説明

食用油ろ過装置

【課題】使用済みの食用油を効率的にろ過でき、ろ過された油を低負荷にてポンプで汲み上げ、フライヤーに戻すことを可能とし、フライヤーの下部に収納可能な食用油ろ過装置を提供する。
【解決手段】油ろ過装置は、油槽1から食用油を注ぐための金属製の中容器2と注がれた油をろ過するフィルター4と、このフィルター4を上に乗せて中容器2に圧接し通油口を有する金属製のフィルターホルダー5と、ろ過した油を回収する金属製の外容器3からなるろ過容器と、容器内の減圧状態若しくは加圧状態を避けるため大気開放されたろ過容器に接続し、ろ過した油を吸い上げる配管6と、油温度を調整する温度調整部7を経由し、配管10からろ過した油を汲み上げるポンプ11を備え、ポンプ11に接続した配管12から油槽1にろ過した油を輸送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務用や家庭用の食用油ろ過容器に関し、より詳しくは、てんぷらやフライ等の揚げ物調理した後の使用済み食用油に含まれる不純物をろ過し、再使用可能とした食用油ろ過容器に関する。
【背景技術】
【0002】
食用油は揚げ調理に使用されると、変性が起こったり不純物などが溜まったりして劣化し、ついには廃棄される。揚げ調理に使われる食用油の寿命を延ばすことができれば、経済的、環境的に有用である。
【0003】
そこで食用油をろ過することで再利用可能な状態を保つことが注目されている。これは変性した食用油や不純物をろ過により取り除くことで、油を再利用可能にするというものである。通常、揚げ調理は鍋もしくはフライヤーと呼ばれる装置の油槽に一定量の食用油を貯めてこれを加熱し、この中に食材を投入することで行われる。この時に食用油には変性や不純物の混入といった劣化が起こる。これをフィルターでろ過することで、食用油を再生することが出来る。
【0004】
食用油の従来の油ろ過技術としては、自然ろ過方式やポンプによる吸引ろ過方式がある。自然ろ過方式としては、例えば筒状のろ過容器本体に揚げカスをろ過する第一のろ過部と、第一のろ過部でろ過された油に脱酸脱色処理を施す第二のろ過部と、第二のろ過部でろ過された油からミクロン単位のサイズの小さな不純物をろ過する第三のろ過部とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。自然ろ過方式は専用容器を上下に積み重ねるという単純な構造で実現可能であり、容器の手入れも簡単である。また、ろ過中は特に作業を行う必要は無く、ろ過が終了するまで待っていれば良い。しかし、この方法は、レンストラン等でフライヤーを使用している店においては、ろ過時にフライヤーから油をろ過容器に移し変える作業が必要となる。一般的なフライヤーの油槽には20リットル程度の油が貯まっており、移し変える作業には多大な労力が必要となる。また、それを回避する方法として、フライヤー下部の油受け部にろ過容器を収納し、フライヤーから直接油を受けることが考えられるが、フライヤー下部の油受け部スペースの容量が少ないため、専用容器を上下に積み重ね背が高くなりがちなろ過容器の収納が困難である。また、ろ過後には再びフライヤーに油を戻さなくてはならず、この作業にも多大な労力が必要となる。
【0005】
また、ポンプを用いてろ過を行う方式としては、例えば食用油を回収する回収タンクと、油をろ過するフィルターと、食用油を吸引する吸引ポンプとを具備し、回収タンクとフィルターを収納するタンク部と吸引ポンプを収納するポンプ部からなるものがある(例えば、特許文献2参照)。回収タンクはろ過した油をすぐにフライヤーに移すため容量を抑え小型化が可能であり、フライヤー下部の油受け部に回収タンクを収納することができる。フライヤーから回収タンクに直接油を受けポンプでフライヤーに油を汲み出せば、油を移し変える作業は必要ない。その他のポンプを用いてろ過を行う例としては、油脂の再生フィルターと、フライヤーの油槽から油脂を取り出すための吸入チューブと、再生フィルターと該再生フィルターを収納する容器から構成する再生器と、送液ポンプまたは吸引ポンプと、再生油をフライヤー油槽に戻すための戻しチューブからなるものがある(例えば、特許文献3参照)。この例ではフライヤーから油を汲み出し、再生器に送り、フライヤーに戻すまでを全てポンプで行う。しかし、これらの方法は、油を吸引若しくは加圧しフィルターに通過させるものであるため、フィルターの抵抗を考慮したものとなり、かつ耐熱、耐油性を有するポンプが必要となる。そのためポンプは、大きく、高価なものとなり、また寿命も短く、ポンプの取り扱いや維持が容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−12408公報
【特許文献2】特開2005−74250公報
【特許文献3】特開2006−334221公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
自然ろ過方式では、ろ過後の油を人力で輸送せねばならない。そのため、ろ過油の量が増えると輸送が困難である。さらに、ろ過前の油を入れる専用容器とろ過後の油を入れる専用容器を上下に積み重ねるため、容量が大きくなり設置場所が限られるという問題点もある。
【0008】
別の油ろ過方法として、ポンプを用いる方式があり、油の輸送面や装置のコンパクトさでは自然ろ過方式と比較し、改善されるが、ろ過効率を向上させるために、ポンプで油を吸引しフィルターに通過、ろ過させるため、ポンプには過大な負荷がかかる。このため、フィルターの抵抗、耐熱、耐油性を考慮したポンプの選定が必要となる。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、これまで用いることができなかった吸引ろ過が不可能な低出力ポンプでも、油を簡便に輸送し効率的にろ過で、従来の油ろ過装置よりも使い勝手が良く汎用性の高い、再使用可能な食用油ろ過装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
使用済みの食用油を蓄積する油槽(1)から油を注がれる金属製の中容器(2)と、油中の不純物を吸着する吸着剤を抄紙した、注がれた油をろ過するフィルター(4)と、フィルターを保持するための金属製のフィルターホルダー(5)と、ろ過した油を回収する金属製の外容器(3)と、前記外容器(3)より配管を経由して油を他の容器に汲み上げるポンプ(11)を備え、油槽(1)から中容器(2)に使用済みの食用油を注ぎ込み、注ぎ込まれた食用油はフィルター(4)で徐々に自然ろ過し、ろ過処理された油はフィルターホルダー(5)を通って外容器(3)に注ぎ込み、ろ過された食用油は配管を通ってポンプ(11)に油槽(1)に輸送する食用油ろ過装置であって、前記外容器(3)を大気開放することにより、前記ポンプ(11)による減圧状態若しくは加圧状態にならないようにしたことを特徴とする食用油ろ過装置。
【0011】
外容器(3)とポンプ(11)の間に、温度調整部(7)を備え、温度調整部(7)は、温度調整材(8)又は温度調整器(9)と配管4(14)からなり、外容器(3)からの油を配管4(14)に通過させることにより、ポンプ(11)が稼動しやすい油温度に調整することを特徴とする食用油ろ過装置。
【0012】
温度調整部(7)内には温度調整材(8)を備え、その温度調整材(8)として、水、有機溶媒、吸水性樹脂、熱可塑性樹脂、発泡プラスチック、鉱物繊維のいずれか一つまたは複数を組み合わせたものを充填させたことを特徴とする食用油ろ過装置。
【0013】
温度調整部(7)内には温度調整器(9)を備え、その温度調整器(9)として、加熱器又は冷却器を備えたことを特徴とする食用油ろ過装置。
【発明の効果】
【0014】
本発明の食用油ろ過装置によれば、構造簡単な自然ろ過器によってろ過した油を、ポンプに小さい負荷で容易に輸送することができ、輸送後の油は再度調理に使用することが出来る。ポンプを用いるため従来の自然ろ過器と比べて、油を移す際の労力を節約することが出来、またろ過容器をコンパクトにして、省スペース化を図ることができる。また、構造が簡単であるため従来のポンプを用いる食用油ろ過装置に比して、洗浄等の取扱いが容易である。さらにろ過容器を大気開放することによって、従来用い得なかった小型ポンプでも装置に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る食用油ろ過装置の構成
【図2】従来のポンプでろ過容器を減圧する食用油ろ過機の構成
【図3】従来のポンプでろ過容器を加圧する食用油ろ過機の構成
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る食用油ろ過装置の実施形態を図面に基づき説明する。本発明はろ過容器の基本構成は自然ろ過方式に置きながら、油の輸送方法にのみポンプを用いることにより、自然ろ過方式の問題点であった使用済みの食用油の輸送の簡便化を図るとともに、ポンプを用いる方式の利点であったろ過容器の小型化をも可能としている。
【0017】
図1において、本発明に係る食用油ろ過装置は、フライヤー等の油槽(1)から使用済みの食用油を注ぐためのステンレス等金属製の中容器(2)と、注がれた食用油を濾過するフィルター(4)と、フィルターを保持させるためのフィルターホルダー(5)と、ろ過された食用油を回収するステンレス等金属製の外容器(3)と、ろ過した油を汲み上げるポンプ(11)を備え、ろ過した油を配管1(6)から油温を望ましい温度に保つための温度調整部(7)を経由し、配管2(10)からポンプ(11)に送り配管3(12)から油槽(1)に油を輸送する送液経路を有することを特徴とする。
【0018】
このような構成の食用油ろ過装置によると、まず、油槽(1)から中容器(2)に使用済みの食用油を一気に注ぎ込む。注ぎ込まれた食用油はフィルター(4)で徐々に自然ろ過され、ろ過処理された油はフィルターホルダー(5)の通油口(13)を通って外容器(3)に注ぎ込む。ろ過された食用油は配管1(6)を通って温度調整部(7)にて油温を輸送に適した温度に調整される。この油は配管2(10)を経由してポンプ(10)に接続された配管3(12)より油槽(1)に輸送する。輸送され油槽(1)に溜まった油は再度調理に使用することが出来る。油をポンプ(11)で輸送するため、ろ過した油を人力で移す場合と比べ、大幅に労力を節約することが出来る。また、ろ過した油を速やかにポンプ(11)で輸送するため、ろ過された油を貯める外容器(3)の大きさを抑えることができ、ろ過器をコンパクトにまとめることが出来る。
【0019】
この構成の食用油ろ過装置では、油のろ過から油槽(1)に油を戻すまでに要する時間は18リットルの油で30分以上、好ましくは1〜4時間である。従来のポンプを用いる油ろ過装置では、これは数分から数十分で行われていた。しかし、多くの飲食店では揚げ調理用の油は営業時間内には常時フライヤー中に投入され、食用油のろ過は飲食店の営業終了後に行われる。全ての油のろ過が終了するまでの作業を次の営業時間までに完了していればよいため、ろ過時間の長さが問題になることは稀である。ろ過時間を長く取ることにより、低出力のポンプを使用することが可能になり、よりポンプの小型化を図ることが出来る。
【0020】
まず、中容器(2)の構成について説明する。中容器(2)はステンレス等金属製の開放底口を有する容器で、上部は開放されておりここに油槽(1)から油を注ぐ。このとき、中容器(2)に油中の揚げカスを除去するための網(15)を設置しても良い。油を注がない時は中容器(2)の上部にフタを被せてこれを塞いでも良い。中容器(2)の下部に設けられた開放底口はフィルター(4)で塞がれており、シール性を高め油が隙間から漏れることを防止するためにフィルター(4)を中容器(2)に圧接する構造をとっても良い。ここから油はフィルター(4)に注がれる。
【0021】
図1に示すフィルター(4)は、例えば、パルプなどの繊維材、活性炭、活性白土などの鉱物性吸着剤、マグネシア、シリカなどの無機吸着剤等を混入させて混合液から抄紙し、この抄紙したものを圧縮成型して所定の厚み(1mm〜50mm)で剛性を有するものが使用される。
【0022】
フィルターホルダー(5)は図1に示されるように、ステンレス等の金属製の板状であり、外容器(3)の内部または上部に戴置され、フィルターホルダー(5)の上にはフィルター(4)が戴置してある。フィルターホルダー(5)にはフィルター(4)によりろ過された油を外容器(3)へと落下させるための通油口(13)を設けてある。その周囲に、フィルター(4)の外周側面から流出する油を外容器(3)へと落下させるための回収口を設けても良い。
【0023】
フィルターホルダー(5)は、外容器(3)の一部であっても良いが、洗浄等メンテナンスを考慮すると、図1に示されるように、分離されるものがよい。
【0024】
外容器(3)は図1に示されているように、ステンレス等金属製の容器でありろ過された油を一時的に貯蔵することが出来る。ろ過された油は配管1(6)より汲み出される。外容器(3)は中容器(2)、フィルター(4)、フィルターホルダー(5)を収納できる大きさが有れば良く、フライヤーの油槽(1)の油受け部に入る大きさにすれば油槽(1)から直接油を注ぎこめて便利である。
【0025】
図1に示すように、温度調整部(7)が設けられている。この図1では、温度調整部(7)として温度調整材(8)を用いる方法について述べるが、後述するように、温度調整部(7)として温度調整器(9)を用いてもよい。
配管を通過する油は、温度が高すぎるとポンプや配管を損傷する恐れがあるため、高温状態が維持されている油をろ過するには高温に適した配管とポンプが必要となり、ポンプ(11)のイニシャルコストがかかると共に、ポンプサイズも大きくなり、ある程度のスペースを確保する必要がある。温度が低すぎると、粘度が増し、ポンプによる油輸送速度が低下する恐れがある。温度調整部(7)を設けることによって、配管を通過する油を輸送に適した温度に保つことが出来る。
温度調整部(7)には、温度調整材(8)を用いる方法と、温度調整器(9)を用いる方法がある。
最初に温度調整部(7)に温度調整材(8)を用いる方法について述べる。
ろ過された油の温度が高すぎる場合は、温度調整部(7)に充填されている温度調整材(8)、例えば冷却材により、配管4(14)は冷却されるため、ポンプ(11)に達するまでに、ろ過油温度は低下し、ポンプに対する負荷を低減できる。これにより低温ポンプの使用も可能となり、さらなる安全かつ省スペース化を実現することができる。冷却材(8)は、例えば、水がよく、その他には、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコールカルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアマイドなどの吸水性樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、フッ素樹脂系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性樹脂でもよい。また、外気温度が低い場合は、ろ過された油が、配管1(6)、配管2(9)、配管3(12)を通過するうちに油が冷やされ、輸送に適した温度を下回る可能性がある。こういった場合は、温度調整部(7)に充填されている温度調整材(8)に蓄熱材を使用する。蓄熱材により、油温度が高い時には吸熱し、油温度が低くなると放熱するため、油の粘度が維持され、油の輸送に影響を及ぼし難くすることができる。蓄熱材は、例えば、発泡ポリエチレン等の発泡プラスチック、ケイ酸カルシウム、グラスウール等の鉱物繊維などが良い。
【0026】
次に、温度調整部(7)に温度調整器(9)を用いる方法について説明する。
温度調整部(7)の内部温度を一定に保つために温度調整器(9)として、ヒートポンプ等の加熱器又は冷却器装置と、配管4(14)を備え、そのヒートポンプ等の加熱器又は冷却器装置で配管4(14)内の油の温度を制御しても良い。
【0027】
ポンプ(11)には、揚程、油粘度を考慮選定し、例えば、リングポンプ(アクアテック製)などが良い。ポンプ(11)は配管2(10)から配管3(12)へと油を送り、油槽(1)に油を輸送する。ポンプ(11)の吐出量や電源のオンオフなどの動作は手動で制御しても良いが、タイマーを用いて自動で切り替わるようにしても良く、また例えば外容器(3)にろ過された油を感知してポンプ(11)を作動させるセンサーを搭載しても良い。要はろ過された油を大気開放された容器からポンプ(11)で汲み出すことが出来れば良い。
【0028】
従来のポンプを用いる食用油ろ過装置ではろ過容器は大気開放されておらず、図2に示されるようにろ過容器をポンプ(11)で減圧することでフィルターに油を通すか、図3に示されるようにろ過容器をポンプ(11)で加圧することでフィルターに油を通していた。本発明では、ろ過された油が回収される外容器(3)は、大気開放されている。この構造によるとポンプ(11)の吸引力は油を輸送させることのみに使用され、外容器(3)の内部を減圧してフィルター(4)上の油を吸引ろ過すると言うことは無い。吸引ろ過を行わないためポンプ(11)に必要とされる出力は小さく、そのため、油の粘度、フライヤーに戻すための揚程のみを考慮した、小型ポンプで油を輸送することができる。これにより、省スペース化を実現することが出来る。
【0029】
配管1(6)、配管2(10)、配管3(12)については、耐油、耐熱性の面から、ステンレス配管、シリコン、テフロン(登録商標)などのゴム配管がよく、特に柔軟性に優れたフレキシブル管やゴム配管がよい。
【0030】
その他、本発明の要旨を変更しない範囲における各種の変更をしても本発明の技術的範囲に属することは言うまでも無い。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明により、使用済み食用油をリサイクルできる高効率な油ろ過装置を提供できる。この食用油ろ過装置は、フライヤーの大きさ、形状により、決定でき、汎用性がある。
【符号の説明】
【0032】
1 油槽
2 中容器
3 外容器
4 フィルター
5 フィルターホルダー
6 配管1
7 温度調整部
8 温度調整材
9 温度調整器
10 配管2
11 ポンプ
12 配管3
13 通油口
14 配管4
15 網


【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用済みの食用油を蓄積する油槽(1)から油を注がれる金属製の中容器(2)と、油中の不純物を吸着する吸着剤を抄紙した、注がれた油をろ過するフィルター(4)と、フィルターを保持するための金属製のフィルターホルダー(5)と、ろ過した油を回収する金属製の外容器(3)と、前記外容器(3)より配管を経由して油を他の容器に汲み上げるポンプ(11)を備えた食用油ろ過装置であって、前記外容器(3)は前記ポンプ(10)による減圧状態若しくは加圧状態を避けるために常に大気開放されていることを特徴とする食用油ろ過装置。
【請求項2】
外容器(3)とポンプ(11)の間に、温度調整部(7)を備え、ポンプ(11)が稼動しやすい油温度に調整することを特徴とする請求項1に記載の食用油ろ過装置。
【請求項3】
温度調整部(7)内には温度調整材(8)を備え、その温度調整材(8)として、水、有機溶媒、吸水性樹脂、熱可塑性樹脂、発泡プラスチック、鉱物繊維のいずれか一つまたは複数を組み合わせたものを充填させたことを特徴とする請求項2に記載の食用油ろ過装置。
【請求項4】
温度調整部(7)内には温度調整器(9)を備え、その温度調整器(9)として、加熱器又は冷却器を備えたことを特徴とする請求項2に記載の食用油ろ過装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−31804(P2013−31804A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168972(P2011−168972)
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(593196861)ヤマトヨ産業株式会社 (10)
【Fターム(参考)】