説明

首飾襟巻及びその製造方法

【課題】 携帯時及び保管時にもかさ張らず、携帯性(保管性)及び取扱性を高め、さらに装身性及び防寒性を高めるとともに、ネックレスとしての機能を付加してファッション性をより高める。
【解決手段】 細長い袋材に充填材を充填することにより首Hnの周りに装身可能な襟巻本体Umを備える首飾襟巻を構成するに際して、繊維質素材Rにより形成した細長いチューブ状生地3sの両端3sx…又はこの両端3sx…より所定長さだけ内側に位置する内側部位3si…を所定の封止手段4s…により封止した外装材3の内部に、20〜40重量パーセントの絹Siと60〜80重量パーセントの羊毛Woを混合した充填材2を充填した襟巻本体Umと、この襟巻本体Umの長手方向における二位置を繋止可能な繋止具Usとを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細長いの袋材に充填材を充填することにより首の周りに装身可能な首飾襟巻に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、シート状の織物として製作され、首に巻くことにより防寒を図るマフラーは広く知られており、この種の一般的かつ汎用的なマフラーとしては、特許文献1,2等で開示されている。一方、このような一般的かつ汎用的なマフラーとは異なり、その形態性や機能性等を異ならせたユニークなマフラーも提案されている。
【0003】
従来、このようなユニークなマフラーとしては、特許文献3で開示される立体マフラー及び特許文献4で開示される首巻き空気チューブが知られている。特許文献3で開示される立体マフラーは、首まわりを保温し、ファッション性を豊かにすることを目的としたものであり、具体的には、保温材を内装した袋体に係止部を設けて構成したものである。また、特許文献4で開示される首巻き空気チューブは、首廻りの防寒効果を高めることを目的とし、具体的には、チューブを馬蹄状の形とし、首に巻く若しくは掛けるものとし、チューブ内に空気を充填して構成することにより、マフラーと併用し、又はチューブの外面を保温材で被ってマフラーを用いなくても防寒具としての機能を有するようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3096180号公報
【特許文献2】実用新案登録第3107606号公報
【特許文献3】特開平8−100313号公報
【特許文献4】特開2003−3311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した従来のマフラー(襟巻)は、次のような問題点があった。
【0006】
第一に、全体がかさ張る形態(形状及び構成)のため、携帯性(保管性)に難があり、しかも、取扱性や装身性にも難がある。また、充填材も公知の断熱性素材をそのまま使用するに留まるため、防寒性や機能性においても難があるなど、本来のマフラーとしての取扱性,携帯性(保管性),防寒性に対しては、必ずしも十分に考慮されているとはいえず、更なる改善の余地があった。
【0007】
第二に、女性などが首に装身するため、ファッション性も重要な要素となるが、必ずしもファッション性を高めるための付加価値を考慮しているとはいえず、ファッション性を高める観点からも更なる改善の余地があった。即ち、表面上の模様(イラスト)や色を考慮するに留まり、首の周辺を飾るという、いわばネックレスとして機能を付加するには至っていない。
【0008】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した首飾襟巻の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る首飾襟巻1は、上述した課題を解決するため、細長い袋材に充填材を充填することにより首Hnの周りに装身可能な襟巻本体Umを備える首飾襟巻を構成するに際して、繊維質素材Rにより形成した細長いチューブ状生地3sの両端3sx,3sx又はこの両端3sx,3sxより所定長さだけ内側に位置する内側部位3si,3siを所定の封止手段4s,4sにより封止した外装材3の内部に、20〜40重量パーセントの絹Siと60〜80重量パーセントの羊毛Woを混合した充填材2を充填した襟巻本体Umと、この襟巻本体Umの長手方向における二位置を繋止可能な繋止具Usとを具備してなることを特徴とする。
【0010】
一方、本発明に係る首飾襟巻1の製造方法は、上述した課題を解決するため、細長い袋材に充填材を充填することにより首Hnの周りに装身可能な襟巻本体Umを製造するに際し、細長いチューブ状生地3sの端3sxから、20〜40重量パーセントの絹Siと60〜80重量パーセントの羊毛Woを混合した充填材2を充填し、このチューブ状生地3sの両端3sx,3sx又はこの両端3sx,3sxより所定長さだけ内側に位置する内側部位3si,3siを所定の封止手段4s,4sにより封止することにより、襟巻本体Umを製造するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、好適な態様により、充填材2には、少なくとも木材のエキスLwを含む少なくとも消臭性及び/又は殺菌性を有する添加材L,及び/又は保温性を向上させる添加材L,を噴霧し又は混合することができる。さらに、襟巻本体Umの製造において、充填材2は、20〜40重量パーセントの絹Siと60〜80重量パーセントの羊毛Woを混合した矩形のシート材2mとして製作した後、このシート材2mをロール状に巻いてロール材2pとし、このロール材2pをチューブ状生地3sの端3sxから内部に挿入することができる。
【発明の効果】
【0012】
このような本発明に係る首飾襟巻1及びその製造方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
【0013】
(1) 襟巻本体Umは、細長いチューブ状生地3s(外装材3)の内部に充填材2を充填してなるため、長手方向における全体の径が同一の丸棒状となり、容易に折り畳むことができる。したがって、携帯時及び保管時にもかさ張らず、携帯性及び保管性、更には取扱性に優れる。
【0014】
(2) 襟巻本体Umは、外装材3の内部に、20〜40重量パーセントの絹Siと60〜80重量パーセントの羊毛Woを混合した充填材2を充填してなるため、防寒性や機能性に優れる。特に、絹Siの延びる性質と羊毛Woの縮む性質が組合わさることにより外装材3の内部では動き(片寄り)にくく、かつ適度な弾性及び弾性復帰性により装身性に優れるとともに、防寒性にも優れる。
【0015】
(3) 首飾襟巻1は、細長いチューブ状生地3s(外装材3)の内部に充填材2を充填してなる襟巻本体Umと、この襟巻本体Umの長手方向における二位置を繋止可能な繋止具Usとを具備してなるため、首の周辺を飾るという、いわばネックレスとして機能を付加することができ、ファッション性をより高めることができる。
【0016】
(4) 首飾襟巻1の製造方法は、細長いチューブ状生地3sの端3sxから充填材2を充填し、このチューブ状生地3sの両端3sx…又はこの両端3sx…より所定長さだけ内側に位置する内側部位2si…を所定の封止手段4s…により封止することにより、襟巻本体Umを製造するようにしたため、目的の首飾襟巻1を容易に製造できるとともに、量産性にも優れる。
【0017】
(5) 好適な態様により、充填材2に、少なくとも木材のエキスLwを含む少なくとも消臭性及び/又は殺菌性を有する添加材Lを噴霧し又は混合すれば、首周辺における消臭効果や殺菌効果により襟巻としての機能性及び商品性、即ち、付加価値をより高めることができる。また、保温性を向上させる添加材L(セラミックス等の遠赤外線放出素材等)を混合すれば、更なる保温性向上機能を付加することができる。
【0018】
(6) 好適な態様により、首飾襟巻1の製造において、充填材2を、20〜40重量パーセントの絹Siと60〜80重量パーセントの羊毛Woを混合した矩形のシート材2mとして製作した後、このシート材2mをロール状に巻いてロール材2pとし、このロール材2pをチューブ状生地3sの端3sxから内部に挿入するようにすれば、充填材2の充填を容易かつ確実に行うことができ、生産性、更には生産能率の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の好適実施形態に係る首飾襟巻の外観斜視図、
【図2】同首飾襟巻の一部拡大抽出図を含む正面断面図、
【図3】同首飾襟巻の製造方法を説明するための製造工程図、
【図4】同首飾襟巻の製造方法を説明するための説明用模式図、
【図5】同首飾襟巻における襟巻本体の(a)正面図及び(b)右側面図、
【図6】同首飾襟巻の使用説明図、
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
まず、本実施形態に係る首飾襟巻1の構成について、図1,図2及び図5を参照して説明する。
【0022】
首飾襟巻1は、図2に示すように、繊維質素材R、例えば、比較的薄く、かつ肌触りの良好な人絹織物により製作した細長いチューブ状生地3sの両端3sx,3sxより所定長さだけ内側に位置する内側部位3si,3siを封止具4sc,4sc(封止手段4s,4s)により封止した外装材3の内部に、30重量パーセントの絹Siと70重量パーセントの羊毛Woを混合した充填材2を充填した襟巻本体Umと、この襟巻本体Umの長手方向における二位置を繋止可能な繋止リングUsr(繋止具Us)との組合わせにより構成する。
【0023】
この場合、外装材3の表面は、様々な色彩や模様などを付すことにより、装飾性及びファッション性を考慮したデザインを施すことができる。また、外装材3は、細長いチューブ状生地3sの両端3sx,3sxより所定長さだけ内側に位置する内側部位3si,3siを封止具4sc,4scにより封止するため、封止具4sc,4scから外方に延出する部分は、装飾部5x,5xとして利用する。例示の装飾部5x,5xは、チューブ状生地3sの一部をそのまま残した状態の最も単純な形態であるが、必要により、カッティング(切込み)を施したり、色彩や模様を変更したり、或いは宝石等の他の小物類を取付けるなどにより構成できる。
【0024】
充填材2には、少なくとも消臭性及び/又は殺菌性を有する添加材Lを噴霧し又は混合することができる。この添加材Lには、木材、特にカナダ杉のエキスLwを用いることが望ましい。これにより、首周辺における消臭効果や殺菌効果により襟巻としての機能性及び商品性、即ち、付加価値をより高めることができる。このような消臭性や殺菌性を有する添加材Lとして、各種木酢も利用可能である。一方、添加材Lとしては、保温性を向上させる添加材Lを用いてもよい。このような保温性を向上させる添加材Lとしては、セラミックス等の遠赤外線放出素材を原料とする粉末材料を利用できる。このような遠赤外線放出素材(添加材L)を用いれば、遠赤外線による保温性向上機能等を付加することができる。しかも、比較的身近な原料を利用できるため、容易かつ的確に実施できるとともに、低コスト(廉価)に実施できる。なお、遠赤外線放出素材を粉末状に生成し、上述したエキスLwと一緒に充填材2の中に付着させてもよい。
【0025】
絹Siと羊毛Woの最適な混合比率は、上述したように、絹Siを30重量パーセント及び羊毛Woを70重量パーセントの比率に選定することが最適な効果を得る条件となるが、それぞれ前後10重量パーセント程度変化させても、前述した効果はある程度得ることができる。しかし、両者の比率をそれぞれ50重量パーセントとした場合や一方の量を極端に多くした場合には前述した効果に対する有意性は認められなくなる。
【0026】
繋止リングUsrは、任意の形態を利用でき、例えば、最もシンプルな金色リングや銀色リング等を用いてもよいし、或いは筒形のリング等であってもよい。特に、このような繋止リングUsrは、複数種類の繋止リングUsr…を用意し、好みや目的などに応じて選んで使用することができる。
【0027】
次に、本実施形態に係る首飾襟巻1の製造方法について、図1,図2,図4及び図5を参照しつつ図3に示す製造工程図に従って説明する。
【0028】
まず、充填材2の材料となる絹Siと羊毛Woを用意する(工程S1)。そして、絹Si:羊毛Woが、30重量パーセント:70重量パーセントの比率になるように選定して絹Siと羊毛Woを均一に混合する(工程S2,S3)。この場合、例えば、羊毛Woを平坦に広げ、その上に絹Siを満遍に載せるとともに、製綿機にセットし、この製綿機を用いて所定の製綿処理を行うことにより羊毛Woと絹Siを均一に混合させた厚さが1〔cm〕程度となるシート状の綿(充填材2)を製造することができる。
【0029】
また、得られたシート状の綿は、予め選定した所定の大きさにカッティングすることにより短冊形のシート材2mを製作する(工程S4)。このシート材2mを図4(a)に示す。さらに、シート材2mが得られたなら、同図(a)に示すように、シート材2mの表面に添加材Lを噴霧し又は混合する(工程S5)。例示は、スプレーを利用してカナダ杉のエキスLwを吹き付ける場合を示している。
【0030】
次いで、シート材2mを、図4(b)に示すように、ロール状に巻いてロール材2mを製作する(工程S6)。この場合、シート材2mの短辺側を2回(2ターン)ほど巻いて製作する。したがって、2回ほど巻けるように、予めシート材2mにおける短辺側の寸法を選定する。一方、図4(c)に示す挿入筒治具Mmを用意し、この挿入筒治具Mmの中にロール材2mを挿入する(工程S7)。この場合、挿入筒治具Mmには、プラスチック素材又は金属素材を利用した剛性の高いパイプ部材を用いる。また、挿入筒治具Mmにロール材2mを挿入する際には、ロール材2mを捻りながら挿入することが望ましい。これにより、挿入が容易になるとともに、挿入した後の充填材2(ロール材2m)の片寄りを防止することができる。
【0031】
他方、図4(d)に示すチューブ状生地3sを製作して用意する(工程S8)。チューブ状生地3sは、例えば、予め製造した連続する細長いチューブ状材料を、予め選定した所定の長さにカッティングして得ることができる。そして、得られたチューブ状生地3sは、一端3sxより所定長さだけ内側に位置する内側部位3siを封止具4scにより封止し、かつ他端3sxはそのまま開放状態にする。例示の場合、図2に示すように中心に貫通孔11を有する球形に形成した封止具4scを使用した。したがって、この貫通孔11にチューブ状生地3sを一端3sx側を挿通させ、接着剤等により固定することができる。
【0032】
このようにして得たチューブ状生地3sにおける開放状態の他端3sxにから上述したロール材2m(充填材2)を収容した挿入筒治具Mmを一端側から挿入する(工程S9)。この状態を図4(d)に示す。完全に挿入したなら、同図(d)に示すように、押出治具Mcを挿入筒治具Mmの他端に挿入し、挿入筒治具Mmから充填材2(ロール材2m)を押し出すとともに、挿入筒治具Mmのみをチューブ状生地3sから引き抜く(工程S10)。これにより、チューブ状生地3sに充填材2を収容(充填)することができる。このように、充填材2を、20〜40重量パーセントの絹Siと60〜80重量パーセントの羊毛Woを混合した矩形のシート材2mとして製作した後、このシート材2mをロール状に巻いてロール材2pとし、このロール材2pをチューブ状生地3sの端3sxから内部に挿入するようにすれば、充填材2の充填を容易かつ確実に行うことができ、生産性、更には生産能率の向上に寄与できる。
【0033】
この後、チューブ状生地3sの他端3sx側を残りの封止具4scの貫通孔11に挿通し、接着剤等により固定する。これにより、チューブ状生地3sの他端3sxより所定長さだけ内側に位置する内側部位3siを封止することができる(工程S11)。そして、必要な検査等を行えば、図1に示す襟巻本体Umを得ることができる。このように、首飾襟巻1の製造方法は、細長いチューブ状生地3sの端3sxから充填材2を充填し、このチューブ状生地3sの両端3sx…より所定長さだけ内側に位置する内側部位3si…を封止具4sc…により封止することにより、襟巻本体Umを製造するようにしたため、目的の首飾襟巻1を容易に製造できるとともに、量産性にも寄与できる。
【0034】
次に、本実施形態に係る首飾襟巻1の使用方法(装身方法)について、図6を参照して説明する。
【0035】
図6は首飾襟巻1の使用状態を示す。首飾襟巻1を使用するに際しては、襟巻本体Umに加え、襟巻本体Umの長手方向における二位置を繋止可能な繋止具Usを用意する。例示の繋止具Usは、襟巻本体Umの両端側を一緒に挿通させた際に容易に外れにくい径を選定した繋止リングUsrである。
【0036】
したがって、使用に際しては、図6に示すように、まず、使用者Hは、襟巻本体Umを首Hnに後側から掛け、両端側をそれぞれ前側に垂らすとともに、両端側を一緒に繋止リングUsrに挿通させる。そして、任意の位置に繋止リングUsrを位置させればよい。この状態を図6に示す。このように本実施形態に係る首飾襟巻1は、きわめて容易に使用(装身)することができる。
【0037】
よって、このような本実施形態に係る首飾襟巻1によれば、襟巻本体Umは、細長いチューブ状生地3s(外装材3)の内部に充填材2を充填してなるため、長手方向における全体の径が同一の丸棒状となり、容易に折り畳むことができる。したがって、携帯時及び保管時にもかさ張らず、携帯性及び保管性、更には取扱性に優れる。また、襟巻本体Umは、外装材3の内部に、20〜40重量パーセントの絹Siと60〜80重量パーセントの羊毛Woを混合した充填材2を充填してなるため、防寒性や機能性に優れる。特に、絹Siの延びる性質と羊毛Woの縮む性質が組合わさることにより外装材3の内部では動き(片寄り)にくく、かつ適度な弾性及び弾性復帰性により装身性に優れるとともに、防寒性にも優れる。しかも、首飾襟巻1は、細長いチューブ状生地3s(外装材3)の内部に充填材2を充填してなる襟巻本体Umと、この襟巻本体Umの長手方向における二位置を繋止可能な繋止具Usとを具備してなるため、首の周辺を飾るという、いわばネックレスとして機能を付加することができ、ファッション性をより高めることができる。
【0038】
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
【0039】
例えば、充填材2には、木材のエキスLwを含む少なくとも消臭性及び/又は殺菌性を有する添加材L,及び/又は保温性を向上させる添加材L,を噴霧し又は混合する場合を示したが、その他、抗菌材,虫忌避材等の各種添加材Lを噴霧し又は混合することができる。また、チューブ状生地3sの両端3sx…より所定長さだけ内側に位置する内側部位3si…を封止する場合を示したが、両端3sx…を封止し、封止した両端3sx…から別途の装飾部材等を装飾部5x…として垂らしてもよい。さらに、所定の封止手段4s…として球形の封止具4sc…を用いた場合を示したが、チューブ状生地3sを糸等を用いて直接縫ったり、チューブ状生地3s自身を直接縛る等により封止してもよく、各種の封止手段4s…を利用できる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、細長いの袋材に充填材を充填することにより首の周りに装身可能な各種タイプの首飾襟巻に利用できる。
【符号の説明】
【0041】
1:首飾襟巻,2:充填材,2m:シート材,2p:ロール材,3:外装材,3s:チューブ状生地,3sx…:チューブ状生地の両端,3si…:チューブ状生地の内側部位,4s…:封止手段,Hn:首,Um:襟巻本体,Us:繋止具,R:繊維質素材,Si:絹,Wo:羊毛,L:添加材,Lw:木材のエキス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長い袋材に充填材を充填することにより首の周りに装身可能な襟巻本体を備える首飾襟巻であって、繊維質素材により形成した細長いチューブ状生地の両端又はこの両端より所定長さだけ内側に位置する内側部位を所定の封止手段により封止した外装材の内部に、20〜40重量パーセントの絹と60〜80重量パーセントの羊毛を混合した充填材を充填した襟巻本体と、この襟巻本体の長手方向における二位置を繋止可能な繋止具とを具備してなることを特徴とする首飾襟巻。
【請求項2】
前記充填材には、少なくとも木材のエキスを含む少なくとも消臭性及び/又は殺菌性を有する添加材,及び/又は保温性を向上させる添加材,を噴霧し又は混合してなることを特徴とする請求項1記載の首飾襟巻。
【請求項3】
細長い袋材に充填材を充填することにより首の周りに装身可能な襟巻本体を製造する首飾襟巻の製造方法であって、細長いチューブ状生地の端から、20〜40重量パーセントの絹と60〜80重量パーセントの羊毛を混合した充填材を充填し、このチューブ状生地の両端又はこの両端より所定長さだけ内側に位置する内側部位を所定の封止手段により封止することにより、襟巻本体を製造することを特徴とする首飾襟巻の製造方法。
【請求項4】
前記充填材には、少なくとも木材のエキスを含む少なくとも消臭性及び/又は殺菌性を有する添加材,及び/又は保温性を向上させる添加材,を噴霧し又は混合することを特徴とする請求項3記載の首飾襟巻の製造方法。
【請求項5】
前記充填材は、20〜40重量パーセントの絹と60〜80重量パーセントの羊毛を混合した矩形のシート材として製作した後、このシート材をロール状に巻いてロール材とし、このロール材を前記チューブ状生地の端から内部に挿入することを特徴とする請求項3又は4記載の首飾襟巻の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−72154(P2013−72154A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212284(P2011−212284)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(500309964)有限会社サンエスケミカル (3)