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馬用水性塗布組成物
説明

馬用水性塗布組成物

【課題】馬、とりわけストレスがかるとされる競馬の競走馬や、馬術に用いられる競技馬のストレスを軽減し、またリラックスさせるなどのアロマテラピー効果を有し、怪我の防止や競技成績の向上などが期待できる、馬用のケア用品およびケア方法を提供すること。
【解決手段】本発明の馬用水性塗布組成物は、香料類、生薬類エキスおよび基材として水溶性高分子を含むことを特徴とする。当該馬用水性塗布組成物は、馬の呼吸数の上昇を抑える効果、馬の心拍数の上昇を抑える効果を有することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、馬用水性塗布組成物に関し、更に詳しくは、ジェル状の外用塗布剤として、馬体表面に塗布又は塗擦する水性ゲル(ジェル)状の塗布組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ラベンダー、ローズマリー、など、植物の芳香成分(エッセンシャルオイル、精油)には、ストレスを軽減したり、心身をリラックスさせる効果、更には血行促進作用、免疫強化作用など、様々な効用があることが広く知られており、美容や健康維持、疲労回復といったことを目的として、芳香浴、オイルマッサージなどのアロマテラピーが盛んに行われており、各種のエステサロンや化粧品などに利用されている。更に、植物の芳香は、前記のようなストレスの軽減、リラックス効果に加え、集中力を高め、競技成績を向上させる効果、また疲労回復効果により練習効果を高め、かつ怪我を防止する効果もあるとして、各種スポーツの一線で活躍する運動選手にもスポーツアロマテラピーとして受け入れられている。
【0003】
上記のような植物の芳香成分によるアロマテラピーは、ヒト(人間)に止まらず、動物にも有益であることも知られている。例えば、ストレスがかかるといわれている競走馬には、厩舎内にラベンダーなどの香りを満たし、競走馬に吸香させることで、ストレスを軽減し、競技成績を向上させる試みも一部では行われている。
【0004】
ところが、従来、馬などの動物に対するケア用品としては、ウイルス疾患に対する薬剤(特許文献1)、感染症に対する塗布剤(特許文献2)、外耳炎治療用のクリーム剤(特許文献3)、害虫を排除し皮膚病を治癒させる皮膚処理剤(特許文献4)、皮膚、毛生状態劣化の予防、改善用の外用剤組成物(特許文献5)、動物の異臭低減のための外用香料組成物(特許文献5)などが知られているだけであり、動物、とりわけ馬用のアロマテラピーを目的としたケア用品はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−53352号公報
【特許文献2】特開2006−143618号公報
【特許文献3】特開平10−109928号公報
【特許文献4】特開平6−179625号公報
【特許文献5】特開2004−161723号公報
【特許文献6】特開2000−290680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、馬に対するアロマテラピーにおける現状に鑑み、馬、とりわけストレスがかるとされる競馬の競走馬や、馬術に用いられる競技馬のストレスを軽減し、またリラックスさせるなどのアロマテラピー効果を有し、怪我の防止や競技成績の向上などが期待できる、馬用のケア用品およびケア方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、香料と生薬を組み合わせ、これを水性ゲル状に処方することで、馬に対して、簡単な方法で、かつ有効なアロマテラピー効果が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
即ち、本発明は、香料類、生薬類エキスおよび基材として水溶性高分子を含むことを特徴とする馬用水性塗布組成物を提供する。
一実施形態では、前記香料類として、沈香、サンダルウッド、ヒノキ、ジャスミン、レモン及びラベンダーからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む。他の実施形態では、前記香料類として、複数種の香料を含む。
一実施形態では、前記生薬類エキスとして、オタネニンジンエキス、シャクヤク根エキス及びシコンエキスからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む。他の実施形態では、前記生薬類エキスとして、複数種の生薬類エキスを含む。
上記馬用水性塗布組成物は、馬の心拍数の上昇を抑える効果、馬の呼吸数の上昇を抑える効果を有することもできる。
また、本発明は、上記のような馬用水性塗布組成物を、馬体に塗布又は塗擦することを特徴とする馬のケア方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
以上にしてなる本発明に係る馬用水性塗布組成物は、これを馬体に塗布又は塗刷するなどして馬をケアすることにより、前記水性塗布組成物に含まれる香料類が馬体温により揮散し、馬が鼻から吸香するとともに、前記水性塗布組成物に含まれる香料類、生薬類エキスが馬体表面(皮膚)から吸収される。
そして、前記香料類によるアロマテラピー効果によって、馬のストレスを軽減し、リラックスさせることができ、また練習後の馬の心拍数、呼吸数の上昇を抑えたり、疲労回復を早めることで、馬術や競馬などを目的とする調教、練習効果を高めるとともに、馬の集中力を高め、本来、馬が持っている力を引き出すことにより、競技の成績を向上させる効果が期待できる。
また、本発明に係る馬用水性塗布組成物は、生薬類が含まれていることにより、上記香料類の効果に加えて、また香料類による効果と相まって、生薬類による、馬体の血行促進、消炎、鎮痛、細胞の活性化などにより、皮膚病の予防、治療、皮膚のかゆみによるストレスの軽減、炎症の予防、治療、感染症の予防、治療効果など、馬体の健康維持・増進効果を付与することができ、競技の成績をより一層向上させる効果が期待できる。
更に、ヒトのアロマテラピーに汎用されているアロマオイルのような油性の処方では、体毛に覆われている馬体表面がベタつく場合があるが、本発明に係る馬用水性塗布組成物は、ジェル状の水性組成物として調製されていることにより、馬の体毛のベタつきも抑制される。
また、本発明の塗布組成物は、水性ジェル状組成物として馬体に塗布することにより、それに含まれる香料類によるアロマテラピー効果が確実に馬体に作用するとともに、その効果が持続される。
更に、水性塗布組成物に含まれる水溶性高分子等による保湿効果により、馬の毛並み、毛艶、肌艶がよくなるという効果も期待できる。
加えて、本発明に係る馬用水性塗布組成物を、厩務員や調教師などが手にとって馬体に塗布又は塗擦し、また同時に馬体をマッサージなどして馬体と触れ合うことにより、馬と厩務員や調教師などとの互いの親密感が高まる、いわゆる「スキンシップ」効果も期待できると同時に、馬のみでなく、厩務員や調教師などに対するアロマテラピー効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る馬用水性塗布組成物を馬の背中、喉、胸、腹、足に塗布する方法の説明図。
【図2】本発明に係る馬用水性塗布組成物を馬の顔、鼻に塗布する方法の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<馬用水性塗布組成物>
本発明に係る馬用水性塗布組成物は、香料類、生薬類エキスおよび基材として水溶性高分子を含むことを特徴としている。
【0012】
<香料類>
本発明に用いる香料類には特に限定はなく、ヒト用のアロマテラピーなどに用いられている香料類などを適宜選択し、単独で使用することもできるが、異なる効能を有するとされる2種以上の香料類を混合して使用することが好ましい。香料類は、花や木などの植物のエッセンス(精油)を、単独で配合してもよいし、複数の香料類が予め混合された混合物を使用してもよいし、更に前記エッセンス又はその混合物を適宜溶媒により希釈して予め調製された香料組成物を用いてもよい。本発明の効果をより高める観点からは、香木由来のエッセンスを用いるのが好ましい。
【0013】
具体的な香料名などを例示すると、
沈香(ジンチョウゲ科)、サンダルウッド(白檀;ビャクダン科)、ヒノキ(ヒノキ科)、ジャスミン(モクセイ科)、レモン、ベルガモット(ミカン科)、ラベンダー(シソ科)、フランキンセンス(乳香;カンラン科)、イランイラン(バンレイシ科)、パイン(マツ科)、パインニードル(マツ科の針葉)、カリオフィレ(丁子の蕾;フトモモ科)、パッチュリーオイル(シソ科)、ゼラニウムオイル(フウロソウ科)、オスマンチェス(金木犀;モクセイ科)、トリーモス(松科の苔)、バニラ(ラン科)、オークモス(樫科の苔)、などであるが、これらに限定されるものではない。
また、沈香、サンダルウッド、ヒノキ、ジャスミン、レモン及びラベンダーからなる群から選ばれる1種または2種以上の複数種を必須成分として含む香料類を用いると、本発明の効果をより一層高めることが期待できる。もっとも、これらに加えて、更にその他の種類の香料類を用いても良いことは勿論のことである。
【0014】
<生薬類エキス>
本発明に用いる生薬類エキスにも特に限定はなく、ヒトの健康維持、健康増進、疾病の予防、治療などに用いられている公知の生薬類のエキスを適宜選択し、単独で使用することもできるが、異なる薬理効果を有するとされる2種以上の生薬類エキスを混合して使用することが好ましい。生薬類エキスは、薬効を有する植物、動物、鉱物などの天然物に由来する薬用材料から抽出したエキスを、単独で配合してもよいし、複数の生薬類エキスが予め混合された混合物を使用してもよいし、更に前記エキス又はその混合物を適宜溶媒により希釈して予め調製されたエキス組成物を用いてもよい。
【0015】
具体的な生薬の原料名を例示すると、
オタネニンジン、トチバニンジン(ウコギ科); シャクヤク、ボタン(ボタン科);シコン(ムラサキ科): センキュウ、ウイキョウ、トウキ、ヨロイグサ、ミシマサイコ、ハマボウフウ(セリ科); オウゴン(コガネバナ)、ヒキオコシ、ハッカ、シソ、ウツボグサ、ケイガイ(シソ科); カワラヨモギ、シナ、オケラ、オオバナオケラ、ホソバオケラ、シナオケラ、ベニバナ、シロバナムシヨケギク、カミツレ、雲木香(キク科); ロベリア、キキョウ(キキョウ科); カノコソウ、オミナエシ(オミナエシ科); オオバコ(オオバコ科); ゴマ(ゴマ科); キササゲ、ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科); ジキタリス、ケジギタリス、アカヤジオウ、カイケイジオウ、シロヤジロウ(ゴマノハグサ科); ベラドンナ、トウガラシ、ダツラ、ヒヨス、ハシリドコロ、ジャガイモ(ナス科); アカキナノキ、クチナシ(アカネ科); コンズランゴ(ガガイモ科); ラウオルファン、ストロファンツス、キョウチクトウ(キョウチクトウ科); ゲンチアナ、トウリンドウ、センブリ(リンドウ科); レンギョウ、オリブノキ(モクセイ科); クマコケモモ、コケモモ(ツツジ科); サンシュユ(ミズキ科); ザクロ(皮)(ザクロ科); ユーカリノキ、チョウジノキ(フトモモ科); キカラスウリ、オオカラスウリ、チョウセンカラスウリ(ウリ科); カスカラサグラダ、ナツメ(クロウメモドキ科); セネガ、ヒロハセネガ、イトヒメハギ(ヒメハギ科); ニガキ(ニガキ科); ダイダイ、ミカン、カラタチ、ゴシュユ、キハダ、サンショウ(ミカン科); ハズ、トウゴマ(トウダイグサ科); コカノキ(コカノキ科); ゲンノショウコ(フクロウソウ科); カカオノキ(アオギリ科); アラビアゴムノキ、ラッカセイ、トラガント、キバナオウギ、センナ、エビスグサ、ダイズ、甘草、クズ(マメ科); アンズ、モモ、イノバラ(バラ科); アマチャ(ユキノシタ科); ナタネ、カラシナ(アブラナ科); エンゴサク、ケシ(ケシ科); ツバキ(ツバキ科); ウスバサイシン、ケイリンサイシン(ウマノスズクサ科); コショウ(コショウ科); ドクダミ(ドクダミ科); コロンボ、オオツヅラフジ(ツヅラフジ科); コウホネ(スイレン科); アケビ、ミツバアケビ(アケビ科); ヤマトリカブト、サラシナショウマ、オウレン(キンポウゲ科); 桂樹(クスノキ科); チョウセンゴミシ(マツブサ科); ニクズク(ニクズク科); コブシ、タムシバ、ホウノキ(モクレン科); 益智、縮砂、姜黄、ガジュツ、ショウガ(ショウガ科); カラスビシャク(サトイモ科); ビンロウ、ココヤシ、カルナウバヤシ(ヤシ科); ハトムギ、チガヤ(イネ類); サフラン(アヤメ科); ヤマノイモ、ナガイモ(ヤマノイモ科); オオニンニク、アロエ、ハナスゲ、イヌサフラン、ジャノヒゲ(ユリ科); サジオモダカ(オモダカ科); マモウ(マモウ科)、などであるが、これらに限定されるものではない。
また、生薬の原料としては、オタネニンジン、シャクヤク(特に、根)、シコンのうちのいずれか1種以上を用いると、本発明の効果を一層高めることが期待できる。そのため、生薬類エキスとして、オタネニンジンエキス、シャクヤク根エキス及びシコンエキスからなる群から選ばれる1種または2種以上の複数種を必須成分として用いると、本発明の効果を高めることが一層期待できる。もっとも、これらに加えて、更にその他の種類の生薬類エキスを用いても良いことは勿論のことである。
【0016】
<水溶性高分子>
本発明で使用する水溶性高分子には特に限定はなく、化粧品、医薬部外品などに一般的に使用されている公知のものを単独で、または2種以上を混合して使用することができる。水溶性高分子の具体例としては、例えば、カルボキシビニルポリマー(カルボマー)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等のビニル系高分子が挙げられるが、これらに限定されるものではない。水溶性高分子は、本発明の馬用水性塗布組成物にジェル状の適度の粘度を付与するものであるが、粘度調整剤として、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースなどを添加してもよい。
尚、本発明で使用する水溶性高分子や粘度調整剤はヒト用化粧品等の基材として汎用されているものを使用可能である。
【0017】
<その他の成分>
本発明に係る水性塗布組成物には、上記以外に、化粧品、医薬部外品などに一般的に使用されている、水溶性コラーゲン、ヒアルロン酸ナトリウム、グリセリン、PG、1、3−ブチレングリコール(BG)、ソルビットなどの保湿剤; パラベン、フェノキシエタノール、エタノール、ソルビン酸などの抗菌剤; アラントイン、グリチルリチン2Kなどの抗炎症剤; 天然ビタミンE、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)などの防腐剤(酸化防止剤); 水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、クエン酸、コハク酸、アスコルビン酸などのPH調整剤; 乳化剤(界面活性剤); 着色剤などの各種成分を適宜配合することができる。
【0018】
<水性塗布組成物の調製>
本発明に係る馬用水性塗布組成物は、上記のような香料類、生薬類エキス、水溶性高分子、粘度調整剤、その他の成分を混合し、水(好ましくはイオン交換水や蒸留水等の精製水)を添加し、混合することで得られる。
【0019】
前記水性塗布組成物中の香料類の配合比は、特に限定はないが、ストレス低減、リラックス効果などを効果的に発揮させる観点からは、0.015〜1.5重量%とするのが好ましい。
【0020】
前記水性塗布組成物中の生薬類エキスの配合比は、特に限定はないが、馬体の血行促進、消炎、鎮痛、細胞の活性化などにより、皮膚病の予防、治療、皮膚のかゆみによるストレスの軽減、炎症の予防、治療、感染症の予防、治療効果など、馬体の健康維持・増進効果などを効果的に発揮させる観点からは、1.0〜8.0重量%とするのが好ましい。
【0021】
前記水性塗布組成物中の水溶性高分子および粘度調整剤の配合比は、特に限定はなく、馬体に塗布、塗擦する際の使用性(手に取るときの流動性、水性塗布組成物の伸びなど)、他の成分の配合比を考慮して適宜決定すれば良い。
【0022】
前記水性塗布組成物中の水の配合量は、特に限定はなく、上記の水溶性高分子、粘度調整剤、その他の成分を考慮して適宜決定することができる。
【0023】
本発明の水性塗布組成物では、水溶性高分子(必要により粘度調整剤を含む)と水との混合物が主成分となり、上記のように手に取るときの流動性、水性塗布組成物の伸びなどの馬体に塗布、塗擦する際の使用性を考慮して、これら成分の配合比を決定することができ、香料類と生薬類エキスは上記の配合比となるように、上記したその他の成分は、例えばヒト用で常用されている配合比に基づき、必要によりそれぞれ適量配合する。
例えば、水溶性高分子としてカルボキシビニルポリマーを用いる場合、水溶性高分子(A)と水(B)との配合比(A/B、重量比)は、概ね35/65〜15/85とするのが好ましく、この混合物を水性塗布組成物中、概ね80〜99重量%含有するのが好ましい。
【0024】
本発明の馬用水性塗布組成物の使用方法としては、手またはブラシを用いて馬体の表面に塗布又は塗擦する。好ましくは、厩務員や調教師などが手にとって馬体に塗布又は塗擦し、また同時に馬体をマッサージなどして馬体と触れ合うことにより、馬と厩務員や調教師などとの互いの親密感が高まる、いわゆる「スキンシップ」効果も期待できると同時に、馬のみでなく、厩務員や調教師などに対するアロマテラピー効果も期待できる。手で塗布する場合には、馬体の1箇所に2〜3gを目安とし、指先になじませて、馬体をマッサージするように塗布するとよい。
【0025】
塗布又は塗擦する馬体の部位には特に限定はなく、背中、喉、胸、腹、足、顔、鼻などの各部位に適宜適用することができるが、馬の呼吸数、心拍数の上昇を抑える観点からは、背中、喉、胸、腹、足、顔、鼻(全身)、あるいは、下記(2)の鞍下に適用すると効果的である。例えば、以下のとおり、馬体をやさしく、なでるように塗布することで、リラックスさせるとよい。
<背中・喉・胸・腹・足>(図1参照)
(1)背中部
背中からおしりにかけて、やさしく、なでるように塗布する。
(2)鞍下
鞍下から背中部にかけて、さやしく、なでるように塗布する。
(3)喉部
上から下へ、やさしく、なでるように塗布する。
(4)胸前部
胸の前面部から足下にかけて、やさしく、なでるように塗布する。
(5)帯道
前足から後ろへゆっくり、やさしく、なでるように塗布する。
(6)管部
上から下へ、やさしく、なでるように塗布する。
<顔・鼻>(図2参照)
(7)頭頂部(耳の後側)
耳の後ろから頭頂〜眉間にかけて、やさしく、なでるように塗布する。
(8)眉間部(目と目の間)
目に入らないように塗布し、やさしくなでる。
(9)鼻周辺、(10)鼻口周辺
円を描くように、鼻口の回りをやさしくなでる。
以上のようにやさしく塗布しても良いし、馬の状態に応じてマッサージ効果等を高める観点から、塗擦してもよい。また、上記の(1)〜(10)は、図1および図2中の番号1〜10に対応する。また、図1および2中の矢印は、塗布又は塗擦する際の方向を意味する。
【実施例】
【0026】
<馬用水性塗布組成物の調製>
(実施例1)
香料類(沈香、サンダルフッド、ヒノキ、ジャスミン、レモン、ラベンダー等)、生薬類エキス(オタネニンジン、シャクヤク根エキス、シコンエキス等)、保湿剤(ヒアルロン酸ナトリウム、BG等)、防腐剤(天然ビタミンE等)、抗菌剤(フェノキシエタノール等)、抗炎症剤(アラントイン、グリチルリチン2K等)、アルギン酸ナトリウム、水酸化カリウム、カルボマー、精製水を、定法に従って、それぞれ前述した配合比で適量混合、撹拌して本発明の馬用水性塗布組成物を得た。本水性塗布組成物はジェル状であり、手に取る際にはこぼれず、適度の流動性を有するものであった。
【0027】
(比較例1)
香料類を用いないことを除き、実施例1と同様にしてジェル状の馬用水性塗布組成物を得た。
【0028】
<馬体への適用>
(評価1)
実施例1および比較例1の馬用水性塗布組成物を用いて、被検体である馬(大阪鶴見緑地財団法人大阪乗馬協会所属、サラブレット種から中間種)4頭に対して、前記したようにして馬体の全身(背中、喉、胸、腹、足、顔、鼻)に塗布して馬のケアを行って、呼吸数と心拍数を測定した。尚、塗布の際、実施例1の馬用水性塗布組成物は、適度に伸びが良く、馬体に均一に塗布することができ、ベタつきも抑制された。また、塗布後は馬の毛並み、毛艶、肌艶がよくなることが観察された。
その後、45分間の運動を行った後、再び、同様にして呼吸数と心拍数を測定した。測定結果を表1に示す。尚、測定値は、4頭の平均値として示したものである。表1から明らかなように、本発明の馬用水性塗布組成物により、馬の呼吸数および心拍数の上昇が効果的に抑えられ、馬がより落ち着いた状態を保っていたことが分かる。尚、表1中、呼吸数と心拍数の単位は何れも回/分である。
【0029】
【表1】

【0030】
(評価2)
実施例1および比較例1の馬用水性塗布組成物を用い、馬体の鞍下部分にのみ塗布して馬のケアを行い、評価1と同様にして、運動前後の呼吸数と心拍数を測定した。評価結果を表2に示す。部分的に塗布した場合でも、本発明により馬の運動後の呼吸数と心拍数の上昇が抑えられ、馬がより落ち着いた状態を保っていたことが分かる。尚、表2中、呼吸数と心拍数の単位は回/分である。
【0031】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
香料類、生薬類エキスおよび基材として水溶性高分子を含むことを特徴とする馬用水性塗布組成物。
【請求項2】
前記香料類として、沈香、サンダルウッド、ヒノキ、ジャスミン、レモン及びラベンダーからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1記載の馬用水性塗布組成物。
【請求項3】
前記香料類として、複数種の香料を含む請求項1又は2に記載の馬用水性塗布組成物。
【請求項4】
前記生薬類エキスとして、オタネニンジンエキス、シャクヤク根エキス及びシコンエキスからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1〜3のいずれかに記載の馬用水性塗布組成物。
【請求項5】
前記生薬類エキスとして、複数種の生薬類エキスを含む請求項1〜4のいずれかに記載の馬用水性塗布組成物。
【請求項6】
運動後の馬の心拍数の上昇を抑える効果を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の馬用水性塗布組成物。
【請求項7】
運動後の馬の呼吸数の上昇を抑える効果を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の馬用水性塗布組成物。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の馬用水性塗布組成物を、馬体に塗布又は塗擦することを特徴とする馬のケア方法。



【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−224595(P2012−224595A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94919(P2011−94919)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(391039966)株式会社フットテクノ (8)
【Fターム(参考)】