説明

駆動電源及びこれを採用する電子装置

【課題】本発明は、駆動電源及びこれを採用する電子装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の駆動電源は、温度特性を有する負荷に電気的に接続される電圧出力端を備え、前記電圧出力端から前記負荷に駆動電圧を提供し、且つ前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量を検出して、前記変化量によって前記駆動電圧を調整する。本発明の電子装置は、前記駆動電源を採用し且つ温度特性を有する負荷を備え、前記負荷は、前記電圧出力端によって前記駆動電源に電気的に接続され、前記駆動電源は、前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量によって前記負荷に提供する前記駆動電圧を調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度補償機能を有する駆動電源及びこの駆動電源を採用する電子装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
駆動電源は電子装置のロードに駆動電圧を提供するために用いられる。例えば、発光ダイオード(LED)光源は、高い発光効率を有するため、照明装置の負荷(load)として使用され、駆動電源から駆動電圧を受け取る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、発光ダイオードは負温度特性を有するので、発光ダイオードが作動する時に生じる熱によって環境温度が上昇すると、発光ダイオードの等価抵抗の抵抗値は減少する。駆動電圧から出力する駆動電圧が変化しない場合、発光ダイオードを流れる駆動電流は増加し、従って発光ダイオードの発熱量はさらに増大し、環境温度もさらに上昇し、このように循環して、発光ダイオードを流れる電流及び発光ダイオードの発熱量が増加すると、発光ダイオードの使用寿命が短縮し、発光ダイオードが発光しなくなる可能性もある。
【0004】
本発明の目的は、前記課題を解決し、電子装置の負荷の使用寿命を高めることができる駆動電源及びこれを採用する電子装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る駆動電源は、温度特性を有する負荷に電気的に接続される電圧出力端を備え、前記電圧出力端から前記負荷に駆動電圧を提供し、且つ前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量を検出して、前記変化量によって前記駆動電圧を調整する。
【0006】
本発明に係る電子装置は、前記駆動電源を採用し且つ温度特性を有する負荷を備え、前記負荷は、前記電圧出力端によって前記駆動電源に電気的に接続され、前記駆動電源は、前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量によって前記負荷に提供する前記駆動電圧を調整する。
【発明の効果】
【0007】
従来の技術に比べて、本発明の駆動電源は、電子装置の負荷が環境温度変化の影響を受ける程度を検出し、且つこの影響程度に基づいて前記負荷に出力する駆動電圧を調整して、前記負荷が環境温度の影響を受けてその使用寿命が短縮される可能性を効果的に減少する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る電子装置の回路構造を示す図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る電子装置の回路構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
図1を参照すると、本発明の実施形態に係わる電子装置10は、駆動電源100及び負荷300を備える。前記負荷300は、負温度特性を有し、即ち、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値は、環境温度が上昇することに伴って低減する。本実施形態において、前記負荷300は、LED光源である。
【0011】
前記駆動電源100は、交流源入力端101及び電圧出力端103を備える。前記交流源入力端101は、交流源信号を受信するために用いられ、前記交流源信号は、前記駆動電源100の処理によって、前記電圧出力端103から直流電圧信号Uを出力する。前記負荷300は、前記電圧出力端103に電気的に接続されて、前記直流電圧信号Uを受信して駆動電圧として、且つ前記駆動電圧の駆動によって正常に作動する。前記駆動電源100は、前記負荷300が環境温度の影響を受ける程度を検出し、即ち、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量を検出し、且つ前記変化量に基づいて調整信号を出力して、前記負荷300に出力する駆動電圧の大きさを制御することにより、環境温度の上昇に伴って前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が減少して、前記負荷300を流れる駆動電流が増大する現象を改善する。
【0012】
前記駆動電源100は、前記負荷300と並列接続される温度補償回路200を備える。前記温度補償回路200は、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量を検出するために用いられ、且つ前記変化量に基づいて前記直流電圧信号Uに対して補償調整を行う。即ち、負温度特性を有する前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度の上昇に伴って減少する場合、前記温度補償回路200は、調整信号を出力して、前記直流電圧信号Uを減少させ、負温度特性を有する前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度の低減に伴って増大する場合、前記温度補償回路200は、調整信号を出力して、前記直流電圧信号Uを増大させる。
【0013】
前記負荷300が正温度特性を有し、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度上昇に伴って増大する場合、前記温度補償回路200は、調整信号を出力して、前記直流電圧信号Uを増大させ、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度の低減に伴って減少する場合、前記温度補償回路200は、調整信号を出力して、前記直流電圧信号Uを減少させる。
【0014】
前記温度補償回路200は、前記負荷300と同じ温度特性を有するか又は前記負荷300と相反する温度特性を有し、前記温度補償回路200と前記負荷300の温度特性が同じである場合、その温度係数も同じである。
【0015】
前記駆動電圧の大きさは、パルス信号のデューティーから制御し、前記調整信号は、前記パルス信号のデューティー比を調整するために用いられ、前記デューティー比が増大すると、前記駆動電圧は増大し、前記デューティー比が減少すると、前記駆動電圧は減少する。
【0016】
本実施形態において、前記温度補償回路200の等価抵抗(図示せず)の抵抗値は、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値より大きく、前記温度補償回路200が前記負荷300の駆動電流を分けて取らないようにする。前記温度補償回路200の等価抵抗を流れる電流は、ミリアンペア級別であればよい。
【0017】
前記駆動電源100は、変圧器回路130及びPWM制御回路150をさらに備える。
【0018】
前記変圧器回路130は、前記駆動電源100が受信する前記交流源信号に基づいて、前記直流電圧信号Uを出力し、且つ前記電圧出力端103から前記負荷300に出力する。
【0019】
前記PWM制御回路150は、前記変圧器回路130にパルス信号を送信し、パルス信号のデューティー比を利用して前記変圧器回路130から出力する直流電圧信号の大きさを制御する。即ち、前記パルス信号のデューティー比が増大する時、前記変圧器回路130から出力する直流電圧信号Uは増大し、前記パルス信号のデューティー比が減少する時、前記変圧器回路130から出力する直流電圧信号Uは減少する。
【0020】
前記PWM制御回路150は、前記温度補償回路200からの調整信号を受信するために用いられる調整信号受信端152を備える。前記PWM制御回路150は、前記調整信号に基づいて、前記変圧器回路130に送信するパルス信号のデューティー比を変更して、前記変圧器回路130から出力する直流電圧信号Uの大きさを調整することにより、前記負荷300に提供する駆動電圧の大きさを制御する。
【0021】
本実施形態において、前記駆動電源100は、ブリッジ式整流回路110及び整流フィルター回路170をさらに備える。前記ブリッジ式整流回路110は、前記交流源信号に対して整流して、整流された直流パルス信号を前記変圧器回路130に出力する。前記整流フィルター回路170は、前記変圧器回路130から出力する前記直流電圧信号Uに対して整流、フィルター処理を行って、前記直流電圧信号Uがさらに安定になることにする。
【0022】
本実施形態において、前記温度補償回路200は、検出ユニット210及び調整信号出力ユニット230を備える。前記検出ユニット210は、前記電圧出力端103に電気的に接続されて、前記負荷300と並列接続され且つ前記負荷300と同じ温度環境にあり、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度の影響を受ける程度を検出して、前記調整信号出力ユニット230に検出信号を出力する。前記調整信号出力ユニット230は、前記検出信号に基づいて、前記PWM制御回路150に調整信号を出力し、前記PWM制御回路150は、前記調整信号に基づいて、前記変圧器回路130から出力する直流電圧信号Uを調整する。
【0023】
前記検出ユニット210は、第一検出素子211、検出信号出力端212及び第一分圧素子213を備える。前記第一検出素子211は、前記負荷300と同じ環境にあり、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度の影響を受ける程度を検出する。前記第一検出素子211及び前記第一分圧素子213は、前記電圧出力端103と地との間に直列に接続され、前記第一分圧素子213と前記第一検出素子211との間のノードを前記検出信号出力端212として、且つ前記ノードの電圧を検出信号として前記調整信号出力ユニット230に出力する。
【0024】
本実施形態において、前記第一検出素子211は、負温度係数を有する熱敏感性抵抗Ru(NTC)を採用し、前記熱敏感性抵抗Ruと前記負荷300の等価抵抗Rは、ほぼ同じ負温度係数を有する。前記第一分圧素子213は、普通の抵抗RLを採用する。前記熱敏感性抵抗Ruの一端は、前記電圧出力端103に接続され、前記熱敏感性抵抗Ruの他端は、前記抵抗RLを介して接地する。
【0025】
前記調整信号出力ユニット230は、第二検出素子231、出力素子233及び検出端235を備える。前記第二検出素子231及び前記出力素子233は、前記電圧出力端103とアースとの間に直列に接続され、前記検出端235は、前記検出信号出力端212に電気的に接続されて前記検出信号を受信する。前記第二検出素子231は、前記検出端235から送信する前記検出信号を受信し、且つ前記検出信号に基づいて前記出力素子233に伝導信号を出力し、前記出力素子233は、前記伝導信号に基づいて前記調整信号を出力する。
【0026】
前記第二検出素子231は、三端子可変シャントレギュレーターD1を採用し、制御端子2311、第一接続端子2312及び第二接続端子2313を備える。前記制御端子2311は、前記検出端235に電気的に接続されるか又は前記検出端235とする。前記第一接続端子2312は、前記出力素子233に電気的に接続され、前記第二接続端子2313は接地する。前記第二検出素子231にとって、前記制御端子2311の電圧が変化する場合、前記第一接続端子2312及び前記第二接続端子2313を流れる電流は対応して線形的に変化する。本実施形態において、前記第二検出素子231は、前記第一接続端子2312及び前記第二接続端子2313を流れる電流を前記伝導信号とする。
【0027】
前記出力素子233は、前記伝導信号に基づいて前記調整信号を出力し、即ち前記伝導信号とする電流が変化する場合、例えば、電流が増大するか減少する時、前記出力素子233は、前記PWM制御回路150に前記調整信号を送信する。本実施形態において、前記出力素子233は、発光ダイオードD2を採用し、前記調整信号は光信号である。
【0028】
前記PWM制御回路150は、パルス発生回路151及び調整信号受信回路153を備える。前記調整信号受信回路153は、前記調整信号受信端152から前記調整信号を受信し、且つ前記調整信号に基づいて前記パルス発生回路151に制御信号を送信する。前記パルス発生回路151は、前記制御信号に基づいて生じるパルス信号のデューティー比を調整し、且つ調整されたパルス信号を前記変圧器回路130に送信する。本実施形態において、前記調整信号受信回路153は、光信号を受信し且つ前記光信号に基づいて電流を出力する素子を採用し、例えば、シリコンフォトトランジスターD3を採用する。前記パルス発生回路151は、パルス信号を送信できる集積回路を採用する。
【0029】
前記出力素子233は、発光ダイオードD2を採用し、前記発光ダイオードD2と前記シリコンフォトトランジスターD3はフォトカプラに集成することが好ましい。
【0030】
以下、図1を参照して、環境温度変化によって前記駆動電源100から負温度特性を有する前記負荷300に出力する駆動電圧を調整することを説明する。
【0031】
前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が環境温度変化の影響を受けて減少する場合、例えば、環境温度が上昇して、前記負荷300の等価抵抗Rの抵抗値が減少する場合、前記第一検出素子211の中の負温度特性を有する熱敏感性抵抗Ruの抵抗値も減少し、前記熱敏感性抵抗Ruに印加する電圧も減少し、前記第一分圧抵抗RLに印加する電圧は上昇する。上昇した前記電圧は検出信号として前記検出信号出力端212から前記検出端235に送信され、前記検出端235に電気的に接続された前記制御端子2311の電圧は対応して上昇し、前記第一接続端子2312及び前記第二接続端子2313を流れる電流も対応して増加し、前記発光ダイオードD2から発する光の強度が増強し、且つ増強された光信号は調整信号として前記調整信号受信端152から前記調整信号受信回路153に送信され、前記調整信号受信回路153のシリコンフォトトランジスターD3は、前記調整信号を受信すると、増大した電流信号を制御信号として前記パルス発生回路151に送信し、前記パルス発生回路151は、パルス信号のデューティー比を減少し、且つ前記パルス信号を前記変圧器回路130に送信する。前記変圧器回路130は、前記パルス信号に基づいて、前記負荷300に出力する直流電圧信号Uの大きさを減少して、前記負荷300に提供する駆動電圧を減少する。
【0032】
従来の技術に比べて、前記駆動電源100は、前記温度補償回路200によって前記負荷300が環境温度変化の影響を受ける程度を検出し、且つこの影響程度に基づいて、前記PWM制御回路150を利用して、前記変圧器回路130から前記負荷300に出力する駆動電圧を調整して、負温度特性を有する前記負荷300が環境温度の影響を受けてその使用寿命が短縮される可能性を効果的に減少する。
【0033】
前記負荷300が正温度特性を有する場合、前記検出ユニット210の構造を改変し、即ち前記第一検出素子211は正温度係数を有する熱敏感性抵抗(PTC)を採用する。
【0034】
図2は、本発明の他の実施形態に係る電子装置の回路構造を示す図である。本実施形態に係わる電子装置20において、第一分圧素子213の一端は、電圧出力端103に電気的に接続され、第一分圧素子213の他端は、第一検出素子211を介して接地し、且つ第一検出素子211は、正温度係数を有する熱敏感性抵抗(PTC)である。
【0035】
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であることは勿論であって、本発明の技術的範囲は、以下の特許請求の範囲から決まる。
【符号の説明】
【0036】
10,20 電子装置
100 駆動電源
101 交流源入力端
103 電圧出力端
110 ブリッジ式整流回路
130 変圧器回路
150 PWM制御回路
151 パルス発生回路
152 調整信号受信端
153 調整信号受信回路
170 整流フィルター回路
200 温度補償回路
210 検出ユニット
211 第一検出素子
212 検出信号出力端
213 第一分圧素子
230 調整信号出力ユニット
231 第二検出素子
233 出力素子
235 検出端
300 負荷
2311 制御端子
2312 第一接続端子
2313 第二接続端子
D1 三端子可変シャントレギュレーター
D2 発光ダイオード
D3 シリコンフォトトランジスター
U 直流電圧信号
R 等価抵抗
Ru 熱敏感性抵抗
RL 抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度特性を有する負荷に電気的に接続される電圧出力端を備え、前記電圧出力端から前記負荷に駆動電圧を提供し、且つ前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量を検出して、前記変化量によって前記駆動電圧を調整することを特徴とする駆動電源。
【請求項2】
前記駆動電源は、前記負荷と並列に接続され且つ前記負荷と同じ環境に設置されて、前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量を検出する温度補償回路をさらに備え、前記温度補償回路の検出結果に基づいて前記駆動電圧を調整することを特徴とする請求項1に記載の駆動電源。
【請求項3】
前記温度補償回路によって前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて減少することを検出した時、前記駆動電源は前記駆動電圧を小さく調整し、
前記温度補償回路によって前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて増大することを検出した時、前記駆動電源は前記駆動電圧を大きく調整することを特徴とする請求項2に記載の駆動電源。
【請求項4】
前記温度補償回路は、前記負荷と同じ環境に設置されて、前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量を検出し、前記変化量に基づいて検出信号を出力して前記駆動電圧を調整する検出ユニットを備え、
前記検出ユニットは、第一検出素子、第一分圧素子及び検出信号出力端を備え、
前記第一検出素子は、前記負荷と同じ環境に設置されて、前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量を検出し、
前記第一分圧素子及び前記第一検出素子は、前記電圧出力端と地との間に直列に接続され、前記第一検出素子と前記第一分圧素子との間のノードを前記検出信号出力端とし、前記ノードの電圧を前記検出信号として前記検出信号出力端から出力することを特徴とする請求項2又は3に記載の駆動電源。
【請求項5】
前記第一検出素子は、前記負荷と同じな負温度特性又は正温度特性を有し、前記第一検出素子の一端は、前記電圧出力端に電気的に接続され、前記第一検出素子の他端は、前記第一分圧素子を介して接地することを特徴とする請求項3又は4に記載の駆動電源。
【請求項6】
前記第一分圧素子の一端は、前記電圧出力端に電気的に接続され、前記第一分圧素子の他端は、前記第一検出素子を介して接地し、前記第一検出素子の温度特性は、前記負荷の温度特性と相反することを特徴とする請求項4又は5に記載の駆動電源。
【請求項7】
前記温度補償回路は、前記検出信号に基づいて調整信号を出力して前記駆動電圧を調整する調整信号出力ユニットをさらに備え、
前記調整信号出力ユニットは、検出端、第二検出素子及び出力素子を備え、前記出力素子及び前記第二検出素子は、前記電圧出力端と地との間に直接に接続され、前記検出端は、前記検出信号を受信し、前記第二検出素子は、前記検出信号に基づいて前記出力素子に伝導信号を出力し、前記出力素子は、前記伝導信号に基づいて前記調整信号を出力することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の駆動電源。
【請求項8】
前記第二検出素子は、前記検出端に電気的に接続される制御端子と、前記出力素子に電気的に接続される第一接続端子と、接地する第二接続端子とを備える三端子可変シャントレギュレーターであって、前記第一接続端子及び前記第二接続端子を流れる電流と前記制御端子に印加する電圧は線形関係を呈し、前記出力素子は、発光ダイオードであることを特徴とする請求項7に記載の駆動電源。
【請求項9】
前記駆動電圧の大きさはパルス信号のデューティー比によって制御し、前記調整信号は前記パルス信号のデューティー比を調整するために用いられ、前記パルス信号のデューティー比が増大すると、前記駆動電圧も増大し、前記パルス信号のデューティー比が減少すると、前記駆動電圧も減少することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の駆動電源。
【請求項10】
前記駆動電源は、前記負荷に前記駆動電圧を出力する変圧器回路及び前記変圧器回路に前記パルス信号を出力して前記駆動電圧の大きさを制御するPWM制御回路をさらに備え、
前記PWM制御回路は、調整信号受信回路及びパルス信号発生回路を備え、前記調整信号受信回路は、前記調整信号を受信し且つ前記調整信号に基づいて前記パルス発生回路に制御信号を送信し、前記パルス発生回路は、前記制御信号に基づいて生じるパルス信号のデューティー比を調整し、且つ調整された前記パルス信号を前記変圧器回路に送信することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の駆動電源。
【請求項11】
請求項1〜請求項10のいずれの一項に記載の駆動電源を採用する電子装置であって、
前記電子装置は温度特性を有する負荷を備え、前記負荷は、前記電圧出力端によって前記駆動電源に電気的に接続され、前記駆動電源は、前記負荷の等価抵抗の抵抗値が環境温度変化の影響を受けて生じる変化量によって前記負荷に提供する前記駆動電圧を調整することを特徴とする電子装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−70598(P2013−70598A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−182113(P2012−182113)
【出願日】平成24年8月21日(2012.8.21)
【出願人】(503023069)鴻富錦精密工業(深▲セン▼)有限公司 (399)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】