説明

駆動ユニットおよび撮像装置

【課題】ステッピングモータの駆動初期位置が異なる場合も駆動量を正確に制御する。
【解決手段】駆動ユニットであって、ステッピングモータと、ステッピングモータの出力軸に連接された連動部と、連動部の位置を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいてステッピングモータの励磁を制御する励磁制御部とを備える駆動ユニット。また、撮像装置であって、動力伝達部を介して着脱可能な交換レンズの絞り機構を駆動する上記駆動ユニットを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動ユニットおよび撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ステッピングモータにより駆動されて絞り連動棹を移動させるスライド部材の位置を検知して、検知した停止位置に基づいてスライド部材の原点復帰処理を実行する絞り制御装置がある(特許文献1参照)。
[特許文献1] 特開2010−197960号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、絞り制御装置が原点復帰処理を実行している間は、絞りとして動作できないので、シャッターチャンスを逃す恐れがあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第一態様として、ステッピングモータと、ステッピングモータの出力軸に連接された連動部と、連動部の位置を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいてステッピングモータの励磁を制御する励磁制御部とを備える駆動ユニットが提供される。
【0005】
また、本発明の第二態様として、動力伝達部を介して着脱可能な交換レンズの絞り機構を駆動する上記駆動ユニットを備える撮像装置が提供される。
【0006】
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】撮像装置100の模式的斜視図である。
【図2】絞り駆動部200の斜視図である。
【図3】絞り駆動部200の分解斜視図である。
【図4】絞り駆動部200の駆動状態を示す側面図である。
【図5】絞り駆動部200の他の駆動状態を示す側面図である。
【図6】絞り駆動部200の他の駆動状態を示す側面図である。
【図7】検出部270の側面図である。
【図8】検出部270の検出動作を説明する図である。
【図9】励磁相の探索方法を模式的に示すグラフである。
【図10】ステッピングモータ260の励磁相テーブルを示す図である。
【図11】撮像装置100の模式的ブロック図である。
【図12】絞り駆動部200の制御手順を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、下記の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、撮像装置100の模式的斜視図である。撮像装置100は、本体101と、本体101に対して着脱できるレンズユニット102を含む。
【0010】
本体101は、筐体110の前面に、レンズユニット102を装着する場合に、本体101に対してレンズユニット102を位置決めするマウント120を有する。また、本体101の上面には、撮像装置100に対してユーザが撮影のタイミングを指示する場合に押すレリーズボタン130が配される。
【0011】
本体101において、マウント120の内側には開口が形成される。開口の内側にはメインミラー121が配される。また、マウント120の内側には、レンズユニット102を通じてメインミラー121に入射する被写体光束を避けた位置に絞り駆動部200が配される。絞り駆動部200からは、マウント120の外側に向かって駆動レバー210が突出する。駆動レバー210の先端には、駆動端212が配される。
【0012】
レンズユニット102は、円筒状の鏡筒140と、鏡筒140の内部に配された絞り装置150と、鏡筒140の本体101側端面に配された被駆動レバー152とを有する。絞り装置150は、周方向に配された複数の絞り羽根を有し、中央に開口を有する。
【0013】
被駆動レバー152は、鏡筒140の内部で絞り装置150に結合されている。被駆動レバー152を鏡筒140の周方向に変位させた場合に、絞り装置150の中央開口の径が変化する。なお、レンズユニット102が本体101に装着されない単独状態の場合、被駆動レバー152は、絞り装置150の中央開口の径が小さくなる方向に付勢されている。
【0014】
本体101において、駆動レバー210は被駆動レバー152と反対向きに、被駆動レバー152よりも強く付勢されている。レンズユニット102が本体101に装着された場合、被駆動レバー152の端部は、駆動レバー210の駆動端212と、がたを生じることなく係合する。これにより、被駆動レバー152は、係合した駆動レバー210に押されて移動し、絞り装置150の中央開口は、そのレンズユニット102において最も広く開いた状態になる。
【0015】
また、駆動レバー210は、絞り駆動部200が絞り駆動指令を受けた場合に、被駆動レバー152の付勢方向と同じ方向に変位する。これにより、絞り装置150は中央開口の径を小さくして、被写体光束を絞る。なお、中央開口が絞られる量は、駆動レバー210の変位量に対応する。換言すれば、駆動レバー210の変位量を制御することにより、絞り装置150を求めに応じて絞り込むことができる。
【0016】
図2は、絞り駆動部200の斜視図である。図3は、絞り駆動部200の分解斜視図である。併せて参照しつつ、絞り駆動部200の構造を説明する。
【0017】
絞り駆動部200は、絞り駆動部200の略全高に相当する高さを有する板金282の片側に形成される。絞り駆動部200は、駆動レバー210、係止レバー220、大径ギヤ230、スラック取りユニット240、回転抑止部250、ステッピングモータ260、検出部270を含む。
【0018】
駆動レバー210は、板金282と、板金282に平行な他の板金284との間に配される。駆動レバー210は、板金282、284に直交する回転軸に回動可能に軸支される。
【0019】
係止レバー220は、駆動レバー210と同軸に回動可能に軸支される。係止レバー220は、係止レバー220は、駆動バネ225により図中時計周りに付勢される。また、係止レバー220は、連結バネ219により駆動レバー210と連結される。更に、係止レバー220は、図中上方に延在した腕部の上端に、係止爪226を有する。また、係止レバー220は、図中下方に延在する腕部の下端に、駆動爪224を有する。
【0020】
係止レバー220の上方には、ラッチレバー223が配される。ラッチレバー223は板金282に直交する回転軸の周りに回動可能に軸支される。これにより、ラッチレバー223は、係止レバー220の係止爪226と噛み合う係止位置と、駆動バネ229に付勢されて係止爪226を開放する開放位置との間を回動する。
【0021】
係止レバー220の上方にはスタートソレノイド221が設けられる。スタートソレノイド221は下端に磁石を有し、駆動バネ229の付勢力に抗して、係止レバー220の被駆動部227を吸着する。
【0022】
スタートソレノイド221が通電された場合は、被駆動部227を磁石から押し離す。これにより、係止レバー220は、駆動バネ229に駆動されて、係止位置から開放位置に向かって回動する。被駆動部227が磁石から離れたら通電は停止してよいので、スタートソレノイド221の電力消費は少ない。
【0023】
大径ギヤ230は、板金282に直交する回転軸の周りに回転可能に配される。大径ギヤ230は、ステッピングモータ260の出力軸261に圧入されたピニオンギヤ263と噛み合う。また、大径ギヤ230は、スラック取りユニット240のスラック取りギヤ242と噛み合う。更に、大径ギヤ230は、検出部270の連動ギヤ272とも噛み合う。
【0024】
これにより、大径ギヤ230は、ステッピングモータ260で生じた動力を、スラック取りユニット240および検出部270に伝達して相互に連動させる。大径ギヤ230の伝達作用については、他の図を参照して後述する。
【0025】
スラック取りユニット240は、大径ギヤ230に噛み合うスラック取りギヤ242を一定の回転方向に付勢するスラック取りバネ244を有する。スラック取りバネ244は、ステッピングモータ260のディテントトルクに打ち勝って大径ギヤ230を回転させる強さでスラック取りギヤ242を付勢する。これにより、大径ギヤ230とピニオンギヤ263、並びに、セグメントギヤ216と駆動ギヤ232のそれぞれにおいてバックラッシが除かれる。
【0026】
回転抑止部250は、ブレーキソレノイド251、ブレーキレバー252、ブレーキディスク256を含む。ブレーキレバー252の一端にはブレーキシュー253が、ブレーキレバー252の他端には被駆動部257がそれぞれ配される。ブレーキレバー252は、板金282に直交する回転軸の周りに回動可能に配される。
【0027】
また、ブレーキレバー252は、ブレーキシュー253をブレーキディスク256周面に押し付ける抑止位置と、ブレーキシュー253をブレーキディスク256から離間させる開放位置との間を回動するが、抑止位置に向かって付勢されている。
【0028】
ブレーキソレノイド251は、ブレーキレバー252の下方に配される。ブレーキソレノイド251は上端に磁石を有し、ブレーキレバー252に対する付勢力に抗して、ブレーキレバー252の被駆動部257を吸着する。これにより、電力を消費することなく、ブレーキレバー252は開放位置に留まる。
【0029】
ブレーキソレノイド251は、通電された場合に被駆動部257を磁石から押し離す。これにより、ブレーキレバー252は付勢力に駆動されて、開放位置から抑止位置に向かって回動する。被駆動部257が磁石から離れたら通電は停止してよいので、ブレーキソレノイド251の電力消費は少ない。
【0030】
ステッピングモータ260は、板金282に直交する出力軸261を有する。出力軸261には、ピニオンギヤ263と同軸且つ一体的に作動するブレーキディスク256が装着される。よって、ブレーキレバー252が抑止位置にある場合、出力軸261の回転が抑止される。
【0031】
なお、ステッピングモータ260は、回転抑止部250の抑止に打ち勝って出力軸261を回転させる回転トルクを発揮することもできる。よって、大径ギヤ230を含む動力伝達機構は、異なる大きさの負荷に対してステッピングモータ260の回転を伝達できる。
【0032】
検出部270は、フォトインタラプタ271、273、連動ギヤ272、検出ギヤ274およびカバー276を含む。一対のフォトインタラプタ271、273は、カバー276に支持されて、止めネジ279により板金284に固定される。板金284は、板金282に固定される。フォトインタラプタ271、273はそれぞれ光源と受光素子とを有し、光源および受光素子の間を遮るものがあるか否かにより出力信号を変化させる。
【0033】
連動ギヤ272は、大径ギヤ230に噛み合って出力軸と連動して回転する。検出ギヤ274は、周方向に等間隔で配された切欠き部を有し、連動ギヤ272と一体的に回転する。フォトインタラプタ271、273は、回転する検出ギヤ274の切欠き部の始まりまたは終わりをそれぞれ検出する。検出ギヤ274およびフォトインタラプタ271、273による検出動作については他の図を参照して後述する。
【0034】
なお、絞り駆動部200から駆動レバー210が突出する側には、もう一枚の板金286が装着され、駆動端212は、板金286の開口287に挿通される。これにより、本体101の外部からマウント120の内側を見た場合に、絞り駆動部200の内部構造が板金286により隠される。また、本体101の外部から絞り駆動部200に塵芥等が入り込むことを抑制する。
【0035】
図4は、絞り駆動部200がリセットされた状態を模式的に示す側面図である。即ち、図4は、撮像装置100が撮影動作を開始する前の絞り駆動部200の状態を、図3に矢印Aで示す方向から見た様子を示す。ただし、検出部270のカバー276、板金286等は除いている。図1から図3までと共通の要素には同じ参照番号付して重複する説明を省く。
【0036】
リセットされた絞り駆動部200において、ラッチレバー223は係止位置にあり、係止レバー220の係止爪226に係合する。これにより、係止レバー220は、図中反時計周りに回動した状態に留まる。
【0037】
駆動レバー210は、連結バネ219により付勢されて駆動爪224に押し付けられ、駆動端212は高い位置にある。この状態の駆動端212にレンズユニット102の被駆動レバー152が係合している場合、絞り装置150は、中央開口の径が最も大きい開放状態になる。
【0038】
なお、図示のように、駆動レバー210の下端には、セグメントギヤ216が設けられる。セグメントギヤ216は、大径ギヤ230と同軸の駆動ギヤ232に噛み合う。駆動ギヤ232は、大径ギヤ230と一体的に回転する。よって、ステッピングモータ260により大径ギヤ230が回転駆動された場合、駆動ギヤ232およびセグメントギヤ216を通じて駆動レバー210が回転駆動される。
【0039】
セグメントギヤ216と駆動ギヤ232とのバックラッシは、スラック取りユニット240により防止される。また、セグメントギヤ216側からみると、駆動ギヤ232、大径ギヤ230およびピニオンギヤ263を含むギヤ列はステッピングモータ260に向かって増速する。よって、ステッピングモータ260は、駆動レバー210を、モータトルクよりも大きな駆動トルクで回転駆動する。
【0040】
ブレーキレバー252は、駆動バネ259により、図中反時計周りに付勢されている。しかしながら、ブレーキレバー252の被駆動部257は、ブレーキソレノイド251の上端に設けられた磁石に吸着されている。これにより、ブレーキレバー252は、駆動バネ259による付勢に打ち勝って開放位置に留まっている。よって、ブレーキシュー253はブレーキディスク256から離間しており、ステッピングモータ260の出力軸261は、比較的小さい負荷で回転できる。
【0041】
図5は、絞り駆動部200の動作を説明する模式的側面図であり、図4と同じ視点から絞り駆動部200を見た様子を示す。図4と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0042】
本体101のレリーズボタン130が押し下げられた場合、スタートソレノイド221に通電され、ラッチレバー223の被駆動部227が押し下げられる。これにより、ラッチレバー223は、駆動バネ229に付勢されて図中時計周りに回動する。よって、係止爪226が開放され、係止レバー220は、駆動バネ225の付勢力により図中時計周りに回動する。
【0043】
係止レバー220が回動すると、駆動爪224により、駆動レバー210も図中時計周りに回動する。ただし、駆動レバー210のセグメントギヤ216が駆動ギヤ232に噛み合っているので、駆動レバー210の回動量は、ステッピングモータ260の回転量に応じたものとなる。
【0044】
換言すれば、ステッピングモータ260の回転量により、駆動レバー210の回動量を制御できる状態になる。よって、ステッピングモータ260を駆動し続けることにより、駆動レバー210の回動した状態を維持することができる。
【0045】
駆動レバー210が回動すると、駆動端212が下方に移動する。よって、本体101にレンズユニット102が装着されている場合は、被駆動レバー152が押し下げられ、絞り装置150が中央開口の径を減少させる。こうして、レンズユニット102に入射した被写体光束が絞られ、また、その状態を継続できる。
【0046】
なおステッピングモータ260は一般に、高速回転させると出力トルクが低下する。よって、上記の例では、駆動レバー210を主に駆動バネ225により駆動し、ステッピングモータ260は、専ら駆動量の制御に利用している。ブレーキシュー253は依然としてブレーキディスク256から離間しているので、ステッピングモータ260の負荷は小さい。
【0047】
図6は、絞り駆動部200における回転抑止部250の動作を説明する模式的側面図であり、図4および図5と同じ視点から見た様子を示す。図4および図5と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0048】
絞り装置150を駆動して絞り込んだ状態は、ステッピングモータ260を励磁し続けることにより維持できる。しかしながら、カメラ本体101において長いシャッタ開放時間が指示された場合、バルブ撮影が指示された場合等は、ステッピングモータ260の励磁を継続すると電力消費が増加する。
【0049】
このような場合は、回転抑止部250を動作させることにより、電力を消費することなく、絞り装置150を絞り込んだ状態を維持できる。即ち、絞り駆動部200においてブレーキソレノイド251に通電すると、ブレーキソレノイド251は、ブレーキレバー252の被駆動部257を磁石から引き離す。これにより、ブレーキレバー252は、駆動バネ259に付勢されて、抑止位置に向かって回動する。
【0050】
ブレーキレバー252が抑止位置に回動すると、ブレーキシュー253が、ブレーキディスク256の周面に押し付けられる。これにより、ステッピングモータ260の出力軸261の回転が抑止される。よって、ステッピングモータ260の励磁を停止しても駆動レバー210の回動状態が保持され、絞り装置150が絞り込まれた状態が維持される。なお、ブレーキレバー252が抑止位置に回動した後は、ブレーキソレノイド251の通電を遮断してもよいので、絞り込み状態を維持することによる電力消費は抑制される。
【0051】
なお、回転抑止部250が出力軸261の回転を抑止した状態であっても、ステッピングモータ260を励磁して、出力軸261を回転抑止部250の抑止に打ち勝って回転させることができる。これにより、カメラ本体101がライブビューモード、プレビューモード等で動作しており、絞り込み状態を長時間にわたって維持し、且つ、絞り込み状態を変化させる場合に、絞り込み状態の維持に係る電力消費を抑制できる。また、カメラ本体101が動画撮影モードで動作している場合に、回転抑止部250により出力軸261の回転速度を抑制して、絞り装置150を低速で滑らかに動作させることができる。
【0052】
図7は、検出部270の側面図である。図7は、図3に示した矢印Aと反対の方向から検出部270を単独で見た様子を示す。他の図と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0053】
検出部270において、連動ギヤ272および検出ギヤ274は、大径ギヤ230の回転に伴って一体的に回転する。これに対して、フォトインタラプタ271、273は、カバー276に支持される。カバー276は、板金284に対して止めネジ279により固定される。これにより、フォトインタラプタ271、273も、板金284に対して固定される。よって、ステッピングモータ260が大径ギヤ230を回転駆動した場合、検出ギヤ274が大径ギヤ230に連動して回転する。
【0054】
回転する検出ギヤ274はフォトインタラプタ271、273を順次横切る。なお、フォトインタラプタ271、273の出力信号は、検出ギヤ274の歯毎に立ち下がりと立ち上がりを生じる。よって、フォトインタラプタ271、273は、各々、検出ギヤ274の歯数の2倍のステップ数を検出できる。
【0055】
フォトインタラプタ271、273は、ステッピングモータ260の励磁相の種類に応じて配される。フォトインタラプタ271、273は、検出ギヤ274の回転方向に沿って、ステッピングモータ260のステップ角に応じた角度を離して配置される。
【0056】
ここで、カバー276を板金284に固定する場合に止めネジ279を挿通する一対の長穴275は、連動ギヤ272および検出ギヤ274の回転軸と同軸の円弧状の形状を有する。よって、止めネジ279を緩めることにより、カバー276を、連動ギヤ272および検出ギヤ274の回転軸の周りに回転させることができる。カバー276を回転させた場合、フォトインタラプタ271、273も、連動ギヤ272および検出ギヤ274の回転軸の周りに回転する。
【0057】
これにより、検出ギヤ274の回転方向に沿ってフォトインタラプタ271、273を移動させて、歯を検出する位置をずらすことができる。よって、フォトインタラプタ271、273の出力信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングを、ステッピングモータ260の励磁相の切り替えのタイミングに精度よく合わせることができる。
【0058】
図8は、検出部270の動作を説明する図である。ここで、ステッピングモータ260は、2相励磁フルステップで1ステップ18°の分解能を有する。よって、ステッピングモータ260は、10個の永久磁石を備えたロータ262と、20個の励磁コイルを備えたステータ264とを有する。磁石および励磁コイルは、それぞれ、ステッピングモータ260の周方向に沿って等間隔に配される。
【0059】
これに対して、検出部270は、歯数5の検出ギヤ274を有する。また、検出部270は、検出ギヤ274の回転方向に沿って36度間隔で配置された、一対のフォトインタラプタ271、273を有する。
【0060】
連動ギヤ272は、ステッピングモータ260の出力軸261に圧入されたピニオンギヤ263と同じ歯数を有する。よって、検出ギヤ274は、ステッピングモータ260のロータと同じ回転位相を維持しつつ回転する。
【0061】
ここで、A相コイルにA相と逆方向に電流を流して励磁した状態を「A ̄」と表した場合、図示の例では、ステッピングモータ260の周囲に書き込んだように、ステッピングモータ260は、励磁コイルをA相およびB相に励磁した状態からスタートし、次に、A ̄相およびB相、A ̄相およびB ̄相、A相およびB ̄相と順次励磁される。このような励磁相の組み合わせを繰り返すことにより、ステッピングモータ260は、図中の矢印で示す回転方向、即ち、駆動レバー210が、絞り装置150を絞り込む方向に回動する場合の駆動方向に回転する。
【0062】
図9は、上記のようなフォトインタラプタ271、273の出力の遷移を示すグラフである。上記のように、検出部270においては検出ギヤ274もロータ262と等速で回転する。よって、フォトインタラプタ271、273の各々は、検出ギヤ274が横切る毎に、出力信号に立ち上がりまたは立ち下がりを生じる。これにより、図示のように、フォトインタラプタ271、273からは互いに位相がずれた波形が出力される。
【0063】
例えば、ステッピングモータ260の回転位相がA相およびB相を組み合わせた励磁相となる場合、フォトインタラプタ271、273の出力は、図中の位置aのように、共に立ち上がってハイレベルとなる。以下、ステッピングモータ260の他の回転位相に対しても、フォトインタラプタ271、273は、図中の位置b〜dのように、それぞれ異なる励磁相に対応した出力レベルの組み合わせを生じる。
【0064】
図10は、上記のようなフォトインタラプタ271、273の出力信号レベルの組み合わせと、ステッピングモータ260の励磁相との相関関係を例示するテーブルである。図示のように、ステッピングモータ260の励磁状態とフォトインタラプタ271、273の出力波形の組み合わせとは相関関係がある。
【0065】
よって、ステッピングモータ260を起動する場合に、検出部270の出力パターンと上記テーブルとを比較することにより、どの時点におけるステッピングモータ260の回転位相が判る。また、ステッピングモータ260の回転位相が判れば、上記テーブルから、当該回転位相に適した初期励磁相でステッピングモータ260に駆動電流を供給して起動することができる。
【0066】
このように、絞り駆動部200は、ステッピングモータ260の回転位相を検出する検出部270を備えるので、ステッピングモータ260を起動する前に、検出部270の出力からステッピングモータ260の回転位相を検出し、当該回転位相におけるロータ262およびステータ264の位置関係に適した初期励磁相を選択できる。
【0067】
よって、絞り駆動部200は、決定した励磁相で起動したステッピングモータ260を、設定された絞り値に応じたステップ数で回転させて絞り装置150を駆動する。こうして、ステッピングモータ260におけるロータ262の初期位置の違いにより絞りの駆動量に誤差が生じることが防止できる。
【0068】
上記のような検出部270の動作に鑑みて、フォトインタラプタ271、273による検出ギヤ274の検出切り替わり点は、ステッピングモータ260におけるステップの中間位置にあることが望ましい。そこで、カバー276の長穴275に挿通した止めネジ279を緩めてカバー276を回転させて、検出ギヤ274に対するフォトインタラプタ271、273の位置を調節する。
【0069】
これにより、ロータ262の着磁位置、ピニオンギヤ263の圧入位置等のばらつきによって上記中間位置がずれている場合でも、絞り駆動部200の組み立て工程で調整できる。より具体的には、ステッピングモータ260の特定の励磁相に励磁した場合に、フォトインタラプタ271、273の出力波形エッジが中間に位置するように、カバー276を回転調整すればよい。調整後は、止めネジ279を締結してカバー276を板金284に固定する。
【0070】
なお、上記の例では、大径ギヤ230に対するピニオンギヤ263および連動ギヤ272のギヤ比を同じにして等速に回転させた。しかしながら、例えば、検出ギヤ274の回転数が2倍になるようにして、ロータ262の位相をより高精度に検出するようにしてもよい。また、検出ギヤ274を、ステッピングモータ260の出力軸261に直接に装着して、検出部270を形成してもよい。
【0071】
これにより、ロータ262と検出ギヤ274は、機械的な誤差を全く生じることなく共に回転する。よって、検出ギヤ274を用いて、ロータ262の回転位置を高精度に検出できる。
【0072】
また、ステッピングモータ260のステップ数および励磁相数は上記に限られるわけではない。例えば、1−2相励磁の場合は8パターンの励磁相を検出するので、検出ギヤ274の歯数を増やすと共に、フォトインタラプタ271、273の数も3に増加することで対応できる。
【0073】
図11は、撮像装置100のブロック図である。図10までに既出の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。撮像装置100は、CPU170と、CPU170に直接または間接に接続された要素により形成される。
【0074】
CPU170には、システムメモリ162およびメインメモリ164が接続される。システムメモリ162は、不揮発性記録媒体および読出専用記録媒体の少なくとも一方を含み、CPU170が実行するファームウエア等を、電力の供給なしに保持する。メインメモリ164はRAMを含み、CPU170の作業領域として使用される。
【0075】
CPU170には、撮像部180も接続される。撮像部180は、撮像素子駆動部182、撮像素子184、アナログデジタル変換部186および画像処理部188を含む。撮像素子184は、撮像素子駆動部182に特定のタイミングで駆動され、被写体像を光電変換して画像信号を出力する。
【0076】
撮像素子184から出力された画像信号は、アナログデジタル変換部186により離散化され、画像処理部188において画像データに変換される。画像処理部188は、画像データを生成する過程で、画像のホワイトバランス、シャープネス、ガンマ、階調補正、圧縮等を調整する。
【0077】
画像処理部188において生成された画像データは、二次記憶媒体103に格納して保存される。二次記憶媒体103としては、フラッシュメモリカード等の不揮発性記憶素子を備えた媒体が使用される。二次記憶媒体103の少なくとも一部は、本体101から着脱して交換できる。
【0078】
表示部190は、本体101が生成した画像を表示する。撮像装置100にライブビューモード、プレビューモード等で動作することが指示された場合は、レンズユニット102を通じて本体101に形成された被写体像を画像として表示する。更に、ユーザの指定に応じて絞り装置150を動作させて、画像の合焦状態、明るさ等に絞り込み状態が反映された画像を表示する場合もある。
【0079】
また更に、CPU170には、合焦センサ166および測光センサ168が接続される。合焦センサ166は、レンズユニット102が形成した被写体像から合焦位置を検出し、撮像素子184上に被写体光束が結像するように、レンズユニット102を合焦させる。測光センサ168は、本体101に内蔵され、レンズユニット102を通じて本体101に入射した被写体光束の一部を受光して被写体輝度を検出する。
【0080】
また更に、CPU170には、絞り装置150を駆動する駆動ユニット201が接続される。駆動ユニット201は、絞り駆動制御部290および絞り駆動部200を有する。絞り駆動制御部290は、CPU170から絞り駆動指令を受けた場合に、絞り駆動部200を制御して、絞り装置150を駆動させる。
【0081】
絞り駆動部200は、既に説明した通り検出部270を有し、ステッピングモータ260のロータ262の回転位置を検出する。絞り駆動制御部290は、検出部270の検出結果に応じてステッピングモータ260を起動する場合の初期励磁相を決定する。
【0082】
また、絞り駆動制御部290は、励磁制御部292を含む。励磁制御部292は、絞り駆動制御部290が決定した初期励磁相から始まる駆動電流を発生してステッピングモータ260に供給する。これにより、絞り駆動部200は、駆動レバー210を回動させて絞り装置150を駆動する。
【0083】
なお、絞り駆動部200による絞り装置150の駆動量は、測光センサ168等の検出結果を参照して撮影条件を決定したCPU170から絞り駆動制御部290に指示される。また、絞り駆動制御部290は、絞り駆動を解除する絞り駆動解除指令もCPU170から受ける。これにより、絞り駆動制御部290は、絞り駆動部200をリセットする。
【0084】
図12は、絞り駆動制御部290による駆動ユニット201の制御手順を示す流れ図である。制御を開始した絞り駆動制御部290は、レンズユニット102が本体101に装着されたか否かを調べ(ステップS101)、レンズユニット102が本体101に装着されていない場合(ステップS101:NO)は、絞り駆動部200の駆動対象となるレンズユニット102が装着されるまで待機する。
【0085】
なお、レンズユニット102が装着された状態とは、絞り駆動レバー210と被駆動レバー152とが係合して、絞り駆動部200が絞り装置150を駆動できる状態を意味する。そのような状態は、電源が投入されている本体101にレンズユニット102が装着された場合の他、予めレンズユニット102が装着された撮像装置100の電源が投入された場合にも生じる。
【0086】
本体101にレンズユニット102が装着されると(ステップS101:YES)、絞り駆動制御部290は、レンズユニット102が装着された状態における、検出部270の検出結果を取得して初期励磁相を決定する(ステップS102)。初期励磁相を決定するタイミングは、レンズユニット102が装着されたこと自体を契機としてもよい。
【0087】
また、レリーズボタン130が押されて、撮像装置100による撮影が開始されたことを契機として初期励磁相を決定してもよい。こうして、絞り駆動制御部290は、絞り駆動部200が絞り装置150を駆動し始める前に、装着されたレンズユニット102に応じた初期励磁相を把握して、絞り駆動部200の駆動開始に備えることができる。
【0088】
次に、絞り駆動制御部290は、CPU170からの絞り駆動指令を受けるまで待機する(ステップS103:NO)。CPU170から絞り駆動指令を受けた場合(ステップS103:YES)、絞り駆動制御部290は、スタートソレノイド221に通電して、絞り駆動部200が駆動レバー210を回動できる状態にする。
【0089】
また、絞り駆動制御部290は励磁制御部292に指示を出して、先に決定した初期励磁相に始まる駆動電流をステッピングモータ260に供給させる。これにより、ステッピングモータ260が動作を開始し(ステップS104)て、絞り装置150が絞り込まれる。
【0090】
次に、絞り駆動制御部290は、絞り装置150を駆動する契機となった撮像装置100の動作が、バルブ撮影、長秒時撮影、ライブビューモードおよびプレビューモードのいずれかに属するか否かをCPU170に問い合わせる(ステップS105)。なお、上記問い合わせの間、絞り駆動制御部290は、絞り装置150を駆動した絞り駆動部200における駆動レバー210の状態を、ステッピングモータ260の励磁により維持し続ける。問い合わせ(ステップS105)の結果、撮像装置の動作がバルブ撮影、長秒時撮影、ライブビューモードおよびプレビューモードのいずれでもない場合(ステップS105:NO)、絞り駆動制御部290は、ステッピングモータ260の励磁による絞り込み状態の維持を継続する。
【0091】
上記問い合わせ(ステップS105)の結果、絞り装置150を駆動する契機となった撮影が、バルブ撮影または長秒時撮影である場合(ステップS105:YES)、絞り装置150は長時間にわたって絞り込んだ状態を維持することが求められる。一方、既に説明した通り、絞り駆動部200は、回転抑止部250を有効にすることにより、電力を消費することなく絞り装置150の絞り込み状態を維持できる。
【0092】
そこで、絞り駆動制御部290はブレーキソレノイド251に通電して回転抑止部250を有効にする(ステップS106)。また、絞り駆動制御部290は、回転抑止部250により駆動レバー210の回動が抑止された後は、ステッピングモータ260への駆動電流を遮断する。こうして、絞り駆動部200は、電力を消費することなく絞り装置150の絞り込み状態を維持できる。
【0093】
また、撮像装置100のプレビューモードまたはライブビューモードにおいて絞り装置150が駆動された場合、撮影のために絞り込む時間よりも長時間にわたって絞り装置150を絞り続けることが求められる。ただし、プレビューモードまたはライブビューモードでは、絞り装置150を既に絞り込んだ状態から更に開度を変更することが指示される場合がある。このような場合、絞り駆動制御部290は、回転抑止部250の動作を継続したままステッピングモータ260を駆動し、回転抑止部250の回転抑止力に打ち勝って出力軸261を回転させてもよい。
【0094】
これにより、ステッピングモータ260の駆動を停止した場合には、その時点の絞り装置150の開度が維持される。また、ステッピングモータ260の回転が遅いので、絞り込み状態が変化することによる被写界像の変化を把握しやすい。よって、撮像装置100が動画撮影モードで動作している場合にも、回転抑止部250を有効にしたまま、ステッピングモータ260を回転させて絞り装置150を駆動してもよい。
【0095】
次に、絞り駆動制御部290は、CPU170から絞り開放指令を受けるまでの間、絞り装置150の上記絞り込み状態を維持する(ステップS107:NO)。CPU170から絞り解除指令を受けた場合、絞り駆動制御部290は、ステッピングモータ260の駆動を停止して、絞り駆動部200をリセットする(ステップS108)。これにより、絞り装置150も開放状態に戻る。
【0096】
以上、実施の形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲に限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0097】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0098】
100 撮像装置、101 本体、102 レンズユニット、103 二次記憶媒体、110 筐体、120 マウント、121 メインミラー、130 レリーズボタン、140 鏡筒、150 絞り装置、152 被駆動レバー、162 システムメモリ、164 メインメモリ、166 合焦センサ、168 測光センサ、170 CPU、180 撮像部、182 撮像素子駆動部、184 撮像素子、186 アナログデジタル変換部、188 画像処理部、190 表示部、200 絞り駆動部、201 駆動ユニット、210 駆動レバー、212 駆動端、216 セグメントギヤ、219 連結バネ、220 係止レバー、221 スタートソレノイド、223 ラッチレバー、224 駆動爪、225、229、259 駆動バネ、226 係止爪、227、257 被駆動部、230 大径ギヤ、232 駆動ギヤ、240 スラック取りユニット、242 スラック取りギヤ、244 スラック取りバネ、250 回転抑止部、251 ブレーキソレノイド、252 ブレーキレバー、253 ブレーキシュー、256 ブレーキディスク、260 ステッピングモータ、261 出力軸、262 ロータ、263 ピニオンギヤ、264 ステータ、270 検出部、271、273 フォトインタラプタ、272 連動ギヤ、274 検出ギヤ、275 長穴、276 カバー、279 止めネジ、282、284、286 板金、287 開口、290 絞り駆動制御部、292 励磁制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステッピングモータと、
前記ステッピングモータの出力軸に連接された連動部と、
前記連動部の位置を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果に基づいて前記ステッピングモータの励磁を制御する励磁制御部と
を備える駆動ユニット。
【請求項2】
前記連動部は、前記ステッピングモータのステップ角に対応する検出ギヤを有し、
前記検出部は、前記検出ギヤの位置を検出する請求項1に記載の駆動ユニット。
【請求項3】
前記検出ギヤは、前記出力軸に装着された動力伝達機構を介して、前記出力軸と等速で回転する請求項2に記載の駆動ユニット。
【請求項4】
前記検出ギヤは、前記出力軸に装着されている請求項2に記載の駆動ユニット。
【請求項5】
前記検出部は、前記検出ギヤのギヤ部の有無を検出する光センサを有し、
前記光センサの配設位置を調整する調整機構を備える請求項2から4のいずれか1項に記載の駆動ユニット。
【請求項6】
異なる負荷に対して前記ステッピングモータの動力を伝達し得る、動力伝達部を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の駆動ユニット。
【請求項7】
前記動力伝達部を介して着脱可能な交換レンズの絞り機構を駆動する請求項6に記載の駆動ユニットを備える撮像装置。
【請求項8】
前記出力軸の回転を抑止する回転抑止部を備える請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
バルブ撮影時および予め定められた秒時よりも長い露光時間が設定された長秒時撮影時の少なくともいずれかの場合に、前記回転抑止部により前記出力軸の回転を抑止して、前記ステッピングモータへの通電を制限する請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
動画撮影時、ライブビュー実行時およびプレビュー実行時の少なくともいずれかの場合に、前記回転抑止部により前記出力軸の回転を抑止しつつ、前記ステッピングモータの出力軸を回転させる請求項8または9に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−173710(P2012−173710A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38577(P2011−38577)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】