックを通過して移動する際に、キャリア支持部材の少なくとも一部が積込み支持部材の少なくとも一部の間を上方向に通過するように配置され、積込み支持部材の少なくとも一部は積込み領域を画定する。同様に、物品支持積降しラックを有する積降しステーションが、コンベアの略下方に延在する部分と関係し、積降しラックは複数の隔置された支持部材を備え、それらは、キャリア支持部材の少なくとも一部がキャリア積降しパスにおいて積降し支持部材の少なくとも一部の間を下方向に通過するように配置され、積降し支持部材の少なくとも一部は、積降し領域を画定する。
【0004】
[0004]
一実施形態では、積込みステーションは、積込みラックに隣接する傾斜した積込みスライドを有し、積込みスライドは、積込みラックに向かって下方に向いている。
【0005】
[0005]
別の実施形態では、積降しラックの少なくとも一部は、積降しラックに載置された物品が次のキャリア積降しパスの前に積降し領域から滑り出るように、傾斜している。
【0006】
[0006]
さらに別の実施形態では、キャリアラックは、その下方経路が妨げられた時に上方に枢動することができるように、閉ループ要素に対して枢着されている。
【0007】
[0007]
さらに別の実施形態では、積込みラックは、キャリア支持部材が、積込み支持部材の間を上方向に通過するのを妨げられた場合に上方に枢動することができるように、積込みステーションに対して枢着されている。
【0008】
[0008]
さらに別の実施形態では、閉ループ要素はベルトである。
【0009】
[0009]
さらに別の実施形態では、閉ループ要素はチェーンである。
【0010】
[0010]
さらに別の実施形態では、閉ループ経路は軌道によって画定され、閉ループ要素は、軌道に沿って移動するように制約された複数の蝶番式に連結された移動体である。
【0011】
[0011]
本発明の別の態様によれば、食品を移送する方法が提供される。本方法は、本発明の先の態様における食品移送システムを提供するステップと、閉ループ要素が閉ループ経路を移動するようにするステップであって、それにより、キャリアが積込みラックを通過して移動する際、キャリア支持部材の少なくとも一部が、積込み支持部材の少なくとも一部の間を上方向に通過し、それによって食品を積込みラックからキャリアラックに移送し、キャリア支持部材の少なくとも一部が、積降し支持部材の少なくとも一部の間を下方向に通過し、それによって食品をキャリアラックから積降しラックに移送する、ステップとを含む。
【0012】
[0012]
一実施形態では、閉ループ要素は、閉ループ経路を連続して移動する。
【0013】
[0013]
別の実施形態では、食品は、積降し領域内に滑り込むように、最初に積込みラックに隣接する傾斜スライド上に配置される。
【0014】
[0014]
さらに別の実施形態では、積降しラックに載置された食品が、次のキャリア積降しパスの前に積降し領域から滑り出るように、積降しラックの少なくとも一部に傾斜面が設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
[0015]
各図面の簡単な説明
【図1】壁を切り取った、二階建てレストランにおける食品移送システム10の斜視図である。[0016]
【図2】積込みステーションおよび積降しステーションが省略されており、コンベアの閉ループ要素がベルトである、レストランから取り出された食品移送システム10の斜視図である。[0017]
【図2a】コンベアの閉ループがベルトである、レストランから取り出された食品移送システム10の側面図である。[0018]
【図3】閉ループ要素がチェーンである、食品移送システム10の別の実施形態の斜視図である。[0019]
【図4】本発明の積込み動作を示す、積込みステーション24に接近しているキャリア28a〜28dの斜視図である。[0020]
【図4a】積込みラックのキャリアラックとの関係を示す平面図である。[0021]
【図5】本発明の積降し動作を示す、積降しステーション30に接近しているキャリア28a〜28dの斜視図である。[0022]
【図6】積込みラック安全ピボット76の機能を示す側面図である。[0023]
【図6a】積込みラック安全ピボット76の構造を示す側面図である。[0024]
【図7】キャリアラック安全ピボット78の機能を示す側面図である。[0025]
【図7a】キャリアラック安全ピボット78の構造を示す側面図である。[0026]
【図8】キャリア吊着ピボット48の機能を示すキャリア28a〜28dの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0027]
発明の詳細な説明
この項では、複数階からなるクイックサービスレストランの料理または調理階から食事または給仕階まで、包装された食品を効率よく、迅速に、安全にかつ確実に移送するシステムおよび方法について説明する。
【0017】
[0028]
図1および図2を参照すると、上位の料理または調理階12から下位の給仕または食事階14まで包装された食品を移送する食品移送システム10が、斜視図で示されている。本発明の範囲内で、階の配置を逆にしてもよいということが留意されるべきである。通常、料理または調理階12には厨房エリア16があり、厨房エリア16には、図1に示すように、限定されないが食品貯蔵棚18、食品収容キャビネット20および食品調理台22を含む厨房設備、またはたとえば電子レンジ、グリル、トースターおよび/またはフライヤーを含み得る調理機器(図示せず)があり得る。食品移送システム10は、料理または調理階12において食品調理台22に隣接して配置された積込みステーション24と、調理または調理階12から給仕または食事階14まで料理または調理階12の開口部27を通って垂直に延在するコンベア26と、料理または調理階12から給仕または食事階14までコンベア26で食品Fを搬送するキャリア28a〜28dと、キャリア28a〜28dから食品Fを受け取る積降しステーション30とを有している。積降しステーション30は、給仕または食事階14において、コンベア26に近接してかつ注文取りまとめ(order assembly)カウンタ棚33を有する注文取りまとめカウンタ32に隣接して配置されている。積込みステーション24および積降しステーション30は、それぞれ積込みシールド34および積降しシールド36によって遮蔽されており、シールド34および36は、積込み動作および積降し動作への干渉を防止するのに役立つ。図1に示すように、コンベア26は、閉ループ経路を画定するベルト38である閉ループ部材と、駆動ロータ40と、従動ロータ42とを有しており、ロータ40および42は、ベルト38を支持し、図において矢印DRRおよびRRに示すように、それぞれ駆動ロータ回転方向および従動ロータ回転方向に回転することにより、ベルト38を閉ループ経路を回って搬送する。積込みステーション24は、閉ループ経路の上方に向いた部分に近接して配置されており、積込みスライド44および積込みラック46を有している。積降しステーション30は、閉ループ経路の下方に向いた部分に近接して配置されており、積降しラック48と、食品Fが積降しラック48の側部から落下しないようにする側部部材50とを有している。食品Fは、関連する図において矢印Uによって示す上方向に積込みステーション24を通過するキャリア28a〜28dによって積み込まれ、関連する図において矢印Dによって示す下方向に積降しステーション30を通過するキャリア28a〜28dによって積み降ろされる。キャリア28a〜28dは、ベルト38によって、閉ループ経路を回って連続的に搬送されることが好ましい。各キャリア28は、ベルト38に枢支連結されたキャリア本体52と、キャリア本体52に連結されたキャリアラック54とを有している。
【0018】
[0029]
図2は、レストランから取り出された食品移送システム10の斜視図であり、積込みステーション24および積降しステーション30は省略されている。図2aは、レストランから取り出された食品移送システム10の側面図であり、積込みステーション24および積降しステーション30と調理台22および注文取りまとめカウンタ32の一部とを含んでいる。図2および図2Aに示すように、コンベア26は、細長い楕円形状であることが好ましい。図1および図2に示す閉ループ要素はベルト38であるが、閉ループ経路を回るように駆動され、かつ少なくとも1つの食品キャリア28を支持し移送することができる、他の任意の好適な要素であってもよく、たとえば、チェーン、ロープ、ワイヤまたはストランドを含む、可撓性であり、連接され、または閉ループ経路を周回するように他の方法で適合された要素、あるいは閉ループ経路を画定する固定軌道にわたって移動するように制約された車輪付き移動体のリンク機構を含む、複合組立体であってもよい。例として、図3に別のコンベア55を示し、そこでは、閉ループ要素はチェーン56であり、それは、蝶番式に連結された複数のチェーンリンク57からなり、駆動スプロケット58および従動スプロケット59の回転により、それぞれ矢印DSRおよびSRによって示す方向に閉ループ経路を案内される。
【0019】
[0030]
食品は、積込みステーション24からキャリア28a〜28dに、かつキャリア28a〜28dから積降しステーション30に、図4および図5に示す機構によって移送される。図4を参照すると、食品の積込みが示されている。キャリアラック54は、食品を支持する複数の隔置された食品キャリア支持部材60と、食品がキャリアラック54の側部から落下しないようにする側部部材62とからなる。キャリア支持部材60は、図6に示しかつ最もよく見えるように、上向きリップ形状64を有していることが好ましく、それは、食品Fがキャリアラック54の端部から滑り落ちないようにする。同様に、積込みラック46は、複数の隔置された食品積込み支持部材66と側部部材68とを有しており、積込み支持部材66は、食品Fが積込みラック46の端部から滑り落ちないようにする上向きリップ形状70を有している。矢印Uによって示すように、キャリア支持部材60は、上方向に積込み支持部材66の間を通過し、積込み支持部材66の間の空間にわたって配置されている食品Fの下面の露出部分に接触し、それにより積込みラック46から食品Fを持ち上げる。キャリア支持部材60の全長が積込み支持部材66の全長にわたって通過する必要はなく、キャリア支持部材60の少なくとも一部が積込み支持部材66の少なくとも一部の間を通過することで十分であることが理解されるべきである。キャリア支持部材60が横切る積込み支持部材66の部分によって画定される領域を、本明細書では「積込み領域」と呼び、図4においてA(p)と示す。積込みスライド44は、食品調理台22から積込みラック46まで下方に傾斜しており、それにより係員が、積込みスライド44の上部に食品Fを配置すると、係員自身の手または身体の別の部分等により不必要に積込み領域A(p)を妨げることなく、食品Fを積込み領域A(p)内に滑り込ませることができる。
【0020】
[0031]
図4aは、キャリアラック54の積込みラック46との関係を示す。特に、支持部材60に対して略垂直に延在する後部支持部材61に取り付けられている、隔置されたキャリア支持部材60および側部部材62は、キャリアラック54が積込みラック46のそばを通り過ぎる時、積込みラック46の後部支持体67に取り付けられている、積込みラック46の隔置された食品積込み支持部材66および側部部材68の間を通過するように構成されかつ方向付けられている。キャリアラック54には、積降しラック48に対しても同様の関係が提供されている。
【0021】
[0032]
図5は、食品の積降しを示す。図示するように、積降しラック48は、複数の隔置された食品積降し支持部材72からなる。矢印Dによって示すように、キャリア支持部材60は、食品の積込みにおいて行われる上方の通過と同様に、積降し支持部材72の間を下方向に通過し、食品Fを積降しラック48の上に載置する。積込み動作と同様に、キャリアラック54が横切る積降しラック48の領域、すなわち図5においてA(d)で示す「積降し領域」は、キャリア支持部材60または積降し支持部材72の全長にわたる必要はない。積降しステーション30は、積降しラック48の少なくとも一部を構成する積降し傾斜面74を含み、それにより、載置された食品Fが、次の積降しパスの前に積降し領域から滑り出る。したがって、積降し傾斜面74により、積降し領域A(d)にある食品はキャリアラック54の底部によって衝撃を受けない。
【0022】
[0033]
キャリアラック54および積込みラック46はともに、キャリアラック54が障害物に遭遇した場合に上方に枢動することができるようにする安全機能を有することが好ましい。図6および図7を参照すると、積込みラック安全ピボット76およびキャリアラック安全ピボット78がそれぞれ示されている。積込み支持部材66の間を通るキャリア支持部材60の上方経路が、たとえば、図6に示すように、積込みパスの直前に不注意によりキャリアラック54上に食品Fがあることにより、またはたとえば人間の手または身体の他の部分により、妨げられた場合に、積込みラック安全ピボット76により、積込みラック46は、矢印PSPによって示す方向にキャリアラック54の経路から上方にかつ離れる方向に枢動することができる。図6aに示すように、積込みラック安全ピボット76は、積込みラック46と一体化した雄ピボット軸80と、積込みスライド44と一体化した雌ピボット溝82とを有している。雌ピボット溝82は、図6aに示すように、終端垂直溝部86と連続している開放水平溝部84を有している。したがって、雄ピボット軸80を、容易に水平溝部84内に摺動させ、垂直溝部86内に落下させることができ、そこで、雄ピボット軸80は矢印PSPに示す方向に自由に枢動することができる。さらに、図7に示すように、積降し支持部材72の間を通るキャリア支持部材60の下方の経路が妨げられた場合、キャリアラック安全ピボット78により、キャリアラック54は、矢印CSPによって示す方向に積降しラック48から上方にかつ離れる方向に枢動することができる。図7aを参照すると、キャリアラック安全ピボット78は、キャリアラック54と一体化した雄ピボット軸88と、キャリア本体52と一体化した雌ピボット溝90とを有している。雌ピボット軸90は、図7aに示すように、終端垂直溝部94と連続している開放水平溝部92を有している。したがって、雄ピボット軸88を、容易に水平溝部92内に摺動させ、垂直溝部94内に落下させることができ、そこで、雄ピボット軸88は矢印CSPによって示す方向に自由に枢動することができる。
【0023】
[0034]
図4〜図7において直立した細長いワイヤループの形態で示すキャリア支持部材60、積込み支持部材66および積降し支持部材72に関して、これら支持部材は、特定の食品または同様の物品を搬送する目的に適合するように、他の形状をとってもよい、ということが留意されるべきである。
【0024】
[0035]
搬送される食品がこぼれるかまたは他の方法で望ましくない妨害を受けることがないように、キャリア28a〜28dが閉ループ経路にわたって移動する際、キャリアラック54が実質的に水平位置で維持されることが重要である。したがって、図8に関し、各キャリア28は、キャリア吊着ピボット96によって閉ループ要素に取り付けられることが好ましい。閉ループ要素がベルト38である場合、図4および図5に最もよく示すように、キャリア吊着ピボット96を、ベルト突起部98内に収容してもよい。キャリア吊着ピボット96により、各キャリア28は、図8において矢印HPRによって示す左右の回転方向において自由に枢動することができる。特に、各キャリア28は、閉ループ経路の曲がり部を横切る際にキャリア吊着ピボット96を中心に枢動し、それにより各キャリア28は常に実質的に水平のままであり得る。通常、曲がる間および曲がった後に、キャリア吊着ピボット96を中心とする各キャリア28の振動が発生する。こうした振動は、食品Fの完全性を損なうかあるいは積込みラック46または積降しラック48におけるキャリアラック54の通過を実質的に干渉しない限り、許容できるものである。
【0025】
[0036]
本発明を、いくつかの好ましい実施形態に関連して説明したが、当業者には理解されるように、本発明は、多数の変形、変更および再編成が可能であり、こうした変形、変更および再編成は以下の特許請求の範囲によって包含されるように意図されていることが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を移送するシステムであって、
a)少なくとも略上方に延在する部分と略下方に延在する部分とを有する閉ループ経路を画定する閉ループ要素を有するコンベアと、
b)物品支持キャリアラックを有する少なくとも1つのキャリアであって、前記キャリアラックが複数の隔置された支持部材を備え、前記閉ループ経路を移動する際に前記キャリアラックを水平位置で維持するように、前記閉ループ要素に枢着されたキャリアと、
c)前記コンベアの前記略上方に延在する部分と関係し、かつ物品支持積込みラックを有する積込みステーションであって、前記積込みラックが複数の隔置された支持部材を備え、前記積込み支持部材が、前記キャリアが前記積込みラックを通過して移動する際に、前記キャリア支持部材の少なくとも一部が前記積込み支持部材の少なくとも一部の間を上方向に通過するように配置され、前記積込み支持部材の少なくとも一部が積込み領域を画定する、積込みステーションと、
d)前記コンベアの前記略下方に延在する部分と関係し、かつ物品支持積降しラックを有する積降しステーションであって、前記積降しラックが複数の隔置された支持部材を備え、前記積降し支持部材が、前記キャリア支持部材の少なくとも一部がキャリア積降しパスにおいて前記積降し支持部材の少なくとも一部の間を下方向に通過するように配置され、前記積降し支持部材の少なくとも一部が積降し領域を画定する、積降しステーションと、
を含む食品移送システム。
【請求項2】
前記積込みステーションが、前記積込みラックに隣接する傾斜した積込みスライドを備え、前記積込みスライドが前記積込みラックに向かって下方に向いている、請求項1に記載の食品移送システム。
【請求項3】
前記積降しラックの少なくとも一部が、前記積降しラックに載置された物品が次のキャリア積降しパスの前に前記積降し領域から滑り出るように傾斜している、請求項1に記載の食品移送システム。
【請求項4】
前記キャリアラックが、その下方経路が妨げられた時に上方に枢動することができるように、前記閉ループ要素に対して枢着されている、請求項1に記載の食品移送システム。
【請求項5】
前記積込みラックが、前記キャリア支持部材が、前記積込み支持部材の間を上方向に通過するのを妨げられた場合に上方に枢動することができるように、前記積込みステーションに対して枢着されている、請求項1に記載の食品移送システム。
【請求項6】
前記閉ループ要素がベルトである、請求項1に記載の食品移送システム。
【請求項7】
前記閉ループ要素がチェーンである、請求項1に記載の食品移送システム。
【請求項8】
前記閉ループ経路を画定する軌道をさらに含み、前記閉ループ要素が、前記軌道に沿って移動するように制約された複数の蝶番式に連結された移動体である、請求項1に記載の食品移送システム。
【請求項9】
食品を垂直に移送する方法であって、
a)少なくとも略上方に延在する部分と略下方に延在する部分とを有する閉ループ経路に沿って配置された閉ループ要素を有するコンベアと、
食品支持キャリアラックを有する少なくとも1つのキャリアであって、前記キャリアラックが複数の隔置された支持部材を備え、前記閉ループ経路を移動する際に前記キャリアラックを水平位置で維持するように、前記閉ループ要素に枢着されたキャリアと、
食品支持積込みラックを有する積込みステーションであって、前記積込みラックが複数の隔置された支持部材を備える、積込みステーションと、
食品支持積降しラックを有する積降しステーションであって、前記積降しラックが複数の隔置された支持部材を備える、積降しステーションと、
を備える食品移送システムを提供するステップと、
b)積込み領域に前記食品を配置するステップと、
c)前記閉ループ要素が前記閉ループ経路を移動するようにするステップであって、それにより、
前記キャリアが前記積込みラックを通過して移動する際、前記キャリア支持部材の少なくとも一部が、前記積込み支持部材の少なくとも一部の間を上方向に通過し、前記積込み支持部材の少なくとも一部が積込み領域を画定し、
前記キャリア支持部材の少なくとも一部が、キャリア積降しパスにおいて前記積降し支持部材の少なくとも一部の間を下方向に通過し、前記積降し支持部材の少なくとも一部が積降し領域を画定する、ステップと、
を含む方法。
【請求項10】
前記閉ループ要素が前記閉ループ経路を移動するようにするステップが、前記閉ループ要素が前記閉ループ経路を連続して移動するようにすることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記積込み領域に前記食品を配置するステップが、前記食品を前記積込みラックに隣接する傾斜スライド上に配置し、それにより前記食品が前記積降し領域内に滑り込むようにすることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記積降しラックの少なくとも一部に傾斜面を提供することにより、前記積降しラックに載置された前記食品が、次のキャリア積降しパスの前に前記積降し領域から滑り出るようにするステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図4a】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図6a】
image rotate

【図7】
image rotate

【図7a】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2011−500481(P2011−500481A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531039(P2010−531039)
【出願日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/012066
【国際公開番号】WO2009/054998
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(508281594)レストラン テクノロジー インコーポレイテッド (16)