餌容器
釣り人が使用するための餌容器であって、餌が入れられ得る、釣り糸に取り付け可能で、水との衝突で開く収納容器であって、その後端部でヒンジされる2つの収納部(10、11)を含む収納容器と、前記容器を開かせるように構成されるばね(15)と、前記2つの収納部の開きを制限するように構成される止め部材(19)とを含む餌容器を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣りをする際に水面の特定場所へ撒き餌を配置するための釣りの付属品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、釣り人は、水面の特定領域に魚を集め、餌に食いつかせるために、例えばこね粉に蛆を混ぜ込んだ餌用団子を作って、その特定領域へこれを投入していた。しかし、このこね粉そのものは給餌媒体ではなく、釣りをする場所へ、こね粉やその原料を持ち込まねばならず、また、こね粉とこれに混ぜ込まれたものを完全に分離できないこともあり得るため、どうしても無駄が多い。釣り糸の後端部に取り付け可能な、フィン付きの穴のあいた円筒形状の籠であって、その前端部が丸みを帯びた浮子を含み、後端部が開くものも知られている。餌をまとめて保持するマトリックスを使用しない、かかる籠やいかなる手段も、これらを使用すると、全ての餌が意図した場所に到達するわけではないという虞がある。
【0003】
本発明は、釣り人が釣りをしようとする際に、水面の所望位置へ撒き餌を配置する手段を提供する。
【0004】
特許出願の国際公開番号WO2009/098507は、本発明の技術分野において大きな進歩を示す餌容器について記載している。本発明は、この特許出願に記載された容器の改良発明に関する。
【発明の概要】
【0005】
本発明によれば、釣り人が使用する餌容器は、餌を入れることができ、釣り糸に取り付け可能で、水との衝突によって開くように構成された収納容器であって、その後端部でヒンジされている2つの収納部を含む収納容器と、容器を開くように構成されたばねと、2つの収納部の開きを制限するように構成された止め部材とを含む。2つの収納部は類似すること、つまり実質的に2つの類似した半分(two similar halves)であることが好ましい。
【0006】
収納容器の開きを概ね35°から55°の間に、好ましくは45°に制限することの価値は、このような開きであれば、餌が全部撒かれることを確実にするばかりでなく、釣り糸のからみやもつれを回避し、容器内に溜まる水を最小化する制御された方法で容器を再び巻き取ることが容易になる点である。これにより、収納容器が水面でアクアプレーンに乗り、巻き取り作業が、乱れることなく比較的円滑に行われ得る。このことは、本発明により、容器の収納部を外側へ開かせるばねと、さらなる開きを防止する止め部材とによって、容器の収納部はある程度厳格に所定の角度に開いた状態を維持するという事実によって補強される。このように円滑な巻き取りが可能になることは、巻き取り作業が迅速になることをも意味するため、撒き餌を撒く時間と最終的に釣り糸を投入する時間との間が最短化されるが、これは、動く水中で釣りをするうえで特に重要である。
【0007】
止め部材を組み込むことに加えて、収納容器の後部から釣り人の釣り糸に取り付けるための取り付け部材へと延伸する比較的堅固なアームを組み込むと、容器の巻き取り作業の円滑化の一助となり得ることが見出された。この取り付け部材の長さは40mmから60mmのオーダーとすることができる。ヒンジに取り付けられることによって、ヒンジが平面を占める場合よりも、ヒンジ周囲の角の動きの自由度が高まり、有利である。一般的には、ヒンジ周囲の角の自由度は40°であるが、ヒンジが平面を占める場合は、10°以下である。
【0008】
この場合において、釣り作業における本発明による容器の使用の好ましい実施形態は、以下のことを含む旨が理解されるだろう。
1. 釣りをすると決めた水面の地点に目印となる浮子を投入する。
2. 目印となる浮子のある領域に対して最終的な餌付の釣り針をつけた1本または複数の釣竿を振る。
3. 餌の入った容器を目印となる浮子の領域に投入し、水との衝突で容器が開き、その領域に餌がばら撒かれるので、この開いた容器を巻き取る。
4. 魚が食いつくのを待つ!
【0009】
しかし、最終的な餌が、所定の釣り地点に到着する前に釣り針から外れてしまいそうな状況では、餌付の釣り針は、撒き餌の分散と餌付の釣り針の配置とが同時に行われ得るように、餌容器内に収納される構成をとり得る。かかる状況に対して、餌容器は、おそらくは浮子チャンバにより、魚による食いつきを示すための浮子として機能するために、内蔵されたり、取り外し可能に取り付けられたりする構成とし得る。このような場合、取り付けアームは、浮子として構成され、着色され得る。
【0010】
本発明の好ましい実施形態において、容器は、空気力学の原理を応用した涙滴、飛行船または防空気球の形状であり、ばね付きのプランジャーが容器のネック端部の1つの本体半分に搭載され、かかるプランジャーがもう一方の本体半分の戻り止めと係合するように構成された留め金を組み込んで、これにより、容器が水に当たるとプランジャーが駆動して、戻り止めから留め金を外す。
【0011】
戻り止め/留め金の構造は、ごく僅かな力のみで開くことが好ましい。言い換えれば、釣り糸を投入している間、容器は閉じたままだが、たとえプランジャー自体が水と殆ど接触していなくとも、水との衝突で勢いよく開くのが好ましい。即ち、プランジャーがなくても、ヘヤスプリングの作用によって、水との衝突により生じた衝撃力のみによって容器が開くようにすることができる。釣り糸を投入前、投入中の状況と、水との衝突が生じた状況との差別化は、水と衝突したときに2つの部分も互いに衝撃を及ぼしあうように、静置状態及び釣り糸を投入している最中に閉じた状態で、例えば0.1mmから0.5mmと僅かに分離して配置された本体の2つの部分によって補助され得る。
【0012】
特に適した構成において、1つの収納容器の半分は、ばね付プランジャーを有するプランジャー保持部を搭載したバルクヘッドを有し、留め金を有するプランジャーは、もう一方の収納容器の半分に形成された戻り止めと係合するように構成され、2つの収納容器の半分は、プランジャーが容器の先端部やネック端部に連続体を形成する方向に開口部を伴って形成される。バルクヘッドは、ブラケットによって補強され得るが、かかるブラケットが形成される収納容器の半分の形状を保持する一助としても機能することが有利であり、また、その内周を通って、もう一方の収納容器の半分の内部と実質的に接触して形成されていることから、撒き餌がプランジャーの目詰まりを起こすことを抑えるのは勿論のこと、ある程度、もう一方の収納容器の半分の形状を保持する機能を果たすことが有利である。
【0013】
容器の後端部または末端部に、容器を開くためにヒンジされた適切なフィンがあることが有利である。
【0014】
止め部材は、2つの収納部の各々の後部に形成された1対の協働する部材を含み得る。これらは、ヒンジが形成され得るところを横切ったフィンの後縁部に形成されるのが好ましい。また、これらは、上記の比較的堅固な取り付けアームに隣接して配置され、これにより、容器の開きが制限されるのが好ましい。
【0015】
収納容器を衝撃によって開かせる、例えばプランジャー手段や戻り止め手段などの手段は、異なる衝撃の状況または磨耗及びばねの弛緩などに応じて調整可能とすることができる。プランジャーは、異なる高さの2以上の戻り止めの位置間で、その戻り止めが可変であっても、回転可能とすることができる。この目的のために、プランジャーは、それが回転されやすくするための溝部や突起部などの部分を組み込むことができる。実際、かかる手段は調整可能で、例えば、運搬中に容器が開かないようにロックするような構成へと調整可能である。
【0016】
ばね付プランジャーを使用する場合、洗浄、置換または調節の目的で、ばねとプランジャーを取り外し可能にするため、ばねは、容器から取り外し可能な最上層の部材に対して作用するように構成され得る。
【0017】
本発明のその他の実施形態によれば、収納容器は、これによって留め金手段が収納容器を閉じた状態に保持しつつ、水と衝突すると、重りが継続して移動して、収納容器から留め金が外れ、これによって収納容器が開くような、重りと一体化した留め金手段を有し得る。留め金手段と重りは、釣り糸を投入しているときに、留め金が収納容器を閉じた状態に維持するように、釣り糸に取り付けられ得る。この目的のために、または、釣り糸に留め金を取り付ける他の実施形態として、留め金は、例えば、戻り止めやマグネットなどの、収納容器と緩やかに係合する何らかの手段を含み得る。その他の実施形態として、留め金手段と重りは、弾性部材などのばね手段によって、閉じた構成で保持され得る。収納容器の開きが所望されるまで留め金を係合しておくその他の方法は、釣り糸、またはその延長が、留め金に取り付けたループ周囲を周り、その後、収納容器部材の近位端と隣接した箇所でしっかり固定され、閉じた位置で留め金を保持する際に、釣り糸による機械的な有利性を倍増させることである。
【0018】
収納容器の形状は、釣り糸を投入する力が作用して、餌が収納容器を開くような場合、留め金手段は、これに抵抗するように調整され得る。留め金手段は、例えば、異なる餌の荷重に応じて調整可能に構成され得る。したがって、留め金の強度を調整するために、おそらく視認可能な附属品として目盛りの付いたスクリュー手段が組み込まれ得る。これにより、例えば、ばねの荷重やマグネットの形状を互いに調整することができる。
【0019】
水との衝突によって収納容器が勢いよく開くことを達成する手段の中には、フィン、適切に配置された浮子装置またはチャンバ、ばね手段、及び収納容器またはその部分を速やかに溶解する材料で構成することがある。これらのうちの1つまたは組み合わせが、魚釣りの所定の形式に適している。フィンが使用される場合、これらは鋭角にて外側に広げられ、それらの表面が水に当たって収納部材を離すようになされ得る。フィンは、その領域に留め金がある場合は、留め金をまたいで配置され、摩擦手段によって留め金を軽く保持し得る。
【0020】
一般的には、収納容器の縦軸に対するフィンの角度は、25°から55°とすることができ、おそらく、45°が最適である。フィンは取り替え可能であり、その大きさと形状は、様々な釣り糸や状況に適合するように調整可能である。
【0021】
フィンの原理は、収納部材の端部に向かう適切な反射面によって構成され、または支援され得る。これは、収納容器の内容物を全部排出することを妨げる場合には望ましくないかもしれない。しかし、収納容器の隣接する体積が、安定化や浮子の目的のために要求されるかもしれない。実際に、1つまたは複数の収納部材の遠位端にコンパートメントが形成されることができ、その中に、要求に応じて、安定化や浮子の材料が配置され得る。したがって、収納容器は、おそらくは発泡体などの浮子チャンバを1つの部材の遠位端に組み込むことによって、及び、おそらくは適切な安定化手段を別の部材の遠位端に組み込むことによって、収納容器が開いた後、浮子としての役割を果たすように構成され得る。
【0022】
収納容器を餌で充填するのは、コンパートメント部材がロックされた後、またはその後、少なくとも完了したときが好適であろう。この目的のために、収納部材の1つは、充填手段を組み込むことができる。一般的には、充填手段は、スライド式の蓋によって覆うことができる開口部を収納部材中に含み得る。容器を投入する際に蓋が閉まった状態を保持するために、スライド式蓋は、収納容器の近位端に向かって開口するのが好ましい。
【0023】
魚釣りの関連で、容器として適した寸法は、その長さが最長30cmで、アスペクト比が2対1から約6対1である。好ましい実施形態は、長さ17cmで幅6.5cmである。本発明による容器は、通常、その垂直断面が円形である。
【0024】
収納部材は、金型成形のプラスチック材料から製造され得る。一般に、収納容器本体部は、ポリプロピレンで製造されることができ、ばねは、ばね鋼から製造されることができる。プランジャーは、硬い一方で水による耐劣化性も有するアセトールから形成され得る。
【0025】
強度及び耐久性の観点から、ヒンジはフィンの後縁部に形成された穴(トンネル)部分と、穴を通る軸部分とを含むことが好ましい。軸部分は、釣り糸取り付け部材が収納容器を開けるばねとつながり、かつ、各フィンのヒンジが個別である場合に、組み立てを容易にし得るが、釣り糸取り付け部材と収納容器を開けるばねとを支持する。
【0026】
容器の色は重要となり得る。温暖な地域では、歪んだり、触ると熱すぎたりする場合に、容器を黒色とすることは、適切でない場合がある。別の地域では、黒色やその他緑色、青色、赤色などの濃い色が適している場合もある。温暖な環境では、白色や薄い色が好ましい場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明による容器を添付の図面を参照しながら、これらを例として説明する。
【図1】図1は、閉じた形状における撒き餌容器の側面図である。
【図2】図2は、開いた形状における撒き餌容器の側面図である。
【図3】図3は、容器を開けるばねを表したものである。
【図4】図4は、釣り糸取り付けバーを表したものである。
【図5】図5は、容器のネック端部の断面図である。
【図6】図6は、容器のネック端部の分解図である。
【図7】図7は、浮子を組み込んだ容器の図である。
【図8】図8は、1つの本体部材におけるプランジャー保持部と支点機構の図である。
【図9】図9は、その他の本体部材における戻り止め機構の図である。
【図10a】図10aは、プランジャー保持部の側面図である。
【図10b】図10bは、プランジャー保持部の平面図である。
【図11a】図11aは、容器をロックする機構を表す。
【図11b】図11bは、容器をロックする機構を表す。
【発明の詳細な説明】
【0028】
図1から6及び図6、9及び10に示すように、容器は、近位端または後端部で安定化フィンの半分13の上に形成されたヒンジ12によって互いに付着し、対になって餌を収容する空洞をなす2つの収納容器の半分10、11を含む、涙滴形状の収納容器を含む。収納容器の半分10、11の各々は、フィン13を横断して安定化フィン14をさらに担持する。
【0029】
ばね15は、収納容器の後端部に適合され、収納容器の半分10、11を開くように形成される。図3に示すように、ばね15は、収納容器の半分10、11と係合するために外端部15bでかぎ形に曲がり、取り付けリング15cを形成するために内端部で輪にして巻かれた2つのアーム15aを含む。
【0030】
図4に示す釣り糸取り付けバー16は、その前端部にばね係合フック16aを、その後端部に釣り糸係合フック16bを有する。
【0031】
ゴム製の外装部材17、18は、ばね取り付けリング15cとバー16とを覆い、外装部材17は、釣り糸に取り付けるためのフック16bをむき出しにし、解放に際して釣り糸への取り付けを覆って取り付けを保持するために変形可能である。
【0032】
収納容器が開く際に外装部材18と隣接し、これによって開きが約45°を超えないようにするために形成された止め部材19を、フィン14の後縁部は各々担持する。
【0033】
図1に示すように、閉じた構成の静止状態において、2つの半分10と11とは約0.2mm離れている。このことは、接触面積の増大と、戻り止めとプランジャーとの間の圧力の増大により、容器を閉じた状態に維持する助けとなる。
【0034】
この容器の開口は、釣り糸投入後のプランジャーの水との衝突によってもたらされる。したがって、図5に示すように、収納容器の遠位端またはネック端部において、本体半分11は、ブラケット21によって補強されたバルクヘッド20を担持し、その上の中心にプランジャー保持部22が搭載される。プランジャー保持部22は、ばね24によって前方に駆動されるように構成されたプランジャー23を担持する。プランジャー23は、収納容器半分11の上のショルダー部26の上で旋回するように構成されたフランジ25と、収納容器半分10の上に形成された戻り止め28と係合するように構成されたラッチ27とを有する。図示の如く、2つの収納容器半分10、11の遠位端、ネック端部、先端部は、プランジャー23が連続体を形成する開口部を伴って形成される。
【0035】
本発明の実施形態の使用において、開いた餌容器の本体半分11は餌で満たされ、その後、2つの本体半分10、11がパチンと閉まる。即ち、ヒンジ12は、容器を閉めた状態に維持するために戻り止め28と係合するラッチ27とばね15の力に抵抗して閉まる。取り付けがなされていない場合は、容器は、その後端部で前方に押し出された釣り糸リンク16b、外装部材17を介して釣り糸に取り付けられる。
【0036】
その後、釣り糸が投入されると、水と接触して2つの収納容器半分10、11は、一緒に動く一方で、同時にプランジャー23が、ばね24に対して収納容器半分10、11の中に押し出され、戻り止め28からラッチ27を解放する。すると、ばね15が収納容器半分10、11を引き離して餌が容器から落ちるようにする。収納容器は、外装部材18に隣接した止め部19によって開きが約45°を超えないようにされる。この状態の後、釣り人は、開いた容器を巻き取ることができる。容器の45°開いた構造と、釣り糸取り付けアームの長さとが協働して、作業中、引きずりが少ない、乱れの無い巻き取りを確実にし、釣り糸のもつれを最小化する。
【0037】
プランジャー保持部22の詳細を図10a、10bに示す。プランジャー保持部22は、バルクヘッド20に隣接するフランジ22aと、空洞のあるプランジャーの軸を受けるための突起部22bと、つまみ部22cとを含む。フランジ22aは、2つの対向する平坦な縁部22dと、2つの丸みを帯びた対向する縁部22eとを有する。丸みを帯びた縁部22eの1つは、プランジャー保持部22の望ましくない回転を妨げるように構成された2つの止め部22fを担持する。
【0038】
図8は、プランジャー保持部22が取り外し可能にバルクヘッド20に保持された配置を示す。ブラケット21は、フランジ80を担持し、その下には、プランジャー保持部22の、平坦な縁部22dではなく、丸みを帯びた縁部22eが捕らえられ得る。このように、プランジャー保持部22を回転させると、プランジャー保持部22を捕らえ、解放する動作が交互に行われる。プランジャー保持部22を解放すると、本体半分10からばね24とプランジャー23との両方が自由になる。
【0039】
図6に示すように、プランジャー23のアームは、互いに異なっている。フランジ25は、その間にくぼみ25aを有する2つの歯部を有する一方で、ラッチ27は単一の歯部を有する。図8は、くぼみ25aを受けるためのショルダー部26からの突出部26aとプランジャー23の適切なアームを受けるためのバルクヘッド20に従ったガイド部20aとを示す。プランジャー23の前面は、ユーザがプランジャーを回転できるようにするための十字形の刻み目23aを有する。解放動作において要求される繊細さが得られるように、ばねの剛性等とともに、ラッチ27と戻り止め28の表面の角度と、それらの面積及び質感とが決定されることが理解されるだろう。しかし、これらの特別な構成とは関係なく、180°の回転がなされた場合に、容器の開口が若干困難になるように、プランジャー23が形成される。図9は、本体半分11における戻り止め28の位置を示す。また、図9は、(図1にも示すように)ブラケット11aを示すが、かかるブラケット11aは、容器の半分11の形状を維持する役割を果たし、また、餌が容器の作動部と接近しないようにする役割を果たす。
【0040】
図11a、11bは、図1から6及び図8から10を参照して、本明細書に記載される実施形態の別の構成、即ち、各々が容器の軸の周囲を僅かに異なる角度で設定された2つの異なる戻り止め28及び28aを示す。戻り止め28は、使用中の衝撃に際して容器を開くためのものである。戻り止め28aは、プランジャー23を数度回転させた後、プランジャーのラッチ27によって交互に係合されることができ、運搬中、容器を閉じた状態に維持する役割を果たす。
【0041】
図7は、浮子としての役割を果たし、最終的な餌付きの魚釣り用糸70と一体化した状態を維持するために構成された別の容器を示す。その他の図示したものと同様の部分には、同様の符号を付す。2つの半分10、11は、その先端部に浮子チャンバ71を有し、2つの半分10と11との間の比較的堅固なリンクアームは、浮子72である。釣り糸70は、2つの止め部を担持し、そのうちの1つ(70a)は、針めど16bの下流にあり、もう1つ(70b)は、針めど16bの上流にある。止め部70aは、釣り糸投入時には針めど16bと隣接し、止め部70bは、フック配置後、針めど16bと隣接する。この実施形態における針めど16bは、格納可能なゴム製の外装部材とともにつるされ、一体化されることが望ましくない場合は、ばねとして形成され得る。この実施形態は、配置中に釣り糸から簡単に外れる虞がある餌を使用する時、特に有用である。このような状況において、釣り糸のつるされた部分は、釣り糸を投入している時に容器内にしまい込むことができる。
【0042】
本実施形態において、浮子70は、浮力のあるプラスチック製材料で、例えば一体成形として構成され得る。本実施形態のその他の態様として、釣り糸に取り付ける針めど16bは、浮子70の外端部ではなく、その長さの中間や、その底部においても配置され得る。
【0043】
一般的に、上記の実施形態の容器は、長さ17cmで最大幅は6.5cmである。したがって、図1は、釣り糸取り付けアームが長さ約6.5cmで、ほぼ実物大の容器を示している。この餌容器は、ポリプロピレンにおいて成形され、プランジャーは、アセトールから形成され、ばね15とアーム17は、ばね鋼から形成される。その他の実施形態の容器は、長さ約11cmで幅4cmである。
【0044】
一般的な使用手順は以下のとおりである。
1. 釣りをすると決めた水面の地点に目印となる浮子を投入する。
2. 目印となる浮子のある領域に対して最終的な餌付の釣り針をつけた1本または複数の釣竿を振る。
3. 餌の入った容器を目印となる浮子の領域に投入し、水の衝突で容器が開き、その領域に餌がばら撒かれるので、この開いた容器を巻き取る。
4. 魚が食いつくのを待つ!
【0045】
このようにして17cmの容器を使用する時は、4ポンドから5ポンド(2kgから2.5kg)の試験曲線(t−c)を有する竿を使用することが一般的であろう。長さ10cmから11cmの容器用には、3ポンド(1.5kg)の試験曲線を有する竿が使用され得る。
【0046】
別の実施形態において、容器はプランジャー及び留め金部材を有さず、これに一体化するばねと戻り止めが、水面に容器が触れた衝撃によって発生した衝撃波を感知して開くように構成される。即ち、所謂振動トリップ(vibration trip)によって容器が開くように、容器は必ずしもノーズ部分が最初に着水しなくてもよいということである。
【0047】
1.0ニュートンから1.5ニュートンの力のばね24によって、深さ1.5mmのラッチ27は、通常プランジャー23の使用が必要なことが確認された。1.0ニュートンの力のばね24と結合した深さ1mmのラッチ27は、振動トリップ毎に容器を開けることが可能になる。
【0048】
振動トリップを利用して開く容器は、その後部に留め金/戻り止めを伴って構成されることができ、ネック端部にプランジャーなどを有しないようにすることができる。かかる構成は、容器からの餌の排出を改良し得る。
【0049】
上記の任意の実施形態において、これを通って、収納部が閉じた状態で餌が充填される充填ハッチを組み込むことができる。ハッチはスライド式またはヒンジ式の戸によって閉じられ得る。
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣りをする際に水面の特定場所へ撒き餌を配置するための釣りの付属品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、釣り人は、水面の特定領域に魚を集め、餌に食いつかせるために、例えばこね粉に蛆を混ぜ込んだ餌用団子を作って、その特定領域へこれを投入していた。しかし、このこね粉そのものは給餌媒体ではなく、釣りをする場所へ、こね粉やその原料を持ち込まねばならず、また、こね粉とこれに混ぜ込まれたものを完全に分離できないこともあり得るため、どうしても無駄が多い。釣り糸の後端部に取り付け可能な、フィン付きの穴のあいた円筒形状の籠であって、その前端部が丸みを帯びた浮子を含み、後端部が開くものも知られている。餌をまとめて保持するマトリックスを使用しない、かかる籠やいかなる手段も、これらを使用すると、全ての餌が意図した場所に到達するわけではないという虞がある。
【0003】
本発明は、釣り人が釣りをしようとする際に、水面の所望位置へ撒き餌を配置する手段を提供する。
【0004】
特許出願の国際公開番号WO2009/098507は、本発明の技術分野において大きな進歩を示す餌容器について記載している。本発明は、この特許出願に記載された容器の改良発明に関する。
【発明の概要】
【0005】
本発明によれば、釣り人が使用する餌容器は、餌を入れることができ、釣り糸に取り付け可能で、水との衝突によって開くように構成された収納容器であって、その後端部でヒンジされている2つの収納部を含む収納容器と、容器を開くように構成されたばねと、2つの収納部の開きを制限するように構成された止め部材とを含む。2つの収納部は類似すること、つまり実質的に2つの類似した半分(two similar halves)であることが好ましい。
【0006】
収納容器の開きを概ね35°から55°の間に、好ましくは45°に制限することの価値は、このような開きであれば、餌が全部撒かれることを確実にするばかりでなく、釣り糸のからみやもつれを回避し、容器内に溜まる水を最小化する制御された方法で容器を再び巻き取ることが容易になる点である。これにより、収納容器が水面でアクアプレーンに乗り、巻き取り作業が、乱れることなく比較的円滑に行われ得る。このことは、本発明により、容器の収納部を外側へ開かせるばねと、さらなる開きを防止する止め部材とによって、容器の収納部はある程度厳格に所定の角度に開いた状態を維持するという事実によって補強される。このように円滑な巻き取りが可能になることは、巻き取り作業が迅速になることをも意味するため、撒き餌を撒く時間と最終的に釣り糸を投入する時間との間が最短化されるが、これは、動く水中で釣りをするうえで特に重要である。
【0007】
止め部材を組み込むことに加えて、収納容器の後部から釣り人の釣り糸に取り付けるための取り付け部材へと延伸する比較的堅固なアームを組み込むと、容器の巻き取り作業の円滑化の一助となり得ることが見出された。この取り付け部材の長さは40mmから60mmのオーダーとすることができる。ヒンジに取り付けられることによって、ヒンジが平面を占める場合よりも、ヒンジ周囲の角の動きの自由度が高まり、有利である。一般的には、ヒンジ周囲の角の自由度は40°であるが、ヒンジが平面を占める場合は、10°以下である。
【0008】
この場合において、釣り作業における本発明による容器の使用の好ましい実施形態は、以下のことを含む旨が理解されるだろう。
1. 釣りをすると決めた水面の地点に目印となる浮子を投入する。
2. 目印となる浮子のある領域に対して最終的な餌付の釣り針をつけた1本または複数の釣竿を振る。
3. 餌の入った容器を目印となる浮子の領域に投入し、水との衝突で容器が開き、その領域に餌がばら撒かれるので、この開いた容器を巻き取る。
4. 魚が食いつくのを待つ!
【0009】
しかし、最終的な餌が、所定の釣り地点に到着する前に釣り針から外れてしまいそうな状況では、餌付の釣り針は、撒き餌の分散と餌付の釣り針の配置とが同時に行われ得るように、餌容器内に収納される構成をとり得る。かかる状況に対して、餌容器は、おそらくは浮子チャンバにより、魚による食いつきを示すための浮子として機能するために、内蔵されたり、取り外し可能に取り付けられたりする構成とし得る。このような場合、取り付けアームは、浮子として構成され、着色され得る。
【0010】
本発明の好ましい実施形態において、容器は、空気力学の原理を応用した涙滴、飛行船または防空気球の形状であり、ばね付きのプランジャーが容器のネック端部の1つの本体半分に搭載され、かかるプランジャーがもう一方の本体半分の戻り止めと係合するように構成された留め金を組み込んで、これにより、容器が水に当たるとプランジャーが駆動して、戻り止めから留め金を外す。
【0011】
戻り止め/留め金の構造は、ごく僅かな力のみで開くことが好ましい。言い換えれば、釣り糸を投入している間、容器は閉じたままだが、たとえプランジャー自体が水と殆ど接触していなくとも、水との衝突で勢いよく開くのが好ましい。即ち、プランジャーがなくても、ヘヤスプリングの作用によって、水との衝突により生じた衝撃力のみによって容器が開くようにすることができる。釣り糸を投入前、投入中の状況と、水との衝突が生じた状況との差別化は、水と衝突したときに2つの部分も互いに衝撃を及ぼしあうように、静置状態及び釣り糸を投入している最中に閉じた状態で、例えば0.1mmから0.5mmと僅かに分離して配置された本体の2つの部分によって補助され得る。
【0012】
特に適した構成において、1つの収納容器の半分は、ばね付プランジャーを有するプランジャー保持部を搭載したバルクヘッドを有し、留め金を有するプランジャーは、もう一方の収納容器の半分に形成された戻り止めと係合するように構成され、2つの収納容器の半分は、プランジャーが容器の先端部やネック端部に連続体を形成する方向に開口部を伴って形成される。バルクヘッドは、ブラケットによって補強され得るが、かかるブラケットが形成される収納容器の半分の形状を保持する一助としても機能することが有利であり、また、その内周を通って、もう一方の収納容器の半分の内部と実質的に接触して形成されていることから、撒き餌がプランジャーの目詰まりを起こすことを抑えるのは勿論のこと、ある程度、もう一方の収納容器の半分の形状を保持する機能を果たすことが有利である。
【0013】
容器の後端部または末端部に、容器を開くためにヒンジされた適切なフィンがあることが有利である。
【0014】
止め部材は、2つの収納部の各々の後部に形成された1対の協働する部材を含み得る。これらは、ヒンジが形成され得るところを横切ったフィンの後縁部に形成されるのが好ましい。また、これらは、上記の比較的堅固な取り付けアームに隣接して配置され、これにより、容器の開きが制限されるのが好ましい。
【0015】
収納容器を衝撃によって開かせる、例えばプランジャー手段や戻り止め手段などの手段は、異なる衝撃の状況または磨耗及びばねの弛緩などに応じて調整可能とすることができる。プランジャーは、異なる高さの2以上の戻り止めの位置間で、その戻り止めが可変であっても、回転可能とすることができる。この目的のために、プランジャーは、それが回転されやすくするための溝部や突起部などの部分を組み込むことができる。実際、かかる手段は調整可能で、例えば、運搬中に容器が開かないようにロックするような構成へと調整可能である。
【0016】
ばね付プランジャーを使用する場合、洗浄、置換または調節の目的で、ばねとプランジャーを取り外し可能にするため、ばねは、容器から取り外し可能な最上層の部材に対して作用するように構成され得る。
【0017】
本発明のその他の実施形態によれば、収納容器は、これによって留め金手段が収納容器を閉じた状態に保持しつつ、水と衝突すると、重りが継続して移動して、収納容器から留め金が外れ、これによって収納容器が開くような、重りと一体化した留め金手段を有し得る。留め金手段と重りは、釣り糸を投入しているときに、留め金が収納容器を閉じた状態に維持するように、釣り糸に取り付けられ得る。この目的のために、または、釣り糸に留め金を取り付ける他の実施形態として、留め金は、例えば、戻り止めやマグネットなどの、収納容器と緩やかに係合する何らかの手段を含み得る。その他の実施形態として、留め金手段と重りは、弾性部材などのばね手段によって、閉じた構成で保持され得る。収納容器の開きが所望されるまで留め金を係合しておくその他の方法は、釣り糸、またはその延長が、留め金に取り付けたループ周囲を周り、その後、収納容器部材の近位端と隣接した箇所でしっかり固定され、閉じた位置で留め金を保持する際に、釣り糸による機械的な有利性を倍増させることである。
【0018】
収納容器の形状は、釣り糸を投入する力が作用して、餌が収納容器を開くような場合、留め金手段は、これに抵抗するように調整され得る。留め金手段は、例えば、異なる餌の荷重に応じて調整可能に構成され得る。したがって、留め金の強度を調整するために、おそらく視認可能な附属品として目盛りの付いたスクリュー手段が組み込まれ得る。これにより、例えば、ばねの荷重やマグネットの形状を互いに調整することができる。
【0019】
水との衝突によって収納容器が勢いよく開くことを達成する手段の中には、フィン、適切に配置された浮子装置またはチャンバ、ばね手段、及び収納容器またはその部分を速やかに溶解する材料で構成することがある。これらのうちの1つまたは組み合わせが、魚釣りの所定の形式に適している。フィンが使用される場合、これらは鋭角にて外側に広げられ、それらの表面が水に当たって収納部材を離すようになされ得る。フィンは、その領域に留め金がある場合は、留め金をまたいで配置され、摩擦手段によって留め金を軽く保持し得る。
【0020】
一般的には、収納容器の縦軸に対するフィンの角度は、25°から55°とすることができ、おそらく、45°が最適である。フィンは取り替え可能であり、その大きさと形状は、様々な釣り糸や状況に適合するように調整可能である。
【0021】
フィンの原理は、収納部材の端部に向かう適切な反射面によって構成され、または支援され得る。これは、収納容器の内容物を全部排出することを妨げる場合には望ましくないかもしれない。しかし、収納容器の隣接する体積が、安定化や浮子の目的のために要求されるかもしれない。実際に、1つまたは複数の収納部材の遠位端にコンパートメントが形成されることができ、その中に、要求に応じて、安定化や浮子の材料が配置され得る。したがって、収納容器は、おそらくは発泡体などの浮子チャンバを1つの部材の遠位端に組み込むことによって、及び、おそらくは適切な安定化手段を別の部材の遠位端に組み込むことによって、収納容器が開いた後、浮子としての役割を果たすように構成され得る。
【0022】
収納容器を餌で充填するのは、コンパートメント部材がロックされた後、またはその後、少なくとも完了したときが好適であろう。この目的のために、収納部材の1つは、充填手段を組み込むことができる。一般的には、充填手段は、スライド式の蓋によって覆うことができる開口部を収納部材中に含み得る。容器を投入する際に蓋が閉まった状態を保持するために、スライド式蓋は、収納容器の近位端に向かって開口するのが好ましい。
【0023】
魚釣りの関連で、容器として適した寸法は、その長さが最長30cmで、アスペクト比が2対1から約6対1である。好ましい実施形態は、長さ17cmで幅6.5cmである。本発明による容器は、通常、その垂直断面が円形である。
【0024】
収納部材は、金型成形のプラスチック材料から製造され得る。一般に、収納容器本体部は、ポリプロピレンで製造されることができ、ばねは、ばね鋼から製造されることができる。プランジャーは、硬い一方で水による耐劣化性も有するアセトールから形成され得る。
【0025】
強度及び耐久性の観点から、ヒンジはフィンの後縁部に形成された穴(トンネル)部分と、穴を通る軸部分とを含むことが好ましい。軸部分は、釣り糸取り付け部材が収納容器を開けるばねとつながり、かつ、各フィンのヒンジが個別である場合に、組み立てを容易にし得るが、釣り糸取り付け部材と収納容器を開けるばねとを支持する。
【0026】
容器の色は重要となり得る。温暖な地域では、歪んだり、触ると熱すぎたりする場合に、容器を黒色とすることは、適切でない場合がある。別の地域では、黒色やその他緑色、青色、赤色などの濃い色が適している場合もある。温暖な環境では、白色や薄い色が好ましい場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明による容器を添付の図面を参照しながら、これらを例として説明する。
【図1】図1は、閉じた形状における撒き餌容器の側面図である。
【図2】図2は、開いた形状における撒き餌容器の側面図である。
【図3】図3は、容器を開けるばねを表したものである。
【図4】図4は、釣り糸取り付けバーを表したものである。
【図5】図5は、容器のネック端部の断面図である。
【図6】図6は、容器のネック端部の分解図である。
【図7】図7は、浮子を組み込んだ容器の図である。
【図8】図8は、1つの本体部材におけるプランジャー保持部と支点機構の図である。
【図9】図9は、その他の本体部材における戻り止め機構の図である。
【図10a】図10aは、プランジャー保持部の側面図である。
【図10b】図10bは、プランジャー保持部の平面図である。
【図11a】図11aは、容器をロックする機構を表す。
【図11b】図11bは、容器をロックする機構を表す。
【発明の詳細な説明】
【0028】
図1から6及び図6、9及び10に示すように、容器は、近位端または後端部で安定化フィンの半分13の上に形成されたヒンジ12によって互いに付着し、対になって餌を収容する空洞をなす2つの収納容器の半分10、11を含む、涙滴形状の収納容器を含む。収納容器の半分10、11の各々は、フィン13を横断して安定化フィン14をさらに担持する。
【0029】
ばね15は、収納容器の後端部に適合され、収納容器の半分10、11を開くように形成される。図3に示すように、ばね15は、収納容器の半分10、11と係合するために外端部15bでかぎ形に曲がり、取り付けリング15cを形成するために内端部で輪にして巻かれた2つのアーム15aを含む。
【0030】
図4に示す釣り糸取り付けバー16は、その前端部にばね係合フック16aを、その後端部に釣り糸係合フック16bを有する。
【0031】
ゴム製の外装部材17、18は、ばね取り付けリング15cとバー16とを覆い、外装部材17は、釣り糸に取り付けるためのフック16bをむき出しにし、解放に際して釣り糸への取り付けを覆って取り付けを保持するために変形可能である。
【0032】
収納容器が開く際に外装部材18と隣接し、これによって開きが約45°を超えないようにするために形成された止め部材19を、フィン14の後縁部は各々担持する。
【0033】
図1に示すように、閉じた構成の静止状態において、2つの半分10と11とは約0.2mm離れている。このことは、接触面積の増大と、戻り止めとプランジャーとの間の圧力の増大により、容器を閉じた状態に維持する助けとなる。
【0034】
この容器の開口は、釣り糸投入後のプランジャーの水との衝突によってもたらされる。したがって、図5に示すように、収納容器の遠位端またはネック端部において、本体半分11は、ブラケット21によって補強されたバルクヘッド20を担持し、その上の中心にプランジャー保持部22が搭載される。プランジャー保持部22は、ばね24によって前方に駆動されるように構成されたプランジャー23を担持する。プランジャー23は、収納容器半分11の上のショルダー部26の上で旋回するように構成されたフランジ25と、収納容器半分10の上に形成された戻り止め28と係合するように構成されたラッチ27とを有する。図示の如く、2つの収納容器半分10、11の遠位端、ネック端部、先端部は、プランジャー23が連続体を形成する開口部を伴って形成される。
【0035】
本発明の実施形態の使用において、開いた餌容器の本体半分11は餌で満たされ、その後、2つの本体半分10、11がパチンと閉まる。即ち、ヒンジ12は、容器を閉めた状態に維持するために戻り止め28と係合するラッチ27とばね15の力に抵抗して閉まる。取り付けがなされていない場合は、容器は、その後端部で前方に押し出された釣り糸リンク16b、外装部材17を介して釣り糸に取り付けられる。
【0036】
その後、釣り糸が投入されると、水と接触して2つの収納容器半分10、11は、一緒に動く一方で、同時にプランジャー23が、ばね24に対して収納容器半分10、11の中に押し出され、戻り止め28からラッチ27を解放する。すると、ばね15が収納容器半分10、11を引き離して餌が容器から落ちるようにする。収納容器は、外装部材18に隣接した止め部19によって開きが約45°を超えないようにされる。この状態の後、釣り人は、開いた容器を巻き取ることができる。容器の45°開いた構造と、釣り糸取り付けアームの長さとが協働して、作業中、引きずりが少ない、乱れの無い巻き取りを確実にし、釣り糸のもつれを最小化する。
【0037】
プランジャー保持部22の詳細を図10a、10bに示す。プランジャー保持部22は、バルクヘッド20に隣接するフランジ22aと、空洞のあるプランジャーの軸を受けるための突起部22bと、つまみ部22cとを含む。フランジ22aは、2つの対向する平坦な縁部22dと、2つの丸みを帯びた対向する縁部22eとを有する。丸みを帯びた縁部22eの1つは、プランジャー保持部22の望ましくない回転を妨げるように構成された2つの止め部22fを担持する。
【0038】
図8は、プランジャー保持部22が取り外し可能にバルクヘッド20に保持された配置を示す。ブラケット21は、フランジ80を担持し、その下には、プランジャー保持部22の、平坦な縁部22dではなく、丸みを帯びた縁部22eが捕らえられ得る。このように、プランジャー保持部22を回転させると、プランジャー保持部22を捕らえ、解放する動作が交互に行われる。プランジャー保持部22を解放すると、本体半分10からばね24とプランジャー23との両方が自由になる。
【0039】
図6に示すように、プランジャー23のアームは、互いに異なっている。フランジ25は、その間にくぼみ25aを有する2つの歯部を有する一方で、ラッチ27は単一の歯部を有する。図8は、くぼみ25aを受けるためのショルダー部26からの突出部26aとプランジャー23の適切なアームを受けるためのバルクヘッド20に従ったガイド部20aとを示す。プランジャー23の前面は、ユーザがプランジャーを回転できるようにするための十字形の刻み目23aを有する。解放動作において要求される繊細さが得られるように、ばねの剛性等とともに、ラッチ27と戻り止め28の表面の角度と、それらの面積及び質感とが決定されることが理解されるだろう。しかし、これらの特別な構成とは関係なく、180°の回転がなされた場合に、容器の開口が若干困難になるように、プランジャー23が形成される。図9は、本体半分11における戻り止め28の位置を示す。また、図9は、(図1にも示すように)ブラケット11aを示すが、かかるブラケット11aは、容器の半分11の形状を維持する役割を果たし、また、餌が容器の作動部と接近しないようにする役割を果たす。
【0040】
図11a、11bは、図1から6及び図8から10を参照して、本明細書に記載される実施形態の別の構成、即ち、各々が容器の軸の周囲を僅かに異なる角度で設定された2つの異なる戻り止め28及び28aを示す。戻り止め28は、使用中の衝撃に際して容器を開くためのものである。戻り止め28aは、プランジャー23を数度回転させた後、プランジャーのラッチ27によって交互に係合されることができ、運搬中、容器を閉じた状態に維持する役割を果たす。
【0041】
図7は、浮子としての役割を果たし、最終的な餌付きの魚釣り用糸70と一体化した状態を維持するために構成された別の容器を示す。その他の図示したものと同様の部分には、同様の符号を付す。2つの半分10、11は、その先端部に浮子チャンバ71を有し、2つの半分10と11との間の比較的堅固なリンクアームは、浮子72である。釣り糸70は、2つの止め部を担持し、そのうちの1つ(70a)は、針めど16bの下流にあり、もう1つ(70b)は、針めど16bの上流にある。止め部70aは、釣り糸投入時には針めど16bと隣接し、止め部70bは、フック配置後、針めど16bと隣接する。この実施形態における針めど16bは、格納可能なゴム製の外装部材とともにつるされ、一体化されることが望ましくない場合は、ばねとして形成され得る。この実施形態は、配置中に釣り糸から簡単に外れる虞がある餌を使用する時、特に有用である。このような状況において、釣り糸のつるされた部分は、釣り糸を投入している時に容器内にしまい込むことができる。
【0042】
本実施形態において、浮子70は、浮力のあるプラスチック製材料で、例えば一体成形として構成され得る。本実施形態のその他の態様として、釣り糸に取り付ける針めど16bは、浮子70の外端部ではなく、その長さの中間や、その底部においても配置され得る。
【0043】
一般的に、上記の実施形態の容器は、長さ17cmで最大幅は6.5cmである。したがって、図1は、釣り糸取り付けアームが長さ約6.5cmで、ほぼ実物大の容器を示している。この餌容器は、ポリプロピレンにおいて成形され、プランジャーは、アセトールから形成され、ばね15とアーム17は、ばね鋼から形成される。その他の実施形態の容器は、長さ約11cmで幅4cmである。
【0044】
一般的な使用手順は以下のとおりである。
1. 釣りをすると決めた水面の地点に目印となる浮子を投入する。
2. 目印となる浮子のある領域に対して最終的な餌付の釣り針をつけた1本または複数の釣竿を振る。
3. 餌の入った容器を目印となる浮子の領域に投入し、水の衝突で容器が開き、その領域に餌がばら撒かれるので、この開いた容器を巻き取る。
4. 魚が食いつくのを待つ!
【0045】
このようにして17cmの容器を使用する時は、4ポンドから5ポンド(2kgから2.5kg)の試験曲線(t−c)を有する竿を使用することが一般的であろう。長さ10cmから11cmの容器用には、3ポンド(1.5kg)の試験曲線を有する竿が使用され得る。
【0046】
別の実施形態において、容器はプランジャー及び留め金部材を有さず、これに一体化するばねと戻り止めが、水面に容器が触れた衝撃によって発生した衝撃波を感知して開くように構成される。即ち、所謂振動トリップ(vibration trip)によって容器が開くように、容器は必ずしもノーズ部分が最初に着水しなくてもよいということである。
【0047】
1.0ニュートンから1.5ニュートンの力のばね24によって、深さ1.5mmのラッチ27は、通常プランジャー23の使用が必要なことが確認された。1.0ニュートンの力のばね24と結合した深さ1mmのラッチ27は、振動トリップ毎に容器を開けることが可能になる。
【0048】
振動トリップを利用して開く容器は、その後部に留め金/戻り止めを伴って構成されることができ、ネック端部にプランジャーなどを有しないようにすることができる。かかる構成は、容器からの餌の排出を改良し得る。
【0049】
上記の任意の実施形態において、これを通って、収納部が閉じた状態で餌が充填される充填ハッチを組み込むことができる。ハッチはスライド式またはヒンジ式の戸によって閉じられ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り人が使用するための餌容器であって、
餌が入り得る収納容器であって、釣り糸に取り付け可能であり、水との衝突によって開くように構成され、その後端部でヒンジされた2つの収納部を含む前記収納容器と、
前記餌容器を開けるように構成されたばねと、
前記2つの収納部の開きを制限するように構成された止め部材と、
を含む、餌容器。
【請求項2】
前記2つの収納部が類似している、即ち、実質的に2つの類似した半分である、請求項1に記載の餌容器。
【請求項3】
前記止め部材が、前記収納容器の開きを35°から100°の開き角度に制限するように構成されている、請求項1または2に記載の餌容器。
【請求項4】
前記止め部材が、前記収納容器の開きを約45°に制限するように構成されている、請求項3に記載の餌容器。
【請求項5】
空気力学の原理を応用した涙滴形状である、請求項1から4のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項6】
その近位端または後端部で飛行安定化フィンを有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項7】
その後縁部で、前記収納容器をヒンジする1対のフィンを有する、請求項6に記載の餌容器。
【請求項8】
その後部または近位端に、前記止め部材が形成される安定化フィンを有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項9】
その後端部に、実質的に堅固な釣り糸取り付けアームを有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項10】
前記釣り糸取り付けアームが、長さ5cmから10cmである、請求項9に記載の餌容器。
【請求項11】
前記釣り糸取り付けアームが、釣り糸に取り付けるために引き出し可能であり、当該取り付けを覆い、保護するために配置される、弾力性のある外装部材を含む、請求項9または10に記載の餌容器。
【請求項12】
その後端部に、釣り用浮子を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項13】
前記収納容器が開く状態になされる時に、水との衝突までは前記収納容器を閉じた状態に維持するための留め金手段を有する、請求項1から12に記載の餌容器。
【請求項14】
前記留め金手段が、前記収納容器と確実に係合する手段を含む、請求項13に記載の餌容器。
【請求項15】
前記留め金手段が、前記収納容器と戻り止めの関係を有する、請求項14に記載の餌容器。
【請求項16】
前記留め金手段が、振動トリップ毎に動作するように構成され、これによって、前記水との衝突による前記餌容器の衝撃を感知して前記餌容器を開く、請求項13から15に記載の餌容器。
【請求項17】
前記留め金手段が、前記餌容器の水との衝突による前記留め金手段の推進力によって、前記戻り止めから外れるように構成される、請求項13から16に記載の餌容器。
【請求項18】
前記留め金手段が、前記餌容器のネック端部または前縁部にプランジャーを含む、請求項13から16に記載の餌容器。
【請求項19】
前記プランジャーが、アセトールから形成される、請求項18に記載の餌容器。
【請求項20】
前記プランジャーが、前記収納部に対して回転することができる手段を有する、請求項18または19に記載の餌容器。
【請求項21】
前記プランジャーが、1対のアームを有し、1つのアーム上に支点部材を、もう1つのアーム上にラッチを有する、請求項18から20に記載の餌容器。
【請求項22】
支点部材保持機構を有する、請求項21に記載の餌容器。
【請求項23】
前記支点部材が、その間にくぼみを有する2つの歯部を含む、請求項21または22に記載の餌容器。
【請求項24】
前記ラッチ部材が、単一の歯部を含む、請求項21から23のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項25】
取り外し可能に前記収納部に搭載されたプランジャー保持部材を有する、請求項18から24のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項26】
前記収納部が、前記プランジャー保持部材が搭載されるバルクヘッドと、前記バルクヘッドを補強し、プランジャー保持部材保持手段を組み込んだブラケットとを担持する、請求項25に記載の餌容器。
【請求項27】
配置前に前記餌容器を閉じた状態にロックするための機構を組み込んだ、請求項1から26のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項28】
前記プランジャーが、配置前に前記餌容器を閉じた状態にロックするように構成された、請求項18から27のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項29】
前記収納部が、その配置と水との衝突との間が0.1mmから1.0mmの間隔をあけて構成される、請求項1から28のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項30】
前記収納容器が、充填用の開口部を有する、請求項1から29のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項31】
前記充填用の開口部が移動可能な閉じ手段を有する、請求項30に記載の餌容器。
【請求項32】
寸法が、10cmから20cmと3cmから10cmのオーダーの寸法である、請求項1から31のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項33】
前記収納部が、ポリプロピレンから形成される、請求項1から32のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項34】
浮子チャンバを組み込んだ、請求項1から33のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項35】
前記収納部が黒色である、請求項1から34のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項36】
前記収納部が白色である、請求項1から34のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項1】
釣り人が使用するための餌容器であって、
餌が入り得る収納容器であって、釣り糸に取り付け可能であり、水との衝突によって開くように構成され、その後端部でヒンジされた2つの収納部を含む前記収納容器と、
前記餌容器を開けるように構成されたばねと、
前記2つの収納部の開きを制限するように構成された止め部材と、
を含む、餌容器。
【請求項2】
前記2つの収納部が類似している、即ち、実質的に2つの類似した半分である、請求項1に記載の餌容器。
【請求項3】
前記止め部材が、前記収納容器の開きを35°から100°の開き角度に制限するように構成されている、請求項1または2に記載の餌容器。
【請求項4】
前記止め部材が、前記収納容器の開きを約45°に制限するように構成されている、請求項3に記載の餌容器。
【請求項5】
空気力学の原理を応用した涙滴形状である、請求項1から4のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項6】
その近位端または後端部で飛行安定化フィンを有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項7】
その後縁部で、前記収納容器をヒンジする1対のフィンを有する、請求項6に記載の餌容器。
【請求項8】
その後部または近位端に、前記止め部材が形成される安定化フィンを有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項9】
その後端部に、実質的に堅固な釣り糸取り付けアームを有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項10】
前記釣り糸取り付けアームが、長さ5cmから10cmである、請求項9に記載の餌容器。
【請求項11】
前記釣り糸取り付けアームが、釣り糸に取り付けるために引き出し可能であり、当該取り付けを覆い、保護するために配置される、弾力性のある外装部材を含む、請求項9または10に記載の餌容器。
【請求項12】
その後端部に、釣り用浮子を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項13】
前記収納容器が開く状態になされる時に、水との衝突までは前記収納容器を閉じた状態に維持するための留め金手段を有する、請求項1から12に記載の餌容器。
【請求項14】
前記留め金手段が、前記収納容器と確実に係合する手段を含む、請求項13に記載の餌容器。
【請求項15】
前記留め金手段が、前記収納容器と戻り止めの関係を有する、請求項14に記載の餌容器。
【請求項16】
前記留め金手段が、振動トリップ毎に動作するように構成され、これによって、前記水との衝突による前記餌容器の衝撃を感知して前記餌容器を開く、請求項13から15に記載の餌容器。
【請求項17】
前記留め金手段が、前記餌容器の水との衝突による前記留め金手段の推進力によって、前記戻り止めから外れるように構成される、請求項13から16に記載の餌容器。
【請求項18】
前記留め金手段が、前記餌容器のネック端部または前縁部にプランジャーを含む、請求項13から16に記載の餌容器。
【請求項19】
前記プランジャーが、アセトールから形成される、請求項18に記載の餌容器。
【請求項20】
前記プランジャーが、前記収納部に対して回転することができる手段を有する、請求項18または19に記載の餌容器。
【請求項21】
前記プランジャーが、1対のアームを有し、1つのアーム上に支点部材を、もう1つのアーム上にラッチを有する、請求項18から20に記載の餌容器。
【請求項22】
支点部材保持機構を有する、請求項21に記載の餌容器。
【請求項23】
前記支点部材が、その間にくぼみを有する2つの歯部を含む、請求項21または22に記載の餌容器。
【請求項24】
前記ラッチ部材が、単一の歯部を含む、請求項21から23のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項25】
取り外し可能に前記収納部に搭載されたプランジャー保持部材を有する、請求項18から24のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項26】
前記収納部が、前記プランジャー保持部材が搭載されるバルクヘッドと、前記バルクヘッドを補強し、プランジャー保持部材保持手段を組み込んだブラケットとを担持する、請求項25に記載の餌容器。
【請求項27】
配置前に前記餌容器を閉じた状態にロックするための機構を組み込んだ、請求項1から26のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項28】
前記プランジャーが、配置前に前記餌容器を閉じた状態にロックするように構成された、請求項18から27のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項29】
前記収納部が、その配置と水との衝突との間が0.1mmから1.0mmの間隔をあけて構成される、請求項1から28のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項30】
前記収納容器が、充填用の開口部を有する、請求項1から29のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項31】
前記充填用の開口部が移動可能な閉じ手段を有する、請求項30に記載の餌容器。
【請求項32】
寸法が、10cmから20cmと3cmから10cmのオーダーの寸法である、請求項1から31のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項33】
前記収納部が、ポリプロピレンから形成される、請求項1から32のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項34】
浮子チャンバを組み込んだ、請求項1から33のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項35】
前記収納部が黒色である、請求項1から34のいずれか1項に記載の餌容器。
【請求項36】
前記収納部が白色である、請求項1から34のいずれか1項に記載の餌容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図11a】
【図11b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図11a】
【図11b】
【公表番号】特表2013−514800(P2013−514800A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545438(P2012−545438)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際出願番号】PCT/GB2010/052054
【国際公開番号】WO2011/077111
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512161125)
【氏名又は名称原語表記】HOUGHTON,BRYAN GARY
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際出願番号】PCT/GB2010/052054
【国際公開番号】WO2011/077111
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512161125)
【氏名又は名称原語表記】HOUGHTON,BRYAN GARY
【Fターム(参考)】
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