説明

食材の切断及び加工促進機能付振動調理用包丁及びナイフ

【課題】食材の切断及び加工が簡単にスムーズに出来、切断した際、切断された食材が調理用包丁及びナイフの刃に癒着しにくく調理が上手に簡単に行える振動調理用包丁及びナイフを提供することを課題とする
【解決手段】調理用包丁及びナイフの柄部に電動振動機を備え、稼動振動を刃全体に伝導させる事により調理用包丁及びナイフの刃と食材が癒着しにくくなり、抵抗が軽減されるために切断及び加工が簡単に行えることを可能とした事で解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理用包丁及びナイフに関し、特に振動機能を備えた振動調理用包丁及びナイフに関する。
【背景技術】
【0002】
調理用包丁及びナイフの形状、柄の形状は多種多様に存在するが振動機能装置装備ではない。
【0003】
熟達した調理師は、目的に応じた種類の調理用包丁及びナイフを使い分け、刃先の手入れも出来ているので食材をスムーズにきれいに切断及び加工する技術を身につけている。
【0004】
一般家庭や一般の人が食材を切断及び加工する時に使用する調理用包丁及びナイフは、目的に応じた種類の調理用包丁及びナイフを揃えるには限りがあり兼用して使用する事が殆どで、食材によっては硬く切れにくいものや、弾力があり切断加工が難しかったり、手こずる場合がある。
【発明の開示】

【発明が解決しようとする問題】
【0005】
本発明は、上記のような難点を補うため、食材の切断及び加工が簡単にスムーズに出来、切断した際、切断された食材が調理用包丁及びナイフの刃に癒着しにくく調理が上手に簡単に行える振動調理用包丁及びナイフを提供することを課題とする
【課題を解決するための手段】
【0006】
調理用包丁及びナイフの柄部に振動機を備え、稼動振動を刃全体に伝導させる事により、調理用包丁及びナイフの刃と食材が癒着しにくくなり、抵抗が軽減されるために切断及び加工が簡単に行えることを可能とした事で解決される。
【0007】
振動機能を備える事で、当該調理用包丁及びナイフにて切断及び加工する際に従来の人力が軽減される効果があり、稼動振動調理用包丁及びナイフで切断及び加工の際食材との摩擦が軽減されるため、切りにくかった食材がスムーズに切断可能になり、切断された食材が振動により分離されるため刃に付きにくくなるようになった。又この機能は、和調理用包丁及び、洋調理用包丁及びナイフ又万能調理用包丁、いずれにも装置が可能で、和調理用包丁は引き、洋調理用包丁及びナイフは押しの使用をするが、前述の効果は同じで、万能調理用包丁にいたっては、一般家庭でもっとも多く使用され、多種食材を切断及び加工する際、上記の効果により、多種食材を切断及び加工をする事が用意に行えるようになった。
【発明の効果】
【0008】
本発明による振動調理用包丁及びナイフの効果によれば、調理用包丁及びナイフの柄部で発生した振動は、なかごを通して刃全体に伝わり、この状態で調理用包丁及びナイフを使用する事で、従来の調理用包丁及びナイフより力を使うことなく食材の切断が容易に出来る為、調理用包丁及びナイフとまな板、調理台との衝撃を減少できる為、刃先のこぼれや磨耗が軽減され切れ味が長持ちする事を可能にした。
【0009】
当該調理用包丁及びナイフの刃全体が振動する効果は、振動する事で切断及び加工する際、食材と調理用包丁及びナイフの刃の接着面積が少なくなり、従って食材と刃の摩擦が少なく抵抗が軽減されるため強い力を使うことなく食材の切断を容易にし、食材が刃に付きにくくなることを可能とした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明にかかる振動調理用包丁及びナイフの好適な実施の形態を添付する図を参照しながら詳述する。図1は振動調理用包丁及びナイフの概略構成を示す図である。構成は、1の包丁本体刃、2は柄に収まっているなかご、3は柄を示し、4は振動機で5は振動機を作動および係止せしめる5の操作スイッチとからなる。図2の2はなかごで4の振動機より伝達された振動で包丁刃全体へその振動が伝わる状況で、6の包丁軸方向振動波及び図5の6−1の包丁軸直角方向振動波、及び7の包丁縦方向振動波の効果で図3のように包丁と食材は癒着しにくく、従って容易に切断加工が叶う状況を示している。図4はなかごと振動機の位置関係を示し、なかごと柄がしっかりした密着状態で固定された状態であれば、振動機はなかごと連結されていなくても包丁へ伝える振動効果は損なわれる事はなく、切断加工が容易に行える効果があることを示した図である。
【0011】
図5は、包丁の刃先と包丁の壁の部分の振動効果で食材を切断加工が癒着することなく行えることを示したものである。8は加工食材、9は調理台、10は包丁刃先で11,12は刃先の振動方向を示し、13は刃先の動きであり無理なく食材を切断加工が容易に行えることを可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】振動調理用包丁及びナイフの概略構成を示す図である
【図2】振動調理用包丁及びナイフ加振時の振動波の方向を示す図である
【図3】食材と振動調理用包丁及びナイフとの振動波の関係を示す図である
【図4】振動調理用包丁及びナイフの柄の部分の概略構成を示す図である
【図5】食材切断加工中の振動調理用包丁及びナイフ刃先の動きを示す図である
【符号の説明】
【0013】
1 調理用包丁及びナイフ本体
2 なかご
3 柄
4 振動機
5 操作スイッチ
6 調理用包丁及びナイフ軸方向振動波
6−1調理用包丁及びナイフ軸直角方向振動波
7 調理用包丁及びナイフ縦方向振動波
8 加工食材
9 調理台
10 調理用包丁及びナイフ刃先
11 刃先の縦振動方向
12 刃先の横振動方向
13 刃先の動き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食材を切断及び加工する調理用包丁及びナイフに振動機能を備え、切断及び加工がより容易に行う事を可能とした振動調理用包丁及びナイフ。
【請求項2】
調理用包丁及びナイフの柄の部分に電池式又は充電バッテリー式又は電気式電動振動機を内臓し、稼動振動をなかご(柄の中に納まっている刃の根元部分)へ伝え調理用包丁及びナイフの刃全体が振動するように機能させた振動調理用包丁及びナイフ。
【請求項3】
前記調理用包丁及びナイフの柄部又は延長された付随部位に振動機能を係止、作動せしめるスイッチなどの装置を有し充電式バッテリー使用の場合は従来既存の充電方法にて充電が可能な請求項1、2に記載の振動調理用包丁及びナイフ
【請求項4】
調理用包丁及びナイフの刃全体を振動せしめ、食材の切断及び加工がより容易に行え、切断及び加工された素材が振動作用により刃と分離しやすく、刃と癒着する事を軽減させる事を可能とした請求項1,2,3に記載の振動調理用包丁及びナイフ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−264461(P2008−264461A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−136016(P2007−136016)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(500187672)
【出願人】(500093742)
【Fターム(参考)】