説明

馬尾神経組織血流増加剤

安全性が高く、かつ有効な馬尾神経組織血流増加剤を提供すること。
血圧降下作用の弱いプロスタグランジン様化合物のうち、馬尾神経組織血流増加作用を有する化合物(ただし、リマプロストを除く。)は、安全性の高い馬尾神経組織血流増加剤として有用である。したがって、例えば馬尾神経障害による腰痛、下肢の疼痛、下肢のしびれ、間欠跛行、膀胱直腸障害、又は性機能不全等の予防及び/又は治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
血圧降下作用の弱いプロスタグランジン様化合物(ただし、リマプロストを除く。)を含有してなる馬尾神経組織血流増加剤。
【請求項2】
プロスタグランジン様化合物がEP2及び/又はEP3アゴニストである請求の範囲第1項記載の剤。
【請求項3】
腰痛、下肢の疼痛、下肢のしびれ、間欠跛行、膀胱直腸障害、及び性機能不全から選択される1種以上を改善する請求の範囲第1項記載の剤。
【請求項4】
プロスタグランジン様化合物が、一般式(I)
【化1】

(式中、環Aは窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含んでいてもよい、置換基を有していてもよい5又は6員環状基を表し、X及びYはそれぞれ独立して窒素原子又は炭素原子を表し、Dは置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、Eは結合手、酸素原子又は酸化されていてもよい硫黄原子を表し、Gは結合手、置換基を有していてもよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複素環基を表し、Jは保護されていてもよい酸性基を表し、Wは置換基を有していてもよい炭化水素基を表わす。)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物又はそのプロドラッグ、又はそのシクロデキストリン包接化合物である請求の範囲第1項記載の剤。
【請求項5】
一般式(I)で示される化合物が、一般式(I−1)
【化2】

(式中、環Aは置換基を有していてもよい5又は6員単環式含窒素複素環を表し、前記環Aはさらに窒素原子、酸素原子及び/又は硫黄原子を含んでいてもよく、Eは酸化されていてもよい硫黄原子を表し、Yは窒素原子又は炭素原子を、Wは置換基を有していてもよい炭化水素基を表わす。)で示される化合物である請求の範囲第4項記載の剤。
【請求項6】
血圧降下作用の弱いプロスタグランジン様化合物(ただし、リマプロストを除く。)と、プロスタグランジン類、プロスタグランジン誘導体、非ステロイド系抗炎症薬、ビタミン剤、筋弛緩薬、抗うつ薬、一酸化窒素合成酵素阻害薬、アルドース還元酵素阻害薬、ポリADP−リボースポリメラーゼ阻害薬、興奮性アミノ酸受容体拮抗薬、ラジカルスカベンジャー、アストロサイト機能改善薬、ホスホジエステラーゼ阻害薬及び免疫抑制薬から選択される一種以上とを組み合わせてなる医薬。
【請求項7】
血圧降下作用の弱いプロスタグランジン様化合物(ただし、リマプロストを除く。)の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする、馬尾神経組織血流を増加させる方法。
【請求項8】
馬尾神経組織血流増加剤を製造するための、血圧降下作用の弱いプロスタグランジン様化合物(ただし、リマプロストを除く。)の使用。
【請求項9】
一般式(I−1)
【化3】

(式中、環Aは置換基を有していてもよい5又は6員単環式含窒素複素環を表し、前記環Aはさらに窒素原子、酸素原子及び/又は硫黄原子を含んでいてもよく、Eは酸化されていてもよい硫黄原子を表し、Yは窒素原子又は炭素原子を、Wは置換基を有していてもよい炭化水素基を表わす。)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物又はそのプロドラッグ、又はシクロデキストリン包接化合物。
【請求項10】
2−{[2−((4S)−4−{(1E,3R)−3−[1−(4−フルオロブチル)シクロブチル]−3−ヒドロキシ−1−プロペニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エチル]スルファニル}−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物8−1)、2−[(2−{(4S)−4−[(1E,3R)−8−フルオロ−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−1−オクテニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}エチル)チオ]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物8−6)、2−{[2−((4S)−4−{(1E,3R)−3−ヒドロキシ−3−[1−(3−メトキシプロピル)シクロブチル]−1−プロペニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エチル]スルファニル}−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物32−2)、2−{[2−((4S)−4−{(1E,3R)−3−[1−(2−シクロヘキシルエチル)シクロブチル]−3−ヒドロキシ−1−プロペニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エチル]スルファニル}−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物32−14)、2−{[2−((4S,5S)−4−{(1E)−3−ヒドロキシ−3−[1−(3−メトキシプロピル)シクロブチル]−1−プロペニル}−5−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)エチル]スルファニル}−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物34−6)、及び2−[(2−{(4S,5S)−4−[(1E)−4−ヒドロキシ−4−メチル−1−ノネニル]−5−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル}エチル)スルファニル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物45)から選択される請求の範囲第9項記載の化合物。
【請求項11】
(2E)−7−{(1R,2R)−2−[(1E,3S,5S)−3−ヒドロキシ−5−メチル−1−ノネニル]−5−オキソシクロペンチル}−2−ヘプテン酸(化合物24)、(2E)−7−{(1R,2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−[(1E,3S,5S)−3−ヒドロキシ−5−メチル−1−ウンデセニル]−5−オキソシクロペンチル}−2−ヘプテン酸(化合物25)、(2E)−7−{(1R,2S)−2−[(1E,3S,5S)−3−ヒドロキシ−5−メチル−1−ノネニル]−5−オキソ−3−シクロペンテン−1−イル}−2−ヘプテン酸(化合物26)、2−[(2−{(1R,2R)−2−[(1E,3S,5S)−3−ヒドロキシ−5−メチル−1−ノネニル]−5−オキソシクロペンチル}エチル)スルファニル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物30)、2−[(2−{(1R,2R)−2−[(1E,3R)−3−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−1−オクテニル]−5−オキソシクロペンチル}エチル)スルファニル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物30−1)、7−{(1R,2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−[(1E,3S,5S)−3−ヒドロキシ−5−メチル−1−ノネニル]−5−オキソシクロペンチル}−6−オキソヘプタン酸(化合物31)、2−[(2−{(1R,2R)−2−[(1E)−5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−4−メチル−1−ペンテニル]−5−オキソシクロペンチル}エチル)スルファニル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(化合物53)又は3−{2−[((2R)−2−{(1E,3R)−3−[1−(4−フルオロブチル)シクロブチル]−3−ヒドロキシ−1−プロペニル}−5−オキソ−1−ピロリジニル)メチル]−1,3−チアゾール−4−イル}プロパン酸(化合物76)、その塩、そのN−オキシド、その溶媒和物又はそのプロドラッグ、又はシクロデキストリン包接化合物。

【国際公開番号】WO2005/053707
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【発行日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−515970(P2005−515970)
【国際出願番号】PCT/JP2004/017961
【国際出願日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】