説明

養毛用ドリンク液

【課題】 養毛並びに白髪を防止する為のドリンク液の提供。
【解決手段】 黒豆、オウレン、ショウガ、青梅、及び塩を加えて蜂蜜に漬けたドリンク液であって、上記材料の混合割合は、黒豆が2合〜3合、オウレンが20g〜30g、シォユガは20g〜30g、青梅は約一升(1500cc〜2000cc)とし、これらを約一升(1500cc〜2000cc)の蜂蜜に漬け、大さじ3杯の塩が加えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は養毛用ドリンク液に関するものであり、特に白髪を防止すると共に黒髪を育てる効果を有すドリンク液である。
【背景技術】
【0002】
今日、新たな養毛剤が次々と発売され、養毛剤の売れ行きは非常に大きなものと成っている。カツラを含めるならば1000億円市場とも言われている。このように現在では生活様式や食生活の変化、特に生活水準は大きく向上したが、仕事におけるストレスの影響などにより髪が薄くなり、又白髪が増える傾向にある。従って、このような背景を基にして養毛剤や育毛剤の業界は膨張し続けている。
【0003】
ところで、従来の養毛剤の成分を調べると、センブリエキスを含んでいる場合が多い。これは昔から胃薬として重宝がられている薬であるが、このセンブリエキスを頭皮に塗布することで毛乳頭への血行を盛んにし、毛母細胞の分裂を促進させる作用を持っている。又ニンニクエキスも上記センブリエキスと同じく皮膚の細かい血管を拡張して血行を盛んにし、細胞分裂を活性化させることが知られている。塩化カルプロニウムも上記センブリエキスやニンニクエキスと同じような作用をなすために、養毛剤の成分として含有する場合が多い。
【0004】
ペンタデカン酸グリセリドは休止期の毛乳頭にエネルギーを与えて発毛を促す為に使用されている。一方、女性ホルモンを配合した養毛剤も数多く知られている。血行障害と並んで脱毛や薄毛の原因に男性ホルモンが影響しているが、女性ホルモンを投与することで男性ホルモンの悪影響を排除する。これらの成分の他にヒノキチオール、ミニササニシキエキス、ビタミンE、ビタミンBなどを配合した養毛剤も数多く発売されている。
【0005】
一方、発毛効果を狙った養毛剤はこのように非常に多いが、白髪を防止すると共に、黒髪に変える為の養毛剤は比較的少ない。全面的な白髪は老化による生理的現象であるが、若白髪と部分的な白髪の多くは遺伝に影響することも多く、いずれにしても毛根先端にある色素細胞がメラニン色素の形成を中止し、毛髪内にメラニンを供給しないことによる。しかし、白髪を黒髪に変えることが非常に困難であり、効果的な治療方法は存在せず、一般に白くなった部分を染めているのが現状である。
【0006】
特開平10−194936号に係る「育毛剤」は、発毛、育毛、白髪防止、さらに白髪を黒髪化させる効果に優れ、人体に安全とされている。これは、風仙花アルコール抽出液の薬効成分を利用した育毛剤で、風仙花アルコール抽出液を毛髪に付けたり、飲むことで効果が得られる。
【0007】
特開平7−2677号に係る「口径育毛剤」は、頭皮機能を高め、脱毛を防止し、毛髪の発毛、成長、正常化を促すことが出来、脱毛防止、白髪防止、及び安全性に優れている。この口径育毛剤は、アルファーグルコシル化ルチンを含有するものである。
【特許文献1】特開平10−194936号に係る「育毛剤」
【特許文献2】特開平7−2677号に係る「口径育毛剤」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、従来の養毛剤には脱毛防止や薄毛防止としての効果は多少なりとあるが、上記特許文献の育毛剤であっても、満足のいくような白髪防止としての効果は得られない。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、脱毛防止や薄毛防止のみならず白髪を防止することが出来る養毛用ドリンク液を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る養毛剤は、黒豆、オウレン、ショウガ、蜂蜜、青梅、塩を材料として使用し、これを容器に漬けて作られる。ここで、上記材料の混合割合は黒豆が2合〜3合、オウレンが20g〜30g、シォユガは20g〜30g、蜂蜜は約一升(1500cc〜2000cc)、青梅は約一升(1500cc〜2000cc)、そして塩が大さじ3杯とする。ところで、上記青梅は一般に2つ割にして種を含んだままで使用する方が好ましくい。
【0010】
上記「オウレン」はキンポウゲ科の多年草であって、わが国の特産で山地林下に自生し、高さは約20cm程に成長し、早春には白色星形の小花が咲く。そして、オウレンの根を干したものは昔から健胃薬として使用されてきている。本発明では、このオウレンを養毛剤の主成分として用いている。
【0011】
健胃薬として作用するオウレンは胃の血行を良好にすることが出来、同時に皮膚の血行が向上する。元々、皮膚と胃は医学的にみた場合、それほどかけ離れた存在ではない。食道、胃、腸などの消化器官は、母親の胎内で身体が作られて行く初期の過程において、皮膚が内側にめくれ込んで形成されたものである。つまり、身体の表面を覆う皮膚と胃は、胎生学的にみると、幼くして生き別れた兄弟のようなものである。その証拠に、胃の調子が悪い時には皮膚がガサガサする。 本発明はオウレンの健胃作用を利用して、頭皮の血行を促進することを狙っている。
【発明の効果】
【0012】
本発明はオウレンを主成分とした服用液(ドリンク剤)であり、この液を飲むことで脱毛や薄毛を防止し、豊かな髪を育てることが出来る。該オウレンは胃腸薬としての薬効を備えているが、本発明はこのオウレンを主成分とした養毛剤である。オウレン及びショウガの皮膚の血行促進効果に、黒豆のアントシアニンが作用し、人によっては多少の違いはあるが、継続して服用するならば、結果として2〜3ヶ月でその効果が現れ、薄げは次第に剛くなり、また脱毛が減少し、特に白髪が少なくなると共に黒髪に変わる。すなわち、本発明の養毛用ドリンク液は従来の脱毛や薄毛防止のみならず白髪を防止することが出来、従って髪を染める必要がなくなる。
【実施例】
【0013】
本発明に係る養毛剤は、黒豆、オウレン、ショウガ、青梅、塩を材料として使用し、これらは蜂蜜を入れた容器に漬けて作られる。図1はオウレンを示したものであり、該オウレンはキンポウゲ科に属する多年草であって、日本国内では幅広く野生している。オウレンはアルカロイドを主成分トシ、ベルベリン含有量は4〜7%である。このほかにコプチシン、パルマチン、オウレニンなどを含有し、上記ベルベリンは苦味が強く、抗菌作用や健胃作用が知られている。
【0014】
本発明は上記オウレンの健胃作用に着目し、胃の血行促進効果と頭皮の血行促進の共通性を利用する為に、該オウレンを主成分としている。同じくショウガも食べることで身体の血行が促進され、頭皮の血行も促すことが出来る。その他の成分である蜂蜜や青梅は飲みやすくするための成分となる。
【0015】
上記材料の混合割合は黒豆が2合〜4合(好ましくは2合〜3合)、オウレンは20g〜40g(好ましくは20g〜30g)、シォユガは20g〜40g(好ましくは20g〜30g)、蜂蜜は約一升(1500cc〜2000cc)、青梅は約一升(1500cc〜2000cc)、そして塩が大さじ3杯とする。ところで、上記青梅は一般に2つ割にして種を含んだまま使用する方が好ましくい。そして、上記各材料は蜂蜜を入れた容器に漬けて作られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】オウレン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
養毛並びに白髪を防止する為の養毛剤であって、黒豆、オウレン、ショウガ、及び青梅を蜂蜜に漬けて塩を加えたドリンク液において、上記材料の混合割合は、黒豆が2合〜3合、オウレンが20g〜30g、シォユガは20g〜30g、青梅は約一升(1500cc〜2000cc)で割った状態の物が使用され、そしてこれらを約一升(1500cc〜2000cc)の蜂蜜に漬け、これに大さじ3杯の塩を加えたことを特徴とする養毛用ドリンク液。

【図1】
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【公開番号】特開2007−1913(P2007−1913A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−182753(P2005−182753)
【出願日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(594153421)
【Fターム(参考)】