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食用基体への印刷
説明

食用基体への印刷

流動性食品などの繊細な表面への印刷が記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷、特に食用基体への印刷に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタは、基体に液滴を付着させるための装置の一つのタイプである。インクジェットプリンタは、一般に、インク供給源からノズル通路へのインク通路を備えている。ノズル通路の終端にはノズル開口部があり、そこからインク液滴が噴射される。インク液滴の噴射は、一般に、インク通路内のインクを作動器により加圧することによって制御される。この作動器は、例えば、圧電デフレクタ、サーマル・バブルジェット(登録商標)発生器、または静電式偏向素子であってよい。典型的な印刷アセンブリは、対応するノズル開口部および関連する作動器を持つインク通路のアレイを有する。各ノズル開口部からの液滴の噴射は、独立して制御できる。ドロップ・オン・デマンド方式の印刷アセンブリにおいて、印刷アセンブリおよび印刷基体が互いに対して動かされながら、画像の特定のピクセル位置で液滴を選択的に噴射するように各作動器が作動される。高性能の印刷アセンブリにおいて、ノズル開口部は、一般に、50マイクロメートル以下、例えば、約25マイクロメートルの直径を有し、100〜300ノズル/インチ(約40〜120ノズル/cm)のピッチで隔てられており、100から3000dpi以上の解像度を有し、約1から120ピコリットル(pl)またはそれ未満の容積の液滴を提供する。液滴噴射の周波数は、一般に、10kHz以上である。
【0003】
圧電作動器は圧電材料の層を有する。この圧電材料は、印加された電圧に応答して、外形を変化させる、または曲がる。圧電層が曲がると、インク通路に沿って配置されたポンピング・チャンバ内でインクが加圧される。圧電式インクジェット印刷アセンブリは、ここに内容の全てを引用するフィッシュベック(Fishbeck)等の特許文献1、ハイン(Hine)の特許文献2、モイニハン(Moynihan)の特許文献3およびホイジントン(Hoisington)の特許文献4にも記載されている。食品に印刷することが望ましいこともある。圧電式インクジェットプリンタのための食用インクが、ここにその内容の全てを引用する特許文献5に記載されている。アイスクリームに印刷することが望ましいこともある。
【特許文献1】米国特許第4825227号明細書
【特許文献2】米国特許第4937598号明細書
【特許文献3】米国特許第5659346号明細書
【特許文献4】米国特許第5757391号明細書
【特許文献5】国際公開第03/048260号パンフレット
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある態様において、本発明は、所定のパターンで基体上に付着させるための一連の液滴を噴射でき、24時間以内で約50%以上の重力流動性を有する製品、例えば、食品のコンシステンシー維持を提供でき、食品にインクジェットプリンタから、約200pL以下の液滴容積を持つ一連の媒質液滴を塗布できるインクジェットプリンタを提供することを特徴とする。
【0005】
別の態様において、本発明は、所定のパターンで基体上に付着させるための一連の液滴を噴射でき、24時間以内で約50%以上の重力流動性を有する製品、例えば、食品のコンシステンシー維持を提供でき、食品にインクジェットプリンタから、約200pL以下の液滴容積を持つ一連の媒質液滴を塗布でき、媒質の塗布後に、重力流動性を増減するように食品を加工できるインクジェットプリンタであって、食品上の媒質の画像にじみ(bleed)が、30分以内で約10%以下であるインクジェットプリンタを提供することを特徴とする。
【0006】
別の態様において、本発明は、24時間以内で約50%以上の重力流動性を有する、例えば、食用物質のコンシステンシー維持を特徴とする。この物質は、その表面から見える画像を含む。この画像は、解像度が約50dpi以上であり、画像にじみが10分以内で約10%以下である所定の一連の液滴により画成される。
【0007】
実施の形態は、以下を1つ以上含んでよい。媒質を塗布した後、重力流動性を減少させるまたは粘度を増加させるように食品を加工する。食品を、例えば、約32°F以下(約0℃)まで冷却する。媒質を塗布した後、食品を容器内に入れる。食品は、粘度を増加させる前に容器内に入れられる。食品の粘度は、約50,000cps以下である。食品の粘度は約50から110cpsであり、液滴の容積は約120pL以下である。インクジェットプリンタは、ドロップ・オン・デマンド方式のインクジェットプリンタである。インクジェットプリンタは、圧電式インクジェットプリンタである。噴射媒質は、約40から140℃の温度まで加熱される。印刷の解像度は、50dpi以上、例えば、100または200dpi以上である。噴射媒質の粘度は、媒質の塗布中における食品の温度でのその食品の粘度よりも大きい。噴射媒質の粘度は、媒質の塗布中における食品の温度でのその食品の粘度よりも小さい。噴射媒質の粘度は、噴射条件下で約8〜20cpsである。噴射媒質の粘度は、室温で約70〜100cpsである。噴射媒質は、水溶性キャリヤを有する。噴射媒質は主に、アルコールまたは酸、または水もしくはそれらの組合せである。
【0008】
実施の形態は、以下を1つ以上含んでよい。噴射媒質は、食品中に実質的に不溶性である。噴射媒質は可視染料を含有する。噴射媒質は調味添加物を含有する。食品は乳製品である。食品はアイスクリームまたはヨーグルトである。食品は、例えば、乳製品を含有する、コーヒー飲料である。食品は、媒質を塗布している間、ほぼ室温以上の温度である。食品は、媒質を塗布してから45分以内に消費者に出される。食品上の媒質の画像にじみは、媒質を塗布した後、10分以内または30分以内またはそれ以上で、約10%以下である。食品の重力流動性は自由に流れるようなものである。画像にじみは約2%以下である。画像にじみは、約30分で約2%以下である。
【0009】
実施の形態は、以下を1つ以上含んでよい。高解像度の多色画像は、低粘度の容易に流動できる状態で食品などの繊細な表面に形成できる。画像は、製品がさらに加工され、出されるおよび/または消費される期間に亘り識別されるほど十分にしっかりしていられる。例えば、実質的な画像品質は、低粘度状態の食品に関して、15分、30分または45分以上の期間に亘り維持できる。画像は、食品の粘度を実質的に変えず、それゆえ、食品のテキスチャー特性を実質的に変えない。画像は、ドロップ・オン・デマンド方式の印刷装置を用いて、迅速かつ安価に与えられる。画像の内容は、印刷の直前に選択できる。画像は、食品、製造者、または消費者を識別するように特別に製造できる。
【0010】
さらに別の態様、特徴、および利点が以下に続く。例えば、重力流動性、粘度、にじみ、解像度、食品のタイプおよび他のパラメータの組合せおよび範囲が以下に記載されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本出願は、カラーで作成された少なくとも1つの描画を含む。このカラーの描画を有する本出願の公報のコピーは、請求と必要な費用の支払いにより与えられる。
【0012】
図1を参照する。食品は、分配ステーション2および印刷ステーション8を用いて加工される。分配ステーション2では、食品5がディスペンサ4から容器6中に分配される。食品5は、流動状態で、例えば、液体またはスラリーとして分配される、または分配後に流動状態に転化される。印刷ステーション8は、輸送機構10およびプリントヘッド12を含む。輸送機構10、例えば、コンベヤは、食品を含む容器6を支持し、プリントヘッド12に対して移動させる。プリントヘッド12では、噴射媒質が一連の液滴14の形態で食品の表面に所定のパターンで向けられる。同様に図1Aを参照する。噴射媒質は、製品の表面から見える所望の画像18を形成するパターンで提供される顔料入り材料であり得る。食品は、画像が印刷された直後に消費者に出すことができる。例えば、食品はコーヒー飲料であり得る。画像は、例えば、食品、製造者、または消費者を識別するものであっても、装飾的なものであっても差し支えない。
【0013】
図2を参照する。食品は、分配ステーション30、印刷ステーション32、包装ステーション34および印刷後加工ステーション36を用いて加工される。分配ステーション30では、食品が容器38中に分配される。印刷ステーション32では、噴射媒質が、例えば、食品が流動状態にある間に画像を形成するように、液滴40の形態で食品の表面に所定のパターンで向けられる。加工ステーション34では、流通のために、パッケージが封止される。図示した実施の形態において、包装ステーションは、容器38にキャップ42を取り付ける蓋締機を含む。印刷後加工ステーションでは、食品はさらに加工される。図示した実施の形態においては、後加工ステーション36は、食品を冷凍する瞬間フリーザである。瞬間冷凍は、アイスクリーム製品に特に適した加工工程である。アイスクリーム製品は、一般に、冷凍前に容器内に封止される。流動状態にある製品に画像を印刷することによって、最初に製品を固体状態に冷凍する必要なく、画像を製品に与え、維持できる。さらに、印刷後に製品を冷凍することによって、食品中の媒質の拡散を減少させる。他の実施の形態において、後加工ステーションは、食品の粘度または流動性に影響を与える他の加工を含んで差し支えない。例えば、ケーキおよび練り菓子に使用される、シュガー・アイシングのために、噴射媒質は、糖衣が液体状態(一般に、溶融された状態)にある間に塗布され、その後、糖衣は固化温度、例えば、室温辺りまで冷却される。例えば、ヨーグルトに関して、後加工は、粘度を増加させる培養を含む。ゼリーなどの半透明製品に関して、後加工は固化を含み、その後、画像が製品塊の中にあるように画像表面の上に食品の別の層を注ぐ工程が続く。その後の層に画像を形成して、食品の内部の様々な深さに多数の画像を形成することもできる。他の印刷後加工工程は、加熱または放射線への露光による殺菌を含む。実施の形態において、印刷後加工は、容器内の食品に蓋をするかまたは他の様式で封入する前および/または後に行っても差し支えない。
【0014】
図3を参照する。プリントヘッドは、媒質がノズルのアレイから噴射される一連のモジュール52を含むインクジェット・プリントヘッドである。例えば、プリントヘッドは、4色の印刷を行うために、それぞれが異なる色媒質を印刷する4つのモジュールを含むことができる。モジュール52は、ノズル開口部60を通して噴射するためのポンピング・チャンバ58内のインクを加圧する圧電素子56を含むドロップ・オン・デマンド・モジュールであることが好ましい。実施の形態において、プリントヘッドは、噴射を促進するために媒質を所望の粘度となるまで加熱するヒータを含む。適切なプリントヘッドは、ニューハンプシャー州、ハノーバー所在のスペクトラ社(Spectra, Inc.)から得られるNOVAプリントヘッドである。適切な圧電式インクジェットプリンタは、前出の特許文献1から4およびここに全てを引用する国際公開第01/25018号パンフレットにも論じられている。実施の形態において、プリントヘッドは、印刷中に食品に対して動かされる。
【0015】
適切な画像は、液滴が食品の表面に衝突したときに過剰な液飛びや窪みの形成を防ぐ液滴の形態で媒質が噴射され、それゆえ、画像の健全性が維持されるように印刷条件を選択することによって生成される。さらに、加熱された媒質の小さな液滴は、食品と衝突した際に急激に冷却し、過剰な熱を食品に伝達しない。このことは、さらに別の加工を促進させる。約50,000cps以下、特に2,500cps以下の粘度を有する食品について、適切な液滴サイズは、約200pl以下、例えば、60〜100plである。液滴の速度は約2〜12m/s、例えば、約7〜9m/sである。印刷解像度は、約50dpi以上、例えば、約150〜500dpiである。実施の形態において、所望の噴射粘度、例えば、約10〜20cpsを維持するように、媒質は、例えば、40から125℃まで加熱される。粘度は、回転円筒式粘度計を用いて測定される。適切な機器は、マサチューセッツ州、ミドルボロ所在のブルックフィールド社(Brookfield)から得られる、Model 106プログラム可能温度制御装置により制御されたThermoset System3 試料ホルダを備えたモデル DV−III プログラム可能レオメータである。18番スピンドルによる60rpmでは、そのシステムは、約49.9cpsまで粘度を測定できる。より高い粘度は、平行板粘度計により測定できる。
【0016】
印刷中、食品は、繊細で、損傷を受け易い表面を有し、典型的に流動性である状態にある。例えば、食品は、液体またはペーストであって差し支えない。実施の形態において、食品は、重力下での流動性により特徴付けられる。流動性は以下のように測定される。食品は、1つの開口端を有し、高さが3インチ(約7.5cm)、直径が3インチ(約7.5cm)であるテフロン(登録商標)円筒容器内に入れられる。平らな「テフロン」板が開口端の上に配置される。容器は反対にされ、垂直に取り外されて、食品の円柱が製造される。食品の流動性は、円柱の高さの変化により示される。1.5インチ(約3.75cm)の高さの減少が50%の流動を示す。実施の形態において、食品は、24時間以下、例えば、10分以下、または10秒以下で、50%以上の重力流動性を有する。例えば、実施の形態の流動性は、円筒が取り外され、自立性の円柱が形成されない場合、食品は自由に流動するようなものである。
【0017】
実施の形態において、食品の状態は粘度により特徴付けられる。適切な粘度は、約50,000cps以下、例えば、2500、200、100、80または50cps以下である。実施の形態において、印刷中の食品の粘度は、室温での水の粘度よりも大きい。実施の形態において、食品の粘度は、噴射媒質の粘度に対して調節される。例えば、食品の粘度は、媒質の食品中への広がりを減少させ、画像の健全性を維持するために、噴射媒質の粘度より小さいことが好ましい。実施の形態において、食品の粘度は、食品の温度での噴射媒質の粘度の75%以下である。
【0018】
さらに、食品は、画像が長期間に亘り維持されるような実質的に安定なコンシステンシーが維持される状態にあることが好ましい。食品の状態は、印刷後加工が行われるまたは消費されるまで維持される条件下および/または印刷条件下で実質的に安定であることが好ましい。安定なコンシステンシーを持つ食品は、実質的に一定の重力流動性または密度を示す。これらの性質は、印刷中および製品が消費されるかまたはさらに加工されるまで、±10%以内に維持されることが好ましい。実施の形態において、食品のコンシステンシーは、例えば、印刷条件下で、10分以上、または30分以上に亘り安定である。
【0019】
流動性、安定性および/または粘度は、製品が消費されるまたは製品が加工される、例えば、所望の流動性または粘度を達成するために、印刷前または印刷中に加熱または冷却される状態における製品の特徴であり得る。例えば、製品は、凝固点より高い温度、例えば、約40から120°F(約4.4から49℃)の温度範囲、例えば、室温であってもよい。実施の形態において、製品は、消費される状態では実質的に固体であるが、画像成形のために流動性の粘度状態に加熱される。溶融される食品の例としては、チョコレート、糖衣、ゼリー、およびプリンが挙げられる。
【0020】
実施の形態において、食品は、約1質量%、5質量%または50質量%以上で低水溶性成分を含む。実施の形態において、食品としては、アイスクリーム、ヨーグルト、およびミルクセーキなどの乳製品、ラテおよびカプチーノなどの乳製品を含むコーヒー飲料、および塊で、もしくはトッピングまたは糖衣としてのチョコレートが挙げられる。一般的な低水溶性成分は脂質である。適切な脂質は、植物または動物からの非極性抽出物を含み、一般に、グリセロールの脂肪酸誘導体である。その例としては、グリセロールのトリエステル(トリアシルグリセロール)を含む脂肪および油が挙げられる。他の脂質としては、リン脂質(リン酸でエステル化されたグリセロール)やスフィンゴ脂質(アミノグリセロール誘導体)が挙げられる。脂肪は、室温で固体であり、一方で、油は、室温で一般に液体である。適切な脂肪および油としては、動物性バター、ラード、タラ肝油、鯨油、カカオバター、ココナツ、トウモロコシ、綿実、アマニ、オリーブ、ピーナツ、または大豆の抽出物が挙げられる。脂肪酸成分としては、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸およびリノレン酸が挙げられる。他の実施の形態において、食品は実質的に水溶性である。その例としては、主にタンパク質、例えば、ゼリーなどのゼラチンからなる食品が挙げられる。食品は、蝋、樹脂、または乳化剤または他の増粘剤を含んでもよい。
【0021】
実施の形態において、媒質は、噴射中または食品に衝突した後に蒸発する溶媒ベースのキャリヤを有する。実施の形態において、媒質は、食品上で固化する溶融性キャリヤを含む。これらの媒質の粘度は、ノズルから噴射され、食品に衝突したときに、一般に比較的低く、このことにより、液飛びや窪みの形成の作用が減少する。次いで、溶媒キャリヤが蒸発するにつれ、またはキャリヤが固化するにつれ、媒質の粘度は増加する。適切な溶媒キャリヤは、低分子量アルコール、例えば、エタノールである。適切な溶融性キャリヤは動物蝋である。実施の形態において、媒質の粘度は、噴射中、約20cps以下、例えば、10〜20cpsであり、食品の温度での粘度は、20〜200cps以上である。実施の形態において、噴射時の粘度は10〜20cpsであり、媒質は40〜125℃まで加熱されており、例えば、粘度は、50から60℃で12〜14cpsである。実施の形態において、媒質または媒質の主成分の食品中の溶解度は、媒質の食品中への拡散を減少するために、低い。非極性成分、例えば、脂質成分を含む食品について、媒質またはその主成分は、一般に極性であり、水中において高い溶解度を有する、例えば、混和性である。例えば、実施の形態において、媒質は、例えば、媒質の50%または70%以上である水溶性の高いキャリヤを含む。適切な高水溶性キャリヤとしては、水、酸、およびアルコールが挙げられる。適切なキャリヤはプロピレングリコールである。実質的に水溶性である食品について、媒質は、動物性脂肪などの、水溶性が低いキャリヤを含んで差し支えない。媒質としては、有機染料などの着色剤、安定剤、柔軟剤、可塑剤および/または他の添加剤も挙げられる。実施の形態において、媒質は、調味料を含むが、着色剤を含まない、または食品とコントラストにならない着色剤を含有する。これらの実施の形態において、調味料成分は、可視画像を形成せずに、所定のパターンで分布され得る。食用媒質に適した成分が、ここにその内容の全てを引用する国際公開第03/048260号パンフレットに記載されている。適切な調味料は、砂糖、またはフルーツ・スパイス抽出物などの抽出物を含む。媒質は、合衆国規則の条約の第21項の安全な直接食品添加物として一般にみなされる(GRAS)ものと列記されている、またはEAFUSリストされている、すなわち、「米国において食品に添加される全てのもの」の食品医薬品局のリストに含まれる食用成分を含むことが好ましい。「食用媒質」は、任意の不純物、すなわち、GRASとして列記されていないまたはEAFUSリストに挙げられていない任意の成分を100質量ppm未満しか含有しないインクである。適切な媒質は、カリフォルニア州、エスコンディード所在のセンシエント・イメージング・テクノロジーズ社(Sensient Imaging Technologies, Inc.)から、「FG」群のインクとして入手できる。このインクは、赤、緑、青および黄で入手できる。
【0022】
実施の形態において、食品上の画像は、食品がさらに加工されるおよび/または消費者に出されたときに画像が識別できるような食品をさらに改変する必要なく、相当な期間に亘り、例えば、10分以上、例えば、30分以上に亘り、維持される。特定の食品および噴射流体に関する画像品質の変化は、時間が経ったときに媒質がどれだけ側面ににじむかを測定することによって決定できる。特定の媒質についてにじみの量を決定するために、各側に0.25インチ(約6.25mm)の直径を持つ単色の正方形を食品上に付着させる。次いで、正方形の幅を長い間モニタする。幅の増加は、画像品質の維持を示すために、元の幅のパーセントとして表される。実施の形態において、画像にじみは、10分以上、例えば、30分以上に亘り約10%以下、例えば、2%または1%である。
【実施例】
【0023】
図4を参照する。4色の浮かんでいる風船の画像をアイスミルクコーヒー飲料の上に印刷した。食品は、成分として、コーヒーおよび乳製品を含む。印刷中の食品の粘度は、約80〜100cpsであった。食品の温度は、室温より低く、32°F(約0℃)より高かった。食品は、直径が約2.5インチ(約6.25cm)で、高さが2インチ(約5cm)のペーパーカップ内に入っていた。ニューハンプシャー州、ハノーバー所在のスペクトラ社からえられる、Spectra Model JetXpress−4/FGプリンタを用いて画像を印刷した。このプリンタは、約1.25インチ(約3.13cm)に亘り延在する噴射ノズルのアレイを有するプリントヘッドを備えている。ノズルの直径は、約52マイクロメートルである。液滴のサイズは約80pLであり、解像度は約203dpiであり、ヘッドの温度は約55℃であった。食品をプリントヘッドに対して、約25フィート/分(約7.5m/分)の速度でコンベヤ上で動かした。ヘッドから食品の表面までの距離は約1cmであった。噴射媒質は、カリフォルニア州、エスコンディード所在のセンシエント/フォーミュラブス(Sensient/Formulabs)の「FG」群のインクであった。インクは、量を減少させるために、プロピレングリコール、グリセリン、純水、イソプロピルアルコール、および有機染料からなる。青のインクは、FD&C(食品医薬品化粧品法)のブルーNo.1およびRed No.3を含んだ。赤のインクは、Red No.3、Red No.40、およびBlue No.1を含む。黄のインクは、Yellow No.5、Red No.40、およびBlue No.1を含む。緑のインクは、Yellow No.5、Blue No.1を含み、水酸化ナトリウムも含む。これらのインクは、それぞれ、2.1%、2〜3%、2.0%および2.0%以上の純粋な染料である。画像は、約30分間に亘り実質的ににじまずに、食品上に持続した。
【0024】
さらに別の実施の形態が特許請求の範囲に記載されている。例えば、画像は、食品以外の繊細な流動性基体上に印刷できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1−1】図1は食品加工を示す概略図
【図1−2】図1Aは印刷画像を含む食品の概略図
【図2】図2は食品加工を示す概略図
【図3】図3はプリントヘッド・モジュールの断面図
【図4】図4は印刷画像を含む食品の写真
【符号の説明】
【0026】
5 食品
6,38 容器
10 輸送機構
52 モジュール
56 圧電素子
58 ポンピング・チャンバ
60 ノズル開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体上に所定のパターンで付着させるために一連の液滴を噴射できるインクジェットプリンタを提供し、
24時間で約50%以上の重力流動性を持つコンシステンシー維持食品を提供し、
前記食品に、前記インクジェットプリンタから、約200pL以下の液滴容積を持つ一連の媒質液滴を所定のパターンで塗布する、
各工程を有してなる方法。
【請求項2】
前記媒質の塗布後に、前記製品を加工して、前記重力流動性を減少させる工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記加工が、前記食品を冷却する工程を含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記加工が、前記食品を約32°F(約0℃)以下まで冷却する工程を含むことを特徴とする請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記媒質の塗布後に、前記食品を容器に入れる工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記食品の粘度が約50,000cps以下であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記食品の粘度が約50から110cpsであり、前記液滴容積が約120pL以下であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記インクジェットプリンタがドロップ・オン・デマンド式インクジェットプリンタであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記インクジェットプリンタが圧電式インクジェットプリンタであることを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記噴射媒質を約40から140℃の温度まで加熱する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項11】
50dpi以上の解像度で印刷する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記噴射媒質の粘度が、該媒質の塗布中の前記食品の温度での該食品の粘度よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記噴射媒質の粘度が噴射条件下で約8〜20cpsであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項14】
前記噴射媒質の粘度が室温で約70〜100cpsであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項15】
前記噴射媒質が水溶性キャリヤを有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記噴射媒質が、主に、アルコールまたは酸、もしくは水またはそれらの組合せであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項17】
前記噴射媒質が、主に脂肪または蝋であり、室温で固体であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項18】
前記噴射媒質が、前記食品中に実質的に不溶性であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項19】
前記噴射媒質が可視染料を含有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項20】
前記噴射媒質が調味料を含有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項21】
前記食品が乳製品であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項22】
前記食品がアイスクリームまたはヨーグルトであることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記食品が、乳製品を含むコーヒー飲料であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項24】
前記食品が、前記媒質を塗布している間に、ほぼ室温以上の温度であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項25】
前記媒質を塗布してから約45分以内に消費者に前記食品を出す工程を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項26】
前記食品上の前記媒質が、10分後に約10%以下の画像にじみを有することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項27】
基体上に所定のパターンで付着させるために一連の液滴を噴射できるインクジェットプリンタを提供し、
24時間で約50%以上の重力流動性を持つ食品を提供し、
前記食品に、約200pL以下の液滴容積を持つ一連の媒質液滴を所定のパターンで塗布し、このとき、前記食品上の前記媒質が30分で約10%以下の画像にじみを有するものであり、
前記媒質の塗布後、前記食品を加工して、前記重力流動性を減少させる、
各工程を有してなる方法。
【請求項28】
前記媒質の塗布後、前記食品を容器に入れる工程を含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記重力流動性を減少させる前に、前記食品を容器に入れる工程を含むことを特徴とする請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記媒質の塗布後約10分間で、前記重力流動性を減少させる工程を含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項31】
24時間で約50%以下の重力流動性を有するコンシステンシー維持食用物質を含む食品であって、前記物質がその表面から見える画像を含み、該画像が、約50dpi以上の解像度および約10分で約10%以下の画像にじみを有する所定の一連の液滴により画成されることを特徴とする食品。
【請求項32】
前記重力流動性が自由に流れるようなものであることを特徴とする請求項31記載の食品。
【請求項33】
前記画像にじみが約2%以下であることを特徴とする請求項31記載の食品。
【請求項34】
前記画像にじみが約30分間で約2%以下であることを特徴とする請求項31記載の食品。
【請求項35】
前記食品が乳製品を含むことを特徴とする請求項31記載の食品。
【請求項36】
前記食品がコーヒー飲料であることを特徴とする請求項31記載の食品。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−526765(P2007−526765A)
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551225(P2006−551225)
【出願日】平成17年1月19日(2005.1.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/001646
【国際公開番号】WO2005/069925
【国際公開日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(505456458)フジフィルム ディマティックス,インコーポレイテッド (33)
【Fターム(参考)】