説明

飲料調製用自動装置を制御するための制御ユニット

【課題】改善された選択の可能性をユーザーに与える飲料調製用自動装置のための制御ユニット、該制御ユニットを有する飲料調製用装置自体および該飲料調製用装置を制御するための方法を提供することである。
【解決手段】飲料調製用自動装置(1)のための制御ユニット(2)であって、該制御ユニット(2)は、表示パネル(3)とユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料のための処方を複数の処方から選択できるようにする入力手段(4)とを有しており、該制御ユニットは、さらに、ユーザーによってなされた指定への視覚的に可視の反応を該表示パネル(3)によって表示するための、および該自動装置の調製ユニット(6)を制御するための操作ユニット(5)を有しており、そして該表示パネル(3)が調製されるべき飲料の処方のための相互排他的な設定のための選択フィールド(31a、31b、31c)を有するという操作条件を備え、該制御ユニット(2)は、ユーザーが選択フィールド(31b)の1つの指定を通して設定の1つを選択することを可能にし、少なくとも1つの設定フィールドを有する収集フィールド(35)が、選択された処方の設定を示し、そして指定されなかった選択フィールド(31a、31c)は可視かつ選択可能のままである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料調製用自動装置を制御するための制御ユニットに関する。
本発明は、さらにそのような制御ユニットを備える飲料調製用自動装置に関する。
本発明は、さらに飲料調製用自動装置を制御するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチ(接触)式画像表示パネルを有する飲料調製用装置が知られており、該画像表示パネルは階層的なメニュー構造を表示し、これによりユーザーは提示されたメニューの部分に接触することにより、調製されるべき飲料の組成物を段階的に選択する。メインメニューにおいては、ユーザーは、例えば「コーヒー」「紅茶」「スープ」から選ぶことができる。これら選択肢の1つを選択した後に新しいメニューが現れ、そこでユーザーは選択された飲料の追加的な仕様を与えることができる。もしユーザーが例えば「コーヒー」を選択すると、その後すぐにメニューが現れ、このメニューにおいて選択肢である「砂糖入り」「ミルク入り」「砂糖とミルク入り」などから選択ができる。これら選択肢から選択がなされた後、その後すぐに現れるメニューにおいて、これら追加の全体から一つの選択がなされうる。
【0003】
欧州特許出願公開第109623 B1号は、入力要素と表示要素とを有する制御パネルを備える温かい飲料調製用自動装置を記載している。ユーザーが入力要素へ動きつつ接触すると、画像表示要素に提示されていたメニューのスクロールが生じる。これにより、1つの選択は、複数の処方からの少なくとも1つの処方、または複数の設定からの1つの設定でできている。実際には、ユーザーの反応時間が考慮される必要がある。その結果、所望の選択が過ぎ去ってしまうまで、ユーザーが入力要素への動く接触を止めないことが起こりうる。そしてユーザーは、所望のメニュー要素をそれでも選択するためには、再度スクロールを戻す必要がある。このことは余分な時間がかかる。多分このことは、メニューがスクロールされる速度を動く接触の速度に比例して遅く保つことによって防げるであろう。しかし、遅いスクロール速度はまた余分な時間がかかることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、改善された選択の可能性をユーザーに与える飲料調製用装置のための制御ユニットを提供することである。
【0005】
さらに、そのような制御ユニットを有する飲料調製用装置を提供することも本発明の目的である。
【0006】
さらに、改善された選択の可能性をユーザーに与える飲料調製用装置を制御するための方法を提供することも本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のために、飲料調製用自動装置のための制御ユニットの実施態様は、表示パネルと、ユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料についての処方を複数の処方から選択できるようにする入力手段とを有しており、ここで、該制御ユニットは、さらにユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応を該表示パネルによって表示するため、および該自動装置の調製ユニットを制御するための操作ユニットを有しており、ここで、該表示パネルは調製されるべき飲料の処方についての相互に排他的な設定のための選択フィールドを有し、該制御ユニットは、ユーザーが選択フィールドの1つの指定を通して設定の1つを選択することを可能にし、少なくとも1つの設定フィールドを有する収集フィールドは、選択された処方の設定を表示し、そして指定されなかった選択フィールドは可視かつ選択可能のままであり、そして該制御ユニットは、指定された選択フィールドから該収集フィールドへドラッグ移動を行うことによって、なされた選択をユーザーが確認することを可能にする。
【0008】
飲料調製用自動装置を制御するための対応する方法において、ユーザーが表示された画像要素の指定によって、調製されるべき飲料の処方を複数の処方から選択することができ、ユーザーによってなされた指定への視覚的に可視の反応が与えられ、選択フィールドが表示され、ユーザーは、選択フィールドの1つの指定によって処方の1つを選択することを可能にせられ、少なくとも1つの選択フィールドを備えた収集フィールド内において、選択された処方の設定が表示され、そして、指定されなかった選択フィールドは可視かつ選択可能のままであり、そしてユーザーは、該指定された選択フィールドから該収集フィールドへドラッグ移動をすることによって、なされた選択を確認することを可能にせられる。
【0009】
本発明の本実施態様に従う該制御ユニットと方法は、従来技術において利用可能な装置で可能である以上に、良い全体像をユーザーへ提供することができる。また、ユーザーが処方の相互排他的な設定間から選択、例えば「温水」の選択をなした後、それにより排除された設定、例えば「コーヒー」または「温いチョコレート」は、可視かつ選択可能のままである。結果として、間違えた後または不確かな場合に、ユーザーは別の飲料を即座に選択することができる。ユーザーは、例えば、選択フィールドに接触することによって、またはそれらを指すことによって、指定を与えることができる。ユーザーは、音声命令によって選択フィールドを指定することもありうる。
【0010】
ドラッグ移動を行うことは、ユーザーに彼が飲料を実際に調合している以上の感覚を与える。ユーザーは、例えば基本組成物を有するカップを収集フィールドへドラッグでき、その後直ぐに、砂糖または香りをカップにドラッグする。別の実施態様においては、確認は不要であり、そしてフィールドの指定の後は選択が既に完了している。制御ユニットは、選択に関係した音、例えば、コーヒーがカップへ注がれる音を発生することによって、選択を受け入れたことを音によって示すことができる。
【0011】
本発明に従う制御ユニットの第1の実施態様においては、収集フィールドは単一の設定フィールドを有しており、選択フィールドの1つを指示することは、個別の選択フィールドに表示された或る設定の選択になり、かつ収集フィールドはユーザーによって構成された飲料の処方の指定を表示する。
【0012】
本実施態様は、ユーザーに自動装置の可能性への素速い直感を与える。飲料の処方のための選択可能な設定のための選択フィールドは、表示パネル上に秩序良く配置され、ユーザーは直ぐに自分の道を見つけるであろう。上述した選択フィールドを指定した後、その効果は収集フィールド内で観ることができる。ユーザーの選択の効果を収集フィールドに表示することは、ユーザー自身が調製されるべき飲料を実際に構成しているような感覚をユーザーに与える。
【0013】
本実施態様の更に手の込んだ態様は、選択された設定によって排除されたところの設定のための選択フィールドは、選択された選択フィールドから外れるような仕方で表示される。
【0014】
収集フィールドの表示のそばに非選択の選択フィールドを外して表示することは、なされた選択の追加的な確認をユーザーに与える。非選択の選択フィールドの内容は、例えば低コントラストで表示されうる。代替的に、逆に外される表示は、選択された選択フィールドの内容が低コントラストで表示されまたは全く表示されないように実現され得て、それによって選択フィールドが収集フィールドへ移動したことをユーザーに象徴的に示す。
【0015】
飲料調製用自動装置のための制御ユニットの第2の実施態様は、表示パネルと、ユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料についての処方を複数の処方から選択できるようにするところの入力手段とを有しており、該制御ユニットは更に、ユーザーによってなされた指定への視覚的に可視の反応を該表示パネルによって表示するため、および該自動装置の調製ユニットを制御するための操作ユニットを有しており、該表示パネルは選択フィールドと一致するところの複数の画像要素を表示し、該制御ユニットは、時間を規定するためのクロックユニットを装備しており、そして調製されるべき飲料のための処方が、該選択フィールドの選択と該クロックユニットによって規定された時間とによって連係して決定される。
【0016】
飲料調製用自動装置を制御するための対応する方法において、ユーザーは表示された画像要素の指定によって、調製されるべき飲料についての処方を複数の処方から選択することを可能にさせられ、ユーザーによってなされた指定に対する視覚的に可視の反応が与えられ、選択フィールドと一致する複数の画像要素が表示され、調製されるべき飲料についての処方は、選択フィールドの選択と規定された時間とによって連係して決定される。
【0017】
制御ユニットの本実施態様は、著しく簡単化された自動装置の操作に貢献する。該装置のユーザーは、個人的な選択フィールドを持つことができる。調製されるべき飲料の処方は、クロックによって規定された時間と共に決定されるので、調製されるべき飲料の処方は、ユーザーが自分の選択フィールドを指定する時刻に依存しうる。単一の選択フィールドの選択を通して、ユーザーはそれにもかかわらず、もし所望されるならば、調製された飲料の様々なタイプを持つことができる。1日の色々な時刻についての各ユーザーの好みは、メモリーに記憶させることができる。それ故に、ユーザーが1日の様々な時刻についての好みをいったん固定すると、ユーザーは個人用の選択フィールドを指定する必要があるだけである。これは、仲間がグループ全体の飲み物を交替で得るのが普通である事務所環境で特に実用的である。仲間は他の仲間が何を飲みたいのかをもはや覚えておく必要はなく、ただ単に個々の仲間の個人用の選択フィールドを指定する必要があるだけである。個人用の選択フィールドは、選択フィールドと結びついた画像要素、例えば各人の写真、漫画、名前または趣味のシンボルによって容易に識別可能にされうる。
【0018】
第2の実施態様の1モードにおいては、操作中の表示パネルは、さらに、装置によって調製されるべき飲料の組成物を設定するメニューを表示する。
【0019】
このことは、或る選択フィールドと1日の時刻によって1日の特定の時間に対して固定されている飲料に加えて、さらにユーザーが任意の他の飲料を構成することを可能にする。これは、例えば従来のメニューでもよく、また代替的に本発明の初めに記載された実施態様の1つに従うメニューでもよい。
【0020】
本モードの変化とこのモードのうちでの変化においては、操作中の表示パネルは、さらに記憶選択フィールドを表示し、その記憶選択フィールドの指定は、メモリーに記憶される、ユーザーによって構成された飲料の処方になる。
【0021】
この仕方において、ユーザーは、特定の組成物に対する好みを容易に設定または変更することができる。1実施態様においては、記憶選択フィールドが備えられており、該記憶選択フィールドを指定することは、1日のその時刻または時間帯において選択された組成物の記憶になる。1実施態様においては、1日の分割は、ユーザーによって記憶せられた結果に自動的に適合される。第1時刻にユーザーによって記憶させられた第1の処方は、例えば1日中施与する処方として当初は解釈される。第2時刻に記憶された第2の処方の場合には、制御ユニットは、1日を、第1の処方が妥当する或る第1の毎日の期間と第2の処方が妥当する或る第2の毎日の期間とに分割することができる。該2つの毎日の期間の間の遷移の時刻は、例えば第1と第2時刻の中間の時刻として固定される。第3時刻に入力された第3の処方の場合には、第3の毎日の期間がこの処方のために予約されうる。もし第3時刻が第1と第2時刻に先行しているならば、第3の毎日の期間は、例えば第3時刻と上述のユーザーによって次に登録される時刻との間の中間時に終了する。もし第3時刻が第1と第2時刻との間にあれば、第3の毎日の期間が、例えば第1と第3時刻との間の中間の時刻に開始する。第3の毎日の期間は、例えば第3と第2時刻との間の中間の時刻で終了する。
【0022】
飲料調製用自動装置のための制御ユニットの第3の実施態様は、該制御ユニットが、表示パネルと、ユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料についての処方を複数の処方から選択できるようにする入力手段とを有しており、該制御ユニットは、さらに、ユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応を該表示パネルによって表示するために、かつ該自動装置の調製ユニットを制御するために操作ユニット(5)を有しており、該表示パネルは、調製されるべき飲料の処方の表示であるところの、第1の最高位レベルの少なくとも1つの選択フィールドと第2のより下位のレベルの少なくとも2つの選択フィールドを備えている、相互に階層的に関連せられた複数の選択フィールドを有しており、下位にランクされた各選択フィールドは、関連する上位にランクされた選択フィールドによって特定された処方の更なる仕様の表示であり、そして、選択フィールドの指定後の該表示パネルは、該指定された選択フィールドの直接に下位にランクされ、指定された選択フィールドと関連させられた選択フィールドを表示する。
【0023】
飲料調製用自動装置を制御するための対応する方法においては、ユーザーは表示された画像要素の指定によって、調製されるべき飲料の処方を複数の処方から選択することを可能にし、ユーザーによって与えられた指定への可視的な反応が与えられ、選択フィールドが表示され、ここで、調製されるべき飲料の処方の表示であるところの、第1の最高位レベルの少なくとも1つの選択フィールドと第2のより下位のレベルの少なくとも2つの選択フィールドを備えている、階層的に関連させられた選択フィールドが表示され、下位にランクされた各選択フィールドは、関連付けられた上位にランクされた選択フィールドによって特定された処方の更なる仕様の表示であり、そして、選択フィールドの指定後は、該指定された選択フィールドの直接に下位にランクされ、指定された選択フィールドと関連付けられた選択フィールドが表示される。
【0024】
最高位レベルの選択フィールドは、例えば、仕様「飲料」の表示である。階層的に直接下位の選択フィールドは、飲料の基本組成物、例えば「カプチーノ」「ラテマッキアート」「クリームコーヒー」の表示であり、かつそれ故にさらに別の仕様の表示でもある。これら選択フィールドは、今度は、選択フィールドに関連して、砂糖または香りの表示であるところの直接下位の選択フィールドに関連付けられうる。本発明のこの実施態様は、それまでに特定された飲料の処方についての明確な情報をユーザーに与え、および同時に、制御ユニットが、各選択のあと、最終の組成物に到達するまで、描かれた画像をどんどん拡大していく点で意外である。
【0025】
所望されれば、最下位レベルの選択フィールドの指定の後は、制御ユニットは、構成された飲料の調製を直ちに開始することができる。代替的に、調製を起動するための独立の起動フィールドを備えうる。
【0026】
制御ユニットの第3の実施態様の変化においては、表示パネルは、選択フィールドの指定後に、関連したより高位レベルの選択フィールドを同様に表示し続ける。
【0027】
制御ユニットはさらに、検出手段を有しえて、該検出手段は、ユーザーの存在を検出すると、階層的に最上位レベルの選択フィールドを表示させることになる信号を配信する。このモードは、近くにユーザーがいないときには、表示パネルは当然に活性化されず、一方ユーザーが本装置に近づくときには、直ちに表示がされるという有利性を有する。さらに、このことはユーザーにとって驚きとして体験される。
【0028】
1実施態様においては、操作中はずっと、階層的に最上位の選択フィールドが表示されている。別の実施態様においては、制御ユニットは、例えば鍵を有し得て、これに触れることによって階層的に最上位の選択フィールドが表示されることになる。
【0029】
当然に、そのような検出手段は、また本装置の別の実施態様の1つに備えられえて、ユーザーが本装置に近づくとメニューが表示されることになりうる。
【0030】
飲料調製用自動装置についての本発明に従う制御ユニットの第4の実施形態は、表示パネルと、ユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料のための処方を複数の処方から選択できるようにする入力手段とを有しており、ここで、該制御ユニットは、さらにユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応を該表示パネルによって表示するため、および該自動装置の調製ユニットを制御するために操作ユニットを有しており、ここで、該表示パネルは調製されるべき飲料の処方のための相互に排他的な設定のための選択フィールドを有し、該制御ユニットは、ユーザーが選択フィールドの1つの指定を通して設定の1つを選択することを可能にし、少なくとも1つの設定フィールドを伴う収集フィールドは、選択された処方の設定を表示し、そしてここで、指定されなかった選択フィールドは可視かつ選択可能のままである。本実施形態においては、操作中の表示パネルは、調製されるべき飲料の処方についての相互に並列して配置された設定フィールドを伴う細長い収集フィールドと、収集フィールドに対して横断的にこれら設定のための選択フィールドの関連する系列とを表示し、ここで、選択フィールドを指定することは、結果として、指定された選択フィールドに関連した設定フィールドの当該設定が、この選択フィールドに属している代替の設定と置き換えられ、そしてこの選択フィールドに表示された画像が当該設定フィールドに表示される。
【0031】
飲料調製用自動装置を制御するための対応する方法においては、ユーザーは、表示された画像要素の指定によって、調製されるべき飲料の処方を複数の処方から選択することができ、ユーザーによってなされた指定への視覚的に可視の反応が与えられ、選択フィールドが表示され、ユーザーは、選択フィールドの1つの指定によって処方の1つを選択することを可能にせられ、少なくとも1つの選択フィールドを備えた収集フィールド内において、選択された処方の設定が表示され、そして、指定されなかった選択フィールドは可視かつ選択可能のままであり、細長い収集フィールドは、調製されるべき飲料の処方についての相互に並列して配置された設定フィールドを伴い表示され、および収集フィールドに対して横断的にこれら設定のための選択フィールドの関連する系列を表示し、ここで、選択フィールドを指定することは、結果として、指定された選択フィールドに関連した設定フィールドの当該設定が、この選択フィールドに属している代替の設定と置き換えられ、そしてこの選択フィールドに表示された画像が当該設定フィールドに表示される。
【0032】
収集フィールド内の相互に並列配置された設定フィールドは、調製されるべき飲料の処方のための設定の概観を一目でユーザーに与える。設定フィールドは、例えば水平線または垂直線上に配置されうる。同時に、それらの側面に配置された選択フィールドは、どの代替が可能であるかを表示する。ユーザーが、処方のための相互に排他的な設定からの選択、例えば「湯」をなした後も、それにより除外された設定、例えば「コーヒー」または「温かいチョコレート」は、可視で選択可能のままである。したがって、間違いの後、または疑問の場合には、ユーザーは別の飲料を直ぐに選択することができる。
【0033】
上に述べた第4の実施態様の更に手の込んだ態様においては、設定フィールドは、選択フィールドに比べて高コントラスト及び/又は高輝度で表示される。
【0034】
収集フィールドおよびそこに提示される設定フィールドは、例えば、それらが、表示パネル上の、例えば中心を通る仮想的な線上の或る固定された位置を有するようにして、ユーザーに対して認識可能である。高コントラスト及び/又は高輝度での際立った仕方で収集フィールドに置かれた設定フィールドを表示することによって、なされた選択は更により良く視ることができる。
【0035】
この第4の実施態様の更に手の込んだ態様においては、設定フィールドは、収集フィールドを貫いて延在している接続要素上に配列される。
【0036】
この接続要素は、その上に配置された複数の設定フィールドが、調製されるべき飲料の処方を連携して決定することを、ユーザーに明確に指示する。この特徴は、設定フィールドを際立出たせるための上述の特徴と別々にまたは結びつけて使うことができる。設定フィールドは、例えば接続要素を部分的に隠すことができ、その結果、あたかも接続要素が設定フィールドの背後に延在しているように見える。
【0037】
この更に手の込んだ別の態様においては、表示された接続要素は、収集フィールドから、調製後に飲料を注ぐための飲料出口の方向に延在している。
【0038】
その結果、調製されるべき飲料の組成物が、収集フィールドに表示されたものによって決定されるということが、ユーザーにとって一層明確になる。
【0039】
この態様の別の変化においては、さらに、飲料の調製を開始するための起動フィールドが備えられ、その起動フィールドは、収集フィールドと飲料出口まで延在する接続要素の端点との間の接続要素上に置かれる。
【0040】
これらの様々な態様は、また、本発明の第1の実施態様においても可能である。
【0041】
起動フィールドのこの位置は、制御ユニットの直感的な操作を促進する。起動フィールドは、飲料の処方を示している収集フィールドと飲料が注がれるべき飲料出口へ延在している接続要素の端点との間の接続要素上に置かれるので、ユーザーは、収集フィールドの決定機能を容易に理解する。
【0042】
飲料を調製するための本発明に従う自動装置は、上述された実施態様のいずれか1つに従う制御ユニットを有する。
【0043】
本発明に従うこれらおよびその他の局面は、図面に基づいてより詳細に説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に従う制御ユニットの第1の実施態様を有する装置の概略図である。
【図2】該装置の概略正面図である。
【図3】第1の実施態様における表示の概略図である。
【図4】第1の実施態様における表示のより具体的な図である。
【図5A】第1の実施態様に従う方法の第1部分のフローチャート図である。
【図5B】第1の実施態様に従う方法の第2部分のフローチャート図である。
【図6】本発明に従う制御ユニットの第2の実施態様における表示の概略図である。
【図7】本発明に従う制御ユニットの別の第2の実施態様における表示の概略図である。
【図8】図6に示された実施態様の表示のより具体的な図である。
【図9A】本発明に従う制御ユニットの第3の実施態様の表示パネルの第1の表示の概略図である。
【図9B】本発明に従う制御ユニットの第3の実施態様の表示パネルの第2の表示の概略図である。
【図9C】本発明に従う制御ユニットの第3の実施態様の表示パネルの第3の表示の概略図である。
【図10】本発明に従う制御ユニットの第3の実施態様における表示パネルの具体的な表示の1実施例を示す図である。
【図11】本発明に従う制御ユニットの第4の実施態様を有する装置の概略正面図である。
【図12】第4の実施態様の部分の概略図である。
【図13】第4の実施態様の別の部分の概略図である。
【図14】第4の実施態様の制御ユニットでの表示の具体的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下の詳細な記載においては、多数の具体的な詳細が、本発明の完全な理解のために提供されるであろう。これらの詳細が本発明について必ずしも必須でないことは、当業者にとって明らかであろう。他の例において、一般的に知られている方法、手順および構成部分は、本発明のより本質的な局面がヴェールに隠されるのを避けるために、詳細には記載されていない。
【0046】
本記載中の「第1」「第2」「第3」という用語は、それによって何らかの優先順位を示すものではなく、部分を相互に区別するために使うことができることは当業者にとって明らかであろう。したがって、第1の要素、構成部分、領域、フィールド、モジュール等は、本出願の保護範囲から離れることなしに、また第2の要素、構成部分、領域、フィールド、モジュール等と呼ばれることができる。
【0047】
図面においては、部分は通常は一定の縮尺では表示されていない。幾つかの例では、部分は明確のために拡大された表示で示されている。
【0048】
別途指示がなければ、全ての用語は、本発明の当業者によってそれらの用語に与えられた意味を持っている。さらに、一般に使われている参考文献および辞書の中で定義されているような用語は、本ケースに関連した技術分野のコンテクストにおけるそれらの意味に従って解釈されるべきであり、そして別途明示的に指示がなければ、理想化されたまたは過度に形式的な意味に解釈されるべきではないと理解される。用語の解釈における相違が生じる場合には、本出願によって該用語に与えられた解釈が決定的であるべきである。
【0049】
対応している部分は、相互に対応している参照番号を有している。
【0050】
図1は、飲料調製用自動装置(1)の1実施態様を概略的に示している。該装置(1)は、調製ユニット(6)と制御ユニット(2)とを有している。調製ユニット(6)は、複数の処方から選択されうるところの処方にしたがって飲料を調製するために構成されている。調製ユニット(6)は、例えば、複数の飲料、例えば水、紅茶、コーヒー、チョコレートミルクおよびスープを調製できる。実際の実施態様において、飲料は、添加物、例えば砂糖、ミルクおよび香りを与えられることができる。所望されるならば、注がれる飲料の温度も設定できる。1実施態様において、調製ユニット(6)は、とりわけコーヒー、砂糖およびミルク等を貯蔵するためのホールダー(61a、61b、61c)を有している。図示された実施態様は、さらに加熱ユニット(62)、配量バルブ(63b、63c)および飲料出口(64)を有している。
【0051】
制御ユニット(2)は、表示パネル(3)と入力手段(4)とを有し、該入力手段(4)は、ユーザーが表示パネル(3)に表示された画像要素を指定することによって、調製されるべき飲料についての処方を、複数の処方から選択することを可能にする。図示された実施態様においては、入力手段(4)は、表示パネル(3)上に配置された透明接触式感知パネルである。接触すると、入力手段(4)は、表示パネル(3)の接触された位置を示すところの位置信号(x、y)を配信する。別の実施態様においては、ユーザーは、非接触な仕方で、例えばその位置を指すことによってまたは音声命令を与えることによって、表示パネル(3)上の位置を指定することができる。
【0052】
制御ユニット(2)は、さらに、ユーザーによって与えられた指示への視覚的に見うる反応を、表示パネル(3)によって表示するため、および自動装置(1)の調製ユニット(6)を制御するための操作ユニット(5)を有している。この目的のために、操作ユニット(5)は入力手段から位置信号(x、y)を受け、そして操作ユニット(5)は画像信号(Sb)で表示パネル(3)を制御する。操作ユニット(5)は制御信号(Sc)で調製ユニットを制御する。さらに、操作ユニット(5)は、調製ユニット(6)から調製ユニットの状態を示すところの状態信号(St)を受けることができる。状態信号(St)は、例えば、ホールダー(61a、61b、61c)の充填度合い、または加熱ユニット(62)によって達成された温度の高さを示すことができる。
【0053】
表示パネル(3)は、調製されるべき飲料の処方についての相互に排他的な設定のための選択フィールド(31a、31b、31c)を有している。相互に排他的な設定とは、例えば「コーヒー」「紅茶」「チョコレートミルク」の選択である。操作の間、これら選択フィールドは、当該設定を表す文字列または画像がそれら選択フィールド中に表示されることにより、ユーザーへ分かるようにされる。制御ユニット(2)は、ユーザーが選択フィールドの1つ、例えば(31b)を指定することを通じて、設定の1つを選択できるようにする。選択がなされた後で、少なくとも1つの設定フィールドを伴う収集フィールド(35)が、処方の選択された設定を表示する。指定されなかった選択フィールド(31a、31c)は、可視かつ選択可能のままである。結果として既存の機器とは対照的に、例え選択が既になされていてもユーザーは選択を容易に変えることができる。
【0054】
図2は、該自動装置の構成要素の実用的な配置を示している。図1の部分に対応する図2の部分は、同じ参照符号を有している。図示された実用的な実施態様においては、該装置は、図1に示された部分のためのハウジング(7)を有している。ハウジング(7)は、さらに、ビーカー(75)を支持するための支持部(71)を有している。ビーカー(75)は、例えば、ユーザーによってまたは置く機構によってそこに置かれうる。
【0055】
図3は、制御ユニットの1実施態様における、利用可能な選択フィールドの概観を概略的に示している。選択フィールドは、それによって基本的な組成物が、例えば「湯」、「クリームコーヒー」、「カプチーノ」、「ラテマッキアート」および「エスプレッソ」から選択されうるところの選択フィールド(31a、・・31e)の第1の系列(31)を備えている。これらは、相互に排他的な設定である。操作の間、表示パネルは、各基本組成物の表示を、選択フィールドの中または隣に表示する。選択フィールド(31a、・・31e)の1つを指定することによって、この場合には、個々の選択フィールドに接触することによって、基本組成物が選択され、そして該選択は、収集フィールド(35)内で可視である。基本組成物の1つの選択は、それ以外の別の基本組成物を排除する。しかし、非指定選択フィールドは、可視かつ選択可能のままである。図示された実施態様においては、選択フィールドは、別の選択フィールド(32)を備えており、それによって、配量、例えばコーヒーの注入量が調節されうる。この選択フィールドの指定による、調製されるべき飲料の組成物の変更は、収集フィールド(35)内で可視化される。選択フィールドは、選択フィールド(33a、・・、33e)の第2の系列を備えており、これらの指定は、調製されるべき飲料への香り、例えば「チョコレートミント」、「ヘーゼルナッツ」、「キャラメル」、「タッフィーナッツ」および「バニラ」の追加になる。
【0056】
図4は、実際の実施態様における表示パネル(3)上のありうる表示を示している。図3の部分に対応する図4中の部分は、同じ参照符号を有している。図4は、ユーザーが系列(31)から選択フィールド(31c)を指定し、それによってカプチーノの排他的選択をした状況における表示を示している。図示された表示においては、収集フィールド(35)内に選択フィールド(31c)のカップが表示されることによって、このことが明確にされている。同時に、選択された選択フィールド(31c)内の画像がより低いコントラストで表示され、これにより、カップが選択フィールド(31c)から収集フィールド(35)へ移動させられたという印象をユーザーに与える。それ以外の選択フィールド(31a、31b、31d、31e)は、この選択後も可視のままでありかつさらに選択可能である。それ故に、ユーザーは異なった選択フィールドを指定することによって、自分の選択を簡単に変更することができる。1実施態様においては、制御ユニット(2)は、指定された選択フィールド、例えば(31c)から、収集フィールド(35)へドラッグ移動することにより、ユーザーが自分のなした選択を先ず確認することを可能にしている。これは、選択フィールド(31c)内に表示された画像要素の収集フィールド(35)への、表示パネル上で可視の移動を伴いうる。このことは、あたかもユーザーが棚からカップを実際に取っているようにユーザーに思われるので、装置の使用についての一層明確な直感を提供する。
【0057】
類似的に、基本組成物の選択後に他の選択フィールド(32、33a、・・33e)を指定することによって、ユーザーは飲料の組成物を調節でき、これにより、指定後に、個々の選択フィールド内に表示された構成要素が収集フィールド(35)内において可視になるように、調製されるべき飲料の修正された組成物が可視になる。ここでも、1の実施態様において、ユーザーがドラッグ移動によって、すなわち、所望の選択フィールドから収集フィールド(35)へのドラッグ移動によって選択を確認することが可能になり、かつこの場合においても、1実施態様において、ドラッグ移動は表示パネル上で可視である選択された構成要素の移動を伴う。
【0058】
1実施態様において、基本組成物の選択、または基本組成物へ加えられるべき成分の選択は、関連する音、例えば或る基本組成物を選択するとカップが置かれる音、またはミルクを加えると注ぐ音を伴う。
【0059】
図示された典型的な本実施例において、表示パネルは、別のフィールド(36、37、38)における追加的な画像要素を示している。フィールド(36)は起動フィールドである。本フィールドの指定は、収集フィールド(35)において示された飲料の実際の調製および注入をもたらす。フィールド(37)はリセットフィールドである。本フィールドの指定は、制御システムを初期状態にする。フィールド(38)は、情報フィールドである。本フィールド(38)の指定は、装置の可能性に関する情報をユーザーに提供するところの表示された情報画像の表示をもたらす。可能性として、例えば、報知板としての表示パネルの使用、ニュース、天気予報および交通情報を表示するための表示パネルの使用がありうる。
【0060】
1実施態様において、装置はさらに1以上のカメラを有している。1以上のカメラは、例えば入力手段として働き、該1以上のカメラはユーザーによって指定された位置を表示パネル上で画定できる画像処理ユニットに結合される。(複数の)カメラを有する本発明に従う2以上の装置は、相互に結合されうる。その結果として、相互に離れた位置に設置された装置のユーザーは、互に見ることができかつ相互に通信することができる。
【0061】
図5Aは、図3および4を参照して記載されたような制御ユニット(2)の動作の可能な仕方を示している。図示された実施態様においては、装置は、エコ・モード(EM)を有しており、該モードにおいては、表示パネルは消されている。第1ステップ(S1)においては、制御ユニット(2)は、起動が求められていることを、例えば、ユーザーがスイッチを操作することを通して、ユーザーが装置(1)に近づいたことを感知することによって、またはユーザーが音を出すことを感知することによって、検出する。起動されると、制御ユニットはアクティブ・モードへ入り、該モードにおいて制御ユニットはユーザーからの入力を待つ。ステップ(S2)においては、ユーザーが選択フィールド(31a、・・、31e)の1つを指定したか否かが確認される。図5Aのフローチャートにおいて、経路(a)から(e)は夫々選択フィールド(31a)から(31e)の指定に対応している。選択フィールドが指定されない限り(選択「o」として指定される)、ステップ(S2)が繰り返される。選択フィールドが指定された後に、制御ユニット(2)は、ドラッグ移動が指定された選択フィールドからなされているか否かを検出する。さて、選択フィールド(31a)が指定されたと仮定する。それ以外の他の選択フィールドについて、手続きは対応する経路を有している。ステップ(S3a)において、制御ユニット(2)は、ドラッグ移動がまだ起きているか否かを検出する。もし起きている場合(すなわち「y」の場合)には、該選択フィールドに属している該選択の画像要素、例えば、選択フィールド(31a)の選択の場合における1杯の水の画像要素が、ドラッグ移動がそれまでに目指した点に表示される(S4a)。ドラッグ移動が終わったときに(ステップ(S3a)のオプション「n」)、ステップ(S5a)においては、ドラッグ移動が収集フィールド(35)内で終わっているか否かが確認される。もしこれが終わっていた場合には、指定された選択フィールド(31a)に係る選択が確認されたものと解釈され、そしてこのことは、選択フィールド(31a)の画像要素によって、収集フィールド(35)内に表示される(S6a)。代替案または追加として、このことは、また、選択フィールド(31a)内にこの画像要素を見えにくくまたは全く見えないように表示することによって確認されうる。該画像は、例えば、低コントラストまたは低輝度で表示することによって、より見えにくくされうる。また、個々の画像要素は、例えば簡約表示で表示されうる。収集フィールド(35)へのドラッグ移動が生じたかどうかをステップ(S3a、S4a、S5a)でモニタする替わりに、このことは、別の実施態様において、選択フィールドが指定されたか否かを証明するために確認されうる。基本的組成物が指定された後、ユーザーは、図5Bに示されるように、処方を詳しくすることができる。ステップ(S7)において、ユーザーが組成物の詳細化を望んでいるか、または選択された基本組成物のみが望まれているのかのどちらであるか確認される。後者の場合には、ユーザーは、選択フィールド(36)を指定する。その後、フローチャートは経路(c36)に従い、そしてステップ(S8)において、選択された基本組成物に従う飲料が調製される。
【0062】
代替的に、ユーザーは、個別の選択フィールドを指定することによって追加を選択できる。図5Bに示されたフローチャートにおいて、選択フィールド(32)および(33a)から(33e)までは、経路(c32)および(c33a)から(c33e)までに順次対応している。制御ユニット(2)によってたどられるステップは、ユーザーがヘーゼルナッツを追加したいことを選択フィールド(33b)を用いて指定する場合の例について明示されている。この選択の後、フローチャートの経路(c33b)がたどられ、その後、ステップ(S9b)において、ユーザーがドラッグ移動を行っているか否かが確認される。もしこれが行われているなら(y)、ドラッグ移動の進み具合は、ドラッグ移動の瞬間の位置で、表示パネルに選択フィールド(32b)の関連した画像要素を表示すること(ステップ(S10b))によって表示される。もしドラッグ移動が停止していたとすると(n)、ステップ(S11b)において、収集フィールド内においてドラッグ移動が終わっているか否かが確認される。もしこれが終わっている(ステップ(S11b)の分枝「y」)の場合には、個々の成分が、ステップ(S12b)において、調製されるべき飲料の処方へ加えられる。もしこれが終わっていない(ステップ(S11b)の分枝「n」)の場合には、処方において何も変えられない。両方の場合共に、手続きはそれからステップ(S7)へ行き、該ステップ(S7)においては、ユーザーは、処方に加えるための新たな成分を指定できるか、またはその時の有効な処方で飲料の調製を開始できる。
【0063】
それ以外の選択フィールド(32)および(33a)(33d)〜(33e)については、手続きは(33b)についての手続きと同様に進む。
【0064】
図6は、本発明に従う制御ユニット(2)の第2の実施態様における表示パネル(3)の可能性のある表示を示している。表示パネル(3)は、ここでは、フィールド(30a、30b、30c、30d)を備えたメインメニュー(30)を表示している。メインメニュー(30)は、ユーザーが1回の指定で飲料を選択できるようにしている。フィールド(30a)の指定は、例えば、強いコーヒーが注がれることになる。フィールド(30d)の指定は、チョコレートミルクが注がれることになり、そしてフィールド(30b)の指定は、無作為化原理で選択された組成物の飲料を注ぐことになる。この場合、フィールド(30c)が指定され、制御ユニット(2)は、ユーザー自身が調製されるべき飲料を構成することを可能にする。
【0065】
この場合の表示パネル(3)は、調製されるべき飲料の処方のための相互に並列に並べられた設定フィールド(35a、35d、35e)を伴っている細長い収集フィールド(35)を表示している。設定フィールド(35a、35d、35e)の各々は、現在選択されている組成物の1側面を示している。さらに、表示パネル(2)は、選択フィールドの系列(31、32および33)を収集フィールド(35)に対して横切るように表示している。各系列の選択フィールドの1つは、各設定フィールドと一致している。それ以外の選択フィールドは設定フィールドの隣に配置され、そして代替的な設定を選択するのに使われうる。系列(31、32および33)は、それぞれ設定フィールド(35a、35dおよび35e)と関連せられている。収集フィールド(35)に対して横切るように、表示パネルは、例えば、選択フィールド(31a、31b、31c、31d、31e)の第1系列(31)を表示しており、この表示中の選択フィールド(31c)は設定フィールド(35a)と一致している。収集フィールド(35)に対して横切るように、選択フィールド(32a、32b、32c)の第2系列(32)が表示されおり、この表示におけるその選択フィールド(32b)は設定フィールド(35d)と一致している。さらに表示パネル(3)は、収集フィールド(35)に対して横切るように、選択フィールド(33a、33b、33c、33d、33xおよび33e)の第3の系列(33)を表示しており、この表示におけるその選択フィールド(33x)は設定フィールド(35e)と一致している。加えるに、収集フィールド(35)は、ここでは詳細には説明されないが、また別の設定フィールドおよび関連した選択フィールドを有している。表示された状況においては、ユーザーは系列(31)から選択フィールド(31c)を指定し終えているので、個別の設定が設定フィールド(35a)によって取り上げられる。もしユーザーが異なる選択フィールド、例えば選択フィールド(31b)を指定したとすると、このことは、結果として、指定された選択フィールド(31b)に関連した設定フィールド(35a)の個別の設定は、選択フィールド(31b)に属している代替の設定で置き換えられ、かつ本選択フィールド(31b)に表示された画像が各設定フィールド(35a)内に表示される。実際には、このことは、選択フィールド(31)の全欄が、方向(31r)へ、選択フィールド(31b)が設定フィールド(35a)に一致するまで移動されることによって、ユーザーへ知られるようにすることが出来る。もし表示パネル(3)が、この置き換え後に全系列を同じ順番に表示するための十分なスペースを提供できなければ、選択フィールドは例えば回転様式で表示されうる。この場合には、新たな順番は、(31e、31a、31b、31c、31d)である。
【0066】
ここで記載された実施態様においては、設定フィールド(35a、35d、35e)が、(選択されていない)選択フィールドに比べて強調されたコントラストで表示されている。この仕方で、どの設定が選択されたかがユーザーにとって一目で明瞭である。これは、示された表示において、設定フィールド(35a、35d、35e)が、収集フィールド(35)を貫いて延在するところの接続要素(39)上に配置されることによって一層明瞭になる。接続要素(39)は、細長い要素として、ここでは直線部分を有する曲線の形状で示されている。ある時、それは、流れる曲線、または線の代わりにチューブとして示されうる。
【0067】
本実施態様においては、図示された接続要素(39)が、収集フィールドから調製後の飲料を注ぐための飲料出口(64)の方向に延在している。この接続要素(39)は、収集フィールド(35)と飲料出口(54)との間の相互関係を明瞭にしている。もし2以上の飲料出口がある場合には、ビーカーまたはカップが置かれるべき場所がこの仕方で指示されうる。
【0068】
飲料の調製を開始するための起動フィールド(36)は、収集フィールド(35)と、飲料出口(64)へ延在しているところの接続要素(39)の端点(39e)との間の接続要素(39)上に置かれている。
【0069】
図7は、図6の実施態様の変形を示している。この変形においては、収集フィールド(35)および接続要素(39)は、垂直方向に延在している。選択フィールドの系列(31)は、設定フィールド(35a、35d、35e)と結びついている。選択フィールド、例えば(31a)から(31e)までは、水平方向に相互に隣合わせに配置される。各設定フィールド(例えば(35d))に対応する選択フィールド(例えば(32b))は、現時点で有効な設定を反映している。
【0070】
図8は、図6の実施態様における表示パネル(3)の可能な表示を示している。
【0071】
本表示における主要な構成要素は、点線の箱によって指示されている。
【0072】
参照番号30は、メインメニューである。個別の選択フィールドにおいて、以下のような任意的選択肢がユーザーに示される。「目を覚ましたい」「私のために無作為選択にせよ」「私の飲料を定義したい」「リラックスしたい」。
【0073】
選択フィールドの第2列(31)は、5種類の飲料、「水」「エスプレッソ」「クリームコーヒー」「カプチーノ」および「ラテマッキアート」からの選択を提供する。
【0074】
選択フィールドの第3列(参照番号はない)は、調製されるべき飲料の温度、すなわち温または冷の選択を提供する。
【0075】
選択フィールドの第4列(これも参照番号はない)は、コーヒーが飲料として選択されたとき、このコーヒーの強さのオプションを提供する。
【0076】
選択フィールドの第5列(33)は、調製されるべき飲料に香りを添加する可能性を提供する。
【0077】
第3の実施態様が、図9A、9B、9Cおよび図10に基づいて以下に記載される。
【0078】
別の実施態様におけるように、制御ユニット(図示されない)は、表示パネル(3)および該表示パネル上の透明接触感応型パネルの形態の入力手段(4)を有し、該入力手段は、ユーザーが表示パネル(3)に表示された画像要素を指定することにより、調製されるべき飲料のための処方を複数の処方から選択することを可能にする。制御ユニットは、つぎに、ユーザーによって与えられた指示に対する視覚的に見うる反応を表示パネル(3)によって表示するための、および自動装置の調製ユニット(6)を制御するための操作ユニット(図示されない)を有している。これらの側面は、図1および2を参照して既に記載されているので、ここでは触れない。
【0079】
図9Aは、記載された第3の実施態様における表示パネル(3)の表示を概略的に示している。本実施態様においては、表示パネル(3)は、階層的に相互関連された選択フィールド(8、81、82、83等)を有し、該選択フィールドは、調製されるべき飲料のための処方の表示である。選択フィールドは、少なくとも1つの第1(最高位)レベルの選択フィールド(8)および少なくとも2つの第2(より低位)レベルの選択フィールド(ここでは、選択フィールド(81、82、83)である)を備えている。各々のより低位ランクの選択フィールドは、関連したより高位ランクの選択フィールドによって特定された処方のさらなる詳細を示す。
【0080】
図示された実施態様においては、最高位レベルの選択フィールド(8)は、包括的な仕様「飲料」の表示である。階層的に直接下位の選択フィールド(81、82、83)は、飲料の基本組成物、例えば、「カプチーノ」「ラテマッキアート」「クリームコーヒー」を示し、そしてそれ故に更なる詳細を示す。これら階層的に直接下位の選択フィールド(81、82、83)の各々は、次に、階層的に直接下位の選択フィールドを有している。選択フィールド(81)は、階層的に直接下位の選択フィールド(811、812、813)を有している。選択フィールド(82)は、階層的に直接下位の選択フィールド(821、822、823)を有し、そして選択フィールド(83)は、階層的に直接下位の選択フィールド(831、832、833)を有している。階層的に最下位の選択フィールドは、例えば、砂糖または香りの添加の表示である。
【0081】
選択フィールドは、表示パネルにより画像要素で表示されうる。この図面および次の図面においては、視覚化された画像要素は実線部分で示され、そして隠された画像要素は点線部分で示される。示された表示においては、したがって、画像要素(8A)を伴う最高位レベルの選択フィールド(8)のみが表示される。例えば、画像要素(8A)は、装置の使用の準備が整ったサインとして永続的に表示されうるか、またはユーザーが装置に接近した時に、または別の仕方、例えば音響信号で若しくはキーを押すことによって装置を起動する時に表示されうる。
【0082】
ユーザーが画像要素(8A)によって表示された最高位レベルの選択フィールド(8)を指定した後、制御ユニットは、表示パネル(3)が直接下位にランクされた選択フィールド(81、82、83)を表示するようにする。このことは、図9Bに示されている。さらに制御ユニットは、表示パネルが、何らかの関連した上位レベルの選択フィールドならびに指定された選択フィールド(8)を表示し続けるようにする。この場合には、選択フィールド(8)は、階層的には最高位の選択フィールドであり、そしてしたがって、この選択フィールド(8)に関連した階層的により高位レベルの選択フィールドはない。直接低位ランクの選択フィールド(81、82、83)は、様々な基本構成要素、例えば「カプチーノ」「ラテマッキアート」および「クリームコーヒー」の選択を可能にする。ユーザーが、選択フィールド(81、82、83)の1つ、例えば(83)を指定した後、図9Cに示されたような状態が生じる。ここで、制御ユニットは、表示パネル(3)が、既に表示されている階層的に上位レベルの選択フィールドに加えて、指定された選択フィールド(83)に関連した、直接下位のランクの選択フィールド(831、832、833)を表示するようにする。ユーザーは、これら階層的により下位の選択フィールド(831、832、833)の1つを指定することによって、調製されるべき飲料の仕様を今、完成することが出来る。1実施態様においては、この実施態様は、指定の飲料の調製を即刻開始するように導く。別の実施態様においては、例えば、起動フィールドの指定による、ユーザーの別の確認が必要とされる。
【0083】
図示された実施態様においては、選択フィールド(83)の選択後に、これによって除外された選択肢(選択フィールド(81および82))が、そのまま表示される。ここで、これは、分枝(81A、82A)(該分枝は、これら選択フィールド(81、82)に画像要素を形成する)が省略されて表示される場合である。1実施態様においては、ユーザーは、階層的に上位レベルの選択フィールド(8)を指定することによって、これら除外された選択フィールドの1つの選択をなおも可能にすることができる。
【0084】
図10は、典型的な表示を示している。ここにおいては、表示パネルは、画像要素としての幹部(8A)によって階層的に最高位の選択フィールド(8)を表示し、枝部(83A)によって階層的に直接下位の選択フィールド(83)を表示し、そして枝部(833A)によって階層的に最下位の選択フィールド(833)を表示している。
【0085】
図11は、制御ユニット(2)の第4の実施態様を有する飲料調製用自動装置(1)を示している。上に示された実施態様におけると同様、制御ユニット(2)は、表示パネル(3)および入力手段(4)を有し、該入力手段(4)は、ユーザーが、表示パネルに表示された画像要素を指定することによって、調製されるべき飲料についての処方を複数の処方の中から選択できるようにする。また、制御ユニット(2)は、ユーザーによって与えられた指示に対する視覚的に見うる反応を表示パネル(3)によって表示するための、および自動装置の調製ユニット(6)を制御するための操作ユニット(5)を有している。運転中、表示パネル(3)は、選択フィールド(91、92、93)に各々対応するところの複数の画像要素(91A、92A、93A)を表示している。図示された例としての実施態様においては、3つの選択フィールドがある。実際には、選択フィールドの数は、例えば2から30の範囲に広く広がりうる。制御ユニット(2)は、時間を確定するためのクロックユニット(20)を備えており、調製されるべき飲料についての処方は、選択フィールドの選択と該クロックユニット(20)によって確定された時間とを組み合わせて決定される。
【0086】
可能性のある実施態様が、図12に概略的に示されている。図示されたこの実施態様においては、個別のユーザーのために3つの選択フィールド(91、92、93)がある。選択フィールド(91、92、93)の指定は、夫々、信号(S91、S92、S93)の発生をもたらす。クロックユニット(20)は、1日の時刻に依存して信号(St1、St2、St3、St4)を生成する。10時までの第1の日毎の期間においては、例えば信号(St1)が生成される。10時から13時までの第2の日毎の期間においては、例えば信号(St2)が生成される。13時から16時までの第3の日毎の期間においては、例えば信号(St3)が生成され、そして16時以降の第4の日毎の期間においては、例えば信号(St4)が生成される。メモリー(22)において、調製されるべき飲料の処方が、生成された信号(S91、S92またはS93)(これは選択フィールド(91、92または93)の選択およびクロックユニット(20)によって生成された信号を表す)に依存する位置で参照される。検索された処方に依存するところの制御信号(Sc)の助けにより、調製ユニット(6)はその結果制御される。
【0087】
図示された実施態様においては、選択フィールド(91)に関連ある人は、調製されるべき飲料、すなわち「ブラックコーヒー」「ブラックコーヒー」「紅茶」「スープ」に対する好みを、第1、第2、第3、第4の日毎の期間のために指定をしている。第2選択フィールド(92)に関連ある人は、異なる引き続く日毎の期間のために好み、すなわち「エスプレッソ」「紅茶」「紅茶」「スープ」を指定している。第3選択フィールド(92)に関連ある人は、1日の時間に無関係に、スープを除いて彼または彼女が飲みたいと思うものを指定している。
【0088】
日毎の期間が固定されることも日毎の期間が全てのユーザーにとって同じであることも、必ずしも必須ではない。
【0089】
図13は、別の実施形態を示しており、ここでは、リンクされたリスト中のユーザー毎に、自己選択された時間帯について、所望の処方が指定されている。選択フィールド(91)に関連したユーザーについて、例えば彼または彼女が、毎日8時15分から9時45分までの間にお茶を飲むこと、毎日9時45分から13時10分までの間にエスプレッソを飲むことが指示されている。この例においては、このユーザーはさらに、彼または彼女が13時10分から14時の間は何も飲みたくなく、14時以降はラテマッキアートのみを飲みたいことが指示されている。
【0090】
次に、選択フィールド(92)と関連した第2番目のユーザーは、彼または彼女がスープを飲む異なった第1時間帯(7時25分から14時30分までの間)を有する。
【0091】
選択フィールドが指定されたあと、指定された時刻における有効な処方が、関連しているリンクされたリスト内で検索され、そして制御信号(Sc)によって、調製ユニット(6)がこの処方で飲料を調製するように制御される。
【0092】
明瞭のために本記載においては、全ての選択フィールドは、ユーザー毎に自身の信号線(S91、S92、S93)を有することが仮定されてきた。当然ながら、選択フィールドの信号伝達はこの形態に限定されない。これ以外の任意の形態のデジタルまたはアナログ信号伝達も適切である。従来は、例えば、使用は複数の2値信号線を有するバスが使用されている。これにより、選択フィールドのどれが選択されたかが2値表示で指示されうる。
【0093】
或る環境においては、働く人の数が多すぎて、これらに関連した画像要素をディスプレイに同時に表示できないことがありうる。このような場合には、働く人達のグループ毎の、関連した画像要素を有するグループ選択フィールドが提供されうる。グループ選択フィールドが選択されたあと、このグループの関連した画像要素を伴う該選択フィールドが次に表示され、その後働く人毎の選択がなされうる。非常に多くの働く人々がいる環境においては、スーパーグループを備えることが可能であり、各スーパーグループは関連した画像要素を有するスーパーグループ選択フィールドを有し、そしてスーパーグループの選択は、それらに該当するグループの画像要素でグループ選択フィールドの表示をすることになる。このあと、次に、グループが選択され、それから働く人が選択されうる。
【0094】
図14は、制御ユニットの1の実用的な実施態様における表示パネルの表示を示している。本表示においては、表示パネルは、夫々の選択フィールド(91、92、93、・・)内に、装置のユーザーの12のポートレイトを表示している。選択フィールドの1つの指定の後、表示パネルは、表示フィールド(95)に、この時のこのユーザーのためにメモリー(22)内に記録された飲料を象徴的に表示し、その後この飲料が調製される。所望されるならば、確認フィールドを設計することによって、確認が求められうる。仮想的なスライド調整器(96、97)によって、任意選択的に飲料の強さとミルクの追加とが設定されうる。
【0095】
装置の操作ユニット(5)は、専用ハードウェアで、またはこの目的のためにプログラムされた一般信号プロセッサとして、実装されうる。しかし、プログラム可能なハードウェアと専用のハードウェアとの組合せも使われうる。少なくとも部分的にプログラム可能な操作ユニットの実装は、これに係るソフトウェアが、例えば、ユーザーとの対話を改善するために容易に置き換えられるという利点を有する。
【0096】
本発明は、実施例に基づいて詳細に示され、そして図面およびこれまでの記載により記述されたけれども、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。開示された典型的な実施態様とは別の態様は、本記載、図面および請求項に基づいて、請求された発明を実施する際に当業者によって理解され使用されうる。請求項においては、「備える」という用語は、他の要素またはステップを排除しない。「或る」あるいは「1つの」という不定冠詞は、複数を排除しない。単一のプロセッサまたはユニットは、実際には、請求項において述べられた異なる複数の要素の機能を実行できる。幾つかの機能が相互に異なる請求項において述べられているという単なる事実は、これらの特徴の好ましい組合せの可能性を排除するものではない。それ故に、例えば、制御ユニットの様々な実施態様が、望まれれば1つのかつ同じ装置において使われる。請求項の中の参照符号は、請求項の保護の範囲を限定しないものと理解される。
【符号の説明】
【0097】
1 飲料調製用自動装置
2 制御ユニット
3 表示パネル
4 入力手段
5 操作ユニット
6 調製ユニット
8 選択フィールド
30 メインメニュー
31 第1系列選択フィールド
33 第2系列選択フィールド
35 収集フィールド
35a〜e 設定フィールド
36 起動フィールド
39 接続要素
61 ホールダー
62 加熱ユニット
63 配量バルブ(63b、63c)
64 飲料出口



【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料調製用自動装置(1)のための制御ユニット(2)であって、該制御ユニット(2)は、表示パネル(3)と、ユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料についての処方を複数の処方から選択できるようにする入力手段(4)とを有しており、該制御ユニットは、さらに、ユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応を該表示パネル(3)によって表示するための、かつ該自動装置の調製ユニット(6)を制御するための、該表示パネル(3)が調製されるべき飲料の処方についての相互排他的な設定のための選択フィールド(31a、31b、31c)を有するという操作条件を備えている操作ユニット(5)を有しており、ここで、該制御ユニット(2)は、ユーザーが選択フィールドの1つ(31b)の指定を通して設定の1つを選択することを可能にし、少なくとも1つの設定フィールドを有する収集フィールド(35)が、選択された処方の設定を示し、そして指定されなかった選択フィールド(31a、31c)は可視かつ選択可能のままであり、そして該制御ユニットは、指定された選択フィールドから該収集フィールドへドラッグ移動を行うことによって、なされた選択をユーザーが確認することを可能にする、
上記制御ユニット(2)。
【請求項2】
該収集フィールド(35)は、単一の設定フィールドを有しており、該選択フィールドの1つ(31b)の指定は、当該選択フィールドに表示された設定の選択になり、そして該収集フィールドはユーザーによって構成された飲料の処方の指示を示す、請求項1に記載の制御ユニット。
【請求項3】
該選択された設定によって除外されるところの設定のための選択フィールドは、該選択された選択フィールドをそれるような仕方で表示される、請求項2に記載の制御ユニット。
【請求項4】
飲料調製用自動装置(1)のための制御ユニット(2)であって、該制御ユニット(2)は、表示パネル(3)と、ユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料についての処方を複数の処方から選択できるようにするところの入力手段(4)とを有しており、該制御ユニットは、さらに、ユーザーによって与えられた指定に対する視覚的に可視の反応を該表示パネル(3)によって表示するための、かつ該自動装置の調製ユニット(6)を制御するための、該表示パネル(3)が選択フィールド(91、92、93)と一致するところの複数の画像要素(91A、92A、93A)を表示するという操作条件を備える操作ユニット(5)を有しており、該制御ユニット(2)は、時間を規定するためのクロックユニット(20)を装備しており、そして調製されるべき飲料のための処方が、該選択フィールドの選択と該クロックユニット(20)によって規定された時間とによって連係して決定される、上記制御ユニット(2)。
【請求項5】
該表示パネル(3)は、操作中、該装置によって調製されるべき飲料の組成物の設定のためのメニューをさらに表示する、請求項4に記載の制御ユニット(2)。
【請求項6】
該表示パネル(3)は、操作中、さらに蓄積選択フィールド(ST1、ST2)を表示し、その指定が、ユーザーによって構成された飲料の処方を、メモリー(22)内に蓄積することになる、請求項5に記載の制御ユニット(2)。
【請求項7】
飲料調製用自動装置(1)のための制御ユニット(2)であって、該制御ユニット(2)は、表示パネル(3)と、ユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料についての処方を複数の処方から選択できるようにする入力手段(4)とを有しており、該制御ユニットは、さらに、ユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応を該表示パネル(3)によって表示するために、かつ該自動装置の調製ユニット(6)を制御するために、該表示パネル(3)が、調製されるべき飲料の処方の表示であるところの、相互に階層的に関連せられた複数の選択フィールドを有するという操作条件を備えている操作ユニット(5)を有しており、該選択フィールドは、第1の最高位レベルの少なくとも1つの選択フィールドおよび第2のより低位のレベルの少なくとも2つの選択フィールドを備えて、下位にランクされた各選択フィールドは、関連する上位にランクされた選択フィールドによって特定された処方の更なる仕様の表示であり、選択フィールドの指定後の該表示パネルは、該指定された選択フィールドの直接下位にランクされた、指定された選択フィールドと関連付けられた選択フィールドを表示する、上記制御ユニット(2)。
【請求項8】
選択フィールドの指定後の該表示パネルは、関連した上位のレベルの選択フィールドを同様に表示し続ける、請求項7に記載の制御ユニット。
【請求項9】
さらに、検出手段を有し、該検出手段は、ユーザーの存在を検出すると、階層的に最上位レベルの選択フィールドが表示されるようにする信号を配信する、請求項7に記載の制御ユニット。
【請求項10】
飲料調製用自動装置(1)のための制御ユニット(2)であって、該制御ユニット(2)は、表示パネル(3)と、ユーザーが該表示パネルに表示された画像要素を指定することによって調製されるべき飲料のための処方を複数の処方から選択できるようにする入力手段(4)とを有しており、該制御ユニットは、さらに、ユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応を該表示パネル(3)によって表示するために、かつ該自動装置の調製ユニット(6)を制御するために、該表示パネル(3)が調製されるべき飲料の処方のための相互排他的な設定のための選択フィールド(31a、31b、31c)を有するという操作条件を備えている操作ユニット(5)を有しており、該制御ユニット(2)は、ユーザーが選択フィールドの1つ(31b)の指定によって設定の1つを選択することを可能にし、少なくとも1つの設定フィールドを有する収集フィールド(35)が、選択された処方の設定を示し、そして指定されなかった選択フィールド(31a、31c)は可視かつ選択可能のままであり、該表示パネルは、調製されるべき飲料の処方のための相互に並列に並べられた設定フィールドを備えている細長い収集フィールドと、該収集フィールドに対して横断的にこれらの設定のための選択フィールドの関連した系列とを表示し、1の選択フィールドを指定することは、結果として、指定された選択フィールドに関連した設定フィールドの当該設定は、該選択フィールドに属する代替の設定で置き換えられ、そしてこの選択フィールドに表示された画像は、当該設定フィールドに表示されることをもたらす、上記制御ユニット(2)。
【請求項11】
該設定フィールドは、選択フィールドと比較して、強調されたコントラスト及び/又は明るさで表示される、請求項10に記載の制御ユニット。
【請求項12】
該設定フィールドは、該収集フィールドを通り抜けて延在するところの接続要素上に配置される、請求項10または11に記載の制御ユニット。
【請求項13】
表示された該接続要素は、収集フィールドから、調整後に飲料を注ぐための飲料出口の方向に延在する、請求項12に記載の制御ユニット。
【請求項14】
さらに、飲料の調製の開始のための起動フィールドを有し、該起動フィールドは、収集フィールドと飲料出口へ延在する該接続要素の端点との間の該接続要素上に置かれる、請求項13に記載の制御ユニット。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の制御ユニットを有する飲料調製用の自動装置。
【請求項16】
飲料調製用自動装置を制御するための方法であって、ユーザーは、表示された画像要素の指定によって、調製されるべき飲料の処方を複数の処方から選択することができ、ユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応が与えられ、選択フィールドが表示され、ユーザーは、選択フィールドの1つの指定によって処方の1つを選択することができ、少なくとも1つの選択フィールドを備えた収集フィールド内において、選択された処方の設定が表示され、そして、指定されなかった選択フィールドは可視かつ選択可能のままであり、そしてユーザーは、該指定された選択フィールドから該収集フィールドへドラッグ移動をすることによって、行った選択を確認することができる、上記方法。
【請求項17】
飲料調製用自動装置を制御するための方法であって、ユーザーは、表示された画像要素の指定によって、複数の処方から調製されるべき飲料の処方を選択することができ、ユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応が与えられ、選択フィールドが表示され、調製されるべき飲料の処方の表示であるところの、階層的に相互関連付けされた選択フィールドが表示され、選択フィールドに対応している複数の画像要素が表示され、調製されるべき飲料のための処方が、選択フィールドの選択と規定された時間とによって連係して決定される、上記方法。
【請求項18】
飲料調製用自動装置を制御するための方法であって、ユーザーは、表示された画像要素の指定によって、調製されるべき飲料の処方を複数の処方から選択することができ、ユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応が与えられ、選択フィールドが表示され、調製されるべき飲料の処方の表示であるところの、相互に階層的に関連せられた複数の選択フィールドが表示され、該選択フィールドは、第1の最高位のレベルの少なくとも1つの選択フィールドおよび第2のより低位のレベルの少なくとも2つの選択フィールドを備えて、より下位にランクされた各選択フィールドは、関連するより上位にランクされた選択フィールドによって特定された処方の更なる仕様の表示であり、そして選択フィールドの指定後の該表示パネルは、該指定された選択フィールドの直接下位にランクされ、指定された選択フィールドと関連させられた選択フィールドを表示する、上記方法。
【請求項19】
飲料調製用自動装置を制御するための方法であって、ユーザーは、表示された画像要素の指定によって、調製されるべき飲料の処方を複数の処方から選択することができ、ユーザーによって与えられた指定への視覚的に可視の反応が与えられ、選択フィールドが表示され、ユーザーは、選択フィールドの1つの指定によって処方の1つを選択することができ、少なくとも1つの選択フィールドを備えた収集フィールド内において、選択された処方の設定が表示され、そして、指定されなかった選択フィールドは可視かつ選択可能のままであり、細長い収集フィールドが、相互に並列に置かれた、調製されるべき飲料の処方のための設定フィールドを伴って表示され、そして該収集フィールドに対して横断的にこれらの設定のための選択フィールドの関連した系列を表示し、1の選択フィールドを指定することは、結果として、指定された選択フィールドに関連した設定フィールドの当該設定は、該選択フィールドに属する代替の設定で置き換えられ、そしてこの選択フィールドで表示された画像は、当該設定フィールドに表示される、上記方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2013−508227(P2013−508227A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534135(P2012−534135)
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【国際出願番号】PCT/NL2010/050663
【国際公開番号】WO2011/046428
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(512164779)コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. (28)
【Fターム(参考)】