説明

飲料容器洗浄器具

【課題】家庭で発生する使用済みのアルミ缶やペットボトルの廃棄前に実施する洗浄に対し、手を濡らさずに素早く洗浄を可能とした飲料容器洗浄器具を提供する。
【解決手段】
脱着可能な底板を具備する内部が空洞のドーム型で柔軟に弾性変形する樹脂からなる貯水タンクにおいて、注水が容易な注水受口と、注水受口の下部に逆止弁と、貯水タンク中央の上部に突起物を有したノズルとノズル周囲が五徳状の突起物を配置したことを特徴とした飲料容器洗浄器具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料容器洗浄器具に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭で廃棄する使用済みのアルミ缶やペットボトルなどはリサイクル、害虫対策、悪臭などの環境面等により洗浄する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
家庭内などで使用済みのアルミ缶やペットボトルの洗浄において、飲料容器は飲み口が小さいため洗浄の際の水道水の多くは無駄にこぼれたり飛び散ったりして、廃棄する容器としては無駄が多く面倒な作業であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記問題を解決するため、請求項1に係る発明は、脱着可能な底板を具備する内部が空洞のドーム型で柔軟に弾性変形する樹脂からなる貯水タンクにおいて、注水が容易な注水受口と、注水受口の下部に逆止弁と、貯水タンク中央の上部に突起物を持ったノズルとノズルの周囲に五徳状の突起物を取り付けた事を特徴とする飲料容器洗浄器具である。
このように本発明では、水道の蛇口などから容易に注水ができ、洗浄する容器の飲み口を下にしてノズルの突起物に当て、そのまま手の力で押下げる事によって貯水タンクが変形すると共に逆止弁が注水受口の開口部を塞ぐ事で内部に圧力が発生し、その圧力によりノズルから容器内へ水が無駄なく噴出し、容器内を洗浄すると同時に五徳状の突起物の隙間から洗浄中の排水が流出する事を特徴としてる。
【0005】
請求項2に係る発明は請求項1において、注水受口が貯水タンクの中央上部に位置し、底板の中央から注水受口の開口部の中央を貫通しノズル上端から十分に突き出る細い棒状のノズルガイドと、フロートは三角錐の頂点が上向きでその底辺が注水受口の開口部より大きくその中心にはノズルガイドとの隙間に水の移動を十分に許しかつフロート自由な上下動を許すの内径を持つ垂直に貫通したノズル穴があって、ノズル穴はノズルガイドに挿入してあり、フロートは注水受口の穴を塞ぐ逆止弁として働くと共にノズル穴から水が噴出する事を特徴とする飲料容器洗浄器具である。
このように、逆止弁の機能をもったフロートがノズルの機能を兼ね備える事で、構造が簡素化される事を特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
以上の構成によれば、
容器の洗浄を開始する時は流しの蛇口などの下に該洗浄器具を置いて注水し、洗浄する容器の飲み口を下にして、ノズルにある突起物を頼りに押下げるだけで、容器内の洗浄と排水が同時に行われので、無駄な水を使わず、かつ手を濡らさずに手早く洗浄が出来る。また底板が容易に取り外せるので内部の洗浄が簡単で清潔な状態を保てる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】この発明にかかる飲料容器洗浄器具における断面図である。
【図2】この発明にかかる飲料容器洗浄器具における斜図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して実施形態を説明する。
【実施例1】
【0009】
図1および図2による該発明の飲料容器洗浄器具は、脱着可能な底板2を具備する内部が空洞のドーム型で柔軟に弾性変形する樹脂からなる貯水タンク1があり、貯水タンク1の上部中央部には、水を注ぐための開口部を持ちかつ開口部の周囲がすり鉢状に陥没した形状の注水受口5がある。
【0010】
注水受口5は、すり鉢状の周囲に五徳状の突起物である排水突起6が配置してある。排水突起6は、ペットボトルの様な小さく細長い飲み口でも受け止める様に配置し、貯水タンク1の上端面よりも高く突き出している。
【0011】
底板2には中央で垂直に固定され貯水タンク1の上端に位置する注水受口5の開口部中心を貫通しノズル3から突き出る細長い棒状のノズルガイド7があって、
【0012】
ノズルガイド7には
その底辺が注水受口5の開口部よりも大きく頂点を上向きにした三角錐のフロート4があり、フロート4の中心に貫通するノズル3の穴を使ってノズルガイド7に挿入してあり、ノズル3の穴はノズルガイド7との隙間に水の移動を十分に許す穴の径を持ち、かつフロート4の自由な上下動を許している。
【0013】
この構造によって流しの蛇口などから注水受口5に注水し水を蓄えた貯水タンク1は、
洗浄する容器の飲み口をノズル3から突き出したノズルガイド7の先端に差し込む様に置き、かつ上部から押下げると貯水タンク1が変形し、水に浮かぶフロート4が注水受口5の開口部を塞ぐ事で貯水タンク1の内部の圧力が高まり、フロート4の先端にあるノズル3から貯水タンク1内の水が洗浄容器内へ噴出し容器内部を洗浄する。
この時、洗浄中の排水は排水突起6が作る隙間を使って流出するので、洗浄と排水が同時に進行する事を特徴とした飲料容器洗浄器具である。
【符号の説明】
【0014】
1 貯水タンク
2 底板
3 ノズル
4 フロート
5 注水受口
6 排水突起
7 ノズルガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱着可能な底板を具備する内部が空洞のドーム型で柔軟に弾性変形する樹脂からなる貯水タンクにおいて、注水が容易な注水受口と、注水受口の下部に逆止弁と、貯水タンク中央の上部に突起物を持ったノズルとノズルの周囲に五徳状の突起物を取り付けた事を特徴とする飲料容器洗浄器具。
【請求項2】
請求項1において、
注水受口が貯水タンクの中央上部に位置し、底板の中央から注水受口の開口部の中央を貫通しノズル上端から十分に突き出る細い棒状のノズルガイドと、フロートは三角錐の頂点が上向きでその底辺が注水受口の開口部より大きくその中心にはノズルガイドとの隙間に水の移動を十分に許しかつフロート自由な上下動を許すの内径を持つ垂直に貫通したノズル穴があって、ノズル穴はノズルガイドに挿入してあり、フロートは注水受口の穴を塞ぐ逆止弁として働くと共にノズル穴から水が噴出する事を特徴とする飲料容器洗浄器具。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−235223(P2011−235223A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107797(P2010−107797)
【出願日】平成22年5月9日(2010.5.9)
【出願人】(709007102)
【Fターム(参考)】